誰もが気を抜いても勝てる訳ではない…/原ゆみこのマドリッド
2025.03.11 20:00 Tue
「もう決戦の日が来るのね」そんな風に私が緊張感を覚えていたのは月曜日、先週末はどちらも日曜試合だったにも関わらず、レアル・マドリー、アトレティコの双方、午前中から練習に励んでいる映像をお昼のニュースで見た時のことでした。いやあ、朗報があったのはバルデベバス(バラハス空港の近く)の練習場の方で、それぞれ風邪と軽い筋肉痛で前日のマドリー兄弟分ダービーをお休みしたリュディガーとGKクルトワがもう、普通にセッションに参加。水曜午後9時(日本時間翌午前5時)からのCL16強対決2ndレグでは、出場停止処分の済んだベリンガムも使えるとなれば、1stレグで2-1と先勝しているアンチェロッティ監督も大船に乗った気でいられるかと。
一方、前日先発でなかった選手たちだけがマハダオンダ(マドリッド近郊)の練習場グラウンドでトレーニングに励んだアトレティコでは、やはりヘタフェ戦直前に痛みを訴え、ヒメネスとスタメンを代わったラングレ、アルバロ・ロドリゲスとの接触プレーで打撲し、ハーフで引っ込んだデ・パウルの姿は見えず。おまけにコリセウムのパルコ(貴賓席)でチームの応援をしていたキャプテンのコケもいなかったようで、となると水曜のメトロポリターノでも見学に留まる可能性が高いような。
ええ、大体がして、アトレティコがCL決勝トーナメントでアウェイの1stレグを1点差で負けた後、過去4回中3回はremontada(レモンターダ/逆転突破)しているとはいえ、肝心のマドリーがホームで1stレグに1点差で勝った後、どのくらいの頻度で突破しているのかのデータを書いた記事が全然、見当たりませんからね。要はほとんどの場合、勝ち抜けているんじゃないかと想像しているんですが、実際、谷間に当たるリーガ27節もどちらも2-1のスコアだったとはいえ、結果は真逆だったとなれば…。
言ってみれば、先週末のマドリッド勢は全て結果が2-1だったんですが、兄弟分ダービー枠を外れたレガネスだけが土曜にプレー。彼らはバライドスでのセルタ戦で、いえ、前半19分にファン・クルスの折り返しから、ロジェが先制点を挙げた時には前節、ブタルケでの弟分ダービーでヘタフェに勝った勢いが続いているのかと思われたんですけどね。それが26分にはミンゲサに、46分にもアルフォンにゴールを決められ、前半のうちに逆転されてしまうことに。その日はシュート数12本(枠内6本)とセルタを上回っていたボルハ・ヒメネス監督のチームだったんですが、後半に得点できず、そのまま負けてしまったのは残念だったかと。
おかげで17位と降格圏ぎりぎりに順位を落とし、また余裕が勝ち点1しかなくなってしまったレガネスなんですが、何せ、今週末の日曜はホームゲームとはいえ、リーガ4連勝中のベティスを迎えますからね。有利な点は、相手は今週木曜にコンフェレンスリーグ16強対決ビトリア・ギマラエス戦2ndレグを控えていて、1stレグが2-2の引き分けだったため、ポルトガル遠征で全力を出さざるを得ず。その分、疲労が溜まっていそうなことだけですが、早いところレガネスも他2つの弟分同様、毎節降格圏落ちの心配をしないで済む次元に到達してほしいものです。
結局、0-0のままハーフタイムに入り、いや、でも前日夜にはバルサのチームドクターの突然死により、オサスナ戦が延期に。ヘタフェに勝てば、首位になれることがわかっているんだから、きっと後半はアトレティコもしっかりやってくれるだろうと思いながら、私はサンティアゴ・ベルナベウに行くためにスタジアムを出たんですけどね。セルカニアス(国鉄近郊路線)に乗っていた後半30分、すでに全交代枠を使い果たしたシメオネ監督のチームがPKをゲット。それがレマルの蹴ったFKをGKダビド・ソリアが弾いたボールがアルデレテの手に当たり、VAR(ビデオ審判)注進によるモニター判定でペナルティとされる曰くつきだったのは、何なんですけどね。
それでもセルロートがPKを決めて、ようやく先制点を取ってくれたのにホッとしていたんですが、セルカニアスがアトーチャ駅を過ぎ、地下走行に入って、ラジオが聴こえなくなってから、まさかあんな波乱が起こるとは!そう、インターネットラジオが途切れがちだったため、私も詳細がわかったのはしばらく経ってからだったんですが、そのキッカケは42分、ボールを追ったコレアが進行方向に現れたジェネを蹴ってしまったことだったよう。最初はイエローカードだったのが、これもVAR注進モニターチェックでレッドとなり、退場させられたのはともかく…。
だってえ、残り時間はもうあまりなかったですし、CLレバークーゼン戦やセルタ戦でバリオスが早期退場しても負けなかったアトレティコなんですよ。慌てる必要は全然なかったにも関わらず、そこからのFKをドゥアルテにヘッドで繋がれ、1度はジョレンテに当たったシュートをアランバリが撃ち直し、同点ゴールを奪われているんですから、困ったもんじゃないですか。それどころか、10分というロングロスタイムに入った3分目、今度はディエゴ・リコのシュートをまたしてもアランバリが軌道を変え、勝ち越し点って、え?土壇場のミラクルゴールは今季のアトレティコの十八番じゃなかった?
