アルテリーヴォ和歌山、福井ユナイテッド、つくばFC、BTOP北海道…地域CL1次ラウンドC組をざっくり展望【Road to JFL】
2023.11.08 19:30 Wed
日本フットボールリーグ(JFL)昇格を目指す12チームが集う全国地域サッカーチャンピオンズリーグ2023(地域CL)。今年は11月10日に1次ラウンドが開幕する。
◆Cグループをざっくり展望!
▽Cグループ4チーム
アルテリーヴォ和歌山(和歌山県/関西1部1位)
福井ユナイテッドFC(福井県/北信越1部1位)
ジョイフル本田つくばFC(茨城県/関東1部5位/全社枠2)
BTOP北海道(北海道/北海道1位)
平和堂HATOスタジアム(滋賀会場)
▽第1節
[11月10日10:45] 和歌山 vs 福井
[11月10日13:30] つくば vs BTOP
▽第2節
[11月11日10:45] 和歌山 vs つくば
[11月11日13:30] 福井 vs BTOP
▽第3節
[11月12日10:45] 和歌山 vs BTOP
[11月12日13:30] 福井 vs つくば
〜初戦から大一番〜
滋賀県は琵琶湖のほとりに位置する平和堂HATOスタジアムで開催されるCグループ。その初戦から、滋賀県の真北に位置する日本海沿岸・福井県から福井ユナイテッド、滋賀県の南方に位置する太平洋沿岸・和歌山県からアルテリーヴォ和歌山…いきなり激しいバトルが繰り広げられそうだ。
そう、両県とも今や数少ない“Jなし県”であり、JFLにもチームなし。前身のサウルコス福井(2018年解散)時代を含め、12年間(2012~23)で10回も北信越1部を制覇する福井だが、地域CLで涙をのんだ回数も11年で9回を数える。
関西1部を2連覇中の和歌山も、過去3回出場の地域CLは全て1次ラウンド敗退。昨年は優勝したブリオベッカ浦安に第2節で逆転負け(1●2)。セットプレーから2点を叩き込まれ、1試合を残して1次ラウンド敗退となった。
全社に予選敗退で出場できなかった福井。全社を地域CLの前哨戦として戦い、決勝まで全5試合を“テストマッチ”として消化できた和歌山(準優勝)。この違いは1次ラウンド初戦という超重要局面での激突にどう影響するのか。Cグループの行方を左右する一戦となりそうだ。
〜10年ぶりの地域CL〜
昨年の地域CLには、昨季の関東1部で6位(5勝6分け7敗)に沈んだ浦安が“全社枠”から出場し、まさかの1次ラウンド3連勝。決勝ラウンドも2勝1分けで1位となり、見事にJFLへの返り咲きを果たしている。
これに続きたいのが、今季の関東1部で5位(7勝4分け7敗)も、全社4位で“全社枠”を掴んだジョイフル本田つくば。茨城県リーグ時代の2013年以来10年ぶりとなる地域CL出場であり、JFL昇格を懸けて戦うのは今回が初めてだ。
関東1部における彼らの立場はお世辞にも強豪とは言えず、10チーム中5〜7位が定位置の中堅どころ。新型コロナ蔓延による特例措置で2部降格がなかった2020年(後期9試合のみ開催)には屈辱の最下位も経験している。
しかし、先月の全社では1回戦でトヨタ蹴球団(東海)、2回戦でコバルトーレ女川(東北)、準々決勝でジェイリースFC(九州)を撃破。栃木シティFCも同居したブロックから、大方の予想を覆して“全社枠”をゲットした。
また、“全社枠”ゲット後の準決勝・3位決定戦は地域CLに出場するFC刈谷、FC徳島との前哨戦となり、どちらも敗れはしたが、互角以上の戦いを披露。1次ラウンド初戦はBTOP北海道…ここで確実に勝ち点「3」が欲しい。
〜北海道と地域CL〜
北海道リーグ2連覇、2年連続2回目の地域CL出場となるBTOP。北海道十勝スカイアースの1強時代に終止符を打ち、名実ともにリーグの盟主となった彼らは、昨年の全社で準優勝し、ダークホースとして地域CL2022に挑んだ。
しかし、結果は1次ラウンド3戦全敗。1977年に第1回大会が開催された地域CL(当時:全国地域リーグ決勝大会)だが、昨年までの全47大会において、北海道勢が上位カテゴリ(現:JFL)への昇格を掴んだことは一度もない。
北海道リーグから初のJFL昇格(※1)を目指し、2度目の大舞台に挑むBTOP。だが、今回もダークホースという位置付けが妥当か。先月の全社1回戦では、関西1部6位のFC BASARA HYOGOに力負け(2●3)した印象が色濃く残る。
とはいえ、このCグループは実質的に4チームが横一線と言うべきか。昨年の地域CL出場は和歌山とBTOPのみ。BTOPとしてはまず、初戦のつくば戦で記念すべき地域CL初白星を掴みたいところだ。
(※1)北海道コンサドーレ札幌は、1995年まで神奈川県に本拠地を置いた旧JFLの「東芝サッカー部」を前身とし、同部が北海道へ移転して初年度の1996年から旧JFLに所属。その後、1998年にJリーグへ加盟している
PR
