まだリーガは終わっていないと信じたいのは…/原ゆみこのマドリッド

2025.04.22 20:00 Tue
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「今度はどちらを応援したらいいのかしら」そんな風に私がジレンマを感じていたのは月曜日、今週のミッドウィーク開催リーガが再び、マドリッドの兄弟分ダービー2本立てになっていることに気がついた時のことでした。いやあ、先週末の32節は兄貴分のレアル・マドリー以外、どこもいい結果を出したとは言えないため、弟分に肩入れしたくならなくもないんですけどね。水曜午後9時30分(日本時間翌午前4時30分)、コリセウムで開催のヘタフェvsマドリー戦ではここ2連敗と足踏み状態のボルダラス監督のチームに今度こそ、勝ち点3をゲットして、残留確定の42ポイントに到達してもらいたいところ。

とはいえ、アンチェロッティ監督のチームが負けようものなら、今季のリーガ優勝争いはほぼ終了ですからね。もちろん、月曜にはすでにバルデベバス(バラハス空港の近く)のグラウンドを走る姿が目撃された、ネンザのリハビリ中のエムバペを始め、選手たちの頭は土曜午後10時(日本時間翌午前5時)から、セビージャのカルトゥーハで行われるコパ・デル・レイ決勝バルサ戦でいっぱいになっているはずですが、もしや週末のアスレティック戦でヒヤリとさせられたのがいい薬になる?

もう1つの兄弟分ダービーは木曜午後9時30分、メトロポリターノでのアトレティコvsラージョ戦で、いやあ、こちらは更にモチベーションに欠ける対戦になりそうでねえ。そう、先週水曜の練習後にあったバーベキュー決起ランチ会は実は、一足早めのシーズンご苦労さん会だったことが判明してしまったシメオネ監督のチームですからね。昨季同様、再びアウェイ弱者に戻った彼らもホームのファンの前ではちょっとぐらい、格好をつけてくれるかもしれませんが、何せ、来季はスペインからCLに5チームが出場。となると、勝ち点12差の6位ベティスに追いつかれなければいいと選手たちは思っているかも。
ラージョもラージョで勝ち点が40になった途端、3試合白星なしと、もうちょっと頑張れば届く、8位のコンフェレンスリーグ出場権獲得への執念がとてもあるようには見えませんからね。実際、来季はイニゴ・ペレス監督のチームにはいない選手も多そうですし、どうせ給料は同じなら、週2試合より1試合の方がずっといいに決まっている?その一方で、何が何でも勝たないとマズくなってきているのがレガネスで、このミッドウィークは木曜にジローナをブタルケに迎えることに。ええ、情けない兄貴分のせいで、残留ライン17位のラス・パルマスと勝ち点3差となったのはともかく、こちらは選手のレベル的な問題もあって、ゴールを入れたくても入らないのが辛いんですが、やっぱり5試合白星なしの悪循環は早く断ち切らないと。

まあ、そんなことはともかく、先週末のマドリッド勢のリーガ戦がどうだったか、お伝えしていくことにすると。金曜試合でエスパニョールとのアウェイ戦をヘタフェが1-0で落とした後、土曜は3試合が行われ、私は午後2時からエスタディオ・バジェカスで開催されたラージョvsバレンシア戦を見に行ったんですけどね。折りしもセマナ・サンタ(イースター週間)中なのもあり、バレンシアファンも沢山、駆けつけていたんですが、前半はどちらのチームもゴールから遠いところでプレーしているばかり。
それでもハーフタイム入り直前の44分にはパブロ・ディアスのクロスをエヌテカがヘッド、もとい一緒にジャンプしたタレガの肩でボールがネットに入り、オウンゴールでラージョが先制することに。でもねえ、後半、ラージョが追加点を入れられずにいるうちに、ラファ・ミル、サディクで前線をリフレッシュしたコルベラン監督のチームが30分、とうとう同点ゴールをゲットしてしまうんですから、困ったもんじゃないですか。それもヘスス・バスケスのクロスをゴール前からサディクが撃ったシュートは一旦、ポストに弾かれたものの、体勢を崩して座り込んでいる当人の前にボールが戻り、そのまま足で押し込まれるなんてこと、あっていい?