それがまた、丁度、私がベルナベウに着いた時に試合が2-1で終わったため、頭をクラクラさせて、スタンドに上がることになったんですけどね。ちなみに後半からデ・パウルに代わって出場したバリオスによると、「ゴールを入れるまで、ボクらは試合をコントロールしていたけど、luego nos hemos echado atrás y con la expulsión no hemos sabido controlar/ルエゴ・ノス・エモス・エチャードー・アトラス・イ・コン・ラ・エクスプルシオン・ノー・エモス・サビードー・コントロラル(その後、引いてしまって、退場者が出てから、制御する術を知らなかった)」そうで、でも相手はここ13年間、コリセウムでアトレティコに勝てなかったヘタフェ。
それが引分けどころではなく、黒星を喫してしまったとなると、「No pudimos hacer el partido que queríamos/ノ・プディモス・アセール・エル・パルティードー・ケ・ケリアモス(ウチはやりたい試合ができなかった)」(シメオネ監督)原因は、指揮官を始め、選手たちも頭が水曜のCLダービーでいっぱいで、「partido a partido/パルティードー・ア・パルティード(1試合1試合)」の鉄則を忘れてしまったからだとしか思えないかと。ええ、これまで1度もシメオネ監督に勝ったことのなかったボルダラス監督の言葉、「El equipo ha creído hasta el final/エル・エキポ・ア・クレイードー・アスタ・エル・フィナル(チームは最後まで信じ続けた)」でさえ、皮肉に聞こえてしまうのは私だけ?
おかげで順位を12位に上げ、降格圏との差を勝ち点7にして、心穏やかに今週末のオサスナ戦の準備ができるようになったヘタフェとは対照的に、アトレティコは、CLはもとより、リーガでも大問題が発生して、いえ、首位に立てず、3位に落ちてしまったのは別にまだ、上位2チームとは勝ち点差1ですからいいんですけどね。というのも退場させられた際、コレアが主審に「Hijo de mil putas, cagón. La concha de tu madre/イホ・デ・ミル・プータス、カゴン。ラ・コンチャ・デ・トゥ・マドレ(全部悪口)」と先日、「Fuck off」云々で退場させられたベリンガムどころでない悪態のオンパレードで八つ当たり。
そのせいで最低でも5試合、悪くすればもっと多い出場停止処分が課されかねず、まず今週日曜のリーガのバルサ戦は確実にアウトに。しかも処分が4試合を超えると、コパ・デル・レイも対象になるため、4月頭の準決勝バルサ戦2ndレグにも出られず、折りしもヘタフェ戦当日が30才のバースデーだったコレアには最悪のプレゼントとなってしまいましたが、はあ。そういえば、2019年にはジエゴ・コスタがやはり悪態をついて、シーズン早仕舞いとなる8試合の出場停止になったことがあるアトレティコでしたが、その時はバルサに大差をつけられての2位フィニッシュ。これって何かの予兆でしょうかね。
そしてまだ私の意識が朦朧としている中、マドリーvsラージョ戦が始まったんですが、とにかく今は前線が恐ろしい程、人出不足となっているイニゴ・ペレス監督のチームですからね。この日など、とうとうCFにサイドアタッカーのアルバロ・ガルシアを立ててきたぐらいで、いくら兄貴分がCL16強対決の狭間で気が散っていたとしても、とても歯が立たないだろうと思っていたところ、いやあ、そうでもなかったんですよ。
といっても前半30分には、ビニシウスが右サイドから入れたパスをエムバペが追い、エリア内でルジューヌを切り返してシュート。それが先制点となって、その4分後にはビニシウスがルジューヌを引き回し、最後はラティウをかわして2点目をゲットと、あっさりリードされてしまったんですけどね。ゴール力の差が雲泥であることに決して臆さず、ラージョも前半ロスタイムにはパブロ・ディアスがエリアぎりぎりのところから放ったシュートがバーに当たり、ゴール内に落下。
そのボールが跳ねてまたバーに当たり、ゴールの外に出たため、その1点がスコアに挙がるにはしばし、VAR裁定を待たないといけなかったんですが、おかげで前半は2-1の僅差で終わることに。後半になると、マドリーの気の抜け具合がますます顕著になり、ええ、アンチェロッティ監督も23分にはロドリゴをバルベルデに、33分にはエムバペをカマビンガに交代。
