【2023-24セリエA前半戦総括】超WS選出の最優秀選手はラウタロ・マルティネス
2024.01.08 22:00 Mon
連覇を狙うナポリが躓き、3季ぶりにスクデット奪還を目指すインテルの充実ぶりが目立つシーズン前半戦となった。そのインテルと首位を争ったのはセリエA一本に絞ったユベントス。ミランとローマ勢はチャンピオンズリーグとヨーロッパリーグの兼ね合いもあって波に乗り切れない結果となった。
◆CL準優勝の自信&補強大当たり~インテル~

開幕前には守護神オナナ、守備の要シュクリニアル、チームの心臓ブロゾビッチ、昨季終盤に復調したルカクと、センターラインの流出で心配されたインテルだが、蓋を開けてみれば昨季CL準優勝によって現有戦力が自信を得たのに加え、新戦力たちの活躍によりその心配は杞憂に終わった。とりわけ新戦力としてはGKゾマーとFWテュラムが大当たりだった。彼らがオナナ、ルカクの抜けた穴を埋める以上の活躍を見せ、首位を快走するに至った。また、S・インザーギ監督のマネジメント能力も見逃せない。過密日程をローテーションしながらうまく乗り切り、セリエAとCLの両大会でしっかりと結果を残して見せた。ケガ人を最低限に抑えることができたのは指揮官の手腕によるものだった。
◆ECLを捨てセリエA集中が奏功~ユベントス~

インテルを追走し続けたユベントスは、セリエAに絞ったことが奏功した。不正会計によりカンファレンスリーグ出場を辞退し、来季のCL出場に絞ったビアンコネロは、目立った補強がなかったものの、狙い通りの結果をここまで手にしている。MFポグバをドーピング違反で、MFファジョーリを賭博違反で失うピッチ外での想定外なアクシデントはあったものの、アッレグリ監督の真骨頂である堅守からのロングカウンターが浸透し、手堅いチームに仕上がった。ウノゼロ勝利の連発が黄金期のユベントスを彷彿とさせるが、シーズン後半も勝負強さを発揮し続けることはできるか。
◆CL死の組入りが大きな負担に~ミラン~

ナポリからスクデット奪還を目指した一昨季王者は、CLで死の組に入ってしまったことがセリエAへのしわ寄せとして大きく響いてしまった。補強としてはMFラインデルス、MFロフタス=チーク、FWプリシックといずれの選手もスタメンの座を掴み、チーム力アップに貢献した。しかしパリ・サンジェルマン、ドルトムント、ニューカッスルが同居したCLの負担が大きくセンターバックを中心にケガ人が続出。ピオリ監督もテオ・エルナンデスをセンターバックで起用するなど何とかやり繰りしていたが、セリエAでは3位に付けるのがやっという状況だった。
◆連覇狙える陣容かと思いきや~ナポリ~

開幕前には連覇を狙えると予想していたナポリだったが、スパレッティ監督の退任が想像以上にマイナスに働いたようだ。主力ではDFキム・ミンジェのみが流出しただけで戦力的には昨季とほぼ変わらず、スクデットの本命だと思われた。ルディ・ガルシア監督にしてもスパレッティ監督の戦術を踏襲していた様子でここまで崩れるとは予想できなかった。結局、マッツァーリ監督を約10年ぶりに呼び戻したものの復調気配はないままシーズン前半戦を終えてしまった。

昨季EL準優勝チームは移籍期限最終日にルカクを獲得。そのルカクは期待通りの働きを見せてくれたが、MFアワール、MFレナト・サンチェスの両新戦力がモウリーニョ監督のお眼鏡にかなわずベンチ要員に。頼みのディバラは負傷がちでフルに働けない状況があり、なかなか波に乗り切れないシーズン前半戦となった。
◆鎌田がフィットせず~ラツィオ~

昨季2位フィニッシュでスクデット争いの可能性も十分かと思われたサッリ政権3季目のラツィオだったが、そう甘くはなかった。CLとの連戦に耐え切れなかった面もあるが、さすがに主軸MFミリンコビッチ=サビッチの抜けた穴を埋めきるには至らなかった。期待された鎌田はチームに馴染めず、インパクトを残せない試合が多かった。また、負傷がちなFWインモービレに代わって出場することの多かった新戦力FWカステジャノスも1ゴールと結果を出せず。上積みのなかったチームはCLでグループステージを突破するのがやっとだった。
【最優秀選手&監督】
★最優秀選手
◆FWラウタロ・マルティネス(インテル)

