きっとサッカーファンはコパ・クラシコの方が嬉しい…/原ゆみこのマドリッド
2025.04.04 21:00 Fri
「そりゃあ困るわよね」そんな風に私が降って沸いたレアル・マドリーの災難を知って驚いたのは木曜日、まだ昨晩の試合後からの、今季は終わった感に浸っていた時のことでした。いやあ、とうとうコパ・デル・レイ準決勝も片付いて、4月26日に現在、絶賛改修中のセビージャのカルトウーハで行われる決勝はクラシコ(伝統の一戦、マドリーvsバルサ戦のこと)に決まったんですけどね。先週末のリーガのレガネス戦に続き、火曜の準決勝レアル・ソシエダ戦2ndレグでもサンティアゴ・ベルナベウのゴールを守ったコパ専任GKルーニンが、その試合でふくらはぎを負傷しちゃったんですよ。
それに加えて、ベルギー代表のネーションズリーグ準々決勝ウクライナ戦2ndレグのアップ中にヒザの半月板に違和感を覚え、出場せずに帰還。以降、ずっとバルデベバス(バラハス空港の近く)でリハビリを続けていたクルトワの回復が予定より遅れているため、この土曜午後4時15分(日本時間午後11時15分)、ベルナベウ3連戦の最後となるバレンシア戦にはカンテラーノ(RMカスティージャの選手)の第3GK、19才のフラン・ゴンサレスが出ないといけないという、凄いことになっていたから。
いえ、ソシエダとの激戦の後、アンチェロッティ監督も「Somos un equipo que tiene poco equilibrio, pero que tiene mucho en ataque/ソモス・ウン・エキポ・ケ・ティエネ・ポコ・エキリブリオ、ペロ・ケ・ティエネ・ムーチョ・エン・アタケ(ウチはバランスに欠けているチームだが、攻撃力がとても高い)」と言っていたんですけどね。いくら、コルベラン監督になってから、リーガ12試合で勝ち点19を稼ぎ、いつの間にか、降格圏も脱出。ここ4試合黒星なしで15位につけているバレンシアとはいえ、goleada(ゴレアダ/ゴールラッシュ)癖は所持していませんからね。勝ち点3差で首位のバルサから離される訳にはいかないものの、まだリーガは取られたら、取り返せで何とかなりそうな感も。
ただし、来週火曜のCL準々決勝アーセナル戦1stレグとなると話は別で、ええ、アルテタ監督のチームは16強対決のPSV戦初戦で1-7の大勝。ホームでは2-2で引き分け、総合スコア9-3で突破しているんですよ。いくら根性のremontada(レモンターダ/逆転劇)がトレードマークのマドリーだって、エミレーツ・スタジアムで6点差をつけられたら、ベルナベウで引っくり返すのは不可能では?それだけにせめて、ロンドン遠征までにはクルトワなり、ルーニンなりに復帰してもらわないと困るんですが、果たしてどうなるんでしょうか。
そんなことはともかく、このミッドウィークのコパ準決勝2ndレグの結末をお話していかないと。それが何と、先にプレーしたマドリーvsソシエダ戦がとんでもない試合で、うーん、1カ月前のレアル・アレナでの1stレグではエンドリックのゴールでマドリーが0-1と先勝。僅差の割に世間からは、決勝進出チームは決まったものと見なされていたんですが、そのせいもあったんですかね。この日、アンチェロッティ監督がローテでスタメンからエムバペとリュディガーを外したところ、それが惨事を引き起こすとは!
ちなみにこのゴールについては、当人から、「カスティージャで練習していた時、ボクが失敗するのを見て、ラウール監督に『Eh, tienes que mirar mis vídeos, que yo la picaba muy bien/エー、ティエネス・ケ・ミラール・ミス・ビデオス、ケ・ジョ・ラ・ピカバ・ムイ・ビエン(私のビデオを見ないといけないよ。とても上手くボールを突いていたからね)』と言われた」という逸話も披露されていたんですが、それより問題だったのは後半30分少し前から始まった怒涛の展開。前半終了間際には久保建英選手がエリア内ギリギリでビニシウスに倒されながら、主審にスルーされたり、後半頭にはベリンガムがレミロに顔をはたかれながらも、やはりペナルティにならなかった後、いよいよ20分にはマドリーはエンドリクをエムバペに交代。
ソシエダもバレネチェアをセルヒオ・ゴメスへと、この試合の得点選手が下がってからの27分、その日、左SBとしてプレーしたカマビンガのサイドから侵入したマリンがエリア内奥から撃ったシュートがアラバの足に当たり、オウンゴールになってしまったから、ビックリしたの何のって。これでまた同点となったため、アンチェロッティ監督もルーカス・バスケスをモドリッチに代えて、ゲームをコントロールしようとしたんですが、35分、今度は久保選手が同じサイドからエリア内に入り、オジャルサバルへ折り返しのパスを供給。そのシュートが再びアラバに当たってオウンゴールとなった日にはもう、当人も泣くに泣けないとはまさにこのこと?
そう、これでとうとう総合スコアが2-3となり、この準決勝で初めてソシエダがリードしたんですが、だってえ、残り時間はあと10分ちょっとだったんですよ。ソシエダのキャプテン、オジャルサバルも「ves que está cerca y que lo tienes en tu mano... pero ellos no perdonan/ベス・ケ・エスタ・セルカ・イ・ケ・ロ・ティエネス・エン・トゥ・マノ…ペロ・エジョス・ノー・ペルドナン(勝利は近くて、自分たちの手中にあると思ったけど…彼らは許さない)」と言っていたように、何とそこからマドリーの反撃が始まったんです!
