もう朝活するしかないんだろうか…/原ゆみこのマドリッド
2024.07.27 19:00 Sat
「また晒し者にされてる」そんな風に私が気の毒がっていたのは金曜日、この日から合流したジョアン・フェリックスがグループと離れて、フィジカルコーチと別メニューをこなしている映像が、どの局のお昼のニュースでも映っているのに気がついた時のことでした。いやあ、先週だけでロス・アンヘレス・デ・サン・ラファエル(マドリッドから1時間の高原リゾート)でのキャンプを切り上げ、マハダオンダ(マドリッド近郊)の練習場に戻ったアトレティコはこの連日の猛暑を避け、午前8時半からの早朝セッションを続けているため、私は見に行けなかったんですけどね。
そう、ポルトガル代表がユーロ準々決勝フランス戦でまさしく、そのジョアンのPK失敗が祟り、PK戦で敗退した7月5日から、きっかり数えて21日。クラブがバケーションとして、シーズン終了後に各国代表のお勤めがあった選手に与えるお休み期間中に今季プレーするクラブが見つかることを誰もが願っていたんですが、本人が希望するバルサのリピートはもちろん、しばらく前から噂されていたベンフィカ帰還も、今週になって浮上したアストン・ビラ移籍も未だに叶わないようでねえ。おかげで昨夏同様、ジョアンがイヤイヤ、アトレティコで練習している光景が再現されてしまったんですが、え?新顔が到着しないのはもしや、それが原因じゃないのかって?
うーん、確かにユーロ開催前から、もう確定していると言われていたル・ノルマン(レアル・ソシエダ)も、先週、モラタが契約破棄金額を払って、ミランに行ってから、交渉がトントン拍子に進み、今週にはもう移籍決定まで秒読みと報道されていたドブビク(ジローナ)も一向に公式入団発表がありませんからね。でも良く考えると、前者は移籍金3000万ユーロ(約50億円)、後者も3500万ユーロ(約59億円)ぐらいだそうで、それはとてもモラタが残した1300万ユーロ(約22億円)だけで補える額ではなし。とりあえず、アトレティコのプレシーズン練習に顔を出していたサビッチも木曜にはトラブソンスポル入団が決まったとはいえ、こちらは自動延長になっていた契約の解消だけで、せいぜい年棒が浮いたぐらいとなれば、やっぱりジョアンが6000万ユーロ(約100億円)で売れるまで、補強に使うお金はない?
どちらにしろ、この土曜午後6時(日本時間翌午前1時)から、ブルゴス・デ・オスマで行われるアトレティコ、この夏最初のプレシーズンマッチ、恒例のヘスス・ヒル杯ヌマンシア戦でジョアンを見ることはないはずですし、ヒザの手術を受けたせいで、ここずっと、クーラーボックスに座って、練習の指揮を執っているシメオネ監督はコレアとリケルメで前線を準備。今週合流したユーロ出場組、GKオブラク、モルドバン、ビッツェルらもどのくらいプレーできるのかわからないんですが、いよいよ来週にはグリーズマン、デ・パウル、モリーナらも戻って来そうですからね。結局、アジアツアーは香港でのキッチー戦だけとなった彼らは代わりに来週土曜、近場のコリセウムで8月3日にヘタフェと手合わせすることにしたため、私も見に行ける試合ができたのは嬉しいんですが…。
問題はこの連日、気温が40℃近くまで上がる、私もマドリッドで初経験の猛暑で、ええ、今週水曜には今季から、再び1部のマドリッド勢仲間となったレガネスがブタルケ練習場にお隣さんのアルコルコンを招いて親善試合をしたんですけどね。それが異例の午前9時半という早い時間のキックオフだったんですが、頑張って早起きして見に行くことに。幸い、その時間はまだ気温も30℃を越える前でしたし、真正面から夕陽を浴びる、ここ数年の午後開催だった試合と違って、スタンドも丁度、屋根の日影。おかげで快適に観戦できたのは良かったんですが、選手たちもプレシーズン3週目とあって、疲れていたんでしょうか。
何せ、この日の相手、アルコルコンはせっかく最速Uターンした2部残留が叶わず、今季はまたRFEF1部(実質3部)で戦うチームですからね。一応、プレシーズン初戦でレガネスはリーグ1のニースと2-2で引分けていたため、期待も高まっていたんですが、ここはボルハ・ヒメネス監督も仕切り直して、この土曜からのイギリスキャンプに挑むしかないかと。あちらではシェフィールド・ウェンズデー戦が予定されているんですが、何よりなのはこの殺人的な猛暑に体力気力を奪われず、練習に集中できることでしょうか。
そしてお昼過ぎにはもう、かなり耐えがたくなってきた暑さの中、家に戻り、ガンガン冷房をかけて、スペイン男子代表のオリンピック初戦、ウズベキスタン戦をTVで見た私だったんですが、やはり兄貴分が先日、ユーロで優勝したのが励みになっているんでしょうかね。梯子参加となったのは、フェルミン(バルサ)とアレックス・バエナ(ビジャレアル)だけで、しかも2人はユーロでは1試合にしか出場しておらず、体力は十分。懸念はすでに1カ月半にも及ぶ合宿生活に飽きてないかという点だけでしたが、この日はオーバーエイジ枠出場、といっても1つだけ年上の3人が活躍してくれたんです!
