低調ローマがスラビア・プラハに完敗で2位転落…ルカクのEL連続得点もストップでデルビーに弾み付けられず【EL】
2023.11.10 05:18 Fri
ヨーロッパリーグ(EL)のグループG第4節、スラビア・プラハvsローマが9日にシノー・ティップ・アレナで行われ、ホームのスラビア・プラハが2-0で勝利した。
グループステージ3連勝で首位を走るローマは、勝利で2節を残しての決勝トーナメント進出が決定する2位のスラビア・プラハとの一戦に臨んだ。今週末に宿敵ラツィオとのデルビー・デッラ・カピターレを控えるなか、2-1の劇的勝利を飾ったレッチェ戦から先発4人を変更。フル稼働のクリスタンテやディバラをベンチに置いたものの、ルカクやマンチーニ、ボーヴェといった主力を起用した。
立ち上がりはホームサポーターが作り出した熱狂的な空気に後押しされたスラビア・プラハが押し込む入りに。守勢のローマは自陣深くで奪ったボールをなかなかベロッティ、ルカクの2トップに繋げず、前がかる相手を引っくり返すことができない。
前半半ばから終盤にかけても試合展開に大きな変化はなし。以降もボールを握って攻勢を仕掛けるスラビア・プラハが主導権を握るが、中央を固めるローマの堅守を前に外回りの攻撃に終始。再三のクロスやセットプレーがことごとく撥ね返される状況でゴール前のキティルの鋭い反転シュートなどで惜しい場面こそ作ったものの、攻撃が停滞してしまう。
一方、要所を締める守備は機能したローマだったが、攻撃に関しては決定機はおろか前半45分間で1本もシュートを打てない厳しい内容となった。
この失点直後にはボックス左に抜け出したベロッティがようやくファーストシュートを記録するが、これはGKの守備範囲。以降はやや相手陣内でのプレーを増やしていくが、なかなかチャンスの糸口を掴めない。
この苦境を受け、68分にはベロッティを下げて切り札のディバラを投入。そのディバラは投入直後にボックス内でクリスタンテのヘディングでの落としを左足ダイレクトで狙うが、これを枠に飛ばせない。
すると、74分にはペナルティアーク付近でドルレイの横パスを受けたマソプストにゴール前の密集を抜く見事なグラウンダーのミドルシュートを左隅に叩き込まれ、追加点まで奪われる。
これで当該成績で並ばれ、全体の得失点差で2位に転落したジャッロロッシは、レナト・サンチェスに加え、トップチームデビューとなるジョアン・コスタとより攻撃色の強い選手を続けてピッチに送り込む。
だが、一連の交代も攻撃を活性化させるまでには至らず。逆にカウンターから幾度もピンチを招くが、ここはGKスヴィラールを中心に粘りの対応で凌いだ。
しかし、最終盤にかけても相手に脅威を与えるような攻撃を見せられなかったローマは、ルカクのEL連続ゴール記録も「14」でストップ。この結果、ほぼ主力を使いながらも敵地で完敗したローマは今季EL初黒星。心身ともにダメージが残る敗戦によって週末のデルビーに不安を残す形となった。
グループステージ3連勝で首位を走るローマは、勝利で2節を残しての決勝トーナメント進出が決定する2位のスラビア・プラハとの一戦に臨んだ。今週末に宿敵ラツィオとのデルビー・デッラ・カピターレを控えるなか、2-1の劇的勝利を飾ったレッチェ戦から先発4人を変更。フル稼働のクリスタンテやディバラをベンチに置いたものの、ルカクやマンチーニ、ボーヴェといった主力を起用した。
立ち上がりはホームサポーターが作り出した熱狂的な空気に後押しされたスラビア・プラハが押し込む入りに。守勢のローマは自陣深くで奪ったボールをなかなかベロッティ、ルカクの2トップに繋げず、前がかる相手を引っくり返すことができない。
一方、要所を締める守備は機能したローマだったが、攻撃に関しては決定機はおろか前半45分間で1本もシュートを打てない厳しい内容となった。