結局、そのまま試合は1-1で終わったんですが、いえ、イニゴ・ペレス監督は「選手たちに野心があるかないかは週中の練習での態度でわかる。Yo no la detecto/ジョ・ノー・ラ・デテクト(私は感知しなかった)」と言っていたんですけどね。この日はブカネーロス(応援団)もサジを投げてしまったか、試合後に選手たちがスタンドの前に並んで、激を飛ばされているシーンも見られず。せめてシーズン終了までのホームゲーム3試合のうち幾つかでは、私も「Vida de pirata/ビダ・デ・ピラーラ(海賊人生)」の唱和を聴けるといいんですが。

そして土曜の残り2試合はアウェイだったんですが、先に試合があったのはレガネスで、こちらは現在7位で、来季のEL出場を目指しているマジョルカと対戦。それがまた、出場停止のラバ、負傷のムリキ、浅野拓磨選手と、互いに主力のアタッカーを欠いていたせいでしょうか。どちらのチームも枠内シュートが1本もないまま、スコアレスドローで終わってしまうとは寂しい限り。残り6試合、ボルハ・ヒメネス監督のチームが当たるのはジローナ、セビージャ、エスパニョール、ビジャレアルと来て、最後はラス・パルマス、そしてこの木曜には降格が決まるかもしれないバジャドリーとなっていますが、まずは月曜試合でもベティスに1-3と負けたジローナとの一戦から、残留への決意を見せてもらいたいものです。

その後、夜は近所のバル(スペインの喫茶店兼バー)にラス・パルマス戦を見に行った私だったんですが、いやあ、一体、何のデジャブかと思いましたよ。そう、昨季はCL準々決勝ドルトムント戦で敗退したのを筆頭に、ラス・パルマス、カディス(今季は2部)とユニが黄色のチームにアウェイで負けることが定番化していたアトレティコだったんですけどね。この日も本当にミッドウィークフリーで挑んだとは思えないようなスローペースな出だし。前半には37分にジュリアーノのラストパスをフリアン・アルバレスがフリーでシュート、その3分後にはグリーズマンの代わりに先発に入ったセルロートのヘッドもGKホルカシュにparadon(パラドン/スーパーセーブ)されてしまったなんてこともあったものの、残留を争っているチーム相手に無得点で折り返すとは情けない。

後半はいつものように早めにコケ、ギャラガーをケガの治ったデ・パウル、リケルメに代えたシメオネ監督だったんですが、次は明らかに采配ミスですよねえ。だってえ、もう2週間も週1試合が続いていて、今週はラージョ戦があるものの、コパ決勝で週末はフリーに。その後、8日間も休めるというのにどうして、25才働き盛りのフリアンを20分で代えてしまう?そこにパフォーマンスが激落ちした昨季同様、今年も2月末のコパ準決勝バルサ戦1stレグ以来、10試合もゴールから遠ざかっているグリーズマンが入っても得点は難しそうでしたが、更に30分にはセルロートも交代。5試合の出場停止処分がやっと明けたコレアが出るって、これじゃダメですよ。セビージャ戦で土壇場決勝ゴールを挙げたバリオス弾みたいのは、ほとんど奇跡みたいなもんなんですから。

案の定、後半の45分が終わり、ロスタイム5分に入っても一向に得点の兆しのなかったアトレティコだったんですが、この日は最悪の目が出ちゃってねえ。そう、48分、敵GKのロングキックをエリア内でクリアしたル・ノルマンのヘッドが中途半端で、落ちてきたボールをヒメネスがマタと争うことに。そこから出たボールをハビ・ムニョスにゴール左前から決められてしまったから、さあ大変!もちろん、アトレティコに同点に追いつく時間は残っておらず、そのまま1-0で負けてしまったんですが、はあ。このセマナ・サンタの時期、大勢の観光客が集まるグラン・カナリア島などに行って、選手たちまでバケーション気分にならないかという私の危惧が本当になるとは、まったくもって笑えませんって。

