【プレミア注目プレビュー】浮上のきっかけ探るユナイテッドとチェルシーのミッドウィーク決戦!

2023.12.06 13:00 Wed
赤と青の名門対決は6日29:15にKO
Getty Images
赤と青の名門対決は6日29:15にKO
プレミアリーグ第15節、マンチェスター・ユナイテッドvsチェルシーが、日本時間6日29:15にオールド・トラッフォードでキックオフされる。上位浮上へいずれも勝ち点3必須の赤と青の名門による、ミッドウィーク開催のビッグマッチだ。7位のユナイテッド(勝ち点24)は前節、ニューカッスルとの強豪対決に臨んだ。今季EFLカップでの惨敗に加え、直近チャンピオンズリーグ(CL)のガラタサライ戦での不甲斐ないドローを払拭すべく敵地に乗り込んだが、0-1というスコア以上の力の差を見せつけられた。共に負傷者の多さや直前にCLのアウェイゲームを戦った条件は同じだったものの、ハイインテンシティを披露したホームチームに攻守両面で圧倒され、リーグ戦での連勝が「3」でストップした。

今回の試合直前には指揮官に不満を抱く選手かチーム関係者からのリークと見られるテン・ハグ監督批判の内容が複数メディアで報じられると、クラブサイドが“出禁”を言い渡す強硬手段に出ており、不穏な空気のなかでオールド・トラッフォードでの一戦に臨む。仮に、この試合で惨敗するようなことがあれば、オランダ人指揮官の立場はより危ういものとなるはずだ。
一方、10位のチェルシー(勝ち点19)は前節、ホームで難敵ブライトン相手に3-2の勝利。ギャラガーの退場によって2試合連続で数的不利の戦いを強いられたが、いずれもセットプレーからエンソ・フェルナンデスとコルウィルにプレミアリーグ初ゴールが生まれると、後半終盤は粘りの守備で逃げ切りに成功。前々節のニューカッスル戦で喫した惨敗を見事に払しょくした。

そのタフな一戦から中2日で臨む難所でのアウェイゲームではギャラガー不在で手薄な中盤の問題もあってタフな戦いが予想されるが、サスペンション明けのリース・ジェームズとククレジャの両サイドバックの復帰などを追い風に連勝を飾りたい。
なお、テン・ハグ監督とポチェッティーノ監督は今回が通算3度目の対戦となる。そして、前回対戦は前者がアヤックス、後者がトッテナムを率いていた2018-19シーズンのCL準決勝。1stレグを1-0で先勝したアヤックスが2ndレグでも2点リードを得て決勝進出濃厚と思われたなか、ルーカス・モウラ(現サンパウロ)のハットトリックによってトッテナムが後半ラストプレーで試合を引っくり返し、CL史上でも屈指の劇的な勝ち上がりを見せた。その明暗分けた一戦以来の両指揮官の再戦はどちらが最後に笑うことになるのか…。

◆マンチェスター・ユナイテッド◆
【4-2-3-1】
▽予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.

GK:オナナ
DF:ワン=ビサカ、マグワイア、ショー、レギロン
MF:マクトミネイ、メイヌー
MF:アントニー、ブルーノ・フェルナンデス、ガルナチョ
FW:ホイルンド

負傷者:DFマルティネス、エバンス、マラシア、MFエリクセン、カゼミロ、マウント、FWアマド
出場停止者:なし

出場停止者はいないが、規律問題のサンチョが不在に。負傷者の顔ぶれにも大きな変化はない。

スタメンは前述の11名を予想。注目ポイントはショーの起用法で左サイドバックで好調スターリングにマッチアップさせるか、ビルドアップを重視して左センターバックに配置するのか。左サイドに置く場合はリンデロフがマグワイアの相棒に入る形となる。そのほかでは直近のパフォーマンスが批判を浴びるラッシュフォードの継続起用、メイヌーのところにアムラバトを配置するオプションも想定される。

◆チェルシー◆
【4-2-3-1】
▽予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.