「Cuando llegas 2-1 al minuto 75, lo que hay que hacer es evitar problemas y defender bien/クアンドー・ジェガ・ドス・ウノ・アル・ミヌート・セテンタイシンコ、ロ・ケ・アイ・ケ・アセール・エス・エビタル・プロブレマス・イ・デフェンデール・ビエン(2-1で75分になった時、しないといけないのは問題を避けて、よく守ること)」(アンチェロッティ監督)と当人も認めていたように攻撃を控え、守り堅めに入ったため、場内からは不満のpito(ピト/ブーイング)が聞こえてくるなんてことも。
ただ、やっぱり致命的だったのは負傷のカメージョ、エヌテカ、イシ、RdT(ラウール・デ・トマス)に加え、デ・フルートスの出場停止で大幅減退したラージョの決定力のなさで、ええ、この日はマドリーの2倍に当たる20本もシュートを撃っていたんですけどね。パブロ・ディアスの一発を除くと、一番ゴールに近かったのが、前節の負傷で今季絶望となったCBムミンの代わりに入ったアリダネの2回のヘッドぐらいとなれば、あと1点が取れず、そのまま負けてしまっても仕方なかったかと。
それにはイニゴ・ペレス監督も「He venido aquí como entrenador y como segundo y nunca estás tan cerca/エ・ベニードー・アキー・コモ・エントレナドール・イ・コモ・セグンド・イ・ヌンカ・エスタス・タン・セルカ(ここへは監督としても、第2監督としても来たが、こんなに近かったことはない)」と、せっかくの勝ち点ゲットの機会を逃してしまったことを悔しがっていたんですが、サッカーはゴールが入って何ぼですからね。だからこそ、マドリーはいいプレーをしない試合でも勝てちゃったりするんですが、大丈夫。日曜にエスタディオ・バジェカスに迎えるレアル・ソシエダは木曜のEL16強対決マンチェスター・ユナイテッド戦2ndレグ(1stレグは1-1)で疲弊してくるはずですし、デ・フルートスが戻って来る次はきっと勝って、8位に後退した順位も改善できますって。
一方、この勝利でお隣さんを追い越し、バルサと同じ勝ち点の2位に返り咲いたマドリーの週末は土曜にアウェイでのビジャレアル戦となるんですが、彼らにとって何よりなのは年明けからここまでずっと週2試合ペースだったのが、来週は各国代表戦週間のおかげで、ようやく小休止できることでしょうか。いえまあ、選手の大半は出向することになるため、とりわけブラジル、ウルグアイの南米勢にとっては余計疲れるかもしれないんですけどね。果たしてこの先も過密スケジュールが続くかどうかはCLダービーの結果次第…何か正直、私も怖くてもう考えたくありません。
一方、前日先発でなかった選手たちだけがマハダオンダ(マドリッド近郊)の練習場グラウンドでトレーニングに励んだアトレティコでは、やはりヘタフェ戦直前に痛みを訴え、ヒメネスとスタメンを代わったラングレ、アルバロ・ロドリゲスとの接触プレーで打撲し、ハーフで引っ込んだデ・パウルの姿は見えず。おまけにコリセウムのパルコ(貴賓席)でチームの応援をしていたキャプテンのコケもいなかったようで、となると水曜のメトロポリターノでも見学に留まる可能性が高いような。
ええ、大体がして、アトレティコがCL決勝トーナメントでアウェイの1stレグを1点差で負けた後、過去4回中3回はremontada(レモンターダ/逆転突破)しているとはいえ、肝心のマドリーがホームで1stレグに1点差で勝った後、どのくらいの頻度で突破しているのかのデータを書いた記事が全然、見当たりませんからね。要はほとんどの場合、勝ち抜けているんじゃないかと想像しているんですが、実際、谷間に当たるリーガ27節もどちらも2-1のスコアだったとはいえ、結果は真逆だったとなれば…。
おかげで17位と降格圏ぎりぎりに順位を落とし、また余裕が勝ち点1しかなくなってしまったレガネスなんですが、何せ、今週末の日曜はホームゲームとはいえ、リーガ4連勝中のベティスを迎えますからね。有利な点は、相手は今週木曜にコンフェレンスリーグ16強対決ビトリア・ギマラエス戦2ndレグを控えていて、1stレグが2-2の引き分けだったため、ポルトガル遠征で全力を出さざるを得ず。その分、疲労が溜まっていそうなことだけですが、早いところレガネスも他2つの弟分同様、毎節降格圏落ちの心配をしないで済む次元に到達してほしいものです。
