サウジアラビアは遠い…/原ゆみこのマドリッド
2025.01.11 22:00 Sat
「今年も決勝はクラシコなのね」そんな風に私がちょっとマンネリに感じていたのは金曜日、スペイン・スーパーカップ準決勝で大方の予想通り、リーガのビッグ2が快勝。日曜午後8時(日本時間翌午前4時)にキング・アブドッゥラーでタイトルを懸けて戦うのが、バルサとレアル・マドリーに決まった翌朝のことでした。いやあ、例年のことではありますが、どんなにひいきのチームでもサウジアラビアまでスペインから応援に行くファンは極々少数。おかげで火曜のアスレティックvsバルサの準決勝など、スタンドに空席がかなりあったぐらいなんですけどね。
それでも翌日は地元のマドリーファンで大入りとなり、いえ、選手の家族中心のマジョルカ応援団など、100人にも満たない小グループだったせいもあったか、奥様方の中にはアラブ人男性に囲まれて、セクハラ被害に遭った気の毒な人もいたようなんですけどね。昨今は4チームでの大会になったとはいえ、現地の人の望むのはクラシコ(伝統の一戦)オンリー。2023年は3-1でバルサが優勝、昨年は4-1でマドリーが優勝と結果が拮抗しているだけに、いよいよ今年は雌雄を決する対戦になるはずですが、どうにもきな臭さが漂っているのはやっぱり、例の件があるせいで…。
そう、実は昨年中からバルサのダニ・オルモとパウ・ビクトルの選手登録が、クラブがサラリーキャップを満たす金策をしてリーガに認められない限り、12月末で抹消に。その後、新たに今季の登録はできないという問題は一応、報道は追ってはいたものの、私にしてみれば、ヨソ様の話ですからね。結局、年末までに解決せず、リーガにもサッカー協会にも見放され、バルサは登録選手でなくなった2人を年明け最初のコパ・デル・レイ32強対決でも使えなかったんですが、何とダメ元で連れて行ったジェッダに上訴していたCSD(スポーツ上級委員会)のウルトラCが届くとは!
アスレティックとの準決勝が始まる数時間前、リーガの登録抹消にCautelarisima(カルテラリシマ/ウルトラ一時停止命令)が下され、うーん、さすがにその試合に2人は出場しなかったんですけどね。バルベルデ監督のチームに前半17分のガビのゴール、そして後半7分、12月にレガネスに負けた試合で負ったケガから回復したジャマルの一発で、相手のゴールが2度もオフサイドで認められなかったのもあり、バルサは0-2で勝利。決勝ではオルモもパウ・ビクトルも胸を張ってプレーできるとなれば、リーガの全てのクラブから喧々囂々の非難を浴びていたのも当然だった?
それも実際、CSDが結論を出すまでの3カ月間、有効となる停止命令を出した理由というのも怪しげで、リーガと協会の協約に一貫性が不足。2人をスペイン・スーパーカップで使えないせいで、バルサが負ければ、先々、クラブW杯の参加資格に影響したり、更にはオルモがプレーできないと、スペイン代表にも害が及ぶといった、ほとんど世間が納得できないものでしたからね。扱いが不公平という抗議が各所から湧くのもさもありなんですが、これで最後はやっぱり、オルモは今季残りの登録ができないとなったら、当人も貴重な1月の移籍機会を逃すことになるのではないかと。
といっても前半の彼らがパッとしなかったのは別にそのせいではなく、ええ、マドリーがスロースターターなのはよくあることですからね。むしろ、昨年もオサスナを率いてこの大会に出場し、準決勝でバルサに負けたアラサーテ監督が、折しも先日は今季のコパ32強対決でもう敗退。それだけにこの一戦に全精力を投入せざるを得なくなったせいもあり、しっかり守られてしまったため、0-0で折り返すことに。
おまけに後半9分にはチュアメニがケガして、急遽、アセンシオとCBを代わるというアクシデントもあったマドリーですが、大丈夫。とうとう18分には突破口を開き、うーん、ビニシウスの折り返しをヘッドしたロドリゴはゴールバーに弾かれてしまったんですけどね。更にこぼれ球を撃ったエムバペもGKグライフにparadon(パラドン/スーパーセーブ)されてしまったものの、最後はベリンガムが決めて、前線4人総動員で先制点を挙げることに成功します。
