また連戦週間が戻って来る…/原ゆみこのマドリッド
2024.10.18 20:00 Fri
「応援なしが1試合で済んで良しとするべきなんだろうか」そんな風に私が納得しようとしていたのは木曜日、先日のマドリーダービーで起きたGKクルトワへの物投げ込み事件による協議委員会の処分が上訴委員会により軽減。メトロポリターノの該当セクション、フレンテ・アトレティコ(ウルトラグループ)が大半を占めるfondo sur(フォンド・スール/南側ゴール裏)1階席を閉鎖する期間が3試合から、1試合になったのを知った時のことでした。いやあ、同時に罰金も4万5000ユーロ(約750万円)から3000ユーロ(約50万円)に大まけというのはかなり、太っ腹ではあるんですけどね。
ちなみにこの事件に対しては平行して、火曜に行政組織であるアンチバイオレンス委員会からも処分が出ていて、こちらはメトロポリターノの完全封鎖2週間、罰金6万5000ユーロ(約1000万円)という更に重い裁定。ただ、2017年の1部再昇格時のピッチへのファン大量乱入により、コリセウム1試合封鎖を命じられた弟分のヘタフェが処分執行となったのが、今年年初のメトロポリターノを借りてのラージョ戦だったことからも、こちらは当面、心配しなくていいはずですが、もちろん、アトレティコはすぐさま、ヒル・マリン筆頭株主が声明を出して反論することに。
曰く、クラブはすでに身元が判明した4人をソシオ(協賛会員)から永久追放し、スタジアムへの入場も禁止。更に警察があと20人程を確認中で、この先、5試合当該区画のアボナードー(年間チケット保持者)にはアトレティコのアウェイゲームのチケットを売らないなどの処置を講じているにも関わらず、処分が重すぎるという主張ですが、いやあ。何にしてもフォンド・スールにいる応援団、全員がいなくなったら、メトロポリターノは昨季だったか、彼ら応援ストをしていた時のように試合中、場内が静かになってしまいますからねえ。
今季も引き続き、アウェイ弱者街道を突っ走っているアトレティコだけに、頼りのホームでも応援が受けられないとなると、非常に困ったことなりそうですが、実は罰金はUEFAからも来ているんですよ。こちらはリスボンでのCL2節ベンフィカ戦でアトレティコファンの中にナチの旗を掲げていた輩がいたからということで、3万ユーロ(約500万円)。おかげで計9万8000ユーロ(約1600万円)にもなると、いやまあ、一般人には想像もできない桁の金を動かすクラブにしてみれば、大した出費ではないんでしょうけどね。これをもし、身バレした違反者に付け替えることができれば、少しはウルトラたちも行動を控えたりしない?
まあ、そんなことはともかく、今週火曜にスペイン代表がプレーしたネーションズリーグ4節の様子もお伝えしておかないと。土曜にムルシアでデンマークに1-0で勝ち、準々決勝進出に王手をかけた彼らは日月とラス・ロサス(マドリッド近郊)の協会施設でトレーニングして、今度はコルドバへと移動。その間も最初の試合でファールを鬼のように受けていたジャマル(バルサ)が筋肉痛で離脱したり、週末はクラブの練習が休みだったリケルメ(アトレティコ)が追加招集されたりとメンバー変更があったんですが、このセルビア戦でもスタメンはユーロ決勝から7人が違う選手に。
これには後で昨季まで長らくヘタフェにいたマクシモビッチ(パナシナイコス)も、「Encajar tan pronto ha cambiado nuestro plan de partido y España ha ganado en confianza/エンカハール・タン・プロントー・ア・カンビアードー・ヌエストロ・プラン・デ・パルティード・イ・エスパーニャ・ア・アガナードー・エン・コンフィアンサ(あんなに早い時間に失点したせいで、ウチはプランを変えないといけなくなって、スペインは自信を得た)」と嘆いていたんですけどね。ただ、その自信はその後の前半中、相変わらず、シュートはバンバン撃っていたスペインなんですが、スコアに反映されることはなく、1-0の僅差でハーフタイムを迎えることに。
いやあ、その日は夕方に弟分のU21代表も2025年ユーロ予選最後のマルタ戦をプレーしていて、ながら見をしていたところ、前半だけで大型FWサム(アラベスへのレンタルから帰還後、アトレティコからポルトに移籍)がpoker(ポケル/4得点のこと)を達成する快挙。最後は6-0の大勝をしていたため、アトレティコがこの夏、逃がした魚は文字通り、大きかった感ともっとゴールが見たい欲求に駆られていた私だったんですけどね。大人の代表も後半にはまた割と早くチャンスが巡ってきて、7分にはポロのシュートがエリア内でビルマンチェビッチ(スパルタ・プラハ)の腕に当たり、PKをゲットしたんですが…。
キッカーに立ったモラタ(ミラン)が、うーん、アトレティコでも何回か止められていた姿を見ていたため、最初から懐疑的だった私の予想の遥か上を行く、天高く飛んでいくPKを撃ってくれるんですから、さすがです。これじゃ、サンティアゴ・ベルナベウやメトロポリターノと違って、彼に偏見のないコルドバのファンだって、pito(ピト/ブーイング)したくなるんじゃないか、それでまたユーロ前に患った鬱が復活するんじゃないかと邪推してしまった私でしたが、大丈夫。その直後から、モラタコールの大声援が始まったとなれば、これに応えないのは男がすたる?