そしてダブル兄弟分ダービーが行われた日曜、まずはコリセウムに向かった私だったんですが、家を出る時は雨が降っていたものの、メトロのロス・エスパルタレス駅から外へ出た時には丁度、この1週間以上続いている梅雨状態の気まぐれ休止に当たったんでしょうかね。久々にお日様が出ていて、正面スタンド以外、屋根のないコリセウムに駆けつけたファンも助かったんですが、選手たちはあまりその恩恵を感じてなかった?というのも、そのヘタフェvsアトレティコ戦の前半はほとんど何も起こらず、せいぜい終盤にCKからジェネのヘッドをGKオブラクがセーブしたぐらいだったから。
結局、0-0のままハーフタイムに入り、いや、でも前日夜にはバルサのチームドクターの突然死により、オサスナ戦が延期に。ヘタフェに勝てば、首位になれることがわかっているんだから、きっと後半はアトレティコもしっかりやってくれるだろうと思いながら、私はサンティアゴ・ベルナベウに行くためにスタジアムを出たんですけどね。セルカニアス(国鉄近郊路線)に乗っていた後半30分、すでに全交代枠を使い果たしたシメオネ監督のチームがPKをゲット。それがレマルの蹴ったFKをGKダビド・ソリアが弾いたボールがアルデレテの手に当たり、VAR(ビデオ審判)注進によるモニター判定でペナルティとされる曰くつきだったのは、何なんですけどね。
それでもセルロートがPKを決めて、ようやく先制点を取ってくれたのにホッとしていたんですが、セルカニアスがアトーチャ駅を過ぎ、地下走行に入って、ラジオが聴こえなくなってから、まさかあんな波乱が起こるとは!そう、インターネットラジオが途切れがちだったため、私も詳細がわかったのはしばらく経ってからだったんですが、そのキッカケは42分、ボールを追ったコレアが進行方向に現れたジェネを蹴ってしまったことだったよう。最初はイエローカードだったのが、これもVAR注進モニターチェックでレッドとなり、退場させられたのはともかく…。
だってえ、残り時間はもうあまりなかったですし、CLレバークーゼン戦やセルタ戦でバリオスが早期退場しても負けなかったアトレティコなんですよ。慌てる必要は全然なかったにも関わらず、そこからのFKをドゥアルテにヘッドで繋がれ、1度はジョレンテに当たったシュートをアランバリが撃ち直し、同点ゴールを奪われているんですから、困ったもんじゃないですか。それどころか、10分というロングロスタイムに入った3分目、今度はディエゴ・リコのシュートをまたしてもアランバリが軌道を変え、勝ち越し点って、え?土壇場のミラクルゴールは今季のアトレティコの十八番じゃなかった?
それがまた、丁度、私がベルナベウに着いた時に試合が2-1で終わったため、頭をクラクラさせて、スタンドに上がることになったんですけどね。ちなみに後半からデ・パウルに代わって出場したバリオスによると、「ゴールを入れるまで、ボクらは試合をコントロールしていたけど、luego nos hemos echado atrás y con la expulsión no hemos sabido controlar/ルエゴ・ノス・エモス・エチャードー・アトラス・イ・コン・ラ・エクスプルシオン・ノー・エモス・サビードー・コントロラル(その後、引いてしまって、退場者が出てから、制御する術を知らなかった)」そうで、でも相手はここ13年間、コリセウムでアトレティコに勝てなかったヘタフェ。
それが引分けどころではなく、黒星を喫してしまったとなると、「No pudimos hacer el partido que queríamos/ノ・プディモス・アセール・エル・パルティードー・ケ・ケリアモス(ウチはやりたい試合ができなかった)」(シメオネ監督)原因は、指揮官を始め、選手たちも頭が水曜のCLダービーでいっぱいで、「partido a partido/パルティードー・ア・パルティード(1試合1試合)」の鉄則を忘れてしまったからだとしか思えないかと。ええ、これまで1度もシメオネ監督に勝ったことのなかったボルダラス監督の言葉、「El equipo ha creído hasta el final/エル・エキポ・ア・クレイードー・アスタ・エル・フィナル(チームは最後まで信じ続けた)」でさえ、皮肉に聞こえてしまうのは私だけ?
