ローテしても勝てるのは凄いけど…/原ゆみこのマドリッド
2025.02.08 19:00 Sat
「だからって、トップチームに行ける訳じゃないのよね」そんな風に私が達観していたのは木曜日、前日夜のブタルケで英雄になったレアル・マドリーのカンテラーノ(下部組織の選手)、ゴンサロが誰かに似ていることに気がついた時のことでした。いやあ、コパ・デル・レイ準々決勝開催の今週は火水とマドリッドの兄弟分ダービーが続き、連日帰りが午前様に。午前1時までメトロがあるメトロポリターノはともかく、レガネスのホームはマドリッド南部の郊外にあるため、終電を逃したらどうしようと心配しながら、試合を見ていたところ、まさにその危険な延長戦入りを回避してくれたのが、後半ロスタイムにゴールを挙げた、その20才のFWだったんですけどね。
それでふと思い出したのが、2年前の本家マドリーダービーで1-1に追いつくゴールを決め、アンチェロティ監督のチームに勝ち点1をもたらした当時18才のアルバロ・ロドリゲスで、ええ、その頃は監督も来季はトップチームに昇格予定と言っていたんですけどね。実際はそんなことにはまったくならず、2023-24シーズンはRMカスティージャでの出番も減って、とうとう昨夏には弟分のヘタフェにレンタル修行で出ることに。
そのアルバロが火曜のアトレティコとのコパ・ダービーのピッチにいなかったのは16強対決でレッドカードをもらい、出場停止だったせいですが、今の様子を見る限り、この夏、マドリーから帰還を望まれるかも微妙ですしね。中にはカルバハル(レバークーゼン)やルーカス・バスケス(エスパニョール)、フラン・ガルシア(ラージョ)のように他チームで実力をつけてから、復帰を果たした例もなくはないんですが、大型補強の多いFWはかなり難易度が高いのも事実。それだけにゴンサロがマドリーのトップチームで花を咲かすことができるのかどうか、かなり疑問に思えてしまうんですが…。
まあ、そんなことはともかく、2つの兄弟分ダービーがどうだったか、お伝えしていくことにすると。火曜にヘタフェをメトロポリターノに迎えたアトレティコは、うーん、一応、リーガ前節のマジョルカ戦とは6人もスタメンを変えていたんですけどね。とはいえ、前線コンビはフリアン・アルバレスとグリーズマンでしたし、他の面々もGKムッソ以外、レギュラーと言って差し支えない選手を並べ、コパへの意欲をガッツリ見せていたんですが、それと対照的だったのが弟分の方。
例のアルバロに加え、ディエゴ・リコ、コバも出場停止、ルイス・ミジャも回復していなかったとはいえ、主力のアランバリとジェネがベンチだった上、前日の冬の移籍市場クローズ間際に移籍が決まったベルナトとテラツ(どちらもシーズン前半はビジャレアルでプレー)がいきなりスタメン入りしているんですから、凄いじゃないですか。リーガ前節のセビージャ戦でまったく同じデビューを果たしたファンミ(ベティスからレンタル)こそ、ええ、彼はFWですからね。新しいチームメートとの連携ができなくてもそれ程、害はなかったものの、左SBとボランチがそれでは前半8分にはもう、ネンザが治ってサプライズスタメン復帰となったガランのクロスをジュリアーノにヘッドで決められていても仕方なかった?
おかげで3-0という余裕のスコアで折り返したアトレティコだったんですが、うーん、この日は珍しく、ヘタフェファンもかなり大勢詰めかけていましたからね。「Nuestra plantilla es limitada en cuanto a efectivos/ヌエストラ・プランティージャ・エス・リミターダ・エン・クアントー・ア・エフェクティーボス(ウチは使える選手が限られていて)、プレー時間過多になっている者もいる」と、ローテーションを正当化していたボルダラス監督も一矢ぐらいは報いたいと思ったんでしょうね。後半頭から、マジョラル、カルロス・ペレス、そしてファンミのアタッカー3人を一斉に投入したんですが、再開早々の4分にはガランのラストパスから、ジュリアーノが3本目のゴールを決めて、出鼻をくじかれることに。
いえまあ、こちらはガランのオフサイドがあって、スコアには上がらず、シメオネ監督の三男はハットトリックを逃してしまったんですけどね。どちらにしろ、これだけ点差があれば、アトレティコも主力選手の温存ができるってもので、16分にはフリアン、ジュリアーノ、ガランをコレア、ギャラガー、アスピリクエタに代えると、28分にはグリーズマンもセルロートと交代。そこまで行っても1点も返せなかったため、ボルダラス監督の方はカンテラーノのイスマとルカを入れて、イグレシアスとアルデレテを休ませていましたが、ゆったりモードに移行しながらも、アトレティコは控え選手までがゴール欲を忘れてなかったんです!