ただその後はなかなか追加点が取れず、ええ、マジョルカも浅野拓磨選手を始め、サム・コスタ、ロベルト・ナバーロの3人を一気に投入し、決して勝負を捨てませんでしたしね。アブドン・プラッツも入った終盤は少々ハラハラさせられたんですが、そんな中、ベリンガムのゴールの直後、「Te vas a casa, te vas a casa/テ・バス・ア・カサ(お前らは家に帰る)」と嘲ったりもして、残り3分にはでマッフェオと一気触発になっていたビニシウスをブライムに代えたのは、アンチェロッティ監督の大英断だった?というのもロスタイム3分にはそのブライムのシュートをバリエントがカットし損ねて、オウンゴールにしてくれたからで、これで2-0としたマドリーはほぼ、勝利を確実なものに。
さすがにそれにはマジョルカも力が抜けたか、50分にはルーカス・バスケスのクロスをロドリゴがゴール前からvolea(ボレア/ボレーシュート)で決めて、とうとうスコアが3-0となったから、もう安心です。うーん、その直後、ベリンガムがマッフェオに何か言ったことから、両チームのtangana(タンガナ/小競り合い)が始まり、そのまま試合はうやむやのまま終了に。加えてマッフェオに「Tira para allá, que eres muy malo/ティラパラアジャー、ケエrス・ムイ・マロ(そこで倒れてればいい。超下手くそ)」と言い返した、怖い物知らずのカンテラーノ(RMカスティージャの選手)、アセンシオがマジョルカの選手に囲まれてしまうなんてこともあったんですが、いやいや、サウジアラビアくんだりまで行って、喧嘩してどうする?
最後はマッフェオを宥めながら、ロッカールームに戻ったアンチェロッティ監督によると、「Estaban un poco calientes con lo que ha pasado en el partido/エスタバン・ウン・ポコ・カリエンテス・コン・ロ・ケ・ア・パサードー・エン・エル・パルティードー(試合であったことのせいでちょっと皆、熱くなっていた)」そうなんですけどね。マドリーが試合にケリをつけるのに時間がかかったのには、スペインでの真冬の試合と違い、現地が暑かったせいでの疲れも挙げていましたが、そうなるとやっぱり、決勝まで中1日多いバルサが有利かも。昨年10月のリーガ・クラシコでは、まさに絶好調期だった相手に0-4とホームで惨敗していたマドリーですが、ここ2カ月でかなり状況の変わった現在、果たしてスペイン・スーパーカップでリベンジ優勝はできるのでしょうか。
え、それで他のマドリッド勢はこの週末、何があるのかって?もちろん、スペイン・スーパーカップに関係ない16チームにはシーズン前半戦最後となるリーガ19節があって、早くも金曜には弟分のラージョがセルタをエスタディオ・バジェカスに迎えることに。こちらは勝ち点2差で12位と11位の対決ということで、かなり競った戦いが展開されそうですが、どちらもコパでも生き残っているとあって、ええ、早くも来週には16強対決がミッドウィークにありますからね。
木曜にラージョがレアル・ソシエダとサン・セバスティアン(スペイン北部のビーチリゾート都市)で対戦となる脇で、セルタも同日、こちらはサンティアゴ・ベルナベウで”Pasillo de campeones/パシージョ・デ・カンペオネス(チャンピオンの花道)”を作って、スペイン・スーパーカップ王者を迎える破目になりかねず。その辺はともかく、ヒラルデス監督も年明けから連戦続きの相手の消耗度に付け込みたいところでしょうが、生憎、永遠のエース、イアゴ・アスパスが32強対決のラシン・サンタンデール戦で足に肉離れを起こし、1カ月の休場になってしまったのは痛かったかと。