ええ、前半29分にはセルヒオ・ゴメス(レアル・ソシエダ)の蹴ったFKをアベル・ルイス(ジロ-ナ)が頭で繋ぎ、プビル(アルメリア)がゴール前から押し込んで先制点をゲット。ただ、逆に若さが仇となってしまった選手もいて、うーん、17才ながら、クバルシ(バルサ)はユーロの最終リストで落選したのを驚かれていたぐらいで、誰もがそれはオリンピックの秘密兵器になるためと信じていたんですけどね。序盤にイエローカードをもらったかと思えば、前半終了間際にはハマラリエフをエリア内で倒し、VAR(ビデオ審判)モニターチェックでペナルティ献上となってしまったから、さあ大変!
ショムロドフ(ローマ)にPKを決められ、同点に追いつかれて、ハーフタイムに入ったところ、気の毒にもクバルシはここでパチェコ(レアル・ソシエダ)と交代することに。うーん、クラブの同僚で、ユーロ中に17才のバースデーを迎えたジャマルは大会若手選手MVPを獲得する程の早熟ぶりだったんですけどね。クバルシもその辺を意識しすぎてしまったのかもしれませんが、まあドンマイ。後半14分にはアイマール・オロス(オサスナ)がエリア内でファイズラエフ(CSKAモスクワ)に倒され、PKをもらいながら、セルヒオ・ゴメスがGKノマトフの足に弾かれてしまったものの、その3分後には当人が汚名返上してくれましたしね。
そう、今度はアベル・ルイスがエリア内右から、反対サイドに送ったパスを年長組の最後の1人、ミランダ(ボローニャ)が折り返し、最後はセルヒオ・ゴメスが決めて、1-2とリードしたとなれば、もうこっちのもんですって。後半ロスタイムが8分もあり、途中で再びスペインのペナルティ疑惑が持ち上がった時はヒヤリをさせられたものの、何もなかったとされ、スペインはそのまま初戦に勝利することに。
おまけにアトレティコから参加のバリオスもフル出場できましたし、アラベスへのレンタルから戻ってくるサムもアベル・ルイスと交代でピッチに入れましたからね。それだけにモラタの移籍で、ユーロ王者が1人もいなくなってしまったチームにオリンピック王者として、凱旋帰還してくれるんじゃないかと期待できるスタートだったのは嬉しかったかと。スペインは翌日、女子代表もオリンピック初戦でW杯&ネーションズリーグ・ファイナルフォー王者の貫禄で、日本に2-1で勝利していましたしね。グループリーグ2節、パリからボルドーに河岸を変えての土曜午後3時(日本時間午後10時)のドミニカ共和国戦でまた、兄貴分にも女子にも負けない、いい試合ができるといいのですが。
その一方で水曜の試合ラッシュはこれで終わりとならず、午後8時からはマドリッドの弟分仲間、ヘタフェもラス・ロサス(マドリッドの近郊)のスペイン・サッカー協会本部のグラウンドを借りて、オビエド(2部)と親善試合を開催。それが代表の公開練習が行われるメイングラウンドを使わせてもらえなかったせいか、それとも観客を入れて、熱中症患者が発生するのを恐れたか、ロッカールームやジムのある建物の奥のサブグラウンドで行われた試合は何故か、マスコミにも非公開で実施されることに。
幸いヘタフェはクラブのYoutubeチャンネルで実況中継してくれるため、私もそれを見ることになったんですが、実際、気温37℃の中、座るところもない立ち見なんて、無茶な真似をせずに済んだのは助かったかと。でもねえ、前半8分、先日、バニク・オストラバから移籍したチェコ人GKレタエクがまだまったくスペイン語を話せないせいか、この試合でトップチームデビューとなった17才のカンテラーノ、GKフェレルがアレマオにvaselina(バセリーナ/ループシュート)を喰らい、早々にヘタフェは失点していまってねえ。
