マドリーがカルバハル劇的後半AT弾で2点差引っくり返す逆転勝利! 最下位アルメリアに大苦戦も3度のOFRも味方に【ラ・リーガ】
2024.01.22 02:30 Mon
ラ・リーガ第21節、レアル・マドリーvsアルメリアが21日にサンティアゴ・ベルナベウで行われ、ホームのマドリーが3-2で逆転勝利した。
試合前にスーペル・コパのトロフィーがお披露目され、今季未勝利の最下位相手のホームゲームということもあり、やや弛緩した空気のなかでスタートしたこの一戦。すると、そのホームチームの隙を突いたアウェイチームが電光石火の先制点を挙げる。
開始39秒、キックオフの流れからナチョのメンディへの横パスを古巣対戦のアリーバスがインターセプト。ミロバノビッチを経由し、アリーバス、ロベルトーネとボックス手前で繋いでボックス左に飛び出したラマザニにラストパスが通ると、ラマザニのニア下を狙った右足のシュートはGKケパの右足にブロックされかけたがそのままゴールネットに吸い込まれた。
前半半ばを過ぎると、70%を超えるボール支配率でハーフコートゲームを展開するマドリー、ロングカウンターから再びの一発を狙うアルメリアという構図の下で拮抗した展開が続く。その流れでマドリーは徐々にエンジンがかかり始めたベリンガム、ヴィニシウスの個での打開から左サイドを攻略。だが、中央を固める相手に撥ね返される場面が目立つ。
サイドを崩されかけながらも最後のところでやらせない安定した守備でリードを維持するアルメリアは、さらに前半終了間際に望外の追加点まで奪って見せる。43分、ロングボールの流れから右サイドのプビルがミロバノビッチを狙って差し込んだボールに対して、DFナチョのクリアが中途半端になると、ボックス手前右のエドガル・ゴンサレスが抑えの利いた左足のボレーシュートをゴール右上隅の完璧なコースに突き刺した。
まさかの2点ビハインドに加えて、シュート5本枠内0本と攻守に精彩を欠く内容で試合を折り返したマドリー。アンチェロッティ監督はハーフタイムに3枚替えを敢行し、ナチョ、メンディ、ロドリゴに代えてブラヒム・ディアス、フラン・ガルシア、ホセルを投入。チュアメニがセンターバックにポジションを変えた。
逆転に向けて早い時間帯のゴールを目指すなか、キックオフ直後からアクセル全開で攻め立てるマドリー。ホセルの投入でクロスに対する迫力も増すと、53分には左サイドのフラン・ガルシアからのクロスがDFカイキの右腕に当たる。一度プレーは流されたが、オンフィールド・レビュー(OFR)の結果、ハンドの判定でPKが与えられる。これをキッカーのベリンガムが冷静に決め切って反撃の狼煙を上げる57分のゴールとした。
ここから一気呵成の攻撃を目指すマドリーだったが、直後の61分にはアルメリアの鋭いカウンターから古巣対戦のアリーバスにゴールネットを揺らされる。これで再び2点差に戻されたかに思われたが、OFRの結果、カウンターの起点となった接触プレーでロピーの手がベリンガムの顔に入ったとの判定でゴールは認められず。
すると、この直後にマドリーが同点に追いつく。67分、ボックス手前右でチュアメニが入れたクロスをゴール前のヴィニシウスが右の肩口付近で合わせると、これがゴール右隅に決まった。当初主審はハンドでゴールを認めなかったが、この試合3度目のOFRの結果、かなり微妙な判定ながらもゴールが支持された。
先日のアトレティコ戦後の今季レフェリングに対するクレームの効果もあったか、微妙な3度のOFRがすべて有利に働いて試合を振り出しに戻したマドリー。もやもやを抱えるアルメリアの動きが徐々に落ち始めるなか、迫力のある攻撃で逆転に迫る。
その流れでゴール前に抜け出したブラヒム・ディアスを起点とした攻めからヴィニシウス、ベリンガムの豪快なバイシクルシュートでゴールに迫ったが、いずれもわずかに枠の右へ外れた。
押せ押せの時間帯にゴールをこじ開けられなかったマドリーだが、3度のOFRや治療の影響などで後半アディショナルタイムは11分。ゴールを奪うのに十分な時間を残して最終盤の攻防に入った。
幾度かの決定機を決め切れずに同点止まりという雰囲気もあったが、百戦錬磨の常勝軍団は最後の最後に押し切った。109分、カマヴィンガの馬力のある突破からロングカウンターに持ち込むと、右サイドのブラヒム・ディアスが正確なクロスを供給。これをボックス左のベリンガムが頭で折り返すと、ファーにフルスプリントで走り込んだカルバハルが身体ごと押し込んだ。
そして、疲労困憊の中でOFRの恩恵に加え、マドリディスモを発揮したアンチェロッティのチームがリーグ4連勝を達成し、コパ敗退をきっちり払しょくした。
