今は嵐の前の静けさだけど…/原ゆみこのマドリッド
2025.02.15 00:30 Sat
「これじゃバルサ祭りだわ」そんな風に私が嘆いていたのは木曜日、前日にコパ・デル・レイ準決勝のカードが決まったため、アトレティコの先の予定を見ていた時のことでした。いやあ、リーガ前節でも引き分けたばかりだった、ファンの心臓に悪いマドリーダービー祭りこそ、お隣さんの相手がレアル・ソシエダに決まって避けられたんですけどね。バルサvsアトレティコ戦1stレグは2月25日、2ndレグは4月2日と離れているものの、シメオネ監督のチームは3月16日の週末にもリーガで彼らをメトロポリターノに迎えるって、3月は各国代表戦のparon(パロン/リーガの停止期間)もあることを考えると、ほぼ隔週でバルサ戦がある?
いえ、昨年の12月にはモンジュックでセルロートが後半ロスタイム6分に勝ち越しゴールを挙げ、1-2の土壇場逆転勝ちをしたのはまだ、記憶に新しいんですけどね。といっても、シメオネ監督がバルサとのアウェイゲームで白星を挙げたのは就任以来、それが初めてで、準決勝1stレグでリピートできるかどうかは怪しいところ。救いは2ndレグをメトロポリターノでプレーできることですが、え?コパの狭間に当たる3月4、5日と11、12日に開催されるCL16強対決がマドリーダービーになる可能性も今では一層、大きくなったんじゃないかって?
まさにその通りで、そうなると2月末から4月の頭まで、アトレティコは延々と強敵と戦い続けることになりますからね。この2週間こそ、レアル・マドリーがCL16強対決を懸けたプレーオフでマンチェスター・シティと死闘を繰り広げているのを高見の見物で済んでいる彼らですが、もしかしたら、その先が恐ろしくハードになりそうなのはかなり、怖いですよね。
まあ、そんなことはともかく、そのCL16強マドリーダービー実現に向けて、お隣さんが一歩前進した火曜の試合がどんなだったか、お話ししていくことにすると。昨今、毎年のようにマンチェスター・シティと対戦していたマドリーだったんですが、Decimoquinta(デシモキンタ/15回目のCL優勝のこと)を達成した昨季は準々決勝2ndレグをPK戦で制して突破。とはいえ、エティハド・スタジアムでは未だに普通に勝ったことがなかったため、ええ、しかも現在、負傷者多発でDF4人のラインがかつて誰も想像したことのないメンバーになっていましたからね。
この日は先日のマドリーダービーで右SBを務めたルーカス・バスケスもハムストリングのケガでおらず、MFのバルベルデが代行。CBコンビはカンテラーノのアセンシオと本職ボランチのチュアメニ、左SBのメンディだけがDFのレギュラーという、「Los cuatro de atrás nunca habían jugado juntos, y nunca ni siquiera habían entrenado juntos/ロス・クアトロ・デ・アトラス・ヌンカ・アビアン・フガードー・フントス、イ・ヌンカ・ニ・シキエラ・アビアン・エントレナードー・フントス(後ろの4人は一度も一緒にプレーしたことがない。練習すらしことがなかった)」(アンチェロッティ監督)という急造カルテットだったため、マドリーファンは心配していたかもしれないんですが、これが意外と大丈夫だったんです。
それが、正確にはわからなくても、挑発されたと感じた当人が序盤からハッスルし、エリア内に突っ込んで、GKエデルソンに倒されながら、オフサイドでPKを取ってもらないなんてことがあった後、19分にはハーランドに先制点を奪われてしまったから、さあ大変!そう、この時はグリーリッシュが入れた浮き球をグヴァルディオルが胸で落とし、そのボールをハーランドが近距離シュートで決めたんですが、とにかくVAR(ビデオ審判)によるオフサイドチェックが長くってねえ。その間、試合開始の45分前に入って、かろうじてカウンターの席を私が確保できた近所のバル(スペインの喫茶店兼バー)で観戦するファンもジリジリしながら待っていたんですが、結果は凶と出ることに。
ただ、シティもあまり運に恵まれておらず、30分にはグリーリッシュが負傷して、早々とフォーデンと交代したんですけどね。とにかく撃つには撃っていたマドリーながら、ビニシウスのシュートがゴールバーに当たってしまったりと、前半のうちには追いつくことができず。挙句の果てには、クルトワがparadon(パラドン/スーパーセーブ)でフォーデンを止めるなんてこともあったため、ハーフタイムにはアンチェロッティ監督がスタメンの選手たち、とりわけ守備に協力的でなかった前線の4人を、「Si en cinco minutos, no hacéis lo que se dice, llegarán los cambios/シー・エン・シンコ・ミヌートス、ノー・アセイス・ロ・ケ・セ・ディセ、ジェガラン・ロス・カンビオス(5分以内に言われたことができてなかったら、交代だ)」と脅したところ…。
その効果があったんでしょうかね。後半頭にもアカンジがルイスと代わったシティは再開早々、ハーランドがシュートをゴールバーに当てて、ヒヤリとさせられたりしたものの、15分には待望の同点ゴールが入ったんですよ。そう、FKが敵の壁に当たって戻って来たのをセバージョスがエリア内に送り、エムバペがアクロバティックなtigera(ティヘラ/シザースシュート)で決めたんですが、いやあ、彼、あんな特異な体勢からゴールが入れられるのに、普通のシュートをよく外しているのは一体、何故?