迎えた後半、アワールとエル・シャーラウィを下げてクリスタンテ、カルスドルプを同時投入したローマ。しかし、立ち上がりの50分には先制点を許す。プロヴォドの左クロスに反応したマソプストのヘディングシュートはGKスヴィラールのビッグセーブで凌ぐが、ファーでこぼれを拾ったキティルの折り返しをゴール前のユレチカに押し込まれた。
この失点直後にはボックス左に抜け出したベロッティがようやくファーストシュートを記録するが、これはGKの守備範囲。以降はやや相手陣内でのプレーを増やしていくが、なかなかチャンスの糸口を掴めない。
この苦境を受け、68分にはベロッティを下げて切り札のディバラを投入。そのディバラは投入直後にボックス内でクリスタンテのヘディングでの落としを左足ダイレクトで狙うが、これを枠に飛ばせない。
すると、74分にはペナルティアーク付近でドルレイの横パスを受けたマソプストにゴール前の密集を抜く見事なグラウンダーのミドルシュートを左隅に叩き込まれ、追加点まで奪われる。
これで当該成績で並ばれ、全体の得失点差で2位に転落したジャッロロッシは、レナト・サンチェスに加え、トップチームデビューとなるジョアン・コスタとより攻撃色の強い選手を続けてピッチに送り込む。
だが、一連の交代も攻撃を活性化させるまでには至らず。逆にカウンターから幾度もピンチを招くが、ここはGKスヴィラールを中心に粘りの対応で凌いだ。
しかし、最終盤にかけても相手に脅威を与えるような攻撃を見せられなかったローマは、ルカクのEL連続ゴール記録も「14」でストップ。この結果、ほぼ主力を使いながらも敵地で完敗したローマは今季EL初黒星。心身ともにダメージが残る敗戦によって週末のデルビーに不安を残す形となった。
ローマの関連記事
UEFAヨーロッパリーグの関連記事
|
ローマの人気記事ランキング
1
ローマがボルシアMGのマヌ・コネ獲得! パリ五輪銀メダル貢献の守備的MF
ローマは30日、ボルシアMGからフランス代表MFマヌ・コネ(23)を買い取り義務付きのレンタル移籍で獲得したことを発表した。背番号は「17」に決定している。 ドイツ『スカイ』などによると、買い取りの際の移籍金は2000万~2500万ユーロ(約32億3000万~40億4000万円)となり、コネは2029年までの5年契約を結ぶことになる。 トゥールーズの下部組織出身であるコネは、2019年にファーストチームへ昇格してプロキャリアをスタートさせると、2021年7月にボルシアMGへ加入。加入2年目から中盤の主力を担うと、昨シーズンは幾度か負傷離脱を強いられた中で公式戦25試合2ゴール2アシストの数字を残した。 高い身体能力を活かしたボール奪取能力、推進力を特長とする伸びしろ十分の守備的MFは、先のパリ・オリンピックでU-23フランス代表の一員として銀メダル獲得に貢献。さらに、今夏のインターナショナルマッチウィークではA代表初招集を飾っていた。 昨年辺りからリバプール、バイエルンから関心を集め、今夏の移籍市場ではミランやプレミアリーグ行きの可能性も取り沙汰されたが、新天地はローマとなった。 2024.08.31 07:06 Sat2
今季限りで引退決断のフンメルス、急転直下のドルトムント復帰のプランが!? クラブW杯のために復帰か
今シーズン限りでの現役引退を発表したローマの元ドイツ代表DFマッツ・フンメルス(36)だが、古巣で最後の仕事をする可能性が浮上している。 バイエルンの下部組織育ちのフンメルスは2007年1月にファーストチームに昇格、2008年1月にドルトムントへとレンタル移籍すると、そこでの活躍が認められ2009年7月に完全移籍。チームの中心選手としてブンデスリーガ連覇などに貢献した。 その後、2016年7月にバイエルンへと復帰。ライバル間での移籍となり大きな話題となった中、2019年7月に再びドルトムントへと移籍。2024年7月に退団するも、今シーズンはローマでプレーしていた。 そのフンメルスは、今シーズン限りでの引退を宣言。スパイクを脱ぐ覚悟を示したが、ドイツ『ビルト』によれば、ドルトムントに復帰する可能性があるようだ。 