【セリエA第14節プレビュー】首位インテルがマッツァーリ・ナポリと激突
2023.12.01 18:00 Fri
代表ウィーク明けの前節、首位攻防のイタリア・ダービーが行われ、敵地で引き分けたインテルが首位をキープした。そしてマッツァーリ監督が復任したナポリは難敵アタランタを下して第2次政権初陣を勝利で飾っている。迎える第14節、首位インテル(勝ち点32)が4位ナポリ(勝ち点24)と対戦する。
インテルは前節ユベントス戦、前半のうちにFWラウタロ弾で追いつき、後半は引き分け十分といったリスクを冒さない戦いぶりで勝ち点1を持ち帰った。首位キープに成功したチームは水曜に行われたチャンピオンズリーグ(CL)ではグループステージ突破が決まっていたためベンフィカ相手に主力を温存した中、3点のビハインドから追いつくドローとした。ケガ人も出さず省エネで迎えるナポリ戦は勝利が欲しい。
対するナポリはアタランタ戦、相手のマンツーマン守備に苦戦するもケガ明けの途中出場FWオシムヘンの決勝アシストで勝ち切り、マッツァーリ監督の復任初戦を勝利で飾った。水曜に行われたCLレアル・マドリー戦では先制する展開としたが、GKメレトのミスもあって打ち負けてしまった。先発を回避したオシムヘンがインテル戦はスタメン予想となっており、主砲のゴールに期待したい。
インテル相手にFWヴラホビッチ弾で先制するも勝ち切るには至らなかった2位ユベントス(勝ち点30)は、9位モンツァ(勝ち点18)と金曜に対戦する。約3年半ぶりの首位浮上が懸かっていたインテル戦、ユベントスとしては中盤に欠場者を多数抱えていた中でのドローは悪くない結果だったと言える。とりわけ移籍後初先発で肋骨骨折のMFロカテッリの代役を務めたMFニコルッシは十分な働きを見せた。連勝は5で止まったものの、しっかりと勝ち点1を積み上げた中、昨季シーズンダブルを許した曲者モンツァを下して暫定首位に浮上し、インテルに少しでもプレッシャーをかけたい。
FWジルーを出場停止で、FWレオンを負傷で欠いた前節フィオレンティーナ戦を、DFテオ・エルナンデスのPK弾でウノゼロ勝利とした3位ミラン(勝ち点26)は10位フロジノーネ(勝ち点18)と対戦する。セリエAで5試合ぶりの白星とし、勢いを得て臨んだCLドルトムント戦だったが、1-3で敗れ自力突破の可能性が消滅した。とりわけFWジルーのPK失敗が響いてしまったが、フロジノーネ戦で挽回となるか。新たにDFチャウが負傷し、守備陣が崩壊状態だが、ピオリ監督の解任危機をチームは救えるか。
主将MFペッレグリーニが復帰した前節ウディネーゼ戦、終盤の2発で押し切った5位ローマ(勝ち点21)は14位サッスオーロ(勝ち点15)と対戦する。木曜に行われたヨーロッパリーグでは主力を起用して首位通過を目指したが、セルヴェットに引き分け、2位通過が濃厚となってしまった。コンディションが気がかりだが、曲者サッスオーロを下してリーグ戦連勝となるか。
◆セリエA第14節
▽12/1(金)
《28:45》
モンツァvsユベントス
▽12/2(土)
《23:00》
ジェノアvsエンポリ
《26:00》
ラツィオvsカリアリ
《28:45》
ミランvsフロジノーネ
▽12/3(日)
《20:30》
レッチェvsボローニャ
《23:00》
フィオレンティーナvsサレルニターナ
ウディネーゼvsヴェローナ
《26:00》
サッスオーロvsローマ
《28:45》
ナポリvsインテル
▽12/4(月)
《28:45》
トリノvsアタランタ
インテルは前節ユベントス戦、前半のうちにFWラウタロ弾で追いつき、後半は引き分け十分といったリスクを冒さない戦いぶりで勝ち点1を持ち帰った。首位キープに成功したチームは水曜に行われたチャンピオンズリーグ(CL)ではグループステージ突破が決まっていたためベンフィカ相手に主力を温存した中、3点のビハインドから追いつくドローとした。ケガ人も出さず省エネで迎えるナポリ戦は勝利が欲しい。
対するナポリはアタランタ戦、相手のマンツーマン守備に苦戦するもケガ明けの途中出場FWオシムヘンの決勝アシストで勝ち切り、マッツァーリ監督の復任初戦を勝利で飾った。水曜に行われたCLレアル・マドリー戦では先制する展開としたが、GKメレトのミスもあって打ち負けてしまった。先発を回避したオシムヘンがインテル戦はスタメン予想となっており、主砲のゴールに期待したい。
