五輪が終われば、リーガが始まる…/原ゆみこのマドリッド
2024.08.09 23:30 Fri
「本番前に夏バテしそう」そんな風に私が心配になっていたのは木曜日、ツアーから戻って来たマドリッドの兄貴分たちが次はいつ練習するのか、調べていた時のことでした。いやあ、前日のうちにアメリカ東海岸から帰還したレアル・マドリーはその日の夕方から、バルデベバス(バラハス空港の近く)で始動していたエムバペ、ベリンガム、カルハバル、カマビンガ、チュアメニ、メンディ、バルベルデにアンチェロッティ監督が挨拶した後、木曜午前中にはこのプレシーズン最初となるトップチーム勢揃いセッションがあったんですけどね。
練習場入口には早くもエムバペマニアが大勢、詰め掛けていたのもTVの映像で知ったんですが、気温37℃という酷暑の中、選手の出待ちをするとはマドリーファンは命知らず?それでも彼らは運動する訳ではないため、まだいいんですが、何と金曜の練習開始が午後5時とは如何に。香港帰りのアトレティコもマハダオンダ(マドリッド近郊)での再開セッションは金曜午後7時でしたしね。双方とも次の試合はマドリーが来週水曜にUEFAスーパーカップのアタランタ戦をワルシャワで、アトレティコは日曜に最後のプレシーズンマッチ、ユベントス戦をストックホルムでと、マドリッドより遥かに涼しい環境でできる上、どちらもリーガ開幕戦は午後9時30分。それなのに1日のうち、一番暑い時間に日向でトレーニングって、選手たちが熱中症になったら、一体、どうするつもりなんでしょう。
まあ、そんなことはともかく、またしても試合三昧だった今週はどんなだったかというと。スタートは月曜にあったスペイン代表男子の準決勝モロッコ戦だったんですが、開始11分には敵にすっ飛ばされたプビル(アタランタ)に潰されて、主審が負傷。続行不可となり、第4審判と交代となる不運に見舞われることに。その後は準々決勝日本戦でも2ゴールの活躍を見せたフェルミン(バルサ)がエリア外から撃ったりしていたんですが、32分、バリオス(アトレティコ)がやらかしてしまったんですよ。そう、エリア内でリチャードソン(スタッド・ランス)の足を蹴ってしまい、VAR(ビデオ審判)モニター判定でPKを献上とはツイていません。
ラヒミ(アル・アリン)がPKを決め、この時、モロッコのキャプテン、マドリー出身のアクラフ(PSG)がクラブの同僚、GKアルナウ・テナスに悪態をついていたのもどうかと思いましたが、主審のアクシデントのせいで、12分もあったロスタイムにもスペインは得点することができず、試合は1-0でハーフタイムに入ることに。後半、サンティ・デニア監督のチームの反撃が始まったのは16分にプビル、ミランダ(ボローニャ)、バリオスがファンル(セビージャ)、ミゲール・グティエレス(ジローナ)、ベルナベ(パルマ)に代わった後で、ええ、21分にフェルミンが、ベルナベが突破できず、エリア内にこぼれたボールを同点ゴールにしてくれるとは、もしや彼、王者となったユーロのA代表で出番が30分もなかった鬱憤をオリンピックで晴らしている?
おまけになかなか、勝ち越し点が入らなかったため、私も延長戦を覚悟していた40分、今度はセルヒオ・ゴメス(ジローナ)がコーナー近くから送ったスルーパスをファンルが決めてくれたとなれば、もうこっちのもんですって。いえ、スタジアムの大部分を占める4万人のファンに後押しされたモロッコも最後まで諦めず、アブデ(ベティス)やリチャードソンらがシュートを撃っていったんですけどね。後半ロスタイム8分、FKからの全員攻撃も実らず、そのままスペインが1-2で逆転勝ち。金曜午後6時(日本時間翌午前1時)から、大会を始めたパリのパルク・デ・プランスで、同日、エジプトを延長戦で3-1と破ったホスト国フランスとの決勝に臨めることに。
一方、翌火曜に準決勝でブラジルに挑んだスペイン女子はというと、うーん、この相手にはグループリーグ3節で0-2と快勝していたんですけどね。準々決勝ではコロンビアと延長戦となり、疲れていたのもあったか、モンセ・トメ監督はスタメンローテーションを4人程、したんですが、まさか前半6分から大ポカが出るとは!そう、GKカタ・コル(バルサ)がゴールキックを目の前にいるパレデス(バルサ)に当ててしまい、その跳ね返りがオウンゴールになった暁には、呆れて物も言えないとはまさにこのこと?