何にせよ、どちらもリーガの降格圏からは距離があるため、この1週間はコパ準々決勝進出を目指して、選手たちの時間配分に気を使わないといけないんですが、逆にコパでは早くも年内の2回戦で敗退。今はリーガ一択になっている相手と対するのが、土曜にエスパニョール戦となるレガネスなんですよ。いえまあ、今季4年ぶりに1部再昇格した彼らの優先目標は残留であって、コパ16強対決まで進んだのはちょっとしたご褒美みたいなもの。よって来週水曜、2部首位のアルメリアに負けても全然、気にすることはないんですけどね。
なかなかハメス・ロドリゲスの退団が決まらないラージョとは違い、この木曜には期待した働きがまったくできなかったFWハラーとのレンタル契約を解消。ドルトムントにお引き取り願って、新たなゴール源を探しているボルハ・ヒメネス監督のチームですが、当面はオスカル・ロドリゲスも出場停止が続きますしね。今はミゲール・デ・ラ・フエンテやディエゴ・ガルシアらが1部での新境地を切り開いてくれることに期待するしかないかと。
そして残りの2チームは日曜のデーゲームとなり、まずはヘタフェがラス・パルマスと対戦するんですが、いいんだか悪いんだか、ボルダラス監督のチームは大きなジレンマに陥ってしまってねえ。というのも金曜のコパ16強抽選で最弱、唯一のRFEF2部(実質4部)のポンテベドラと当たってしまったからで、これは余裕で勝たないと恥ずかしい?ただ幸い、私も勘違いしたんですが、今季は新バージョンCLのおかげで、1月最後の2週間はコパは開催されず。CL出場チームだけがリーグフェーズの最終2節をミッドウィークにプレーするため、とりあえずは日程的には大丈夫なんですが、ヘタフェは降格圏まで勝ち点1という断崖絶壁にいる身ですからね。
となると、余分な大会はさっさとなくして、リーガに専念するべきなんですが、何にしても早めにゴール日照りを補うFWを獲らないことには始まらないかと。コパ32強対決グラナダ(2部)戦で決勝ゴールを挙げたボルハ・マジョラルの状態もまだ要注意ですし、候補に挙がっていたサディク(レアル・ソシエダ)も年明けにはバレンシアにレンタル移籍。もしや出戻りしてくれるのではないかと期待されたエネス・ウナル(ボーンマス)もこの木曜に再度のヒザの靭帯断裂に見舞われたとなれば、簡単には決まらなさそうですが、ファンのためにも近日中に朗報が入ってほしいものです。
続いて日曜午後4時15分(日本時間翌午前0時15分)から、メトロポリターノにオサスナを迎えるのがアトレティコで、そう、この試合はマドリーがバレンシアに順延試合で勝ったせいで、失った首位の座を取り戻す大チャンスであるだけでなく、クラブ史上最長の14連勝達成も懸かっている大事な一戦。ただまあ、先週末のコパ32強マルベジャ(RFEF1部/実質1部)戦以来、試合がなかったため、その準備もマハダオンダ(マドリッド近郊)でゆったり進められていたんですが、どうやらバルサとの年内最終戦で負傷したヒメネスの復帰はまだ先になるよう。
それ以外、昨季のアキレス腱断裂から、まだ通常モードに復帰できず、冬の移籍市場での放出も噂されているレマルを除き、負傷者はいないシメオネ監督のチームですから、別に支障はないんですが、コパ16強対決でも彼らはいい目が出てねえ。というのも来週水曜は残ったもう1つの2部チーム、エルチェとの対戦になったばかりでなく、やはりコパ生き残り組のオサスナはアスレティックと相まみえることに。近隣のライバル意識もあって、後者が熱い闘いになるのは目に見えているため、その分、リーガが疎かになる可能性もあるかと思いますが、この先4週間は週2試合ペースが続くアトレティコ。このクリスマス休暇で蓄えたエネルギーを今こそ、存分に発揮してくれるといいのですが…。
それでも翌日は地元のマドリーファンで大入りとなり、いえ、選手の家族中心のマジョルカ応援団など、100人にも満たない小グループだったせいもあったか、奥様方の中にはアラブ人男性に囲まれて、セクハラ被害に遭った気の毒な人もいたようなんですけどね。昨今は4チームでの大会になったとはいえ、現地の人の望むのはクラシコ(伝統の一戦)オンリー。2023年は3-1でバルサが優勝、昨年は4-1でマドリーが優勝と結果が拮抗しているだけに、いよいよ今年は雌雄を決する対戦になるはずですが、どうにもきな臭さが漂っているのはやっぱり、例の件があるせいで…。