FWジルーを出場停止で、FWレオンを負傷で欠いた前節フィオレンティーナ戦を、DFテオ・エルナンデスのPK弾でウノゼロ勝利とした3位ミラン(勝ち点26)は10位フロジノーネ(勝ち点18)と対戦する。セリエAで5試合ぶりの白星とし、勢いを得て臨んだCLドルトムント戦だったが、1-3で敗れ自力突破の可能性が消滅した。とりわけFWジルーのPK失敗が響いてしまったが、フロジノーネ戦で挽回となるか。新たにDFチャウが負傷し、守備陣が崩壊状態だが、ピオリ監督の解任危機をチームは救えるか。
MF鎌田に先発のチャンスが与えられるも最下位サレルニターナに敗れてサッリ監督の首が近いとされる11位ラツィオ(勝ち点17)は、17位カリアリ(勝ち点10)と対戦。セリエAで3試合勝利から見放され、背水の陣で臨んだ火曜のCLセルティック戦では途中出場のエースFWインモービレのドッピエッタで勝利を収めた。サレルニターナ戦を出場停止で欠場したMFルイス・アルベルトと共にさすがのパフォーマンスを見せてチームの窮地を救った中、カリアリ戦は必勝として良い流れに乗りたい。
主将MFペッレグリーニが復帰した前節ウディネーゼ戦、終盤の2発で押し切った5位ローマ(勝ち点21)は14位サッスオーロ(勝ち点15)と対戦する。木曜に行われたヨーロッパリーグでは主力を起用して首位通過を目指したが、セルヴェットに引き分け、2位通過が濃厚となってしまった。コンディションが気がかりだが、曲者サッスオーロを下してリーグ戦連勝となるか。
◆セリエA第14節
▽12/1(金)
《28:45》
モンツァvsユベントス
▽12/2(土)
《23:00》
ジェノアvsエンポリ
《26:00》
ラツィオvsカリアリ
《28:45》
ミランvsフロジノーネ
▽12/3(日)
《20:30》
レッチェvsボローニャ
《23:00》
フィオレンティーナvsサレルニターナ
ウディネーゼvsヴェローナ
《26:00》
サッスオーロvsローマ
《28:45》
ナポリvsインテル
▽12/4(月)
《28:45》
トリノvsアタランタ
インテルの関連記事
セリエAの関連記事
|
|
インテルの人気記事ランキング
1
10年前、当時21歳のベイルがCLで覚醒…!インテル相手に記録した衝撃のハットトリック【CL名場面プレイバック】
20日、遂に新シーズンの幕が上がったチャンピオンズリーグ(CL)。今まで数多くの名場面が生まれてきたが、その中でも選りすぐりの名場面を振り返る。今回は、トッテナム時代のウェールズ代表FWガレス・ベイルが今から10年前に見せた驚愕のハットトリックだ。 育成の名門サウサンプトンで育ったベイルは2007年夏にトッテナムに加入。当初は左サイドバックとしてプレーしていたが、2010-11シーズンに一列前で起用されるようになると、その攻撃力が爆発した。 <div id="cws_ad">◆10年前、伝説となったベイルのサン・シーロでの夜<br/><div style="margin:0 auto; max-width:100%; min-width:300px; " ><div style="position: relative; padding-bottom:56.25%; height: 0; overflow: hidden; "><iframe src="https://embed.dugout.com/v2/?p=eyJrZXkiOiJiUGM1dHM4WSIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0=" style="width: 300px; min-width: 100%; position: absolute; top:0; left: 0; height: 100%; overflow: hidden; " width="100%" frameborder="0" allowfullscreen scrolling="no"></iframe></div></div></div> ベイルがその才能を覚醒させるきっかけの1つとなった試合が、2010年10月20日にサン・シーロで行われたCLグループリーグのインテル戦だった。 試合は開始2分でインテルが先制すると、その後8分にはトッテナムのGKエウレリョ・ゴメスが一発退場。10人になったトッテナムは前半だけで4失点と数的不利を背負うという絶望的な状況に置かれた。 しかし後半、ベイルが覚醒する。52分に自陣でボールを持ったベイルがドリブルを開始。相手を寄せ付けない高速ドリブルでぐんぐん加速し、あっという間にボックス左に侵入すると、そのまま左足を振りぬいてシュートを放つ。ゴール右下の完璧なコースに鋭いシュートを突き刺して1点を返した。 