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ルヴァンカップ決勝で初優勝するときのデータって何かある?! の巻/倉井史也のJリーグ
2023.11.04 08:30 Sat
今週はルヴァンカップ決勝にフォーカスオン!! 今回は決勝初出場の福岡と優勝2回、準優勝4回の浦和との決戦ということで、いくつか調べてみちゃうぞ、と。
まず初優勝ってそんなに難しいの?初めて優勝する前って何度ぐらい負けてるのってことで考えてみると
V川崎:1992年初優勝(その前の準優勝0回)
清水:1996年初優勝(その前の準優勝2回)
鹿島:1997年初優勝(その前の準優勝0回)
磐田:1998年初優勝(その前の準優勝2回)
柏1999年初優勝(その前の準優勝0回)
横浜FM:2001年初優勝(その前の準優勝0回)
浦和:2003年初優勝(その前の準優勝1回)
FC東京:2004年初優勝(その前の準優勝0回)
千葉:2005年初優勝(その前の準優勝1回)
G大阪:2007年初優勝(その前の準優勝1回)
大分:2008年初優勝(その前の準優勝0回)
湘南:2018年初優勝(その前の準優勝0回)
川崎F:2019年初優勝(その前の準優勝4回)
名古屋:2021年初優勝(その前の準優勝0回)
広島:2022年初優勝(その前の準優勝2回)
おお、こうしてみると過去15回の初優勝のチームが誕生したとき、そのうち8回は初出場初優勝。でも最初は当然初出場初優勝なので、7回って考えたほうがいいかも。そう考えると大体半分ぐらいは決勝進出して即優勝ってことですな。
ではその準優勝0回で優勝したチームと対戦相手は、直前のリーグ戦でどんなリザルトだったのかというと、
※10月4日にリーグ終了、決勝は11月22日と11月29日
※1998年フランスワールドカップアジア最終予選は9月6日〜11月9日、ジョホールバルの歓喜は11月16日
・1999年:柏
※決勝11月3日
柏1-1横浜FM(H)
鹿島0-1広島(A)
・2001年:横浜FM
※決勝10月27日
横浜FM2-3C大阪(H)
磐田2-1札幌(A)
・2004年:FC東京
※決勝11月3日
FC東京1-1広島(A)
浦和2-0C大阪(A)
・2008年:大分
※決勝11月1日
大分0-1神戸(A)
清水3-1G大阪(H)
・2018年:湘南
※決勝10月27日
湘南2-2札幌(H)
横浜FM1-2G大阪(A)
・2021年:名古屋
※決勝10月30日
名古屋2-2神戸(H)
C大阪2-1横浜FM(H)
なな、なんと!! 初めての決勝進出で初優勝したチームって直前のリーグ戦で勝ってない!! 今回は福岡0-4横浜FM(H)、浦和0-0鹿島(A)。ってことで思わず「福岡、あるじゃん!!」とならないところがありまして。
現在、勝点54で得失点差+15の浦和が勝点45で得失点差-7の福岡にリーグ戦の順位でひっくり返されることってまずないでしょ。歴代初優勝したチームのリーグ戦の最終順位を調べると
・1997年:鹿島(H&A)
年間順位なし
・1999年:柏
柏:3位
鹿島:9位
・2001年:横浜FM
横浜FM:13位
磐田:2位
・2004年:FC東京
FC東京:8位
浦和:2位
・2008年:大分
大分:4位
清水:5位
・2018年:湘南
湘南:13位
横浜FM:12位
・2021年:名古屋
名古屋:5位
C大阪:12位
え……と、リーグ戦で最終的に上位だったチームが勝った回数は3回、下位だったチームが勝ったのは3回って、全然データ的に関係してない!! 結局その時の勢いが大事ってことですね。
でもまぁここでは面白いから、とりあえず福岡有利っていうデータもあるよってことで!!
【倉井史也】試合当日は、はやる気持ちを抑えられずスタジアムに受け付け開始と同時に駆けつけ、選手のバスが両方行ってしまうまで名残を惜しむ。自慢は対戦カードの因縁をよく覚えていること。特にサポーター寄りのネタが得意。パッと見は若いが実は年齢不詳のライター。
まず初優勝ってそんなに難しいの?初めて優勝する前って何度ぐらい負けてるのってことで考えてみると
清水:1996年初優勝(その前の準優勝2回)
鹿島:1997年初優勝(その前の準優勝0回)
磐田:1998年初優勝(その前の準優勝2回)
柏1999年初優勝(その前の準優勝0回)
横浜FM:2001年初優勝(その前の準優勝0回)
浦和:2003年初優勝(その前の準優勝1回)
FC東京:2004年初優勝(その前の準優勝0回)
千葉:2005年初優勝(その前の準優勝1回)
G大阪:2007年初優勝(その前の準優勝1回)
大分:2008年初優勝(その前の準優勝0回)
湘南:2018年初優勝(その前の準優勝0回)
川崎F:2019年初優勝(その前の準優勝4回)
名古屋:2021年初優勝(その前の準優勝0回)
広島:2022年初優勝(その前の準優勝2回)
おお、こうしてみると過去15回の初優勝のチームが誕生したとき、そのうち8回は初出場初優勝。でも最初は当然初出場初優勝なので、7回って考えたほうがいいかも。そう考えると大体半分ぐらいは決勝進出して即優勝ってことですな。
ではその準優勝0回で優勝したチームと対戦相手は、直前のリーグ戦でどんなリザルトだったのかというと、
・1997年:鹿島(H&A)
※10月4日にリーグ終了、決勝は11月22日と11月29日
※1998年フランスワールドカップアジア最終予選は9月6日〜11月9日、ジョホールバルの歓喜は11月16日
・1999年:柏
※決勝11月3日
柏1-1横浜FM(H)
鹿島0-1広島(A)
・2001年:横浜FM
※決勝10月27日
横浜FM2-3C大阪(H)
磐田2-1札幌(A)
・2004年:FC東京
※決勝11月3日
FC東京1-1広島(A)
浦和2-0C大阪(A)
・2008年:大分
※決勝11月1日
大分0-1神戸(A)
清水3-1G大阪(H)
・2018年:湘南
※決勝10月27日
湘南2-2札幌(H)
横浜FM1-2G大阪(A)
・2021年:名古屋
※決勝10月30日
名古屋2-2神戸(H)
C大阪2-1横浜FM(H)
なな、なんと!! 初めての決勝進出で初優勝したチームって直前のリーグ戦で勝ってない!! 今回は福岡0-4横浜FM(H)、浦和0-0鹿島(A)。ってことで思わず「福岡、あるじゃん!!」とならないところがありまして。
現在、勝点54で得失点差+15の浦和が勝点45で得失点差-7の福岡にリーグ戦の順位でひっくり返されることってまずないでしょ。歴代初優勝したチームのリーグ戦の最終順位を調べると
・1997年:鹿島(H&A)
年間順位なし
・1999年:柏
柏:3位
鹿島:9位
・2001年:横浜FM
横浜FM:13位
磐田:2位
・2004年:FC東京
FC東京:8位
浦和:2位
・2008年:大分
大分:4位
清水:5位
・2018年:湘南
湘南:13位
横浜FM:12位
・2021年:名古屋
名古屋:5位
C大阪:12位
え……と、リーグ戦で最終的に上位だったチームが勝った回数は3回、下位だったチームが勝ったのは3回って、全然データ的に関係してない!! 結局その時の勢いが大事ってことですね。
でもまぁここでは面白いから、とりあえず福岡有利っていうデータもあるよってことで!!
【倉井史也】試合当日は、はやる気持ちを抑えられずスタジアムに受け付け開始と同時に駆けつけ、選手のバスが両方行ってしまうまで名残を惜しむ。自慢は対戦カードの因縁をよく覚えていること。特にサポーター寄りのネタが得意。パッと見は若いが実は年齢不詳のライター。
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東京Vの山見大登が前節の悔しさ晴らす殊勲の決勝点…意図せずの左足シュートも「うまく流し込めた」
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