何せ、現在、使えるトップチームのFWが1人もいないヘタフェですからね。ヒサの半月板損傷からリハビリ中のボルハ・マジョラルが街着見学する中、ボルダラス監督の取った苦肉の策はCBのアルデレテをスタメンCFにするという、絶望的なものだったこともあり、最後までこの1点が返せず。0-1で負けてしまった上、2試合連続無得点という淋しい結果で終わったんですが、これは絶対、FWの補強に時間がかかっているフロントのせいですって。
おまけにヘタフェはやはり半端ない暑さだった先週金曜のオリバ(バレンシア)でのコベントリー戦から、中4日でオビエド戦に挑んだ選手たちが消耗しすぎたせいか、前日になって、この土曜に再びラス・ロサスで予定されていたアルバセテ(2部)戦をドタキャンしたなんてこともあったんですが、いやあ。この猛暑があと1週間以上も続く予報が出ているとなれば、もう正解は、レガネスのようにプレシーズンマッチを早朝にやるぐらいしか、私も思い浮かばないんですが、真夜中になっても30℃を切らないこの熱帯夜、午後9時からキックオフのコリセウムでのアトレティコ戦は果たして、無事に迎えられるんでしょうか。
え、更に上には上があって、火曜午後8時から、気温38℃の中で初プレシーズンマッチを行ったチームもあったんだろうって?いやあ、その通りで、実はレアル・マドリーがバルデベバス(バラハス空港の近く)の練習場にそれこそ、アルバセテを招いて、プレーしたんですが、これが完全にステルス試合でねえ。もちろんレアル・マドリーTVの中継もないし、オフィシャルウェブにも試合自体のビデオや写真が上がらなかったため、翌日になるまで、私も知らなかったんですが、どうやら前半はGKクルトワ、ルーカス・バスケス、フラン・ガルシア、バジェホ、ブライム、セバージョスら、練習初日から出てきている選手とRMカスティージャで混合チームを形成。
さすがに後半は移籍を迷っているGKルーニンと移籍予定のヘイニエル以外、カンテラーノばかりになったようですが、それでも3-0で快勝しているとなれば、さすが一流チームは体力も一流としか、言いようがないかと。ちなみに水曜にはバルデベバスでナチョ(アル・カーディシーヤに移籍)のお別れセレモニーが内輪で開かれた後、土曜にはエンドリック(パルメイラスから移籍)のプレゼンがサンティアゴ・ベルナベウで控えているマドリーは日曜にいよいよ、シカゴに移動。ギュレルも参加予定で、海の向こうで、ビニシウス、ロドリゴ、ミリトンらが合流して、ミラン、バルサ、チェルシーと対戦するアメリカツアーが始まれば、もっと選手たちの話題が増えてくるかと思いますが、とにかく今は人が少なすぎてねえ。
実際、エムバペ(同PSG)のチーム合流もツアーから戻って来てからになりますし、その頃ぐらいにはマドリッドの猛暑も収まっていてもらいたいものですが…といっても金曜に涼しいオランダに遠征して、ヘーレンフェーンと対戦したラージョが5-0の大敗をするなど、マドリッドの弟分たちがイマイチこのプレシーズン、冴えていないのは、必ずしも暑さだけが理由ではないようですけどね。何にしたって、お昼を過ぎたら、もう外に出られず、冷房かけて、試合を見ているだけという日々がこうも続くと、さすがに私も参ってしまいそうですよ。
そう、ポルトガル代表がユーロ準々決勝フランス戦でまさしく、そのジョアンのPK失敗が祟り、PK戦で敗退した7月5日から、きっかり数えて21日。クラブがバケーションとして、シーズン終了後に各国代表のお勤めがあった選手に与えるお休み期間中に今季プレーするクラブが見つかることを誰もが願っていたんですが、本人が希望するバルサのリピートはもちろん、しばらく前から噂されていたベンフィカ帰還も、今週になって浮上したアストン・ビラ移籍も未だに叶わないようでねえ。おかげで昨夏同様、ジョアンがイヤイヤ、アトレティコで練習している光景が再現されてしまったんですが、え?新顔が到着しないのはもしや、それが原因じゃないのかって?