GK:ロベルト・サンチェス
DF:リース・ジェームズ、ディザジ、チアゴ・シウバ、ククレジャ
MF:カイセド、エンソ・フェルナンデス
MF:スターリング、パーマー、ムドリク
FW:ジャクソン

負傷者:DFチルウェル、チャロバー、フォファナ、グスト、MFウゴチュク、チュクエメカ、ラヴィア、エンクンク、FWマドゥエケ
出場停止者:MFギャラガー(1/1)

ブライトン戦で退場したギャラガーが出場停止となる。負傷者に関しては復帰が期待されたラヴィアとエンクンクは間に合わず、加えてマドゥエケとウゴチュクが新たに欠場する。

スタメンは前述の11名を予想。ギャラガーの不在で中盤の選手層に問題を抱えるなか、パーマーをトップ下か左インサイドハーフに配置する形で臨む可能性が高い。これに伴い、右サイドにスターリング、左サイドにムドリクを置くことになりそうだ。ディフェンスラインではリース・ジェームズ、ククレジャがサスペンション明けで復帰するなか、コルウィル、バディアシルの継続起用含めて幾つかのオプションが想定される。

★注目選手
◆マンチェスター・ユナイテッド:FWアレハンドロ・ガルナチョ
Getty Images

不甲斐ない前線で一人気を吐くアルゼンチン人アタッカー。本来であれば、古巣初対戦のマウントに大きな注目が集まるところだったが、今回の一戦では負傷欠場の可能性が濃厚。したがって、ユナイテッドの攻撃のキーマンの一人となる19歳FWに注目したい。

昨季に台頭したアルゼンチン代表FWは、ここまでの公式戦19試合(先発10)に出場して3ゴールを記録。プレースタイルの特性上、ボールロストの多さはある意味で許容範囲と言えるが、カウンターを中心に多くの決定機に絡んでいるなかでの3ゴールという数字にアシスト0という部分では最後の精度、判断という部分で改善が急務と言える。

それでも、直近の公式戦3試合ではエバートン戦でルーニー彷彿の圧巻のバイシクルシュートで今季リーグ初ゴールを挙げると、続くガラタサライ戦ではニア上を射抜く見事なシュートで自身初のCLでのゴールを記録。直近のニューカッスル戦でもチームに攻め手が乏しいなか、果敢な仕掛けで幾度か見せ場を作るなど、現状のアタッカー陣で最も期待できるパフォーマンスを見せている。

今回の一戦では相手のキャプテンであるジェームズとのマッチアップとなるが、今季ここまでコンディションに問題を抱えるイングランド代表DFはニューカッスル戦で軽率な退場を喫するなど決して本来の出来ではない。そのため、持ち味の果敢な仕掛けによってサイドで優位性をもたらしつつ、課題の最後の局面ではきっちり仕留め切る勝負強さを発揮したい。

◆チェルシー:DFチアゴ・シウバ
Getty Images

百戦錬磨のベテランDFが守備立て直しを期す。ギャラガー不在のなかでエンソ・フェルナンデス、カイセドの2セントラルMFのパフォーマンスが勝敗のカギを握ることに間違いはないが、敵地で勝ち切るうえで重要となる守備を取り仕切る39歳のブラジル代表DFのパフォーマンスに注目したい。

今季の序盤戦は深刻な決定力不足、得点力不足によって勝ち点を取りこぼしてきたチェルシーだが、ここにきて好調スターリングが牽引する攻撃は改善傾向にある。一方で、先発メンバーの入れ替わりがやや激しい弊害もあってかここ最近ではソリッドさを欠く守備が勝ち点逸に繋がっている。とりわけ、直近6試合では2人の数的優位を得たトッテナム戦(4-1で勝利)を除き5試合で複数失点を喫しており、今後安定的に勝ち点3を積み上げていく上で守備の改善は急務だ。

