中村敬斗がボレー弾で今季2点目! 伊東&南野も先発で勝利に貢献…PSGはムバッペ兄弟初共演に【リーグ・アン】
2023.12.21 07:23 Thu
年内最終戦となるリーグ・アン第17節が20日に一斉開催で行われた。
8位のスタッド・ランスは10位のル・アーヴルとのホームゲームに臨み、1-0で勝利した。なお、MF伊東純也とFW中村敬斗はともにフル出場した。
立ち上がりから優勢に試合を進めるランスは、伊東を起点に幾つか決定機を作り出す。さらに、20分過ぎにはマツシワへの危険なチャージでエンディアイエが退場となり、数的優位を手にした。すると、この直後の25分には伊東、マツシワ、フォケの連携で右サイドを崩し、フォケから完璧なクロスが供給される。これをボックス中央で待ち構えていた中村が抑えの利いた見事な右足ダイレクトボレーでゴール右下隅に突き刺した。
中村の見事な今季2点目で先手を奪ったホームチームは、ボールを握って試合をコントロールしつつ伊東のチャンスメークからカドラが2点目に迫るなど安定した試合運びで前半を終えた。
後半もボールを握って押し込む展開を作り出したランスは伊東と中村がボックス付近で積極的なチャレンジを見せて足を振っていくが、チーム同様に最後のところで決め切れない。結局、後半は10人相手に1点も挙げられなかったが、中村のゴールを最後まで守り切って年内最終戦を白星で飾った。
[3-5-2]の布陣で南野とゴロビンをインサイドハーフに配する攻撃的な布陣で臨んだモナコ。開始5分に左サイドをあっさりと破られて右クロスからマグリに先制点を決められる。だが、ここから攻勢に転じていくと、26分には中央の南野が鮮やかなターンでDF2枚を剥がして局面を変えると、ヴァンデウソンの右クロスが相手のクリアミスを誘発。ボックス右でフリーのベン・イェデルが古巣相手にきっちり恩返しゴールを決めた。さらに、前半終盤の44分にはボックス内でバログンが倒されてPKを獲得。これを再びベン・イェデルが古巣のゴールに流し込んで逆転に成功した。
しかし、1点リードで折り返した後半はゴロビンが報復行為で相手を蹴ってしまい、立ち上がりに一発退場に。これで数的不利を背負ったアウェイチームはここから相手にボールを握られて守勢を強いられる。そのなかで後半は守備に奔走した南野は献身的な守備でチームを助け、74分には1点リードの状況でディアタにバトンを渡した。その後、チームは泥臭い守備でホームチームの攻撃を最後まで撥ね返し続けて2試合ぶりの白星を手にした。
前節、リールとのドローで連勝が「8」でストップした首位のパリ・サンジェルマン(PSG)はホームでメスと対戦し、3-1で勝利した。
前半はアウェイチームの堅守を前にボールを握りながらも攻め切れない状況が続いたPSG。
それでも、後半立ち上がりの49分にイ・ガンインの右サイドからの絶妙なクロスをゴール前に飛び込んだヴィティーニャがワンタッチで合わせて先制に成功する。これで余裕が出てきたホームチームは60分、ボックス手前左からムバッペが圧巻の右足ミドルシュートをゴール右隅に突き刺し、25歳のバースデーを自ら祝った。
その後、71分にセットプレーから1点を返されるが、83分には相手DFの不用意なGKへのバックパスをかっさらったムバッペが冷静に決め切ってリードを2点に戻した。これで勝利を確実なものにしたルイス・エンリケのチームは、試合終了間際にムバッペの実弟である16歳MFエタン・ムバッペをトップチームデビューさせ、公式戦では初となる兄弟共演も果たされた。そして、このまま勝ち切ったPSGがきっちり勝利を取り戻して年内のリーグ戦を終えた。
その他では、RCランスとの上位対決を2-0で制したニースが2位をキープ。また、モンペリエとマルセイユの一戦は1-1のドロー決着となった。
◆リーグ・アン第17節 結果
▽12/20(水)
スタッド・ランス 1-0 ル・アーヴル
トゥールーズ 1-2 モナコ
パリ・サンジェルマン 3-1 メス
モンペリエ 1-1 マルセイユ
ストラスブール 2-1 リール
リヨン 1-0 ナント
ニース 2-0 RCランス
クレルモン 1-3 スタッド・レンヌ
ブレスト 4-0 ロリアン
8位のスタッド・ランスは10位のル・アーヴルとのホームゲームに臨み、1-0で勝利した。なお、MF伊東純也とFW中村敬斗はともにフル出場した。
立ち上がりから優勢に試合を進めるランスは、伊東を起点に幾つか決定機を作り出す。さらに、20分過ぎにはマツシワへの危険なチャージでエンディアイエが退場となり、数的優位を手にした。すると、この直後の25分には伊東、マツシワ、フォケの連携で右サイドを崩し、フォケから完璧なクロスが供給される。これをボックス中央で待ち構えていた中村が抑えの利いた見事な右足ダイレクトボレーでゴール右下隅に突き刺した。
