ローテしても勝てるのは凄いけど…/原ゆみこのマドリッド
2025.02.08 19:00 Sat
「だからって、トップチームに行ける訳じゃないのよね」そんな風に私が達観していたのは木曜日、前日夜のブタルケで英雄になったレアル・マドリーのカンテラーノ(下部組織の選手)、ゴンサロが誰かに似ていることに気がついた時のことでした。いやあ、コパ・デル・レイ準々決勝開催の今週は火水とマドリッドの兄弟分ダービーが続き、連日帰りが午前様に。午前1時までメトロがあるメトロポリターノはともかく、レガネスのホームはマドリッド南部の郊外にあるため、終電を逃したらどうしようと心配しながら、試合を見ていたところ、まさにその危険な延長戦入りを回避してくれたのが、後半ロスタイムにゴールを挙げた、その20才のFWだったんですけどね。
それでふと思い出したのが、2年前の本家マドリーダービーで1-1に追いつくゴールを決め、アンチェロティ監督のチームに勝ち点1をもたらした当時18才のアルバロ・ロドリゲスで、ええ、その頃は監督も来季はトップチームに昇格予定と言っていたんですけどね。実際はそんなことにはまったくならず、2023-24シーズンはRMカスティージャでの出番も減って、とうとう昨夏には弟分のヘタフェにレンタル修行で出ることに。
そのアルバロが火曜のアトレティコとのコパ・ダービーのピッチにいなかったのは16強対決でレッドカードをもらい、出場停止だったせいですが、今の様子を見る限り、この夏、マドリーから帰還を望まれるかも微妙ですしね。中にはカルバハル(レバークーゼン)やルーカス・バスケス(エスパニョール)、フラン・ガルシア(ラージョ)のように他チームで実力をつけてから、復帰を果たした例もなくはないんですが、大型補強の多いFWはかなり難易度が高いのも事実。それだけにゴンサロがマドリーのトップチームで花を咲かすことができるのかどうか、かなり疑問に思えてしまうんですが…。
まあ、そんなことはともかく、2つの兄弟分ダービーがどうだったか、お伝えしていくことにすると。火曜にヘタフェをメトロポリターノに迎えたアトレティコは、うーん、一応、リーガ前節のマジョルカ戦とは6人もスタメンを変えていたんですけどね。とはいえ、前線コンビはフリアン・アルバレスとグリーズマンでしたし、他の面々もGKムッソ以外、レギュラーと言って差し支えない選手を並べ、コパへの意欲をガッツリ見せていたんですが、それと対照的だったのが弟分の方。
例のアルバロに加え、ディエゴ・リコ、コバも出場停止、ルイス・ミジャも回復していなかったとはいえ、主力のアランバリとジェネがベンチだった上、前日の冬の移籍市場クローズ間際に移籍が決まったベルナトとテラツ(どちらもシーズン前半はビジャレアルでプレー)がいきなりスタメン入りしているんですから、凄いじゃないですか。リーガ前節のセビージャ戦でまったく同じデビューを果たしたファンミ(ベティスからレンタル)こそ、ええ、彼はFWですからね。新しいチームメートとの連携ができなくてもそれ程、害はなかったものの、左SBとボランチがそれでは前半8分にはもう、ネンザが治ってサプライズスタメン復帰となったガランのクロスをジュリアーノにヘッドで決められていても仕方なかった?
