もう朝活するしかないんだろうか…/原ゆみこのマドリッド
2024.07.27 19:00 Sat
「また晒し者にされてる」そんな風に私が気の毒がっていたのは金曜日、この日から合流したジョアン・フェリックスがグループと離れて、フィジカルコーチと別メニューをこなしている映像が、どの局のお昼のニュースでも映っているのに気がついた時のことでした。いやあ、先週だけでロス・アンヘレス・デ・サン・ラファエル(マドリッドから1時間の高原リゾート)でのキャンプを切り上げ、マハダオンダ(マドリッド近郊)の練習場に戻ったアトレティコはこの連日の猛暑を避け、午前8時半からの早朝セッションを続けているため、私は見に行けなかったんですけどね。
そう、ポルトガル代表がユーロ準々決勝フランス戦でまさしく、そのジョアンのPK失敗が祟り、PK戦で敗退した7月5日から、きっかり数えて21日。クラブがバケーションとして、シーズン終了後に各国代表のお勤めがあった選手に与えるお休み期間中に今季プレーするクラブが見つかることを誰もが願っていたんですが、本人が希望するバルサのリピートはもちろん、しばらく前から噂されていたベンフィカ帰還も、今週になって浮上したアストン・ビラ移籍も未だに叶わないようでねえ。おかげで昨夏同様、ジョアンがイヤイヤ、アトレティコで練習している光景が再現されてしまったんですが、え?新顔が到着しないのはもしや、それが原因じゃないのかって?
うーん、確かにユーロ開催前から、もう確定していると言われていたル・ノルマン(レアル・ソシエダ)も、先週、モラタが契約破棄金額を払って、ミランに行ってから、交渉がトントン拍子に進み、今週にはもう移籍決定まで秒読みと報道されていたドブビク(ジローナ)も一向に公式入団発表がありませんからね。でも良く考えると、前者は移籍金3000万ユーロ(約50億円)、後者も3500万ユーロ(約59億円)ぐらいだそうで、それはとてもモラタが残した1300万ユーロ(約22億円)だけで補える額ではなし。とりあえず、アトレティコのプレシーズン練習に顔を出していたサビッチも木曜にはトラブソンスポル入団が決まったとはいえ、こちらは自動延長になっていた契約の解消だけで、せいぜい年棒が浮いたぐらいとなれば、やっぱりジョアンが6000万ユーロ(約100億円)で売れるまで、補強に使うお金はない?
どちらにしろ、この土曜午後6時(日本時間翌午前1時)から、ブルゴス・デ・オスマで行われるアトレティコ、この夏最初のプレシーズンマッチ、恒例のヘスス・ヒル杯ヌマンシア戦でジョアンを見ることはないはずですし、ヒザの手術を受けたせいで、ここずっと、クーラーボックスに座って、練習の指揮を執っているシメオネ監督はコレアとリケルメで前線を準備。今週合流したユーロ出場組、GKオブラク、モルドバン、ビッツェルらもどのくらいプレーできるのかわからないんですが、いよいよ来週にはグリーズマン、デ・パウル、モリーナらも戻って来そうですからね。結局、アジアツアーは香港でのキッチー戦だけとなった彼らは代わりに来週土曜、近場のコリセウムで8月3日にヘタフェと手合わせすることにしたため、私も見に行ける試合ができたのは嬉しいんですが…。
問題はこの連日、気温が40℃近くまで上がる、私もマドリッドで初経験の猛暑で、ええ、今週水曜には今季から、再び1部のマドリッド勢仲間となったレガネスがブタルケ練習場にお隣さんのアルコルコンを招いて親善試合をしたんですけどね。それが異例の午前9時半という早い時間のキックオフだったんですが、頑張って早起きして見に行くことに。幸い、その時間はまだ気温も30℃を越える前でしたし、真正面から夕陽を浴びる、ここ数年の午後開催だった試合と違って、スタンドも丁度、屋根の日影。おかげで快適に観戦できたのは良かったんですが、選手たちもプレシーズン3週目とあって、疲れていたんでしょうか。
何せ、この日の相手、アルコルコンはせっかく最速Uターンした2部残留が叶わず、今季はまたRFEF1部(実質3部)で戦うチームですからね。一応、プレシーズン初戦でレガネスはリーグ1のニースと2-2で引分けていたため、期待も高まっていたんですが、ここはボルハ・ヒメネス監督も仕切り直して、この土曜からのイギリスキャンプに挑むしかないかと。あちらではシェフィールド・ウェンズデー戦が予定されているんですが、何よりなのはこの殺人的な猛暑に体力気力を奪われず、練習に集中できることでしょうか。
そしてお昼過ぎにはもう、かなり耐えがたくなってきた暑さの中、家に戻り、ガンガン冷房をかけて、スペイン男子代表のオリンピック初戦、ウズベキスタン戦をTVで見た私だったんですが、やはり兄貴分が先日、ユーロで優勝したのが励みになっているんでしょうかね。梯子参加となったのは、フェルミン(バルサ)とアレックス・バエナ(ビジャレアル)だけで、しかも2人はユーロでは1試合にしか出場しておらず、体力は十分。懸念はすでに1カ月半にも及ぶ合宿生活に飽きてないかという点だけでしたが、この日はオーバーエイジ枠出場、といっても1つだけ年上の3人が活躍してくれたんです!