まさにそれは脊髄反射のようなもので、リードされてほんの2分後、ついさっきまではアンチェロッティ監督に「守らないと交代だ」と脅されていたビニシウスがドリブルで駆け上がり、エリア内左奥からゴール前にラストパス。それをベリンガムが撃ちこんで、総合スコアを同点に戻すと、41分にはCKからチュアメニがヘッドを決めて、再逆転してるって、レモンターダの鬼もここに極まれり。ただ、このマドリーがCKをもらったプレーにはちょっと曰くがあって、エムバペのオフサイドが見逃されたため、後から、「El Madrid no necesita este tipo de ayudas porque es muy grande/エル・マドリッド・ノー・ネセシータ・エステ・ティポ・デ・アジュダス・ポルケ・エス・ムイ・グランデ(マドリーはとても偉大なチームなんだから、ああいうヘルプは必要ない)」(イマノル監督)という批判もあったりもしたんですが、大丈夫。
この時はソシエダも根性を見せ、何とロスタイム2分にはカマビンガが久保選手を倒したファールによる、サイドからのFKをセルヒオ・ゴメスが蹴ったところ、オジャルサバスがこちらも頭でこの試合の4点目をゲット。結局、総合スコア4-4で延長戦に入ったんですが…やっぱり、根性比べだったら、マドリーの方が上なんでしょうかね。カマビンガ、アラバが退き、フラン・ガルシア、リュディガーが入った延長戦前半から、ソシエダはラミロなどが時間稼ぎして、PK戦狙いが見受けられたのと対照的に、いやまあ、先日はCL16強対決アトレティコ戦2ndレグをPK戦で勝ったマドリーですから、今度は運命の女神が微笑まないかもしれない心配もあった?
すると延長戦後半12分、ブライムと共に最後にピッチに入ったギュレルが蹴ったCKから、リュディガーがヘッドで決めて、総合スコア5-4でマドリーが決勝進出をモノにしてしまうんですから、ホントに恐ろしい。アンチェロッティ監督も「Nunca nos rendimos, sobre todo en casa, con la afición/ヌンカ・ノス・レディモス、ソブレ・トードー・エン・カサ、コン・ラ・アフィシオン(ウチは決して降参しない。とにかくホームでは、このファンたちの前では)」と言っていたんですが、まったくこんな姿を目の当たりにしては、私もただただ、脱帽するしかなかったかと。
ただ、決勝の相手となるバルサは今季、リーガ前半戦で0-4、スペイン・スーパーカップ決勝でも2-5と大量点でマドリーに2連勝しているため、ええ、カルトゥーハの半分はマドリーファンが埋めるにしても、ベルナベウではありませんからね。その頃までは相当、守備力を改善しておいた方がいいように思えますが、まあそれは先の話。今は水曜のメトロポリターノでバルサが決勝への切符を手に入れた試合に触れることにすると…。
いやもう、モンジュイックでの1stレグで土壇場に追いついて、4-4と引き分けたのは本当にこのアトレティコだったんでしょうか。その後、CL16強対決が始まると、1stレグでお隣さんに2-1で負けて集中できず、その間のリーガでは弟分のヘタフェに逆転負け。2nsレグがあの通り、ショックの残るPK戦負けだったのがそれに追い打ちをかけ、続くリーガのバルサ戦でも2-4の逆転負けを喰らった彼らは先週末もアウェイのエスパニョール戦で引分けと、もう完全に尾羽打ち枯らしていましたからね。前半はまったくバルサに歯が立たず、ジャマルを追って右往左往していたはずなのに、27分には当のジャマルからスルーパスを出され、フェラン・トーレスに先制点を奪われているんですから、まったく世話ないっちゃありませんって。
ただ、後半の彼らは心を入れ替え、あのクラブ史最長となった15連勝期には神のような効果があった3人一斉交代でリフレッシュ。ジュリアーノ、アスピリクエタ、レイニウドがセルロート、ガラン、ラングレに代わったところ、攻めていくようになったんですけどね。序盤にはグリーズマンやセルロートのシュートが続いたんですが、それが入らないのが、この負の流れにドップリつかったアトレティコ。24分にはとうとう、セルロートがゴールを挙げてもオフサイドで認められず、フリック監督に守りを固められたこともあり、そのまま0-1で負けて、総合スコア4-5で敗退しちゃいましたっけ。
いやあ、これにはヒメネスなど試合後、「Disculparnos por esos momentos en los que no supimos estar a la altura/ディスクルパモス・ポル・エソス・モメントス・エン・ロス・ケ・ノー・スピモス・エスタル・ア・ラ・アルトゥーラ(自分たちがその高みにいられなかった時間を謝りたい)」と、ここ3試合のホームゲームで毎回、発煙筒を焚いて大勢のファンがチームバスをお出迎えしながら、結果を残せなかったことを詫びていた程なんですけどね。シメオネ監督に言わせると、「前半は良くなかったが、謝る程のことではない。Estamos compitiendo bien en Champions, en Liga y en Copa/エスタモス・コンピティエンドー・ビエン・エン・チャンピオンズ、エン・ラ・リーガ・イ・エン・コパ(ウチはCL、リーガ、コパでよく競っている)」ですからねえ。
それでCL16強対決敗退、リーガは首位と勝ち点差9の3位、コパ準決勝敗退と、海のものとも山のものとも知れないシーズン後のクラブW杯を除いて、今季優勝できる可能性が4月の頭で全て消えてしまったとなれば、一体、この先、ファンは何を楽しみに生きていけばいい?正直、私など、コパ準決勝でアスレティックに、CL準々決勝でもドルトムントに負けた後、選手たちが一足先のバケーション入り。ズルズル後退が続き、終わってみれば、ジローナに定番の3位の座を奪われていた昨季のデジャブが蘇ってくるんですが…ただただ、日曜午後4時15分からのセビージャではまた、アウェイ弱者に逆戻りしていないことを祈るしかありません。
