遠藤航がフル出場した白熱の首位攻防戦はドロー決着…鬼門から勝ち点1持ち帰ったアーセナルが首位キープ【プレミアリーグ】
2023.12.24 04:30 Sun
プレミアリーグ第18節、リバプールvsアーセナルが23日にアンフィールドで行われ、1-1のドローに終わった。なお、リバプールのMF遠藤航はフル出場、アーセナルのDF冨安健洋は負傷欠場した。
アウェイながら前から果敢にプレスを仕掛けるアーセナルが良い形で試合に入ると、ファーストチャンスをいきなり先制点に結びつける。4分、相手陣内中央左で得たFKの場面でキッカーのウーデゴールが正確なクロスをゴール前のスペースに落とすと、相手ラインとの駆け引きをギリギリで制したガブリエウがヘディングシュートを左隅に流し込んだ。
ホームでいきなりのビハインドを背負ったリバプールはすぐさま反撃を開始。11分には遠藤の正確なミドルパスに抜け出したルイス・ディアスがボックス左のゴールライン際まで持ち込んで際どいクロスを供給。さらに、直後の13分には再び遠藤の左クロスから中央のガクポが頭でフリックしたボールを大外のサラーが左足ボレーで合わすが、これは惜しくもサイドネットを叩いた。
29分、自陣最後尾のアレクサンダー=アーノルドが相手陣内右サイドのスペースへ絶妙なフィードを入れると、DFジンチェンコの頭上を越えたボールがサラーに繋がる。そのままボックス内に持ち込んだレッズのエースはカットインでジンチェンコを剥がしてニア上を射抜く強烈な左足シュートを突き刺した。
1-1の振り出しに戻った試合はここから激しさを増すと、リバプールにアクシデントが発生。ベンチ前のタッチライン際でサカに弾き飛ばされたツィミカスがテクニカルエリアの最前線にいたクルップ監督と交錯。一連の流れで右肩を痛めてしまい、35分にジョー・ゴメスがスクランブル投入された。
引き続きハイテンポの流れが続くなか、前半終了間際にはサカの背後への抜け出しを起点にマルティネッリが際どいシュートを放てば、ジョー・ゴメスの果敢な攻撃参加で際どいシーンを作り出すなど、互いに勝ち越しゴールへ迫ったが、最終的に1-1のイーブンでの折り返しとなった。
互いに選手交代なしで臨んだ後半も拮抗した展開が続く。ボールの主導権を握ったリバプールは、ボールを失った際も遠藤が続けて良い潰しでカウンタープレスの起点となりフィニッシュに繋げていく。54分にはジョー・ゴメスが見事な攻め上がりからボックス左に持ち込んで右足のコントロールシュートを放つが、これは惜しくも枠の右に外れる。
時間の経過とともに今度はアーセナルが押し返し、徐々に試合が膠着し始める。これを受け、両ベンチが65分過ぎに動く。
リバプールは接触プレー後にヒザを気にするディアスに加え、ガクポとカーティス・ジョーンズを下げてエリオット、ヌニェス、グラフェンベルフを投入。これで3トップは右からエリオット、サラー、ヌニェスという並びに。対するアーセナルはマルティネッリに代えてトロサールを同じ左ウイングに入れた。
一連の交代によって試合に動きが出始めると、リバプールに後半最大の決定機が訪れる。72分、アーセナルの右CKを撥ね返したロングカウンターでサラーが中央を豪快に持ち上がっていく。ここで5-2の数的優位を作り出したが、ボックス右でサラーのラストパスを受けたアレクサンダー=アーノルドの右足シュートは惜しくもクロスバーを叩いた。
以降も一進一退の攻防となった首位攻防戦は、1-1のスコアのまま最終盤に突入。互いに最後まで勝ち点3を目指してゴールを目指したが、集中した相手の守備を上回ることはできず。
この結果、白熱の首位攻防戦はややリバプール優勢もドローに終わり、アーセナルが首位キープに成功した。
PR
リバプール(勝ち点38)は前節、アンフィールドで行われたマンチェスター・ユナイテッド戦をゴールレスドローで終え、わずか1節で2位に転落。飛車角抜きの赤い悪魔を相手にシュート30本以上を記録する圧倒ぶりを見せたが、相手の堅守をこじ開けることができず。それでも、ミッドウィークに行われたEFLカップ準々決勝では主力と控えを織り交ぜたメンバー構成となったなか、難敵ウェストハムに5-1の圧勝。公式戦3試合ぶりの白星を手にして今回の首位攻防戦に弾みを付けた。クロップ監督はユナイテッド戦から先発2人を変更。グラフェンベルフとヌニェスに代えてカーティス・ジョーンズ、ガクポを起用した。一方、首位のアーセナル(勝ち点39)は前節、エミレーツでは相性が悪い難敵ブライトンと対戦し、2-0で完勝。ホームで相手を攻守に圧倒したなか、しっかりと複数得点を奪ってゲーム内容をきっちり反映させる形での快勝となった。