そう、実は昨年中からバルサのダニ・オルモとパウ・ビクトルの選手登録が、クラブがサラリーキャップを満たす金策をしてリーガに認められない限り、12月末で抹消に。その後、新たに今季の登録はできないという問題は一応、報道は追ってはいたものの、私にしてみれば、ヨソ様の話ですからね。結局、年末までに解決せず、リーガにもサッカー協会にも見放され、バルサは登録選手でなくなった2人を年明け最初のコパ・デル・レイ32強対決でも使えなかったんですが、何とダメ元で連れて行ったジェッダに上訴していたCSD(スポーツ上級委員会)のウルトラCが届くとは!
それも実際、CSDが結論を出すまでの3カ月間、有効となる停止命令を出した理由というのも怪しげで、リーガと協会の協約に一貫性が不足。2人をスペイン・スーパーカップで使えないせいで、バルサが負ければ、先々、クラブW杯の参加資格に影響したり、更にはオルモがプレーできないと、スペイン代表にも害が及ぶといった、ほとんど世間が納得できないものでしたからね。扱いが不公平という抗議が各所から湧くのもさもありなんですが、これで最後はやっぱり、オルモは今季残りの登録ができないとなったら、当人も貴重な1月の移籍機会を逃すことになるのではないかと。
まあ、そんなことはともかく、木曜のマドリーの準決勝がどうだったかをお伝えしてくことにすると。実はリーガの公平性に関してはこちらも少々、不透明なところがあって、年明け最初に行われたマドリーの順延分、バレンシア戦でレッドカードをもらったビニシウスが2試合連続退場だったにも関わらず、出場停止処分はたったの2試合だけ。さすがにこれは甘いんじゃないかという意見はあったものの、おかげでスペイン・スーパーカップには影響しなかったんですが、アンチェロッティ監督のチームはマジョルカ戦の当日、モドリッチが風邪でお休みという逆境に見舞われることに。
といっても前半の彼らがパッとしなかったのは別にそのせいではなく、ええ、マドリーがスロースターターなのはよくあることですからね。むしろ、昨年もオサスナを率いてこの大会に出場し、準決勝でバルサに負けたアラサーテ監督が、折しも先日は今季のコパ32強対決でもう敗退。それだけにこの一戦に全精力を投入せざるを得なくなったせいもあり、しっかり守られてしまったため、0-0で折り返すことに。
おまけに後半9分にはチュアメニがケガして、急遽、アセンシオとCBを代わるというアクシデントもあったマドリーですが、大丈夫。とうとう18分には突破口を開き、うーん、ビニシウスの折り返しをヘッドしたロドリゴはゴールバーに弾かれてしまったんですけどね。更にこぼれ球を撃ったエムバペもGKグライフにparadon(パラドン/スーパーセーブ)されてしまったものの、最後はベリンガムが決めて、前線4人総動員で先制点を挙げることに成功します。
ただその後はなかなか追加点が取れず、ええ、マジョルカも浅野拓磨選手を始め、サム・コスタ、ロベルト・ナバーロの3人を一気に投入し、決して勝負を捨てませんでしたしね。アブドン・プラッツも入った終盤は少々ハラハラさせられたんですが、そんな中、ベリンガムのゴールの直後、「Te vas a casa, te vas a casa/テ・バス・ア・カサ(お前らは家に帰る)」と嘲ったりもして、残り3分にはでマッフェオと一気触発になっていたビニシウスをブライムに代えたのは、アンチェロッティ監督の大英断だった?というのもロスタイム3分にはそのブライムのシュートをバリエントがカットし損ねて、オウンゴールにしてくれたからで、これで2-0としたマドリーはほぼ、勝利を確実なものに。
