ローマが三笘不在のブライトンに4発先勝! デ・ロッシがデ・ゼルビとの友人対決に完勝【EL】
2024.03.08 05:18 Fri
ヨーロッパリーグ(EL)ラウンド16・1stレグ、ローマvsブライトンが7日にスタディオ・オリンピコで行われ、ホームのローマが4-0で先勝した。なお、ブライトンのMF三笘薫は負傷欠場となった。
昨季準優勝のローマは、3シーズン連続の対戦となったフェイエノールトとの熾烈なプレーオフをPK戦の末に制してベスト16進出を決めた。さらに、直近のセリエAではトリノ、モンツァを撃破し、リーグ3連勝と好調を維持して8強進出を懸けた元サッスオーロ指揮官率いるプレミアの難敵との初戦を迎えた。デ・ロッシ監督は友人との初対決に向けてモンツァ戦から先発2人を変更。登録外のクリステンセンに代えてチェリク、アンヘリーニョに代えてスピナッツォーラを起用した。
一方、初出場のELグループステージでアヤックス、マルセイユを抑えて首位通過を決めたブライトン。ただ、度重なる負傷者によって年明け以降、苦戦が続くプレミアリーグでは9位に低迷。直近は公式戦3試合未勝利と苦しい状況で難所オリンピコでの初戦を迎えた。母国帰還のデ・ゼルビ監督は0-3で敗れた直近のフルアム戦から先発6人を変更。グロスやギルモア、ウェルベック、アディングラといった主力が復帰し、可変式の[4-2-3-1]で臨んだ。
試合はローマがアグレッシブな入りを見せる。開始3分に左サイド深くに侵攻したスピナッツォーラのクロスからルカクのストロングヘッドでGKスティールにビッグセーブを強いると、以降は後方からの丁寧な繋ぎに果敢なハイプレスで主導権を握る。
すると、13分には後方でボール回しに参加したパレデスの狙いすました縦パスに絶妙な動き出しで反応したディバラが完璧にディフェンスラインと入れ替わる。最後はボックス内で冷静にGKを左にかわして無人のゴールへ左足シュートを流し込んだ。当初、オフサイド判定もVARの介入によってゴールが認められた。
前半半ばから終盤にかけて一進一退の攻防が続いたが、前半終盤にローマが再びゴールをこじ開ける。43分、中盤のパレデスが浮き球で右のスペースへ入れたボールにルカクが反応すると、先に落下地点に入ったDFダンクのボールコントロールの乱れを突いてボール奪取。そのままボックス内に持ち込んでニア下へ左足のシュートを突き刺した。
その後、前半終了間際にウェルベックの決定的なヘディングシュートをGKスヴィラールの好守で凌いだホームチームが2点リードで試合を折り返した。
迎えた後半、エンシソを下げてアンス・ファティをハーフタイム明けに投入したブライトンが早い時間帯のゴールを目指して攻勢を仕掛けていく。だが、押し込む形は作ったものの、最後の局面で身体を張るローマの守備にうまく攻撃を限定されて枠内シュートもGKスヴィラールに対応される。
一方、後半立ち上がりの守勢を凌いだホームチームは畳みかける攻めで一気に点差を広げる。まずは64分、セットプレーの二次攻撃からボックス手前左でボールを持ったエル・シャーラウィが絶妙なクロスをゴール前のスペースに落とすと、攻め残っていたマンチーニが懸命に右足を伸ばして足先でゴールに流し込む。
さらに、68分にはカウンターからスムーズにボールを繋いでエル・シャーラウィが左のポケットを取って右足アウトにかけた絶妙なクロスを供給。これをゴール前に走り込んだクリスタンテが巧みなヘディングシュートでゴール右隅に流し込んだ。
この連続ゴールによって4点差が付いた試合は終盤にかけて落ち着いた形に。逃げ切りを図るローマはスピナッツォーラからジョレンテへの交代をきっかけに[3-5-2]の形に変化。一方、2ndレグに望みを繋ぐゴールがほしいアウェイチームはエストゥピニャンやファーガソンら攻撃的なカードを切っていくが、より守備に重きを置いた相手の守備を最後まで揺さぶり切れず。