おかげで3-0という余裕のスコアで折り返したアトレティコだったんですが、うーん、この日は珍しく、ヘタフェファンもかなり大勢詰めかけていましたからね。「Nuestra plantilla es limitada en cuanto a efectivos/ヌエストラ・プランティージャ・エス・リミターダ・エン・クアントー・ア・エフェクティーボス(ウチは使える選手が限られていて)、プレー時間過多になっている者もいる」と、ローテーションを正当化していたボルダラス監督も一矢ぐらいは報いたいと思ったんでしょうね。後半頭から、マジョラル、カルロス・ペレス、そしてファンミのアタッカー3人を一斉に投入したんですが、再開早々の4分にはガランのラストパスから、ジュリアーノが3本目のゴールを決めて、出鼻をくじかれることに。
いえまあ、こちらはガランのオフサイドがあって、スコアには上がらず、シメオネ監督の三男はハットトリックを逃してしまったんですけどね。どちらにしろ、これだけ点差があれば、アトレティコも主力選手の温存ができるってもので、16分にはフリアン、ジュリアーノ、ガランをコレア、ギャラガー、アスピリクエタに代えると、28分にはグリーズマンもセルロートと交代。そこまで行っても1点も返せなかったため、ボルダラス監督の方はカンテラーノのイスマとルカを入れて、イグレシアスとアルデレテを休ませていましたが、ゆったりモードに移行しながらも、アトレティコは控え選手までがゴール欲を忘れてなかったんです!
そう、33分にはコレアがエリア前からシュートを決めて、スーパーサブの面目を示すと、デ・パウルがリケルメに代わった後の41分にはセルロートにアシストして、とうとう5-0になってしまったから、ビックリしたの何のって。いやあ、確かにヘタフェは元々、アトレティコに弱くて、ボルダラス監督など、これまで1度もシメオネ監督に勝ったことがないぐらいだったとはいえ、リーガの対戦では今季前半は1-0の僅差勝利。その前はメトロポリターノで2引分けとかなり拮抗していましたからね。
こんなgoleada(ゴレアダ/ゴールラッシュ)になるとは予想せず、というか、そこまで弟分をいじめなくてもいいのにと思ってしまったぐらいだったんですが、まあ、こればっかりはねえ。おかげでファンも強気になって、「Que se enteren los vikingos, quién manda en la capital/ケ・セ・エンテレン・ロス・ビキンゴス、キエン・マンダ・エン・ラ・カピタル(首都を牛耳るのが誰か、バイキング/マドリディスタたちが知るように)」と歌って、ダービー前の景気づけをしていましたし、何より、フリアンとグリーズマン以外の選手がゴールを挙げて、いい気分になれたのは良かったかと。
そして水曜の夜はまた完全防寒してブタルケに向かった私だったんですが、こちらはマドリーの方が強制ローテーション状態でねえ。別に出場停止選手がいる訳ではなかったものの、負傷者多発で、前節エスパニョール戦で3週間の太もも肉離れとなったリュディガーを始め、レッドカードにならなかったロメロのタックルのせいでエムバペは打撲、ベリンガムもお休みに。そこへいよいよ先発復帰予定だったアラバまでが練習中にケガをしてしまうという不幸の連鎖が起こり、CB2人がカンテラーノのアセンシオとハコボだったのは仕方ないんですけどね。ルーカス・バスケスも痛みを抱えていたため、右SBもバルベルデとメンディ以外、トップチームの本職がいない守備陣を見た時は、シーズン前半戦で0-3と負けていたレガネスでも行けるんじゃないかと思ったのは私だけではない?
それが前半18分にはアタッカーのレギュラーで唯一、先発したロドリゴが送ったパスに誰より早く駆けつけたモドリッチに決められてしまってねえ。続いて25分にもブライムのパスがタピアに当たり、丁度いいコースに来ていたエンドリックが押し込んで、早くも2点リードされているって、バルサとアトレティコを1-0で下し、サン・マメスでアスレティックとスコアレスドローした、あの堅守はどこに行った?まあ、それにはコパのお祭りムードも影響していたのかもしれませんが、ミゲール・デ・ラ・フエンテやラバがベンチスタートだった中、意地を見せたレガネスの選手が1人いたんですよ。
それはファン・クルスで早いうちから撃っていたのも彼だったんですが、39分にはそのシュートがエリア内でハコボの手に当たり、レガネスがPKをゲット!ええ、先日のラージョとのリーガ弟分ダービーでは後半ロスタイムにミゲールが1度ならず、やり直しを命じられた2本目までGKバタジャに弾かれ、同点のチャンスをフイにしたばかりだった彼らなんですが、大丈夫。ミゲールがベンチから見守る中、ファン・クルスがしっかりGKルニンを破ってくれたため、試合は1-2となって、ブタルケのファンも後半に望みを繋ぐことができるように。
実際、プレー時間配分でロドリゴがビニシウスに代わった後半、14分にはファン・クルスが撃ったシュートがメンディに当たり、レガネスは2-2の同点に追いつけましたしね。もちろん、スタンドも行け行けのムードになって、その後はラバやミゲールもピッチに入ったホームチームが優勢に見えたものですが…出ちゃったんですよ、マドリーの土壇場の強さが。そう、すでに誰もが延長戦入りを見据えていた後半ロスタイム3分、もうトップチームのアタッカーはいないため、エンドリックに代わって入っていたゴンサロがまさか、ブライムのクロスからヘッドで勝ち越し点を決めるとは一体、誰が予想した?