セリエAにおいて風格を感じさせる数少ない選手。ゴールを奪うだけでなくチャンスメークの面でも長けており、貢献度が非常に高い。新たな相棒となったテュラムとも何の問題もなく好関係を築けていることが能力の高さを証明している。
★最優秀監督
◆シモーネ・インザーギ(インテル)

センターラインの主力流出をものともせず結果を残したのは流石だった。適切なターンオーバー敢行で主力選手の負担を軽減していた点も評価。攻守両面において安定感あるチームを作り上げている。
【期待以上】
★チーム
◆ボローニャ

モッタ監督の下、5位と飛躍を遂げた。規律の取れた守備をベースに、オフェンス面でもFWザークツィーの懐の深いプレーを起点に厚みのある攻撃kを見せたりと、ビッグクラブにとっては非常に厄介な存在となっている。ローマ勢には勝利、インテル、ユベントス、ナポリに引き分けと最高のシーズン前半戦とした。
★選手
FWマルクス・テュラム(インテル)

ルカクの代役というプレッシャーのかかる条件での加入だったが、何のその。父リリアンが活躍したセリエAの舞台で十分なパフォーマンスを見せた。父親譲りのスプリント力によってインテルのカウンターは鋭さを増し、ルカクとは違った強みをチームにもたらしている。
【期待外れ】
★チーム
◆ナポリ

連覇が期待されただけに厳しい評価。メンツもほぼ変わっていない点も追い討ちをかける。指揮官の重要さが明確になるシーズン前半戦だった。
★選手
◆MFポール・ポグバ(ユベントス)

昨季の負傷を受けて復活のシーズンになるかと思いきや、ドーピング違反で長期出場停止とユベンティーノの期待を裏切った。このままキャリア終了の可能性も。
◆CL準優勝の自信&補強大当たり~インテル~

Getty Images
開幕前には守護神オナナ、守備の要シュクリニアル、チームの心臓ブロゾビッチ、昨季終盤に復調したルカクと、センターラインの流出で心配されたインテルだが、蓋を開けてみれば昨季CL準優勝によって現有戦力が自信を得たのに加え、新戦力たちの活躍によりその心配は杞憂に終わった。とりわけ新戦力としてはGKゾマーとFWテュラムが大当たりだった。彼らがオナナ、ルカクの抜けた穴を埋める以上の活躍を見せ、首位を快走するに至った。また、S・インザーギ監督のマネジメント能力も見逃せない。過密日程をローテーションしながらうまく乗り切り、セリエAとCLの両大会でしっかりと結果を残して見せた。ケガ人を最低限に抑えることができたのは指揮官の手腕によるものだった。
◆ECLを捨てセリエA集中が奏功~ユベントス~

Getty Images
インテルを追走し続けたユベントスは、セリエAに絞ったことが奏功した。不正会計によりカンファレンスリーグ出場を辞退し、来季のCL出場に絞ったビアンコネロは、目立った補強がなかったものの、狙い通りの結果をここまで手にしている。MFポグバをドーピング違反で、MFファジョーリを賭博違反で失うピッチ外での想定外なアクシデントはあったものの、アッレグリ監督の真骨頂である堅守からのロングカウンターが浸透し、手堅いチームに仕上がった。ウノゼロ勝利の連発が黄金期のユベントスを彷彿とさせるが、シーズン後半も勝負強さを発揮し続けることはできるか。

Getty Images
ナポリからスクデット奪還を目指した一昨季王者は、CLで死の組に入ってしまったことがセリエAへのしわ寄せとして大きく響いてしまった。補強としてはMFラインデルス、MFロフタス=チーク、FWプリシックといずれの選手もスタメンの座を掴み、チーム力アップに貢献した。しかしパリ・サンジェルマン、ドルトムント、ニューカッスルが同居したCLの負担が大きくセンターバックを中心にケガ人が続出。ピオリ監督もテオ・エルナンデスをセンターバックで起用するなど何とかやり繰りしていたが、セリエAでは3位に付けるのがやっという状況だった。
◆連覇狙える陣容かと思いきや~ナポリ~

Getty Images
開幕前には連覇を狙えると予想していたナポリだったが、スパレッティ監督の退任が想像以上にマイナスに働いたようだ。主力ではDFキム・ミンジェのみが流出しただけで戦力的には昨季とほぼ変わらず、スクデットの本命だと思われた。ルディ・ガルシア監督にしてもスパレッティ監督の戦術を踏襲していた様子でここまで崩れるとは予想できなかった。結局、マッツァーリ監督を約10年ぶりに呼び戻したものの復調気配はないままシーズン前半戦を終えてしまった。
◆ルカクは期待通りも~ローマ~