後半もボールを握って押し込む展開を作り出したランスは伊東と中村がボックス付近で積極的なチャレンジを見せて足を振っていくが、チーム同様に最後のところで決め切れない。結局、後半は10人相手に1点も挙げられなかったが、中村のゴールを最後まで守り切って年内最終戦を白星で飾った。
前節、下位に沈むリヨンに敗れた3位のモナコは、15位のトゥールーズとのアウェイゲームに臨み、2-1で逆転勝利した。なお、FW南野拓実は74分までプレーした。
[3-5-2]の布陣で南野とゴロビンをインサイドハーフに配する攻撃的な布陣で臨んだモナコ。開始5分に左サイドをあっさりと破られて右クロスからマグリに先制点を決められる。だが、ここから攻勢に転じていくと、26分には中央の南野が鮮やかなターンでDF2枚を剥がして局面を変えると、ヴァンデウソンの右クロスが相手のクリアミスを誘発。ボックス右でフリーのベン・イェデルが古巣相手にきっちり恩返しゴールを決めた。さらに、前半終盤の44分にはボックス内でバログンが倒されてPKを獲得。これを再びベン・イェデルが古巣のゴールに流し込んで逆転に成功した。
しかし、1点リードで折り返した後半はゴロビンが報復行為で相手を蹴ってしまい、立ち上がりに一発退場に。これで数的不利を背負ったアウェイチームはここから相手にボールを握られて守勢を強いられる。そのなかで後半は守備に奔走した南野は献身的な守備でチームを助け、74分には1点リードの状況でディアタにバトンを渡した。その後、チームは泥臭い守備でホームチームの攻撃を最後まで撥ね返し続けて2試合ぶりの白星を手にした。
前節、リールとのドローで連勝が「8」でストップした首位のパリ・サンジェルマン(PSG)はホームでメスと対戦し、3-1で勝利した。
前半はアウェイチームの堅守を前にボールを握りながらも攻め切れない状況が続いたPSG。
それでも、後半立ち上がりの49分にイ・ガンインの右サイドからの絶妙なクロスをゴール前に飛び込んだヴィティーニャがワンタッチで合わせて先制に成功する。これで余裕が出てきたホームチームは60分、ボックス手前左からムバッペが圧巻の右足ミドルシュートをゴール右隅に突き刺し、25歳のバースデーを自ら祝った。
その後、71分にセットプレーから1点を返されるが、83分には相手DFの不用意なGKへのバックパスをかっさらったムバッペが冷静に決め切ってリードを2点に戻した。これで勝利を確実なものにしたルイス・エンリケのチームは、試合終了間際にムバッペの実弟である16歳MFエタン・ムバッペをトップチームデビューさせ、公式戦では初となる兄弟共演も果たされた。そして、このまま勝ち切ったPSGがきっちり勝利を取り戻して年内のリーグ戦を終えた。
その他では、RCランスとの上位対決を2-0で制したニースが2位をキープ。また、モンペリエとマルセイユの一戦は1-1のドロー決着となった。
◆リーグ・アン第17節 結果
▽12/20(水)
スタッド・ランス 1-0 ル・アーヴル
トゥールーズ 1-2 モナコ
パリ・サンジェルマン 3-1 メス
モンペリエ 1-1 マルセイユ
ストラスブール 2-1 リール
リヨン 1-0 ナント
ニース 2-0 RCランス
クレルモン 1-3 スタッド・レンヌ
ブレスト 4-0 ロリアン
スタッド・ランスの関連記事
リーグ・アンの関連記事
|
スタッド・ランスの人気記事ランキング
1
「コミュニケーションを取っていた」7カ月ぶりに日本代表復帰の伊東純也は離脱中も森保一監督と連絡、前回の最終予選は4戦連発も「やるべきことをやっただけ」
日本代表に復帰したMF伊東純也(スタッド・ランス)が、復帰への心境を語った。 3日、日本代表は2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選に向けてトレーニングを実施。冒頭15分がメディアに公開された。 5日には初戦となる中国代表戦を控える中、初日はGKとFP合わせて6名しかフィールドに出てこなかったが、この日はランニングなど汗を流していた。 伊東は性加害問題が報じられ、アジアカップを途中離脱すると、それ以降は代表に招集されず。結果として不起訴になり、今回7カ月ぶりに復帰を果たした。 伊東は再び日本代表に呼ばれたことについて「嬉しいですし、チームに貢献したい気持ちでいます」とコメント。この半年間については「森保さんともコミュニケーションを取っていましたし、(中村)敬斗が代表入っていたのでシンプルに応援していました。