ええ、後でモラタも「Hoy me han ayudado a seguir peleando y luchando/オイ・メ・アン・アジュダードー・ア・セギール・ペレアンドー・イ・ルチャンドー(今日はボクが戦い続けられるように助けてもらった)」と告白していたんですが、まあ、昨季後半、超スランプに入るキッカケとなったCL準々決勝ドルトムント戦2ndレグでの楽勝に見えたGKとの1対1を外したプレーは、ジグナル・イドゥナ・パルクでのことでしたからね。あの時は励ましてくれるビジターファンも少なく、そのまま腑抜けてしまった彼でしたが、この日は20分、ファビアン(PSG)からのスルーパスを受け、GKライコビッチ(マジョルカからアル・イティハドに移籍)を破っているんですから、もうビックリですよお。
更にスペインは29分、エリア前でパブロビッチ(ミラン)がオジャルサバル(レアル・ソシエダ)を乱暴なタックルで倒し、いえ、最初、主審はイエローカードを出したんですけどね。VAR(ビデオ審判)通信でモニターチェックに赴いたところ、レッドカードになり、セルビアが1人少なくなったのはともかく、そのFKをアレックス・バエナ(ビジャレアル)が見事にゴールにしてしまったのは呆然とするばかり。何せ、スペイン代表で直接FKが決まるのは7年ぶりだそうですからね。当人によると、「Son muchos entrenamientos practicando/ソン・ムーチョス・エントレナミエントス・プラクティカンドー(セッションで沢山練習した)」賜物だそうですが、これで3-0としてスペインは快勝。しっかりネーションズリーグ準々決勝進出を決めてくれましたっけ。
え、それにしたって、ユーロ優勝のチームから、GKウナイ・シモン(アスレティック)、ロドリ(マンチェスター・シティ)、カルバハル、ル・ノルマン(アトレティコ)、ダニ・オルモ、フェラン・トーレス(バルサ)、更にはニコ・ウィリアムスやジャマルまでいなくても、あっさり勝ってしまうスペインの強さは本物じゃないかって?そうですね、セルビアのストイコビッチ監督も「彼らは別次元にいることを今夜見た。スペインは同じ質の高さで2チーム組める感じがする」とシャッポを脱いでいたんですけどね。デ・ラ・フエンテ監督も「このシチュエーションを楽しんでいる。メディア的に知名度がなくても優れた選手を世間に教えてあげられるんだからね」と言っていたように、ウナイ・シモン代理のダビド・ラジャ、ロドリ代理のスビメンディ(レアル・ソシエダ)、バエナ、ビビアン(アスレティック)とユーロで控えだった選手たちの活躍は目を瞠らんばかりだったかと。
この調子が続けば、2008年ユーロから、2010年W杯、2012年ユーロの国際メジャー大会3連覇を遂げた黄金時代のリピートも夢じゃない気がしますが、それはまだまだ先の話。当面は11月の代表戦でネーションズリーグのグループ首位突破を確定させて、準々決勝組み合わせ抽選のシード権を取るのが優先に。ええ、新設フェーズの3月の試合は同じ相手とのホーム・アウェイ戦となるため、グループ2位の少しでも楽な相手と当たるにこしたことはありませって。
その一方で各国代表戦が終わりを告げ、週明けからはマドリッドのクラブから出向していた選手たちも五月雨のように帰還してきているんですが、とりあえず、今週末の予定も見ておくと。リーガ10節の先陣を切るのは土曜午後9時(日本時間翌午前4時)から、バライドスで9位のセルタと対戦するマドリーで、ええ、この代表期間はエムバペ、メンディ(フランス)、ビニシウス、ミリトン(ブラジル)、ルニン(ウクライナ)らも負傷等でお留守番となりましたからね。それもこの2週間で皆、回復し、マドリーダービーでケガをしたGKクルトワも治ったとなれば、一体、何を恐れることがある?