おかげで順位を12位に上げ、降格圏との差を勝ち点7にして、心穏やかに今週末のオサスナ戦の準備ができるようになったヘタフェとは対照的に、アトレティコは、CLはもとより、リーガでも大問題が発生して、いえ、首位に立てず、3位に落ちてしまったのは別にまだ、上位2チームとは勝ち点差1ですからいいんですけどね。というのも退場させられた際、コレアが主審に「Hijo de mil putas, cagón. La concha de tu madre/イホ・デ・ミル・プータス、カゴン。ラ・コンチャ・デ・トゥ・マドレ(全部悪口)」と先日、「Fuck off」云々で退場させられたベリンガムどころでない悪態のオンパレードで八つ当たり。
そのせいで最低でも5試合、悪くすればもっと多い出場停止処分が課されかねず、まず今週日曜のリーガのバルサ戦は確実にアウトに。しかも処分が4試合を超えると、コパ・デル・レイも対象になるため、4月頭の準決勝バルサ戦2ndレグにも出られず、折りしもヘタフェ戦当日が30才のバースデーだったコレアには最悪のプレゼントとなってしまいましたが、はあ。そういえば、2019年にはジエゴ・コスタがやはり悪態をついて、シーズン早仕舞いとなる8試合の出場停止になったことがあるアトレティコでしたが、その時はバルサに大差をつけられての2位フィニッシュ。これって何かの予兆でしょうかね。
そしてまだ私の意識が朦朧としている中、マドリーvsラージョ戦が始まったんですが、とにかく今は前線が恐ろしい程、人出不足となっているイニゴ・ペレス監督のチームですからね。この日など、とうとうCFにサイドアタッカーのアルバロ・ガルシアを立ててきたぐらいで、いくら兄貴分がCL16強対決の狭間で気が散っていたとしても、とても歯が立たないだろうと思っていたところ、いやあ、そうでもなかったんですよ。
といっても前半30分には、ビニシウスが右サイドから入れたパスをエムバペが追い、エリア内でルジューヌを切り返してシュート。それが先制点となって、その4分後にはビニシウスがルジューヌを引き回し、最後はラティウをかわして2点目をゲットと、あっさりリードされてしまったんですけどね。ゴール力の差が雲泥であることに決して臆さず、ラージョも前半ロスタイムにはパブロ・ディアスがエリアぎりぎりのところから放ったシュートがバーに当たり、ゴール内に落下。
そのボールが跳ねてまたバーに当たり、ゴールの外に出たため、その1点がスコアに挙がるにはしばし、VAR裁定を待たないといけなかったんですが、おかげで前半は2-1の僅差で終わることに。後半になると、マドリーの気の抜け具合がますます顕著になり、ええ、アンチェロッティ監督も23分にはロドリゴをバルベルデに、33分にはエムバペをカマビンガに交代。
「Cuando llegas 2-1 al minuto 75, lo que hay que hacer es evitar problemas y defender bien/クアンドー・ジェガ・ドス・ウノ・アル・ミヌート・セテンタイシンコ、ロ・ケ・アイ・ケ・アセール・エス・エビタル・プロブレマス・イ・デフェンデール・ビエン(2-1で75分になった時、しないといけないのは問題を避けて、よく守ること)」(アンチェロッティ監督)と当人も認めていたように攻撃を控え、守り堅めに入ったため、場内からは不満のpito(ピト/ブーイング)が聞こえてくるなんてことも。
ただ、やっぱり致命的だったのは負傷のカメージョ、エヌテカ、イシ、RdT(ラウール・デ・トマス)に加え、デ・フルートスの出場停止で大幅減退したラージョの決定力のなさで、ええ、この日はマドリーの2倍に当たる20本もシュートを撃っていたんですけどね。パブロ・ディアスの一発を除くと、一番ゴールに近かったのが、前節の負傷で今季絶望となったCBムミンの代わりに入ったアリダネの2回のヘッドぐらいとなれば、あと1点が取れず、そのまま負けてしまっても仕方なかったかと。
それにはイニゴ・ペレス監督も「He venido aquí como entrenador y como segundo y nunca estás tan cerca/エ・ベニードー・アキー・コモ・エントレナドール・イ・コモ・セグンド・イ・ヌンカ・エスタス・タン・セルカ(ここへは監督としても、第2監督としても来たが、こんなに近かったことはない)」と、せっかくの勝ち点ゲットの機会を逃してしまったことを悔しがっていたんですが、サッカーはゴールが入って何ぼですからね。だからこそ、マドリーはいいプレーをしない試合でも勝てちゃったりするんですが、大丈夫。日曜にエスタディオ・バジェカスに迎えるレアル・ソシエダは木曜のEL16強対決マンチェスター・ユナイテッド戦2ndレグ(1stレグは1-1)で疲弊してくるはずですし、デ・フルートスが戻って来る次はきっと勝って、8位に後退した順位も改善できますって。
一方、この勝利でお隣さんを追い越し、バルサと同じ勝ち点の2位に返り咲いたマドリーの週末は土曜にアウェイでのビジャレアル戦となるんですが、彼らにとって何よりなのは年明けからここまでずっと週2試合ペースだったのが、来週は各国代表戦週間のおかげで、ようやく小休止できることでしょうか。いえまあ、選手の大半は出向することになるため、とりわけブラジル、ウルグアイの南米勢にとっては余計疲れるかもしれないんですけどね。果たしてこの先も過密スケジュールが続くかどうかはCLダービーの結果次第…何か正直、私も怖くてもう考えたくありません。