Getty Images
昨季EL準優勝チームは移籍期限最終日にルカクを獲得。そのルカクは期待通りの働きを見せてくれたが、MFアワール、MFレナト・サンチェスの両新戦力がモウリーニョ監督のお眼鏡にかなわずベンチ要員に。頼みのディバラは負傷がちでフルに働けない状況があり、なかなか波に乗り切れないシーズン前半戦となった。
◆鎌田がフィットせず~ラツィオ~

Getty Images
昨季2位フィニッシュでスクデット争いの可能性も十分かと思われたサッリ政権3季目のラツィオだったが、そう甘くはなかった。CLとの連戦に耐え切れなかった面もあるが、さすがに主軸MFミリンコビッチ=サビッチの抜けた穴を埋めきるには至らなかった。期待された鎌田はチームに馴染めず、インパクトを残せない試合が多かった。また、負傷がちなFWインモービレに代わって出場することの多かった新戦力FWカステジャノスも1ゴールと結果を出せず。上積みのなかったチームはCLでグループステージを突破するのがやっとだった。
【最優秀選手&監督】
★最優秀選手
◆FWラウタロ・マルティネス(インテル)

Getty Images
セリエAにおいて風格を感じさせる数少ない選手。ゴールを奪うだけでなくチャンスメークの面でも長けており、貢献度が非常に高い。新たな相棒となったテュラムとも何の問題もなく好関係を築けていることが能力の高さを証明している。
★最優秀監督
◆シモーネ・インザーギ(インテル)

Getty Images
センターラインの主力流出をものともせず結果を残したのは流石だった。適切なターンオーバー敢行で主力選手の負担を軽減していた点も評価。攻守両面において安定感あるチームを作り上げている。
【期待以上】
★チーム
◆ボローニャ

Getty Images
モッタ監督の下、5位と飛躍を遂げた。規律の取れた守備をベースに、オフェンス面でもFWザークツィーの懐の深いプレーを起点に厚みのある攻撃kを見せたりと、ビッグクラブにとっては非常に厄介な存在となっている。ローマ勢には勝利、インテル、ユベントス、ナポリに引き分けと最高のシーズン前半戦とした。
★選手
FWマルクス・テュラム(インテル)

Getty Images
ルカクの代役というプレッシャーのかかる条件での加入だったが、何のその。父リリアンが活躍したセリエAの舞台で十分なパフォーマンスを見せた。父親譲りのスプリント力によってインテルのカウンターは鋭さを増し、ルカクとは違った強みをチームにもたらしている。
【期待外れ】
★チーム
◆ナポリ

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連覇が期待されただけに厳しい評価。メンツもほぼ変わっていない点も追い討ちをかける。指揮官の重要さが明確になるシーズン前半戦だった。
★選手
◆MFポール・ポグバ(ユベントス)