え、試合後のシメオネ監督は「No es actitud, es que jugamos mal/ノー・エス・アクティトゥッド、エス・ケ・フガモス・マル(姿勢の問題ではない。ウチは悪いプレーをしただけ)」と言っていなかったかって?その通りなんですが、あんなダメダメなアトレティコを見せられた日には、スポーツ紙などが言っていた、「残り試合を全勝して万が一、上位2チームが躓いた時に備える」という目標はただの記者の妄想。選手たちの本音は、「どうせもう優勝はできないから、CL出場圏内にいるだけでいい」だった?いえまあ、確かに同日、早い時間帯ではもしやと期待させたバルサも結局、セルタに4-3と逆転勝利しちゃいましたからね。

これで勝ち点差がとうとう10になったというのに、コケなどが、「Contra los equipos de abajo tenemos que ganar si queremos pelear por LaLiga/コントラ・ロス・エキポス・デ・アバホ・テネモス・ケ・ガナール・シー・ケレモス・ペレアル・ポル・ラリーガ(リーガ優勝を争うなら、下位のチームには勝たないといけない)」と、あまりに今更なことを言っていたのもシャクに触るんですが、まあ選手たちも人間ですからね。目標がないと一生懸命になれないのは当然かと。それでもリーガの残り6試合は6月のクラブW杯のためのプレシーズンマッチとして役立つと言っているAS(スポーツ紙)の番記者、本当に前向きですよね。

そして翌日曜、こちらもバルサから勝ち点7に離されてしまったマドリーがサンティアゴ・ベルナベウでアスレティック戦を迎えたんですが、前半の彼らはいまだに水曜のCL準々決勝アーセナル戦2ndレグでの敗退決定のショックが尾を引いていたかのよう。いえ、アラベス戦の退場で出場停止のエムバペがパルコ(貴賓席)から見守る中、ビニシウスだけは何度も複数の敵選手をかわして、エリア内に入ろうとトライを続けていたんですけどね。

「ウチは木曜にプレーしたばかりで、nuestra idea era aguantar y mantener el partido abierto cuanto más tiempo major/ヌエストラ・イデア・エラ・アグアンタール・イ・マンテネール・エル・パルティードー・アビエルトー・クアントー・マス・ティエンポ・メホール(耐えて、試合をできるだけ長い間、可能性のある状態にしておくという考えだった)」(バルベルデ監督)というアスレティックは、EL準々決勝レンジャース戦2ndレグからスタメン10人をチェンジ。専守防衛だったとはいえ、マドリーの最初のシュートが27分で、枠内なんて37分のバルベルデのヘッドまでなかったと言えば、もしかしてマドリーもアトレティコ同様、口ばっかりだったと私が信じかけても仕方なかった?

でも違うんです。0-0で入ったハーフタイムにアンチェロッティ監督が飛ばした激が効いたかどうかはわかりませんが、後半の彼らは人が変わったように攻めだしたんですから、そこはやっぱりプライドというか、選手たちに意地があるというか。それでもロドリゴ、カマビンガ、モドリッチ、バルベルデのシュートは得点にはならなかったため、14分にはセバージョスを下げて、早めにエンドリックをピッチへ。ベリンガムのヘッドがGKウナイ・シモンに弾かれた後、いよいよ、アスレティックもイニャキ・ウィリアムス、サンセット、マロアンの重火器を投入してきたところ…。

いやあ、これはまさに前節、サン・マメスでラージョに前半1点リードされながら、3-1の逆転勝ちをした時と同じ作戦で、このところ毎試合失点しているマドリーに凌げるのかと思ったんですがけどね。やはりレアル・ソシエダが16強対決で負けた仇を討つべく、EL準決勝マンチェスター・ユナイテッド戦を見据えて、イニャキの弟ニコが恥骨炎で来てなかったのが幸いしましたかね。GKクルトワが脅かされるシーンもほとんどなく、35分にはとうとう、ビニシウスのシュートが決まり、静かだった場内も一気に盛り上がることに。

それがまさか、当人がボールを左サイドで拾う前、右サイドからのバルベルデのパスをエンドリックがパレデスと争った際、ほんの少しだけオフサイドだったことがVAR(ビデオ審判)注進でバレてしまうとは!この日、アーセナル戦で受けたpito(ピト/ブーイング)のせいで、お怒りモードだったビニシウスはそのゴールをいつものように祝わなかったんですが、結果的にそれで正解。スコアには上がらず、リードとはならなかったせいですが、そんな不運にもめげず、最後まで勝利への執念を持ち続けるのがマドリーの凄さなんですって。