ええ、前半29分にはセルヒオ・ゴメス(レアル・ソシエダ)の蹴ったFKをアベル・ルイス(ジロ-ナ)が頭で繋ぎ、プビル(アルメリア)がゴール前から押し込んで先制点をゲット。ただ、逆に若さが仇となってしまった選手もいて、うーん、17才ながら、クバルシ(バルサ)はユーロの最終リストで落選したのを驚かれていたぐらいで、誰もがそれはオリンピックの秘密兵器になるためと信じていたんですけどね。序盤にイエローカードをもらったかと思えば、前半終了間際にはハマラリエフをエリア内で倒し、VAR(ビデオ審判)モニターチェックでペナルティ献上となってしまったから、さあ大変!
ショムロドフ(ローマ)にPKを決められ、同点に追いつかれて、ハーフタイムに入ったところ、気の毒にもクバルシはここでパチェコ(レアル・ソシエダ)と交代することに。うーん、クラブの同僚で、ユーロ中に17才のバースデーを迎えたジャマルは大会若手選手MVPを獲得する程の早熟ぶりだったんですけどね。クバルシもその辺を意識しすぎてしまったのかもしれませんが、まあドンマイ。後半14分にはアイマール・オロス(オサスナ)がエリア内でファイズラエフ(CSKAモスクワ)に倒され、PKをもらいながら、セルヒオ・ゴメスがGKノマトフの足に弾かれてしまったものの、その3分後には当人が汚名返上してくれましたしね。
そう、今度はアベル・ルイスがエリア内右から、反対サイドに送ったパスを年長組の最後の1人、ミランダ(ボローニャ)が折り返し、最後はセルヒオ・ゴメスが決めて、1-2とリードしたとなれば、もうこっちのもんですって。後半ロスタイムが8分もあり、途中で再びスペインのペナルティ疑惑が持ち上がった時はヒヤリをさせられたものの、何もなかったとされ、スペインはそのまま初戦に勝利することに。
おまけにアトレティコから参加のバリオスもフル出場できましたし、アラベスへのレンタルから戻ってくるサムもアベル・ルイスと交代でピッチに入れましたからね。それだけにモラタの移籍で、ユーロ王者が1人もいなくなってしまったチームにオリンピック王者として、凱旋帰還してくれるんじゃないかと期待できるスタートだったのは嬉しかったかと。スペインは翌日、女子代表もオリンピック初戦でW杯&ネーションズリーグ・ファイナルフォー王者の貫禄で、日本に2-1で勝利していましたしね。グループリーグ2節、パリからボルドーに河岸を変えての土曜午後3時(日本時間午後10時)のドミニカ共和国戦でまた、兄貴分にも女子にも負けない、いい試合ができるといいのですが。
その一方で水曜の試合ラッシュはこれで終わりとならず、午後8時からはマドリッドの弟分仲間、ヘタフェもラス・ロサス(マドリッドの近郊)のスペイン・サッカー協会本部のグラウンドを借りて、オビエド(2部)と親善試合を開催。それが代表の公開練習が行われるメイングラウンドを使わせてもらえなかったせいか、それとも観客を入れて、熱中症患者が発生するのを恐れたか、ロッカールームやジムのある建物の奥のサブグラウンドで行われた試合は何故か、マスコミにも非公開で実施されることに。
幸いヘタフェはクラブのYoutubeチャンネルで実況中継してくれるため、私もそれを見ることになったんですが、実際、気温37℃の中、座るところもない立ち見なんて、無茶な真似をせずに済んだのは助かったかと。でもねえ、前半8分、先日、バニク・オストラバから移籍したチェコ人GKレタエクがまだまったくスペイン語を話せないせいか、この試合でトップチームデビューとなった17才のカンテラーノ、GKフェレルがアレマオにvaselina(バセリーナ/ループシュート)を喰らい、早々にヘタフェは失点していまってねえ。