ドルトムントは、今夏アメリカで行われるクラブ・ワールドカップ(W杯)に出場。しかし、ドイツ代表DFニコ・シュロッターベックの左ヒザの半月板損傷で重傷となり、守備陣が不安定に。そこで考えられたのが、クラブW杯に向けてフンメルスを獲得するというプランだ。 具体的な話には発展していないものの、短期間の問題解決には魅力あるプランに。フンメルスはドルトムントのサッカーを理解しており、現時点でのパフォーマンスを見て問題はない。 ニコ・コバチ監督はフンメルスについて「多くのことが書かれ、語られてきた。マッツは並外れたサッカー選手で、人生で多くのことを成し遂げてきた。ドルトムントでも素晴らしい地位を築いている。もちろん、私も個人的にその話を聞いた」と、噂は耳に入っているとコメントしていた。 自身が愛し、結果も残してきたドルトムント。世界との戦いで困っている古巣を助ける準備は、本人にはありそうだ。 2025.04.11 23:55 Fri3
ローマが新スタジアム計画を発表…目玉は欧州最大のクルヴァ・スッド
ローマが新スタジアムの計画を発表した。 ローマは1953年の開場以来、ラツィオと共にスタディオ・オリンピコを本拠地として使用してきた。しかし、幾度か修繕や改修は行っているものの、老朽化が否めないこともあり、クラブは以前から新スタジアム建設への動きを進めていた。 ただ、“地面を掘れば遺跡にあたる”とも言われる「永遠の都」特有の事情もあり、その計画はなかなか進まずにいたが、ライアン・フリードキン副会長とリナ・スルークCEOとローマ市長のロベルト・グアルティエリ氏ら市議会の代表者との会談を経て、新スタジアムの計画を発表した。 『YouTube』での新スタジアムのイメージ動画と共にクラブは今回の計画を以下のように説明している。 「ライアン・フリードキン副会長とリナ・スルークCEOを代表とするASローマのトップマネジメントは、本日、ローマ市長ロベルト・グアルティエリ氏と会談し、クラブの新スタジアムのエキサイティングな計画について話し合いました」 「会議では、プロジェクトの革新性と、フットボールファンと地域社会の両方に約束される数多くのメリットに対する共通の熱意が示されました」 「プロジェクトのビデオプレゼンテーションのリリースは、新しいスタジアムのユニークなビジョンとモダンなデザインを紹介し、熱狂的な反響を呼びました。このビジョンの鍵となるのは、ヨーロッパ最大となる予定の新しいクルヴァ・スッドです。このクルヴァ・スッドは、ASローマのサポーターの揺るぎない情熱の証となるでしょう」 また、フリードキン副会長は、このプロジェクトがクラブだけでなくローマという都市、地域社会においても新たな価値を創造するものになると確信している。 「本日、ローマ市長のロベルト・グアルティエリ氏とお会いし、新しいスタジアムのビジョンを発表できたことを光栄に思います。この素晴らしいスタジアムは、ASローマとそのファンの新しいホームであるだけでなく、ローマ市民全員にとってのランドマークでもあります。ヨーロッパ最大のクルヴァとなる予定の新しいクルヴァ・スッドは、サポーターの情熱とエネルギーを体現する強力な焦点となるでしょう。古典的なローマ建築にインスピレーションを得た象徴的なデザインと最先端の設備を備えたこのスタジアムは、フットボールファンから地元のコミュニティまで、すべての人に世界クラスの体験を提供します」 「ASローマの誇りある管理者として、私たちは、クラブの精神と伝統を体現する空間を創り出すとともに、革新と卓越性の世界的なシンボル、そして環境責任のモデルとなることに尽力しています」 「新スタジアムを環境責任のモデルにするという取り組みは、ローマ市長が指摘したように、クラブの価値観やローマ市のより広範な目標と一致しています」 「両者は、開発のさまざまな側面に焦点を当てる作業グループの設立を含む、プロジェクトを進めるためのロードマップについて話し合い、合意しました。