加えて、ベリンガム(イングランド)やギュレル(トルコ)らも代表戦でゴールを挙げて気分が上がっているはずですし、モドリッチ(クロアチア)も2試合フル出場と未だに健在なところを披露。懸念は長旅をしてきたロドリコ、エンドリッグ(ブラジル)、バルベルデ(ウルグアイ)らですが、ミッドウィークにCLドルトムント戦を挟んだ後の来週末はいよいよ、勝ち点差3の首位バルサと直接対決できるクラシコ(伝統の一戦)となれば、今は躓いている場合じゃない?逆にセルタの方はエースのイアゴ・アスパスと昨季後半、ヘタフェにいたイリアス・モリバが前節のラス・パルマス戦で退場。この試合に出られないという弱みがありますし、先週のストックホルム電撃旅行の際、レイプ疑惑騒動に巻き込まれたエムバペだって、この試合に集中しない訳にはいきませんよね。
そしてマドリッド残り4チームは皆、日曜試合となり、ラージョは午後2時から、マジョルカとのアウェイゲーム。Paron(パロン/リーガの停止期間)直前の試合ではバジャドリーに1-2と勝利して、その流れを維持したいイニゴ・ペレス監督のチームですが、怖いのは相手のエース、ムリキが完全復帰してくること。その負傷中、代理を立派に努め、7位という高いポジションにマジョルカを導いたラリンも好調ですし、いえ、浅野拓磨選手は先週あった練習試合でハムストリングのケガを再発させてしまったようで、出られないみたいなんですけどね。ハメス・ロドリゲスもコロンビア代表でまた、活躍して戻って来たようですし、ここはラージョもマジョルカとの順位逆転を狙ってもいいかも。
続く午後4時15分(日本時間午後11時15分)からの時間帯ではいよいよ、メトロポリターノに応援団のいないアトレティコがレガネスとの兄弟分ダービーに挑むんですが、代表戦中の朗報は開幕節にゴールを挙げたきりだったセルロート(ノルウェイ)が2得点して帰って来ること。フリアン・アルバレスもボリビア戦でゴールを挙げていますしね。デ・パウルとモリーナがアルゼンチン代表では良くても、アトレティコでは別人なのは今に始まったことではないため、仕方ないんですが、今回はフランス代表を引退したグリーズマンが休養十分なのが一番、頼りになるかと。
兄貴分の胸を借りるボルハ・ヒメネス監督のチームは先週、バジャドリーとビジャ・デ・レガネス杯をプレーし、そこではサエンス、シラ、ラバがゴールを挙げて、3-1で快勝。ただ悩みはそのゴール力を公式戦では発揮できていないことで、うーん、この代表戦期間は出向したのがシセ(ギネア)だけと、チームを離れた選手は少ないんですけどね。何より、この夏の目玉補強として入団したハラー(ドルトムントからレンタル)がまだ無得点というのが辛いところですが、実はメトロポリターノは彼が昨季のCL準々決勝1stレグでゴールを挙げ、2ndレグの逆転突破を導いた因縁のあるスタジアム。まさかとは思いますが、アトレティコには重々、用心することをお勧めします。
そして午後6時半から、ヘアフェがラ・セラミカでのビジャレアル戦でマドリッド勢のトリを務めるんですが、ボルダラス監督のチームには先週、昨季レガネスを退団して以来、フリーだったニヨムが加入するなんてことも。彼はレガネスの前はヘタフェにいて、その前はレガネスでと、何故かお隣さんの間を何度も行き来している右SBで、そうこうするうちにもう36才になってしまったんですけどね。何かと人出の足りないヘタフェとしては猫の手も借りたいぐらいだった?折しも相手のビジャレアルは9節にサンティアゴ・ベルナバウで兄貴分に2-0と完敗。敵を弟分で取ってやれといったところでしょうが、そろそろボルハ・マジョラルもスタメン出場できそうですし、レガネス同様16位で降格圏スレスレの位置にいるヘタフェにはもう少し、安心な順位まで上昇してもらえたらと思います。
ちなみにこの事件に対しては平行して、火曜に行政組織であるアンチバイオレンス委員会からも処分が出ていて、こちらはメトロポリターノの完全封鎖2週間、罰金6万5000ユーロ(約1000万円)という更に重い裁定。ただ、2017年の1部再昇格時のピッチへのファン大量乱入により、コリセウム1試合封鎖を命じられた弟分のヘタフェが処分執行となったのが、今年年初のメトロポリターノを借りてのラージョ戦だったことからも、こちらは当面、心配しなくていいはずですが、もちろん、アトレティコはすぐさま、ヒル・マリン筆頭株主が声明を出して反論することに。
曰く、クラブはすでに身元が判明した4人をソシオ(協賛会員)から永久追放し、スタジアムへの入場も禁止。更に警察があと20人程を確認中で、この先、5試合当該区画のアボナードー(年間チケット保持者)にはアトレティコのアウェイゲームのチケットを売らないなどの処置を講じているにも関わらず、処分が重すぎるという主張ですが、いやあ。何にしてもフォンド・スールにいる応援団、全員がいなくなったら、メトロポリターノは昨季だったか、彼ら応援ストをしていた時のように試合中、場内が静かになってしまいますからねえ。
まあ、そんなことはともかく、今週火曜にスペイン代表がプレーしたネーションズリーグ4節の様子もお伝えしておかないと。土曜にムルシアでデンマークに1-0で勝ち、準々決勝進出に王手をかけた彼らは日月とラス・ロサス(マドリッド近郊)の協会施設でトレーニングして、今度はコルドバへと移動。その間も最初の試合でファールを鬼のように受けていたジャマル(バルサ)が筋肉痛で離脱したり、週末はクラブの練習が休みだったリケルメ(アトレティコ)が追加招集されたりとメンバー変更があったんですが、このセルビア戦でもスタメンはユーロ決勝から7人が違う選手に。
ベオグラードでの1節でスコアレスドローした相手ですし、ヌエボ・アルカンヘル(2部のコルドバのホーム)ではキックオフ時から、ドシャ降りの雨。ジャマルとニコ・ウィリアムス(アスレテティック)、左右の両輪がいないのもあって、これが2度目というA代表の来訪にスタジアムを満員にしたファンがゴールを見る前に風邪を引かないかと心配した私だったんですけどね。何とこの日は開始4分にはもう、スペインが先制していたんですよ。そう、ショートのCKから、代表戦週間入り直前のリーガ戦でヒザの靭帯を断裂したカルバハル(レアル・マドリー)の代役として今回、デ・ラ・フエンテ監督が抜擢したパブロ・ポロ(トッテナム)がゴール前に上げたクロスをラポール(アル・ナスル)がヘッドで決めてくれるとは、有難いじゃないですか。