いえ、RMカスティージャ(RFEF1部/実質3部)で今季19得点、先週末もアルヘシラス戦で4ゴールを挙げていたゴンサロによると、これは「Hablé con Brahim una jugada de antes y le dije que la colgase, que iba a estar en el área/アブレ・コン・ブライム・ウナ・フガダ・デ・アンテス・イ・レ・ディヘ・ケ・ラ・コルガセ、ケ・イバ・ア・エスタル・エン・エル・アレア(1つ前のプレーでブライムと話して、ボールを上げてくれ、自分はエリアにいるからと言った)」という、打ち合わせ済みの連携だったようなんですけどね。おかげで2-3の勝利で準決勝進出が決まり、その上、「Evitamos una prórroga que hubiera costado más recuperar/エビタモス・ウナ・プロロガ・ケ・ウビエラ・コスタードー・マス・レクペラル(回復するのがより大変になる延長戦を避けることができた)」(アンチェロティ監督)となれば、もう心置きなく土曜午後9時(日本時間翌午前5時)にアトレティコをサンティアゴ・ベルナベウに迎えられる?
といってもエムバペやベリンガム、そしてカマビンガは戻って来るとはいえ、勝ち点1差のお隣さん相手に首位を守らないといけない試合でも、CB問題はまったく解決していないんですけどね。対してアトレティコは出場停止のル・ノルマン以外、体調不良でコパをお休みしたバリオスも含め、全選手が出場可能。たとえ、先日は最低得点差で負けたとはいえ、基本的に攻撃力はレガネスの数倍あるシメオネ監督のチームだけに、たとえ、アセンシオ&ハコボがアセンンシオ&チュアメニに代わっても、かなり怪しい気がしますが、さて。来週はCL16強対決出場プレーオフのマンチェスター・シティ戦1stレグも控えているとなると、早くもマドリーに正念場がやって来たという感じでしょうか。
そして弟分たちのこの週末の予定も伝えておくと、リーガ23節はまたラージョが金曜試合に当たって、エスタディオ・バジェカスで最下位のバジャドリーと対戦。誰もこの冬の市場で新顔が来なかったイニゴ・ペレス監督のチームと違い、さすがに残留ゾーンと勝ち点8差にもなると、フロントも考えたんでしょうね。DF中心にこの市場で4人程、補強している相手なんですが、そんなすぐに効果が出るのかというのもありますし、ラージョは前節の勝利でいよいよ、コンフェレンスリーグ出場圏の6位に上昇と現在は好調期。とはいえ、7位のジローナとはたった勝ち点1しか離れていないため、下位チームにはしっかり勝っていかないと。
一方、コパがなくなって、ようやくリーガでの残留の戦いに専念できるようになったヘタフェとレガネスはどちらも日曜にアウェイゲームで、前者はアラベス戦。ええ、こちらも相手は18位の降格圏にいるんですが、14位でもボルダラス監督のチームとは勝ち点3差しかありませんからね。それこそ、コパで温存された選手たちが頑張って、白星をつかめるといいのですが、全てはゴールが入るか入らないか次第かと。サラリーキャップ内に補強選手2人の余裕を作るため、市場最終日にレンタルに出されたアレニャと早くも再会というのもちょっと皮肉かもしれません。