さすがにそれにはマジョルカも力が抜けたか、50分にはルーカス・バスケスのクロスをロドリゴがゴール前からvolea(ボレア/ボレーシュート)で決めて、とうとうスコアが3-0となったから、もう安心です。うーん、その直後、ベリンガムがマッフェオに何か言ったことから、両チームのtangana(タンガナ/小競り合い)が始まり、そのまま試合はうやむやのまま終了に。加えてマッフェオに「Tira para allá, que eres muy malo/ティラパラアジャー、ケエrス・ムイ・マロ(そこで倒れてればいい。超下手くそ)」と言い返した、怖い物知らずのカンテラーノ(RMカスティージャの選手)、アセンシオがマジョルカの選手に囲まれてしまうなんてこともあったんですが、いやいや、サウジアラビアくんだりまで行って、喧嘩してどうする?
最後はマッフェオを宥めながら、ロッカールームに戻ったアンチェロッティ監督によると、「Estaban un poco calientes con lo que ha pasado en el partido/エスタバン・ウン・ポコ・カリエンテス・コン・ロ・ケ・ア・パサードー・エン・エル・パルティードー(試合であったことのせいでちょっと皆、熱くなっていた)」そうなんですけどね。マドリーが試合にケリをつけるのに時間がかかったのには、スペインでの真冬の試合と違い、現地が暑かったせいでの疲れも挙げていましたが、そうなるとやっぱり、決勝まで中1日多いバルサが有利かも。昨年10月のリーガ・クラシコでは、まさに絶好調期だった相手に0-4とホームで惨敗していたマドリーですが、ここ2カ月でかなり状況の変わった現在、果たしてスペイン・スーパーカップでリベンジ優勝はできるのでしょうか。
え、それで他のマドリッド勢はこの週末、何があるのかって?もちろん、スペイン・スーパーカップに関係ない16チームにはシーズン前半戦最後となるリーガ19節があって、早くも金曜には弟分のラージョがセルタをエスタディオ・バジェカスに迎えることに。こちらは勝ち点2差で12位と11位の対決ということで、かなり競った戦いが展開されそうですが、どちらもコパでも生き残っているとあって、ええ、早くも来週には16強対決がミッドウィークにありますからね。
木曜にラージョがレアル・ソシエダとサン・セバスティアン(スペイン北部のビーチリゾート都市)で対戦となる脇で、セルタも同日、こちらはサンティアゴ・ベルナベウで”Pasillo de campeones/パシージョ・デ・カンペオネス(チャンピオンの花道)”を作って、スペイン・スーパーカップ王者を迎える破目になりかねず。その辺はともかく、ヒラルデス監督も年明けから連戦続きの相手の消耗度に付け込みたいところでしょうが、生憎、永遠のエース、イアゴ・アスパスが32強対決のラシン・サンタンデール戦で足に肉離れを起こし、1カ月の休場になってしまったのは痛かったかと。
何にせよ、どちらもリーガの降格圏からは距離があるため、この1週間はコパ準々決勝進出を目指して、選手たちの時間配分に気を使わないといけないんですが、逆にコパでは早くも年内の2回戦で敗退。今はリーガ一択になっている相手と対するのが、土曜にエスパニョール戦となるレガネスなんですよ。いえまあ、今季4年ぶりに1部再昇格した彼らの優先目標は残留であって、コパ16強対決まで進んだのはちょっとしたご褒美みたいなもの。よって来週水曜、2部首位のアルメリアに負けても全然、気にすることはないんですけどね。
なかなかハメス・ロドリゲスの退団が決まらないラージョとは違い、この木曜には期待した働きがまったくできなかったFWハラーとのレンタル契約を解消。ドルトムントにお引き取り願って、新たなゴール源を探しているボルハ・ヒメネス監督のチームですが、当面はオスカル・ロドリゲスも出場停止が続きますしね。今はミゲール・デ・ラ・フエンテやディエゴ・ガルシアらが1部での新境地を切り開いてくれることに期待するしかないかと。