そう、アスレティックがCBビビアンの投入で守りを固め、7分間のロスタイムに入ったところ、その日、何度もエリア外からのシュートを撃っていたバルベルデが、いえ、46分の一撃もシモンに逸らされていたんですけどね。その2分後、突破したようとしたブライムがボールを失い、レクエがクリアしたボールが彼の下に来ると、それを足でトラップ。そのままvolea(ボレア/ボレーシュート)でゴール左上に叩き込んでしまったから、ビックリしたの何のって。

この土壇場の1点で勝利をモノにしたマドリーでしたが、うーん、お隣さんはウルグアイ代表同僚のミスのせいで勝ち点3を失ったことを考えると、かなり皮肉な結末とはいえ、まあ世の中、そんなもの。おかげでバルサと勝ち点4差に戻したアンチェロッティ監督のチームには逆転優勝の目が残りましたし、もうCLのない今季、リーガまで消化試合になったら、ファンはたまったもんじゃない?もちろん、アーセナルにまったく歯が立たなかったマドリーの今季の弱点は変わってないんですが、やっぱり試合に勝つには、ビニシウスやバルベルデが見せてくれたような気合が大事ですよね。

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「やっと平常モードに戻ったわね」そんな風に私が懐かしさを覚えていたのは月曜日。レアル・マドリーがリスボンに到着する映像をお昼のニュースで見た時のことでした。ここ2週間、スペインサッカー界のミッドウィークはコパ・デル・レイ開催だったため、マドリッド勢で試合があったのはアトレティコだけでした。対照的に16強対決でアルバセテ(2部)に敗退したお隣さんは平日中、みっちりバルデベバス(バラハス空港の近く)の練習場でトレーニングに明け暮れていたんですが、それだとやっぱり、話題があまりなくて……。 ようやく今週になって、火曜日午後9時(日本時間翌午前5時)にベンフィカとのCLノックアウトステージプレーオフ1stレグがやって来たため、週2試合ペースに戻ったんですが、怖いのは来週水曜日にベルナベウで開催される2ndレグで万が一、敗退するようだと、マドリーの今季はもうリーガだけ、シーズン終了まで週1試合ペースが続くことになります。 1月28日のCLリーグフェーズ最終節でそのマドリーに4-2で勝利。しかも後半アディショナルタイムの全員攻撃でGKトゥルビンが決めたヘッドのおかげで、プレーオフ出場圏の末席に滑り込めたベンフィカのモウリーニョ監督は、「Me gustaría mucho eliminar al Madrid, y que Arbeloa gane la Liga/メ・グスタリア・ムーチョ・エリミナール・アル・マドリッド、イ・ケ・アルベロア・ガネ・ラ・リーガ(私はマドリーを敗退させたい。そしてアルベロアはリーガ優勝するように)」と言っていたんですけどね。 でもCL早期敗敗退となると、アルベロア監督の来季続投が怪しくなってきて……。当人は試合前日記者会見で否定していたんですけどね。あと1年ベンフィカと契約がありながら、違約金を払わず退団できる条項が付いているため、モウリーニョ監督がマドリーに戻って来る可能性もあるなんて話も出て来たりするんですが、それは勘弁。グアルディオラ監督時代のバルサとのあんな刺々しい雰囲気はもう味わいたくないですって。 ちなみにマドリーのこの試合の欠場者はリハビリ中のミリトン、ベリンガム、そして前回のダ・ルス訪問で退場処分を受けたロドリゴとアセンシオ。それでも土曜日のリーガでリュディガー、トレントが先発復帰、カルバハルも途中出場したため、バルベルデが右SBから中盤に戻る今回はきっと、あんなザル守備にはならないと思いますが……。 CLはちょっと脇に置いておくことにして、先に週末にあったリーガ24節のマドリッド勢がどうだったか、お伝えしていくことにすると。先陣を切ったのは前節、ようやく8試合ぶりに白星を挙げた弟分のヘタフェで、コリセウムに上位のビジャレアルを迎えたんですが、やっぱり勝利は選手たちの自信になるんですかね。この日は前半終盤にベイガにエリア内で倒されてサトリアーノがPKを獲得すると、アランバリが決めて先制。53分にも冬の市場で一緒に来たFWの同僚、もう2得点しているルイス・バスケス(アンデルレヒトから移籍))に遅れをとっていたサトリアーノ(同オリンピック・リヨン)が、ファン・イグレシアスのクロスをヘッドで決め、ヘタフェを2点リードに導くと、反撃を75分のミカウターゼの一発だけに抑えて、2-1で勝っているんですから、嬉しいじゃないですか。 これには直近のセルタ戦でスコアレスドローだった時は、pito(ピト/ブーイング)まで聞こえるようになっていたコリセウムのファンも大満足したはずですが、ヘタフェに来るレベルですし、新しいFWたちは決してゴール量産タイプではないんですけどね。ボルダラス監督によると、「Son chicos que venían de tener pocos minutos en sus equipos y poco protagonismo/ソン・チコス・ケ・ベニアン・デ・テネール・ポコス・ミヌートス・エン・スス・エキポス・イ・ポコ・プロタゴニスモ(前のチームではプレー時間も、主役を張る機会もあまりなかった選手たち)だが、やる気は満々だ」そうで、それってゴール不足で苦しんいたヘタフェは補強に成功したと言っていい? おかげで順位も11位という安全圏を維持した彼らだったんですけど、まだ降格圏との差は勝ち点5ですからね。ホーム連戦となる日曜日のセビージャ戦でもこの調子を続けて、早いところ、残留目安の勝ち点40以上に到達してもらいたいところ。 そして土曜日の夜にはベルナベウに行ったんですが、ようやく暴風雨季が去ったのか、いつ以来でしょうかね、傘を持たずに外出できたのは。それだけでも気が楽だったんですが、この日のマドリーは相手にも恵まれました。ミッドウィークフリーだった彼らと違い、レアル・ソシエダは水曜日にコパ準決勝1stレグをアスレティックとプレーしていて、サン・マメスでの激戦を0ー1で制したものの、やはり疲労が溜まっている選手がいたんですね。マテラッツオ監督はその試合から、5人のスタメンをローテーション。 マドリーの方はエムバペが意表を突いて、ベンチスタートとなったんですが、ゴンサロは彼がピッチにいないとゴールを入れますね。開始5分にはもう、先発復帰したトレントのラストパスをカンテラーノ(RMカスティージャ出身の選手)が流し込んで、先制しているんですから、偉いじゃないですか。でもねえ、そのリードは長続きせず、20分にはハイセンがソレルのパスを追ったエレーラをエリア内で倒し、ペナルティを取られてしまったから、さあ大変。 おかげでオジャルサバルのPKで同点になった後、この日は静かだったスタンドからハイセンにブーイングが飛んでいたんですが、大丈夫。というのもその4分後にはもう、ソシエダがペナルティ返しをしてきたから。アランブルがヴィニシウスをエリア内左奥で倒して、その当人がPKを決めると、25分には再びマドリーがリード。