その横でレガネスはバレンシアをメスタジャに訪ねるんですが、こちらも19位の降格圏チームが相手というのはなかなか珍しい偶然もあったもの。更に兄貴分を前に善戦したボルハ・ヒメネス監督のチームと真逆で、向こうは2節前にモンジュイックで7-1の大敗をしたバルサに、木曜のコパでも0-5と叩きのめされる悲惨な目にあったばかりなんですよ。まさにコパ敗退で味わった悔しい思いを晴らすには最適な試合になりそうですが、実際のところ、降格圏と勝ち点2差しかないレガネスもそれ程、余裕がある訳じゃありませんからね。中日も1日多いですし、バレンシアのショック状態をしっかり利用できるといいのですが。
それでふと思い出したのが、2年前の本家マドリーダービーで1-1に追いつくゴールを決め、アンチェロティ監督のチームに勝ち点1をもたらした当時18才のアルバロ・ロドリゲスで、ええ、その頃は監督も来季はトップチームに昇格予定と言っていたんですけどね。実際はそんなことにはまったくならず、2023-24シーズンはRMカスティージャでの出番も減って、とうとう昨夏には弟分のヘタフェにレンタル修行で出ることに。
そのアルバロが火曜のアトレティコとのコパ・ダービーのピッチにいなかったのは16強対決でレッドカードをもらい、出場停止だったせいですが、今の様子を見る限り、この夏、マドリーから帰還を望まれるかも微妙ですしね。中にはカルバハル(レバークーゼン)やルーカス・バスケス(エスパニョール)、フラン・ガルシア(ラージョ)のように他チームで実力をつけてから、復帰を果たした例もなくはないんですが、大型補強の多いFWはかなり難易度が高いのも事実。それだけにゴンサロがマドリーのトップチームで花を咲かすことができるのかどうか、かなり疑問に思えてしまうんですが…。
例のアルバロに加え、ディエゴ・リコ、コバも出場停止、ルイス・ミジャも回復していなかったとはいえ、主力のアランバリとジェネがベンチだった上、前日の冬の移籍市場クローズ間際に移籍が決まったベルナトとテラツ(どちらもシーズン前半はビジャレアルでプレー)がいきなりスタメン入りしているんですから、凄いじゃないですか。リーガ前節のセビージャ戦でまったく同じデビューを果たしたファンミ(ベティスからレンタル)こそ、ええ、彼はFWですからね。新しいチームメートとの連携ができなくてもそれ程、害はなかったものの、左SBとボランチがそれでは前半8分にはもう、ネンザが治ってサプライズスタメン復帰となったガランのクロスをジュリアーノにヘッドで決められていても仕方なかった?
実際、ヘタフェも運がなくて、何せこの日のアトレティコは、後でシメオネ監督も「Hicimos un partido con una intensidad alta y buscando lo que queríamos, que era pasar/イシモス・ウン・パルティードー・コン・ウナ・インテンシダッド・アルタ・イ・ブスカンドー・ロ・ケ・ケリアモス、ケ・エラ・パサール(強度の高いプレーをした試合で、ウチのしたいこと、突破することを追求した)」と言っていたように、滅多にない程、攻撃に意欲的でねえ。フリアンとグリーズマンはシュートに失敗していたものの、またしても17分にはフリアンのパスをデ・パウルがワンタッチで繋ぎ、ジュリアーノがdoblete(ドブレテ/1試合2得点のこと)を達成。更には42分にもサムエル・リノがフリアンからボールをもらい、ファン・イグレシアスを切り返してから、落ち着いて3点目を挙げているって、もしやとうとう、彼もゴール力を会得した?