夏は初めて代表に入らなかったオフだったので、少しゆっくりしていました」とコメント。森保一監督とも連絡を取り合っていたと明かした。 「コミュニケーションを取っていたので、上手くやれていました」と、代表復帰への不安はなかったという伊東。森保監督は、一貫して伊東を守るために招集しないと語っていたが、スタッド・ランスでのジャパンツアーでの様子を見て、今回は決断したとメンバー発表会見で語っていた。 「色々言われることもあると思うので、そういうところを考えてくれていたと思います」と森保監督の配慮を語る伊東。「そこは上手く話し合えていたと思います」と、連絡を取っていたからこそ不安はなかったようだ。 ジャパンツアーで久々に日本でプレーした感想は「みんな温かく迎えてくれていました。記者の方たちも普通の方々だったので、大丈夫でした」と、特に問題はなかったとコメント。今シーズンもレギュラーとしてプレーし、代表合流前には初ゴールを記録した。 「今は日本ツアーでハードにやって、ちょっと休んで、良い感じで入れたと思いますし、チームもそこまで悪い状態ではなく、個人としても最後に点を取れてこっちに来れたので良かったです」 その伊東は、2022年のカタールW杯に向けた最終予選で圧巻のパフォーマンス。4試合連続ゴールなどでチームをW杯出場に導いた。 「前回も初戦を落としていますし、それで自分たちで難しくしたアジア最終予選だと思うので、今回は1戦目から勝っていければ、より良いかなと思います」と語る伊東。「わざわざ追い込まれる必要はないと思います」と、しっかりと勝利からスタートしたいと意気込みを語った。 「(当時は)やらなきゃいけなかったですし、自分のやるべきことをやっただけです。ゴールやアシストは自分が一番やらなきゃいけないことで、それができて、チームを勝たせられて良かったです」と、追い込まれたからこそ気合位を入れ直したようだが、今回はその反省を生かし、復帰戦での躍動が期待される。 <span class="paragraph-title">【動画】伊東純也が今季初ゴール!頭でしっかりと決める</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr">[速報] <a href="https://twitter.com/hashtag/%E4%BC%8A%E6%9D%B1%E7%B4%94%E4%B9%9F?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw"><a href="https://twitter.com/hashtag/ABEMAdeDAZN?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#ABEMAdeDAZN</a><a href="https://twitter.com/hashtag/ABEMA?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#ABEMA</a> <a href="https://t.co/VbXoyDc7YH">pic.twitter.com/VbXoyDc7YH</a></p>— アベマサッカー (@ABEMA_soccer) <a href="https://twitter.com/ABEMA_soccer/status/1830277838018392462?ref_src=twsrc%5Etfw">September 1, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.09.03 19:55 Tue2
中村敬斗と共に勝利に導いた守護神ディウフがリーグ・アン記録を樹立、14セーブで無失点に貢献
スタッド・ランスのセネガル代表GKイェフヴァン・ディウフがリーグ・アン記録を樹立した。 ディウフは11日に行われたリーグ・アン第29節RCランスとのアウェイ戦に先発。1点リードで迎えた後半、RCランスの猛攻を受けて再三大ピンチを迎えたが、ディウフのビッグセーブ連発により無失点で切り抜けると、FW中村敬斗の2ゴールを守り抜いたスタッド・ランスが2-0で勝利していた。 RCランスのゴール期待値が3.2に達していた中、この試合で14セーブを記録したディウフはOptaによると同会社が記録を取り始めてからの1試合におけるリーグ・アン最多セーブとのこと。 なお、5大リーグではボルシアMG時代のGKヤン・ゾマーが2022年8月27日のバイエルン戦で記録した19セーブが最多となっているとのことだ。 