EFLカップ敗退に伴い、日程面で大きなアドバンテージを得たなかで臨んだ大一番では2012年9月の勝利を最後に、10戦未勝利(3分け7敗)と苦杯をなめ続けた鬼門攻略を期した。なお、アルテタ監督はブライトン戦と全く同じスタメンで臨んだ。ホームでいきなりのビハインドを背負ったリバプールはすぐさま反撃を開始。11分には遠藤の正確なミドルパスに抜け出したルイス・ディアスがボックス左のゴールライン際まで持ち込んで際どいクロスを供給。さらに、直後の13分には再び遠藤の左クロスから中央のガクポが頭でフリックしたボールを大外のサラーが左足ボレーで合わすが、これは惜しくもサイドネットを叩いた。
15分を過ぎてピッチ上の選手だけでなく会場も温まってきたなか、試合は中盤を中心に激しいトランジションの応酬が目立つ展開に。左サイドのマルティネッリを起点にアーセナルがより効果的にフィニッシュ、あるいは相手陣内深い位置まで運ぶ場面が多かったが、ゴールをこじ開けたのはホームチームだった。
29分、自陣最後尾のアレクサンダー=アーノルドが相手陣内右サイドのスペースへ絶妙なフィードを入れると、DFジンチェンコの頭上を越えたボールがサラーに繋がる。そのままボックス内に持ち込んだレッズのエースはカットインでジンチェンコを剥がしてニア上を射抜く強烈な左足シュートを突き刺した。
1-1の振り出しに戻った試合はここから激しさを増すと、リバプールにアクシデントが発生。ベンチ前のタッチライン際でサカに弾き飛ばされたツィミカスがテクニカルエリアの最前線にいたクルップ監督と交錯。一連の流れで右肩を痛めてしまい、35分にジョー・ゴメスがスクランブル投入された。
引き続きハイテンポの流れが続くなか、前半終了間際にはサカの背後への抜け出しを起点にマルティネッリが際どいシュートを放てば、ジョー・ゴメスの果敢な攻撃参加で際どいシーンを作り出すなど、互いに勝ち越しゴールへ迫ったが、最終的に1-1のイーブンでの折り返しとなった。
互いに選手交代なしで臨んだ後半も拮抗した展開が続く。ボールの主導権を握ったリバプールは、ボールを失った際も遠藤が続けて良い潰しでカウンタープレスの起点となりフィニッシュに繋げていく。54分にはジョー・ゴメスが見事な攻め上がりからボックス左に持ち込んで右足のコントロールシュートを放つが、これは惜しくも枠の右に外れる。
時間の経過とともに今度はアーセナルが押し返し、徐々に試合が膠着し始める。これを受け、両ベンチが65分過ぎに動く。
リバプールは接触プレー後にヒザを気にするディアスに加え、ガクポとカーティス・ジョーンズを下げてエリオット、ヌニェス、グラフェンベルフを投入。これで3トップは右からエリオット、サラー、ヌニェスという並びに。対するアーセナルはマルティネッリに代えてトロサールを同じ左ウイングに入れた。
一連の交代によって試合に動きが出始めると、リバプールに後半最大の決定機が訪れる。72分、アーセナルの右CKを撥ね返したロングカウンターでサラーが中央を豪快に持ち上がっていく。ここで5-2の数的優位を作り出したが、ボックス右でサラーのラストパスを受けたアレクサンダー=アーノルドの右足シュートは惜しくもクロスバーを叩いた。
以降も一進一退の攻防となった首位攻防戦は、1-1のスコアのまま最終盤に突入。互いに最後まで勝ち点3を目指してゴールを目指したが、集中した相手の守備を上回ることはできず。
この結果、白熱の首位攻防戦はややリバプール優勢もドローに終わり、アーセナルが首位キープに成功した。
PR
リバプールの関連記事
プレミアリーグの関連記事
|
リバプールの人気記事ランキング
1
レアル・マドリーがエル・クラシコ惨敗に前後して方針転換? 1月の移籍市場で守備陣増強か
レアル・マドリーのフロレンティーノ・ペレス会長が方針転換へ。 マドリーは26日、今季最初のエル・クラシコ、ホームでのバルセロナ戦で0-4と惨敗。 宿敵バルサの前線3枚、ロベルト・レヴァンドフスキ、ラミン・ヤマル、ハフィーニャにそれぞれゴールを決められ、対してマドリーはキリアン・ムバッペが不発…どこか、今季ここまでの両者を象徴するような一戦となった。 バルサ戦に始まったことではないかもしれないが、スペイン『Fichajes』によると、マドリーを束ねるペレス会長は「2025年1月は補強しない」という当初の経営目標を転換する形で、マーケット介入の検討段階に入ったとのこと。 “千里眼”トニ・クロースのようなセントラルハーフの不在、宿敵のトリデンテに完膚なきまでにやられた守備陣…稀代のプレーメーカー・クロースの代わりなどおらず、現実的には守備陣を補強するとの見方が強まるマドリーである。 マドリード紙『アス』は、アル・ナスルのスペイン代表DFアイメリク・ラポルテ(30)、ラツィオの元U-21スペイン代表DFマリオ・ヒラ(24)というセンターバック2枚、またリバプールのイングランド代表DFトレント・アレクサンダー=アーノルド(26)を挙げている。 <span class="paragraph-title">【動画】「ニア上を撃ち抜く17歳」ヤマル</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">/<br>17歳がクラシコ初ゴール!<br>\<br><br>これがフリック・バルサの強さ!<a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%83%8F%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%A3?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#ハフィーニャ</a> → <a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%83%A4%E3%83%9E%E3%83%AB?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#ヤマル</a> のホットライン炸裂!<br>バルセロナが敵地でマドリーを圧倒!<br><br>ラ・リーガ第11節<br>レアル・マドリード×バルセロナ<br><a href="https://twitter.com/hashtag/DAZN?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#DAZN</a> でライブ配信中<a href="https://twitter.com/hashtag/LaligaDAZN?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#LaligaDAZN</a><a href="https://twitter.com/hashtag/%E4%BB%A3%E8%A1%A8%E3%81%BF%E3%82%88%E3%81%86%E3%81%9C?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#代表みようぜ</a> <a href="https://t.co/kdjJEsKyxi">pic.twitter.com/kdjJEsKyxi</a></p>— DAZN Japan (@DAZN_JPN) <a href="https://twitter.com/DAZN_JPN/status/1850278596742631783?ref_src=twsrc%5Etfw">October 26, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.10.28 17:55 Mon2
アリソンら4名はアーセナル戦も欠場濃厚、リバプール指揮官明かす「フィーリングは良いと思うが…」
リバプールのアルネ・スロット監督が負傷者の状況を明かした。クラブ公式サイトが伝えた。 先日行われたプレミアリーグ第8節のチェルシー戦も制し、7勝1敗の成績でリーグ首位に立つリバプール。チャンピオンズリーグ(CL)のライプツィヒ戦でも勝利を収めたなか、27日には3位アーセナルとの再びのビッグマッチが控える。 試合前会見に臨んだスロット監督は、イタリア代表FWフェデリコ・キエーザ、ポルトガル代表FWジオゴ・ジョタ、北アイルランド代表DFコナー・ブラッドリーら負傷者に言及。引き続き欠場の可能性が高いようだ。 「彼らのフィーリングは良いと思うが、我々のために週末プレーするかと言われればそうではない」 「フェデリコは今日か明日、一緒にトレーニングするかもしれないが、ジオゴは絶対に無理だ。コナー・ブラッドリーに関しては、明日我々と共にいられるか見てみよう」 また、ブラジル代表GKアリソン・ベッカーの復帰についてはまだまだとコメント。少なくとも10月中の復帰は難しいと明かしている。 「彼は我々の期待通り、順調に回復している。だが、これは短期間で回復するものではない」 「彼についての判断はいつも難しい。ケガの具合を評価するなら、ケガの終わりやリハビリの最終段階が一番だと思うが、まだそこに達していない」 「あとどれくらい欠場するかは断言できないが、EFLカップ(4回戦)と来週(プレミアリーグ第10節)のブライトン戦は出場できないだろう」 2024.10.25 21:30 Fri3
リバプールが『アディダス』と契約か 年118.3億円以上でシティらと肩を並べる
リバプールがドイツのスポーツブランド『アディダス』と契約か。イギリス『ガーディアン』が報じる。 ユルゲン・クロップ前体制下での成功が長かったとあって、アルネ・スロット新体制に一抹の不安もあったが、蓋を開けてみれば、ここまで公式戦12戦11勝と順調そのもののリバプール。水面下ではユニフォームサプライヤー変更の動きがあるようだ。 そこで浮上したのが『アディダス』で、年間6000万ポンド(約118億3000万円)以上の契約に。リバプールはアメリカのスポーツブランド『ナイキ』と契約中だが、年間3000万ポンド(約59億1000万円)をベースに様々なインセンティブを含めても6000万ポンド近くほどという。 マンチェスター・ユナイテッドと『アディダス』の年間9000万ポンド(約177億5000万円)という契約には及ばずだが、それぞれ6000万〜6500万ポンド(約118億3000万〜128億2000万円)を受け取るアーセナル、マンチェスター・シティ、チェルシーと肩を並べる額になる。 リバプールは『ナイキ』との5年契約が今季終了を迎えるにあたり、ドイツのスポーツブランド『プーマ』も入札合戦に加わる状況だったが、『アディダス』が2025-26シーズンからのサプライヤー権利を勝ち取った模様だ。 2024.10.24 21:15 Thu4
「明日プレーするに値する」リバプールで不遇の日本代表MF遠藤航、スロット監督はEFL杯の先発示唆しつつ「私が彼をリスペクトしているのは…」
リバプールのアルネ・スロット監督が、日本代表MF遠藤航の姿勢を称えた。クラブ公式サイトが伝えている。 今シーズン、新たに就任したスロット監督の下でプレミアリーグ9試合7勝1分け1敗の好成績を残し2位につけるリバプール。チャンピオンズリーグ(CL)でも開幕から3連勝中と文句なしの成績であり、夏にはフェデリコ・キエーザを獲得するのみでありながら、長期政権を築いたユルゲン・クロップ体制からの移行はスムーズに進んでいる。 一方、その新体制下で割りを食う形となってしまったのが遠藤。昨夏にリバプールへ加入するとクロップ前監督からは主力として扱われていたが、よりビルドアップを重視するスロット監督の下でライアン・グラフェンベルフが輝きを放っていることもあり、遠藤はここまでプレミアリーグでもCLでもまだ先発はないなど序列低下は明らかな状態となっている。 厳しい状況の遠藤だが、31日に行われるEFLカップ(カラバオカップ)4回戦のブライトン&ホーヴ・アルビオン戦では先発する可能性がある模様。試合前会見に出席したスロット監督は、特に遠藤について触れている。 指揮官は日本代表MFが十分な出場機会を得られていないことを認めつつ、それでも真摯な態度を見せ続けることを称賛。チームの助けとなっており、ブライトン戦で先発する可能性を示唆した。 「選手全員がプレーしたがっているのだから、簡単ではない。それでも彼らはプロであり、こうしたことが起きる可能性があるのは理解しているだろう。自分のポジションでプレーする他の選手が本当にうまくやっているのも見ているはずだ」 「これは主にワタ(遠藤)のことではあるが、ジョー・ゴメスやジャレル・クアンサーについても同じだ。彼らはライアンやヴィルヒル・ファン・ダイク、イブラヒマ・コナテと競争している。先発の選手がどれだけうまくプレーしているか、試合の最後の瞬間までコンディションを保っているかは見て理解しているだろう」 「それでも、ワタは明日のスタメンに入る可能性がある選手の一人だ。シーズンは長いのだから、その間に彼が必要になる。だから、彼にもプレー時間が必要だと考えている」 「幸いにも、彼は代表チームでプレー時間を得ているが、我々のチームでも試合に出場できれば助けになるだろう。(先発したEFLカップでの)ウェストハム戦の彼のプレーは本当に良かった」 「私が彼を称え、リスペクトしているのはその人柄だ。彼はこれまで、試合終了5分前に2回も出場する必要があった。私の監督としてのキャリアの中では、試合終了5分前の出場だと浮かない顔で出場してプレーする選手も時折見てきた」 「しかし、彼は我々が必要とするときはいつでも、たとえ5分でも、チームのため、同僚のため、そして自分自身のため試合に出る。だから、彼は明日の試合に出場するに値するんだ」 2024.10.30 10:20 Wed5