これで1-1となり、まあ、引分けならば、来週水曜のサンティアゴ・ベルナベウでの2ndレグでどうにでもなると思ったんですが、うーん、もしかしてUEFAのVARはリーガより厳しいんでしょうか。何と32分、先日はマドリーダービーでバリオスの足首を踏みながら、レッドカードを免れたセバージョスがフォーデンをエリアのライン上で倒し、ペナルティを取られてしまうとは!当然ながら、ハーランドがしっかりゴールに変え、2-1で再びリードされてるって、困ったもんじゃないですか。
え、根性のremontada(レモンターダ/逆転劇)が売りのマドリーなんだから、そのまま負けたって、2ndレグで引っくり返すのに全然、問題ないんじゃないかって?まあ、そうですが、今季はシティ自体が負の連鎖に陥っているようでねえ。あとでグァルディオラ監督も「Tras el 2-1, pasó lo que ha pasado muchas veces esta temporada. Lo regalamos/トラス・エル・ドス・ウノ、パソ・ロ・ケ・ア・パサードー・ムーチャス・ベセス・エスタ・テンポラーダ。ロ・レガラモス(2-1になった後、今季何度も起こっていることが起きた。ウチがプレゼントしてしまった)」と言っていたんですが、だからって、その逆転ドラマを最後の最後まで取っておく辺りはいかにもマドリーらしかったかと。
そう、PKが決まった直後にセバージョスはモドリッチと交代となり、更にはロドリゴがブライムと代わっても、しばし変化は見られなかったんですけどね。いよいよ残り5分を切った41分、ビニシウスのシュートはエデルソンに弾かれたものの、こぼれたボールをブライムが撃ち込んで、マドリーは同点をゲット。ロスタイムに入ると、ええ、アンチェロッティ監督もイーブンで2ndレグを始められれば、満足だったんでしょう。エムバペをフラン・ガルシアにして、守備固めに入ったんですが、まさにその1分後のことでした。マドリーのレモンターダが完成したのは。
いえ、敵陣でボールを奪ったビニシウスが、エデルソンが飛び出してくる前で放ったvaselina(バセリーナ/ループシュート)は枠を外れていたんですけどね。そこにベリンガムが脱兎のように駆けつけ、コースを変えてゴールに入れてしまったから、ビックリしたの何のって。だってえ、90分プレーした後であのダッシュ力ですよ。やっぱり一流選手は体力も込みで一流なんだと再確認させられた私でしたが、もちろん、このゴールに店内のファンたちが狂喜乱舞していたのは言うまでもありませんって。
ちなみに2-3で勝った後のアンチェロッティ監督は、今更ながら土壇場のゴール力には驚いてはいなかったものの、「No pensaba que en este momento el equipo pudiese tener un sacrificio así/ノー・ペンサバ・ケ・エン・エステ・モメントー・エル・エキポ・プディエセ・テネール・ウン・サクリフィシオ・アシー(この瞬間にチームにあんな献身的なプレーができるとは思わなかった)」と、後半は選手たちが真剣に守っていたことを評価。要はビニシウス、エムバペ、ロドリゴ、ベリンガムがいれば、ほっといても点は入るため、失点を防ぐ方が大事ってことでしょうが、となると、来週の2ndレグにリュディガーとアラバが戻って来られそうなのは大きいかと。
ただ、その前、土曜午後4時15分(日本時間翌午前0時15分)から、エル・サダルでプレーするオサスナ戦はわからないんですけどね。辛いのは今、リーガの方もマドリーは首位とはいえ、2位のアトレティコ、3位のバルサが勝ち点1差で続いているため、まったく気が抜けないことで、何せ、ライバル2チームはCL16強対決に直接進出。今週来週はミッドウィークフリーと、体力十分で週末の試合に挑めるため、マドリーも躓いてはいられないんですよ。
