【CLラウンド16プレビュー】アーセナルが攻撃改善で逆転か、ポルトがしたたかに逃げ切るか…
2024.03.12 18:30 Tue
アーセナル逆転か、ポルトが逃げ切るか…
チャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16・2ndレグ、アーセナルvsポルトが、日本時間12日29:00にアーセナル・スタジアムでキックオフされる。ホームで逆転狙うアーセナルと敵地でしたたかに逃げ切りを図るポルトによる、8強入りを懸けた重要な第2ラウンドだ。先月21日にエスタディオ・ド・ドラゴンで行われた1stレグは、ホームのポルトが1-0で先勝した。戦前はリーグ戦で大量ゴールを挙げているアーセナルが圧倒する展開が予想されたが、蓋を開けてみれば中盤での攻防がメインの堅い展開に。そういった中、組織的な守備で相手の攻撃を封じ切ったポルトが、試合終了間際にガレーノが決めた見事なミドルシュートによって土壇場で先制点を奪取。劇的な形でアドバンテージを手にした。
0-1という結果に加えて、枠内シュート0本という厳しい内容での完敗となったアーセナル。それでも、以降のリーグ戦ではきっちり3連勝を飾って三つ巴の争いにおいてプレミアリーグ首位に浮上した。中2日で臨んだニューカッスル戦の4-1での圧倒、敵地で前半に5ゴールを叩き込み6-0で圧勝したシェフィールド・ユナイテッド戦、後半終盤のハヴァーツのゴールで勝ち切ったブレントフォード戦と、いずれも価値のある勝ち方を収めており、今回の大一番に弾みを付けている。
一方、コンセイソン監督の授けた戦術プランをピッチ上の選手たちが見事に遂行して先勝に成功したポルト。以降の国内リーグではCL直後のジル・ヴィセンテ戦こそ1-1のドローで終えたが、以降はきっちり2連勝を飾った。とりわけ、ベンフィカ戦ではガレーノの2ゴールを皮切りに5点を挙げた上、相手のシュートを3本に抑える完勝を収めており、敵地でベスト8進出を目指す大一番へ良い仕上がりを見せている。これまで対アーセナルのアウェイ戦では3連敗且つ1点も取ることができていないが、前回対戦同様に相手を0点に抑え込めれば突破が可能なだけに後ろに重くなり過ぎずに、したたかに逃げ切りを図りたい。
◆アーセナル◆
【4-3-3】
▽予想スタメン

GK:ラヤ
DF:ホワイト、サリバ、ガブリエウ、ジンチェンコ
MF:ウーデゴール、ジョルジーニョ、ライス
FW:サカ、ハヴァーツ、トロサール
出場停止者:なし
出場停止者はいない。負傷者に関しては冨安健洋やトーマス、ジンチェンコらが復帰の可能性が高い一方、マルティネッリは依然として微妙な状況だ。
スタメンはジンチェンコが戦列に復帰した左サイドバックの人選、ガブリエウ・ジェズスの起用法に注目したい。ジンチェンコがスタートからプレーするか、キヴィオルをスタートから起用して勝負所で起用することになるのか。一方、ジェズスの起用法に関してはスタートから左ウイング、センターフォワードで起用するか、ジョーカーとして途中投入するか。
◆ポルト◆
【4-2-3-1】
▽予想スタメン

GK:ジオゴ・コスタ
DF:ジョアン・マリオ、ペペ、オタヴィオ、ヴェンデウ
MF:バレラ、ニコ・ゴンサレス
MF:コンセイソン、ペペー、ガレーノ
FW:エヴァニウソン
負傷者:DFマルカノ、サヌシ、FWタレミ
出場停止者:なし
出場停止者はいない。負傷者に関しては前回対戦と変わらず、前述の3選手が欠場となる。
スタメンは各選手のコンディションに問題がなければ、前回対戦と同じメンバーで臨む可能性が高い。
★注目選手
◆アーセナル:MFカイ・ハヴァーツ

直近リーグ4戦連発の勢いで今季CL2点目を狙う。昨夏、ライスと共に高額な移籍金での加入となった24歳のドイツ代表アタッカー。新天地ではインサイドハーフ、センターフォワードを主戦場にプレー。シーズン序盤は予てより課題の決定力に加え、新天地の戦術への順応に苦戦。開幕から存在感を示したライスと明暗分かれる形となった。
それでも、アルテタ監督の献身的なサポート、自身のたゆまぬ努力によって後半戦に入って存在感を示し始めると、直近のリーグ戦では4試合連続ゴールに2アシストと見事なパフォーマンスでチームの攻撃を牽引。ニューカッスル戦、ブレントフォード戦では決勝点も記録している。
CLでは経験不足を露呈する場面も少なくないチームにおいて、ジョルジーニョと共に優勝を経験するハヴァーツの存在は貴重であり、再び痺れる展開が予想される今回の一戦ではブレントフォード戦同様に勝敗に直結する決定的な仕事を期待したい。
◆ポルト:MFアラン・バレラ