そう、33分にはコレアがエリア前からシュートを決めて、スーパーサブの面目を示すと、デ・パウルがリケルメに代わった後の41分にはセルロートにアシストして、とうとう5-0になってしまったから、ビックリしたの何のって。いやあ、確かにヘタフェは元々、アトレティコに弱くて、ボルダラス監督など、これまで1度もシメオネ監督に勝ったことがないぐらいだったとはいえ、リーガの対戦では今季前半は1-0の僅差勝利。その前はメトロポリターノで2引分けとかなり拮抗していましたからね。
こんなgoleada(ゴレアダ/ゴールラッシュ)になるとは予想せず、というか、そこまで弟分をいじめなくてもいいのにと思ってしまったぐらいだったんですが、まあ、こればっかりはねえ。おかげでファンも強気になって、「Que se enteren los vikingos, quién manda en la capital/ケ・セ・エンテレン・ロス・ビキンゴス、キエン・マンダ・エン・ラ・カピタル(首都を牛耳るのが誰か、バイキング/マドリディスタたちが知るように)」と歌って、ダービー前の景気づけをしていましたし、何より、フリアンとグリーズマン以外の選手がゴールを挙げて、いい気分になれたのは良かったかと。
そして水曜の夜はまた完全防寒してブタルケに向かった私だったんですが、こちらはマドリーの方が強制ローテーション状態でねえ。別に出場停止選手がいる訳ではなかったものの、負傷者多発で、前節エスパニョール戦で3週間の太もも肉離れとなったリュディガーを始め、レッドカードにならなかったロメロのタックルのせいでエムバペは打撲、ベリンガムもお休みに。そこへいよいよ先発復帰予定だったアラバまでが練習中にケガをしてしまうという不幸の連鎖が起こり、CB2人がカンテラーノのアセンシオとハコボだったのは仕方ないんですけどね。ルーカス・バスケスも痛みを抱えていたため、右SBもバルベルデとメンディ以外、トップチームの本職がいない守備陣を見た時は、シーズン前半戦で0-3と負けていたレガネスでも行けるんじゃないかと思ったのは私だけではない?
それが前半18分にはアタッカーのレギュラーで唯一、先発したロドリゴが送ったパスに誰より早く駆けつけたモドリッチに決められてしまってねえ。続いて25分にもブライムのパスがタピアに当たり、丁度いいコースに来ていたエンドリックが押し込んで、早くも2点リードされているって、バルサとアトレティコを1-0で下し、サン・マメスでアスレティックとスコアレスドローした、あの堅守はどこに行った?まあ、それにはコパのお祭りムードも影響していたのかもしれませんが、ミゲール・デ・ラ・フエンテやラバがベンチスタートだった中、意地を見せたレガネスの選手が1人いたんですよ。
それはファン・クルスで早いうちから撃っていたのも彼だったんですが、39分にはそのシュートがエリア内でハコボの手に当たり、レガネスがPKをゲット!ええ、先日のラージョとのリーガ弟分ダービーでは後半ロスタイムにミゲールが1度ならず、やり直しを命じられた2本目までGKバタジャに弾かれ、同点のチャンスをフイにしたばかりだった彼らなんですが、大丈夫。ミゲールがベンチから見守る中、ファン・クルスがしっかりGKルニンを破ってくれたため、試合は1-2となって、ブタルケのファンも後半に望みを繋ぐことができるように。
実際、プレー時間配分でロドリゴがビニシウスに代わった後半、14分にはファン・クルスが撃ったシュートがメンディに当たり、レガネスは2-2の同点に追いつけましたしね。もちろん、スタンドも行け行けのムードになって、その後はラバやミゲールもピッチに入ったホームチームが優勢に見えたものですが…出ちゃったんですよ、マドリーの土壇場の強さが。そう、すでに誰もが延長戦入りを見据えていた後半ロスタイム3分、もうトップチームのアタッカーはいないため、エンドリックに代わって入っていたゴンサロがまさか、ブライムのクロスからヘッドで勝ち越し点を決めるとは一体、誰が予想した?