おかげで3-0という余裕のスコアで折り返したアトレティコだったんですが、うーん、この日は珍しく、ヘタフェファンもかなり大勢詰めかけていましたからね。「Nuestra plantilla es limitada en cuanto a efectivos/ヌエストラ・プランティージャ・エス・リミターダ・エン・クアントー・ア・エフェクティーボス(ウチは使える選手が限られていて)、プレー時間過多になっている者もいる」と、ローテーションを正当化していたボルダラス監督も一矢ぐらいは報いたいと思ったんでしょうね。後半頭から、マジョラル、カルロス・ペレス、そしてファンミのアタッカー3人を一斉に投入したんですが、再開早々の4分にはガランのラストパスから、ジュリアーノが3本目のゴールを決めて、出鼻をくじかれることに。
いえまあ、こちらはガランのオフサイドがあって、スコアには上がらず、シメオネ監督の三男はハットトリックを逃してしまったんですけどね。どちらにしろ、これだけ点差があれば、アトレティコも主力選手の温存ができるってもので、16分にはフリアン、ジュリアーノ、ガランをコレア、ギャラガー、アスピリクエタに代えると、28分にはグリーズマンもセルロートと交代。そこまで行っても1点も返せなかったため、ボルダラス監督の方はカンテラーノのイスマとルカを入れて、イグレシアスとアルデレテを休ませていましたが、ゆったりモードに移行しながらも、アトレティコは控え選手までがゴール欲を忘れてなかったんです!
そう、33分にはコレアがエリア前からシュートを決めて、スーパーサブの面目を示すと、デ・パウルがリケルメに代わった後の41分にはセルロートにアシストして、とうとう5-0になってしまったから、ビックリしたの何のって。いやあ、確かにヘタフェは元々、アトレティコに弱くて、ボルダラス監督など、これまで1度もシメオネ監督に勝ったことがないぐらいだったとはいえ、リーガの対戦では今季前半は1-0の僅差勝利。その前はメトロポリターノで2引分けとかなり拮抗していましたからね。
こんなgoleada(ゴレアダ/ゴールラッシュ)になるとは予想せず、というか、そこまで弟分をいじめなくてもいいのにと思ってしまったぐらいだったんですが、まあ、こればっかりはねえ。おかげでファンも強気になって、「Que se enteren los vikingos, quién manda en la capital/ケ・セ・エンテレン・ロス・ビキンゴス、キエン・マンダ・エン・ラ・カピタル(首都を牛耳るのが誰か、バイキング/マドリディスタたちが知るように)」と歌って、ダービー前の景気づけをしていましたし、何より、フリアンとグリーズマン以外の選手がゴールを挙げて、いい気分になれたのは良かったかと。
そして水曜の夜はまた完全防寒してブタルケに向かった私だったんですが、こちらはマドリーの方が強制ローテーション状態でねえ。別に出場停止選手がいる訳ではなかったものの、負傷者多発で、前節エスパニョール戦で3週間の太もも肉離れとなったリュディガーを始め、レッドカードにならなかったロメロのタックルのせいでエムバペは打撲、ベリンガムもお休みに。そこへいよいよ先発復帰予定だったアラバまでが練習中にケガをしてしまうという不幸の連鎖が起こり、CB2人がカンテラーノのアセンシオとハコボだったのは仕方ないんですけどね。ルーカス・バスケスも痛みを抱えていたため、右SBもバルベルデとメンディ以外、トップチームの本職がいない守備陣を見た時は、シーズン前半戦で0-3と負けていたレガネスでも行けるんじゃないかと思ったのは私だけではない?
それが前半18分にはアタッカーのレギュラーで唯一、先発したロドリゴが送ったパスに誰より早く駆けつけたモドリッチに決められてしまってねえ。続いて25分にもブライムのパスがタピアに当たり、丁度いいコースに来ていたエンドリックが押し込んで、早くも2点リードされているって、バルサとアトレティコを1-0で下し、サン・マメスでアスレティックとスコアレスドローした、あの堅守はどこに行った?まあ、それにはコパのお祭りムードも影響していたのかもしれませんが、ミゲール・デ・ラ・フエンテやラバがベンチスタートだった中、意地を見せたレガネスの選手が1人いたんですよ。
それはファン・クルスで早いうちから撃っていたのも彼だったんですが、39分にはそのシュートがエリア内でハコボの手に当たり、レガネスがPKをゲット!ええ、先日のラージョとのリーガ弟分ダービーでは後半ロスタイムにミゲールが1度ならず、やり直しを命じられた2本目までGKバタジャに弾かれ、同点のチャンスをフイにしたばかりだった彼らなんですが、大丈夫。ミゲールがベンチから見守る中、ファン・クルスがしっかりGKルニンを破ってくれたため、試合は1-2となって、ブタルケのファンも後半に望みを繋ぐことができるように。
実際、プレー時間配分でロドリゴがビニシウスに代わった後半、14分にはファン・クルスが撃ったシュートがメンディに当たり、レガネスは2-2の同点に追いつけましたしね。もちろん、スタンドも行け行けのムードになって、その後はラバやミゲールもピッチに入ったホームチームが優勢に見えたものですが…出ちゃったんですよ、マドリーの土壇場の強さが。そう、すでに誰もが延長戦入りを見据えていた後半ロスタイム3分、もうトップチームのアタッカーはいないため、エンドリックに代わって入っていたゴンサロがまさか、ブライムのクロスからヘッドで勝ち越し点を決めるとは一体、誰が予想した?