そして残りの2チームは日曜のデーゲームとなり、まずはヘタフェがラス・パルマスと対戦するんですが、いいんだか悪いんだか、ボルダラス監督のチームは大きなジレンマに陥ってしまってねえ。というのも金曜のコパ16強抽選で最弱、唯一のRFEF2部(実質4部)のポンテベドラと当たってしまったからで、これは余裕で勝たないと恥ずかしい?ただ幸い、私も勘違いしたんですが、今季は新バージョンCLのおかげで、1月最後の2週間はコパは開催されず。CL出場チームだけがリーグフェーズの最終2節をミッドウィークにプレーするため、とりあえずは日程的には大丈夫なんですが、ヘタフェは降格圏まで勝ち点1という断崖絶壁にいる身ですからね。
となると、余分な大会はさっさとなくして、リーガに専念するべきなんですが、何にしても早めにゴール日照りを補うFWを獲らないことには始まらないかと。コパ32強対決グラナダ(2部)戦で決勝ゴールを挙げたボルハ・マジョラルの状態もまだ要注意ですし、候補に挙がっていたサディク(レアル・ソシエダ)も年明けにはバレンシアにレンタル移籍。もしや出戻りしてくれるのではないかと期待されたエネス・ウナル(ボーンマス)もこの木曜に再度のヒザの靭帯断裂に見舞われたとなれば、簡単には決まらなさそうですが、ファンのためにも近日中に朗報が入ってほしいものです。
続いて日曜午後4時15分(日本時間翌午前0時15分)から、メトロポリターノにオサスナを迎えるのがアトレティコで、そう、この試合はマドリーがバレンシアに順延試合で勝ったせいで、失った首位の座を取り戻す大チャンスであるだけでなく、クラブ史上最長の14連勝達成も懸かっている大事な一戦。ただまあ、先週末のコパ32強マルベジャ(RFEF1部/実質1部)戦以来、試合がなかったため、その準備もマハダオンダ(マドリッド近郊)でゆったり進められていたんですが、どうやらバルサとの年内最終戦で負傷したヒメネスの復帰はまだ先になるよう。
それ以外、昨季のアキレス腱断裂から、まだ通常モードに復帰できず、冬の移籍市場での放出も噂されているレマルを除き、負傷者はいないシメオネ監督のチームですから、別に支障はないんですが、コパ16強対決でも彼らはいい目が出てねえ。というのも来週水曜は残ったもう1つの2部チーム、エルチェとの対戦になったばかりでなく、やはりコパ生き残り組のオサスナはアスレティックと相まみえることに。近隣のライバル意識もあって、後者が熱い闘いになるのは目に見えているため、その分、リーガが疎かになる可能性もあるかと思いますが、この先4週間は週2試合ペースが続くアトレティコ。このクリスマス休暇で蓄えたエネルギーを今こそ、存分に発揮してくれるといいのですが…。
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元オランダ代表MFラファエル・ファン・デル・ファールト氏の現在の姿に注目が集まっている。 ファン・デル・ファールト氏は、2000年にアヤックスでプロキャリアをスタート後、ハンブルガーSVやレアル・マドリー、トッテナム、ベティス、FCミッティランでプレー。最後はデンマークのエスビャウfBでプレーした後、2018年に現役を引退した。 代表キャリアにおいては、2001年にオランダ代表デビューして以降、109試合25得点をマーク。ワールドカップ(W杯)とユーロで2度ずつの出場歴を誇り、2010年の南アフリカW杯でオランダ代表の準優勝に貢献した名手だ。現役引退後にはプロダーツ選手に転向したことでも話題となっていた。 現在41歳のファン・デル・ファールト氏は、23日に行われたリバプールレジェンズvsアヤックスレジェンズのチャリティーマッチにアヤックスの一員として参加。だが、現役時代との違いにファンが驚くこととなった。 現役時代にはどちらかと言えばシュッとしたイメージだったファン・デル・ファールト氏だが、当時と比べてかなり大きくなった様子。別人のような姿になっていた。 引退後はこれくらいの体型を維持しているファン・デル・ファールト氏だが、久々にピッチでプレーしたということもあり、体型のことを知らなかったファンからは「これはショックだ…」、「これは誰?」