そうそう、今節はマドリーを援護射撃できるかもしれない弟分がいて、それは月曜午後9時(日本時間翌午前5時)にモンジュイックに乗り込むラージョ。いやまあ、このところ、コパ準々決勝でバレンシアに0-5、前節もセビージャに1-4とまたgoleada(ゴレアダ/ゴールラッシュ)基調に戻ってしまったバルサだけに、ここ9試合連続無敗とクラブ最長記録を打ち立てているイニゴ・ペレス監督のチームでも難しいかもしれないんですけどね。その上、メンタル系の疾患で2カ月半程、休んでいたRdT(ラウール・デ・トマス)が練習再開したという知らせはあったものの、実戦復帰はまだ先のことですし、前節のバジャドリー戦ではカメージョが中足骨を骨折。
丁度、オサスナのブライアン・サラゴサが同じケガを12月にして、復帰したのが最近ですから、カメージョも同じく、回復には2カ月ぐらいかかりそうですが、せめてもの慰みは出場停止だったエヌテカが戻って来ること。ええ、彼と前節に決勝ゴールを挙げたアルバロ・ガルシアは今週、どちらも2026年までの契約延長をして、きっと張り切っているはずですからね。最近、来季のコンフェレンスリーグ出場圏の6位に定着したラージョは後続と勝ち点4差ありますし、バルサに勝てなくても、せめて引き分けてくれれば、喜ぶのはもう1つの兄貴分も一緒かと。
そのアトレティコは日月火と3連休を取って、グリーズマンとコケがスーパーボウルを見にアメリカまで行ったり、フリアン・アルバレスは彼女とベネチアでロマンチックな休日を過ごすなど、皆、しっかりリフレッシュができたようですが、まあ土曜午後6時30分(日本時間翌午前2時30分)からのセルタ戦はメトロポリターノ開催ですからね。今度はダービーで出場停止だったル・ノルマンも戻り、お隣さんと対照的にケガ人がまったくいない彼らですし、ホームのファンの前でまた強いところを見せてくれるかと思いますが、こればっかりはねえ。
一方、一部残留の戦いをしている弟分たちでは、ヘタフェが金曜試合でジローナと対戦。前節、アラベスに勝って、降格圏との差を勝ち点5に広げたボルダラス監督のチームですが、実は彼ら、今年になってからのリーガのアウェイ戦で3連勝中なんですよ。ホームでは引き分けて、5試合無敗と好調なんですが、何せ、相手のジローナもCLに敗退して、今週は休養十分ですからね。ルイス・ミジャ以外、負傷者がおらず、ベルナト(ビジャレアルと契約解消)、テラツ(ビジャレアルからレンタル)、ファンミ(ベティスからレンタル)も加わって、選手層がやや厚くなった効用をモンテリビでも見せられるといいのですが。
そしてそのお隣さんのレガネスは土曜にブタルケでアラベス戦なんですが、こちらは先日、コパ準々決勝で兄貴分のマドリーに土壇場敗退した後、前節のバレンシア戦でも負けて、少々ショックが尾を引いている感も。おまけにその試合では入団したてだったバリシッチ(トラブゾンスポルからレンタル)がデビュー早々、ヒザの靭帯を断裂し、今季絶望になるという悲劇も発生。今は降格圏から1つ上の17位とはいえ、18位のバレンシア、19位のアラベスとこちらも勝ち点1ずつ差という、かなり切羽詰まった状態ですしね。そんな時こそ、初心に帰って、12月からバルサ、アトレティコ、アスレティックを零封した鉄壁の守備力を取り戻し、勝利に繋げてもらえたらと思いますが、果たしてどうなるんでしょうね。
いえ、昨年の12月にはモンジュックでセルロートが後半ロスタイム6分に勝ち越しゴールを挙げ、1-2の土壇場逆転勝ちをしたのはまだ、記憶に新しいんですけどね。といっても、シメオネ監督がバルサとのアウェイゲームで白星を挙げたのは就任以来、それが初めてで、準決勝1stレグでリピートできるかどうかは怪しいところ。救いは2ndレグをメトロポリターノでプレーできることですが、え?コパの狭間に当たる3月4、5日と11、12日に開催されるCL16強対決がマドリーダービーになる可能性も今では一層、大きくなったんじゃないかって?