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昨季の負傷を受けて復活のシーズンになるかと思いきや、ドーピング違反で長期出場停止とユベンティーノの期待を裏切った。このままキャリア終了の可能性も。
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かつてインテルなどで活躍した元コロンビア代表MFフレディ・グアリン氏(38)は現在、リハビリ施設で生活しているのだという。 かつてポルトやインテル、またボカ・ジュニアーズや上海申花などに在籍したグアリン氏。インテル時代は同い年の日本代表DF長友佑都と共にプレーし、コロンビア代表としては、2014年W杯の日本戦にフル出場した経験を持つ。 氏は母国クラブに在籍していた2021年4月、泥酔状態で家族に暴行を加えたとして逮捕。7月にクラブを退団して以降は引退状態となり、翌年にはアルコール依存症を公表した。 ブラジル時代の2020年初頭に待ち受けていた妻との別居により、人生の歯車が狂ってしまった…と打ち明けているなか、このたびコロンビア『Radio Caracol』では、同時期に自殺を図ったことも明らかにしている。 「ファヴェーラ(スラム街)へ行き、避妊具なしにあらゆる女性と関係を持った。丸10日間、酒に酔っている状態だったと言える。リスクを自ら探し、アドレナリン、武器を見つけようと本気だったんだ。自分自身を図るものさしは持ち合わせていなかった」 そんななか、世界はコロナパンデミックへ。 「そして、リオデジャネイロで住んでいたアパートの17階だけが居場所となり、そこ以外の全てから切り離された人生になってしまった。飛び降りれば解放される…とね」 「けっきょく、飛び降りた。幸い、バルコニーには透明な転落防止スクリーンが付いていたことを、その時初めて知ったんだ」 2024年現在、グアリンはコロンビアのリハビリテーションクリニックで生活中。アルコール依存症治療の一環として、馬の世話などをしているという。また、アスリート向けのメンタルヘルスキャンペーンの米国大使に就任することも決定しているそうだ。 <span class="paragraph-title">【動画】懐かしきグアリン砲</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="und" dir="ltr">Fredy Guarín! <br><br> <a href="https://twitter.com/hashtag/OTD?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#OTD</a> in 2012, Guarín joined <a href="https://twitter.com/Inter?ref_src=twsrc%5Etfw">@Inter</a> <a href="https://twitter.com/hashtag/UEL?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#UEL</a> | <a href="https://twitter.com/hashtag/FlashbackFriday?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#FlashbackFriday</a> <a href="https://t.co/O2tgVla9yq">pic.twitter.com/O2tgVla9yq</a></p>— UEFA Europa League (@EuropaLeague) <a href="https://twitter.com/EuropaLeague/status/1223211112038129667?ref_src=twsrc%5Etfw">January 31, 2020</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.11.19 13:35 Tue4
日本人が目指すべきCB像、“希少なバロンドーラー“ファビオ・カンナバーロ
サッカー界においてなかなか評価がされないのが守備的な選手。勝利に貢献する派手なゴールを決める攻撃的な選手はわかりやすい活躍の指標が存在するが、なかなかディフェンダーは評価が得にくい。 もちろん、これまでのサッカー界で高く評価されたディフェンダーは多々いるが、世界年間最優秀選手に贈られる「バロンドール」では3人のみが受賞。元西ドイツ代表DFのフランツ・ベッケンバウアー氏と、元東ドイツ代表DFマティアス・ザマー氏、そして元イタリア代表DFファビオ・カンナバーロ氏の3人しかいない。 DFとして最後に受賞したのが2006年のカンナバーロ氏だが、ベッケンバウアー氏やザマー氏はリベロのポジションを務めており、中盤でのプレー機会も多かった選手たち。一方で、カンナバーロ氏は、純粋にセンターバックを務めており、DFとして最初の受賞者と言っても良い存在だ。 イタリア代表のキャプテンとしてドイツ・ワールドカップ(W杯)を優勝した功績が認められたカンナバーロ氏。現役時代のキャリアで多くのタイトルを獲得しているが、縁がなかったのがチャンピオンズリーグ(CL)だ。 <span class="paragraph-title">◆記録よりも記憶に残るプレーヤー</span> 現役時代はナポリでキャリアをスタートさせたカンナバーロだが、クラブの財政難により放出。パルマへと移籍する。 このパルマでは、GKジャンルイジ・ブッフォンやDFリリアン・テュラムらと強固な守備陣を形成。“ミラクル・パルマ“とも呼ばれ、カンナバーロも2度のコッパ・イタリア優勝や、UEFAカップ(現ヨーロッパリーグ)での優勝を経験した。 中田英寿ともチームメイトとしてプレーした中、セリエAのスクデット獲得には至らずに2002年8月にインテルへと移籍。しかし、インテルでは監督との確執もあり出番が減り、2004年8月にユベントスへと完全移籍する。 すると、パルマ時代の同僚であったブッフォンとテュラムと再びチームメイトに。2004-05シーズンに見事スクデットを獲得する。