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メッシとC・ロナウドは似ているのか、バルセロナとレアル・マドリーからの退団の類似点と相違点
世界中で大きな話題となっているアルゼンチン代表FWリオネル・メッシのバルセロナ退団問題。様々な報道がなされ、新天地の候補もいくつか噂されている。 メッシがバルセロナを去ることになる要因についても様々なものが挙げられているものの、やはり1つのクラブで長年プレーした選手、しかも世界最高峰の選手が退団を望むということは、サッカー界にとっては事件のようなものだ。 <div id="cws_ad">◆メッシ、バルサとアルゼンチンで積み上げた700のゴール!<br/><div style="margin:0 auto; max-width:100%; min-width:300px; " ><div style="position: relative; padding-bottom:56.25%; height: 0; overflow: hidden; "><iframe src="https://embed.dugout.com/v2/?p=eyJrZXkiOiJpdXJXdEtuTyIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0=" style="width: 300px; min-width: 100%; position: absolute; top:0; left: 0; height: 100%; overflow: hidden; " width="100%" frameborder="0" allowfullscreen scrolling="no"></iframe></div></div></div> しかし、過去にもスター選手が、引退以外の形でチームを去って行くことは多くあったが、世界最高峰の選手ともなればそう多くはない。最も記憶にあるのは、やはりポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドが挙げられるだろう。 世界最高の評価を分け合う2人のスターの退団に関して、類似点と相違点を改めて比較してみたいと思う。 <span class="paragraph-title">◆退団時の年齢</span> C・ロナウドとメッシの年の差は2歳。C・ロナウドはマンチェスター・ユナイテッドから2009年7月にレアル・マドリーへ加入。エースとしてチームを長年牽引すると、2018年7月にユベントスへと移籍。9年間の在籍でチームを去ったが、当時の年齢は「33歳」だった。 メッシは、2000年7月にニューウェルズ・オールドボーイズからバルセロナのカンテラに入団。2005年7月にファーストチームへ正式に昇格し、スター選手とプレーをしながら、自身がエースへと成長していった。今夏バルセロナを退団するとなれば、メッシも「33歳」。奇しくも、長年のライバルであったC・ロナウドと同じ年齢で、長年活躍したチームを去ることとなる。 <span class="paragraph-title">◆クラブ会長との関係</span> 類似点という意味では、選手と会長の関係も似ている部分がある。 C・ロナウドは、マドリーのフロレンティーノ・ペレス会長との関係に問題があり、退団時にはサラリーアップの約束が果たされていないと主張していた。当時、マドリーはC・ロナウドとの契約延長を画策していたが、自身の扱いに不満を覚え、結果的にユベントスへ売却する事となった。 一方のメッシも、クラブとの関係は何年にもわたって冷え切っている。今夏にも契約延長交渉を行うとされていたが、一転して交渉がストップ。コーチングスタッフとの確執や、言われもない責任を問われたほか、バルトメウ会長が掲げているクラブのプロジェクトにもうんざりしているとされてきた。 また、新たに就任したロナルド・クーマン監督が相棒でもあったウルグアイ代表FWルイス・スアレスに対して電話で構想外を伝えたことが決定打となったともされ、クラブの進む方向性に大きな疑念を抱いた結果が、今回の退団希望につながったようだ。 互いに会長との関係がこじれた結果、退団を希望するという状況に。その点では似ていると言えるだろう。 一方で相違点もいくつかある。 <span class="paragraph-title">◆クラブにおける存在</span> C・ロナウドとメッシの大きな違いは、クラブにおける存在価値だろう。互いに世界最高峰の選手であることは疑いの余地はないが、かたや移籍で加入した選手、かたや下部組織から育った選手だ。 前述の通り、マンチェスター・ユナイテッドから加入したC・ロナウドは公式戦438試合で450ゴール133アシストを記録。ラ・リーガ2回、チャンピオンズリーグ4回など、16のタイトルをもたらせた。 一方のメッシは現時点で20年在籍。731試合で634ゴール285アシストを記録し、ラ・リーガ10回、チャンピオンズリーグ4回など、34のタイトルをもたらせている。 