今回の対戦相手であるユナイテッドはトップハーフで最低の16ゴールと得点力に問題を抱えているものの、プレミアリーグ初ゴール待たれるホイルンドもCLでは5ゴールを挙げるなど、アタッカー陣のポテンシャルは総じて高い。そのため、敵地で勝ち切る上ではやはり守備陣の奮起が求められるところだ。

先日のニューカッスル戦では軽率なミスで失点に絡んだものの、経験が少ない周囲をうまくリードしながら要所での好守も光る百戦錬磨の守備者は、この試合で赤い悪魔の攻撃を封殺しチームを連勝に導けるか。

マンチェスター・ユナイテッドの関連記事

エバートン新指揮官としてデイビッド・モイーズ氏(61)がカムバックを果たすようだ。 今季も躓き、プレミアリーグ16位と残留争いの渦中にいるエバートン。過去2シーズンのプレミアで残留に導いたショーン・ダイチ前監督が今季も指揮を執ったが、アーセナルやチェルシー、マンチェスター・シティと善戦するなかで勝ち星を積み上げら 2025.01.11 11:45 Sat
マンチェスター・ユナイテッドは9日、コートジボワール代表FWアマド・ディアロ(22)と2030年まで契約延長したことを発表した。これまでの契約から5年更新した格好だ。 契約延長したアマドは「新しい契約にサインできたことを本当に誇りに思う。ユナイテッドで既に素晴らしい瞬間を幾つか経験したけど、これから更に多くの経験 2025.01.10 07:00 Fri
◆4連覇王者不振にロンドン勢奮闘も新生レッズが独走 開幕前には5連覇を狙うマンチェスター・シティ、アーセナルと直近2シーズンに優勝を争った2強を軸にタイトルレースが繰り広げられるかに思われたが、蓋を開けてみれば1試合未消化ながら2位以下に6ポイント差を付けたリバプール(勝ち点45)が首位を独走している。 ク 2025.01.09 22:24 Thu
マンチェスター・ユナイテッドのイングランド代表DFハリー・マグワイアが自動車によるスピード違反を認め、処分を受けたようだ。 ユナイテッドの巨漢センターバックは昨年3月、マンチェスター空港近くという時速50マイルの制限速度区域を愛車のレンジローバーで85マイル走行し、オービスが検知。その2日後にもスピード違反で3点 2025.01.09 16:30 Thu
イングランド代表MFコール・パーマーがチェルシーのコビー・メイヌー獲得噂に「いいね」。『フットボール・ロンドン』が伝える。 チェルシーの核たる存在パーマー。 その半生に目を向けると、生まれも育ちもマンチェスターで、前所属はマンチェスター・シティ。一方で、少年時代は強く美しいマンチェスター・ユナイテッドに憧れ 2025.01.09 16:30 Thu

プレミアリーグの関連記事

マンチェスター・シティのイングランド代表DFカイル・ウォーカー(34)が、クラブへ退団を要請したようだ。イギリス『BBC』が報じている。 今季もシティの主力であり、主将でもあるが、プライベートでの乱れも影響してか、肝心のプレー自体に精彩を欠くウォーカー。強みの対人でも衰えが隠せないのが実情だ。 そのウィーカ 2025.01.12 08:20 Sun
マンチェスター・シティは11日、エティハド・スタジアムで行われたFAカップ3回戦でサルフォード・シティと対戦し、8-0で圧勝した。 年またぎでリーグ連勝のシティは公式戦3連勝を懸けて今季のFAカップ初戦に臨んだ。グアルディオラ監督はマンチェスター・ユナイテッドの92年組が共同オーナーを務めるEFLリーグ2(4部) 2025.01.12 05:05 Sun
チェルシーは11日、スタンフォード・ブリッジで行われたFAカップ3回戦でモアカムと対戦し、5-0で快勝した。 直近のリーグ戦4試合未勝利と急失速のチェルシーは、2025年の公式戦初白星を懸けてEFLリーグ2(4部)で下位に沈むモアカムとのホームゲームに臨んだ。マレスカ監督は格下相手の一戦にパーマーやジャクソン、カ 2025.01.12 02:08 Sun
ブライトン&ホーヴ・アルビオンは11日、キャロウ・ロードで行われたFAカップ3回戦でノリッジ・シティと対戦し、4-0で快勝した。なお、MF三笘薫はフル出場した。 現在、リーグ戦8試合未勝利と勝ち切れない状況が続くブライトンは、2025年の公式戦初白星を懸けてチャンピオンシップ(2部)のノリッジとのアウェイゲームに 2025.01.12 02:04 Sun
リバプールは11日、アンフィールドで行われたFAカップ3回戦でアクリントン・スタンリーと対戦し、4-0で快勝した。なお、MF遠藤航は79分までプレーした。 直近に行われたEFLカップ(カラバオカップ)でトッテナムに0-1で敗れ、公式戦25試合ぶりの黒星を喫したリバプール。週明けにノッティンガム・フォレストとのリー 2025.01.11 23:10 Sat