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暫定2位のマドリーは、前節ジローナにゴールレスドローと善戦した最下位のアルメリア相手にリーグ4連勝を狙った。今季2度目のクラシコに完勝して今季初タイトルとなるスーペル・コパ制覇を決めたアンチェロッティのチーム。だが、直近のコパ・デル・レイではアトレティコ・マドリーとの今季3度目のマドリード・ダービーを延長戦の末に2-4で敗戦。宿敵相手に今季の公式戦2敗目を喫することになった。心身ともに消耗を強いられるなか、仕切り直しの勝利を求めた中2日の一戦では先発3人を変更。GKにケパを起用したほか、モドリッチとカマヴィンガに代わってクロース、チュアメニを起用した。開始39秒、キックオフの流れからナチョのメンディへの横パスを古巣対戦のアリーバスがインターセプト。ミロバノビッチを経由し、アリーバス、ロベルトーネとボックス手前で繋いでボックス左に飛び出したラマザニにラストパスが通ると、ラマザニのニア下を狙った右足のシュートはGKケパの右足にブロックされかけたがそのままゴールネットに吸い込まれた。
開始1分も経たずにビハインドを背負ったマドリーは早い時間帯の同点ゴールを目指して攻勢を仕掛けていく。ただ、[5-4-1]のコンパクトなブロックで危険なエリアをしっかりと埋めるアルメリアの集中した守備を前に流れのなかではフィニッシュまで持ち込めず。また、10日余りで2つの激しい延長戦を戦った消耗も見受けられ、2トップを含めて個での局面打開には至らない。
前半半ばを過ぎると、70%を超えるボール支配率でハーフコートゲームを展開するマドリー、ロングカウンターから再びの一発を狙うアルメリアという構図の下で拮抗した展開が続く。その流れでマドリーは徐々にエンジンがかかり始めたベリンガム、ヴィニシウスの個での打開から左サイドを攻略。だが、中央を固める相手に撥ね返される場面が目立つ。
サイドを崩されかけながらも最後のところでやらせない安定した守備でリードを維持するアルメリアは、さらに前半終了間際に望外の追加点まで奪って見せる。43分、ロングボールの流れから右サイドのプビルがミロバノビッチを狙って差し込んだボールに対して、DFナチョのクリアが中途半端になると、ボックス手前右のエドガル・ゴンサレスが抑えの利いた左足のボレーシュートをゴール右上隅の完璧なコースに突き刺した。
まさかの2点ビハインドに加えて、シュート5本枠内0本と攻守に精彩を欠く内容で試合を折り返したマドリー。アンチェロッティ監督はハーフタイムに3枚替えを敢行し、ナチョ、メンディ、ロドリゴに代えてブラヒム・ディアス、フラン・ガルシア、ホセルを投入。チュアメニがセンターバックにポジションを変えた。
逆転に向けて早い時間帯のゴールを目指すなか、キックオフ直後からアクセル全開で攻め立てるマドリー。ホセルの投入でクロスに対する迫力も増すと、53分には左サイドのフラン・ガルシアからのクロスがDFカイキの右腕に当たる。一度プレーは流されたが、オンフィールド・レビュー(OFR)の結果、ハンドの判定でPKが与えられる。これをキッカーのベリンガムが冷静に決め切って反撃の狼煙を上げる57分のゴールとした。
ここから一気呵成の攻撃を目指すマドリーだったが、直後の61分にはアルメリアの鋭いカウンターから古巣対戦のアリーバスにゴールネットを揺らされる。これで再び2点差に戻されたかに思われたが、OFRの結果、カウンターの起点となった接触プレーでロピーの手がベリンガムの顔に入ったとの判定でゴールは認められず。
すると、この直後にマドリーが同点に追いつく。67分、ボックス手前右でチュアメニが入れたクロスをゴール前のヴィニシウスが右の肩口付近で合わせると、これがゴール右隅に決まった。当初主審はハンドでゴールを認めなかったが、この試合3度目のOFRの結果、かなり微妙な判定ながらもゴールが支持された。
先日のアトレティコ戦後の今季レフェリングに対するクレームの効果もあったか、微妙な3度のOFRがすべて有利に働いて試合を振り出しに戻したマドリー。もやもやを抱えるアルメリアの動きが徐々に落ち始めるなか、迫力のある攻撃で逆転に迫る。
その流れでゴール前に抜け出したブラヒム・ディアスを起点とした攻めからヴィニシウス、ベリンガムの豪快なバイシクルシュートでゴールに迫ったが、いずれもわずかに枠の右へ外れた。
押せ押せの時間帯にゴールをこじ開けられなかったマドリーだが、3度のOFRや治療の影響などで後半アディショナルタイムは11分。ゴールを奪うのに十分な時間を残して最終盤の攻防に入った。
幾度かの決定機を決め切れずに同点止まりという雰囲気もあったが、百戦錬磨の常勝軍団は最後の最後に押し切った。109分、カマヴィンガの馬力のある突破からロングカウンターに持ち込むと、右サイドのブラヒム・ディアスが正確なクロスを供給。これをボックス左のベリンガムが頭で折り返すと、ファーにフルスプリントで走り込んだカルバハルが身体ごと押し込んだ。
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