そしてマドリッドの弟分チームたちの週末の予定もさらっと告げておくと、今回は平日試合が2つあって、金曜には7位で勝ち点40に到達したラージョがエスタディオ・バジェカスでエスパニョールと対戦。コパ決勝カードがCL出場圏の上位チーム同士となったため、今の順位で来季はおそらくコンフェレンスリーグへ行けるはずですが、6位ベティスと勝ち点7離れているこの位置は、セルタ、マジョルカも同じ勝ち点で並ぶ激戦区ですからね。イニゴ・ペレス監督のチームには前節アラベスに勝って、5試合ぶりに白星を掴んだことに油断せず、更なる積み上げを期待したいかと。
一方、月曜試合ではレガネスがブタルケにオサスナを迎えるんですが、何せ彼らはここ数週、降格圏18位が定位置化していますからね。今はまだ、1つ上のアラベスと同じ勝ち点、その上のエスパニョールとも勝ち点2差だけと比較的、脱出は容易なんですが、19位のラス・パルマスもたったの1差に迫っているのは微妙なところ。どちらにしろ、前節ではベルナベウで兄貴分を3-2と苦しめた反骨精神を維持して、ここ7試合白星のない相手に勝つしか、状況を変える方法はないんじゃないでしょうか。
その中間、降格圏までは勝ち点9、ヨーロッパの大会出場圏までは勝ち点4と、比較的居心地のいい12位にいるヘタフェは日曜にアトレティコがプレーした後、こちらもアウェイでのバジャドリー戦で、ええ、相手は19位と勝ち点11差のダントツ最下位ですからね。前節はビジャレアルに負け、残留セーフゾーン到達に足踏みしてしまったボルダラス監督のチームには、今回は出場停止だったウチェとレンタル条項で出場に大金を払う必要があったテラツが戻って来るのもあって、白星獲得のいいチャンスになりそうな。そういえば、水曜のメトロポリターノでは控えGKのレタチェクがアトレティコのマフラーを巻いてスタンドにいるのを目撃されたなんて話もあったんですが、その彼相手にコパ準々決勝で5得点したのももう、遠い昔の思い出となりましたね。
それに加えて、ベルギー代表のネーションズリーグ準々決勝ウクライナ戦2ndレグのアップ中にヒザの半月板に違和感を覚え、出場せずに帰還。以降、ずっとバルデベバス(バラハス空港の近く)でリハビリを続けていたクルトワの回復が予定より遅れているため、この土曜午後4時15分(日本時間午後11時15分)、ベルナベウ3連戦の最後となるバレンシア戦にはカンテラーノ(RMカスティージャの選手)の第3GK、19才のフラン・ゴンサレスが出ないといけないという、凄いことになっていたから。
いえ、ソシエダとの激戦の後、アンチェロッティ監督も「Somos un equipo que tiene poco equilibrio, pero que tiene mucho en ataque/ソモス・ウン・エキポ・ケ・ティエネ・ポコ・エキリブリオ、ペロ・ケ・ティエネ・ムーチョ・エン・アタケ(ウチはバランスに欠けているチームだが、攻撃力がとても高い)」と言っていたんですけどね。いくら、コルベラン監督になってから、リーガ12試合で勝ち点19を稼ぎ、いつの間にか、降格圏も脱出。ここ4試合黒星なしで15位につけているバレンシアとはいえ、goleada(ゴレアダ/ゴールラッシュ)癖は所持していませんからね。勝ち点3差で首位のバルサから離される訳にはいかないものの、まだリーガは取られたら、取り返せで何とかなりそうな感も。
そんなことはともかく、このミッドウィークのコパ準決勝2ndレグの結末をお話していかないと。それが何と、先にプレーしたマドリーvsソシエダ戦がとんでもない試合で、うーん、1カ月前のレアル・アレナでの1stレグではエンドリックのゴールでマドリーが0-1と先勝。僅差の割に世間からは、決勝進出チームは決まったものと見なされていたんですが、そのせいもあったんですかね。この日、アンチェロッティ監督がローテでスタメンからエムバペとリュディガーを外したところ、それが惨事を引き起こすとは!
いえ、開始早々から、まずは総合スコアをイーブンにしようと、やる気満々だったソシエダが前半16分、マリンが頭で流したボールをベレネチェアが追い、ルーニンの股間を抜くシュートであっという間に同点にされた後、30分にはビニシウスが自陣から放ったボールに激走。GKレミロの目前でvaselina(バセリーナ/ループシュート)を放ち、この大会最多となる5得点目で再び、マドリーにリードをもたらしてくれたエンドリックは当たりだったんですけどね。
ちなみにこのゴールについては、当人から、「カスティージャで練習していた時、ボクが失敗するのを見て、ラウール監督に『Eh, tienes que mirar mis vídeos, que yo la picaba muy bien/エー、ティエネス・ケ・ミラール・ミス・ビデオス、ケ・ジョ・ラ・ピカバ・ムイ・ビエン(私のビデオを見ないといけないよ。とても上手くボールを突いていたからね)』と言われた」という逸話も披露されていたんですが、それより問題だったのは後半30分少し前から始まった怒涛の展開。前半終了間際には久保建英選手がエリア内ギリギリでビニシウスに倒されながら、主審にスルーされたり、後半頭にはベリンガムがレミロに顔をはたかれながらも、やはりペナルティにならなかった後、いよいよ20分にはマドリーはエンドリクをエムバペに交代。
ソシエダもバレネチェアをセルヒオ・ゴメスへと、この試合の得点選手が下がってからの27分、その日、左SBとしてプレーしたカマビンガのサイドから侵入したマリンがエリア内奥から撃ったシュートがアラバの足に当たり、オウンゴールになってしまったから、ビックリしたの何のって。これでまた同点となったため、アンチェロッティ監督もルーカス・バスケスをモドリッチに代えて、ゲームをコントロールしようとしたんですが、35分、今度は久保選手が同じサイドからエリア内に入り、オジャルサバルへ折り返しのパスを供給。そのシュートが再びアラバに当たってオウンゴールとなった日にはもう、当人も泣くに泣けないとはまさにこのこと?