いえ、RMカスティージャ(RFEF1部/実質3部)で今季19得点、先週末もアルヘシラス戦で4ゴールを挙げていたゴンサロによると、これは「Hablé con Brahim una jugada de antes y le dije que la colgase, que iba a estar en el área/アブレ・コン・ブライム・ウナ・フガダ・デ・アンテス・イ・レ・ディヘ・ケ・ラ・コルガセ、ケ・イバ・ア・エスタル・エン・エル・アレア(1つ前のプレーでブライムと話して、ボールを上げてくれ、自分はエリアにいるからと言った)」という、打ち合わせ済みの連携だったようなんですけどね。おかげで2-3の勝利で準決勝進出が決まり、その上、「Evitamos una prórroga que hubiera costado más recuperar/エビタモス・ウナ・プロロガ・ケ・ウビエラ・コスタードー・マス・レクペラル(回復するのがより大変になる延長戦を避けることができた)」(アンチェロティ監督)となれば、もう心置きなく土曜午後9時(日本時間翌午前5時)にアトレティコをサンティアゴ・ベルナベウに迎えられる?
といってもエムバペやベリンガム、そしてカマビンガは戻って来るとはいえ、勝ち点1差のお隣さん相手に首位を守らないといけない試合でも、CB問題はまったく解決していないんですけどね。対してアトレティコは出場停止のル・ノルマン以外、体調不良でコパをお休みしたバリオスも含め、全選手が出場可能。たとえ、先日は最低得点差で負けたとはいえ、基本的に攻撃力はレガネスの数倍あるシメオネ監督のチームだけに、たとえ、アセンシオ&ハコボがアセンンシオ&チュアメニに代わっても、かなり怪しい気がしますが、さて。来週はCL16強対決出場プレーオフのマンチェスター・シティ戦1stレグも控えているとなると、早くもマドリーに正念場がやって来たという感じでしょうか。
そして弟分たちのこの週末の予定も伝えておくと、リーガ23節はまたラージョが金曜試合に当たって、エスタディオ・バジェカスで最下位のバジャドリーと対戦。誰もこの冬の市場で新顔が来なかったイニゴ・ペレス監督のチームと違い、さすがに残留ゾーンと勝ち点8差にもなると、フロントも考えたんでしょうね。DF中心にこの市場で4人程、補強している相手なんですが、そんなすぐに効果が出るのかというのもありますし、ラージョは前節の勝利でいよいよ、コンフェレンスリーグ出場圏の6位に上昇と現在は好調期。とはいえ、7位のジローナとはたった勝ち点1しか離れていないため、下位チームにはしっかり勝っていかないと。
一方、コパがなくなって、ようやくリーガでの残留の戦いに専念できるようになったヘタフェとレガネスはどちらも日曜にアウェイゲームで、前者はアラベス戦。ええ、こちらも相手は18位の降格圏にいるんですが、14位でもボルダラス監督のチームとは勝ち点3差しかありませんからね。それこそ、コパで温存された選手たちが頑張って、白星をつかめるといいのですが、全てはゴールが入るか入らないか次第かと。サラリーキャップ内に補強選手2人の余裕を作るため、市場最終日にレンタルに出されたアレニャと早くも再会というのもちょっと皮肉かもしれません。
その横でレガネスはバレンシアをメスタジャに訪ねるんですが、こちらも19位の降格圏チームが相手というのはなかなか珍しい偶然もあったもの。更に兄貴分を前に善戦したボルハ・ヒメネス監督のチームと真逆で、向こうは2節前にモンジュイックで7-1の大敗をしたバルサに、木曜のコパでも0-5と叩きのめされる悲惨な目にあったばかりなんですよ。まさにコパ敗退で味わった悔しい思いを晴らすには最適な試合になりそうですが、実際のところ、降格圏と勝ち点2差しかないレガネスもそれ程、余裕がある訳じゃありませんからね。中日も1日多いですし、バレンシアのショック状態をしっかり利用できるといいのですが。
それでふと思い出したのが、2年前の本家マドリーダービーで1-1に追いつくゴールを決め、アンチェロティ監督のチームに勝ち点1をもたらした当時18才のアルバロ・ロドリゲスで、ええ、その頃は監督も来季はトップチームに昇格予定と言っていたんですけどね。実際はそんなことにはまったくならず、2023-24シーズンはRMカスティージャでの出番も減って、とうとう昨夏には弟分のヘタフェにレンタル修行で出ることに。
そのアルバロが火曜のアトレティコとのコパ・ダービーのピッチにいなかったのは16強対決でレッドカードをもらい、出場停止だったせいですが、今の様子を見る限り、この夏、マドリーから帰還を望まれるかも微妙ですしね。中にはカルバハル(レバークーゼン)やルーカス・バスケス(エスパニョール)、フラン・ガルシア(ラージョ)のように他チームで実力をつけてから、復帰を果たした例もなくはないんですが、大型補強の多いFWはかなり難易度が高いのも事実。それだけにゴンサロがマドリーのトップチームで花を咲かすことができるのかどうか、かなり疑問に思えてしまうんですが…。
例のアルバロに加え、ディエゴ・リコ、コバも出場停止、ルイス・ミジャも回復していなかったとはいえ、主力のアランバリとジェネがベンチだった上、前日の冬の移籍市場クローズ間際に移籍が決まったベルナトとテラツ(どちらもシーズン前半はビジャレアルでプレー)がいきなりスタメン入りしているんですから、凄いじゃないですか。リーガ前節のセビージャ戦でまったく同じデビューを果たしたファンミ(ベティスからレンタル)こそ、ええ、彼はFWですからね。新しいチームメートとの連携ができなくてもそれ程、害はなかったものの、左SBとボランチがそれでは前半8分にはもう、ネンザが治ってサプライズスタメン復帰となったガランのクロスをジュリアーノにヘッドで決められていても仕方なかった?