今年の地域CLは全国各地域(北海道・東北・関東・北信越・東海・関西・中国・四国・九州)の最上位リーグで優勝した9チーム、第59回全国社会人サッカー選手権大会(全社)でベスト4以上の成績を収めて“全社枠”を勝ち取った2チーム、Jリーグ百年構想枠から1チームの計12チームが参加する。12チームは4チームずつの3グループに分けられ、各組1位の3チーム、各組2位の中から成績最上位の1チーム、計4チームが決勝ラウンド(11月22・24・26日)へ進出。決勝ラウンド1位はJFLへの自動昇格となり、2位はJFL最下位(15位)との入替戦へ進むこととなる。▽Cグループ4チーム
アルテリーヴォ和歌山(和歌山県/関西1部1位)
福井ユナイテッドFC(福井県/北信越1部1位)
ジョイフル本田つくばFC(茨城県/関東1部5位/全社枠2)
BTOP北海道(北海道/北海道1位)
▽会場
平和堂HATOスタジアム(滋賀会場)
▽第1節
[11月10日10:45] 和歌山 vs 福井
[11月10日13:30] つくば vs BTOP
▽第2節
[11月11日10:45] 和歌山 vs つくば
[11月11日13:30] 福井 vs BTOP
▽第3節
[11月12日10:45] 和歌山 vs BTOP
[11月12日13:30] 福井 vs つくば
〜初戦から大一番〜
滋賀県は琵琶湖のほとりに位置する平和堂HATOスタジアムで開催されるCグループ。その初戦から、滋賀県の真北に位置する日本海沿岸・福井県から福井ユナイテッド、滋賀県の南方に位置する太平洋沿岸・和歌山県からアルテリーヴォ和歌山…いきなり激しいバトルが繰り広げられそうだ。
そう、両県とも今や数少ない“Jなし県”であり、JFLにもチームなし。前身のサウルコス福井(2018年解散)時代を含め、12年間(2012~23)で10回も北信越1部を制覇する福井だが、地域CLで涙をのんだ回数も11年で9回を数える。
関西1部を2連覇中の和歌山も、過去3回出場の地域CLは全て1次ラウンド敗退。昨年は優勝したブリオベッカ浦安に第2節で逆転負け(1●2)。セットプレーから2点を叩き込まれ、1試合を残して1次ラウンド敗退となった。
全社に予選敗退で出場できなかった福井。全社を地域CLの前哨戦として戦い、決勝まで全5試合を“テストマッチ”として消化できた和歌山(準優勝)。この違いは1次ラウンド初戦という超重要局面での激突にどう影響するのか。Cグループの行方を左右する一戦となりそうだ。
〜10年ぶりの地域CL〜
昨年の地域CLには、昨季の関東1部で6位(5勝6分け7敗)に沈んだ浦安が“全社枠”から出場し、まさかの1次ラウンド3連勝。決勝ラウンドも2勝1分けで1位となり、見事にJFLへの返り咲きを果たしている。
これに続きたいのが、今季の関東1部で5位(7勝4分け7敗)も、全社4位で“全社枠”を掴んだジョイフル本田つくば。茨城県リーグ時代の2013年以来10年ぶりとなる地域CL出場であり、JFL昇格を懸けて戦うのは今回が初めてだ。
関東1部における彼らの立場はお世辞にも強豪とは言えず、10チーム中5〜7位が定位置の中堅どころ。新型コロナ蔓延による特例措置で2部降格がなかった2020年(後期9試合のみ開催)には屈辱の最下位も経験している。
しかし、先月の全社では1回戦でトヨタ蹴球団(東海)、2回戦でコバルトーレ女川(東北)、準々決勝でジェイリースFC(九州)を撃破。栃木シティFCも同居したブロックから、大方の予想を覆して“全社枠”をゲットした。
また、“全社枠”ゲット後の準決勝・3位決定戦は地域CLに出場するFC刈谷、FC徳島との前哨戦となり、どちらも敗れはしたが、互角以上の戦いを披露。1次ラウンド初戦はBTOP北海道…ここで確実に勝ち点「3」が欲しい。
〜北海道と地域CL〜
北海道リーグ2連覇、2年連続2回目の地域CL出場となるBTOP。北海道十勝スカイアースの1強時代に終止符を打ち、名実ともにリーグの盟主となった彼らは、昨年の全社で準優勝し、ダークホースとして地域CL2022に挑んだ。
しかし、結果は1次ラウンド3戦全敗。1977年に第1回大会が開催された地域CL(当時:全国地域リーグ決勝大会)だが、昨年までの全47大会において、北海道勢が上位カテゴリ(現:JFL)への昇格を掴んだことは一度もない。
北海道リーグから初のJFL昇格(※1)を目指し、2度目の大舞台に挑むBTOP。だが、今回もダークホースという位置付けが妥当か。先月の全社1回戦では、関西1部6位のFC BASARA HYOGOに力負け(2●3)した印象が色濃く残る。
とはいえ、このCグループは実質的に4チームが横一線と言うべきか。昨年の地域CL出場は和歌山とBTOPのみ。BTOPとしてはまず、初戦のつくば戦で記念すべき地域CL初白星を掴みたいところだ。
(※1)北海道コンサドーレ札幌は、1995年まで神奈川県に本拠地を置いた旧JFLの「東芝サッカー部」を前身とし、同部が北海道へ移転して初年度の1996年から旧JFLに所属。その後、1998年にJリーグへ加盟している
PR
JFLの関連記事
|