何せ、現在、使えるトップチームのFWが1人もいないヘタフェですからね。ヒサの半月板損傷からリハビリ中のボルハ・マジョラルが街着見学する中、ボルダラス監督の取った苦肉の策はCBのアルデレテをスタメンCFにするという、絶望的なものだったこともあり、最後までこの1点が返せず。0-1で負けてしまった上、2試合連続無得点という淋しい結果で終わったんですが、これは絶対、FWの補強に時間がかかっているフロントのせいですって。
おまけにヘタフェはやはり半端ない暑さだった先週金曜のオリバ(バレンシア)でのコベントリー戦から、中4日でオビエド戦に挑んだ選手たちが消耗しすぎたせいか、前日になって、この土曜に再びラス・ロサスで予定されていたアルバセテ(2部)戦をドタキャンしたなんてこともあったんですが、いやあ。この猛暑があと1週間以上も続く予報が出ているとなれば、もう正解は、レガネスのようにプレシーズンマッチを早朝にやるぐらいしか、私も思い浮かばないんですが、真夜中になっても30℃を切らないこの熱帯夜、午後9時からキックオフのコリセウムでのアトレティコ戦は果たして、無事に迎えられるんでしょうか。
え、更に上には上があって、火曜午後8時から、気温38℃の中で初プレシーズンマッチを行ったチームもあったんだろうって?いやあ、その通りで、実はレアル・マドリーがバルデベバス(バラハス空港の近く)の練習場にそれこそ、アルバセテを招いて、プレーしたんですが、これが完全にステルス試合でねえ。もちろんレアル・マドリーTVの中継もないし、オフィシャルウェブにも試合自体のビデオや写真が上がらなかったため、翌日になるまで、私も知らなかったんですが、どうやら前半はGKクルトワ、ルーカス・バスケス、フラン・ガルシア、バジェホ、ブライム、セバージョスら、練習初日から出てきている選手とRMカスティージャで混合チームを形成。
さすがに後半は移籍を迷っているGKルーニンと移籍予定のヘイニエル以外、カンテラーノばかりになったようですが、それでも3-0で快勝しているとなれば、さすが一流チームは体力も一流としか、言いようがないかと。ちなみに水曜にはバルデベバスでナチョ(アル・カーディシーヤに移籍)のお別れセレモニーが内輪で開かれた後、土曜にはエンドリック(パルメイラスから移籍)のプレゼンがサンティアゴ・ベルナベウで控えているマドリーは日曜にいよいよ、シカゴに移動。ギュレルも参加予定で、海の向こうで、ビニシウス、ロドリゴ、ミリトンらが合流して、ミラン、バルサ、チェルシーと対戦するアメリカツアーが始まれば、もっと選手たちの話題が増えてくるかと思いますが、とにかく今は人が少なすぎてねえ。
実際、エムバペ(同PSG)のチーム合流もツアーから戻って来てからになりますし、その頃ぐらいにはマドリッドの猛暑も収まっていてもらいたいものですが…といっても金曜に涼しいオランダに遠征して、ヘーレンフェーンと対戦したラージョが5-0の大敗をするなど、マドリッドの弟分たちがイマイチこのプレシーズン、冴えていないのは、必ずしも暑さだけが理由ではないようですけどね。何にしたって、お昼を過ぎたら、もう外に出られず、冷房かけて、試合を見ているだけという日々がこうも続くと、さすがに私も参ってしまいそうですよ。
そう、ポルトガル代表がユーロ準々決勝フランス戦でまさしく、そのジョアンのPK失敗が祟り、PK戦で敗退した7月5日から、きっかり数えて21日。クラブがバケーションとして、シーズン終了後に各国代表のお勤めがあった選手に与えるお休み期間中に今季プレーするクラブが見つかることを誰もが願っていたんですが、本人が希望するバルサのリピートはもちろん、しばらく前から噂されていたベンフィカ帰還も、今週になって浮上したアストン・ビラ移籍も未だに叶わないようでねえ。おかげで昨夏同様、ジョアンがイヤイヤ、アトレティコで練習している光景が再現されてしまったんですが、え?新顔が到着しないのはもしや、それが原因じゃないのかって?
