また連戦週間が戻って来る…/原ゆみこのマドリッド

2024.10.18 20:00 Fri
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「応援なしが1試合で済んで良しとするべきなんだろうか」そんな風に私が納得しようとしていたのは木曜日、先日のマドリーダービーで起きたGKクルトワへの物投げ込み事件による協議委員会の処分が上訴委員会により軽減。メトロポリターノの該当セクション、フレンテ・アトレティコ(ウルトラグループ)が大半を占めるfondo sur(フォンド・スール/南側ゴール裏)1階席を閉鎖する期間が3試合から、1試合になったのを知った時のことでした。いやあ、同時に罰金も4万5000ユーロ(約750万円)から3000ユーロ(約50万円)に大まけというのはかなり、太っ腹ではあるんですけどね。

ちなみにこの事件に対しては平行して、火曜に行政組織であるアンチバイオレンス委員会からも処分が出ていて、こちらはメトロポリターノの完全封鎖2週間、罰金6万5000ユーロ(約1000万円)という更に重い裁定。ただ、2017年の1部再昇格時のピッチへのファン大量乱入により、コリセウム1試合封鎖を命じられた弟分のヘタフェが処分執行となったのが、今年年初のメトロポリターノを借りてのラージョ戦だったことからも、こちらは当面、心配しなくていいはずですが、もちろん、アトレティコはすぐさま、ヒル・マリン筆頭株主が声明を出して反論することに。

曰く、クラブはすでに身元が判明した4人をソシオ(協賛会員)から永久追放し、スタジアムへの入場も禁止。更に警察があと20人程を確認中で、この先、5試合当該区画のアボナードー(年間チケット保持者)にはアトレティコのアウェイゲームのチケットを売らないなどの処置を講じているにも関わらず、処分が重すぎるという主張ですが、いやあ。何にしてもフォンド・スールにいる応援団、全員がいなくなったら、メトロポリターノは昨季だったか、彼ら応援ストをしていた時のように試合中、場内が静かになってしまいますからねえ。
今季も引き続き、アウェイ弱者街道を突っ走っているアトレティコだけに、頼りのホームでも応援が受けられないとなると、非常に困ったことなりそうですが、実は罰金はUEFAからも来ているんですよ。こちらはリスボンでのCL2節ベンフィカ戦でアトレティコファンの中にナチの旗を掲げていた輩がいたからということで、3万ユーロ(約500万円)。おかげで計9万8000ユーロ(約1600万円)にもなると、いやまあ、一般人には想像もできない桁の金を動かすクラブにしてみれば、大した出費ではないんでしょうけどね。これをもし、身バレした違反者に付け替えることができれば、少しはウルトラたちも行動を控えたりしない?

まあ、そんなことはともかく、今週火曜にスペイン代表がプレーしたネーションズリーグ4節の様子もお伝えしておかないと。土曜にムルシアでデンマークに1-0で勝ち、準々決勝進出に王手をかけた彼らは日月とラス・ロサス(マドリッド近郊)の協会施設でトレーニングして、今度はコルドバへと移動。その間も最初の試合でファールを鬼のように受けていたジャマル(バルサ)が筋肉痛で離脱したり、週末はクラブの練習が休みだったリケルメ(アトレティコ)が追加招集されたりとメンバー変更があったんですが、このセルビア戦でもスタメンはユーロ決勝から7人が違う選手に。
ベオグラードでの1節でスコアレスドローした相手ですし、ヌエボ・アルカンヘル(2部のコルドバのホーム)ではキックオフ時から、ドシャ降りの雨。ジャマルとニコ・ウィリアムス(アスレテティック)、左右の両輪がいないのもあって、これが2度目というA代表の来訪にスタジアムを満員にしたファンがゴールを見る前に風邪を引かないかと心配した私だったんですけどね。何とこの日は開始4分にはもう、スペインが先制していたんですよ。そう、ショートのCKから、代表戦週間入り直前のリーガ戦でヒザの靭帯を断裂したカルバハル(レアル・マドリー)の代役として今回、デ・ラ・フエンテ監督が抜擢したパブロ・ポロ(トッテナム)がゴール前に上げたクロスをラポール(アル・ナスル)がヘッドで決めてくれるとは、有難いじゃないですか。