これらのグループは、環境基準とコミュニティの関与に細心の注意を払いながら、プロジェクトがスムーズに進むようにします」 「ASローマとそのリーダーシップは、ファンの体験を向上させるだけでなく、コミュニティと環境にプラスの影響を与えるランドマークを作成することに専念しています。新しいスタジアムプロジェクトは、クラブ、ファン、そしてローマ市の誇りのシンボルとなるでしょう」 <span class="paragraph-title">【動画】ローマの新スタジアム構想が発表!</span> <span data-other-div="movie"></span> <iframe width="640" height="360" src="https://www.youtube.com/embed/RE0m08zRgBo" title=" Towards our new stadium " frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" referrerpolicy="strict-origin-when-cross-origin" allowfullscreen></iframe> 2024.07.25 06:30 Thu4
「特別なカリスマ」33歳バロテッリは今でもモウリーニョ監督を尊敬…古巣ミランについては「レオンが調子悪いと勝てないね」
元イタリア代表FWマリオ・バロテッリがローマのジョゼ・モウリーニョ監督、そして古巣ミランについて語った。イタリア『カルチョメルカート』が伝えている。 バロテッリは昨夏スイスのシオンへ加入も、チームは2部リーグに降格し自身も1年で契約満了。今月15日、2021-22シーズンにリーグ戦31試合出場で18ゴール4アシストを叩き出したトルコのアダナ・デミルスポルへと約1年ぶりに復帰した。 かつてインテルで神童または悪童として鮮烈にデビューした奔放なストライカーも今年で33歳。2019年にブレシアへ移籍して以降、1年ごとにクラブを転々とする生活を送っているが、今でも10代の頃にインテルで師事したジョゼ・モウリーニョ監督(現:ローマ)を慕っているようだ。 イタリア『TV Play』に出演したバロテッリは「モウリーニョは素晴らしい試合を演出する監督じゃない。けど、特別なカリスマ性があり、選手に競争力と決断力を与えてくれる。もちろん試合へのアプローチはあるけど、重点は戦術じゃないんだ。まさに人格者だよ」と“スペシャル・ワン”を称える。 さらに「ローマでは1年目にヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)で優勝した。当然だよ。常に勝利すべき監督なのだからね。いつも攻撃的に攻めるタイプではないけど、彼のチームは難攻不落だ。ロベルト・マンチーニ(監督)にも信念があるが、モウリーニョほどは勝てない」と語り、プロデビュー時とマンチェスター・シティで共闘したマンチーニ監督よりワンランク上の指揮官とした。 一方で、古巣ミランのステファノ・ピオリ監督については「ピオリ? 好きだけど、ラファエル・レオンの調子が悪ければミランはほとんど何もできないじゃないか。レオが悪ければミランが勝つのは難しい…」とし、ミランの現状をシンプルに考察した。 また、ミランがフランス代表FWオリヴィエ・ジルー(36)の後継者を探し続け、今夏も多くのFWを獲得したことについて問われると、若い選手がその役割を担うのは容易ではないと冗談混じりに主張する。 「若い選手じゃなきゃダメなのか? ここにいるじゃないか(笑) ミランが若い選手と契約するのはいいんだけど、問題は彼らがプレーするのはそこらのスタジアムではなく、サン・シーロであるということだよ。あの舞台で力を発揮するには、個性のある者でなければいけないんだ」 2023.09.26 20:50 Tue5