1
マクトミネイ殊勲2ゴールのユナイテッドがチェルシー撃破! 内紛報道払拭の会心勝利に【プレミアリーグ】
2023.12.07 07:26 Thu
プレミアリーグ第15節、マンチェスター・ユナイテッドvsチェルシーが6日にオールド・トラッフォードで行われ、ホームのユナイテッドが2-1で勝利した。
7位のユナイテッド(勝ち点24)は前節、ニューカッスルに0-1というスコア以上の力の差を見せつけられて敗戦。リーグ戦での連勝が「3」でストップした。さらに、今回の試合直前には一部選手とテン・ハグ監督の確執が複数メディアで報じられると、クラブサイドが“出禁”を言い渡す強硬手段に。不穏な空気のなかで今回のビッグマッチを迎えることになった。勝利で雑音を封じ込めたいオランダ人指揮官は前節から先発4人を変更。ワン=ビサカに代えてリンデロフをセンターバックで起用し、ショーを左サイドバックにスライド。また、メイヌーとラッシュフォード、マルシャルに代えてアムラバト、アントニー、ホイルンドを起用した。
一方、10位のチェルシー(勝ち点19)は前節、ホームで難敵ブライトン相手に3-2の勝利。ギャラガーの退場によって2試合連続で数的不利の戦いを強いられたが、エンソ・フェルナンデスとコルウィルのプレミアリーグ初ゴールを何とか守り切り、前々節のニューカッスル戦で喫した惨敗を見事に払しょくした。そのタフな一戦から中2日で臨む難所でのアウェイゲームでは先発2人を変更。バディアシルに代えてサスペンション明けのククレジャを右サイドバックに置き、ディザジをセンターバックにスライド。サスペンションのギャラガーの代役にパーマーを起用した。
立ち上がりからホームチームが優勢に試合を進めると、開始4分には最初の決定機が訪れる。ブルーノ・フェルナンデスとのパス交換からショーが3人目の動き出しでボックス左に抜け出したホイルンドへスルーパスを供給。うまく左足で巻き込む形のシュートを枠に飛ばすが、ここはGKロベルト・サンチェスの好守に遭う。
最初の決定機を逃したユナイテッドだったが、以降も攻勢を継続。6分にはショートカウンターからボックス内でボールを持ったアントニーがエンソ・フェルナンデスに遅れて足を踏まれる。オンフィールド・レビューの結果、これがファウルと判断されてPKが与えられる。だが、キッカーのB・フェルナンデスが左を狙って蹴ったシュートはGKサンチェスの見事な読みと反応に阻まれる。
互いにゴールを匂わせるオープンな攻防が続くなか、先にゴールをこじ開けたのはユナイテッド。19分、セットプレーの二次攻撃からB・フェルナンデスがボックス左でフリーのガルナチョに繋ぐと、プルバックに反応したマグワイアのシュートは相手DFのブロックに阻まれたが、こぼれに反応したマクトミネイがDFの股間を抜く左足シュートを流し込んだ。
主将のPK失敗を帳消しにするマクトミネイのゴールで先制に成功したユナイテッドは、これで落ち着くことなくハイプレスを継続。以降も不安定な相手のビルドアップを良い形で嵌めると、B・フェルナンデスを起点にスムーズにフィニッシュに繋げていく。
32分には味方とのパス交換で左サイド深い位置に抜け出したB・フェルナンデスのクロスをゴール前でフリーのマクトミネイがドンピシャのヘディングで合わすが、これはGKサンチェスのビッグセーブに阻まれる。
一方、守護神のビッグセーブで2失点目を凌いだチェルシーは直後にビッグチャンス。右サイドで完璧に背後を取ったスターリングがボックス中央に走り込むジャクソンへプレゼントパスを供給するが、ジャクソンのファーストタッチがうまくいかず。GKオナナに間合いを詰められてファインセーブに遭う。
前半終盤にかけてもユナイテッド優勢の時間が続くも、最後のところで仕留め切れない。すると、45分にはバイタルエリア中央でうまくチアゴ・シウバから縦パスを引き出したムドリクがボックス手前右のパーマーに縦パスを通す。ここで元マンチェスター・シティMFはカットインでボックス中央に持ち込み、意表を突くタイミングで左足の丁寧なグラウンダーシュートをゴール右下隅へ流し込んだ。