実際、ヘタフェも運がなくて、何せこの日のアトレティコは、後でシメオネ監督も「Hicimos un partido con una intensidad alta y buscando lo que queríamos, que era pasar/イシモス・ウン・パルティードー・コン・ウナ・インテンシダッド・アルタ・イ・ブスカンドー・ロ・ケ・ケリアモス、ケ・エラ・パサール(強度の高いプレーをした試合で、ウチのしたいこと、突破することを追求した)」と言っていたように、滅多にない程、攻撃に意欲的でねえ。フリアンとグリーズマンはシュートに失敗していたものの、またしても17分にはフリアンのパスをデ・パウルがワンタッチで繋ぎ、ジュリアーノがdoblete(ドブレテ/1試合2得点のこと)を達成。更には42分にもサムエル・リノがフリアンからボールをもらい、ファン・イグレシアスを切り返してから、落ち着いて3点目を挙げているって、もしやとうとう、彼もゴール力を会得した?
おかげで3-0という余裕のスコアで折り返したアトレティコだったんですが、うーん、この日は珍しく、ヘタフェファンもかなり大勢詰めかけていましたからね。「Nuestra plantilla es limitada en cuanto a efectivos/ヌエストラ・プランティージャ・エス・リミターダ・エン・クアントー・ア・エフェクティーボス(ウチは使える選手が限られていて)、プレー時間過多になっている者もいる」と、ローテーションを正当化していたボルダラス監督も一矢ぐらいは報いたいと思ったんでしょうね。後半頭から、マジョラル、カルロス・ペレス、そしてファンミのアタッカー3人を一斉に投入したんですが、再開早々の4分にはガランのラストパスから、ジュリアーノが3本目のゴールを決めて、出鼻をくじかれることに。
いえまあ、こちらはガランのオフサイドがあって、スコアには上がらず、シメオネ監督の三男はハットトリックを逃してしまったんですけどね。どちらにしろ、これだけ点差があれば、アトレティコも主力選手の温存ができるってもので、16分にはフリアン、ジュリアーノ、ガランをコレア、ギャラガー、アスピリクエタに代えると、28分にはグリーズマンもセルロートと交代。そこまで行っても1点も返せなかったため、ボルダラス監督の方はカンテラーノのイスマとルカを入れて、イグレシアスとアルデレテを休ませていましたが、ゆったりモードに移行しながらも、アトレティコは控え選手までがゴール欲を忘れてなかったんです!