うーん、確かにユーロ開催前から、もう確定していると言われていたル・ノルマン(レアル・ソシエダ)も、先週、モラタが契約破棄金額を払って、ミランに行ってから、交渉がトントン拍子に進み、今週にはもう移籍決定まで秒読みと報道されていたドブビク(ジローナ)も一向に公式入団発表がありませんからね。でも良く考えると、前者は移籍金3000万ユーロ(約50億円)、後者も3500万ユーロ(約59億円)ぐらいだそうで、それはとてもモラタが残した1300万ユーロ(約22億円)だけで補える額ではなし。とりあえず、アトレティコのプレシーズン練習に顔を出していたサビッチも木曜にはトラブソンスポル入団が決まったとはいえ、こちらは自動延長になっていた契約の解消だけで、せいぜい年棒が浮いたぐらいとなれば、やっぱりジョアンが6000万ユーロ(約100億円)で売れるまで、補強に使うお金はない?
問題はこの連日、気温が40℃近くまで上がる、私もマドリッドで初経験の猛暑で、ええ、今週水曜には今季から、再び1部のマドリッド勢仲間となったレガネスがブタルケ練習場にお隣さんのアルコルコンを招いて親善試合をしたんですけどね。それが異例の午前9時半という早い時間のキックオフだったんですが、頑張って早起きして見に行くことに。幸い、その時間はまだ気温も30℃を越える前でしたし、真正面から夕陽を浴びる、ここ数年の午後開催だった試合と違って、スタンドも丁度、屋根の日影。おかげで快適に観戦できたのは良かったんですが、選手たちもプレシーズン3週目とあって、疲れていたんでしょうか。
前半はラバのシュートが2回ぐらいあったものの、レガネスが先制することはできず、後半21分、25分には立て続けて、ラファ、ダ・コスタにゴールを決められ、2点をリードされてしまうとは!おまけにこの日はエースのミゲール・デ・ラ・フエンテも不発で、結局、34分に敵のハンドでもらったPKをシセが決めた1点しか返せず、1-2で負けてしまったとなれば、せっかく1部に復帰したレガネスの勇姿を見ようと、朝から駆けつけたファンもちょっとガッカリしたかと。
何せ、この日の相手、アルコルコンはせっかく最速Uターンした2部残留が叶わず、今季はまたRFEF1部(実質3部)で戦うチームですからね。一応、プレシーズン初戦でレガネスはリーグ1のニースと2-2で引分けていたため、期待も高まっていたんですが、ここはボルハ・ヒメネス監督も仕切り直して、この土曜からのイギリスキャンプに挑むしかないかと。あちらではシェフィールド・ウェンズデー戦が予定されているんですが、何よりなのはこの殺人的な猛暑に体力気力を奪われず、練習に集中できることでしょうか。
そしてお昼過ぎにはもう、かなり耐えがたくなってきた暑さの中、家に戻り、ガンガン冷房をかけて、スペイン男子代表のオリンピック初戦、ウズベキスタン戦をTVで見た私だったんですが、やはり兄貴分が先日、ユーロで優勝したのが励みになっているんでしょうかね。梯子参加となったのは、フェルミン(バルサ)とアレックス・バエナ(ビジャレアル)だけで、しかも2人はユーロでは1試合にしか出場しておらず、体力は十分。懸念はすでに1カ月半にも及ぶ合宿生活に飽きてないかという点だけでしたが、この日はオーバーエイジ枠出場、といっても1つだけ年上の3人が活躍してくれたんです!
ええ、前半29分にはセルヒオ・ゴメス(レアル・ソシエダ)の蹴ったFKをアベル・ルイス(ジロ-ナ)が頭で繋ぎ、プビル(アルメリア)がゴール前から押し込んで先制点をゲット。ただ、逆に若さが仇となってしまった選手もいて、うーん、17才ながら、クバルシ(バルサ)はユーロの最終リストで落選したのを驚かれていたぐらいで、誰もがそれはオリンピックの秘密兵器になるためと信じていたんですけどね。序盤にイエローカードをもらったかと思えば、前半終了間際にはハマラリエフをエリア内で倒し、VAR(ビデオ審判)モニターチェックでペナルティ献上となってしまったから、さあ大変!