躍動の前回対戦同様の活躍を。逃げ切りを図るアウェイゲームにおいて、中盤のフィルター役としてフル稼働の活躍が求められる22歳のアルゼンチン人MFがポルトのキーマンだ。
アルゼンチン屈指の名門ボカ・ジュニアーズの下部組織育ちの守備的MFは、2021シーズンから3シーズンに渡って主力として活躍。昨夏、総額1100万ユーロと言われる移籍金でポルトガル屈指の名門に加入した。その新天地ではここまで公式戦31試合に出場するなど、早くも主力として活躍。リバプールやパリ・サンジェルマン、マンチェスター・シティといったメガクラブのスカウトも注目する逸材だ。
ボカ時代から定評がある卓越した戦術眼と安定した技術、機動力を武器に中盤の繋ぎ役として存在感を示す一方、コンセイソン監督の下で磨きをかける守備面の攻撃も著しく、アーセナルとの前回対戦では安定した対人対応、カバーリング、狙いを持ったインターセプトと後者の貢献が印象的だった。
守勢が見込まれる敵地での一戦では前回対戦同様に気の利く守備で全体のバランスを整えつつ、アーセナルの組織的なプレスをいなしてカウンターの起点としての役割が期待されるところだ。
0-1という結果に加えて、枠内シュート0本という厳しい内容での完敗となったアーセナル。それでも、以降のリーグ戦ではきっちり3連勝を飾って三つ巴の争いにおいてプレミアリーグ首位に浮上した。中2日で臨んだニューカッスル戦の4-1での圧倒、敵地で前半に5ゴールを叩き込み6-0で圧勝したシェフィールド・ユナイテッド戦、後半終盤のハヴァーツのゴールで勝ち切ったブレントフォード戦と、いずれも価値のある勝ち方を収めており、今回の大一番に弾みを付けている。
◆アーセナル◆
【4-3-3】
▽予想スタメン

(C)CWS Brains,LTD.
GK:ラヤ
DF:ホワイト、サリバ、ガブリエウ、ジンチェンコ
MF:ウーデゴール、ジョルジーニョ、ライス
FW:サカ、ハヴァーツ、トロサール
負傷者:DFティンバー、FWマルティネッリ
出場停止者:なし
出場停止者はいない。負傷者に関しては冨安健洋やトーマス、ジンチェンコらが復帰の可能性が高い一方、マルティネッリは依然として微妙な状況だ。
スタメンはジンチェンコが戦列に復帰した左サイドバックの人選、ガブリエウ・ジェズスの起用法に注目したい。ジンチェンコがスタートからプレーするか、キヴィオルをスタートから起用して勝負所で起用することになるのか。一方、ジェズスの起用法に関してはスタートから左ウイング、センターフォワードで起用するか、ジョーカーとして途中投入するか。
◆ポルト◆
【4-2-3-1】
▽予想スタメン

(C)CWS Brains,LTD.
GK:ジオゴ・コスタ
DF:ジョアン・マリオ、ペペ、オタヴィオ、ヴェンデウ
MF:バレラ、ニコ・ゴンサレス
MF:コンセイソン、ペペー、ガレーノ
FW:エヴァニウソン
負傷者:DFマルカノ、サヌシ、FWタレミ
出場停止者:なし
出場停止者はいない。負傷者に関しては前回対戦と変わらず、前述の3選手が欠場となる。
スタメンは各選手のコンディションに問題がなければ、前回対戦と同じメンバーで臨む可能性が高い。
★注目選手
◆アーセナル:MFカイ・ハヴァーツ

Getty Images
直近リーグ4戦連発の勢いで今季CL2点目を狙う。昨夏、ライスと共に高額な移籍金での加入となった24歳のドイツ代表アタッカー。新天地ではインサイドハーフ、センターフォワードを主戦場にプレー。シーズン序盤は予てより課題の決定力に加え、新天地の戦術への順応に苦戦。開幕から存在感を示したライスと明暗分かれる形となった。
それでも、アルテタ監督の献身的なサポート、自身のたゆまぬ努力によって後半戦に入って存在感を示し始めると、直近のリーグ戦では4試合連続ゴールに2アシストと見事なパフォーマンスでチームの攻撃を牽引。ニューカッスル戦、ブレントフォード戦では決勝点も記録している。
CLでは経験不足を露呈する場面も少なくないチームにおいて、ジョルジーニョと共に優勝を経験するハヴァーツの存在は貴重であり、再び痺れる展開が予想される今回の一戦ではブレントフォード戦同様に勝敗に直結する決定的な仕事を期待したい。
◆ポルト:MFアラン・バレラ

Getty Images
躍動の前回対戦同様の活躍を。逃げ切りを図るアウェイゲームにおいて、中盤のフィルター役としてフル稼働の活躍が求められる22歳のアルゼンチン人MFがポルトのキーマンだ。
アルゼンチン屈指の名門ボカ・ジュニアーズの下部組織育ちの守備的MFは、2021シーズンから3シーズンに渡って主力として活躍。昨夏、総額1100万ユーロと言われる移籍金でポルトガル屈指の名門に加入した。その新天地ではここまで公式戦31試合に出場するなど、早くも主力として活躍。リバプールやパリ・サンジェルマン、マンチェスター・シティといったメガクラブのスカウトも注目する逸材だ。
ボカ時代から定評がある卓越した戦術眼と安定した技術、機動力を武器に中盤の繋ぎ役として存在感を示す一方、コンセイソン監督の下で磨きをかける守備面の攻撃も著しく、アーセナルとの前回対戦では安定した対人対応、カバーリング、狙いを持ったインターセプトと後者の貢献が印象的だった。
守勢が見込まれる敵地での一戦では前回対戦同様に気の利く守備で全体のバランスを整えつつ、アーセナルの組織的なプレスをいなしてカウンターの起点としての役割が期待されるところだ。
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