まさにその通りで、そうなると2月末から4月の頭まで、アトレティコは延々と強敵と戦い続けることになりますからね。この2週間こそ、レアル・マドリーがCL16強対決を懸けたプレーオフでマンチェスター・シティと死闘を繰り広げているのを高見の見物で済んでいる彼らですが、もしかしたら、その先が恐ろしくハードになりそうなのはかなり、怖いですよね。
この日は先日のマドリーダービーで右SBを務めたルーカス・バスケスもハムストリングのケガでおらず、MFのバルベルデが代行。CBコンビはカンテラーノのアセンシオと本職ボランチのチュアメニ、左SBのメンディだけがDFのレギュラーという、「Los cuatro de atrás nunca habían jugado juntos, y nunca ni siquiera habían entrenado juntos/ロス・クアトロ・デ・アトラス・ヌンカ・アビアン・フガードー・フントス、イ・ヌンカ・ニ・シキエラ・アビアン・エントレナードー・フントス(後ろの4人は一度も一緒にプレーしたことがない。練習すらしことがなかった)」(アンチェロッティ監督)という急造カルテットだったため、マドリーファンは心配していたかもしれないんですが、これが意外と大丈夫だったんです。
いえまあ、キックオフ前にCLアンセムが鳴る時には、シティの応援団がバロンドールをもらうロドリゴの写真に「Stop Crying Your Heart Out/心から泣くのは止めて」という、オアシスの歌のタイトルを添えた大幕を用意。GKクルトワなど、「ボクは見たけど、no sé si Vini entiende bien el inglés para saber lo que era/ノー・セ・シ・ビニ・エンティエンデ・ビエン・エル・イングレス・パラ・サベール・ロ・ケ・エラ(何のことかわかるぐらい、ビニが英語をよく理解しているかは知らないよ)」なんて、失礼なことを言っていたんですけどね。
それが、正確にはわからなくても、挑発されたと感じた当人が序盤からハッスルし、エリア内に突っ込んで、GKエデルソンに倒されながら、オフサイドでPKを取ってもらないなんてことがあった後、19分にはハーランドに先制点を奪われてしまったから、さあ大変!そう、この時はグリーリッシュが入れた浮き球をグヴァルディオルが胸で落とし、そのボールをハーランドが近距離シュートで決めたんですが、とにかくVAR(ビデオ審判)によるオフサイドチェックが長くってねえ。その間、試合開始の45分前に入って、かろうじてカウンターの席を私が確保できた近所のバル(スペインの喫茶店兼バー)で観戦するファンもジリジリしながら待っていたんですが、結果は凶と出ることに。
ただ、シティもあまり運に恵まれておらず、30分にはグリーリッシュが負傷して、早々とフォーデンと交代したんですけどね。とにかく撃つには撃っていたマドリーながら、ビニシウスのシュートがゴールバーに当たってしまったりと、前半のうちには追いつくことができず。挙句の果てには、クルトワがparadon(パラドン/スーパーセーブ)でフォーデンを止めるなんてこともあったため、ハーフタイムにはアンチェロッティ監督がスタメンの選手たち、とりわけ守備に協力的でなかった前線の4人を、「Si en cinco minutos, no hacéis lo que se dice, llegarán los cambios/シー・エン・シンコ・ミヌートス、ノー・アセイス・ロ・ケ・セ・ディセ、ジェガラン・ロス・カンビオス(5分以内に言われたことができてなかったら、交代だ)」と脅したところ…。
その効果があったんでしょうかね。後半頭にもアカンジがルイスと代わったシティは再開早々、ハーランドがシュートをゴールバーに当てて、ヒヤリとさせられたりしたものの、15分には待望の同点ゴールが入ったんですよ。そう、FKが敵の壁に当たって戻って来たのをセバージョスがエリア内に送り、エムバペがアクロバティックなtigera(ティヘラ/シザースシュート)で決めたんですが、いやあ、彼、あんな特異な体勢からゴールが入れられるのに、普通のシュートをよく外しているのは一体、何故?