すると31分にもカマヴィンガ、カレラスと繋いだボールを右SBから解放されたバルベルデが撃ち込んで、アディショナルタイムのゴンサロのゴール前からのシュートは外れてしまったものの、3ー1でハーフタイムに入ったとなれば、もう大船に乗った気でいていい? そして後半も再び、アランブルがヴィニシウスをエリア内で倒し、48分にはキッカーもリピートで4点目が入ったため、アルベロア監督は膝に問題のあるエムバペを「para que en Lisboa empiece desde el principio/パラ・ケ・エン・リスボア・エンピエセ・デスデ・エル・プリンシピオ(リスボンで先発できるように)」温存。さらに60分にはトレントをカルバハルに、リュディガーをアラバにと負傷から戻って来た選手の足慣らしをさせたり、バルベルデ、カマヴィンガ、チュアメニと中盤の鍵になる選手たちにもお休みを与えることができましたからね。 おまけにこの4ー1勝利のおかげで、リーガ8連勝としたマドリーは、月曜日にバルサがジローナに2ー1のビックリ敗戦をしたため、とうとう勝ち点差2とつけて首位に立つことに。まさに「Hemos hecho una gran semana de entrenamientos y se ha reflejado en el campo/エモス・エッチョー・ウナ・グラン・セマーナ・デ・エントレナミエントー・イ・セ・ア・レフレハードー・エン・エル・カンポ(ウチは素晴らしい練習の1週間を過ごし、それがピッチに反映された)」感じでしたが、さて。今はこれがベンフィカにリベンジするのにも有効なことを祈るばかりでしょうか。 そして日曜日はラージョとアトレティコの兄弟分ダービー。快晴の中、明るい時間にブタルケに行けたのはラッキーだったんですけどね。エスタディオ・バジェカスでなく、2部の弟分レガネスのホームでの開催になったのは、1節前のオビエド戦が芝を貼り替えたばかりのピッチが悪天候のせいで使いものにならず、当日延期となった後、ラ・リーガがギリギリまで待ってくれず。アトレティコ戦もバジェカスでは開催不可とされ、ブタルケを借りることになったからなんですが、これもひどい話で、アボナードー(年間指定席保有者)は土曜日限定で、スタジアムよりメトロ1号線でもっと南に行ったところにある練習場まで、チケットを引き取りに行かないといけなくてねえ。 元々、ダービーはハイリスクな試合とされ、チケットの当日販売もなく、ブカネーロス(ラージョのウルトラ集団)を始めとする大勢のファンはお昼にバジェカス地区でデモをして、試合に行かないことを選択。よってブタルケのスタンドは半分ぐらい空だったんですが、前日はやっぱり芝がボロボロの練習場でセッションができず、ヘタフェの練習場でやったという不遇なイニゴ・ペレス監督のチームはこの逆境を見事に克服したんですよ。 木曜日のメトロポリターノでは、コパ準決勝1stレグでバルサを4ー0とコテンパンにのしたアトレティコが別人だったから、もうどうしていいものか。そう、元凶はこのところ、働くのは平日だけに決めたらしいシメオネ監督がスタメンを9人もローテーションしてきたことだったんですが、でも選手たちも選手たちですよね。いくらアトレティコファンの姿がスタンドにほぼ皆無だったとしても、バルサを前にした日の喰らいついていくプレーがまったく見られず。 それどころか、前半39分にはあれだけジャマルを抑えていたルッジェーリがラティウにかわされ、エリア中央へのラストパスを許すと、フラン・ペレスがラージョの先制点をゲット。さらに45分にもレングレのパスミスでボールを奪われると、ラティウが3人もいたアトレティコ選手の間にボールを通し、イシのシュートはGKオブラクがparadon(パラドン/スーパーセーブ)してくれたものの、こぼれ球に誰も詰めず、バレンティンに押し込まれているって、一体、どこまで呆けている? 2ー0で後半が始まると、もう56分には3人一斉交代となり、ええ、ピッチにはフリアン・アルバレスが入り、その7分後にはルックマンとジョレンテも出て、早くも交代枠を使い果たしていたんですけどね。3人もFWがいながら、GKバタジャの手を煩わすのがニコ・ゴンサレスぐらいではねえ。おまけに30分にはショートのCKから、ラージョの3人一斉交代で入ったアルバロ・ガルシアにクロスを上げられて、メンディのヘッドで3点目を入れられているって、もうこの世のものとは思えませんって。 3ー0で勝ったラージョはおかげでマジョルカを越えて17位に上がり、3週間ぶりに降格圏から脱出。スタジアム&練習場難民となりながらも、「Los problemas nos unen mucho más, nos motivan/ロス・プロブレマス・ノス・ウネン・ムーチョ・マス、ノス・モティバン(問題があるとより団結が強まるし、モチベーションにもなる)」(イシ)と選手たちが根性を見せて、リーガ3連敗から立ち直れたのは喜ばしいですよ。でも情けないのは兄貴分の方で、とうとうオブラクからは、「Parece que LaLiga se ha tirado/パレセ・ケ・ラ・リーガ・セ・ア・ティラードー(リーガを投げ出したように見える)」というコメントが出てくることに。 いえ、シメオネ監督は「オブラクの言葉には同意しない。El equipo no elige partidos, el equipo jugó mal・エル・エキポ・ノー・エリヘ・パルティードス、エル・エキポ・フゴ・マル(チームは試合を選んではいない。悪いプレーをしただけ)」と反論していたんですけどね。訊きたいのは、コパでは準々決勝ベティス戦、バルサ戦と2試合で9得点もしながら、リーガはレバンテ、ベティス、ラージョ戦すべて無得点で1分け2敗。どうしてそこまでプレーに落差があるのかなんですが、やっぱりそれってやる気の問題では? ここまで態度があからさまだと、水曜日午後9時からのクラブ・ブルージュとのCL16強対決進出プレーオフ1stレグでは、本気の方のアトレティコを見せてくれるはずですけどね。ただ、この相手には2022-23シーズンのCLグループリーグのアウェイで負け、ホームでも引き分けて、最後は4位敗退した黒歴史がありますし、リーグフェーズ2節ではバルサと3-3で引き分けている点は要注意。 それにしたって、もしここでCLが終わり、その間、16強対決直接出場のバルサは週1試合になるため、コパ準決勝2ndレグでまさかの大逆転敗退が絶対ないとも言えず。「Cuando nosotros jugamos al 99 nunca nos dio/クアンドー・ノソトロス・フガモス・アル・ノベンタイヌエベ・ヌンカ・ノス・ディオ(ボクらが99%でプレーして結果が出たためしがない)」(ヒメネス)試合をその頃までリーガで続けて、来季CL出場圏からも落ちていたら、もう目も当てられないってこと、シメオネ監督も選手も考えないんでしょうかね。 2026.02.19 10:43 Thu
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21世紀の出場試合数ランキング発表! 首位は1145試合のC・ロナウド、トップ10に日本人選手がランクイン