しかし、このスクデットは2006年に発覚したカルチョ・スキャンダルといわれた一連の八百長事件の影響で剥奪に。結果、カンナバーロはスクデットも獲得していないこととなった。 チームはセリエBに降格処分となり、カンナバーロはレアル・マドリーへと完全移籍。そこでも本領を発揮すると、難しい中で行われたドイツW杯で優勝。前述のバロンドールも受賞することとなると、FIFA年間最優秀選手賞も受賞した。 マドリーではラ・リーガ連覇を果たすなどしたが、再びユベントスに復帰。その後は、アジアでプレーし引退した。 ビッグクラブに在籍を続けていたカンナバーロだったが、実はタイトル獲得数は多くない。クラブキャリアではわずか7個。そこにW杯が加わり8つと、イメージよりは少ないのではないだろうか。 <span class="paragraph-title">◆縁がないチャンピオンズリーグ優勝</span> そのカンナバーロだが、ことCLとなるとより縁遠くなる。インテル移籍後は毎シーズン出場はしていたが、チームとしての成績は良くなく、最高がベスト4止まりだった。 今でこそ、マドリーやユベントスはタイトルを多く獲得し、マドリーは近年CLを何度も制しているが、ちょうど“銀河系“を形成していたカンナバーロが在籍していた時代は過渡期。2000年から2010年まではラ・リーガも4度の優勝に留まっており、CLも2001-02シーズンを最後に11年間獲れなかった。 最もビッグイヤーに近づいたのは、インテル在籍時の2002-03シーズン。準決勝に駒を進めると、決勝進出を懸けた相手はライバルのミラン。2試合とも引き分けに終わったが、アウェイゴール差で僅かに敗れて敗退した。 その後は、ユベントス時代に2度ベスト8、マドリー時代に2度ベスト16まで勝ち上がっているが、それ以上は進めず。ビッグイヤーを掲げていないどころか、決勝の舞台にすら立ったことがなく、最も意外な選手の1人と言っても良い。 <span class="paragraph-title">◆タイトルは少なくとも才能は抜群</span> 目に見えたタイトルというものにはあまり恵まれていないキャリアのカンナバーロ。そのため、ワールドカップの優勝とバロンドール受賞が輝いて見える。 ただ、ピッチ上で見せるパフォーマンスの評価、そして持ち合わせた才能は世界屈指と言われている。 なんといっても、センターバックとしては身長175cmと小柄。体格に勝るヨーロッパではもちろんのこと、日本で考えても175cmのセンターバックはあまりいないタイプだ。 しかし、持って生まれた強靭な肉体が身長のハンデを埋めることに。まず一対一の守備力が抜きん出ており、相手との競り合いに負けないほか、身長を補う高いジャンプ力を武器としていた。 どんなストライカー相手でも、空中でも地上でも抜かせないという守備力は一級品だが、カンナバーロの真骨頂は守備をする前のパフォーマンスだ。 最も優れているとされたのがポジショニング。相手との競り合いに負けないフィジカルも素晴らしいが、相手よりも優位なポジションを先読みして取ることで、そもそも勝負の前に勝っているのだ。 一対一の勝負もさることながら、簡単にボールを奪い切る能力は抜きん出ている。 そしてもう1つが抜きん出た統率力。センターバックとして周りの選手にコーチングして相手を追い込んだり、優位なポジションを取ったりすることができる。これは、「カテナチオ」と言われるイタリアの堅い守備には欠かせず、ドイツW杯を制した際にもこの点は非常に評価された。チームのパフォーマンスを引っ張り上げる彼の力は、タイトルの数に関係なく、最後まで高く評価され続けた。 日本人と変わらない体格で世界と渡り合ったカンナバーロ。お手本とすべき選手の1人とも言えるだろう。 <div id="cws_ad"><hr>イタリア代表で活躍し、“カテナチオ“戦術の中心としても活躍したファビオ・カンナバーロが大人気スポーツ育成シミュレーションゲーム『プロサッカークラブをつくろう!ロード・トゥ・ワールド』(サカつくRTW)に登場!<br/><br/>現役時代に魅せたプレーが『サカつくRTW』でも再現。是非一度チェックしてみよう。<a href=“https://ryan.onelink.me/C7cD/awagt0va” target=“_blank”><div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2022/sega20220713.jpg" style="max-width:100%;"></div></a></div> <span class="paragraph-title">【動画】相手を封殺!カンナバーロの闘志溢れるユベントス時代のディフェンス集</span> <span data-other-div="movie"></span> <div class="dugout-video dugout-embed-eyJrZXkiOiJsdGt2Y1FHSiIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0="></div><script type="text/javascript" src="https://embed.dugout.com/v3.1/ultrasoccer.js"></script> <div id=“cws_ad”><hr>イタリア代表で活躍し、“カテナチオ“戦術の中心としても活躍したファビオ・カンナバーロが大人気スポーツ育成シミュレーションゲーム『プロサッカークラブをつくろう!ロード・トゥ・ワールド』(サカつくRTW)に登場!<br/><br/>現役時代に魅せたプレーが『サカつくRTW』でも再現。是非一度チェックしてみよう。<a href=“https://ryan.onelink.me/C7cD/awagt0va” target=“_blank”><div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2022/sega20220713.jpg" style="max-width:100%;"></div></a></div> 2022.07.13 21:30 Wed5