その後は膠着状態が続いたものの90分、左サイドのスペースで味方からのボールを得たベイルが、またも高速ドリブルでボックス左に侵入。1点目とほぼ同じ位置からシュートを放つと、再びゴール右下のコースにシュートを突き刺して2点目を奪った。 直後の92分、中央突破に成功したMFアーロン・レノンがペナルティアーク内までボールを運ぶと、ボックス内のベイルにパスを送る。このパスを受けたベイルが再びゴール右下にシュートを突き刺し、1点差に迫る3点目を記録した。 トッテナムの反撃もここまでとなり、試合は4-3でインテルが制したが、当時世界最高のサイドバックの一人であった元ブラジル代表DFマイコンの守るインテルの右サイドを完全に圧倒してのハットトリックは世界に衝撃を与えた。 その後、天職とも言えるポジションを手にしたベイルは、トッテナムの攻撃を牽引し、ワールドクラスのアタッカーへと成長を遂げる。2013年夏にレアル・マドリーへ巨額の移籍金で加入し、数々のタイトルを勝ち取ったベイルは、今シーズンからブレイクを果たしたトッテナムに復帰した。ベイル擁するトッテナムは今季、CL出場を逃しているものの、チームを再びCLの舞台に導く活躍に期待だ。 2020.10.21 20:15 Wed2
エトー、ペップ政権時回想し皮肉る「彼が移籍させたことでインテルでビッグになれた」
カタールSCに所属する元カメルーン代表FWサミュエル・エトーが、翌年にインテルへ移籍することとなったグアルディオラ政権時を回想した。スペイン『マルカ』がイギリス『BeIn Sports』を引用して伝えている。 マジョルカでのブレイクを機にバルセロナやインテル移籍を手にし、世界屈指のストライカーに上り詰めたエトー。バルセロナ時代には加入初年度の2004-05シーズンから得点を量産し、数々のタイトルをもたらしてきた。しかし、2008-09シーズンにジョゼップ・グアルディオラ監督が就任すると、戦力外通告が通達される。それでも同シーズンは残留を決断すると、公式戦52試合36ゴール8アシスト。リーガ勢史上初の3冠に大きく貢献した。 それでも翌シーズン、エトーはインテルへ移籍。後に確執があったことも明かしていた同選手だが今回、当時のことを振り返った。また、バルサ退団後にインテルでも3冠など栄光を手にしたことを引き合いに出し、グアルディオラ監督への皮肉で締めくくった。 「僕はグアルディオラに言ったんだ。『バルセロナを勝たせているのは、メッシではなく僕だ。だから僕に謝ることになる』とね」 「それが当時の状況だったんだ。メッシは後から来たけど、シャビやイニエスタたちに聞いてみてもいい。あの時は僕の時代だった」 「ペップはバルセロナで生涯を送ってきた。でも、僕がバルセロナにいた時、彼はチームを理解していなかった。僕らのグループと共にすることを好まなかったんだ」 「バルセロナを勝たせていたのは僕だよ。彼は僕に許しを請うべきだ」 「当時の代理人は、クラブが僕を移籍市場で売りに出していると言ってきた。僕が『本当に?』と聞くと、彼は『ああ、グアルディオラからの要望だ』と伝えてきたよ」 「今、ペップが移籍させたことは、僕が歴史に名を残すチャンスになったということは明らか。なぜなら、インテルに行ったことで僕はよりフットボール界でビッグになることができたのだからね。彼がインテルをフットボール界最高の地位に上り詰めることを許可したんだ」 2019.04.11 16:10 Thu3
イタリア代表での活躍により国内議論加熱…フラッテージはインテルで途中出場要員脱却なるか
ダビデ・フラッテージはインテルで途中出場要員脱却、定位置確保なるか。イタリア代表での活躍により注目が集まっている。 24歳フラッテージは22-23シーズンまで所属したサッスオーロで脚光を浴び、昨夏複数クラブの争奪戦を経て、インテル入り。 間違いなくセリエA有数のセントラルハーフだが、インテルではシモーネ・インザーギ監督があまりターンオーバーしないこと、35歳MFヘンリク・ムヒタリアンの鉄人ぶりが際立つこともあり、1年以上途中出場要員が続く。 そんなフラッテージ、ユーロ2024終了でリスタートしたイタリア代表にて、今月のフランス戦、イスラエル戦に2試合とも先発出場し、2戦連発。スパレッティ体制では同監督の初陣だけが未出場で、15試合連続起用と信頼も厚い。 そんな状況だけに、インテルでの定位置確保に期待が高まり、アントニオ・カッサーノ氏は「フラッテージはバレッラより良い」とも。その逆に「今後は新加入ジエリンスキの方が重宝される」などなど、国内の議論が加熱する。 