これには後で昨季まで長らくヘタフェにいたマクシモビッチ(パナシナイコス)も、「Encajar tan pronto ha cambiado nuestro plan de partido y España ha ganado en confianza/エンカハール・タン・プロントー・ア・カンビアードー・ヌエストロ・プラン・デ・パルティード・イ・エスパーニャ・ア・アガナードー・エン・コンフィアンサ(あんなに早い時間に失点したせいで、ウチはプランを変えないといけなくなって、スペインは自信を得た)」と嘆いていたんですけどね。ただ、その自信はその後の前半中、相変わらず、シュートはバンバン撃っていたスペインなんですが、スコアに反映されることはなく、1-0の僅差でハーフタイムを迎えることに。
いやあ、その日は夕方に弟分のU21代表も2025年ユーロ予選最後のマルタ戦をプレーしていて、ながら見をしていたところ、前半だけで大型FWサム(アラベスへのレンタルから帰還後、アトレティコからポルトに移籍)がpoker(ポケル/4得点のこと)を達成する快挙。最後は6-0の大勝をしていたため、アトレティコがこの夏、逃がした魚は文字通り、大きかった感ともっとゴールが見たい欲求に駆られていた私だったんですけどね。大人の代表も後半にはまた割と早くチャンスが巡ってきて、7分にはポロのシュートがエリア内でビルマンチェビッチ(スパルタ・プラハ)の腕に当たり、PKをゲットしたんですが…。
キッカーに立ったモラタ(ミラン)が、うーん、アトレティコでも何回か止められていた姿を見ていたため、最初から懐疑的だった私の予想の遥か上を行く、天高く飛んでいくPKを撃ってくれるんですから、さすがです。これじゃ、サンティアゴ・ベルナベウやメトロポリターノと違って、彼に偏見のないコルドバのファンだって、pito(ピト/ブーイング)したくなるんじゃないか、それでまたユーロ前に患った鬱が復活するんじゃないかと邪推してしまった私でしたが、大丈夫。その直後から、モラタコールの大声援が始まったとなれば、これに応えないのは男がすたる?
ええ、後でモラタも「Hoy me han ayudado a seguir peleando y luchando/オイ・メ・アン・アジュダードー・ア・セギール・ペレアンドー・イ・ルチャンドー(今日はボクが戦い続けられるように助けてもらった)」と告白していたんですが、まあ、昨季後半、超スランプに入るキッカケとなったCL準々決勝ドルトムント戦2ndレグでの楽勝に見えたGKとの1対1を外したプレーは、ジグナル・イドゥナ・パルクでのことでしたからね。あの時は励ましてくれるビジターファンも少なく、そのまま腑抜けてしまった彼でしたが、この日は20分、ファビアン(PSG)からのスルーパスを受け、GKライコビッチ(マジョルカからアル・イティハドに移籍)を破っているんですから、もうビックリですよお。
更にスペインは29分、エリア前でパブロビッチ(ミラン)がオジャルサバル(レアル・ソシエダ)を乱暴なタックルで倒し、いえ、最初、主審はイエローカードを出したんですけどね。VAR(ビデオ審判)通信でモニターチェックに赴いたところ、レッドカードになり、セルビアが1人少なくなったのはともかく、そのFKをアレックス・バエナ(ビジャレアル)が見事にゴールにしてしまったのは呆然とするばかり。何せ、スペイン代表で直接FKが決まるのは7年ぶりだそうですからね。当人によると、「Son muchos entrenamientos practicando/ソン・ムーチョス・エントレナミエントス・プラクティカンドー(セッションで沢山練習した)」賜物だそうですが、これで3-0としてスペインは快勝。しっかりネーションズリーグ準々決勝進出を決めてくれましたっけ。
え、それにしたって、ユーロ優勝のチームから、GKウナイ・シモン(アスレティック)、ロドリ(マンチェスター・シティ)、カルバハル、ル・ノルマン(アトレティコ)、ダニ・オルモ、フェラン・トーレス(バルサ)、更にはニコ・ウィリアムスやジャマルまでいなくても、あっさり勝ってしまうスペインの強さは本物じゃないかって?そうですね、セルビアのストイコビッチ監督も「彼らは別次元にいることを今夜見た。スペインは同じ質の高さで2チーム組める感じがする」とシャッポを脱いでいたんですけどね。デ・ラ・フエンテ監督も「このシチュエーションを楽しんでいる。メディア的に知名度がなくても優れた選手を世間に教えてあげられるんだからね」と言っていたように、ウナイ・シモン代理のダビド・ラジャ、ロドリ代理のスビメンディ(レアル・ソシエダ)、バエナ、ビビアン(アスレティック)とユーロで控えだった選手たちの活躍は目を瞠らんばかりだったかと。
この調子が続けば、2008年ユーロから、2010年W杯、2012年ユーロの国際メジャー大会3連覇を遂げた黄金時代のリピートも夢じゃない気がしますが、それはまだまだ先の話。当面は11月の代表戦でネーションズリーグのグループ首位突破を確定させて、準々決勝組み合わせ抽選のシード権を取るのが優先に。ええ、新設フェーズの3月の試合は同じ相手とのホーム・アウェイ戦となるため、グループ2位の少しでも楽な相手と当たるにこしたことはありませって。
その一方で各国代表戦が終わりを告げ、週明けからはマドリッドのクラブから出向していた選手たちも五月雨のように帰還してきているんですが、とりあえず、今週末の予定も見ておくと。リーガ10節の先陣を切るのは土曜午後9時(日本時間翌午前4時)から、バライドスで9位のセルタと対戦するマドリーで、ええ、この代表期間はエムバペ、メンディ(フランス)、ビニシウス、ミリトン(ブラジル)、ルニン(ウクライナ)らも負傷等でお留守番となりましたからね。それもこの2週間で皆、回復し、マドリーダービーでケガをしたGKクルトワも治ったとなれば、一体、何を恐れることがある?
