苦境ユナイテッドをマクトミネイが救う! 93分からの劇的2発でブレントフォードに大逆転勝利【プレミアリーグ】

2023.10.08 01:25 Sun
Getty Images
プレミアリーグ第8節、マンチェスター・ユナイテッドvsブレントフォードが7日にオールド・トラッフォードで行われ、ホームのユナイテッドが2-1で逆転勝利した。
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直近の公式戦2連敗で苦境が続く10位のユナイテッドは、14位のブレントフォード相手に連敗ストップの勝利を目指した。リーグ前節ではEFLカップで完勝したクリスタル・パレス相手に0-1の敗戦。さらに、チャンピオンズリーグのガラタサライ戦ではホイルンドが2ゴールを挙げる活躍を見せたが、守護神オナナの再びの失態を含め脆弱な守備陣が3失点を喫して2-3の逆転負けとなった。直近2分け3敗の公式戦5戦未勝利と不調に陥るビーズをホームで迎え撃ったテン・ハグのチームは、そのガラタサライ戦から先発2人を変更。負傷でメンバー外のヴァランの代役にマグワイアを起用し、ハンニバルに代えてエバンスを起用。ダロトとリンデロフが両サイドバック、アムラバトをカゼミロの相棒に据え、ブルーノ・フェルナンデスが右ウイングに立ち位置を取った。
試合前には急逝したサー・アレックス・ファーガソン氏の愛妻キャシーさんの黙とうが捧げられ、厳かな空気の中でスタートした一戦。立ち上がりから主導権争いが繰り広げられる中、4分にはブレントフォードがセットプレーの二次攻撃からヒッキーのミドルシュートで際どいシーンを作り出す。

以降はボールを握って押し込むユナイテッド、カウンターで応戦するブレントフォードという構図が明確に。
ユナイテッドはホイルンドのポストワークに、B・フェルナンデスやマウントがアクセントを加えながらサイドを起点にチャンスを窺うが、なかなか決定的なシーンまで持ち込めない。これに対してブレントフォードはウィサとエンベウモの2トップの奮闘でカウンターまで持ち込み、セットプレーでフィニッシュまで繋げていく。

一進一退の攻防が続く中、ユナイテッドは痛恨のミスで先に失点を喫した。26分、ボックス手前中央でボールを持ったカゼミロのショートパスをエンベウモに引っかけられてショートカウンターを浴びる。左からのクロスをDFリンデロフがブロックした撥ね返りがウィサに当たってボックス右にこぼれると、イェンセンが左足のグラウンダーシュート。これはGKオナナの守備範囲だったが、横っ飛びで右手のリストを使ってはじき出そうとしたボールはその下をすり抜けてゴールネットに吸い込まれた。

2つのミスが絡んだ失点でビハインドを負う形となったホームチームは、前半の内にスコアをタイに戻そうと攻勢を強める。なかなか攻め切れない場面が目立つが、36分にはボックス左の密集でボールを受けたラッシュフォードが巧みなシュートフェイントからニア下を狙ったシュート。だが、これはGKストラコシャの好守に遭う。

その後はエンベウモに得意の左足のミドルシュートで際どいシーンを許した一方、攻撃ではボックス内に人とボールを送り込んだものの、最後の場面で質と連携を欠き、1点ビハインドで試合を折り返した。

テン・ハグ監督は精彩を欠いたカゼミロを下げてハーフタイム明けに古巣対戦のエリクセンを投入。そのデンマーク代表MFは立ち上がりに鋭いミドルシュートを枠に飛ばし、すぐさま見せ場を作る。

前半同様に相手を自陣深くに押し込めるユナイテッドだが、ボックス内でホイルンドらが局面を打開仕掛ける場面を作るが、最終的に人数をかけたブレントフォードの守備の網にからめとられる。

これを受け、63分にはマウントとラッシュフォードを諦めてアントニー、ガルナチョのドリブラー2人を投入。さらに、リンデロフを下げてマルシャルを投入し、リスクを冒して前に出る。だが、B・フェルナンデスのミドルシュートや再三のサイドからの仕掛けやクロスも同点ゴールには繋がらない。

それでも、相手のカウンターを冷静に撥ね返しながら最少得点差を維持する赤い悪魔は、最後の交代カードとしてアムラバトに代えて87分に投入した生え抜きのスコットランド代表MFが至高のゲームチェンジャーとして圧巻の仕事ぶりを見せた。

まずは93分、左サイド深くで強引に仕掛けたガルナチョの角度を付けたマイナスのパスをペナルティアーク付近のダロトがシュート。これは守備陣に撥ね返されるが、ボックス中央でこぼれ球を拾ったマクトミネイがすかさず右足を振ると、このシュートがゴール左下隅に決まる。

この土壇場の同点ゴールで一気に夢の劇場に熱狂の空気が戻ると、ほぼラストプレーとなった97分にはハーフウェイライン付近の右サイドでFKを獲得。キッカーのB・フェルナンデスが浮き球のボールをボックス左のスペースに落とすと、マグワイアが頭で折り返す。これにゴール前で反応したマクトミネイが渾身のヘディングシュートで合わせると、GKの手を弾いたボールがゴール左隅に決まった。

そして、試合はこの直後にタイムアップを迎え、マクトミネイの圧巻の2ゴールによって後半アディショナルタイムまで勝ち点0の窮地に陥った赤い悪魔が勝ち点1ではなく勝ち点3を手にする劇的過ぎる逆転劇で連敗ストップに成功した。

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