マンチェスター・ユナイテッドの人気記事ランキング

1

両クラブの心情を完璧に表現? 無事開催決定のリバプールvsユナイテッドの試合前にレジェンドOB2人の爆笑のせめぎ合い

現地時間5日16:30(日本時間:25:30)に無事開催が決定したプレミアリーグ第20節、リバプールvsマンチェスター・ユナイテッドの試合前のピッチでレジェンドOBによる、興味深いせめぎ合いが確認された。 同試合に関しては土曜の午後6時から日曜の正午までリバプール、その周辺地域に大雪警報が発令されており、状況が一般市民にとって危険とみなされた場合、交通状況の悪化により重要な試合が延期される可能性があると懸念されていた。 しかし、両クラブとプレミアリーグ、自治体や交通機関など関係各所の安全会議が2度に渡って実施されたなか、当初の予定通りに開催が可能だとの判断に至った。 そんななか、イギリス『スカイ・スポーツ』のコメンテーターで試合会場のアンフィールド入りしていたユナイテッドOBのギャリー・ネビル氏、リバプールOBのジェイミー・キャラガー氏の現地レポートが爆笑をさらった。 現在、リーグ3連勝で首位を快走するリバプールは目立った離脱者もなくチーム状態は最高。一方、14位に低迷するユナイテッドは公式戦4連敗中の上、数人の離脱者を抱えており、できればルベン・アモリム監督の戦術を浸透させた後日のタイミングで首位チームに挑みたいところ。 そういったチーム事情を深く理解するレジェンドOBは、リバプールのスタッフを中心に懸命な雪かきを実施したピッチでリポートを行った際、スコップを片手に見事な掛け合いをみせた。 なんとか試合を延期させたいネビル氏はピッチ外に集められた雪をスコップですくってピッチに投げ捨てると、あくまで試合を行いたいキャラガー氏がネビル氏によってピッチ内に入れられた雪を同じくスコップでピッチの外にかきだした。 このレジェンド2人による掛け合いに中継スタジオは笑いに包まれ、SNSでも両チームの関係者、ファン・サポーターの心情を完璧に表現した2人の掛け合いを称賛している。 両OBの反応を含めリバプール圧倒的に優位と見られる新年最初のビッグマッチだが、その結末はいかに。 <span class="paragraph-title">【動画】両クラブの心情を完璧に表現したレジェンド2人の掛け合い</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="en" dir="ltr">Please never change, <a href="https://twitter.com/GNev2?ref_src=twsrc%5Etfw">@GNev2</a> &amp; <a href="https://twitter.com/Carra23?ref_src=twsrc%5Etfw">@Carra23</a> <a href="https://t.co/TpwN4an07v">pic.twitter.com/TpwN4an07v</a></p>&mdash; Sky Sports Premier League (@SkySportsPL) <a href="https://twitter.com/SkySportsPL/status/1875892324384874504?ref_src=twsrc%5Etfw">January 5, 2025</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2025.01.05 23:30 Sun
2