そう、これでとうとう総合スコアが2-3となり、この準決勝で初めてソシエダがリードしたんですが、だってえ、残り時間はあと10分ちょっとだったんですよ。ソシエダのキャプテン、オジャルサバルも「ves que está cerca y que lo tienes en tu mano... pero ellos no perdonan/ベス・ケ・エスタ・セルカ・イ・ケ・ロ・ティエネス・エン・トゥ・マノ…ペロ・エジョス・ノー・ペルドナン(勝利は近くて、自分たちの手中にあると思ったけど…彼らは許さない)」と言っていたように、何とそこからマドリーの反撃が始まったんです!
まさにそれは脊髄反射のようなもので、リードされてほんの2分後、ついさっきまではアンチェロッティ監督に「守らないと交代だ」と脅されていたビニシウスがドリブルで駆け上がり、エリア内左奥からゴール前にラストパス。それをベリンガムが撃ちこんで、総合スコアを同点に戻すと、41分にはCKからチュアメニがヘッドを決めて、再逆転してるって、レモンターダの鬼もここに極まれり。ただ、このマドリーがCKをもらったプレーにはちょっと曰くがあって、エムバペのオフサイドが見逃されたため、後から、「El Madrid no necesita este tipo de ayudas porque es muy grande/エル・マドリッド・ノー・ネセシータ・エステ・ティポ・デ・アジュダス・ポルケ・エス・ムイ・グランデ(マドリーはとても偉大なチームなんだから、ああいうヘルプは必要ない)」(イマノル監督)という批判もあったりもしたんですが、大丈夫。
この時はソシエダも根性を見せ、何とロスタイム2分にはカマビンガが久保選手を倒したファールによる、サイドからのFKをセルヒオ・ゴメスが蹴ったところ、オジャルサバスがこちらも頭でこの試合の4点目をゲット。結局、総合スコア4-4で延長戦に入ったんですが…やっぱり、根性比べだったら、マドリーの方が上なんでしょうかね。カマビンガ、アラバが退き、フラン・ガルシア、リュディガーが入った延長戦前半から、ソシエダはラミロなどが時間稼ぎして、PK戦狙いが見受けられたのと対照的に、いやまあ、先日はCL16強対決アトレティコ戦2ndレグをPK戦で勝ったマドリーですから、今度は運命の女神が微笑まないかもしれない心配もあった?
すると延長戦後半12分、ブライムと共に最後にピッチに入ったギュレルが蹴ったCKから、リュディガーがヘッドで決めて、総合スコア5-4でマドリーが決勝進出をモノにしてしまうんですから、ホントに恐ろしい。アンチェロッティ監督も「Nunca nos rendimos, sobre todo en casa, con la afición/ヌンカ・ノス・レディモス、ソブレ・トードー・エン・カサ、コン・ラ・アフィシオン(ウチは決して降参しない。とにかくホームでは、このファンたちの前では)」と言っていたんですが、まったくこんな姿を目の当たりにしては、私もただただ、脱帽するしかなかったかと。
ただ、決勝の相手となるバルサは今季、リーガ前半戦で0-4、スペイン・スーパーカップ決勝でも2-5と大量点でマドリーに2連勝しているため、ええ、カルトゥーハの半分はマドリーファンが埋めるにしても、ベルナベウではありませんからね。その頃までは相当、守備力を改善しておいた方がいいように思えますが、まあそれは先の話。今は水曜のメトロポリターノでバルサが決勝への切符を手に入れた試合に触れることにすると…。
いやもう、モンジュイックでの1stレグで土壇場に追いついて、4-4と引き分けたのは本当にこのアトレティコだったんでしょうか。その後、CL16強対決が始まると、1stレグでお隣さんに2-1で負けて集中できず、その間のリーガでは弟分のヘタフェに逆転負け。2nsレグがあの通り、ショックの残るPK戦負けだったのがそれに追い打ちをかけ、続くリーガのバルサ戦でも2-4の逆転負けを喰らった彼らは先週末もアウェイのエスパニョール戦で引分けと、もう完全に尾羽打ち枯らしていましたからね。前半はまったくバルサに歯が立たず、ジャマルを追って右往左往していたはずなのに、27分には当のジャマルからスルーパスを出され、フェラン・トーレスに先制点を奪われているんですから、まったく世話ないっちゃありませんって。
ただ、後半の彼らは心を入れ替え、あのクラブ史最長となった15連勝期には神のような効果があった3人一斉交代でリフレッシュ。ジュリアーノ、アスピリクエタ、レイニウドがセルロート、ガラン、ラングレに代わったところ、攻めていくようになったんですけどね。序盤にはグリーズマンやセルロートのシュートが続いたんですが、それが入らないのが、この負の流れにドップリつかったアトレティコ。24分にはとうとう、セルロートがゴールを挙げてもオフサイドで認められず、フリック監督に守りを固められたこともあり、そのまま0-1で負けて、総合スコア4-5で敗退しちゃいましたっけ。
いやあ、これにはヒメネスなど試合後、「Disculparnos por esos momentos en los que no supimos estar a la altura/ディスクルパモス・ポル・エソス・モメントス・エン・ロス・ケ・ノー・スピモス・エスタル・ア・ラ・アルトゥーラ(自分たちがその高みにいられなかった時間を謝りたい)」と、ここ3試合のホームゲームで毎回、発煙筒を焚いて大勢のファンがチームバスをお出迎えしながら、結果を残せなかったことを詫びていた程なんですけどね。シメオネ監督に言わせると、「前半は良くなかったが、謝る程のことではない。Estamos compitiendo bien en Champions, en Liga y en Copa/エスタモス・コンピティエンドー・ビエン・エン・チャンピオンズ、エン・ラ・リーガ・イ・エン・コパ(ウチはCL、リーガ、コパでよく競っている)」ですからねえ。