そう、33分にはコレアがエリア前からシュートを決めて、スーパーサブの面目を示すと、デ・パウルがリケルメに代わった後の41分にはセルロートにアシストして、とうとう5-0になってしまったから、ビックリしたの何のって。いやあ、確かにヘタフェは元々、アトレティコに弱くて、ボルダラス監督など、これまで1度もシメオネ監督に勝ったことがないぐらいだったとはいえ、リーガの対戦では今季前半は1-0の僅差勝利。その前はメトロポリターノで2引分けとかなり拮抗していましたからね。
こんなgoleada(ゴレアダ/ゴールラッシュ)になるとは予想せず、というか、そこまで弟分をいじめなくてもいいのにと思ってしまったぐらいだったんですが、まあ、こればっかりはねえ。おかげでファンも強気になって、「Que se enteren los vikingos, quién manda en la capital/ケ・セ・エンテレン・ロス・ビキンゴス、キエン・マンダ・エン・ラ・カピタル(首都を牛耳るのが誰か、バイキング/マドリディスタたちが知るように)」と歌って、ダービー前の景気づけをしていましたし、何より、フリアンとグリーズマン以外の選手がゴールを挙げて、いい気分になれたのは良かったかと。
そして水曜の夜はまた完全防寒してブタルケに向かった私だったんですが、こちらはマドリーの方が強制ローテーション状態でねえ。別に出場停止選手がいる訳ではなかったものの、負傷者多発で、前節エスパニョール戦で3週間の太もも肉離れとなったリュディガーを始め、レッドカードにならなかったロメロのタックルのせいでエムバペは打撲、ベリンガムもお休みに。そこへいよいよ先発復帰予定だったアラバまでが練習中にケガをしてしまうという不幸の連鎖が起こり、CB2人がカンテラーノのアセンシオとハコボだったのは仕方ないんですけどね。ルーカス・バスケスも痛みを抱えていたため、右SBもバルベルデとメンディ以外、トップチームの本職がいない守備陣を見た時は、シーズン前半戦で0-3と負けていたレガネスでも行けるんじゃないかと思ったのは私だけではない?
それが前半18分にはアタッカーのレギュラーで唯一、先発したロドリゴが送ったパスに誰より早く駆けつけたモドリッチに決められてしまってねえ。続いて25分にもブライムのパスがタピアに当たり、丁度いいコースに来ていたエンドリックが押し込んで、早くも2点リードされているって、バルサとアトレティコを1-0で下し、サン・マメスでアスレティックとスコアレスドローした、あの堅守はどこに行った?まあ、それにはコパのお祭りムードも影響していたのかもしれませんが、ミゲール・デ・ラ・フエンテやラバがベンチスタートだった中、意地を見せたレガネスの選手が1人いたんですよ。
それはファン・クルスで早いうちから撃っていたのも彼だったんですが、39分にはそのシュートがエリア内でハコボの手に当たり、レガネスがPKをゲット!ええ、先日のラージョとのリーガ弟分ダービーでは後半ロスタイムにミゲールが1度ならず、やり直しを命じられた2本目までGKバタジャに弾かれ、同点のチャンスをフイにしたばかりだった彼らなんですが、大丈夫。ミゲールがベンチから見守る中、ファン・クルスがしっかりGKルニンを破ってくれたため、試合は1-2となって、ブタルケのファンも後半に望みを繋ぐことができるように。
実際、プレー時間配分でロドリゴがビニシウスに代わった後半、14分にはファン・クルスが撃ったシュートがメンディに当たり、レガネスは2-2の同点に追いつけましたしね。もちろん、スタンドも行け行けのムードになって、その後はラバやミゲールもピッチに入ったホームチームが優勢に見えたものですが…出ちゃったんですよ、マドリーの土壇場の強さが。そう、すでに誰もが延長戦入りを見据えていた後半ロスタイム3分、もうトップチームのアタッカーはいないため、エンドリックに代わって入っていたゴンサロがまさか、ブライムのクロスからヘッドで勝ち越し点を決めるとは一体、誰が予想した?
いえ、RMカスティージャ(RFEF1部/実質3部)で今季19得点、先週末もアルヘシラス戦で4ゴールを挙げていたゴンサロによると、これは「Hablé con Brahim una jugada de antes y le dije que la colgase, que iba a estar en el área/アブレ・コン・ブライム・ウナ・フガダ・デ・アンテス・イ・レ・ディヘ・ケ・ラ・コルガセ、ケ・イバ・ア・エスタル・エン・エル・アレア(1つ前のプレーでブライムと話して、ボールを上げてくれ、自分はエリアにいるからと言った)」という、打ち合わせ済みの連携だったようなんですけどね。おかげで2-3の勝利で準決勝進出が決まり、その上、「Evitamos una prórroga que hubiera costado más recuperar/エビタモス・ウナ・プロロガ・ケ・ウビエラ・コスタードー・マス・レクペラル(回復するのがより大変になる延長戦を避けることができた)」(アンチェロティ監督)となれば、もう心置きなく土曜午後9時(日本時間翌午前5時)にアトレティコをサンティアゴ・ベルナベウに迎えられる?