ショムロドフ(ローマ)にPKを決められ、同点に追いつかれて、ハーフタイムに入ったところ、気の毒にもクバルシはここでパチェコ(レアル・ソシエダ)と交代することに。うーん、クラブの同僚で、ユーロ中に17才のバースデーを迎えたジャマルは大会若手選手MVPを獲得する程の早熟ぶりだったんですけどね。クバルシもその辺を意識しすぎてしまったのかもしれませんが、まあドンマイ。後半14分にはアイマール・オロス(オサスナ)がエリア内でファイズラエフ(CSKAモスクワ)に倒され、PKをもらいながら、セルヒオ・ゴメスがGKノマトフの足に弾かれてしまったものの、その3分後には当人が汚名返上してくれましたしね。
そう、今度はアベル・ルイスがエリア内右から、反対サイドに送ったパスを年長組の最後の1人、ミランダ(ボローニャ)が折り返し、最後はセルヒオ・ゴメスが決めて、1-2とリードしたとなれば、もうこっちのもんですって。後半ロスタイムが8分もあり、途中で再びスペインのペナルティ疑惑が持ち上がった時はヒヤリをさせられたものの、何もなかったとされ、スペインはそのまま初戦に勝利することに。
おまけにアトレティコから参加のバリオスもフル出場できましたし、アラベスへのレンタルから戻ってくるサムもアベル・ルイスと交代でピッチに入れましたからね。それだけにモラタの移籍で、ユーロ王者が1人もいなくなってしまったチームにオリンピック王者として、凱旋帰還してくれるんじゃないかと期待できるスタートだったのは嬉しかったかと。スペインは翌日、女子代表もオリンピック初戦でW杯&ネーションズリーグ・ファイナルフォー王者の貫禄で、日本に2-1で勝利していましたしね。グループリーグ2節、パリからボルドーに河岸を変えての土曜午後3時(日本時間午後10時)のドミニカ共和国戦でまた、兄貴分にも女子にも負けない、いい試合ができるといいのですが。
その一方で水曜の試合ラッシュはこれで終わりとならず、午後8時からはマドリッドの弟分仲間、ヘタフェもラス・ロサス(マドリッドの近郊)のスペイン・サッカー協会本部のグラウンドを借りて、オビエド(2部)と親善試合を開催。それが代表の公開練習が行われるメイングラウンドを使わせてもらえなかったせいか、それとも観客を入れて、熱中症患者が発生するのを恐れたか、ロッカールームやジムのある建物の奥のサブグラウンドで行われた試合は何故か、マスコミにも非公開で実施されることに。
幸いヘタフェはクラブのYoutubeチャンネルで実況中継してくれるため、私もそれを見ることになったんですが、実際、気温37℃の中、座るところもない立ち見なんて、無茶な真似をせずに済んだのは助かったかと。でもねえ、前半8分、先日、バニク・オストラバから移籍したチェコ人GKレタエクがまだまったくスペイン語を話せないせいか、この試合でトップチームデビューとなった17才のカンテラーノ、GKフェレルがアレマオにvaselina(バセリーナ/ループシュート)を喰らい、早々にヘタフェは失点していまってねえ。
何せ、現在、使えるトップチームのFWが1人もいないヘタフェですからね。ヒサの半月板損傷からリハビリ中のボルハ・マジョラルが街着見学する中、ボルダラス監督の取った苦肉の策はCBのアルデレテをスタメンCFにするという、絶望的なものだったこともあり、最後までこの1点が返せず。0-1で負けてしまった上、2試合連続無得点という淋しい結果で終わったんですが、これは絶対、FWの補強に時間がかかっているフロントのせいですって。
おまけにヘタフェはやはり半端ない暑さだった先週金曜のオリバ(バレンシア)でのコベントリー戦から、中4日でオビエド戦に挑んだ選手たちが消耗しすぎたせいか、前日になって、この土曜に再びラス・ロサスで予定されていたアルバセテ(2部)戦をドタキャンしたなんてこともあったんですが、いやあ。この猛暑があと1週間以上も続く予報が出ているとなれば、もう正解は、レガネスのようにプレシーズンマッチを早朝にやるぐらいしか、私も思い浮かばないんですが、真夜中になっても30℃を切らないこの熱帯夜、午後9時からキックオフのコリセウムでのアトレティコ戦は果たして、無事に迎えられるんでしょうか。
え、更に上には上があって、火曜午後8時から、気温38℃の中で初プレシーズンマッチを行ったチームもあったんだろうって?いやあ、その通りで、実はレアル・マドリーがバルデベバス(バラハス空港の近く)の練習場にそれこそ、アルバセテを招いて、プレーしたんですが、これが完全にステルス試合でねえ。もちろんレアル・マドリーTVの中継もないし、オフィシャルウェブにも試合自体のビデオや写真が上がらなかったため、翌日になるまで、私も知らなかったんですが、どうやら前半はGKクルトワ、ルーカス・バスケス、フラン・ガルシア、バジェホ、ブライム、セバージョスら、練習初日から出てきている選手とRMカスティージャで混合チームを形成。