それでCL16強対決敗退、リーガは首位と勝ち点差9の3位、コパ準決勝敗退と、海のものとも山のものとも知れないシーズン後のクラブW杯を除いて、今季優勝できる可能性が4月の頭で全て消えてしまったとなれば、一体、この先、ファンは何を楽しみに生きていけばいい?正直、私など、コパ準決勝でアスレティックに、CL準々決勝でもドルトムントに負けた後、選手たちが一足先のバケーション入り。ズルズル後退が続き、終わってみれば、ジローナに定番の3位の座を奪われていた昨季のデジャブが蘇ってくるんですが…ただただ、日曜午後4時15分からのセビージャではまた、アウェイ弱者に逆戻りしていないことを祈るしかありません。
そしてマドリッドの弟分チームたちの週末の予定もさらっと告げておくと、今回は平日試合が2つあって、金曜には7位で勝ち点40に到達したラージョがエスタディオ・バジェカスでエスパニョールと対戦。コパ決勝カードがCL出場圏の上位チーム同士となったため、今の順位で来季はおそらくコンフェレンスリーグへ行けるはずですが、6位ベティスと勝ち点7離れているこの位置は、セルタ、マジョルカも同じ勝ち点で並ぶ激戦区ですからね。イニゴ・ペレス監督のチームには前節アラベスに勝って、5試合ぶりに白星を掴んだことに油断せず、更なる積み上げを期待したいかと。
一方、月曜試合ではレガネスがブタルケにオサスナを迎えるんですが、何せ彼らはここ数週、降格圏18位が定位置化していますからね。今はまだ、1つ上のアラベスと同じ勝ち点、その上のエスパニョールとも勝ち点2差だけと比較的、脱出は容易なんですが、19位のラス・パルマスもたったの1差に迫っているのは微妙なところ。どちらにしろ、前節ではベルナベウで兄貴分を3-2と苦しめた反骨精神を維持して、ここ7試合白星のない相手に勝つしか、状況を変える方法はないんじゃないでしょうか。
その中間、降格圏までは勝ち点9、ヨーロッパの大会出場圏までは勝ち点4と、比較的居心地のいい12位にいるヘタフェは日曜にアトレティコがプレーした後、こちらもアウェイでのバジャドリー戦で、ええ、相手は19位と勝ち点11差のダントツ最下位ですからね。前節はビジャレアルに負け、残留セーフゾーン到達に足踏みしてしまったボルダラス監督のチームには、今回は出場停止だったウチェとレンタル条項で出場に大金を払う必要があったテラツが戻って来るのもあって、白星獲得のいいチャンスになりそうな。そういえば、水曜のメトロポリターノでは控えGKのレタチェクがアトレティコのマフラーを巻いてスタンドにいるのを目撃されたなんて話もあったんですが、その彼相手にコパ準々決勝で5得点したのももう、遠い昔の思い出となりましたね。
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レアル・マドリーのブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールが、国際サッカー連盟(FIFA)の倫理規定違反で2年間の出場停止処分を科される可能性が浮上している。 昨年はバロンドールこそ逃したもののFIFAザ・ベストを受賞し、チャンピオンズリーグとラ・リーガの2冠に貢献したヴィニシウス。今シーズンは昨シーズンほどのインパクトこそ残せていないが、公式戦20ゴール14アシストと十分なスタッツを残し、マドリーの主軸として活躍。直近では2030年までの新契約締結で合意に至ったとの報道も出ていた。 そんななか、イタリア『ジャンルカ・ディ・マルツィオ』などの報道によれば、現在フットボール界屈指のスーパースターには父親と代理人とともに経営する『ALL Agenciamento Esportivo』社のサッカークラブ買収に関する問題で、FIFAから調査を受けているという。 『ALL』はポルトガルのFCアルベルカと、カンピオナート・ブラジレイロ・セリエB(ブラジル2部)のアスレティック・クラブを買収した。 後者のアスレティック・クラブに関しては16.5%の株式を保有するブラジル企業『ティベリス・ホールディング・ド・ブラジル』が、クラブのセリエB昇格を受けて、株式過半数を取得する優先購入権を行使する計画を立てていた。 しかし、実際に株式はヴィニシウスと関係のある『ALL』に直接売却され、サンパウロ商事裁判所は調査のため取引を停止。 だが、捜査が行われている間に『ALL』がクラブの運営権を握ったことに激怒した『ティベリス』は4月7日、FIFA倫理委員会の調査委員会に申し立てを行い、ヴィニシウスに対して2年間の出場停止処分を要求した。 『ティベリス』の訴えによると、これはFIFA倫理規定第20条およびスペインサッカー連盟(RFEF)スポーツ正義規定第22条に違反するとして国際訴訟を起こすことを決定。これらの規定はいずれも、利益相反の明らかなリスクがある場合に、現役サッカー選手がプロサッカークラブを直接的または間接的に所有することを禁じている。 懸念されるのは、選手オーナーにとって有利な個人契約、スポーツの試合結果への影響。さらに、異例の形で他の選手を引きつける可能性、税務上の不正行為に至るまで、多岐にわたるという。実際、アスレティック・クラブとアルベルカの間ではここにきて選手移籍の動きもある。 この訴えはFIFAに審査される予定であり、出場停止処分に至らない可能性もあるが、『ティベリス』は2年間の出場停止処分を求めており、この訴えが全面的に認められた場合、ヴィニシウスの選手生命に関わる事態となる。 ただ、現状の見立てでは両者間での和解を目指しつつ、ヴィニシウス側に処分が下ったとしても、罰金といったより軽微な処分にとどまる可能性が高いようだ。 2025.04.23 20:51 Wed2
一番信用ならないチームは…/原ゆみこのマドリッド