といってもエムバペやベリンガム、そしてカマビンガは戻って来るとはいえ、勝ち点1差のお隣さん相手に首位を守らないといけない試合でも、CB問題はまったく解決していないんですけどね。対してアトレティコは出場停止のル・ノルマン以外、体調不良でコパをお休みしたバリオスも含め、全選手が出場可能。たとえ、先日は最低得点差で負けたとはいえ、基本的に攻撃力はレガネスの数倍あるシメオネ監督のチームだけに、たとえ、アセンシオ&ハコボがアセンンシオ&チュアメニに代わっても、かなり怪しい気がしますが、さて。来週はCL16強対決出場プレーオフのマンチェスター・シティ戦1stレグも控えているとなると、早くもマドリーに正念場がやって来たという感じでしょうか。
そして弟分たちのこの週末の予定も伝えておくと、リーガ23節はまたラージョが金曜試合に当たって、エスタディオ・バジェカスで最下位のバジャドリーと対戦。誰もこの冬の市場で新顔が来なかったイニゴ・ペレス監督のチームと違い、さすがに残留ゾーンと勝ち点8差にもなると、フロントも考えたんでしょうね。DF中心にこの市場で4人程、補強している相手なんですが、そんなすぐに効果が出るのかというのもありますし、ラージョは前節の勝利でいよいよ、コンフェレンスリーグ出場圏の6位に上昇と現在は好調期。とはいえ、7位のジローナとはたった勝ち点1しか離れていないため、下位チームにはしっかり勝っていかないと。
一方、コパがなくなって、ようやくリーガでの残留の戦いに専念できるようになったヘタフェとレガネスはどちらも日曜にアウェイゲームで、前者はアラベス戦。ええ、こちらも相手は18位の降格圏にいるんですが、14位でもボルダラス監督のチームとは勝ち点3差しかありませんからね。それこそ、コパで温存された選手たちが頑張って、白星をつかめるといいのですが、全てはゴールが入るか入らないか次第かと。サラリーキャップ内に補強選手2人の余裕を作るため、市場最終日にレンタルに出されたアレニャと早くも再会というのもちょっと皮肉かもしれません。
その横でレガネスはバレンシアをメスタジャに訪ねるんですが、こちらも19位の降格圏チームが相手というのはなかなか珍しい偶然もあったもの。更に兄貴分を前に善戦したボルハ・ヒメネス監督のチームと真逆で、向こうは2節前にモンジュイックで7-1の大敗をしたバルサに、木曜のコパでも0-5と叩きのめされる悲惨な目にあったばかりなんですよ。まさにコパ敗退で味わった悔しい思いを晴らすには最適な試合になりそうですが、実際のところ、降格圏と勝ち点2差しかないレガネスもそれ程、余裕がある訳じゃありませんからね。中日も1日多いですし、バレンシアのショック状態をしっかり利用できるといいのですが。
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アル・ナスルのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(40)が、再び世界で最も稼ぐアスリートとなった。アメリカ『フォーブス』が伝えた。 サッカー界のスーパースターの1人であるC・ロナウド。初めて世界で最も稼ぐアスリートになってから9年。40歳になった中で、3年連続5度目のナンバーワンとなった。 スポルティングCPで才能を見出され、マンチェスター・ユナイテッドで輝きを放ち、レアル・マドリーで全盛期を迎えると、ユベントス、ユナイテッドでプレーし、現在はサウジアラビアのアル・ナスルでプレー。AFCチャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)では準決勝で川崎フロンターレに敗れてアジア王者は逃したが、その存在感は健在だ。 サッカー界のNo.1プレーヤーという肩書きは譲りつつあるものの、この1年間で稼いだ金額は推定2億7500万ドル(約399億6000万円)とのこと。これは自己最高記録であり、歴代でも2015年に3億ドル、2018年に2億8500万ドルを稼いだプロボクサーのフロイド・メイウェザーだけとなっている。 内訳としては2億2500万ドル(約326億9000万円)がアル・ナスルとの契約で手にしており、残りの5000万ドル(約72億7000万円)はピッチ外での収入となり、スポンサー契約などの収入と見られている。 サッカー選手ではトップ10にはアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(インテル・マイアミ)が1億3500万ドル(約196億3000万円)で5位。8位に元フランス代表FWカリム・ベンゼマ(アル・イテハド)が1億400万ドル(約151億2000万円)でランクイン。トップ50に広げると、フランス代表FWキリアン・ムバッペ(レアル・マドリー)が9000万ドル(約130億9000万円)で16位、ブラジル代表FWネイマール(サントス)が7600万ドル(約110億5000万円)で25位、ノルウェー代表FWアーリング・ハーランド(マンチェスター・シティ)が6200万ドル(約90億1000万円)で34位、ブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオール(レアル・マドリー)が5500万ドル(約80億円)で46位、セネガル代表FWサディオ・マネ(アル・ナスル)が5400万ドル(約78億5000万円)で48位となった。 