これで1-1となり、まあ、引分けならば、来週水曜のサンティアゴ・ベルナベウでの2ndレグでどうにでもなると思ったんですが、うーん、もしかしてUEFAのVARはリーガより厳しいんでしょうか。何と32分、先日はマドリーダービーでバリオスの足首を踏みながら、レッドカードを免れたセバージョスがフォーデンをエリアのライン上で倒し、ペナルティを取られてしまうとは!当然ながら、ハーランドがしっかりゴールに変え、2-1で再びリードされてるって、困ったもんじゃないですか。
え、根性のremontada(レモンターダ/逆転劇)が売りのマドリーなんだから、そのまま負けたって、2ndレグで引っくり返すのに全然、問題ないんじゃないかって?まあ、そうですが、今季はシティ自体が負の連鎖に陥っているようでねえ。あとでグァルディオラ監督も「Tras el 2-1, pasó lo que ha pasado muchas veces esta temporada. Lo regalamos/トラス・エル・ドス・ウノ、パソ・ロ・ケ・ア・パサードー・ムーチャス・ベセス・エスタ・テンポラーダ。ロ・レガラモス(2-1になった後、今季何度も起こっていることが起きた。ウチがプレゼントしてしまった)」と言っていたんですが、だからって、その逆転ドラマを最後の最後まで取っておく辺りはいかにもマドリーらしかったかと。
そう、PKが決まった直後にセバージョスはモドリッチと交代となり、更にはロドリゴがブライムと代わっても、しばし変化は見られなかったんですけどね。いよいよ残り5分を切った41分、ビニシウスのシュートはエデルソンに弾かれたものの、こぼれたボールをブライムが撃ち込んで、マドリーは同点をゲット。ロスタイムに入ると、ええ、アンチェロッティ監督もイーブンで2ndレグを始められれば、満足だったんでしょう。エムバペをフラン・ガルシアにして、守備固めに入ったんですが、まさにその1分後のことでした。マドリーのレモンターダが完成したのは。
いえ、敵陣でボールを奪ったビニシウスが、エデルソンが飛び出してくる前で放ったvaselina(バセリーナ/ループシュート)は枠を外れていたんですけどね。そこにベリンガムが脱兎のように駆けつけ、コースを変えてゴールに入れてしまったから、ビックリしたの何のって。だってえ、90分プレーした後であのダッシュ力ですよ。やっぱり一流選手は体力も込みで一流なんだと再確認させられた私でしたが、もちろん、このゴールに店内のファンたちが狂喜乱舞していたのは言うまでもありませんって。
ちなみに2-3で勝った後のアンチェロッティ監督は、今更ながら土壇場のゴール力には驚いてはいなかったものの、「No pensaba que en este momento el equipo pudiese tener un sacrificio así/ノー・ペンサバ・ケ・エン・エステ・モメントー・エル・エキポ・プディエセ・テネール・ウン・サクリフィシオ・アシー(この瞬間にチームにあんな献身的なプレーができるとは思わなかった)」と、後半は選手たちが真剣に守っていたことを評価。要はビニシウス、エムバペ、ロドリゴ、ベリンガムがいれば、ほっといても点は入るため、失点を防ぐ方が大事ってことでしょうが、となると、来週の2ndレグにリュディガーとアラバが戻って来られそうなのは大きいかと。
ただ、その前、土曜午後4時15分(日本時間翌午前0時15分)から、エル・サダルでプレーするオサスナ戦はわからないんですけどね。辛いのは今、リーガの方もマドリーは首位とはいえ、2位のアトレティコ、3位のバルサが勝ち点1差で続いているため、まったく気が抜けないことで、何せ、ライバル2チームはCL16強対決に直接進出。今週来週はミッドウィークフリーと、体力十分で週末の試合に挑めるため、マドリーも躓いてはいられないんですよ。
そうそう、今節はマドリーを援護射撃できるかもしれない弟分がいて、それは月曜午後9時(日本時間翌午前5時)にモンジュイックに乗り込むラージョ。いやまあ、このところ、コパ準々決勝でバレンシアに0-5、前節もセビージャに1-4とまたgoleada(ゴレアダ/ゴールラッシュ)基調に戻ってしまったバルサだけに、ここ9試合連続無敗とクラブ最長記録を打ち立てているイニゴ・ペレス監督のチームでも難しいかもしれないんですけどね。その上、メンタル系の疾患で2カ月半程、休んでいたRdT(ラウール・デ・トマス)が練習再開したという知らせはあったものの、実戦復帰はまだ先のことですし、前節のバジャドリー戦ではカメージョが中足骨を骨折。
丁度、オサスナのブライアン・サラゴサが同じケガを12月にして、復帰したのが最近ですから、カメージョも同じく、回復には2カ月ぐらいかかりそうですが、せめてもの慰みは出場停止だったエヌテカが戻って来ること。ええ、彼と前節に決勝ゴールを挙げたアルバロ・ガルシアは今週、どちらも2026年までの契約延長をして、きっと張り切っているはずですからね。最近、来季のコンフェレンスリーグ出場圏の6位に定着したラージョは後続と勝ち点4差ありますし、バルサに勝てなくても、せめて引き分けてくれれば、喜ぶのはもう1つの兄貴分も一緒かと。