加えて、ベリンガム(イングランド)やギュレル(トルコ)らも代表戦でゴールを挙げて気分が上がっているはずですし、モドリッチ(クロアチア)も2試合フル出場と未だに健在なところを披露。懸念は長旅をしてきたロドリコ、エンドリッグ(ブラジル)、バルベルデ(ウルグアイ)らですが、ミッドウィークにCLドルトムント戦を挟んだ後の来週末はいよいよ、勝ち点差3の首位バルサと直接対決できるクラシコ(伝統の一戦)となれば、今は躓いている場合じゃない?逆にセルタの方はエースのイアゴ・アスパスと昨季後半、ヘタフェにいたイリアス・モリバが前節のラス・パルマス戦で退場。この試合に出られないという弱みがありますし、先週のストックホルム電撃旅行の際、レイプ疑惑騒動に巻き込まれたエムバペだって、この試合に集中しない訳にはいきませんよね。
そしてマドリッド残り4チームは皆、日曜試合となり、ラージョは午後2時から、マジョルカとのアウェイゲーム。Paron(パロン/リーガの停止期間)直前の試合ではバジャドリーに1-2と勝利して、その流れを維持したいイニゴ・ペレス監督のチームですが、怖いのは相手のエース、ムリキが完全復帰してくること。その負傷中、代理を立派に努め、7位という高いポジションにマジョルカを導いたラリンも好調ですし、いえ、浅野拓磨選手は先週あった練習試合でハムストリングのケガを再発させてしまったようで、出られないみたいなんですけどね。ハメス・ロドリゲスもコロンビア代表でまた、活躍して戻って来たようですし、ここはラージョもマジョルカとの順位逆転を狙ってもいいかも。
続く午後4時15分(日本時間午後11時15分)からの時間帯ではいよいよ、メトロポリターノに応援団のいないアトレティコがレガネスとの兄弟分ダービーに挑むんですが、代表戦中の朗報は開幕節にゴールを挙げたきりだったセルロート(ノルウェイ)が2得点して帰って来ること。フリアン・アルバレスもボリビア戦でゴールを挙げていますしね。デ・パウルとモリーナがアルゼンチン代表では良くても、アトレティコでは別人なのは今に始まったことではないため、仕方ないんですが、今回はフランス代表を引退したグリーズマンが休養十分なのが一番、頼りになるかと。
兄貴分の胸を借りるボルハ・ヒメネス監督のチームは先週、バジャドリーとビジャ・デ・レガネス杯をプレーし、そこではサエンス、シラ、ラバがゴールを挙げて、3-1で快勝。ただ悩みはそのゴール力を公式戦では発揮できていないことで、うーん、この代表戦期間は出向したのがシセ(ギネア)だけと、チームを離れた選手は少ないんですけどね。何より、この夏の目玉補強として入団したハラー(ドルトムントからレンタル)がまだ無得点というのが辛いところですが、実はメトロポリターノは彼が昨季のCL準々決勝1stレグでゴールを挙げ、2ndレグの逆転突破を導いた因縁のあるスタジアム。まさかとは思いますが、アトレティコには重々、用心することをお勧めします。
そして午後6時半から、ヘアフェがラ・セラミカでのビジャレアル戦でマドリッド勢のトリを務めるんですが、ボルダラス監督のチームには先週、昨季レガネスを退団して以来、フリーだったニヨムが加入するなんてことも。彼はレガネスの前はヘタフェにいて、その前はレガネスでと、何故かお隣さんの間を何度も行き来している右SBで、そうこうするうちにもう36才になってしまったんですけどね。何かと人出の足りないヘタフェとしては猫の手も借りたいぐらいだった?折しも相手のビジャレアルは9節にサンティアゴ・ベルナバウで兄貴分に2-0と完敗。敵を弟分で取ってやれといったところでしょうが、そろそろボルハ・マジョラルもスタメン出場できそうですし、レガネス同様16位で降格圏スレスレの位置にいるヘタフェにはもう少し、安心な順位まで上昇してもらえたらと思います。
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レジェンドDFマルセロの息子、15歳FWエンツォ・アウベスがレアルとの新契約にサイン
クラブのレジェンドでもあり先日現役を引退した元ブラジル代表DFマルセロの長男であるFWエンツォ・アウベス(15)が、レアル・マドリーとの新契約を締結した。 父親はマドリーで長らく左サイドバックを支え、クラブ最多タイの25個のタイトルを獲得したマルセロ。息子のエンツォ・アウベスは、カデーテBに所属している。 U-15スペイン代表としてもプレーするエンツォ・アウベスは、2022年12月に初めてマドリー契約。そして、この度新たな契約を結んだようだ。 父親の名前以上に将来有望なストライカーとして注目されているエンツォ・アウベス。契約には父であるマルセロや母親のクラリス・アウベスさんも同席。「白いシャツを着てもう1年。このシャツを着続けることは誇りだ」と投稿した。 <span class="paragraph-title">【写真】 エンツォ・アウベスが父マルセロらと新契約にサイン</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="instagram-media" data-instgrm-captioned data-instgrm-permalink="https://www.instagram.com/p/DGVpBAFszdW/?utm_source=ig_embed&utm_campaign=loading" data-instgrm-version="14" style=" background:#FFF; border:0; border-radius:3px; box-shadow:0 0 1px 0 rgba(0,0,0,0.5),0 1px 10px 0 rgba(0,0,0,0.15); margin: 1px; max-width:540px; min-width:326px; padding:0; width:99.375%; width:-webkit-calc(100% - 2px); width:calc(100% - 2px);"><div style="padding:16px;"> <a href="https://www.instagram.com/p/DGVpBAFszdW/?utm_source=ig_embed&utm_campaign=loading" style=" background:#FFFFFF; line-height:0; padding:0 0; text-align:center; text-decoration:none; width:100%;" target="_blank"> <div style=" display: flex; flex-direction: row; align-items: center;"> <div