タイトルの差、クラブで残した数字にも差はあるが、メッシの存在はサッカーを超えたものになっていると言える。バルセロナの人々にとっての存在の大きさは、マドリッドの人々にとってのC・ロナウドとは比較にならないだろう。 <span class="paragraph-title">◆移籍金</span> また、両者の移籍金についても差が生まれることになる。C・ロナウドは3年契約で10億ユーロの契約解除条項があったものの、最終的には1億1200万ユーロ(約140億5000万円)の移籍金でユベントスへと移籍。クラブ側がC・ロナウドの希望に沿った形となった。 一方で、メッシはクラブを自分の意思で退団できるリリース条項があったものの、クラブ側は6月10日でその期限が切れていると主張。本来であればフリーで他クラブへ移籍できたところが、この条項が適用されなければ7億ユーロ(約878億円)の契約解除金がかかる可能性も。途方も無い金額だけに、移籍金がかかるのであれば、実質メッシの移籍は不可能と考えるべきだろう。 <span class="paragraph-title">◆監督との関係</span> また、監督との関係も異なる。C・ロナウドが退団したタイミングで指揮を執っていたのはジネディーヌ・ジダン監督だ。ジダン監督はC・ロナウドを信頼しており、チームの中でも当然のことながら中心に置いて考えていた。 一方で、キケ・セティエン監督との関係もあまり良くなかったメッシだが、新たに就任したロナルド・クーマン監督はよりその間に溝を生むことに。「チームを優先する」という明確な意図を示したクーマン監督だが、メッシが気にしたのはスアレスへの扱い。自身のことよりも、チームメイトへの扱いを大きく気にしているとも言われ、今回の決断をしたとみられている。 《超ワールドサッカー編集部・菅野剛史》 2020.08.26 21:15 Wed2
40歳C・ロナウドが約400億円で3年連続最も稼いだアスリートに! メッシが5位、ドジャース・大谷翔平は9位
アル・ナスルのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(40)が、再び世界で最も稼ぐアスリートとなった。アメリカ『フォーブス』が伝えた。 サッカー界のスーパースターの1人であるC・ロナウド。初めて世界で最も稼ぐアスリートになってから9年。40歳になった中で、3年連続5度目のナンバーワンとなった。 スポルティングCPで才能を見出され、マンチェスター・ユナイテッドで輝きを放ち、レアル・マドリーで全盛期を迎えると、ユベントス、ユナイテッドでプレーし、現在はサウジアラビアのアル・ナスルでプレー。AFCチャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)では準決勝で川崎フロンターレに敗れてアジア王者は逃したが、その存在感は健在だ。 サッカー界のNo.1プレーヤーという肩書きは譲りつつあるものの、この1年間で稼いだ金額は推定2億7500万ドル(約399億6000万円)とのこと。これは自己最高記録であり、歴代でも2015年に3億ドル、2018年に2億8500万ドルを稼いだプロボクサーのフロイド・メイウェザーだけとなっている。 内訳としては2億2500万ドル(約326億9000万円)がアル・ナスルとの契約で手にしており、残りの5000万ドル(約72億7000万円)はピッチ外での収入となり、スポンサー契約などの収入と見られている。 サッカー選手ではトップ10にはアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(インテル・マイアミ)が1億3500万ドル(約196億3000万円)で5位。8位に元フランス代表FWカリム・ベンゼマ(アル・イテハド)が1億400万ドル(約151億2000万円)でランクイン。トップ50に広げると、フランス代表FWキリアン・ムバッペ(レアル・マドリー)が9000万ドル(約130億9000万円)で16位、ブラジル代表FWネイマール(サントス)が7600万ドル(約110億5000万円)で25位、ノルウェー代表FWアーリング・ハーランド(マンチェスター・シティ)が6200万ドル(約90億1000万円)で34位、ブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオール(レアル・マドリー)が5500万ドル(約80億円)で46位、セネガル代表FWサディオ・マネ(アル・ナスル)が5400万ドル(約78億5000万円)で48位となった。 全体では2位にNBAのゴールデンステート・ウォリアーズのステフィン・カリーで1億5600万ドル(約226億7000万円)、3位にイングランドのプロボクサーであるタイソン・フューリーで1億4600万ドル(約212億2000万円)、4位にNFLのダラス・カウボーイズに所属するダック・プレスコットで1億3700万ドル(約199億1000万円)、5位がメッシとなった。 なお、日本人では9位にはMLBのロサンゼルス・ドジャーズに所属する大谷翔平が唯一入り1億250万ドル(約148億9000万円)。フィールド上で250万ドル(約3億6000万円)、フィールド外で1億ドル(約145億3000万円)を稼いでいるとされている。 <h3>◆最も稼ぐアスリートランキング 2025</h3> 1位:クリスティアーノ・ロナウド(サッカー/ポルトガル/40歳) 総収益:2億7500万ドル(約399億6000万円) 2位:ステフィン・カリー(バスケットボール/アメリカ/37歳) 総収益:1億5600万ドル(約226億7000万円) 3位:タイソン・フューリー(ボクシング/イギリス/36歳) 総収益:1億4600万ドル(約212億2000万円) 4位:ダック・プレスコット(アメリカン・フットボール/アメリカ/31歳) 総収益:1億3700万ドル(約199億1000万円) 5位:リオネル・メッシ(サッカー/アルゼンチン/37歳) 総収益:1億3500万ドル(約196億3000万円) 6位:レブロン・ジェームズ(バスケットボール/アメリカ/39歳) 総収益:1億3380万ドル(約194億4000万円) 7位:フアン・ソト(野球/ドミニカ共和国/26歳) 総収益:1億1400万ドル(約165億8000万円) 8位:カリム・ベンゼマ(サッカー/フランス/36歳) 総収益:1億400万ドル(約151億2000万円) 9位:大谷翔平(野球/日本/歳) 総収益:1億250万ドル(約148億9000万円) 10位:ケビン・デュラント(バスケットボール/アメリカ/35歳) 総収益:1億140万ドル(約147億3000万円) 2025.05.16 17:40 Fri3
カカがブラジル代表に入閣? 恩師アンチェロッティが指揮官就任の来年6月から
カカ氏(40)がブラジル代表のコーチングスタッフに加わる可能性があるようだ。『フットボール・イタリア』が伝えている。 現役時代にミランやレアル・マドリーなどでプレーしたカカ氏。全盛期にその直線的なドリブル突破を止められるDFはおらず、自らネットも揺らした。ミランでチャンピオンズリーグ(CL)を制した2007年にはバロンドールを受賞している。 そんなカカ氏、2017年に35歳でスパイクを脱いでからは指導者に転身していないが、イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によると、ミラン時代の恩師であるカルロ・アンチェロッティ監督(64)とともにブラジル代表入りする可能性があるという。 アンチェロッティ監督はマドリーとの契約が満了を迎える2024年6月からブラジル代表を指揮することとなっているが、ブラジルサッカー連盟(CBF)との交渉時にカカ氏および、カフー氏が同席していたこともあったようで、これが「カカがコーチングスタッフ入り?」と考えられている理由だ。 カカ氏はミラン時代、アンチェロッティ監督の下で公式戦270試合に出場し、95ゴールをマーク。バロンドールに輝いたのもこの頃で、同監督とともにセリエA優勝1回、CL優勝1回を含む5つのタイトルを獲得している。 2023.07.07 15:01 Fri4
ノルウェー代表で定位置と背番号を譲った後輩…セルロートが5歳年下ハーランドをラ・リーガに勧誘?「適応間違いなし」
ビジャレアルのノルウェー代表FWアレクサンダー・セルロートが、マンチェスター・シティの同代表FWアーリング・ハーランドについて語った。 今季ラ・リーガ14得点、公式戦17得点のセルロート。過去2年のレアル・ソシエダ時代を上回るペースでネットを揺らす195cmストライカーだ。 当然、この活躍からノルウェーを代表するセンターフォワードなのは確か。しかし、ノルウェー代表には当代屈指のゴールマシーン・ハーランドがおり、A代表通算53試合18得点セルロートは左右どちらかのウイングが“守備位置”となる。 このように、ハーランドがいることで、ノルウェー代表だと本職ではないポジションを任されるセルロート。それでもスペイン『Relevo』のインタビューでは、ハーランドとの良い関係性を語る。 「アーリングとはとても仲が良いよ。もう5年くらいノルウェー代表で一緒だしね。彼は天性のリーダー的な部分を持つんだ。どちらかと言えば、陰から人知れずチームを支えるタイプかな。全てを口に出して引っ張るのではなく、黙々と率先して行動することができる」 数年前には、当時20歳そこそこで台頭してきたハーランドに、ノルウェー代表で背番号「9」を譲ったセルロート。 「彼はあの時すでにフットボーラーとして“ブランド”が出来上がっていたからね。NIKEとの繋がりも考えればピッタリだろう(笑) 彼のほうから『9が欲しい』って来たから、僕は11にしたんだ」 その一方、ハーランドは昨季があまりに強烈だったためか、最近は得点ペースの鈍化が指摘される。この件についてセルロートは、同じFWとして少しばかり不快感を抱いている様子だ。 「彼が自らの個人賞をチームの戦績より優先させているとでも? 僕の知る彼はそうじゃないし、もしそうだとしても口には出さない」 また、将来のレアル・マドリー行きが噂され続けていることについては歓迎。スペインサッカーへの適応も問題ないだろうとした。 「イングランドもドイツもスペインもそんなに異なるサッカーじゃない。リーグの特色をつけたがる人々が私見を言っているに過ぎないんだ。アーリングも間違いなくスペインにフィットする。選手からチームへ、チームから選手へ、お互いに適応の努力をすれば、適応できないなんてあり得ない」 2024.04.19 16:20 Fri5