いえ、RMカスティージャ(RFEF1部/実質3部)で今季19得点、先週末もアルヘシラス戦で4ゴールを挙げていたゴンサロによると、これは「Hablé con Brahim una jugada de antes y le dije que la colgase, que iba a estar en el área/アブレ・コン・ブライム・ウナ・フガダ・デ・アンテス・イ・レ・ディヘ・ケ・ラ・コルガセ、ケ・イバ・ア・エスタル・エン・エル・アレア(1つ前のプレーでブライムと話して、ボールを上げてくれ、自分はエリアにいるからと言った)」という、打ち合わせ済みの連携だったようなんですけどね。おかげで2-3の勝利で準決勝進出が決まり、その上、「Evitamos una prórroga que hubiera costado más recuperar/エビタモス・ウナ・プロロガ・ケ・ウビエラ・コスタードー・マス・レクペラル(回復するのがより大変になる延長戦を避けることができた)」(アンチェロティ監督)となれば、もう心置きなく土曜午後9時(日本時間翌午前5時)にアトレティコをサンティアゴ・ベルナベウに迎えられる?
といってもエムバペやベリンガム、そしてカマビンガは戻って来るとはいえ、勝ち点1差のお隣さん相手に首位を守らないといけない試合でも、CB問題はまったく解決していないんですけどね。対してアトレティコは出場停止のル・ノルマン以外、体調不良でコパをお休みしたバリオスも含め、全選手が出場可能。たとえ、先日は最低得点差で負けたとはいえ、基本的に攻撃力はレガネスの数倍あるシメオネ監督のチームだけに、たとえ、アセンシオ&ハコボがアセンンシオ&チュアメニに代わっても、かなり怪しい気がしますが、さて。来週はCL16強対決出場プレーオフのマンチェスター・シティ戦1stレグも控えているとなると、早くもマドリーに正念場がやって来たという感じでしょうか。
そして弟分たちのこの週末の予定も伝えておくと、リーガ23節はまたラージョが金曜試合に当たって、エスタディオ・バジェカスで最下位のバジャドリーと対戦。誰もこの冬の市場で新顔が来なかったイニゴ・ペレス監督のチームと違い、さすがに残留ゾーンと勝ち点8差にもなると、フロントも考えたんでしょうね。DF中心にこの市場で4人程、補強している相手なんですが、そんなすぐに効果が出るのかというのもありますし、ラージョは前節の勝利でいよいよ、コンフェレンスリーグ出場圏の6位に上昇と現在は好調期。とはいえ、7位のジローナとはたった勝ち点1しか離れていないため、下位チームにはしっかり勝っていかないと。
一方、コパがなくなって、ようやくリーガでの残留の戦いに専念できるようになったヘタフェとレガネスはどちらも日曜にアウェイゲームで、前者はアラベス戦。ええ、こちらも相手は18位の降格圏にいるんですが、14位でもボルダラス監督のチームとは勝ち点3差しかありませんからね。それこそ、コパで温存された選手たちが頑張って、白星をつかめるといいのですが、全てはゴールが入るか入らないか次第かと。サラリーキャップ内に補強選手2人の余裕を作るため、市場最終日にレンタルに出されたアレニャと早くも再会というのもちょっと皮肉かもしれません。
その横でレガネスはバレンシアをメスタジャに訪ねるんですが、こちらも19位の降格圏チームが相手というのはなかなか珍しい偶然もあったもの。更に兄貴分を前に善戦したボルハ・ヒメネス監督のチームと真逆で、向こうは2節前にモンジュイックで7-1の大敗をしたバルサに、木曜のコパでも0-5と叩きのめされる悲惨な目にあったばかりなんですよ。まさにコパ敗退で味わった悔しい思いを晴らすには最適な試合になりそうですが、実際のところ、降格圏と勝ち点2差しかないレガネスもそれ程、余裕がある訳じゃありませんからね。中日も1日多いですし、バレンシアのショック状態をしっかり利用できるといいのですが。