新年最初の名門対決は白熱ドロー! 敵地で意地見せたユナイテッドがリバプールの連勝と自らの連敗を「3」でストップ【プレミアリーグ】

プレミアリーグ第20節、リバプールvsマンチェスター・ユナイテッドが5日にアンフィールドで行われ、2-2のドローに終わった。なお、リバプールのMF遠藤航はベンチ入りも出場はなかった。 前節、ウェストハム相手に5-0の圧勝を収めリーグ3連勝で2024年の戦いを締めくくった首位のリバプール(勝ち点45)。新年初戦となった今節はテン・ハグ体制だった前回対戦で3-0の快勝を収めた手負いの赤い悪魔をアンフィールドで迎え撃った。スロット監督はこのビッグマッチへハマーズ戦から先発1人を変更。負傷のジョー・ゴメスに代わって負傷明けのコナテがファン・ダイクの相棒を務めた。 対する14位のユナイテッド(勝ち点22)は前節、ホームでニューカッスルに0-2の敗戦。これでリーグ3連敗とともに公式戦4連敗で厳しい2024年の戦いを終えた。絶好調の首位チームに挑んだ2025年初戦では先発3人を変更。エリクセン、カゼミロ、ザークツィーに代えてサスペンション明けのブルーノ・フェルナンデス、ウガルテの2選手とメイヌーを起用した。 雪の影響で開催延期が懸念されたものの、無事開催にこぎ着けた新年最初のビッグマッチ。キックオフ直後に痛めたメイヌーの治療でいきなりプレーが止まったが、再開後はホームチームがアグレッシブにゴールを目指していく。 ユナイテッドのビルドアップに制限をかけてカウンターの形から幾つか良い形を作り出すと、12分にはアレクサンダー=アーノルド、ルイス・ディアスとボックス付近で連続シュート。 さらに、14分にはグラフェンベルフの飛び出しを起点にボックス左のガクポにラストパスが繋がるが、GKオナナに寄せられる寸前で放ったシュートはわずかに枠の右。直後の16分にはサラーの浮き球クロスに3列目からボックス内に侵入したマク・アリスターが見事な右足ハーフボレー。これが枠を捉えたが、GKオナナの足を使ったファインセーブに 阻まれる。 防戦一方の立ち上がりをなんとか凌いだユナイテッドは徐々にカウンターから反撃を開始。20分には左サイドで完璧に背後を取ったダロトのクロスに、ゴール前でフリーのアマドが反応。ただ、アウトスウィングのボールはややマイナスに入りすぎてうまく枠に飛ばすことは叶わず。 前半半ばを過ぎると、割り切って自陣深くで[5-4-1]のブロックを構えるようになったアウェイチームが中央のスペースを封鎖し、ホームチームの攻撃を外回りに限定。精度の高いクロスもマグワイア、デ・リフトを中心に撥ね返していく。 これによって攻撃が停滞し始めたリバプールに少し強引なプレーが目立ち始めると、42分にはユナイテッドにビッグチャンス。マルティネスのフィードに完璧なタイミングで抜け出したホイルンドがボックス左でGKとの一対一を迎えるが、ここは絶妙に間合いとコースを潰したGKアリソンのビッグセーブに阻まれた。 千載一遇のチャンスを逃して先制点を逃したユナイテッドだったが、守勢から盛り返してのゴールレスという悪くない流れで前半を終えることになった。 後半は立ち上がりから比較的オープンな展開になると、ユナイテッドは前半から集中を欠くアレクサンダー=アーノルド、やや試合勘に欠ける相手の右サイドを突く形で攻撃を仕掛けていく。 すると52分、アレクサンダー=アーノルドの低い位置からの縦パスをカットしたマルティネスがそのまま攻撃参加を見せると、ボックス手前で密集を通したブルーノのスルーパスに抜け出してゴール左からクロスバーの内側を掠める強烈なシュートを叩き込んだ。 ホームで先制を許して少しバタつく形となったリバプールは流れを変えるべくベンチが動きを見せると、その交代前に絶好調のアタッカーが魅せる。59分、ウガルテのクリアをグラフェンベルフがワンタッチでフリーのマク・アリスターに繋ぐと、背番号10からボックス左のスペースを狙うガクポに繋がる。ここで巧みな切り返しでDFデ・リフトを先に滑らせると、得意の角度から右足シュートをファーポストに突き刺した。 ガクポのリーグ戦3試合連続ゴールで追いついたホームチームだが、当初の予定通りにディアス、カーティス・ジョーンズを下げてジョタ、ヌニェスを同時投入。前線にパワーと狡猾さを加える。 ここで一気にギアを上げると、67分にはゴール前でマク・アリスターが頭で合わせたボールがDFデ・リフトの顔付近に上げていた手に直撃。一度プレーは流されたが、オンフィールド・レビューの末にハンドでのPKに。これをキッカーのサラーがコースを読まれながらも右隅に突き刺し、4試合連続ゴールとした。 これで厳しくなったユナイテッドは失点直後にメイヌーを下げてガルナチョを投入。ブルーノを1列下げてリスクを背負う攻撃的な布陣でゴールを目指す。すると、結果的にこの交代策が見事に嵌った。 80分、左サイドのスペースに抜け出したガルナチョが角度を付けたグラウンダーのクロスを供給。ホイルンドのニアへのランニングで空いたボックス中央に絞ってきたアマドが抑えの利いた左足ダイレクトシュートをゴール右隅に流し込んだ。 赤い悪魔の見事な粘りで再びイーブンに戻った試合はここからさらに白熱。そのなかでリバプールはガクポ、精彩を欠いたアレクサンダー=アーノルドに代えてエリオット、ブラッドリーを同時投入。対するユナイテッドはホイルンドに代えてザークツィーを送り出した。 後半最終盤は行ったり来たりのオープンな展開となり、どちらにも勝ち越しゴールのチャンスが訪れる。ホームでより勝ち点3がほしいリバプールは人数をかけた攻撃を仕掛けていく。