うーん、確かにユーロ開催前から、もう確定していると言われていたル・ノルマン(レアル・ソシエダ)も、先週、モラタが契約破棄金額を払って、ミランに行ってから、交渉がトントン拍子に進み、今週にはもう移籍決定まで秒読みと報道されていたドブビク(ジローナ)も一向に公式入団発表がありませんからね。でも良く考えると、前者は移籍金3000万ユーロ(約50億円)、後者も3500万ユーロ(約59億円)ぐらいだそうで、それはとてもモラタが残した1300万ユーロ(約22億円)だけで補える額ではなし。とりあえず、アトレティコのプレシーズン練習に顔を出していたサビッチも木曜にはトラブソンスポル入団が決まったとはいえ、こちらは自動延長になっていた契約の解消だけで、せいぜい年棒が浮いたぐらいとなれば、やっぱりジョアンが6000万ユーロ(約100億円)で売れるまで、補強に使うお金はない?
問題はこの連日、気温が40℃近くまで上がる、私もマドリッドで初経験の猛暑で、ええ、今週水曜には今季から、再び1部のマドリッド勢仲間となったレガネスがブタルケ練習場にお隣さんのアルコルコンを招いて親善試合をしたんですけどね。それが異例の午前9時半という早い時間のキックオフだったんですが、頑張って早起きして見に行くことに。幸い、その時間はまだ気温も30℃を越える前でしたし、真正面から夕陽を浴びる、ここ数年の午後開催だった試合と違って、スタンドも丁度、屋根の日影。おかげで快適に観戦できたのは良かったんですが、選手たちもプレシーズン3週目とあって、疲れていたんでしょうか。
前半はラバのシュートが2回ぐらいあったものの、レガネスが先制することはできず、後半21分、25分には立て続けて、ラファ、ダ・コスタにゴールを決められ、2点をリードされてしまうとは!おまけにこの日はエースのミゲール・デ・ラ・フエンテも不発で、結局、34分に敵のハンドでもらったPKをシセが決めた1点しか返せず、1-2で負けてしまったとなれば、せっかく1部に復帰したレガネスの勇姿を見ようと、朝から駆けつけたファンもちょっとガッカリしたかと。
何せ、この日の相手、アルコルコンはせっかく最速Uターンした2部残留が叶わず、今季はまたRFEF1部(実質3部)で戦うチームですからね。一応、プレシーズン初戦でレガネスはリーグ1のニースと2-2で引分けていたため、期待も高まっていたんですが、ここはボルハ・ヒメネス監督も仕切り直して、この土曜からのイギリスキャンプに挑むしかないかと。あちらではシェフィールド・ウェンズデー戦が予定されているんですが、何よりなのはこの殺人的な猛暑に体力気力を奪われず、練習に集中できることでしょうか。
そしてお昼過ぎにはもう、かなり耐えがたくなってきた暑さの中、家に戻り、ガンガン冷房をかけて、スペイン男子代表のオリンピック初戦、ウズベキスタン戦をTVで見た私だったんですが、やはり兄貴分が先日、ユーロで優勝したのが励みになっているんでしょうかね。梯子参加となったのは、フェルミン(バルサ)とアレックス・バエナ(ビジャレアル)だけで、しかも2人はユーロでは1試合にしか出場しておらず、体力は十分。懸念はすでに1カ月半にも及ぶ合宿生活に飽きてないかという点だけでしたが、この日はオーバーエイジ枠出場、といっても1つだけ年上の3人が活躍してくれたんです!
ええ、前半29分にはセルヒオ・ゴメス(レアル・ソシエダ)の蹴ったFKをアベル・ルイス(ジロ-ナ)が頭で繋ぎ、プビル(アルメリア)がゴール前から押し込んで先制点をゲット。ただ、逆に若さが仇となってしまった選手もいて、うーん、17才ながら、クバルシ(バルサ)はユーロの最終リストで落選したのを驚かれていたぐらいで、誰もがそれはオリンピックの秘密兵器になるためと信じていたんですけどね。序盤にイエローカードをもらったかと思えば、前半終了間際にはハマラリエフをエリア内で倒し、VAR(ビデオ審判)モニターチェックでペナルティ献上となってしまったから、さあ大変!