さすがに後半は移籍を迷っているGKルーニンと移籍予定のヘイニエル以外、カンテラーノばかりになったようですが、それでも3-0で快勝しているとなれば、さすが一流チームは体力も一流としか、言いようがないかと。ちなみに水曜にはバルデベバスでナチョ(アル・カーディシーヤに移籍)のお別れセレモニーが内輪で開かれた後、土曜にはエンドリック(パルメイラスから移籍)のプレゼンがサンティアゴ・ベルナベウで控えているマドリーは日曜にいよいよ、シカゴに移動。ギュレルも参加予定で、海の向こうで、ビニシウス、ロドリゴ、ミリトンらが合流して、ミラン、バルサ、チェルシーと対戦するアメリカツアーが始まれば、もっと選手たちの話題が増えてくるかと思いますが、とにかく今は人が少なすぎてねえ。
実際、エムバペ(同PSG)のチーム合流もツアーから戻って来てからになりますし、その頃ぐらいにはマドリッドの猛暑も収まっていてもらいたいものですが…といっても金曜に涼しいオランダに遠征して、ヘーレンフェーンと対戦したラージョが5-0の大敗をするなど、マドリッドの弟分たちがイマイチこのプレシーズン、冴えていないのは、必ずしも暑さだけが理由ではないようですけどね。何にしたって、お昼を過ぎたら、もう外に出られず、冷房かけて、試合を見ているだけという日々がこうも続くと、さすがに私も参ってしまいそうですよ。
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【2020-21 ラ・リーガベストイレブン】優勝アトレティコから最多4人を選出
2020-21シーズンのラ・リーガが全日程を消化しました。そこで本稿では今シーズンのベストイレブンを超ワールドサッカー編集部が独自に選定してみました。 ◆ラ・リーガベストイレブン GK:オブラク DF:クンデ、サビッチ、パウ・トーレス MF:マルコス・ジョレンテ、デ・ヨング、モドリッチ、カラスコ FW:メッシ、ベンゼマ、ジェラール・モレノ GK ヤン・オブラク(28歳/アトレティコ・マドリー) 出場試合数:38(先発:38)/失点数:25 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2021/get20210601_100_tw1.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 2シーズンぶり5度目のサモラ賞獲得と共に自身初のプリメーラ制覇。今季はよりチームが攻撃的な振る舞いを見せた中、38試合中18試合でクリーンシートを達成。試合を通して高い集中力を維持し、ピンチとなれば的確なポジショニングと驚異的な反応で圧巻のシュートストップを連発。また、第28節のアラベス戦では土壇場でチームが与えたPKをストップする殊勲の仕事で優勝に繋がる勝ち点3奪取に貢献するなど、近年苦手としていたPKでは敗れたセビージャ戦でも見事なセーブを見せた。 DF ジュール・クンデ(22歳/セビージャ) 出場試合数:34(先発:33)/得点数:2 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2021/get20210601_100_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> メガクラブ注目の逸材DF。守備的MFとして特大の輝きを放った同僚フェルナンドを3バックの中央に置く形も考えたが、伸びしろとプレーのインパクトを評価してフランス代表DFを選出。敏腕SDモンチの眼鏡にかなった元ボルドーDFは加入2年目となった今季も見事な成長曲線を描いた。若かりし頃のセルヒオ・ラモスを彷彿とさせる攻撃的なセンターバックはパワー勝負、スピード勝負のいずれにおいても一線級のアタッカー相手に全く見劣らず、守備者としてはポジショニングや判断面を除いてワールドクラスの域に足を踏み入れている。さらに、攻撃面においても的確な繋ぎ、局面を変える持ち出しと著しい成長を見せた。先日のインタビューでは今夏のステップアップを示唆しており、その動向にも注目が集まるところだ。 DF ステファン・サビッチ(30歳/アトレティコ・マドリー) 出場試合数:33(先発:33)/得点数:1 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2021/get20210601_100_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 優勝チームの最終ラインを統率。昨季のゴディン退団に伴い、ディフェンスリーダーとしての自覚をさらに強め、ヒメネスが離脱を繰り返した中で3バックと4バックを併用したロヒブランコスの最終ラインを締めた。出足鋭い守備で相手アタッカーに自由を与えず、ビッグマッチにおいても冷静な対応でチームに落ち着きをもたらした。今季のチームがよりビルドアップを重視していた中、安定した球出しで中盤、前線へクリーンなボールを届ける攻撃面での仕事も秀逸だった。 