だが、ロングカウンターからのジョタ、ブラッドリーの連続シュート、セットプレーからのファン・ダイクのヘディングシュートはいずれもGKオナナのビッグセーブに阻まれた。 逆に、後半ラストプレーとなった97分にはユナイテッドにビッグチャンス。セットプレーの流れからボックス右に抜け出したザークツィーが攻め残っていたボックス中央のマグワイアに横パスを送るが、難しいバウンドとなったことでシュートをふかしてしまい、敵地での劇的な勝ち越しゴールとはならなかった。 この直後に試合はタイムアップを迎え、ユナイテッドの予想以上の健闘が光ったビッグマッチは2-2のドロー決着。これでリバプールのリーグ連勝、ユナイテッドのリーグ連敗がともに「3」でストップした。 リバプール 2-2 マンチェスター・ユナイテッド 【リバプール】 コーディ・ガクポ(後14) モハメド・サラー(後25[PK]) 【マンチェスター・U】 リサンドロ・マルティネス(後7) アマド・ディアロ(後35) <span class="paragraph-title">【動画】白熱の強豪対決で生まれた4ゴール!</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr">先制点はマンU<br>リサンドロ・マルティネスが<br>見事なフィニッシュ<br><br>プレミアリーグ 第20節<a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%83%AA%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%97%E3%83%BC%E3%83%AB?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#リヴァプール</a> v <a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%83%81%E3%82%A7%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%BBU?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#マンチェスター・U</a><a href="https://twitter.com/hashtag/%E5%B9%B4%E6%9C%AB%E5%B9%B4%E5%A7%8B%E3%81%AF%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%9F%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B0?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#年末年始はプレミアリーグ</a><br><br><a href="https://t.co/IQcfgHPywb">https://t.co/IQcfgHPywb</a> <a href="https://t.co/FBLk1tdUcd">pic.twitter.com/FBLk1tdUcd</a></p>&mdash; U-NEXTフットボール (@UNEXT_football) <a href="https://twitter.com/UNEXT_football/status/1875964073675997405?ref_src=twsrc%5Etfw">January 5, 2025</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr">ガクポの切り返しから右足一閃<br>早くも同点に<br><br>プレミアリーグ 第20節<a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%83%AA%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%97%E3%83%BC%E3%83%AB?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#リヴァプール</a> v <a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%83%81%E3%82%A7%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%BBU?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#マンチェスター・U</a><a href="https://twitter.com/hashtag/%E5%B9%B4%E6%9C%AB%E5%B9%B4%E5%A7%8B%E3%81%AF%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%9F%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B0?