全体では2位にNBAのゴールデンステート・ウォリアーズのステフィン・カリーで1億5600万ドル(約226億7000万円)、3位にイングランドのプロボクサーであるタイソン・フューリーで1億4600万ドル(約212億2000万円)、4位にNFLのダラス・カウボーイズに所属するダック・プレスコットで1億3700万ドル(約199億1000万円)、5位がメッシとなった。 なお、日本人では9位にはMLBのロサンゼルス・ドジャーズに所属する大谷翔平が唯一入り1億250万ドル(約148億9000万円)。フィールド上で250万ドル(約3億6000万円)、フィールド外で1億ドル(約145億3000万円)を稼いでいるとされている。 <h3>◆最も稼ぐアスリートランキング 2025</h3> 1位:クリスティアーノ・ロナウド(サッカー/ポルトガル/40歳) 総収益:2億7500万ドル(約399億6000万円) 2位:ステフィン・カリー(バスケットボール/アメリカ/37歳) 総収益:1億5600万ドル(約226億7000万円) 3位:タイソン・フューリー(ボクシング/イギリス/36歳) 総収益:1億4600万ドル(約212億2000万円) 4位:ダック・プレスコット(アメリカン・フットボール/アメリカ/31歳) 総収益:1億3700万ドル(約199億1000万円) 5位:リオネル・メッシ(サッカー/アルゼンチン/37歳) 総収益:1億3500万ドル(約196億3000万円) 6位:レブロン・ジェームズ(バスケットボール/アメリカ/39歳) 総収益:1億3380万ドル(約194億4000万円) 7位:フアン・ソト(野球/ドミニカ共和国/26歳) 総収益:1億1400万ドル(約165億8000万円) 8位:カリム・ベンゼマ(サッカー/フランス/36歳) 総収益:1億400万ドル(約151億2000万円) 9位:大谷翔平(野球/日本/歳) 総収益:1億250万ドル(約148億9000万円) 10位:ケビン・デュラント(バスケットボール/アメリカ/35歳) 総収益:1億140万ドル(約147億3000万円) 2025.05.16 17:40 Fri2
「これはショックだ…」「信じられない」現役時代と大きく異なるファン・デル・ファールト氏の姿が話題!「引退生活を楽しんでるみたい」
元オランダ代表MFラファエル・ファン・デル・ファールト氏の現在の姿に注目が集まっている。 ファン・デル・ファールト氏は、2000年にアヤックスでプロキャリアをスタート後、ハンブルガーSVやレアル・マドリー、トッテナム、ベティス、FCミッティランでプレー。最後はデンマークのエスビャウfBでプレーした後、2018年に現役を引退した。 代表キャリアにおいては、2001年にオランダ代表デビューして以降、109試合25得点をマーク。ワールドカップ(W杯)とユーロで2度ずつの出場歴を誇り、2010年の南アフリカW杯でオランダ代表の準優勝に貢献した名手だ。現役引退後にはプロダーツ選手に転向したことでも話題となっていた。 現在41歳のファン・デル・ファールト氏は、23日に行われたリバプールレジェンズvsアヤックスレジェンズのチャリティーマッチにアヤックスの一員として参加。だが、現役時代との違いにファンが驚くこととなった。 現役時代にはどちらかと言えばシュッとしたイメージだったファン・デル・ファールト氏だが、当時と比べてかなり大きくなった様子。別人のような姿になっていた。 引退後はこれくらいの体型を維持しているファン・デル・ファールト氏だが、久々にピッチでプレーしたということもあり、体型のことを知らなかったファンからは「これはショックだ…」、「これは誰?」、「信じられない」、「引退生活を楽しんでるみたいだ」と大きな驚きの声が寄せられることとなった。 なお、リバプールレジェンズvsアヤックスレジェンズの一戦は、アヤックスが2点を先行したものの、後半にリバプールが一挙4得点で逆転に成功。4-2でリバプールレジェンズが勝利を収めている。 <span class="paragraph-title">【動画】現役時代とは別人のようなファン・デル・ファールト氏</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="nl" dir="ltr">Rafael van der Vaart <br>Edgar Davids <a href="https://twitter.com/hashtag/livaja?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#livaja</a> <a href="https://t.co/xBgmFQU41H">pic.twitter.com/xBgmFQU41H</a></p>— AFC Ajax (@AFCAjax) <a href="https://twitter.com/AFCAjax/status/1771515889692660178?ref_src=twsrc%5Etfw">March 23, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.03.25 13:20 Mon3