これには後で昨季まで長らくヘタフェにいたマクシモビッチ(パナシナイコス)も、「Encajar tan pronto ha cambiado nuestro plan de partido y España ha ganado en confianza/エンカハール・タン・プロントー・ア・カンビアードー・ヌエストロ・プラン・デ・パルティード・イ・エスパーニャ・ア・アガナードー・エン・コンフィアンサ(あんなに早い時間に失点したせいで、ウチはプランを変えないといけなくなって、スペインは自信を得た)」と嘆いていたんですけどね。ただ、その自信はその後の前半中、相変わらず、シュートはバンバン撃っていたスペインなんですが、スコアに反映されることはなく、1-0の僅差でハーフタイムを迎えることに。

いやあ、その日は夕方に弟分のU21代表も2025年ユーロ予選最後のマルタ戦をプレーしていて、ながら見をしていたところ、前半だけで大型FWサム(アラベスへのレンタルから帰還後、アトレティコからポルトに移籍)がpoker(ポケル/4得点のこと)を達成する快挙。最後は6-0の大勝をしていたため、アトレティコがこの夏、逃がした魚は文字通り、大きかった感ともっとゴールが見たい欲求に駆られていた私だったんですけどね。大人の代表も後半にはまた割と早くチャンスが巡ってきて、7分にはポロのシュートがエリア内でビルマンチェビッチ(スパルタ・プラハ)の腕に当たり、PKをゲットしたんですが…。

キッカーに立ったモラタ(ミラン)が、うーん、アトレティコでも何回か止められていた姿を見ていたため、最初から懐疑的だった私の予想の遥か上を行く、天高く飛んでいくPKを撃ってくれるんですから、さすがです。これじゃ、サンティアゴ・ベルナベウやメトロポリターノと違って、彼に偏見のないコルドバのファンだって、pito(ピト/ブーイング)したくなるんじゃないか、それでまたユーロ前に患った鬱が復活するんじゃないかと邪推してしまった私でしたが、大丈夫。その直後から、モラタコールの大声援が始まったとなれば、これに応えないのは男がすたる?

ええ、後でモラタも「Hoy me han ayudado a seguir peleando y luchando/オイ・メ・アン・アジュダードー・ア・セギール・ペレアンドー・イ・ルチャンドー(今日はボクが戦い続けられるように助けてもらった)」と告白していたんですが、まあ、昨季後半、超スランプに入るキッカケとなったCL準々決勝ドルトムント戦2ndレグでの楽勝に見えたGKとの1対1を外したプレーは、ジグナル・イドゥナ・パルクでのことでしたからね。あの時は励ましてくれるビジターファンも少なく、そのまま腑抜けてしまった彼でしたが、この日は20分、ファビアン(PSG)からのスルーパスを受け、GKライコビッチ(マジョルカからアル・イティハドに移籍)を破っているんですから、もうビックリですよお。

更にスペインは29分、エリア前でパブロビッチ(ミラン)がオジャルサバル(レアル・ソシエダ)を乱暴なタックルで倒し、いえ、最初、主審はイエローカードを出したんですけどね。VAR(ビデオ審判)通信でモニターチェックに赴いたところ、レッドカードになり、セルビアが1人少なくなったのはともかく、そのFKをアレックス・バエナ(ビジャレアル)が見事にゴールにしてしまったのは呆然とするばかり。何せ、スペイン代表で直接FKが決まるのは7年ぶりだそうですからね。当人によると、「Son muchos entrenamientos practicando/ソン・ムーチョス・エントレナミエントス・プラクティカンドー(セッションで沢山練習した)」賜物だそうですが、これで3-0としてスペインは快勝。しっかりネーションズリーグ準々決勝進出を決めてくれましたっけ。