、「信じられない」、「引退生活を楽しんでるみたいだ」と大きな驚きの声が寄せられることとなった。 なお、リバプールレジェンズvsアヤックスレジェンズの一戦は、アヤックスが2点を先行したものの、後半にリバプールが一挙4得点で逆転に成功。4-2でリバプールレジェンズが勝利を収めている。 <span class="paragraph-title">【動画】現役時代とは別人のようなファン・デル・ファールト氏</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="nl" dir="ltr">Rafael van der Vaart <br>Edgar Davids <a href="https://twitter.com/hashtag/livaja?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#livaja</a> <a href="https://t.co/xBgmFQU41H">pic.twitter.com/xBgmFQU41H</a></p>— AFC Ajax (@AFCAjax) <a href="https://twitter.com/AFCAjax/status/1771515889692660178?ref_src=twsrc%5Etfw">March 23, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.03.25 13:20 Mon3
40歳C・ロナウドが約400億円で3年連続最も稼いだアスリートに! メッシが5位、ドジャース・大谷翔平は9位
アル・ナスルのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(40)が、再び世界で最も稼ぐアスリートとなった。アメリカ『フォーブス』が伝えた。 サッカー界のスーパースターの1人であるC・ロナウド。初めて世界で最も稼ぐアスリートになってから9年。40歳になった中で、3年連続5度目のナンバーワンとなった。 スポルティングCPで才能を見出され、マンチェスター・ユナイテッドで輝きを放ち、レアル・マドリーで全盛期を迎えると、ユベントス、ユナイテッドでプレーし、現在はサウジアラビアのアル・ナスルでプレー。AFCチャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)では準決勝で川崎フロンターレに敗れてアジア王者は逃したが、その存在感は健在だ。 サッカー界のNo.1プレーヤーという肩書きは譲りつつあるものの、この1年間で稼いだ金額は推定2億7500万ドル(約399億6000万円)とのこと。これは自己最高記録であり、歴代でも2015年に3億ドル、2018年に2億8500万ドルを稼いだプロボクサーのフロイド・メイウェザーだけとなっている。 内訳としては2億2500万ドル(約326億9000万円)がアル・ナスルとの契約で手にしており、残りの5000万ドル(約72億7000万円)はピッチ外での収入となり、スポンサー契約などの収入と見られている。 サッカー選手ではトップ10にはアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(インテル・マイアミ)が1億3500万ドル(約196億3000万円)で5位。8位に元フランス代表FWカリム・ベンゼマ(アル・イテハド)が1億400万ドル(約151億2000万円)でランクイン。トップ50に広げると、フランス代表FWキリアン・ムバッペ(レアル・マドリー)が9000万ドル(約130億9000万円)で16位、ブラジル代表FWネイマール(サントス)が7600万ドル(約110億5000万円)で25位、ノルウェー代表FWアーリング・ハーランド(マンチェスター・シティ)が6200万ドル(約90億1000万円)で34位、ブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオール(レアル・マドリー)が5500万ドル(約80億円)で46位、セネガル代表FWサディオ・マネ(アル・ナスル)が5400万ドル(約78億5000万円)で48位となった。 