その後も敵のカウンター攻撃を喰らいまくりだったスペインは、前半ロスタイムにもポルティーリョ(コリンチャンス)に追加点を挙げられてしまったんですが、まあ、コロンビア戦でも後半終盤からの得点で追いついた彼女たちでしたからね。まだ慌てることはないと思ったものでしたが、この日はどこぞのチームなら珍しくないものの、スペイン女子では近年、初めて見るダメダメの日だったよう。だってえ、モンセ・トメ監督が4人も選手をリフレッシュしながら、対カウンター戦術の効果がまったく見られなかっただけでなく、後半27分にはアドリアナ(コリンチャンス)がシュートをゴールバーに当てた後のクリアができず、同選手のヘッドで3点目を取られているんですよ。
それでも32分にアレクシア・プテジャス(バルサ)が入ってから、少しは態勢を立て直すことに成功したスペインは、40分にはCKからサルマ(バルサ)がヘッドを決めて、1点を返すことに成功。でも後半ロスタイム1分目にオイアナ(マドリー)が自陣でパスをカットされ、ケロリン(ノース・カロリーナ・カレッジ)にGKカタ・コルが股抜きシュートを浴びてしまっては話になりませんって。実際、この日もブラジルGKロレナ(グレミオ)の度重なるメディカルヘルプ要請で15分と超長かったロスタイムの終盤には再び、サルマがゴールを挙げたため、その最後の4点目がなければ、相手も最後はかなり焦ったはずですけどね。そんなのはただのタラレバ。
結局、4-2で負けてしまったスペイン女子はパリ上陸の夢破れ、金曜午後6時から、準決勝でアメリカに1-0で負けたドイツとリヨンで3位決定戦をプレーすることに。救いなのは、これはオリンピックなため、この試合に勝てば、銅メダルを獲得。W杯を制した昨夏のようにサルスエラ宮殿やモンクロア宮殿を表敬訪問して、国王フェリペ6世やペドロ・サンチェス首相に祝ってもらうことはできるはずですが、男子代表に後れを取ったのは彼女たちもきっと、悔しく思っているでしょうね。
そして水曜はマドリッドのクラブがプレシーズンマッチ盛りで、いえ、もちろん、午前1時からのマドリー・アメリカツアー最終戦は見られなかったんですけどね。いよいよ、ビニシウスとロドリゴが先発したチェルシー戦では、逆に「No recuperaron bien ante el Barça/ノー・レクペラロン・ビエン・アンテ・エル・バルサ(バルサ戦から上手く回復できなかった)」(アンチェロッティ監督)という理由で、エンドリックとギュレルがお休みすることに。それも皮肉なもので、前半19分にはブライムのアシストでルーカス・バスケスがシュートしたボールがトロトロになりながら、ゴールラインを割り、いえまあ、セバージョスも念のため、押し込んでいたんですけどね。
このゴールで先制したマドリーは27分、今度はビニシウスがブライムにキラーパスを送り、後者がビジャレアルから移籍したGKヨルゲンセンをかわして、角度のないところからのシュートで2点目を挙げることに。39分にはフラン・ガルシアとGKクルトワがお見合いしたせいで、マドゥエケにヘッドで1点を返されてしまったなんてこともあったんですが、大丈夫。GKがルーニンとなり、後半20分過ぎにはカンテラーノ(RMカスティージャの選手)ばかりとなってしまったマドリーでしたが、そのまま2-1で勝って、この夏のアメリカツアー初白星を挙げられたのは良かったかと(最終結果2-1)。
一方、お隣さんのキッチー戦は香港での試合だったため、キックオフも午後2時とお店の開いている時間帯だったのが幸い。ただ、いつもの近所のバル(スペインの喫茶店兼バー)は8月が始まるやいなや、バケーションに入ってしまったため、少し遠出しないといけなかったんですが、その甲斐があったんですよ。そう、先週土曜にアトレティコ入団が発表され、アジアの地でチーム練習に加わったばかりのセルロート(ビジャレアルから移籍)が前半7分にはもうゴール力を発揮。ジョアン・フェリックスからのパスで先制点を入れているんですから、ビックリしたの何のって。
更に彼はその1分後にも敵GKのゴールキックがチームメートに当たって落ちたボールを拾い、vaselina(バセリーナ/ループシュート)を決めているって、その瞬間、僅かでもあったモラタ(ミランに移籍)を惜しむ声は完全に消えた?前半はこの2点だけだったアトレティコですが、ハーフタイムでの11人総取っ換えで、トップチームの選手がリケルメ、レマル、ハビ・ガランだけになったBチームも景気が良くてねえ。後半7分にはまず、リケルメのアシストでカルロス・マルティン(昨季はミランデスにレンタル)が3点目を挙げると、18分にはモウリーニョもゴール前からヘッドで4点目をゲット。
23分にはテルミノフに一矢を報われてしまったものの、その3分後にはピッチに入ったばかりのアトレティコBのエース、ニーニョ、そして41分にも敵GKの弾いたボールをレマルが決めて、最後は1-6のgoleada(ゴレアダ/ゴールラッシュ)で勝利したシメオネ監督のチームだったんですが、まあ、相手は香港のチームですからね。一応、ここまでプレシーズンマッチ3戦全勝というのは褒めてあげてもいいですが、それよりアトレティコはここ数日、冬眠から目覚めたかの如く、フロントの動きが激しいんですよ。
そう、セルロートと同じ日に入団発表されたル・ノルマン(レアル・ソシエダから移籍)はマハダオンダに残って、ずっとバケーション明け最終組のヒメネス、デ・パウル、モリーナと一緒に練習を続けているんですが、どうやら眉唾だと思っていたフリアン・アルバレス(マンチェスター・シティ)獲得まで、交渉がまとまったよう。正式発表は来週月曜になりそうですが、移籍金7000万ユーロ(約113億円)+オプション1500万ユーロ(約24億円)で5年契約って、これはもしや、先日、クラブが増資をした分を丸々充てている?