ショムロドフ(ローマ)にPKを決められ、同点に追いつかれて、ハーフタイムに入ったところ、気の毒にもクバルシはここでパチェコ(レアル・ソシエダ)と交代することに。うーん、クラブの同僚で、ユーロ中に17才のバースデーを迎えたジャマルは大会若手選手MVPを獲得する程の早熟ぶりだったんですけどね。クバルシもその辺を意識しすぎてしまったのかもしれませんが、まあドンマイ。後半14分にはアイマール・オロス(オサスナ)がエリア内でファイズラエフ(CSKAモスクワ)に倒され、PKをもらいながら、セルヒオ・ゴメスがGKノマトフの足に弾かれてしまったものの、その3分後には当人が汚名返上してくれましたしね。
そう、今度はアベル・ルイスがエリア内右から、反対サイドに送ったパスを年長組の最後の1人、ミランダ(ボローニャ)が折り返し、最後はセルヒオ・ゴメスが決めて、1-2とリードしたとなれば、もうこっちのもんですって。後半ロスタイムが8分もあり、途中で再びスペインのペナルティ疑惑が持ち上がった時はヒヤリをさせられたものの、何もなかったとされ、スペインはそのまま初戦に勝利することに。
おまけにアトレティコから参加のバリオスもフル出場できましたし、アラベスへのレンタルから戻ってくるサムもアベル・ルイスと交代でピッチに入れましたからね。それだけにモラタの移籍で、ユーロ王者が1人もいなくなってしまったチームにオリンピック王者として、凱旋帰還してくれるんじゃないかと期待できるスタートだったのは嬉しかったかと。スペインは翌日、女子代表もオリンピック初戦でW杯&ネーションズリーグ・ファイナルフォー王者の貫禄で、日本に2-1で勝利していましたしね。グループリーグ2節、パリからボルドーに河岸を変えての土曜午後3時(日本時間午後10時)のドミニカ共和国戦でまた、兄貴分にも女子にも負けない、いい試合ができるといいのですが。
その一方で水曜の試合ラッシュはこれで終わりとならず、午後8時からはマドリッドの弟分仲間、ヘタフェもラス・ロサス(マドリッドの近郊)のスペイン・サッカー協会本部のグラウンドを借りて、オビエド(2部)と親善試合を開催。それが代表の公開練習が行われるメイングラウンドを使わせてもらえなかったせいか、それとも観客を入れて、熱中症患者が発生するのを恐れたか、ロッカールームやジムのある建物の奥のサブグラウンドで行われた試合は何故か、マスコミにも非公開で実施されることに。
幸いヘタフェはクラブのYoutubeチャンネルで実況中継してくれるため、私もそれを見ることになったんですが、実際、気温37℃の中、座るところもない立ち見なんて、無茶な真似をせずに済んだのは助かったかと。でもねえ、前半8分、先日、バニク・オストラバから移籍したチェコ人GKレタエクがまだまったくスペイン語を話せないせいか、この試合でトップチームデビューとなった17才のカンテラーノ、GKフェレルがアレマオにvaselina(バセリーナ/ループシュート)を喰らい、早々にヘタフェは失点していまってねえ。
何せ、現在、使えるトップチームのFWが1人もいないヘタフェですからね。ヒサの半月板損傷からリハビリ中のボルハ・マジョラルが街着見学する中、ボルダラス監督の取った苦肉の策はCBのアルデレテをスタメンCFにするという、絶望的なものだったこともあり、最後までこの1点が返せず。0-1で負けてしまった上、2試合連続無得点という淋しい結果で終わったんですが、これは絶対、FWの補強に時間がかかっているフロントのせいですって。
おまけにヘタフェはやはり半端ない暑さだった先週金曜のオリバ(バレンシア)でのコベントリー戦から、中4日でオビエド戦に挑んだ選手たちが消耗しすぎたせいか、前日になって、この土曜に再びラス・ロサスで予定されていたアルバセテ(2部)戦をドタキャンしたなんてこともあったんですが、いやあ。この猛暑があと1週間以上も続く予報が出ているとなれば、もう正解は、レガネスのようにプレシーズンマッチを早朝にやるぐらいしか、私も思い浮かばないんですが、真夜中になっても30℃を切らないこの熱帯夜、午後9時からキックオフのコリセウムでのアトレティコ戦は果たして、無事に迎えられるんでしょうか。
え、更に上には上があって、火曜午後8時から、気温38℃の中で初プレシーズンマッチを行ったチームもあったんだろうって?いやあ、その通りで、実はレアル・マドリーがバルデベバス(バラハス空港の近く)の練習場にそれこそ、アルバセテを招いて、プレーしたんですが、これが完全にステルス試合でねえ。もちろんレアル・マドリーTVの中継もないし、オフィシャルウェブにも試合自体のビデオや写真が上がらなかったため、翌日になるまで、私も知らなかったんですが、どうやら前半はGKクルトワ、ルーカス・バスケス、フラン・ガルシア、バジェホ、ブライム、セバージョスら、練習初日から出てきている選手とRMカスティージャで混合チームを形成。
さすがに後半は移籍を迷っているGKルーニンと移籍予定のヘイニエル以外、カンテラーノばかりになったようですが、それでも3-0で快勝しているとなれば、さすが一流チームは体力も一流としか、言いようがないかと。ちなみに水曜にはバルデベバスでナチョ(アル・カーディシーヤに移籍)のお別れセレモニーが内輪で開かれた後、土曜にはエンドリック(パルメイラスから移籍)のプレゼンがサンティアゴ・ベルナベウで控えているマドリーは日曜にいよいよ、シカゴに移動。ギュレルも参加予定で、海の向こうで、ビニシウス、ロドリゴ、ミリトンらが合流して、ミラン、バルサ、チェルシーと対戦するアメリカツアーが始まれば、もっと選手たちの話題が増えてくるかと思いますが、とにかく今は人が少なすぎてねえ。