全体を通してはユナイテッド優勢も1-1のイーブンで折り返した試合。両チームはハーフタイムに動きを見せる。ユナイテッドはリンデロフを下げてレギロンを左サイドバックに投入し、ショーをセンターバックにスライドさせた。対するチェルシーはククレジャを下げてリース・ジェームズを同じ右サイドバックに配置した。
一連の交代とハーフタイムの修正に注目が集まったなか、後半開始直後こそチェルシーが押し返したが、前半同様にユナイテッドペースで進んでいく。
後半はレギロンの投入でより多彩さを増した左サイドを起点に幾度も良い形の仕掛けが続き、チェルシーに際どい守備対応を何度も強いる。決定機まであと一歩という状況が続いたが、前半同様にスコットランド代表MFがスコアを動かす。
69分、相手陣内中央まで持ち込んだマグワイアからアンダーラップしたレギロン、その外側のガルナチョとスムーズにボールを繋いで正確なクロスが供給される。これをファーサイドに走り込んだマクトミネイがヘディングで押し込んだ。
マクトミネイのゴールによって勝ち越しに成功したユナイテッドは、直後にもGKサンチェスのビルドアップのミスを突いてショートカウンターを発動。アントニーのラストパスに反応したボックス右のマクトミネイにハットトリックのチャンスが訪れるが、ここはバランスを崩してシュートを枠に飛ばせない。
一方、失点後もなかなか相手を押し返せないチェルシーは77分にムドリクを下げてブロヤを投入。この交代でブロヤとジャクソンを2トップに配した[4-4-2]へ並びを変えた。だが、この交代も即攻撃を活性化させる一手とはならず。
それでも、最少得点差が維持された試合は最後まで緊迫感溢れる中で最終盤に突入。90分にはジェームズの正確な右クロスに反応したブロヤに決定機が訪れたが、渾身のヘディングシュートは惜しくも左ポストを叩いた。
肝を冷やしたテン・ハグ監督はこの直後に殊勲のガルナチョを下げてエバンスを投入。後ろを固めて逃げ切り態勢に入ると、以降は最後までチーム一丸となった堅守でフィニッシュまで持ち込ませなかった。
そして、上位浮上のきっかけを探る名門対決はホームのユナイテッドに軍配が上がり、赤い悪魔は公式戦3試合ぶりの白星を挙げた。
7位のユナイテッド(勝ち点24)は前節、ニューカッスルに0-1というスコア以上の力の差を見せつけられて敗戦。リーグ戦での連勝が「3」でストップした。さらに、今回の試合直前には一部選手とテン・ハグ監督の確執が複数メディアで報じられると、クラブサイドが“出禁”を言い渡す強硬手段に。不穏な空気のなかで今回のビッグマッチを迎えることになった。勝利で雑音を封じ込めたいオランダ人指揮官は前節から先発4人を変更。ワン=ビサカに代えてリンデロフをセンターバックで起用し、ショーを左サイドバックにスライド。また、メイヌーとラッシュフォード、マルシャルに代えてアムラバト、アントニー、ホイルンドを起用した。
立ち上がりからホームチームが優勢に試合を進めると、開始4分には最初の決定機が訪れる。ブルーノ・フェルナンデスとのパス交換からショーが3人目の動き出しでボックス左に抜け出したホイルンドへスルーパスを供給。うまく左足で巻き込む形のシュートを枠に飛ばすが、ここはGKロベルト・サンチェスの好守に遭う。
最初の決定機を逃したユナイテッドだったが、以降も攻勢を継続。6分にはショートカウンターからボックス内でボールを持ったアントニーがエンソ・フェルナンデスに遅れて足を踏まれる。オンフィールド・レビューの結果、これがファウルと判断されてPKが与えられる。だが、キッカーのB・フェルナンデスが左を狙って蹴ったシュートはGKサンチェスの見事な読みと反応に阻まれる。
すると、このPKストップをキッカケに試合のペースが一気に上がり、ターンオーバーの応酬に。12分にはアムラバトのバックパスのミスを突いたチェルシーのショートカウンターからボックス左に持ち込んだムドリクが左ポストを掠める決定的なシュートを放つ。対するユナイテッドもショートカウンターからガルナチョ、アントニーと続けて枠内シュートを飛ばすが、ここはGKサンチェスの好守に阻まれた。