「やっと平常モードに戻ったわね」そんな風に私が懐かしさを覚えていたのは月曜日。レアル・マドリーがリスボンに到着する映像をお昼のニュースで見た時のことでした。ここ2週間、スペインサッカー界のミッドウィークはコパ・デル・レイ開催だったため、マドリッド勢で試合があったのはアトレティコだけでした。対照的に16強対決でアルバセテ(2部)に敗退したお隣さんは平日中、みっちりバルデベバス(バラハス空港の近く)の練習場でトレーニングに明け暮れていたんですが、それだとやっぱり、話題があまりなくて……。 ようやく今週になって、火曜日午後9時(日本時間翌午前5時)にベンフィカとのCLノックアウトステージプレーオフ1stレグがやって来たため、週2試合ペースに戻ったんですが、怖いのは来週水曜日にベルナベウで開催される2ndレグで万が一、敗退するようだと、マドリーの今季はもうリーガだけ、シーズン終了まで週1試合ペースが続くことになります。 1月28日のCLリーグフェーズ最終節でそのマドリーに4-2で勝利。しかも後半アディショナルタイムの全員攻撃でGKトゥルビンが決めたヘッドのおかげで、プレーオフ出場圏の末席に滑り込めたベンフィカのモウリーニョ監督は、「Me gustaría mucho eliminar al Madrid, y que Arbeloa gane la Liga/メ・グスタリア・ムーチョ・エリミナール・アル・マドリッド、イ・ケ・アルベロア・ガネ・ラ・リーガ(私はマドリーを敗退させたい。そしてアルベロアはリーガ優勝するように)」と言っていたんですけどね。 でもCL早期敗敗退となると、アルベロア監督の来季続投が怪しくなってきて……。当人は試合前日記者会見で否定していたんですけどね。あと1年ベンフィカと契約がありながら、違約金を払わず退団できる条項が付いているため、モウリーニョ監督がマドリーに戻って来る可能性もあるなんて話も出て来たりするんですが、それは勘弁。グアルディオラ監督時代のバルサとのあんな刺々しい雰囲気はもう味わいたくないですって。 ちなみにマドリーのこの試合の欠場者はリハビリ中のミリトン、ベリンガム、そして前回のダ・ルス訪問で退場処分を受けたロドリゴとアセンシオ。それでも土曜日のリーガでリュディガー、トレントが先発復帰、カルバハルも途中出場したため、バルベルデが右SBから中盤に戻る今回はきっと、あんなザル守備にはならないと思いますが……。 CLはちょっと脇に置いておくことにして、先に週末にあったリーガ24節のマドリッド勢がどうだったか、お伝えしていくことにすると。先陣を切ったのは前節、ようやく8試合ぶりに白星を挙げた弟分のヘタフェで、コリセウムに上位のビジャレアルを迎えたんですが、やっぱり勝利は選手たちの自信になるんですかね。この日は前半終盤にベイガにエリア内で倒されてサトリアーノがPKを獲得すると、アランバリが決めて先制。53分にも冬の市場で一緒に来たFWの同僚、もう2得点しているルイス・バスケス(アンデルレヒトから移籍))に遅れをとっていたサトリアーノ(同オリンピック・リヨン)が、ファン・イグレシアスのクロスをヘッドで決め、ヘタフェを2点リードに導くと、反撃を75分のミカウターゼの一発だけに抑えて、2-1で勝っているんですから、嬉しいじゃないですか。 これには直近のセルタ戦でスコアレスドローだった時は、pito(ピト/ブーイング)まで聞こえるようになっていたコリセウムのファンも大満足したはずですが、ヘタフェに来るレベルですし、新しいFWたちは決してゴール量産タイプではないんですけどね。ボルダラス監督によると、「Son chicos que venían de tener pocos minutos en sus equipos y poco protagonismo/ソン・チコス・ケ・ベニアン・デ・テネール・ポコス・ミヌートス・エン・スス・エキポス・イ・ポコ・プロタゴニスモ(前のチームではプレー時間も、主役を張る機会もあまりなかった選手たち)だが、やる気は満々だ」そうで、それってゴール不足で苦しんいたヘタフェは補強に成功したと言っていい? おかげで順位も11位という安全圏を維持した彼らだったんですけど、まだ降格圏との差は勝ち点5ですからね。ホーム連戦となる日曜日のセビージャ戦でもこの調子を続けて、早いところ、残留目安の勝ち点40以上に到達してもらいたいところ。 そして土曜日の夜にはベルナベウに行ったんですが、ようやく暴風雨季が去ったのか、いつ以来でしょうかね、傘を持たずに外出できたのは。それだけでも気が楽だったんですが、この日のマドリーは相手にも恵まれました。ミッドウィークフリーだった彼らと違い、レアル・ソシエダは水曜日にコパ準決勝1stレグをアスレティックとプレーしていて、サン・マメスでの激戦を0ー1で制したものの、やはり疲労が溜まっている選手がいたんですね。マテラッツオ監督はその試合から、5人のスタメンをローテーション。 マドリーの方はエムバペが意表を突いて、ベンチスタートとなったんですが、ゴンサロは彼がピッチにいないとゴールを入れますね。開始5分にはもう、先発復帰したトレントのラストパスをカンテラーノ(RMカスティージャ出身の選手)が流し込んで、先制しているんですから、偉いじゃないですか。でもねえ、そのリードは長続きせず、20分にはハイセンがソレルのパスを追ったエレーラをエリア内で倒し、ペナルティを取られてしまったから、さあ大変。 おかげでオジャルサバルのPKで同点になった後、この日は静かだったスタンドからハイセンにブーイングが飛んでいたんですが、大丈夫。というのもその4分後にはもう、ソシエダがペナルティ返しをしてきたから。アランブルがヴィニシウスをエリア内左奥で倒して、その当人がPKを決めると、25分には再びマドリーがリード。すると31分にもカマヴィンガ、カレラスと繋いだボールを右SBから解放されたバルベルデが撃ち込んで、アディショナルタイムのゴンサロのゴール前からのシュートは外れてしまったものの、3ー1でハーフタイムに入ったとなれば、もう大船に乗った気でいていい? そして後半も再び、アランブルがヴィニシウスをエリア内で倒し、48分にはキッカーもリピートで4点目が入ったため、アルベロア監督は膝に問題のあるエムバペを「para que en Lisboa empiece desde el principio/パラ・ケ・エン・リスボア・エンピエセ・デスデ・エル・プリンシピオ(リスボンで先発できるように)」温存。