IFFHS(国際サッカー歴史統計連盟)が、21世紀で最もプレーした選手のランキングを発表。トップ10には日本人選手もランクインした。 様々な統計を行うIFFHS。2022年までのデータを集計し、21世紀に入ってからのプレーした試合数をもとにランキングを作成した。 対象となるのは、各国のリーグ戦やカップ戦、国際カップ戦、代表チームの試合も含まれ、全ての公式戦が対象になっている。 今回の統計では1000試合以上プレーした選手が3人に増加。首位は昨年と変わらず、サウジアラビアへ活躍の場を移したポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(アル・ナスル)となり、1145試合を記録した。 2022年に1000試合を突破したのは、ブラジル代表DFダニエウ・アウベス(UNAMプーマス)とアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(パリ・サンジェルマン)。アウベスは1033試合、メッシは1003試合となった。メッシはカタール・ワールドカップ(W杯)での試合で1000試合を超えたことになる。 そんな中、8位には日本人がランクイン。941試合に出場したMF遠藤保仁(ジュビロ磐田)だ。遠藤はガンバ大阪と磐田、そして日本代表での試合が21世紀に含まれている。なお、アジア人でも唯一となり、900試合以上を達成しているのも12名となっている。 ◆21世紀の出場試合数ランキング 合計(国内リーグ/国内カップ/国際カップ/代表) 1位:クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル) 1145試合(651/93/205/196) 2位:ダニエウ・アウベス(ブラジル) 1033試合(620/115/172/126) 3位:リオネル・メッシ(アルゼンチン) 1003試合(559/102/170/172) 4位:イケル・カシージャス(スペイン) 974試合(585/57/171/161) 5位:ジョアン・モウティーニョ(ポルトガル) 958試合(563/107/142/146) 6位:ズラタン・イブラヒモビッチ(スウェーデン) 948試合(603/72/152/121) 7位:ルカ・モドリッチ(クロアチア) 947試合(569/69/146/162) 8位:遠藤保仁(日本) 941試合(606/117/66/152) 9位:チャビ・エルナンデス(スペイン) 937試合(536/95/174/132) 10位:セルヒオ・ラモス(スペイン) 935試合(534/70/151/180) 11位:アンドレス・イニエスタ(スペイン) 933試合(552/98/152/131) 12位:ロジェリオ・セニ(ブラジル) 904試合(675/71/149/9) 2023.01.12 12:45 Thu
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3カ国が最多3クラブ突破のCLベスト16出揃う! R16対戦カードは21日抽選会で決定