そのアトレティコは日月火と3連休を取って、グリーズマンとコケがスーパーボウルを見にアメリカまで行ったり、フリアン・アルバレスは彼女とベネチアでロマンチックな休日を過ごすなど、皆、しっかりリフレッシュができたようですが、まあ土曜午後6時30分(日本時間翌午前2時30分)からのセルタ戦はメトロポリターノ開催ですからね。今度はダービーで出場停止だったル・ノルマンも戻り、お隣さんと対照的にケガ人がまったくいない彼らですし、ホームのファンの前でまた強いところを見せてくれるかと思いますが、こればっかりはねえ。
一方、一部残留の戦いをしている弟分たちでは、ヘタフェが金曜試合でジローナと対戦。前節、アラベスに勝って、降格圏との差を勝ち点5に広げたボルダラス監督のチームですが、実は彼ら、今年になってからのリーガのアウェイ戦で3連勝中なんですよ。ホームでは引き分けて、5試合無敗と好調なんですが、何せ、相手のジローナもCLに敗退して、今週は休養十分ですからね。ルイス・ミジャ以外、負傷者がおらず、ベルナト(ビジャレアルと契約解消)、テラツ(ビジャレアルからレンタル)、ファンミ(ベティスからレンタル)も加わって、選手層がやや厚くなった効用をモンテリビでも見せられるといいのですが。
そしてそのお隣さんのレガネスは土曜にブタルケでアラベス戦なんですが、こちらは先日、コパ準々決勝で兄貴分のマドリーに土壇場敗退した後、前節のバレンシア戦でも負けて、少々ショックが尾を引いている感も。おまけにその試合では入団したてだったバリシッチ(トラブゾンスポルからレンタル)がデビュー早々、ヒザの靭帯を断裂し、今季絶望になるという悲劇も発生。今は降格圏から1つ上の17位とはいえ、18位のバレンシア、19位のアラベスとこちらも勝ち点1ずつ差という、かなり切羽詰まった状態ですしね。そんな時こそ、初心に帰って、12月からバルサ、アトレティコ、アスレティックを零封した鉄壁の守備力を取り戻し、勝利に繋げてもらえたらと思いますが、果たしてどうなるんでしょうね。
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レアル・マドリーのブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールが、国際サッカー連盟(FIFA)の倫理規定違反で2年間の出場停止処分を科される可能性が浮上している。 昨年はバロンドールこそ逃したもののFIFAザ・ベストを受賞し、チャンピオンズリーグとラ・リーガの2冠に貢献したヴィニシウス。今シーズンは昨シーズンほどのインパクトこそ残せていないが、公式戦20ゴール14アシストと十分なスタッツを残し、マドリーの主軸として活躍。直近では2030年までの新契約締結で合意に至ったとの報道も出ていた。 そんななか、イタリア『ジャンルカ・ディ・マルツィオ』などの報道によれば、現在フットボール界屈指のスーパースターには父親と代理人とともに経営する『ALL Agenciamento Esportivo』社のサッカークラブ買収に関する問題で、FIFAから調査を受けているという。 『ALL』はポルトガルのFCアルベルカと、カンピオナート・ブラジレイロ・セリエB(ブラジル2部)のアスレティック・クラブを買収した。 後者のアスレティック・クラブに関しては16.5%の株式を保有するブラジル企業『ティベリス・ホールディング・ド・ブラジル』が、クラブのセリエB昇格を受けて、株式過半数を取得する優先購入権を行使する計画を立てていた。 しかし、実際に株式はヴィニシウスと関係のある『ALL』に直接売却され、サンパウロ商事裁判所は調査のため取引を停止。 だが、捜査が行われている間に『ALL』がクラブの運営権を握ったことに激怒した『ティベリス』は4月7日、FIFA倫理委員会の調査委員会に申し立てを行い、ヴィニシウスに対して2年間の出場停止処分を要求した。 『ティベリス』の訴えによると、これはFIFA倫理規定第20条およびスペインサッカー連盟(RFEF)スポーツ正義規定第22条に違反するとして国際訴訟を起こすことを決定。これらの規定はいずれも、利益相反の明らかなリスクがある場合に、現役サッカー選手がプロサッカークラブを直接的または間接的に所有することを禁じている。 懸念されるのは、選手オーナーにとって有利な個人契約、スポーツの試合結果への影響。さらに、異例の形で他の選手を引きつける可能性、税務上の不正行為に至るまで、多岐にわたるという。実際、アスレティック・クラブとアルベルカの間ではここにきて選手移籍の動きもある。 この訴えはFIFAに審査される予定であり、出場停止処分に至らない可能性もあるが、『ティベリス』は2年間の出場停止処分を求めており、この訴えが全面的に認められた場合、ヴィニシウスの選手生命に関わる事態となる。 ただ、現状の見立てでは両者間での和解を目指しつつ、ヴィニシウス側に処分が下ったとしても、罰金といったより軽微な処分にとどまる可能性が高いようだ。 2025.04.23 20:51 Wed2
40歳C・ロナウドが約400億円で3年連続最も稼いだアスリートに! メッシが5位、ドジャース・大谷翔平は9位