加えて移籍金4000万ユーロ(約65億円)のギャラガー(チェルシー)も木曜にはマドリッド入りしていて、要は2000万ユーロ(約33億円)のハビ・ゲラ(バレンシア)の線は消えたんですが、こちらは現在、オリンピック参加中のサムをチェルシーに同額で売却する見通しがついたためみたいですけどね。ただ、不可解なのは未だにジョアンの行き先が決まってないにも関わらず、セルロートとル・ノルマンにも合計7000万ユーロ程、移籍金を払えたことですが、果たしてこちらはどこから、捻出したものやら。何せ、いつも貧乏という話しか、聞こえてこないアトレティコですからね。1億2700万ユーロ(約205億円)払って獲ったジョアンの失敗例もありますし、こんなお隣さんのような大盤振る舞いを見ると、先行きが怖くなるのは私がネガティブすぎるせいでしょうか。
そして水曜の夕方、まだ全然気温が下がらない中、勇気を出して見に行った、コリセウムでのヘタフェvsサン・テティエンヌ戦はどうだったかというと、うーん、やっぱり先週の土曜が盛況だったのは相手が兄貴分のアトレティコだったからだったんですね。まだ夕日の残るスタンドのガラガラ感が半端なかったんですが、弟分には昨季はほぼずっと、負傷でプレーできなかったアランバリの復帰という嬉しいニュースが。そう、前半5分にはCKからの混戦で彼が先制ゴールを挙げてくれたんですが、残念ながら、得点はそれだけにとどまることに(最終結果1-0)。
もちろん、その日も左SBのアレックス・ソラ(レアル・ソシエダから移籍)がCFを務めていたようなヘタフェで、しかもここまで2部チーム相手の親善試合ですら、1勝もできず。よって、今季リーグ1に復帰したばかりとはいえ、フランスの名門チーム相手にゴール祭りが見られるとは期待していなかったんですけどね。アトレティコ戦ではアップに出て来て、復帰間近と思われたボルハ・マジョラルもこの日は移籍が控えているせいか、ベンチにも入らずとはあんまりじゃないですか。ようやくプレシーズン初勝利は挙げたとはいえ、このままCF不在でシーズンを始めるのは無謀としか言えないんですが、きっとボルダラス監督も気が気ではないでしょうね。
ちなみに今週末はマドリッドの弟分チームたちもプレシーズン最後の試合をすることになっていて、ヘタフェは土曜にイギリス遠征でサザンプトン戦。まだ未勝利のラージョも同じく海を渡り、ウォルバーハンプトン戦となるんですが、昇格組のレガネスは金曜からテレサ・エレラ杯(デポルティボ主催の夏の伝統的な親善大会)でラ・コルーニャ(スペイン北西部のビーチリゾート)に行って、2連戦をすることに。ただ、準決勝の相手はオビエト(2部)゛、決勝もようやく2部に復帰したばかりのデポルティボかRFEF1部(実質3部)のウニオニスタス・デ・サラマンカというのはちょっと、物足りないところですが、彼らもプレシーズンは6試合して白星なし。いい気分でリーガ開幕を迎えるためにも、優勝して帰って来てもらいたいものです。
練習場入口には早くもエムバペマニアが大勢、詰め掛けていたのもTVの映像で知ったんですが、気温37℃という酷暑の中、選手の出待ちをするとはマドリーファンは命知らず?それでも彼らは運動する訳ではないため、まだいいんですが、何と金曜の練習開始が午後5時とは如何に。香港帰りのアトレティコもマハダオンダ(マドリッド近郊)での再開セッションは金曜午後7時でしたしね。双方とも次の試合はマドリーが来週水曜にUEFAスーパーカップのアタランタ戦をワルシャワで、アトレティコは日曜に最後のプレシーズンマッチ、ユベントス戦をストックホルムでと、マドリッドより遥かに涼しい環境でできる上、どちらもリーガ開幕戦は午後9時30分。それなのに1日のうち、一番暑い時間に日向でトレーニングって、選手たちが熱中症になったら、一体、どうするつもりなんでしょう。
まあ、そんなことはともかく、またしても試合三昧だった今週はどんなだったかというと。スタートは月曜にあったスペイン代表男子の準決勝モロッコ戦だったんですが、開始11分には敵にすっ飛ばされたプビル(アタランタ)に潰されて、主審が負傷。続行不可となり、第4審判と交代となる不運に見舞われることに。その後は準々決勝日本戦でも2ゴールの活躍を見せたフェルミン(バルサ)がエリア外から撃ったりしていたんですが、32分、バリオス(アトレティコ)がやらかしてしまったんですよ。そう、エリア内でリチャードソン(スタッド・ランス)の足を蹴ってしまい、VAR(ビデオ審判)モニター判定でPKを献上とはツイていません。
おまけになかなか、勝ち越し点が入らなかったため、私も延長戦を覚悟していた40分、今度はセルヒオ・ゴメス(ジローナ)がコーナー近くから送ったスルーパスをファンルが決めてくれたとなれば、もうこっちのもんですって。いえ、スタジアムの大部分を占める4万人のファンに後押しされたモロッコも最後まで諦めず、アブデ(ベティス)やリチャードソンらがシュートを撃っていったんですけどね。後半ロスタイム8分、FKからの全員攻撃も実らず、そのままスペインが1-2で逆転勝ち。金曜午後6時(日本時間翌午前1時)から、大会を始めたパリのパルク・デ・プランスで、同日、エジプトを延長戦で3-1と破ったホスト国フランスとの決勝に臨めることに。