さらに60分にはトレントをカルバハルに、リュディガーをアラバにと負傷から戻って来た選手の足慣らしをさせたり、バルベルデ、カマヴィンガ、チュアメニと中盤の鍵になる選手たちにもお休みを与えることができましたからね。 おまけにこの4ー1勝利のおかげで、リーガ8連勝としたマドリーは、月曜日にバルサがジローナに2ー1のビックリ敗戦をしたため、とうとう勝ち点差2とつけて首位に立つことに。まさに「Hemos hecho una gran semana de entrenamientos y se ha reflejado en el campo/エモス・エッチョー・ウナ・グラン・セマーナ・デ・エントレナミエントー・イ・セ・ア・レフレハードー・エン・エル・カンポ(ウチは素晴らしい練習の1週間を過ごし、それがピッチに反映された)」感じでしたが、さて。今はこれがベンフィカにリベンジするのにも有効なことを祈るばかりでしょうか。 そして日曜日はラージョとアトレティコの兄弟分ダービー。快晴の中、明るい時間にブタルケに行けたのはラッキーだったんですけどね。エスタディオ・バジェカスでなく、2部の弟分レガネスのホームでの開催になったのは、1節前のオビエド戦が芝を貼り替えたばかりのピッチが悪天候のせいで使いものにならず、当日延期となった後、ラ・リーガがギリギリまで待ってくれず。アトレティコ戦もバジェカスでは開催不可とされ、ブタルケを借りることになったからなんですが、これもひどい話で、アボナードー(年間指定席保有者)は土曜日限定で、スタジアムよりメトロ1号線でもっと南に行ったところにある練習場まで、チケットを引き取りに行かないといけなくてねえ。 元々、ダービーはハイリスクな試合とされ、チケットの当日販売もなく、ブカネーロス(ラージョのウルトラ集団)を始めとする大勢のファンはお昼にバジェカス地区でデモをして、試合に行かないことを選択。よってブタルケのスタンドは半分ぐらい空だったんですが、前日はやっぱり芝がボロボロの練習場でセッションができず、ヘタフェの練習場でやったという不遇なイニゴ・ペレス監督のチームはこの逆境を見事に克服したんですよ。 木曜日のメトロポリターノでは、コパ準決勝1stレグでバルサを4ー0とコテンパンにのしたアトレティコが別人だったから、もうどうしていいものか。そう、元凶はこのところ、働くのは平日だけに決めたらしいシメオネ監督がスタメンを9人もローテーションしてきたことだったんですが、でも選手たちも選手たちですよね。いくらアトレティコファンの姿がスタンドにほぼ皆無だったとしても、バルサを前にした日の喰らいついていくプレーがまったく見られず。 それどころか、前半39分にはあれだけジャマルを抑えていたルッジェーリがラティウにかわされ、エリア中央へのラストパスを許すと、フラン・ペレスがラージョの先制点をゲット。さらに45分にもレングレのパスミスでボールを奪われると、ラティウが3人もいたアトレティコ選手の間にボールを通し、イシのシュートはGKオブラクがparadon(パラドン/スーパーセーブ)してくれたものの、こぼれ球に誰も詰めず、バレンティンに押し込まれているって、一体、どこまで呆けている? 2ー0で後半が始まると、もう56分には3人一斉交代となり、ええ、ピッチにはフリアン・アルバレスが入り、その7分後にはルックマンとジョレンテも出て、早くも交代枠を使い果たしていたんですけどね。3人もFWがいながら、GKバタジャの手を煩わすのがニコ・ゴンサレスぐらいではねえ。おまけに30分にはショートのCKから、ラージョの3人一斉交代で入ったアルバロ・ガルシアにクロスを上げられて、メンディのヘッドで3点目を入れられているって、もうこの世のものとは思えませんって。 3ー0で勝ったラージョはおかげでマジョルカを越えて17位に上がり、3週間ぶりに降格圏から脱出。スタジアム&練習場難民となりながらも、「Los problemas nos unen mucho más, nos motivan/ロス・プロブレマス・ノス・ウネン・ムーチョ・マス、ノス・モティバン(問題があるとより団結が強まるし、モチベーションにもなる)」(イシ)と選手たちが根性を見せて、リーガ3連敗から立ち直れたのは喜ばしいですよ。でも情けないのは兄貴分の方で、とうとうオブラクからは、「Parece que LaLiga se ha tirado/パレセ・ケ・ラ・リーガ・セ・ア・ティラードー(リーガを投げ出したように見える)」というコメントが出てくることに。 いえ、シメオネ監督は「オブラクの言葉には同意しない。El equipo no elige partidos, el equipo jugó mal・エル・エキポ・ノー・エリヘ・パルティードス、エル・エキポ・フゴ・マル(チームは試合を選んではいない。悪いプレーをしただけ)」と反論していたんですけどね。訊きたいのは、コパでは準々決勝ベティス戦、バルサ戦と2試合で9得点もしながら、リーガはレバンテ、ベティス、ラージョ戦すべて無得点で1分け2敗。どうしてそこまでプレーに落差があるのかなんですが、やっぱりそれってやる気の問題では? ここまで態度があからさまだと、水曜日午後9時からのクラブ・ブルージュとのCL16強対決進出プレーオフ1stレグでは、本気の方のアトレティコを見せてくれるはずですけどね。ただ、この相手には2022-23シーズンのCLグループリーグのアウェイで負け、ホームでも引き分けて、最後は4位敗退した黒歴史がありますし、リーグフェーズ2節ではバルサと3-3で引き分けている点は要注意。 それにしたって、もしここでCLが終わり、その間、16強対決直接出場のバルサは週1試合になるため、コパ準決勝2ndレグでまさかの大逆転敗退が絶対ないとも言えず。「Cuando nosotros jugamos al 99 nunca nos dio/クアンドー・ノソトロス・フガモス・アル・ノベンタイヌエベ・ヌンカ・ノス・ディオ(ボクらが99%でプレーして結果が出たためしがない)」(ヒメネス)試合をその頃までリーガで続けて、来季CL出場圏からも落ちていたら、もう目も当てられないってこと、シメオネ監督も選手も考えないんでしょうかね。 2026.02.19 10:43 Thu3