そして、試合はこのままタイムアップを迎え、デ・ゼルビとの友人対決に完勝のデ・ロッシ率いるローマが大きなアドバンテージを得て、1週間後の2ndレグに臨むことになった。
昨季準優勝のローマは、3シーズン連続の対戦となったフェイエノールトとの熾烈なプレーオフをPK戦の末に制してベスト16進出を決めた。さらに、直近のセリエAではトリノ、モンツァを撃破し、リーグ3連勝と好調を維持して8強進出を懸けた元サッスオーロ指揮官率いるプレミアの難敵との初戦を迎えた。デ・ロッシ監督は友人との初対決に向けてモンツァ戦から先発2人を変更。登録外のクリステンセンに代えてチェリク、アンヘリーニョに代えてスピナッツォーラを起用した。
一方、初出場のELグループステージでアヤックス、マルセイユを抑えて首位通過を決めたブライトン。ただ、度重なる負傷者によって年明け以降、苦戦が続くプレミアリーグでは9位に低迷。直近は公式戦3試合未勝利と苦しい状況で難所オリンピコでの初戦を迎えた。母国帰還のデ・ゼルビ監督は0-3で敗れた直近のフルアム戦から先発6人を変更。グロスやギルモア、ウェルベック、アディングラといった主力が復帰し、可変式の[4-2-3-1]で臨んだ。
すると、13分には後方でボール回しに参加したパレデスの狙いすました縦パスに絶妙な動き出しで反応したディバラが完璧にディフェンスラインと入れ替わる。最後はボックス内で冷静にGKを左にかわして無人のゴールへ左足シュートを流し込んだ。当初、オフサイド判定もVARの介入によってゴールが認められた。
相手の流れのままに先制を許したブライトンだが、20分を過ぎた辺りからグロスを起点とした細かい繋ぎに左サイドのアディングラの突破力を活かして押し込む形に。25分にはそのアディングラの左クロスをゴール前のウェルベックが頭で合わすが、叩きつけたシュートはGKスヴィラールの好守に阻まれた。
前半半ばから終盤にかけて一進一退の攻防が続いたが、前半終盤にローマが再びゴールをこじ開ける。43分、中盤のパレデスが浮き球で右のスペースへ入れたボールにルカクが反応すると、先に落下地点に入ったDFダンクのボールコントロールの乱れを突いてボール奪取。そのままボックス内に持ち込んでニア下へ左足のシュートを突き刺した。
その後、前半終了間際にウェルベックの決定的なヘディングシュートをGKスヴィラールの好守で凌いだホームチームが2点リードで試合を折り返した。
迎えた後半、エンシソを下げてアンス・ファティをハーフタイム明けに投入したブライトンが早い時間帯のゴールを目指して攻勢を仕掛けていく。だが、押し込む形は作ったものの、最後の局面で身体を張るローマの守備にうまく攻撃を限定されて枠内シュートもGKスヴィラールに対応される。
一方、後半立ち上がりの守勢を凌いだホームチームは畳みかける攻めで一気に点差を広げる。まずは64分、セットプレーの二次攻撃からボックス手前左でボールを持ったエル・シャーラウィが絶妙なクロスをゴール前のスペースに落とすと、攻め残っていたマンチーニが懸命に右足を伸ばして足先でゴールに流し込む。
さらに、68分にはカウンターからスムーズにボールを繋いでエル・シャーラウィが左のポケットを取って右足アウトにかけた絶妙なクロスを供給。これをゴール前に走り込んだクリスタンテが巧みなヘディングシュートでゴール右隅に流し込んだ。
この連続ゴールによって4点差が付いた試合は終盤にかけて落ち着いた形に。逃げ切りを図るローマはスピナッツォーラからジョレンテへの交代をきっかけに[3-5-2]の形に変化。一方、2ndレグに望みを繋ぐゴールがほしいアウェイチームはエストゥピニャンやファーガソンら攻撃的なカードを切っていくが、より守備に重きを置いた相手の守備を最後まで揺さぶり切れず。
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