実際、エムバペ(同PSG)のチーム合流もツアーから戻って来てからになりますし、その頃ぐらいにはマドリッドの猛暑も収まっていてもらいたいものですが…といっても金曜に涼しいオランダに遠征して、ヘーレンフェーンと対戦したラージョが5-0の大敗をするなど、マドリッドの弟分たちがイマイチこのプレシーズン、冴えていないのは、必ずしも暑さだけが理由ではないようですけどね。何にしたって、お昼を過ぎたら、もう外に出られず、冷房かけて、試合を見ているだけという日々がこうも続くと、さすがに私も参ってしまいそうですよ。
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ラ・リーガ第9節のレアル・ソシエダvsアトレティコ・マドリーが6日にレアレ・アレーナで行われ、1-1のドローに終わった。なお、ソシエダのMF久保建英はフル出場した。 ソシエダは前節、バレンシア相手に久保の今季2点目とオスカールソンのドブレーテの活躍で3-0の完勝。公式戦7試合ぶりの白星を挙げた。ただ、主力を温存したヨーロッパリーグのアンデルレヒト戦では1-2の敗戦。波に乗り切れない苦境が続く。難敵をホームで迎え撃ったこの一戦ではELで温存した主力を復帰させ、久保は右ウイングに入ってオヤルサバル、ベッカーと3トップを組んだ。 対するアトレティコは前節、レアル・マドリーとのホーム開催のダービーを、後半最終盤のアンヘル・コレアの劇的同点ゴールによって1-1のドローで終えた。開幕からのリーグ無敗を継続する形となったが、その激闘から中2日で行われたチャンピオンズリーグではベンフィカ相手に敵地でまさかの0-4の惨敗。厳しい内容で今季の公式戦初黒星を喫した。その大敗からのバウンスバックを図った一戦では先発5人を変更。負傷のジョレンテに代えてモリーナ、ヘイニウドに代えてラングレを加入後初先発させたほか、ハビ・ガランやバリオス、ギャラガーを起用した。 注目の強豪対決は開始早々にいきなり動く。キックオフから50秒過ぎ、左サイドのハビ・ガランのフィードに抜け出したグリーズマンがボックス左でマイナスのヒールパス。これに反応したアルバレスが左足シュートをゴール右隅へ流し込んだ。 一瞬の隙を突かれて開始1分経たずにビハインドを背負ったラ・レアルは、すぐさま反撃に打って出る。早くも後ろ重心で自陣に堅固なブロックを構えたアトレティコに対して外回り中心の攻撃を仕掛けていく。 12分には左CKからスビメンディのヘディングシュート、そのこぼれに詰めたアゲルドの右足ボレーシュートでゴールに迫るが、いずれもGKオブラクの驚異的な反応にはじき出される。 前半半ばを過ぎても中盤とアタッキングサードでボールを動かすソシエダが攻勢を続ける。その中で右サイドの久保はボールが入っても常にダブルチームの形で対応される場面が多く、個での打開には苦戦するが、正確なクロスから幾つかチャンスの糸口を見いだそうとする。さらに、42分にはボックス右からニア下を狙った鋭いカットインシュートを放つが、これはGKオブラクの好守に阻まれた。 スタッツ上はホームチームが圧倒も、1点リードを含めアウェイチームの思惑通りの形で試合は後半に折り返される。イマノル監督はハビ・ロペスを下げてハーフタイム明けにブライス・メンデスを投入し、セルヒオ・ゴメスを左サイドバックに下げてよりリスクを負ってゴールを目指す。 立ち上がりには相手陣内で続けてFKを獲得した久保がボックス内で右足を振っていくが、これは枠を捉え切れない。以降は積極的にボックス内へボールを送り込み、PK獲得や事故的な形でのゴールを目指すが、アトレティコもなかなかミスや集中力を切らさない。 時間の経過とともに焦りによるミスも出始めてアトレティコが狙うカウンターからアルバレスやギャラガーにシュートシーンを作られると、61分にはベッカーを下げてバレネチェアを2枚目のカードとして投入する。 この交代によって若干攻撃が活性化されたものの、依然として最後の局面でコルチョネロスの堅固な壁をこじ開けられないソシエダ。それでも、アトレティコが交代カードを切っていく中で連携や意思統一の部分で隙が生まれると、終盤に待望の同点ゴールが決まる。 84分、デ・パウルの軽率なバックパスをボックス手前左で奪ったオヤルサバルが中央でフリーのスチッチに横パスを送ると、クロアチア代表の意表を突いた左足ダイレクトシュートがゴール右上隅の完璧なコースに決まった。 スチッチの加入後初ゴールとなるゴラッソで1-1のイーブンに戻したラ・レアルはここから完全に勢いづくと、逆転を目指して畳みかける。その中で久保は鋭いカットインから左足のミドルシュート、右足の正確なクロスでチャンスを演出したが、チームを劇的逆転勝利に導くことはできなかった。 この結果、注目の強豪対決は1-1のドローに終わり、共に公式戦連敗を回避する形となった。 レアル・ソシエダ 1-1 アトレティコ・マドリー 【レアル・ソシエダ】 ルカ・スチッチ(後39) 【アトレティコ・マドリー】 フリアン・アルバレス(前1) <span class="paragraph-title">【動画】アルバレス電光石火弾にスチッチのゴラッソ!