え、それにしたって、ユーロ優勝のチームから、GKウナイ・シモン(アスレティック)、ロドリ(マンチェスター・シティ)、カルバハル、ル・ノルマン(アトレティコ)、ダニ・オルモ、フェラン・トーレス(バルサ)、更にはニコ・ウィリアムスやジャマルまでいなくても、あっさり勝ってしまうスペインの強さは本物じゃないかって?そうですね、セルビアのストイコビッチ監督も「彼らは別次元にいることを今夜見た。スペインは同じ質の高さで2チーム組める感じがする」とシャッポを脱いでいたんですけどね。デ・ラ・フエンテ監督も「このシチュエーションを楽しんでいる。メディア的に知名度がなくても優れた選手を世間に教えてあげられるんだからね」と言っていたように、ウナイ・シモン代理のダビド・ラジャ、ロドリ代理のスビメンディ(レアル・ソシエダ)、バエナ、ビビアン(アスレティック)とユーロで控えだった選手たちの活躍は目を瞠らんばかりだったかと。

この調子が続けば、2008年ユーロから、2010年W杯、2012年ユーロの国際メジャー大会3連覇を遂げた黄金時代のリピートも夢じゃない気がしますが、それはまだまだ先の話。当面は11月の代表戦でネーションズリーグのグループ首位突破を確定させて、準々決勝組み合わせ抽選のシード権を取るのが優先に。ええ、新設フェーズの3月の試合は同じ相手とのホーム・アウェイ戦となるため、グループ2位の少しでも楽な相手と当たるにこしたことはありませって。

その一方で各国代表戦が終わりを告げ、週明けからはマドリッドのクラブから出向していた選手たちも五月雨のように帰還してきているんですが、とりあえず、今週末の予定も見ておくと。リーガ10節の先陣を切るのは土曜午後9時(日本時間翌午前4時)から、バライドスで9位のセルタと対戦するマドリーで、ええ、この代表期間はエムバペ、メンディ(フランス)、ビニシウス、ミリトン(ブラジル)、ルニン(ウクライナ)らも負傷等でお留守番となりましたからね。それもこの2週間で皆、回復し、マドリーダービーでケガをしたGKクルトワも治ったとなれば、一体、何を恐れることがある?

加えて、ベリンガム(イングランド)やギュレル(トルコ)らも代表戦でゴールを挙げて気分が上がっているはずですし、モドリッチ(クロアチア)も2試合フル出場と未だに健在なところを披露。懸念は長旅をしてきたロドリコ、エンドリッグ(ブラジル)、バルベルデ(ウルグアイ)らですが、ミッドウィークにCLドルトムント戦を挟んだ後の来週末はいよいよ、勝ち点差3の首位バルサと直接対決できるクラシコ(伝統の一戦)となれば、今は躓いている場合じゃない?逆にセルタの方はエースのイアゴ・アスパスと昨季後半、ヘタフェにいたイリアス・モリバが前節のラス・パルマス戦で退場。この試合に出られないという弱みがありますし、先週のストックホルム電撃旅行の際、レイプ疑惑騒動に巻き込まれたエムバペだって、この試合に集中しない訳にはいきませんよね。

そしてマドリッド残り4チームは皆、日曜試合となり、ラージョは午後2時から、マジョルカとのアウェイゲーム。Paron(パロン/リーガの停止期間)直前の試合ではバジャドリーに1-2と勝利して、その流れを維持したいイニゴ・ペレス監督のチームですが、怖いのは相手のエース、ムリキが完全復帰してくること。その負傷中、代理を立派に努め、7位という高いポジションにマジョルカを導いたラリンも好調ですし、いえ、浅野拓磨選手は先週あった練習試合でハムストリングのケガを再発させてしまったようで、出られないみたいなんですけどね。ハメス・ロドリゲスもコロンビア代表でまた、活躍して戻って来たようですし、ここはラージョもマジョルカとの順位逆転を狙ってもいいかも。

続く午後4時15分(日本時間午後11時15分)からの時間帯ではいよいよ、メトロポリターノに応援団のいないアトレティコがレガネスとの兄弟分ダービーに挑むんですが、代表戦中の朗報は開幕節にゴールを挙げたきりだったセルロート(ノルウェイ)が2得点して帰って来ること。フリアン・アルバレスもボリビア戦でゴールを挙げていますしね。デ・パウルとモリーナがアルゼンチン代表では良くても、アトレティコでは別人なのは今に始まったことではないため、仕方ないんですが、今回はフランス代表を引退したグリーズマンが休養十分なのが一番、頼りになるかと。