21世紀の出場試合数ランキング発表! 首位は1145試合のC・ロナウド、トップ10に日本人選手がランクイン
IFFHS(国際サッカー歴史統計連盟)が、21世紀で最もプレーした選手のランキングを発表。トップ10には日本人選手もランクインした。 様々な統計を行うIFFHS。2022年までのデータを集計し、21世紀に入ってからのプレーした試合数をもとにランキングを作成した。 対象となるのは、各国のリーグ戦やカップ戦、国際カップ戦、代表チームの試合も含まれ、全ての公式戦が対象になっている。 今回の統計では1000試合以上プレーした選手が3人に増加。首位は昨年と変わらず、サウジアラビアへ活躍の場を移したポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(アル・ナスル)となり、1145試合を記録した。 2022年に1000試合を突破したのは、ブラジル代表DFダニエウ・アウベス(UNAMプーマス)とアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(パリ・サンジェルマン)。アウベスは1033試合、メッシは1003試合となった。メッシはカタール・ワールドカップ(W杯)での試合で1000試合を超えたことになる。 そんな中、8位には日本人がランクイン。941試合に出場したMF遠藤保仁(ジュビロ磐田)だ。遠藤はガンバ大阪と磐田、そして日本代表での試合が21世紀に含まれている。なお、アジア人でも唯一となり、900試合以上を達成しているのも12名となっている。 ◆21世紀の出場試合数ランキング 合計(国内リーグ/国内カップ/国際カップ/代表) 1位:クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル) 1145試合(651/93/205/196) 2位:ダニエウ・アウベス(ブラジル) 1033試合(620/115/172/126) 3位:リオネル・メッシ(アルゼンチン) 1003試合(559/102/170/172) 4位:イケル・カシージャス(スペイン) 974試合(585/57/171/161) 5位:ジョアン・モウティーニョ(ポルトガル) 958試合(563/107/142/146) 6位:ズラタン・イブラヒモビッチ(スウェーデン) 948試合(603/72/152/121) 7位:ルカ・モドリッチ(クロアチア) 947試合(569/69/146/162) 8位:遠藤保仁(日本) 941試合(606/117/66/152) 9位:チャビ・エルナンデス(スペイン) 937試合(536/95/174/132) 10位:セルヒオ・ラモス(スペイン) 935試合(534/70/151/180) 11位:アンドレス・イニエスタ(スペイン) 933試合(552/98/152/131) 12位:ロジェリオ・セニ(ブラジル) 904試合(675/71/149/9) 2023.01.12 12:45 Thu4
「左ヒザがもう十分だと言ったらもう従うしかなかった」 ヴァランが明かす31歳で現役退いた背景
元フランス代表のラファエル・ヴァラン氏が現役引退の決断理由に“左ヒザの限界”を挙げた。 レアル・マドリー時代に数々のメジャータイトルを総なめにし、フランス代表としても2018年のロシア・ワールドカップ(W杯)優勝に貢献したヴァラン氏。2021年夏から2年をマンチェスター・ユナイテッドで過ごし、今季からコモ入りした。 だが、セスク・ファブレガス監督率いるセリエA昇格組で新たなキャリアを紡ごうと8月のデビュー戦、コッパ・イタリアのサンプドリア戦に先発しながら23分で負傷交代すると、セリエAの登録メンバー外に。そのまま現役を退く決断に至った。 31歳の若さで現役キャリアの幕を下ろした格好だが、やはりケガがその決め手になってしまったようだ。フランス『レキップ』で「左ヒザがもう十分だと言ったら、もう従わざるをえなかった」と話す。イギリス『ミラー』が報じる。 「20歳のときから、右ヒザの上にもダモクレスの剣(古代ギリシャの故事のひとつ)をぶら下げてプレーしてきたんだ。右ヒザは強くなったものの、動きが悪くなって、左ヒザがパワーと押し込みのすべてを担った。片ヒザでどうやって11年プレーしたか? 多大な頑張りや犠牲、ケア、そして新しいバランスを管理する術を学んだよ」 「心理的に、ピッチに入ったら、ほかの選手にも、自分にも片ヒザしかないとは言えなかった。実際、ヒザだけを見たら、心配されるだろう。ケガをしたりするかも知れないのはわかりきったことだったけど、僕らは誰もがリスクを抱えて生きているんだ。剣闘士のように命をかけてプレーしているわけじゃないけど、身体的な問題を抱えてプレーしている。それが僕らだ。幼い頃からタフガイだ。生涯ずっと痛みを抱えながらプレーしているんだ」 また、「『両足があればすごいことになる』と自分に言い聞かせるときもあった。全てを軽く受け止めてきたけど、その問題を抱えるからこそ、自分の技をマスターしたんだ」と振り返り、こう続ける。 「もう何年もタックルをしていない。デュエルでインパクトを与える上で適切なタイミングを待つんだ。いつ止まるか、加速するか、先に走り出すかをね。このヒザがなければ、これほど自分のポジションをマスターできなかっただろうね。卓越した身体能力を持つ若い選手を見ると、ポジション管理と同じくらいのエネルギーを注げばモンスターになれると思う」 2024.10.17 13:05 Thu5