アル・ナスルのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(40)が、再び世界で最も稼ぐアスリートとなった。アメリカ『フォーブス』が伝えた。 サッカー界のスーパースターの1人であるC・ロナウド。初めて世界で最も稼ぐアスリートになってから9年。40歳になった中で、3年連続5度目のナンバーワンとなった。 スポルティングCPで才能を見出され、マンチェスター・ユナイテッドで輝きを放ち、レアル・マドリーで全盛期を迎えると、ユベントス、ユナイテッドでプレーし、現在はサウジアラビアのアル・ナスルでプレー。AFCチャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)では準決勝で川崎フロンターレに敗れてアジア王者は逃したが、その存在感は健在だ。 サッカー界のNo.1プレーヤーという肩書きは譲りつつあるものの、この1年間で稼いだ金額は推定2億7500万ドル(約399億6000万円)とのこと。これは自己最高記録であり、歴代でも2015年に3億ドル、2018年に2億8500万ドルを稼いだプロボクサーのフロイド・メイウェザーだけとなっている。 内訳としては2億2500万ドル(約326億9000万円)がアル・ナスルとの契約で手にしており、残りの5000万ドル(約72億7000万円)はピッチ外での収入となり、スポンサー契約などの収入と見られている。 サッカー選手ではトップ10にはアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(インテル・マイアミ)が1億3500万ドル(約196億3000万円)で5位。8位に元フランス代表FWカリム・ベンゼマ(アル・イテハド)が1億400万ドル(約151億2000万円)でランクイン。トップ50に広げると、フランス代表FWキリアン・ムバッペ(レアル・マドリー)が9000万ドル(約130億9000万円)で16位、ブラジル代表FWネイマール(サントス)が7600万ドル(約110億5000万円)で25位、ノルウェー代表FWアーリング・ハーランド(マンチェスター・シティ)が6200万ドル(約90億1000万円)で34位、ブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオール(レアル・マドリー)が5500万ドル(約80億円)で46位、セネガル代表FWサディオ・マネ(アル・ナスル)が5400万ドル(約78億5000万円)で48位となった。 全体では2位にNBAのゴールデンステート・ウォリアーズのステフィン・カリーで1億5600万ドル(約226億7000万円)、3位にイングランドのプロボクサーであるタイソン・フューリーで1億4600万ドル(約212億2000万円)、4位にNFLのダラス・カウボーイズに所属するダック・プレスコットで1億3700万ドル(約199億1000万円)、5位がメッシとなった。 なお、日本人では9位にはMLBのロサンゼルス・ドジャーズに所属する大谷翔平が唯一入り1億250万ドル(約148億9000万円)。フィールド上で250万ドル(約3億6000万円)、フィールド外で1億ドル(約145億3000万円)を稼いでいるとされている。 <h3>◆最も稼ぐアスリートランキング 2025</h3> 1位:クリスティアーノ・ロナウド(サッカー/ポルトガル/40歳) 総収益:2億7500万ドル(約399億6000万円) 2位:ステフィン・カリー(バスケットボール/アメリカ/37歳) 総収益:1億5600万ドル(約226億7000万円) 3位:タイソン・フューリー(ボクシング/イギリス/36歳) 総収益:1億4600万ドル(約212億2000万円) 4位:ダック・プレスコット(アメリカン・フットボール/アメリカ/31歳) 総収益:1億3700万ドル(約199億1000万円) 5位:リオネル・メッシ(サッカー/アルゼンチン/37歳) 総収益:1億3500万ドル(約196億3000万円) 6位:レブロン・ジェームズ(バスケットボール/アメリカ/39歳) 総収益:1億3380万ドル(約194億4000万円) 7位:フアン・ソト(野球/ドミニカ共和国/26歳) 総収益:1億1400万ドル(約165億8000万円) 8位:カリム・ベンゼマ(サッカー/フランス/36歳) 総収益:1億400万ドル(約151億2000万円) 9位:大谷翔平(野球/日本/歳) 総収益:1億250万ドル(約148億9000万円) 10位:ケビン・デュラント(バスケットボール/アメリカ/35歳) 総収益:1億140万ドル(約147億3000万円) 2025.05.16 17:40 Fri3
レアル・マドリーがミランから19歳DFヒメネスを一時的に呼び戻し? 昨夏完全移籍移行も半年レンタルのアイデアを保有か
レアル・マドリーに、ミランからスペイン人DFアレックス・ヒメネス(19)を一時的に呼び戻すプランが存在か。イタリア『カルチョメルカート』が伝えている。 ヒメネスはスペイン出身で、マドリーの下部組織育ち。23年夏にレンタル移籍でミランU-19へ加わり、1年後の昨夏、ミランへの完全移籍と共にトップチーム昇格となった。 すなわち現在は完全にミランの一員なわけで、迎えた今シーズンはセリエA5試合、スーペルコッパ・イタリアーナ2試合などに出場。ただ、主戦場はセリエCのフトゥーロ(U-23)である。 そんななか、最終ラインが手薄なマドリーが、半年レンタルでのヒメネス呼び戻しを画策か。 現段階ではいちプランに過ぎずも、ドライローンでの獲得に興味を持っているとのこと。マドリーには2025年夏なら900万ユーロ(約14.4億円)、26年夏なら1200万ユーロ(約19.2億円)という、買い戻し条項があるとされている。 2025.01.16 15:40 Thu4
終焉を迎えたレアル・マドリーのサイクル①~ペジェグリーニ体制プレイバック~
2018-19シーズン、レアル・マドリーは3月に入ると同時に全てのタイトルへの望みを絶たれた。2009年夏にフロレンティーノ・ペレス会長が2度目の就任を果たして以来、数々の栄光を手にしてきたクラブも、明確な後退を余儀なくされている。本稿では、このサイクルの軌跡を振り返っていく。 <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">◆マヌエル・ペジェグリーニ体制/2009-10</span><div style="text-align:center;"><img src="http://ultra-soccer.jp/division_image/TOP/get20190308_23_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>ペレス会長は、2度目の政権の皮切りにペジェグリーニ監督を招へい。前シーズンにはビジャレアルで攻撃的なサッカーを組み立て、チャンピオンズリーグ(CL)ベスト8に名を連ねており、国内外で評価を上昇させていた。 マドリーは前年度までのCLで5シーズン連続のベスト16に終わっており、リーガでもバルセロナの後塵を拝しての2位。コパ・デル・レイのタイトルも獲れず、ペジェグリーニ監督にはCLベスト8以上に加えて、主要タイトルの獲得が求められていた。 <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">◆基本フォーメーション[4-4-2]</span><div style="text-align:center;"><img src="http://ultra-soccer.jp/division_image/TOP/get20190308_23_tw1.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(c) CWS Brains, LTD.<hr></div>2009年夏、ペジェグリーニ監督を招へいしたマドリーはFWクリスティアーノ・ロナウド、MFカカら多く新戦力を獲得し、FWロッベンやMFスナイデル、DFエインセ、DFカンナバーロ、DFサルガドらが去った穴を埋めた。“新銀河系軍団”はこの時から形作られている。 基本フォーメーションに関しては、フラットな[4-4-2]だけでなく、カカをトップ下に配した[4-3-1-2]も多く採用した。また、負傷によりシーズン後半を棒に振ったDFペペが起用可能だった当初には、マルセロを一列前に上げてセルヒオ・ラモスを右SB、アルベロアを左SBに回している。 <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">◆Turning Point!~クラシコでの2敗&CLベスト16の壁~</span> 結果から言えば、このシーズンのマドリーは無冠に終わった。CLどころか、リーガは宿敵バルセロナに奪われ、コパ・デル・レイに至っては当時3部だったアルコルコン(1stレグの0-4敗戦が後に“アラコルコンの悲劇”と呼ばれる)に敗れベスト32で散っている。 たらればの話ではあるが、CLベスト8に進出出来ていれば閉塞感を振り払えていただろう。決勝戦の会場が本拠地サンティアゴ・ベルナベウに決まっていただけに、多くの期待が寄せられていたが、ベスト16でリヨンに2戦合計1-2で敗戦。6シーズン連続のベスト16敗退となった。 さらに、CLを逃したとなれば、リーガ優勝がペジェグリーニ監督続投の条件となっていたが、ここでも首位バルセロナ(勝ち点99)とわずか3ポイント差で撃沈。2試合の直接対決では2敗を喫しており、“エル・クラシコ”で勝ち越せなかったことがタイトル獲得を阻んだ。 そして、ペジェグリーニ監督は2010年の夏に解任。言わずもがな、その理由は全てのタイトルを逸したためだ。<hr>▽マヌエル・ペジェグリーニ 【在任期間】 1シーズン(2009-10) 【戦績】 公式戦48試合36勝5分け7敗 チャンピオンズリーグ:ベスト16 リーガエスパニョーラ:2位(勝ち点96) コパ・デル・レイ:ベスト16 【主な獲得選手】 FWクリスティアーノ・ロナウド、FWカリム・ベンゼマ、MFカカ、MFシャビ・アロンソ 【主な放出選手】 FWアリエン・ロッベン、MFヴェスレイ・スナイデル、DFガブリエル・エインセ、DFファビオ・カンナバーロ、DFミチェル・サルガド 2019.03.09 18:30 Sat5