互いにゴールを匂わせるオープンな攻防が続くなか、先にゴールをこじ開けたのはユナイテッド。19分、セットプレーの二次攻撃からB・フェルナンデスがボックス左でフリーのガルナチョに繋ぐと、プルバックに反応したマグワイアのシュートは相手DFのブロックに阻まれたが、こぼれに反応したマクトミネイがDFの股間を抜く左足シュートを流し込んだ。
主将のPK失敗を帳消しにするマクトミネイのゴールで先制に成功したユナイテッドは、これで落ち着くことなくハイプレスを継続。以降も不安定な相手のビルドアップを良い形で嵌めると、B・フェルナンデスを起点にスムーズにフィニッシュに繋げていく。
32分には味方とのパス交換で左サイド深い位置に抜け出したB・フェルナンデスのクロスをゴール前でフリーのマクトミネイがドンピシャのヘディングで合わすが、これはGKサンチェスのビッグセーブに阻まれる。
一方、守護神のビッグセーブで2失点目を凌いだチェルシーは直後にビッグチャンス。右サイドで完璧に背後を取ったスターリングがボックス中央に走り込むジャクソンへプレゼントパスを供給するが、ジャクソンのファーストタッチがうまくいかず。GKオナナに間合いを詰められてファインセーブに遭う。
前半終盤にかけてもユナイテッド優勢の時間が続くも、最後のところで仕留め切れない。すると、45分にはバイタルエリア中央でうまくチアゴ・シウバから縦パスを引き出したムドリクがボックス手前右のパーマーに縦パスを通す。ここで元マンチェスター・シティMFはカットインでボックス中央に持ち込み、意表を突くタイミングで左足の丁寧なグラウンダーシュートをゴール右下隅へ流し込んだ。
全体を通してはユナイテッド優勢も1-1のイーブンで折り返した試合。両チームはハーフタイムに動きを見せる。ユナイテッドはリンデロフを下げてレギロンを左サイドバックに投入し、ショーをセンターバックにスライドさせた。対するチェルシーはククレジャを下げてリース・ジェームズを同じ右サイドバックに配置した。
一連の交代とハーフタイムの修正に注目が集まったなか、後半開始直後こそチェルシーが押し返したが、前半同様にユナイテッドペースで進んでいく。
後半はレギロンの投入でより多彩さを増した左サイドを起点に幾度も良い形の仕掛けが続き、チェルシーに際どい守備対応を何度も強いる。決定機まであと一歩という状況が続いたが、前半同様にスコットランド代表MFがスコアを動かす。
69分、相手陣内中央まで持ち込んだマグワイアからアンダーラップしたレギロン、その外側のガルナチョとスムーズにボールを繋いで正確なクロスが供給される。これをファーサイドに走り込んだマクトミネイがヘディングで押し込んだ。
マクトミネイのゴールによって勝ち越しに成功したユナイテッドは、直後にもGKサンチェスのビルドアップのミスを突いてショートカウンターを発動。アントニーのラストパスに反応したボックス右のマクトミネイにハットトリックのチャンスが訪れるが、ここはバランスを崩してシュートを枠に飛ばせない。
一方、失点後もなかなか相手を押し返せないチェルシーは77分にムドリクを下げてブロヤを投入。この交代でブロヤとジャクソンを2トップに配した[4-4-2]へ並びを変えた。だが、この交代も即攻撃を活性化させる一手とはならず。
それでも、最少得点差が維持された試合は最後まで緊迫感溢れる中で最終盤に突入。90分にはジェームズの正確な右クロスに反応したブロヤに決定機が訪れたが、渾身のヘディングシュートは惜しくも左ポストを叩いた。
肝を冷やしたテン・ハグ監督はこの直後に殊勲のガルナチョを下げてエバンスを投入。後ろを固めて逃げ切り態勢に入ると、以降は最後までチーム一丸となった堅守でフィニッシュまで持ち込ませなかった。
そして、上位浮上のきっかけを探る名門対決はホームのユナイテッドに軍配が上がり、赤い悪魔は公式戦3試合ぶりの白星を挙げた。
|
マンチェスター・ユナイテッドの人気記事ランキング
2
“浪人”デ・ヘアに選手復帰の可能性…来週にも去就決定?