全体では2位にNBAのゴールデンステート・ウォリアーズのステフィン・カリーで1億5600万ドル(約226億7000万円)、3位にイングランドのプロボクサーであるタイソン・フューリーで1億4600万ドル(約212億2000万円)、4位にNFLのダラス・カウボーイズに所属するダック・プレスコットで1億3700万ドル(約199億1000万円)、5位がメッシとなった。 なお、日本人では9位にはMLBのロサンゼルス・ドジャーズに所属する大谷翔平が唯一入り1億250万ドル(約148億9000万円)。フィールド上で250万ドル(約3億6000万円)、フィールド外で1億ドル(約145億3000万円)を稼いでいるとされている。 <h3>◆最も稼ぐアスリートランキング 2025</h3> 1位:クリスティアーノ・ロナウド(サッカー/ポルトガル/40歳) 総収益:2億7500万ドル(約399億6000万円) 2位:ステフィン・カリー(バスケットボール/アメリカ/37歳) 総収益:1億5600万ドル(約226億7000万円) 3位:タイソン・フューリー(ボクシング/イギリス/36歳) 総収益:1億4600万ドル(約212億2000万円) 4位:ダック・プレスコット(アメリカン・フットボール/アメリカ/31歳) 総収益:1億3700万ドル(約199億1000万円) 5位:リオネル・メッシ(サッカー/アルゼンチン/37歳) 総収益:1億3500万ドル(約196億3000万円) 6位:レブロン・ジェームズ(バスケットボール/アメリカ/39歳) 総収益:1億3380万ドル(約194億4000万円) 7位:フアン・ソト(野球/ドミニカ共和国/26歳) 総収益:1億1400万ドル(約165億8000万円) 8位:カリム・ベンゼマ(サッカー/フランス/36歳) 総収益:1億400万ドル(約151億2000万円) 9位:大谷翔平(野球/日本/歳) 総収益:1億250万ドル(約148億9000万円) 10位:ケビン・デュラント(バスケットボール/アメリカ/35歳) 総収益:1億140万ドル(約147億3000万円) 2025.05.16 17:40 Fri4
C・ロナウドらユナイテッド戦に向けたレアル・マドリー招集メンバー24名が発表《UEFAスーパーカップ》
▽7日、レアル・マドリーが8日に行われるマンチェスター・ユナイテッドとのUEFAスーパーカップに臨むメンバー24名を発表した。 ▽2016-17シーズンのチャンピオンズリーグで前人未到の連覇を達成したマドリー。ジネディーヌ・ジダン監督が招集したメンバーには、今夏ベティスから加入したMFダニエル・セバージョス、アトレティコ・マドリーから加入したDFテオ・エルナンデスがメンバー入りした。 ▽その他、元マンチェスター・ユナイテッドのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドやウェールズ代表FWガレス・ベイル、フランス代表FWカリム・ベンゼマの“BBCトリオ”は健在となっている。 ◆レアル・マドリー招集メンバー24名 GK ケイロル・ナバス フランシスコ・カシージャ ルカ・ジダン DF ダニエル・カルバハル ヘスス・バジェホ セルヒオ・ラモス ラファエル・ヴァラン ナチョ・フェルナンデス マルセロ テオ・エルナンデス アクラフ・ハキミ MF トニ・クロース ルカ・モドリッチ カゼミロ マルコス・ジョレンテ マルコ・アセンシオ イスコ マテオ・コバチッチ ダニエル・セバージョス FW クリスティアーノ・ロナウド ガレス・ベイル カリム・ベンゼマ ルーカス・バスケス ボルハ・マジョラル 2017.08.07 18:51 Mon5