DF パウ・トーレス(24歳/ビジャレアル) 出場試合数:33(先発:33)/得点数:2 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2021/get20210601_100_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 今季のラ・リーガ最高のスぺイン人DF。昨シーズンにブレイクを果たした24歳の左利きのセンターバックは、智将エメリの下で更なるスケールアップを遂げた。守備では191cmの恵まれた体躯とリーグ屈指の快足を武器に対人対応で無類の強さをみせ、カバーリングやスペースケアもそつなくこなした。さらに、優れた戦術眼、左足のキックを武器に長短織り交ぜた正確なパスでビルドアップの場面でも存在感を放っており、そのポテンシャルの高さを考えれば、今夏のメガクラブ行きは濃厚か…。 MF マルコス・ジョレンテ(26歳/アトレティコ・マドリー) 出場試合数:37(先発:33)/得点数:12 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2021/get20210601_100_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 今シーズンのMVP。いずれもキャリアハイとなる12ゴール11アシストという目に見える数字の貢献度に加え、セカンドトップや右サイドハーフ、インテリオール、サイドバックと状況に応じて複数のポジションをこなしながら、攻守両面で高い強度のプレーをシーズン通して継続した。 MF フレンキー・デ・ヨング(24歳/バルセロナ) 出場試合数:37(先発:35)/得点数:3 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2021/get20210601_100_tw6.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> ブラウグラナの未来。驚異的なデビューシーズンを飾った同僚ペドリはシーズン総括の“期待以上”の枠に回ってもらい、加入2年目の超万能型MFを選出。代表の恩師であるクーマン監督からの厚い信頼に応え、ピボーテ、インテリオール、センターバックと様々なタスクを完璧にこなし、シーズンを通して攻守両面で決定的な仕事を果たした。戦術眼、テクニック、アスリート能力と3拍子揃ったコンプリートMFとして、前目で使われれば果敢なゴール前への飛び出し、後ろ目で使われれば、安定した繋ぎ、局面を変える持ち出し、強度の高い守備とその貢献度は驚異的だった。 MF ルカ・モドリッチ(35歳/レアル・マドリー) 出場試合数:35(先発:32)/得点数:5 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2021/get20210601_100_tw7.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 老いては益々壮んなるべし。中盤の名パートナーであるカゼミロとクロースの活躍も光ったが、そのトリボーテを代表してエルブランコの背番号10を選出。昨季終盤の鬼気迫るパフォーマンスを今季も継続した35歳は、最終ラインと前線に多くの離脱者に見舞われた今季のチームをベンゼマらと共に牽引。円熟味を増す抜群のゲームメイクに加え、中盤での泥臭い仕事、クラシコ初戦、最終節のビジャレアル戦で見せた貴重なゴールと試合の際を見極めたプレーを幾度も見せた。36歳で臨む新シーズンも大暴れを期待したい。 MF ヤニック・カラスコ(27歳/アトレティコ・マドリー) 出場試合数:30(先発:25)/得点数:6 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2021/get20210601_100_tw8.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 後半戦の攻撃の中心選手。サイドアタッカーではルーカス・バスケス(レアル・マドリー)やエメルソン(ベティス)、アクーニャ(セビージャ)らの活躍も見事だったが、優勝チームに敬意を評してベルギー代表MFを選出。今季は左右のサイドハーフに加え、左のウイングバック、2シャドーの一角と様々なポジションをこなし、M・ジョレンテと共にチームに多くのオプションをもたらした上、6ゴール10アシストと数字の面でも申し分ない結果を残した。とりわけ、シーズン終盤戦においてはアタッカー陣に離脱者が目立った中、9試合中8試合でゴールかアシストを記録。その突破力とラストプレーの精度は見事だった。 FW リオネル・メッシ(33歳/バルセロナ) 出場試合数:35(先発:33)/得点数:30 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2021/get20210601_100_tw9.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 2年ぶりの30ゴールの大台到達で5年連続8度目のピチーチ獲得。