style="background-color: #F4F4F4; border-radius: 50%; flex-grow: 0; height: 40px; margin-right: 14px; width: 40px;"></div> <div style="display: flex; flex-direction: column; flex-grow: 1; justify-content: center;"> <div style=" background-color: #F4F4F4; border-radius: 4px; flex-grow: 0; height: 14px; margin-bottom: 6px; width: 100px;"></div> <div style=" background-color: #F4F4F4; border-radius: 4px; flex-grow: 0; height: 14px; width: 60px;"></div></div></div><div style="padding: 19% 0;"></div> <div style="display:block; height:50px; margin:0 auto 12px; width:50px;"><svg width="50px" height="50px" viewBox="0 0 60 60" version="1.1" xmlns="https://www.w3.org/2000/svg" xmlns:xlink="https://www.w3.org/1999/xlink"><g stroke="none" stroke-width="1" fill="none" fill-rule="evenodd"><g transform="translate(-511.000000, -20.000000)" fill="#000000"><g><path d="M556.869,30.41 C554.814,30.41 553.148,32.076 553.148,34.131 C553.148,36.186 554.814,37.852 556.869,37.852 C558.924,37.852 560.59,36.186 560.59,34.131 C560.59,32.076 558.924,30.41 556.869,30.41 M541,60.657 C535.114,60.657 530.342,55.887 530.342,50 C530.342,44.114 535.114,39.342 541,39.342 C546.887,39.342 551.658,44.114 551.658,50 C551.658,55.887 546.887,60.657 541,60.657 M541,33.886 C532.1,33.886 524.886,41.1 524.886,50 C524.886,58.899 532.1,66.113 541,66.113 C549.9,66.113 557.115,58.899 557.115,50 C557.115,41.1 549.9,33.886 541,33.886 M565.378,62.101 C565.244,65.022 564.756,66.606 564.346,67.663 C563.803,69.06 563.154,70.057 562.106,71.106 C561.058,72.155 560.06,72.803 558.662,73.347 C557.607,73.757 556.021,74.244 553.102,74.378 C549.944,74.521 548.997,74.552 541,74.552 C533.003,74.552 532.056,74.521 528.898,74.378 C525.979,74.244 524.393,73.757 523.338,73.347 C521.94,72.803 520.942,72.155 519.894,71.106 C518.846,70.057 518.197,69.06 517.654,67.663 C517.244,66.606 516.755,65.022 516.623,62.101 C516.479,58.943 516.448,57.996 516.448,50 C516.448,42.003 516.479,41.056 516.623,37.899 C516.755,34.978 517.244,33.391 517.654,32.338 C518.197,30.938 518.846,29.942 519.894,28.894 C520.942,27.846 521.94,27.196 523.338,26.654 C524.393,26.244 525.979,25.756 528.898,25.623 C532.057,25.479 533.004,25.448 541,25.448 C548.997,25.448 549.943,25.479 553.102,25.623 C556.021,25.756 557.607,26.244 558.662,26.654 C560.06,27.196 561.058,27.846 562.106,28.894 C563.154,29.942 563.803,30.938 564.346,32.338 C564.756,33.391 565.244,34.978 565.378,37.899 C565.522,41.056 565.552,42.003 565.552,50 C565.552,57.996 565.522,58.943 565.378,62.101 M570.82,37.631 C570.674,34.438 570.167,32.258 569.425,30.349 C568.659,28.377 567.633,26.702 565.965,25.035 C564.297,23.368 562.623,22.342 560.652,21.575 C558.743,20.834 556.562,20.326 553.369,20.18 C550.169,20.033 549.148,20 541,20 C532.853,20 531.831,20.033 528.631,20.18 C525.438,20.326 523.257,20.834 521.349,21.575 C519.376,22.342 517.703,23.368 516.035,25.035 C514.368,26.702 513.342,28.377 