イタリア『カルチョメルカート』の社説は、「フラッテージは昨季よりプレータイムが増えるだろう。必ずしも35歳ムヒタリアンの控えというわけではない」というもの。 ただし、代理人が今夏インテル本社を訪れ、クライアントの出場機会に関して念を押したそうで、状況が好転しないなら選手共々移籍を希望か。代理人自らインテル訪問を認めている。 昨夏の移籍先がインテル以外ならほぼ全ての試合に先発できていた…かもしれないフラッテージ。今後が注目されている。 <span class="paragraph-title">【動画】鋭いボールハントで得点をお膳立てしたフラッテージ</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="en" dir="ltr">Moise Kean in the right place at the right time <a href="https://twitter.com/hashtag/NationsLeague?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#NationsLeague</a> <a href="https://t.co/YZnnunQTWY">pic.twitter.com/YZnnunQTWY</a></p>— UEFA EURO 2024 (@EURO2024) <a href="https://twitter.com/EURO2024/status/1833867266988834856?ref_src=twsrc%5Etfw">September 11, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.09.13 13:35 Fri4
インテルのイタリア人補強計画…19歳スカルヴィーニに22歳GKトゥラティ、24歳コルパーニを獲得へ?
インテルが自国イタリアの3選手をリストアップしているようだ。イタリア『カルチョメルカート』が伝えている。 今夏にイタリア代表MFダビデ・フラッテージを獲得したインテル。宿敵ミランや選手の古巣ローマ、ユベントス、さらにはアーセナルなども名乗りを上げていたなか、イタリア人選手No.1の人気銘柄を釣り上げることに成功した。 一方で、昨シーズン中から獲得への動きが報じられてきたアタランタのイタリア代表DFジョルジョ・スカルヴィーニ(19)については、U-21イタリア代表MFジョバンニ・ファビアン(現ボローニャ)を交渉に盛り込んで移籍金引き下げを狙うも、合意できなかったという。 アタランタの要求額は5000万ユーロ(約78億9000万円)。フランス代表DFバンジャマン・パヴァール獲得に3000万ユーロ(約47億3000万円)近くを費やしたインテルの金庫には現状、5000万ユーロもないとされるが、再びアタランタにアタックするのは確実と考えられている。 また、フロジノーネのU-21イタリア代表GKステファノ・トゥラティ(22)も候補に。トゥラティは15歳までインテルの下部組織に所属し、その後は若手の登竜門サッスオーロで育まれた191cmの守護神だ。 サッスオーロでは通算4試合の出場に留まるが、昨季からフロジノーネに武者修行しており、セリエBでの1年目は最終節1試合を除く37試合でプレーし、優勝とセリエA昇格に貢献。今季は昇格組ながらも第8節終了時点で8位と検討するチームにおいて、7試合でゴールマウスを守っている。 インテルはかつて5万ユーロ(約780万円)でサッスオーロへ放出したミラノ生まれの地元っ子帰還を検討中。スイス代表GKヤン・ゾマーの後継者候補とみられている。 最後は人材の宝庫アタランタが輩出したモンツァの元U-21イタリア代表MFアンドレア・コルパーニ(24)。2020-21シーズンからモンツァ所属の24歳は[3-4-2-1]をベースとするチームで2シャドーの一角を担う攻撃的MFだ。 故に[3-1-4-2]のインテルでは当てはまるポジションがないように思えるが、その特徴は自らドリブルで持ち運び、ゴールまで陥れるというネラッズーリの中盤にはいないタイプ。今季はセリエA8試合出場で4ゴールをマークしている。 こちらはスカルヴィーニ同様、インテルが獲得に本腰を入れる1人と考えられており、友好関係にあるモンツァの要求額は2000万ユーロ(約31億5000万円)。インテル以外にも複数のクラブが関心を寄せ始めたという注目株だ。 2023.10.11 14:08 Wed5