</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr">グリーズマンの見事な落としから<br>フリアン・アルバレスが左足を振り抜き<br>開始1分でアトレティコ先制<br><br>ラ・リーガ 第9節 <a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%83%AC%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%BD%E3%82%B7%E3%82%A8%E3%83%80?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#レアル・ソシエダ</a> v <a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%82%A2%E3%83%88%E3%83%AC%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%B3%E3%83%BB%E3%83%87%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%89%E3%83%AA%E3%83%BC?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#アトレティコ・デ・マドリー</a><br><br><a href="https://t.co/RQUF2JreQA">https://t.co/RQUF2JreQA</a> <a href="https://t.co/iZMiwYCGne">pic.twitter.com/iZMiwYCGne</a></p>— U-NEXTフットボール (@UNEXT_football) <a href="https://twitter.com/UNEXT_football/status/1843006447728398612?ref_src=twsrc%5Etfw">October 6, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr">ルカ・スチッチ<br>レアル・ソシエダでの初ゴールは<br>レアレ・アレーナにアーチを描く<br>スーペル・ゴラッソ<br><br>ラ・リーガ 第9節 <a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%83%AC%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%BD%E3%82%B7%E3%82%A8%E3%83%80?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#レアル・ソシエダ</a> v <a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%82%A2%E3%83%88%E3%83%AC%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%B3%E3%83%BB%E3%83%87%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%89%E3%83%AA%E3%83%BC?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#アトレティコ・デ・マドリー</a><br><br><a href="https://t.co/RQUF2JreQA">https://t.co/RQUF2JreQA</a> <a href="https://t.co/KXEAeDHDIF">pic.twitter.com/KXEAeDHDIF</a></p>— U-NEXTフットボール (@UNEXT_football) <a href="https://twitter.com/UNEXT_football/status/1843030958595060190?ref_src=twsrc%5Etfw">October 6, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.10.07 06:05 Mon2
鬱病告白のモラタ、「スペインを離れる必要があった」
ミランのスペイン代表FWアルバロ・モラタが鬱病とパニック障害を患っていたことを告白した。スペイン『エレーラ・エン・コペ』のインタビューで答えた。 今夏、アトレティコ・マドリーからミランに移籍したモラタ。アトレティコからの愛を感じられず、契約解除金を支払っての移籍となったが、鬱病が移籍を決断した一端でもあったようだ。 『エレーラ・エン・コペ』のインタビューでモラタは「鬱病やパニック障害など本当に辛い状況にある時、どんな仕事をしているか、人生でどんな状況にあるかは関係なく、心の中で毎日戦わなければならないもう一人の自分がいる。結局、僕にとって最善だったのはスペインを離れることだった。耐えられなくなっていたんだ」とコメント。 プライベートではアリス・カンペロさんとの7年間の結婚生活に終止符を打っていたモラタ。ミランへの移籍が今後の人生が好転するキッカケになることを祈るばかりだ。 2024.10.10 07:30 Thu3
「クボとの対峙は楽なことではない」 シメオネ監督がガランの出来を語るなかで久保建英の名