512.574,30.349 C511.834,32.258 511.326,34.438 511.181,37.631 C511.035,40.831 511,41.851 511,50 C511,58.147 511.035,59.17 511.181,62.369 C511.326,65.562 511.834,67.743 512.574,69.651 C513.342,71.625 514.368,73.296 516.035,74.965 C517.703,76.634 519.376,77.658 521.349,78.425 C523.257,79.167 525.438,79.673 528.631,79.82 C531.831,79.965 532.853,80.001 541,80.001 C549.148,80.001 550.169,79.965 553.369,79.82 C556.562,79.673 558.743,79.167 560.652,78.425 C562.623,77.658 564.297,76.634 565.965,74.965 C567.633,73.296 568.659,71.625 569.425,69.651 C570.167,67.743 570.674,65.562 570.82,62.369 C570.966,59.17 571,58.147 571,50 C571,41.851 570.966,40.831 570.82,37.631"></path></g></g></g></svg></div><div style="padding-top: 8px;"> <div style=" color:#3897f0; font-family:Arial,sans-serif; font-size:14px; font-style:normal; font-weight:550; line-height:18px;">この投稿をInstagramで見る</div></div><div style="padding: 12.5% 0;"></div> <div style="display: flex; flex-direction: row; margin-bottom: 14px; align-items: center;"><div> <div style="background-color: #F4F4F4; border-radius: 50%; height: 12.5px; width: 12.5px; transform: translateX(0px) translateY(7px);"></div> <div style="background-color: #F4F4F4; height: 12.5px; transform: rotate(-45deg) translateX(3px) translateY(1px); width: 12.5px; flex-grow: 0; margin-right: 14px; margin-left: 2px;"></div> <div style="background-color: #F4F4F4; border-radius: 50%; height: 12.5px; width: 12.5px; transform: translateX(9px) translateY(-18px);"></div></div><div style="margin-left: 8px;"> <div style=" background-color: #F4F4F4; border-radius: 50%; flex-grow: 0; height: 20px; width: 20px;"></div> <div style=" width: 0; height: 0; border-top: 2px solid transparent; border-left: 6px solid #f4f4f4; border-bottom: 2px solid transparent; 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overflow:hidden; padding:8px 0 7px; text-align:center; text-overflow:ellipsis; white-space:nowrap;"><a href="https://www.instagram.com/p/DGVpBAFszdW/?utm_source=ig_embed&utm_campaign=loading" style=" color:#c9c8cd; font-family:Arial,sans-serif; font-size:14px; font-style:normal; font-weight:normal; line-height:17px; text-decoration:none;" target="_blank">Enzo Alves(@enzoalvesv)がシェアした投稿</a></p></div></blockquote> <script async src="//www.instagram.com/embed.js"></script> 2025.02.21 23:55 Fri3
40歳C・ロナウドが約400億円で3年連続最も稼いだアスリートに! メッシが5位、ドジャース・大谷翔平は9位
アル・ナスルのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(40)が、再び世界で最も稼ぐアスリートとなった。アメリカ『フォーブス』が伝えた。 サッカー界のスーパースターの1人であるC・ロナウド。初めて世界で最も稼ぐアスリートになってから9年。40歳になった中で、3年連続5度目のナンバーワンとなった。 スポルティングCPで才能を見出され、マンチェスター・ユナイテッドで輝きを放ち、レアル・マドリーで全盛期を迎えると、ユベントス、ユナイテッドでプレーし、現在はサウジアラビアのアル・ナスルでプレー。AFCチャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)では準決勝で川崎フロンターレに敗れてアジア王者は逃したが、その存在感は健在だ。 サッカー界のNo.1プレーヤーという肩書きは譲りつつあるものの、この1年間で稼いだ金額は推定2億7500万ドル(約399億6000万円)とのこと。これは自己最高記録であり、歴代でも2015年に3億ドル、2018年に2億8500万ドルを稼いだプロボクサーのフロイド・メイウェザーだけとなっている。 