チャンピオンズリーグ(CL)のノックアウトフェーズ・プレーオフが19日に終了。この結果、ラウンド16に進出する16チームが決定した。 新フォーマットで開催されている今大会のCLでは、リーグフェーズで上位8チームに入ったリバプール、バルセロナ、アーセナル、インテル、アトレティコ・マドリー、レバークーゼン、リール、アストン・ビラのラウンド16ストレートインが決定。 さらに、9位~24位の16チームの間で争われたプレーオフを制したバイエルン、フェイエノールト、クラブ・ブルージュ、ベンフィカ、ドルトムント、レアル・マドリー、パリ・サンジェルマン(PSG)、PSVがベスト16入りを決めた。 国別ではイングランド、スペイン、ドイツの3クラブが最多。日本人選手では遠藤航(リバプール)、冨安健洋(アーセナル)、伊藤洋輝(バイエルン)、上田綺世(フェイエノールト)の4選手が勝ち残っている。 なお、リーグフェーズの順位によってラウンド16の組み合わせの大枠は決まっているが、正式な対戦カードは21日に行われる抽選会で決定。その後、1stレグが3月4.5日、2ndレグが同11.12日に開催予定だ。 ◆CLラウンド16 暫定対戦カード パリ・サンジェルマン(15位) vs リバプール(1位)orバルセロナ(2位) クラブ・ブルージュ(24位) vs リール(7位)orアストン・ビラ(8位) レアル・マドリー(11位) vs アトレティコ(5位)orレバークーゼン(6位) PSV(14位) vs アーセナル(3位)orインテル(4位) フェイエノールト(19位) vs インテル(4位)orアーセナル(3位) バイエルン(12位) vs レバークーゼン(6位)orアトレティコ(5位) ドルトムント(10位) vs アストン・ビラ(8位)orリール(7位) ベンフィカ(16位) vs バルセロナ(2位)orリバプール(1位) ※()内はリーグフェーズ順位 2025.02.20 07:42 Thu
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「左ヒザがもう十分だと言ったらもう従うしかなかった」 ヴァランが明かす31歳で現役退いた背景