兄貴分の胸を借りるボルハ・ヒメネス監督のチームは先週、バジャドリーとビジャ・デ・レガネス杯をプレーし、そこではサエンス、シラ、ラバがゴールを挙げて、3-1で快勝。ただ悩みはそのゴール力を公式戦では発揮できていないことで、うーん、この代表戦期間は出向したのがシセ(ギネア)だけと、チームを離れた選手は少ないんですけどね。何より、この夏の目玉補強として入団したハラー(ドルトムントからレンタル)がまだ無得点というのが辛いところですが、実はメトロポリターノは彼が昨季のCL準々決勝1stレグでゴールを挙げ、2ndレグの逆転突破を導いた因縁のあるスタジアム。まさかとは思いますが、アトレティコには重々、用心することをお勧めします。

そして午後6時半から、ヘアフェがラ・セラミカでのビジャレアル戦でマドリッド勢のトリを務めるんですが、ボルダラス監督のチームには先週、昨季レガネスを退団して以来、フリーだったニヨムが加入するなんてことも。彼はレガネスの前はヘタフェにいて、その前はレガネスでと、何故かお隣さんの間を何度も行き来している右SBで、そうこうするうちにもう36才になってしまったんですけどね。何かと人出の足りないヘタフェとしては猫の手も借りたいぐらいだった?折しも相手のビジャレアルは9節にサンティアゴ・ベルナバウで兄貴分に2-0と完敗。敵を弟分で取ってやれといったところでしょうが、そろそろボルハ・マジョラルもスタメン出場できそうですし、レガネス同様16位で降格圏スレスレの位置にいるヘタフェにはもう少し、安心な順位まで上昇してもらえたらと思います。

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ベンフィカがアルゼンチンの新たな逸材確保! バルサ&マドリーも関心示した小兵アタッカー

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21世紀の出場試合数ランキング発表! 首位は1145試合のC・ロナウド、トップ10に日本人選手がランクイン

IFFHS(国際サッカー歴史統計連盟)が、21世紀で最もプレーした選手のランキングを発表。トップ10には日本人選手もランクインした。 様々な統計を行うIFFHS。2022年までのデータを集計し、21世紀に入ってからのプレーした試合数をもとにランキングを作成した。 対象となるのは、各国のリーグ戦やカップ戦、国際カップ戦、代表チームの試合も含まれ、全ての公式戦が対象になっている。 今回の統計では1000試合以上プレーした選手が3人に増加。首位は昨年と変わらず、サウジアラビアへ活躍の場を移したポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(アル・ナスル)となり、1145試合を記録した。 2022年に1000試合を突破したのは、ブラジル代表DFダニエウ・アウベス(UNAMプーマス)とアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(パリ・サンジェルマン)。アウベスは1033試合、メッシは1003試合となった。メッシはカタール・ワールドカップ(W杯)での試合で1000試合を超えたことになる。 そんな中、8位には日本人がランクイン。941試合に出場したMF遠藤保仁(ジュビロ磐田)だ。遠藤はガンバ大阪と磐田、そして日本代表での試合が21世紀に含まれている。なお、アジア人でも唯一となり、900試合以上を達成しているのも12名となっている。 ◆21世紀の出場試合数ランキング 合計(国内リーグ/国内カップ/国際カップ/代表) 1位:クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル) 1145試合(651/93/205/196) 2位:ダニエウ・アウベス(ブラジル) 1033試合(620/115/172/126) 3位:リオネル・メッシ(アルゼンチン) 1003試合(559/102/170/172) 4位:イケル・カシージャス(スペイン) 974試合(585/57/171/161) 5位:ジョアン・モウティーニョ(ポルトガル) 958試合(563/107/142/146) 6位:ズラタン・イブラヒモビッチ(スウェーデン) 948試合(603/72/152/121) 7位:ルカ・モドリッチ(クロアチア) 947試合(569/69/146/162) 8位:遠藤保仁(日本) 941試合(606/117/66/152) 9位:チャビ・エルナンデス(スペイン) 937試合(536/95/174/132) 10位:セルヒオ・ラモス(スペイン) 935試合(534/70/151/180) 11位:アンドレス・イニエスタ(スペイン) 933試合(552/98/152/131) 12位:ロジェリオ・セニ(ブラジル) 904試合(675/71/149/9) 2023.01.12 12:45 Thu

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