内訳としては2億2500万ドル(約326億9000万円)がアル・ナスルとの契約で手にしており、残りの5000万ドル(約72億7000万円)はピッチ外での収入となり、スポンサー契約などの収入と見られている。 サッカー選手ではトップ10にはアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(インテル・マイアミ)が1億3500万ドル(約196億3000万円)で5位。8位に元フランス代表FWカリム・ベンゼマ(アル・イテハド)が1億400万ドル(約151億2000万円)でランクイン。トップ50に広げると、フランス代表FWキリアン・ムバッペ(レアル・マドリー)が9000万ドル(約130億9000万円)で16位、ブラジル代表FWネイマール(サントス)が7600万ドル(約110億5000万円)で25位、ノルウェー代表FWアーリング・ハーランド(マンチェスター・シティ)が6200万ドル(約90億1000万円)で34位、ブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオール(レアル・マドリー)が5500万ドル(約80億円)で46位、セネガル代表FWサディオ・マネ(アル・ナスル)が5400万ドル(約78億5000万円)で48位となった。 全体では2位にNBAのゴールデンステート・ウォリアーズのステフィン・カリーで1億5600万ドル(約226億7000万円)、3位にイングランドのプロボクサーであるタイソン・フューリーで1億4600万ドル(約212億2000万円)、4位にNFLのダラス・カウボーイズに所属するダック・プレスコットで1億3700万ドル(約199億1000万円)、5位がメッシとなった。 なお、日本人では9位にはMLBのロサンゼルス・ドジャーズに所属する大谷翔平が唯一入り1億250万ドル(約148億9000万円)。フィールド上で250万ドル(約3億6000万円)、フィールド外で1億ドル(約145億3000万円)を稼いでいるとされている。 <h3>◆最も稼ぐアスリートランキング 2025</h3> 1位:クリスティアーノ・ロナウド(サッカー/ポルトガル/40歳) 総収益:2億7500万ドル(約399億6000万円) 2位:ステフィン・カリー(バスケットボール/アメリカ/37歳) 総収益:1億5600万ドル(約226億7000万円) 3位:タイソン・フューリー(ボクシング/イギリス/36歳) 総収益:1億4600万ドル(約212億2000万円) 4位:ダック・プレスコット(アメリカン・フットボール/アメリカ/31歳) 総収益:1億3700万ドル(約199億1000万円) 5位:リオネル・メッシ(サッカー/アルゼンチン/37歳) 総収益:1億3500万ドル(約196億3000万円) 6位:レブロン・ジェームズ(バスケットボール/アメリカ/39歳) 総収益:1億3380万ドル(約194億4000万円) 7位:フアン・ソト(野球/ドミニカ共和国/26歳) 総収益:1億1400万ドル(約165億8000万円) 8位:カリム・ベンゼマ(サッカー/フランス/36歳) 総収益:1億400万ドル(約151億2000万円) 9位:大谷翔平(野球/日本/歳) 総収益:1億250万ドル(約148億9000万円) 10位:ケビン・デュラント(バスケットボール/アメリカ/35歳) 総収益:1億140万ドル(約147億3000万円) 2025.05.16 17:40 Fri4
レアル退団の理由は「マドリーと競争したくなかった」…ベンゼマが引退後のプランも語る「フロレンティーノの近くに居たい」
レアル・マドリーのレジェンドでもあり、現在はサウジアラビアのアル・イテハドでプレーする元フランス代表FWカリム・ベンゼマが、サウジアラビアの日々などを語った。 リヨンで育ったベンゼマは2005年7月にファーストチームに昇格。2009年7月に21歳でマドリーに完全移籍した。 ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(アル・ナスル)ら、数多くの世界的なスター選手たちとプレーしたベンゼマは、公式戦648試合で354ゴール165アシストを記録。ラ・リーガ、チャンピオンズリーグ、コパ・デル・レイなど全てのタイトルを獲得したほか、バロンドールも受賞。2023年夏にサウジアラビアへと移籍した。 アル・イテハドではここまで公式戦51試合で31ゴール15アシストを記録。キャプテンとしてチームを牽引している中、『Los Amigos de Edu』という番組でエドゥ・アギーレ氏との対談に出演した。 現在サウジ・プロ・リーグでプレーするベンゼマ。サウジアラビアでの生活については「ここは気持ちが良いし、落ち着いている。マドリードとは同じではないが、ここでも常に勝たなければならない。毎年レベルが上がり、その資格が必要になる」とコメント。「僕がマドリードに来た時も、人々が僕を愛してくれていることにいつだって気がついていた。僕たちにはとても優秀なチームと監督がいる」と、アル・イテハドでの充実ぶりを語った。 サウジ・プロ・リーグは近年ヨーロッパから数多くの選手が加入しており、ワールドクラスの選手が集まるリーグとなっている。 また、サウジアラビア国民もサッカーに熱心であり、アジアの大会などが多く開催。そのため、マドリー時代と自身の生活は大きく変わっていないとした。 「僕の日常生活はマドリードと似ている。朝起きて、自宅のジムでトレーニングし、午後はチームと一緒にトレーニングしている」 「夜はディナーに出掛けたり、ビーチに行ったりすることもある。ただ、ここでも通りを歩くことはできない。人々はサッカーに夢中だ。僕は今でもマドリードにいた時と同じように、自分自身を大切にしている」 改めてマドリーを去った理由についても聞かれたベンゼマは、全てを成し遂げたからだと説明。また、ヨーロッパの他のクラブでマドリーと争いたくなかったと理由を語った。 「僕は全てを成し遂げた。少年としてスタートし、男として終えた。全てのタイトルとバロンドールを獲得したので、良い形で去りたかった」 「次の年にどのような成績を収めたかは誰にも分からない。僕にとって、レアル・マドリーは世界最高のクラブであり、PSGやシティなど、マドリーと張り合える他のチームで競争はしたくなかった」 多くの成功を手にしたベンゼマも37歳。キャリアの終わりに向かっている中、引退後についても語り、自身をマドリーにつ的たフロレンティーノ・ペレス会長の近くに居たいと語った。 「監督になることについてはよく分からない。選手になることよりも難しいと思う。サッカーの近くにいたい。引退したらフロレンティーノの近くに居たいね」 2025.03.03 18:30 Mon5