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かつてレアル・マドリーではそのルックスとプレースタイルから貴公子としても愛されたホセ・マリア・グティエレス氏が、自身のキャリアについて語った。スペイン『エル・パイス』が伝えた。 “グティ”の愛称でも親しまれ、マドリーの生え抜きとしてプレー。ファーストチームでは14シーズンを過ごすと、ベシクタシュへと移籍し、2011年11月に現役を引退していた。 引退後は指導者としてのキャリアを歩むと、古巣のマドリーの下部組織でキャリアを積んでいた。U-19にあたるフベニールAで監督を務めていた中、突如とし退団。その後、ベシクタシュのアシスタントコーチに就任すると、2019-20シーズンはアルメリアで監督を務めていた。 現在はフリーのグティ氏だが、監督としてのキャリアを続けていきたい考えを持っているようだ。 『エル・パイス』のインタビューでは、レアル・マドリーを出た後について「別の世界だよ。レアル・マドリーにいるときは、バブルの中にいるような感じだ。そして去った後は、サッカーの現実であっても、元選手の日常生活の現実でもないことに気がつく」とコメント。選手としても指導者としても長らくマドリーで過ごしたグティ氏にとっては、難しい環境もあったようだ。 順調にマドリーで指導者のキャリアを積んでいたグティ氏だが、突如辞任。マドリーを去ったことについて後悔しているかと聞かれると「いや、適切な時期だった。私はフベニールAに2年間いた。1年目はとても良かったが、2年目はあまり良くなかった。もっと大きな挑戦が必要だった」とコメント。「チームは私にカスティージャを任せてくれなかったので、私は去った。レアル・マドリーとカスティージャのベンチは埋まっていたので去ったんだ」と語り、自身がステップアップできないと感じたとのこと。「そこから、自分のキャリアを前進させ続けたいと思った。もし、私がフベニールAにもう1年いたとしたら、一歩後退していただろう」と、マドリーを去ったことは間違いではなかったと語った。 そのグティ氏だが、自身が去った後、現役時代に共にカンテラ、ファーストチームで過ごしたラウール・ゴンサレス氏がカスティージャの監督に就任していた。そのことについては「決して知られていないことだろう。解雇があるから起こることだ。ソラーリはファーストチームに昇格し、カスティージャの監督をラウールに譲った」と語り、そのことが起こった理由は別にあるとコメントした。 「でも、ロペテギがうまくやってそこにいたとしたら、ソラーリはカスティージャにあと2年間いただろう」とコメント。「僕は何をしたか?少年たちを教えるのにあと2年間いたのか?人生において、いつだって自分にとって最善だと思うところに行かなければならない」と語り、その時を待つことができなかったと明かしている。 一方で、マドリーを去ったことで復帰へのドアが閉まったかという質問には「そうだね。今はそう思うよ。私側ではなく、マドリー側のがね」と語り、自身ではなくクラブ側がもう受け入れることはないと考えているようだ。 監督としてのホセ・マリア・グティエレスについて、監督を探しているクラブへ勧める点としては「私は自分の仕事と真摯に取り組むことだけを約束する。選手としていかに才能があったは分かっているけど、彼らがそのグティを見ているのだとしたら、私にとっては不利かもしれない」と語り、「サッカーは固定観念にとらわれ、抜け出すことは難しい。人生を変えようとしても、違うことをしようとしてもね」と、指導者としては現役時代のプレーのような華やかなイメージを持たないでもらいたいと考えているようだ。 2021.02.03 20:34 Wed3
21世紀の出場試合数ランキング発表! 首位は1145試合のC・ロナウド、トップ10に日本人選手がランクイン