アトレティコ・マドリーのディエゴ・シメオネ監督が振り返った。スペイン『マルカ』が報じている。 アトレティコは6日のラ・リーガ第9節でレアル・ソシエダとアウェイで対戦。開始1分のフリアン・アルバレス弾で逃げ切りを図ったが、84分に追いつかれ、1-1のドローに終わった。 ソシエダでは久保建英が右ウイングでフル出場。果敢に仕掛けでハビ・ガランだけでなく、アントワーヌ・グリーズマンとのマッチアップでも好勝負を演じたりと存在感を発揮した。 これで先のマドリードダービーに続くドローだが、シメオネ監督は「終盤の、ライバルの素晴らしいゴール。引き分けは妥当だ。攻めたいチームとよく守ったチーム。チャンスは多くなかった」と話す。 また、今季初の先発試合となり、左ウイングバックとして久保とマッチアップしたハビ・ガランのプレーぶりに関する質問にこう返した。 「彼はとても良い試合をした。クボとの対峙は楽なことではない。彼にはトレーニングでやっていることを試合でもやるよう要求していく」 <span class="paragraph-title">【動画】グリーズマンとマッチアップ!</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">ラ・リーガ 第9節 <a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%83%AC%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%BD%E3%82%B7%E3%82%A8%E3%83%80?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#レアル・ソシエダ</a> v <a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%82%A2%E3%83%88%E3%83%AC%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%B3%E3%83%BB%E3%83%87%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%89%E3%83%AA%E3%83%BC?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#アトレティコ・デ・マドリー</a><br><br><a href="https://t.co/RQUF2JreQA">https://t.co/RQUF2JreQA</a> <a href="https://t.co/0PoHidBl77">pic.twitter.com/0PoHidBl77</a></p>— U-NEXTフットボール (@UNEXT_football) <a href="https://twitter.com/UNEXT_football/status/1843024819249664126?ref_src=twsrc%5Etfw">October 6, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> <span class="paragraph-title">【動画】久保建英の果敢な仕掛け! ソシエダとアトレティコは互いに譲らず</span> <span data-other-div="movie2"></span> <script>var video_id ="jS3NW1r9XzY";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.10.07 11:50 Mon4
アトレティコの本拠地が「リヤド・エア・メトロポリターノ」に変更、メインスポンサーのリヤド航空と2033年まで契約
アトレティコ・マドリーは9日、メインスポンサーでもあるリヤド航空との契約延長を発表。スタジアムのネーミングライツも取得したことを発表した。 アトレティコとメインスポンサーであるリヤド航空は、2033年までネーミングライツ契約を締結。9年間に渡り、スタジアムは「リヤド・エア・メトロポリターノ」になるとのことだ。 リヤド航空は、2023年8月10日にアトレティコのメインスポンサーとなり、胸スポンサーであるだけでなく、スタジアムにも名前をつけることに。両者の関係がより強化されることとなった。 以前は「ワンダ・メトロポリターノ」と呼ばれ、2022-23シーズンからは「シビタス・メトロポリターノ」と呼ばれていた。なお、10月20日のレガネス戦から、スタジアムが「リヤド・エア・メトロポリターノ」に変更される。 <span class="paragraph-title">【動画】リヤド航空がアトレティコの本拠地のネーミングライツ取得</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="qme" dir="ltr"> <a href="https://t.co/8pXkBG4pWU">pic.twitter.com/8pXkBG4pWU</a></p>— Atlético de Madrid (@Atleti) <a href="https://twitter.com/Atleti/status/1843940735617273999?ref_src=twsrc%5Etfw">October 9, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.10.09 22:40 Wed5