シーズン開幕直後は退団問題、試行錯誤を繰り返したチームの影響もあってスロースタートも、昨年11月以降に本来のコンディションを取り戻すと、チームの布陣が定まった中盤戦から後半戦にかけては出場8試合連続ゴールを記録。ブスケッツ、ジョルディ・アルバとのホットラインに加え、ペドリやデ・ヨング、グリーズマンとの連携も深まり、終盤戦では様々なパターンからゴールを陥れた。 FW カリム・ベンゼマ(33歳/レアル・マドリー) 出場試合数:34(先発:33)/得点数:23 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2021/get20210601_100_tw10.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> エルブランコの絶対的エースとして抜群の存在感を放った。アトレティコに優勝をもたらしたルイス・スアレスと天秤にかける形となったが、23ゴール9アシストという数字面の優位性に加え、メッシ同様にその替えの利かなさを鑑みて選出した。ヴィニシウス、アセンシオに少なからず成長が見られたものの、アザールの体たらくによってチャンスメイク、フィニッシュと膨大な仕事量をシーズン通してこなした。決定力、勝負強さだけでなく、今季はセルヒオ・ラモスらが度々不在の中でリーダーとしての仕事ぶりも光った。 FW ジェラール・モレノ(29歳/ビジャレアル) 出場試合数:33(先発:30)/得点数:23 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2021/get20210601_100_tw11.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> ラ・リーガ最高のスペイン人ストライカー。昨季、18ゴールを挙げてスペイン人最多得点者に与えられるサラ賞を初受賞したビジャレアルの絶対的エースは、昨季の数字を大幅に更新して2年連続のサラ賞を獲得した。エメリ新監督の下、右ウイング、センターフォワード、セカンドトップを主戦場に多士済々な相棒をうまく生かしつつ、その卓越した左足の精度、決定力を武器にゴールを量産。チャンスメイクの部分でも7アシストとリーグ屈指の万能型アタッカーの本領を発揮。なお、ジュゼッペ・ロッシに並ぶクラブ最多得点者(82点)となった29歳は、今夏のステップアップも噂される中で去就が注目されるところだ。 2021.06.02 19:01 Wed4
アトレティコの新FWはマテウス・クーニャに! 東京五輪で金メダリスト獲得に向け原則合意か?
アトレティコ・マドリーがヘルタ・ベルリンに所属するU-24ブラジル代表FWマテウス・クーニャ(22)の獲得に迫っているようだ。ドイツ『スカイ』が報じている。 アトレティコは今夏の移籍市場でウルグアイ代表FWルイス・スアレスのバックアップを担う新ストライカー獲得を優先事項としていた。ここまではセビージャ移籍が決定したU-24スペイン代表FWラファ・ミルを初め、インテルのアルゼンチン代表FWラウタロ・マルティネス、フィオレンティーナのセルビア代表FWドゥシャン・ヴラホビッチらの獲得に動いていた。 しかし、ラウタロとヴラホビッチに関しては所属クラブの徹底抗戦に遭っており交渉が難航していた。 そういった中、同じく以前から獲得候補に挙がっていた東京オリンピックの金メダリストの獲得に本腰を入れ始め、アトレティコとヘルタは3000万ユーロ(約38億6000万円)+ボーナスという条件で原則合意に至ったようだ。 なお、クーニャに対してはエバートンも獲得に動いていた模様だが、選手自身がアトレティコ行きを望んでいるという。 『スカイ』によれば、クーニャは今週ミッドウィークにマドリードに渡り、メディカルチェックを受診した後に、アトレティコとの契約にサインする見込みだ。 母国コリチーバの下部組織出身のクーニャは2017年にスイスのシオンでヨーロッパでのキャリアをスタート。その後、2018年にRBライプツィヒに完全移籍したが、在籍1年半でブンデスリーガ35試合2ゴールと思うような結果を残せず。2020年1月にヘルタに活躍の場を移していた。 そのヘルタでは昨シーズンの公式戦28試合に出場し、8ゴール7アシストを記録。また、先の東京五輪では5試合に出場し3ゴールを挙げる活躍を見せ、ブラジルの大会連覇に大きく貢献していた。 184cmという恵まれた体躯の割に相手を背負うポストプレーに課題を残すものの、ウイングでもプレー可能なスピードと突破力、オフ・ザ・ボールの動き出しにも優れる万能型のストライカー。また、依然として決定力には伸びしろを残すが、強烈なミドルシュートなど多彩なフィニッシュにも定評がある。 現在、2トップや1トップ2シャドーをメインとするアトレティコにとっては理想的なプレースタイルの持ち主と言えそうだ。 2021.08.23 23:12 Mon5