中村敬斗と共に勝利に導く働きを見せた守護神の活躍によりスタッド・ランスは暫定ながら残留圏内の14位に浮上している。 <span class="paragraph-title">【動画】ディウフが神セーブ連発!スタッド・ランスが勝利</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="N-dYKjePAG0";var video_start = 120;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2025.04.12 08:30 Sat3
2週間のジャパンツアーを行うスタッド・ランス、費用は「ヤスダ・グループ」が全額負担!? 3年25.6億円のスポンサー契約も
リーグ・アンのクラブは新シーズンの放映権問題を抱え、クラブの財政に大きな影響を与えることとなる。一方で、スポンサーの影響により、その損失の影響を受けないクラブもあるようだ。 フランス『レキップ』によれば、そのクラブの1つがスタッド・ランス。日本代表MF伊東純也、MF中村敬斗が所属するランスは、今夏ジャパンツアーを実施。Jリーグの4クラブと対戦する。 ランスは今シーズンの放映権問題により、年間で900万ユーロ(約15億4000万円)の収入が減少するという。ただ、移籍市場での収入やプーマとのサプライヤー契約などで、多くの収入を手にしている。 その中で、大きな役割を占めているというのが「ヤスダ・グループ」だ。2024-25シーズンからランスのメインスポンサーになり、2027年までの3年間の契約を締結。3年間で1500万ユーロ(約25億6500万円)がクラブに入るという。 マーケティング、教育サービス、そしてエンターテインメント事業を手がけているという「ヤスダ・グループ」は、2023-24シーズンには日本代表MF久保建英が所属するレアル・ソシエダのメインスポンサーにもなっており、サッカー界に進出し始めている。 そん中で今夏のジャパンツアーを行うランスだが、どうやらその費用は全て「ヤスダ・グループ」が負担するという。およそ2週間になるツアーには、選手やスタッフなど64人が来日。移動費に加えて宿泊費を考えれば巨額の費用がかかるが、全て「ヤスダ・グループ」が負担するという。 クラブのジャン=ピエール・カイヨ会長はジャパンツアーについて、「我々のチームには伊東純也と中村敬斗がおり、日本のユニフォームスポンサーもいたので、この機会は自然と訪れた」とコメント。我々は「熱意を持って、この契約を掴んだ」と、クラブとしてもチャンスと捉えて臨むという。 ジャパンツアーでは、24日にジュビロ磐田と対戦すると、27日に清水エスパルス、31日にFC町田ゼルビア、8月3日にヴィッセル神戸と対戦する。日本でも人気のある伊東と中村のグッズを含めて、多くの利益を得られることも見込まれており、このジャパンツアーには大きな期待が寄せられているという。 2024.07.22 21:40 Mon4
S・ランスで日本人コンビのバックアップ担う19歳FWにフランクフルト行きが浮上
スタッド・ランスのU-20フランス代表FWママドゥ・ディアコン(19)にフランクフルト移籍の可能性が高まっているようだ。 ストラスブール生まれで2021年からランスの下部組織でプレーし、現在はファーストチームの準主力に成長したディアコン。全体的には粗削りではあるものの、今季はここまで公式戦33試合3ゴール2アシストの数字を記録。伊東純也、中村敬斗の日本代表コンビのバックアップを担いつつ、中村が中央でプレーする際には同時起用でアタッキングユニットを形成している。 180cmの左利きアタッカーは今シーズン15試合以上に出場したことで、2027年まえの延長オプションが自動で行使されているが、移籍市場に精通するジャーナリストのサシャ・タヴォリエリ氏によれば、フランクフルトが獲得への動きを本格化されているという。 フランクフルトとディアコンはすでに個人間で合意に至っており、今後はランスが要求しているとされる1000万ユーロ(約16億4000万円)の移籍金の支払いを巡るクラブ間での交渉を進めていくことになるという。 なお、フライブルクの日本代表MF堂安律(26)をメインターゲットに定めるフランクフルトでは、ディアコンに加えてストラスブールのU-21フランス代表FWディラネ・バクワ(22)にも関心。こちらも左利きアタッカーではあるが、ウイングバックでのプレーも可能だ。 2025.05.13 15:00 Tue5