まあ、これでスペイン男子は銀メダル以上が確定しましたし、開会式が近づくにつれ、順番待ちで食堂に長蛇の列ができるようになって大変だったというオリンピック選手村には戻らず、チームはホテルに滞在するようですしね。体調万全で挑んで、アンリ監督率いるフランスの前でも実力を発揮してくれればいいだけですが、それにしたって、6月1日からA代表の合宿入り。ユーロ優勝祝いで数日休んだだけでオリンピック代表に合流したフェルミンとアレックス・バエナ(ビジャレアル)は、来週末にはリーガも開幕するというのに、一体、いつバケーションを取るんですかね。
一方、翌火曜に準決勝でブラジルに挑んだスペイン女子はというと、うーん、この相手にはグループリーグ3節で0-2と快勝していたんですけどね。準々決勝ではコロンビアと延長戦となり、疲れていたのもあったか、モンセ・トメ監督はスタメンローテーションを4人程、したんですが、まさか前半6分から大ポカが出るとは!そう、GKカタ・コル(バルサ)がゴールキックを目の前にいるパレデス(バルサ)に当ててしまい、その跳ね返りがオウンゴールになった暁には、呆れて物も言えないとはまさにこのこと?
その後も敵のカウンター攻撃を喰らいまくりだったスペインは、前半ロスタイムにもポルティーリョ(コリンチャンス)に追加点を挙げられてしまったんですが、まあ、コロンビア戦でも後半終盤からの得点で追いついた彼女たちでしたからね。まだ慌てることはないと思ったものでしたが、この日はどこぞのチームなら珍しくないものの、スペイン女子では近年、初めて見るダメダメの日だったよう。だってえ、モンセ・トメ監督が4人も選手をリフレッシュしながら、対カウンター戦術の効果がまったく見られなかっただけでなく、後半27分にはアドリアナ(コリンチャンス)がシュートをゴールバーに当てた後のクリアができず、同選手のヘッドで3点目を取られているんですよ。
それでも32分にアレクシア・プテジャス(バルサ)が入ってから、少しは態勢を立て直すことに成功したスペインは、40分にはCKからサルマ(バルサ)がヘッドを決めて、1点を返すことに成功。でも後半ロスタイム1分目にオイアナ(マドリー)が自陣でパスをカットされ、ケロリン(ノース・カロリーナ・カレッジ)にGKカタ・コルが股抜きシュートを浴びてしまっては話になりませんって。実際、この日もブラジルGKロレナ(グレミオ)の度重なるメディカルヘルプ要請で15分と超長かったロスタイムの終盤には再び、サルマがゴールを挙げたため、その最後の4点目がなければ、相手も最後はかなり焦ったはずですけどね。そんなのはただのタラレバ。
結局、4-2で負けてしまったスペイン女子はパリ上陸の夢破れ、金曜午後6時から、準決勝でアメリカに1-0で負けたドイツとリヨンで3位決定戦をプレーすることに。救いなのは、これはオリンピックなため、この試合に勝てば、銅メダルを獲得。W杯を制した昨夏のようにサルスエラ宮殿やモンクロア宮殿を表敬訪問して、国王フェリペ6世やペドロ・サンチェス首相に祝ってもらうことはできるはずですが、男子代表に後れを取ったのは彼女たちもきっと、悔しく思っているでしょうね。
そして水曜はマドリッドのクラブがプレシーズンマッチ盛りで、いえ、もちろん、午前1時からのマドリー・アメリカツアー最終戦は見られなかったんですけどね。いよいよ、ビニシウスとロドリゴが先発したチェルシー戦では、逆に「No recuperaron bien ante el Barça/ノー・レクペラロン・ビエン・アンテ・エル・バルサ(バルサ戦から上手く回復できなかった)」(アンチェロッティ監督)という理由で、エンドリックとギュレルがお休みすることに。それも皮肉なもので、前半19分にはブライムのアシストでルーカス・バスケスがシュートしたボールがトロトロになりながら、ゴールラインを割り、いえまあ、セバージョスも念のため、押し込んでいたんですけどね。
このゴールで先制したマドリーは27分、今度はビニシウスがブライムにキラーパスを送り、後者がビジャレアルから移籍したGKヨルゲンセンをかわして、角度のないところからのシュートで2点目を挙げることに。39分にはフラン・ガルシアとGKクルトワがお見合いしたせいで、マドゥエケにヘッドで1点を返されてしまったなんてこともあったんですが、大丈夫。GKがルーニンとなり、後半20分過ぎにはカンテラーノ(RMカスティージャの選手)ばかりとなってしまったマドリーでしたが、そのまま2-1で勝って、この夏のアメリカツアー初白星を挙げられたのは良かったかと(最終結果2-1)。
一方、お隣さんのキッチー戦は香港での試合だったため、キックオフも午後2時とお店の開いている時間帯だったのが幸い。ただ、いつもの近所のバル(スペインの喫茶店兼バー)は8月が始まるやいなや、バケーションに入ってしまったため、少し遠出しないといけなかったんですが、その甲斐があったんですよ。そう、先週土曜にアトレティコ入団が発表され、アジアの地でチーム練習に加わったばかりのセルロート(ビジャレアルから移籍)が前半7分にはもうゴール力を発揮。ジョアン・フェリックスからのパスで先制点を入れているんですから、ビックリしたの何のって。
更に彼はその1分後にも敵GKのゴールキックがチームメートに当たって落ちたボールを拾い、vaselina(バセリーナ/ループシュート)を決めているって、その瞬間、僅かでもあったモラタ(ミランに移籍)を惜しむ声は完全に消えた?前半はこの2点だけだったアトレティコですが、ハーフタイムでの11人総取っ換えで、トップチームの選手がリケルメ、レマル、ハビ・ガランだけになったBチームも景気が良くてねえ。後半7分にはまず、リケルメのアシストでカルロス・マルティン(昨季はミランデスにレンタル)が3点目を挙げると、18分にはモウリーニョもゴール前からヘッドで4点目をゲット。
23分にはテルミノフに一矢を報われてしまったものの、その3分後にはピッチに入ったばかりのアトレティコBのエース、ニーニョ、そして41分にも敵GKの弾いたボールをレマルが決めて、最後は1-6のgoleada(ゴレアダ/ゴールラッシュ)で勝利したシメオネ監督のチームだったんですが、まあ、相手は香港のチームですからね。一応、ここまでプレシーズンマッチ3戦全勝というのは褒めてあげてもいいですが、それよりアトレティコはここ数日、冬眠から目覚めたかの如く、フロントの動きが激しいんですよ。
そう、セルロートと同じ日に入団発表されたル・ノルマン(レアル・ソシエダから移籍)はマハダオンダに残って、ずっとバケーション明け最終組のヒメネス、デ・パウル、モリーナと一緒に練習を続けているんですが、どうやら眉唾だと思っていたフリアン・アルバレス(マンチェスター・シティ)獲得まで、交渉がまとまったよう。正式発表は来週月曜になりそうですが、移籍金7000万ユーロ(約113億円)+オプション1500万ユーロ(約24億円)で5年契約って、これはもしや、先日、クラブが増資をした分を丸々充てている?
加えて移籍金4000万ユーロ(約65億円)のギャラガー(チェルシー)も木曜にはマドリッド入りしていて、要は2000万ユーロ(約33億円)のハビ・ゲラ(バレンシア)の線は消えたんですが、こちらは現在、オリンピック参加中のサムをチェルシーに同額で売却する見通しがついたためみたいですけどね。ただ、不可解なのは未だにジョアンの行き先が決まってないにも関わらず、セルロートとル・ノルマンにも合計7000万ユーロ程、移籍金を払えたことですが、果たしてこちらはどこから、捻出したものやら。何せ、いつも貧乏という話しか、聞こえてこないアトレティコですからね。1億2700万ユーロ(約205億円)払って獲ったジョアンの失敗例もありますし、こんなお隣さんのような大盤振る舞いを見ると、先行きが怖くなるのは私がネガティブすぎるせいでしょうか。
そして水曜の夕方、まだ全然気温が下がらない中、勇気を出して見に行った、コリセウムでのヘタフェvsサン・テティエンヌ戦はどうだったかというと、うーん、やっぱり先週の土曜が盛況だったのは相手が兄貴分のアトレティコだったからだったんですね。まだ夕日の残るスタンドのガラガラ感が半端なかったんですが、弟分には昨季はほぼずっと、負傷でプレーできなかったアランバリの復帰という嬉しいニュースが。そう、前半5分にはCKからの混戦で彼が先制ゴールを挙げてくれたんですが、残念ながら、得点はそれだけにとどまることに(最終結果1-0)。
もちろん、その日も左SBのアレックス・ソラ(レアル・ソシエダから移籍)がCFを務めていたようなヘタフェで、しかもここまで2部チーム相手の親善試合ですら、1勝もできず。よって、今季リーグ1に復帰したばかりとはいえ、フランスの名門チーム相手にゴール祭りが見られるとは期待していなかったんですけどね。アトレティコ戦ではアップに出て来て、復帰間近と思われたボルハ・マジョラルもこの日は移籍が控えているせいか、ベンチにも入らずとはあんまりじゃないですか。ようやくプレシーズン初勝利は挙げたとはいえ、このままCF不在でシーズンを始めるのは無謀としか言えないんですが、きっとボルダラス監督も気が気ではないでしょうね。
ちなみに今週末はマドリッドの弟分チームたちもプレシーズン最後の試合をすることになっていて、ヘタフェは土曜にイギリス遠征でサザンプトン戦。まだ未勝利のラージョも同じく海を渡り、ウォルバーハンプトン戦となるんですが、昇格組のレガネスは金曜からテレサ・エレラ杯(デポルティボ主催の夏の伝統的な親善大会)でラ・コルーニャ(スペイン北西部のビーチリゾート)に行って、2連戦をすることに。ただ、準決勝の相手はオビエト(2部)゛、決勝もようやく2部に復帰したばかりのデポルティボかRFEF1部(実質3部)のウニオニスタス・デ・サラマンカというのはちょっと、物足りないところですが、彼らもプレシーズンは6試合して白星なし。いい気分でリーガ開幕を迎えるためにも、優勝して帰って来てもらいたいものです。
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IFFHS(国際サッカー歴史統計連盟)が、21世紀で最もプレーした選手のランキングを発表。トップ10には日本人選手もランクインした。 様々な統計を行うIFFHS。2022年までのデータを集計し、21世紀に入ってからのプレーした試合数をもとにランキングを作成した。 対象となるのは、各国のリーグ戦やカップ戦、国際カップ戦、代表チームの試合も含まれ、全ての公式戦が対象になっている。 今回の統計では1000試合以上プレーした選手が3人に増加。首位は昨年と変わらず、サウジアラビアへ活躍の場を移したポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(アル・ナスル)となり、1145試合を記録した。 2022年に1000試合を突破したのは、ブラジル代表DFダニエウ・アウベス(UNAMプーマス)とアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(パリ・サンジェルマン)。アウベスは1033試合、メッシは1003試合となった。メッシはカタール・ワールドカップ(W杯)での試合で1000試合を超えたことになる。 そんな中、8位には日本人がランクイン。941試合に出場したMF遠藤保仁(ジュビロ磐田)だ。遠藤はガンバ大阪と磐田、そして日本代表での試合が21世紀に含まれている。なお、アジア人でも唯一となり、900試合以上を達成しているのも12名となっている。 ◆21世紀の出場試合数ランキング 合計(国内リーグ/国内カップ/国際カップ/代表) 1位:クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル) 1145試合(651/93/205/196) 2位:ダニエウ・アウベス(ブラジル) 1033試合(620/115/172/126) 3位:リオネル・メッシ(アルゼンチン) 1003試合(559/102/170/172) 4位:イケル・カシージャス(スペイン) 974試合(585/57/171/161) 5位:ジョアン・モウティーニョ(ポルトガル) 958試合(563/107/142/146) 6位:ズラタン・イブラヒモビッチ(スウェーデン) 948試合(603/72/152/121) 7位:ルカ・モドリッチ(クロアチア) 947試合(569/69/146/162) 8位:遠藤保仁(日本) 941試合(606/117/66/152) 9位:チャビ・エルナンデス(スペイン) 937試合(536/95/174/132) 10位:セルヒオ・ラモス(スペイン) 935試合(534/70/151/180) 11位:アンドレス・イニエスタ(スペイン) 933試合(552/98/152/131) 12位:ロジェリオ・セニ(ブラジル) 904試合(675/71/149/9) 2023.01.12 12:45 Thu3
終焉を迎えたレアル・マドリーのサイクル②~モウリーニョ体制プレイバック~
2018-19シーズン、レアル・マドリーは3月に入ると同時に全てのタイトルへの望みを絶たれた。2009年夏にフロレンティーノ・ペレス会長が2度目の就任を果たして以来、数々の栄光を手にしてきたクラブも、明確な後退を余儀なくされている。本稿では、このサイクルの軌跡を振り返っていく。 <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">◆ジョゼ・モウリーニョ体制/2010-13</span><div style="text-align:center;"><img src="http://ultra-soccer.jp/division_image/TOP/get20190309_23_tw1.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>モウリーニョ監督は、マドリーを指揮する前年、当時率いていたインテルでイタリア史上初となるチャンピオンズリーグ(CL)、セリエA、コッパ・イタリアの三冠を達成。ポルトやチェルシーでの功績と合わせ、世界最高指揮官の1人として満を持して“新銀河系軍団”を率いることとなった。 前年には、ペレス会長がトップに返り咲き、マヌエル・ペジェグリーニ前監督の下でFWクリスティアーノ・ロナウドら大型補強を敢行していたマドリー。しかし、CLでは6シーズン連続のベスト16敗退、リーガエスパニョーラ、コパ・デル・レイでの優勝にも届かず。モウリーニョ監督には、初年度に何らかのタイトルを獲得した上で、クラブを世界最高峰に復権させる仕事が求められていた。 <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">◆基本フォーメーション[4-2-3-1]</span><div style="text-align:center;"><img src="http://ultra-soccer.jp/division_image/TOP/get20190309_23_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(c) CWS Brains, LTD.<hr></div>モウリーニョ監督は、FWクリスティアーノ・ロナウドやMFシャビ・アロンソら前年度に加入した選手を最大限生かせるよう、MFメスト・エジルやMFサミ・ケディラらを初年度に獲得。一方でFWラウールやMFグティら年齢を重ねていたスター選手たちを容赦なく切り捨てた。また、後に欠かせない選手となるMFルカ・モドリッチ、DFラファエル・ヴァランもモウリーニョ政権時に獲得している。 最前線のチョイスではFWベンゼマとFWイグアインに競争を強いていたが、その他はあまり変化させず。ベンゼマが落とし、エジルが前を向き、前線のC・ロナウドが電光石火のシュートを見舞う形は、“世界最高のカウンター”と評された。また、カバーリング範囲の広いDFペペと、インターセプトに優れるDFセルヒオ・ラモスの相性はすこぶる良く、指揮官の重視する守備戦術の根幹を担った。 <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">◆Turning Point!~レヴァンドフスキの悪夢~</span> “スペシャル・ワン”という代名詞を引っ提げてやってきたモウリーニョ監督は、初年度からコパ・デル・レイ決勝で宿敵バルセロナを撃破し、3年ぶりの主要タイトルをもたらした。そして、2年目にはリーガ史上最多勝ち点100、得点121でリーガを制覇。ジョゼップ・グアルディオラ監督の下で史上最強とも呼ばれていたバルセロナと激しく火花を散らし、対等に渡り合った。 また、初年度からCLでも7シーズンぶりにベスト16を突破。3年連続でベスト4で終わってしまったものの、確実にクラブを前進させていた。しかし、指揮3年目にはロッカールーム内から不穏な空気が漏れ伝えられ、特にクラブのリビング・レジェンドでもあるGKカシージャスとの軋轢はモウリーニョ監督へのバッシングに繋がった。 そして、その2012-13シーズン、CL準決勝1stレグ・ドルトムント戦でFWロベルト・レヴァンドフスキに4得点を奪われて1-4と大敗。既にリーガではバルセロナの優勝が確実視されており、批判は加速することとなった。 結局、10度目の欧州制覇“デシマ”を達成できなかったモウリーニョ監督は、2013年5月に追われるようにして契約解除に同意している。<hr>▽ジョゼ・モウリーニョ 【在任期間】 3シーズン(2010-13) 【戦績】 [2010-11] 公式戦59試合44勝9分け6敗 チャンピオンズリーグ:ベスト4 リーガエスパニョーラ:2位(勝ち点92) コパ・デル・レイ:優勝 [2011-12] 公式戦58試合45勝7分け6敗 チャンピオンズリーグ:ベスト4 リーガエスパニョーラ:優勝(勝ち点100) コパ・デル・レイ:ベスト8 [2012-13] 公式戦61試合38勝12分け12敗 チャンピオンズリーグ:ベスト4 リーガエスパニョーラ:2位(勝ち点85) コパ・デル・レイ:準優勝 [合計] 公式戦178試合127勝28分け23敗 【主な獲得選手】 MFアンヘル・ディ・マリア、MFメスト・エジル、MFサミ・ケディラ、MFルカ・モドリッチ、MFカゼミロ、DFラファエル・ヴァラン 【主な放出選手】 FWラウール、MFラファエル・ファン・デル・ファールト、MFグティ、MFフェルナンド・ガゴ、MFエステバン・グラネロ、MFラサナ・ディアッラ 2019.03.10 18:00 Sun4
日本人が目指すべきCB像、“希少なバロンドーラー“ファビオ・カンナバーロ
サッカー界においてなかなか評価がされないのが守備的な選手。勝利に貢献する派手なゴールを決める攻撃的な選手はわかりやすい活躍の指標が存在するが、なかなかディフェンダーは評価が得にくい。 もちろん、これまでのサッカー界で高く評価されたディフェンダーは多々いるが、世界年間最優秀選手に贈られる「バロンドール」では3人のみが受賞。元西ドイツ代表DFのフランツ・ベッケンバウアー氏と、元東ドイツ代表DFマティアス・ザマー氏、そして元イタリア代表DFファビオ・カンナバーロ氏の3人しかいない。 DFとして最後に受賞したのが2006年のカンナバーロ氏だが、ベッケンバウアー氏やザマー氏はリベロのポジションを務めており、中盤でのプレー機会も多かった選手たち。一方で、カンナバーロ氏は、純粋にセンターバックを務めており、DFとして最初の受賞者と言っても良い存在だ。 イタリア代表のキャプテンとしてドイツ・ワールドカップ(W杯)を優勝した功績が認められたカンナバーロ氏。現役時代のキャリアで多くのタイトルを獲得しているが、縁がなかったのがチャンピオンズリーグ(CL)だ。 <span class="paragraph-title">◆記録よりも記憶に残るプレーヤー</span> 現役時代はナポリでキャリアをスタートさせたカンナバーロだが、クラブの財政難により放出。パルマへと移籍する。 このパルマでは、GKジャンルイジ・ブッフォンやDFリリアン・テュラムらと強固な守備陣を形成。“ミラクル・パルマ“とも呼ばれ、カンナバーロも2度のコッパ・イタリア優勝や、UEFAカップ(現ヨーロッパリーグ)での優勝を経験した。 中田英寿ともチームメイトとしてプレーした中、セリエAのスクデット獲得には至らずに2002年8月にインテルへと移籍。しかし、インテルでは監督との確執もあり出番が減り、2004年8月にユベントスへと完全移籍する。 すると、パルマ時代の同僚であったブッフォンとテュラムと再びチームメイトに。2004-05シーズンに見事スクデットを獲得する。しかし、このスクデットは2006年に発覚したカルチョ・スキャンダルといわれた一連の八百長事件の影響で剥奪に。結果、カンナバーロはスクデットも獲得していないこととなった。 チームはセリエBに降格処分となり、カンナバーロはレアル・マドリーへと完全移籍。そこでも本領を発揮すると、難しい中で行われたドイツW杯で優勝。前述のバロンドールも受賞することとなると、FIFA年間最優秀選手賞も受賞した。 マドリーではラ・リーガ連覇を果たすなどしたが、再びユベントスに復帰。その後は、アジアでプレーし引退した。 ビッグクラブに在籍を続けていたカンナバーロだったが、実はタイトル獲得数は多くない。クラブキャリアではわずか7個。そこにW杯が加わり8つと、イメージよりは少ないのではないだろうか。 <span class="paragraph-title">◆縁がないチャンピオンズリーグ優勝</span> そのカンナバーロだが、ことCLとなるとより縁遠くなる。インテル移籍後は毎シーズン出場はしていたが、チームとしての成績は良くなく、最高がベスト4止まりだった。 今でこそ、マドリーやユベントスはタイトルを多く獲得し、マドリーは近年CLを何度も制しているが、ちょうど“銀河系“を形成していたカンナバーロが在籍していた時代は過渡期。2000年から2010年まではラ・リーガも4度の優勝に留まっており、CLも2001-02シーズンを最後に11年間獲れなかった。 最もビッグイヤーに近づいたのは、インテル在籍時の2002-03シーズン。準決勝に駒を進めると、決勝進出を懸けた相手はライバルのミラン。2試合とも引き分けに終わったが、アウェイゴール差で僅かに敗れて敗退した。 その後は、ユベントス時代に2度ベスト8、マドリー時代に2度ベスト16まで勝ち上がっているが、それ以上は進めず。ビッグイヤーを掲げていないどころか、決勝の舞台にすら立ったことがなく、最も意外な選手の1人と言っても良い。 <span class="paragraph-title">◆タイトルは少なくとも才能は抜群</span> 目に見えたタイトルというものにはあまり恵まれていないキャリアのカンナバーロ。そのため、ワールドカップの優勝とバロンドール受賞が輝いて見える。 ただ、ピッチ上で見せるパフォーマンスの評価、そして持ち合わせた才能は世界屈指と言われている。 なんといっても、センターバックとしては身長175cmと小柄。体格に勝るヨーロッパではもちろんのこと、日本で考えても175cmのセンターバックはあまりいないタイプだ。 しかし、持って生まれた強靭な肉体が身長のハンデを埋めることに。まず一対一の守備力が抜きん出ており、相手との競り合いに負けないほか、身長を補う高いジャンプ力を武器としていた。 どんなストライカー相手でも、空中でも地上でも抜かせないという守備力は一級品だが、カンナバーロの真骨頂は守備をする前のパフォーマンスだ。 最も優れているとされたのがポジショニング。相手との競り合いに負けないフィジカルも素晴らしいが、相手よりも優位なポジションを先読みして取ることで、そもそも勝負の前に勝っているのだ。 一対一の勝負もさることながら、簡単にボールを奪い切る能力は抜きん出ている。 そしてもう1つが抜きん出た統率力。センターバックとして周りの選手にコーチングして相手を追い込んだり、優位なポジションを取ったりすることができる。これは、「カテナチオ」と言われるイタリアの堅い守備には欠かせず、ドイツW杯を制した際にもこの点は非常に評価された。チームのパフォーマンスを引っ張り上げる彼の力は、タイトルの数に関係なく、最後まで高く評価され続けた。 日本人と変わらない体格で世界と渡り合ったカンナバーロ。お手本とすべき選手の1人とも言えるだろう。 <div id="cws_ad"><hr>イタリア代表で活躍し、“カテナチオ“戦術の中心としても活躍したファビオ・カンナバーロが大人気スポーツ育成シミュレーションゲーム『プロサッカークラブをつくろう!ロード・トゥ・ワールド』(サカつくRTW)に登場!<br/><br/>現役時代に魅せたプレーが『サカつくRTW』でも再現。是非一度チェックしてみよう。<a href=“https://ryan.onelink.me/C7cD/awagt0va” target=“_blank”><div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2022/sega20220713.jpg" style="max-width:100%;"></div></a></div> <span class="paragraph-title">【動画】相手を封殺!カンナバーロの闘志溢れるユベントス時代のディフェンス集</span> <span data-other-div="movie"></span> <div class="dugout-video dugout-embed-eyJrZXkiOiJsdGt2Y1FHSiIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0="></div><script type="text/javascript" src="https://embed.dugout.com/v3.1/ultrasoccer.js"></script> <div id=“cws_ad”><hr>イタリア代表で活躍し、“カテナチオ“戦術の中心としても活躍したファビオ・カンナバーロが大人気スポーツ育成シミュレーションゲーム『プロサッカークラブをつくろう!ロード・トゥ・ワールド』(サカつくRTW)に登場!<br/><br/>現役時代に魅せたプレーが『サカつくRTW』でも再現。是非一度チェックしてみよう。<a href=“https://ryan.onelink.me/C7cD/awagt0va” target=“_blank”><div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2022/sega20220713.jpg" style="max-width:100%;"></div></a></div> 2022.07.13 21:30 Wed5