IFFHS(国際サッカー歴史統計連盟)が、21世紀で最もプレーした選手のランキングを発表。トップ10には日本人選手もランクインした。 様々な統計を行うIFFHS。2022年までのデータを集計し、21世紀に入ってからのプレーした試合数をもとにランキングを作成した。 対象となるのは、各国のリーグ戦やカップ戦、国際カップ戦、代表チームの試合も含まれ、全ての公式戦が対象になっている。 今回の統計では1000試合以上プレーした選手が3人に増加。首位は昨年と変わらず、サウジアラビアへ活躍の場を移したポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(アル・ナスル)となり、1145試合を記録した。 2022年に1000試合を突破したのは、ブラジル代表DFダニエウ・アウベス(UNAMプーマス)とアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(パリ・サンジェルマン)。アウベスは1033試合、メッシは1003試合となった。メッシはカタール・ワールドカップ(W杯)での試合で1000試合を超えたことになる。 そんな中、8位には日本人がランクイン。941試合に出場したMF遠藤保仁(ジュビロ磐田)だ。遠藤はガンバ大阪と磐田、そして日本代表での試合が21世紀に含まれている。なお、アジア人でも唯一となり、900試合以上を達成しているのも12名となっている。 ◆21世紀の出場試合数ランキング 合計(国内リーグ/国内カップ/国際カップ/代表) 1位:クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル) 1145試合(651/93/205/196) 2位:ダニエウ・アウベス(ブラジル) 1033試合(620/115/172/126) 3位:リオネル・メッシ(アルゼンチン) 1003試合(559/102/170/172) 4位:イケル・カシージャス(スペイン) 974試合(585/57/171/161) 5位:ジョアン・モウティーニョ(ポルトガル) 958試合(563/107/142/146) 6位:ズラタン・イブラヒモビッチ(スウェーデン) 948試合(603/72/152/121) 7位:ルカ・モドリッチ(クロアチア) 947試合(569/69/146/162) 8位:遠藤保仁(日本) 941試合(606/117/66/152) 9位:チャビ・エルナンデス(スペイン) 937試合(536/95/174/132) 10位:セルヒオ・ラモス(スペイン) 935試合(534/70/151/180) 11位:アンドレス・イニエスタ(スペイン) 933試合(552/98/152/131) 12位:ロジェリオ・セニ(ブラジル) 904試合(675/71/149/9) 2023.01.12 12:45 Thu4
レアル・マドリーがミランから19歳DFヒメネスを一時的に呼び戻し? 昨夏完全移籍移行も半年レンタルのアイデアを保有か
レアル・マドリーに、ミランからスペイン人DFアレックス・ヒメネス(19)を一時的に呼び戻すプランが存在か。イタリア『カルチョメルカート』が伝えている。 ヒメネスはスペイン出身で、マドリーの下部組織育ち。23年夏にレンタル移籍でミランU-19へ加わり、1年後の昨夏、ミランへの完全移籍と共にトップチーム昇格となった。 すなわち現在は完全にミランの一員なわけで、迎えた今シーズンはセリエA5試合、スーペルコッパ・イタリアーナ2試合などに出場。ただ、主戦場はセリエCのフトゥーロ(U-23)である。 そんななか、最終ラインが手薄なマドリーが、半年レンタルでのヒメネス呼び戻しを画策か。 現段階ではいちプランに過ぎずも、ドライローンでの獲得に興味を持っているとのこと。マドリーには2025年夏なら900万ユーロ(約14.4億円)、26年夏なら1200万ユーロ(約19.2億円)という、買い戻し条項があるとされている。 2025.01.16 15:40 Thu5