C・ロナウドらユナイテッド戦に向けたレアル・マドリー招集メンバー24名が発表《UEFAスーパーカップ》
▽7日、レアル・マドリーが8日に行われるマンチェスター・ユナイテッドとのUEFAスーパーカップに臨むメンバー24名を発表した。 ▽2016-17シーズンのチャンピオンズリーグで前人未到の連覇を達成したマドリー。ジネディーヌ・ジダン監督が招集したメンバーには、今夏ベティスから加入したMFダニエル・セバージョス、アトレティコ・マドリーから加入したDFテオ・エルナンデスがメンバー入りした。 ▽その他、元マンチェスター・ユナイテッドのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドやウェールズ代表FWガレス・ベイル、フランス代表FWカリム・ベンゼマの“BBCトリオ”は健在となっている。 ◆レアル・マドリー招集メンバー24名 GK ケイロル・ナバス フランシスコ・カシージャ ルカ・ジダン DF ダニエル・カルバハル ヘスス・バジェホ セルヒオ・ラモス ラファエル・ヴァラン ナチョ・フェルナンデス マルセロ テオ・エルナンデス アクラフ・ハキミ MF トニ・クロース ルカ・モドリッチ カゼミロ マルコス・ジョレンテ マルコ・アセンシオ イスコ マテオ・コバチッチ ダニエル・セバージョス FW クリスティアーノ・ロナウド ガレス・ベイル カリム・ベンゼマ ルーカス・バスケス ボルハ・マジョラル 2017.08.07 18:51 Mon4
21世紀の出場試合数ランキング発表! 首位は1145試合のC・ロナウド、トップ10に日本人選手がランクイン
IFFHS(国際サッカー歴史統計連盟)が、21世紀で最もプレーした選手のランキングを発表。トップ10には日本人選手もランクインした。 様々な統計を行うIFFHS。2022年までのデータを集計し、21世紀に入ってからのプレーした試合数をもとにランキングを作成した。 対象となるのは、各国のリーグ戦やカップ戦、国際カップ戦、代表チームの試合も含まれ、全ての公式戦が対象になっている。 今回の統計では1000試合以上プレーした選手が3人に増加。首位は昨年と変わらず、サウジアラビアへ活躍の場を移したポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(アル・ナスル)となり、1145試合を記録した。 2022年に1000試合を突破したのは、ブラジル代表DFダニエウ・アウベス(UNAMプーマス)とアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(パリ・サンジェルマン)。アウベスは1033試合、メッシは1003試合となった。メッシはカタール・ワールドカップ(W杯)での試合で1000試合を超えたことになる。 そんな中、8位には日本人がランクイン。941試合に出場したMF遠藤保仁(ジュビロ磐田)だ。遠藤はガンバ大阪と磐田、そして日本代表での試合が21世紀に含まれている。なお、アジア人でも唯一となり、900試合以上を達成しているのも12名となっている。 ◆21世紀の出場試合数ランキング 合計(国内リーグ/国内カップ/国際カップ/代表) 1位:クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル) 1145試合(651/93/205/196) 2位:ダニエウ・アウベス(ブラジル) 1033試合(620/115/172/126) 3位:リオネル・メッシ(アルゼンチン) 1003試合(559/102/170/172) 4位:イケル・カシージャス(スペイン) 974試合(585/57/171/161) 5位:ジョアン・モウティーニョ(ポルトガル) 958試合(563/107/142/146) 6位:ズラタン・イブラヒモビッチ(スウェーデン) 948試合(603/72/152/121) 7位:ルカ・モドリッチ(クロアチア) 947試合(569/69/146/162) 8位:遠藤保仁(日本) 941試合(606/117/66/152) 9位:チャビ・エルナンデス(スペイン) 937試合(536/95/174/132) 10位:セルヒオ・ラモス(スペイン) 935試合(534/70/151/180) 11位:アンドレス・イニエスタ(スペイン) 933試合(552/98/152/131) 12位:ロジェリオ・セニ(ブラジル) 904試合(675/71/149/9) 2023.01.12 12:45 Thu5