元スペイン代表GKダビド・デ・ヘア(33)にプレー復帰の可能性だ。 昨夏にマンチェスター・ユナイテッドとの新契約交渉もこじれ、退団したデ・ヘア。これまでの功績に疑いなしのGKだが、関心クラブの名が噂として挙がれど、具体的な動きに繋がらず、昨季を通じて無所属だった。 そうして迎えたこの夏もここまで音沙汰なしだが、20日に自身のSNSに砂時計の絵文字のみを投じる謎めいたメッセージを発信。イギリス『The Athletic』によると、来週にも将来を巡る発表がなされる見込みという。 そんなデ・ヘアはサウジアラビア、アメリカ、イタリアから複数の話があるとも。ユナイテッドでのラストゲームだったFAカップ決勝から1年以上の歳月が経つなか、フットボールキャリア再開に近づいているそうだ。 ちなみに、デ・ヘアに近しい人物の証言いわく、エリク・テン・ハグ監督と元フットボールディレクターのジョン・マータフ氏がいなくなればユナイテッド復帰の意思も持ちつつ、浪人の身になってから最初の数カ月、引退も検討したそうだ。 だが、そこから4~5カ月してフットボールへの恋しさが湧き上がり、キャリア再開に向けてトレーニング。今や引退の選択肢なく、ホセ・カルロス・ボーザス氏を新たな代理人に選手復帰を目指すとのことだ。 2024.07.24 14:40 Wed3
ユナイテッドが新星DFヨロを獲得、移籍金は100億円超え
マンチェスター・ユナイテッドは18日、リールのU-23フランス代表DFレニー・ヨロ(18)を完全移籍で獲得したことを発表した。契約期間は2029年6月までの5年間で1年延長オプションが付いている。移籍金はイギリス『BBC』によれば6200万ユーロ(約106億円)とのこと。 リール下部組織出身のヨロは190cmのサイズを誇るセンターバックで、当時16歳の2022年5月にファーストチームデビュー。昨季は自己ベストとなる公式戦44試合の出場数(3得点)をマークした。 次世代を代表する逸材に欧州王者レアル・マドリーが獲得に迫っていたが、DFラファエル・ヴァランが去ったセンターバックの獲得を目指していたユナイテッドが破格の移籍金で射止めた。 ユナイテッド加入を受けてヨロは「キャリアの早い段階でマンチェスター・ユナイテッドのような名声と野心を持ったクラブと契約できたことは信じられないような名誉だ。クラブと初めて話した時、刺激的なプロジェクトの中で僕がどのように成長できるかを示してくれた。家族への多大な配慮もあった。新たなチームメートの中で自分の能力を発揮し、野心を達成するには最適な場所だと感じている」と意気込みを語った。 2024.07.19 05:50 Fri4
ユナイテッドが現在“34億円”のアムラバトをひとまず返却…別条件での獲得模索か
マンチェスター・ユナイテッドがモロッコ代表MFソフィアン・アムラバト(27)のひとまず返却を決めたようだ。 カタール・ワールドカップ(W杯)4強入りのモロッコで躍動し、昨夏にフィオレンティーナから1年レンタルで加わったアムラバト。当初はチーム事情の煽りを受ける形で左サイドバック起用の試合もあり、インパクトを欠いたが、終盤はイングランド代表MFコビー・メイヌーの相棒として本職の守備的MFで存在感を大きくした。 ユナイテッドは2000万ユーロ(約34億2000万円)の買取オプションを有してのレンタルとあって、それを行使するか否かの決断を迫られる状況のなか、移籍市場に精通するイタリア人ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏によると、見送りを決定。保有元のフィオレンティーナに対して、その旨を知らせたという。 だが、アムラバトがユナイテッドにとどまる道はどうやら完全に絶たれたわけではなく、エリク・テン・ハグ監督が気に入る選手であるため、チームも依然として興味あり。したがって、フィオレンティーナに対してはまた別の条件であれば話し合いの余地もあると告げてもいるそうだ。 ユナイテッドのほかにも、他クラブから関心が示されてもいるというアムラバトだが、去就やいかに。 2024.07.22 09:55 Mon5