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#年末年始はプレミアリーグ</a><br><br><a href="https://t.co/IQcfgHPywb">https://t.co/IQcfgHPywb</a> <a href="https://t.co/8LO8ITW6Yq">pic.twitter.com/8LO8ITW6Yq</a></p>&mdash; U-NEXTフットボール (@UNEXT_football) <a href="https://twitter.com/UNEXT_football/status/1875966490362720686?ref_src=twsrc%5Etfw">January 5, 2025</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr">サラーがPKを決め逆転<br>これでプレミア4試合連続得点<br>そして今季のプレミアで18ゴール目を達成!<br><br>プレミアリーグ 第20節<a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%83%AA%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%97%E3%83%BC%E3%83%AB?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#リヴァプール</a> v <a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%83%81%E3%82%A7%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%BBU?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#マンチェスター・U</a><a href="https://twitter.com/hashtag/%E5%B9%B4%E6%9C%AB%E5%B9%B4%E5%A7%8B%E3%81%AF%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%9F%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B0?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#年末年始はプレミアリーグ</a><br><br><a href="https://t.co/IQcfgHPywb">https://t.co/IQcfgHPywb</a> <a href="https://t.co/fJz4F5iJIs">pic.twitter.com/fJz4F5iJIs</a></p>&mdash; U-NEXTフットボール (@UNEXT_football) <a href="https://twitter.com/UNEXT_football/status/1875969021054742767?ref_src=twsrc%5Etfw">January 5, 2025</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr">交代出場のガルナチョからディアロ!<br>終わらない伝統の一戦<br><br>プレミアリーグ 第20節<a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%83%AA%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%97%E3%83%BC%E3%83%AB?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#リヴァプール</a> v <a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%83%81%E3%82%A7%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%BBU?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#マンチェスター・U</a><a href="https://twitter.com/hashtag/%E5%B9%B4%E6%9C%AB%E5%B9%B4%E5%A7%8B%E3%81%AF%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%9F%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B0?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#年末年始はプレミアリーグ</a><br><br><a href="https://t.co/IQcfgHP0GD">https://t.co/IQcfgHP0GD</a> <a href="https://t.co/br5DuIaZ1B">pic.twitter.com/br5DuIaZ1B</a></p>&mdash; U-NEXTフットボール (@UNEXT_football) <a href="https://twitter.com/UNEXT_football/status/1875970122076029173?ref_src=twsrc%5Etfw">January 5, 2025</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2025.01.06 03:42 Mon
3