元フランス代表のラファエル・ヴァラン氏が現役引退の決断理由に“左ヒザの限界”を挙げた。 レアル・マドリー時代に数々のメジャータイトルを総なめにし、フランス代表としても2018年のロシア・ワールドカップ(W杯)優勝に貢献したヴァラン氏。2021年夏から2年をマンチェスター・ユナイテッドで過ごし、今季からコモ入りした。 だが、セスク・ファブレガス監督率いるセリエA昇格組で新たなキャリアを紡ごうと8月のデビュー戦、コッパ・イタリアのサンプドリア戦に先発しながら23分で負傷交代すると、セリエAの登録メンバー外に。そのまま現役を退く決断に至った。 31歳の若さで現役キャリアの幕を下ろした格好だが、やはりケガがその決め手になってしまったようだ。フランス『レキップ』で「左ヒザがもう十分だと言ったら、もう従わざるをえなかった」と話す。イギリス『ミラー』が報じる。 「20歳のときから、右ヒザの上にもダモクレスの剣(古代ギリシャの故事のひとつ)をぶら下げてプレーしてきたんだ。右ヒザは強くなったものの、動きが悪くなって、左ヒザがパワーと押し込みのすべてを担った。片ヒザでどうやって11年プレーしたか? 多大な頑張りや犠牲、ケア、そして新しいバランスを管理する術を学んだよ」 「心理的に、ピッチに入ったら、ほかの選手にも、自分にも片ヒザしかないとは言えなかった。実際、ヒザだけを見たら、心配されるだろう。ケガをしたりするかも知れないのはわかりきったことだったけど、僕らは誰もがリスクを抱えて生きているんだ。剣闘士のように命をかけてプレーしているわけじゃないけど、身体的な問題を抱えてプレーしている。それが僕らだ。幼い頃からタフガイだ。生涯ずっと痛みを抱えながらプレーしているんだ」 また、「『両足があればすごいことになる』と自分に言い聞かせるときもあった。全てを軽く受け止めてきたけど、その問題を抱えるからこそ、自分の技をマスターしたんだ」と振り返り、こう続ける。 「もう何年もタックルをしていない。デュエルでインパクトを与える上で適切なタイミングを待つんだ。いつ止まるか、加速するか、先に走り出すかをね。このヒザがなければ、これほど自分のポジションをマスターできなかっただろうね。卓越した身体能力を持つ若い選手を見ると、ポジション管理と同じくらいのエネルギーを注げばモンスターになれると思う」 2024.10.17 13:05 Thu

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