リバプール相手に堂々のドロー、ブルーノ・フェルナンデスは「なぜ毎週できないのか」と喝

マンチェスター・ユナイテッドのポルトガル代表MFブルーノ・フェルナンデスが5日に行われたプレミアリーグ第20節、2-2で引き分けたリバプール戦を振り返った。 出場停止明けのブルーノ・フェルナンデスは2シャドーの左で先発した中、ゴールレスで迎えた後半、52分にDFリサンドロ・マルティネスの先制ゴールをアシスト。その後に逆転された中、1列下がってボランチとして攻撃を組み立てつつ2-2の引き分けに貢献した。 主将としてもチームを牽引するブルーノ・フェルナンデスはリバプール戦を終えて次のように振り返った。 「今日のリバプール戦のような試合をなぜ毎週できないのかと思うと、とても腹が立つ。今日はリバプールが相手だったから皆がベストを尽くすことはわかっていて心配していなかった。おそらく次のアーセナルとのFAカップも大丈夫だろう。だが、その次のサウサンプトン戦が心配だよ」 「今日は情熱を持ってプレーすることが大事だった。戦術は大事だけど、それ以前にハードワークが求められる。今日の試合では何かを得られた。ここで終わるわけにはいかない。この悔しさを次の試合に持ち込まなければならない。これが僕らのレベルだと理解し、アンフィールドでできたことを毎週やり続けなければならない」 2025.01.06 09:30 Mon
4

5日開催のリバプールvsユナイテッドに大雪の影響…現状予定通りの開催も急遽延期の可能性も

5日に開催予定のプレミアリーグ第20節、リバプールvsマンチェスター・ユナイテッドが大雪の影響による開催懸念が生じている。 現在、首位のリバプールと14位のユナイテッドによる強豪対決は、2025年最初のビッグマッチということもあり大きな注目が集まっている。 同試合は現地時間5日16:30(日本時間:25:30)にリバプールの本拠地アンフィールドでキックオフ予定。だが、同地域では土曜の午後6時から日曜の正午まで大雪警報が発令されており、状況が一般市民にとって危険とみなされた場合、交通状況の悪化により重要な試合が延期される可能性があると懸念されていた。 そんななか、リバプールは試合当日の朝に試合の開催可否に関する以下の声明を発表。現時点では予定通りに開催予定であるものの、正午の時点で改めてアナウンスを行うとしている。 「今朝、アンフィールドでのマンチェスター・ユナイテッド戦の天候と移動状況を評価する安全会議が開かれました」 「現時点では、試合は通常通り行われる予定で、試合開始に向けてあらゆる努力が払われています」 「正午に再度安全会議が行われ、最新の状況を確認します」 「できるだけ早くサポーターに最新情報をお知らせします。レッズの皆さん、どうかお気をつけください」 なお、リバプールは先月7日に開催予定だったエバートンとのマージーサイド・ダービーが暴風雨の影響で開催延期になっており、仮に今回も天候が悪化した場合、今季2度目の試合中止となる。 2025.01.05 19:50 Sun
5

スロット監督がアレクサンダー=アーノルドを擁護「去就が試合に影響していたとは思わない」

リバプールのアルネ・スロット監督が5日に行われたプレミアリーグ第20節、2-2で引き分けたマンチェスター・ユナイテッド戦を振り返った。 3連勝で迎えた新年初戦。不振のユナイテッドをアンフィールドに迎えた中、ゴールレスで迎えた後半、52分に先制される展開に。それでも59分にFWコーディ・ガクポが同点弾を挙げると、67分にPKを獲得。これをFWモハメド・サラーが決めて逆転したが、終盤の80分に同点弾を奪われて引き分けに終わった。 レアル・マドリーへの移籍報道が過熱し、ユナイテッド戦では自身のサイドを破られることが目立っていたDFトレント・アレクサンダー=アーノルドについて聞かれたスロット監督は以下のように話し、擁護した。 「私は去就が試合に影響していたとは思わない。10人中9人が影響していたと言うだろうが、私は影響していなかったと思う1人の方だ。彼に影響を与えたのはブルーノ・フェルナンデスとジオゴ・ダロトというポルトガル代表の素晴らしい選手たちだ。我々にはジョタが居るが、彼はポルトガル代表でプレーしていない。それだけでユナイテッドの実力の高さがわかるだろう。そんな選手たちを相手にするのは難しいことだよ。トレントにとっては彼らと対戦する方が去就に関する噂に対処するより難しいと思う」 「そもそもトレントがこの試合で初めて悪いパフォーマンスをしていたと指摘する人が居ることが信じられない。これまでも質の高い相手にはチームと同じように苦戦していたと思う」 2025.01.06 08:45 Mon

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly