ブライトンのEL初陣はホームでギリシャ王者に屈す…三笘薫は先発でELデビューも決定的な仕事には至らず【EL】
2023.09.22 06:11 Fri
ヨーロッパリーグ(EL)のグループB第1節、ブライトンvsAEKアテネが21日にブライトン&ホーヴ・コミュニティ・スタジアムで行われ、アウェイのAEKアテネが2-3で勝利した。なお、ブライトンのMF三笘薫は86分までプレーした。
昨シーズンのプレミアリーグを6位でフィニッシュし、クラブ史上初のEL出場を果たしたブライトン。その注目の初陣はホームにギリシャ王者AEKアテネを迎えた。
リーグ戦でニューカッスル、マンチェスター・ユナイテッドと強豪相手に連勝のシーガルズは前節から先発7人を変更。ミルナーやエストゥピニャン、マーチ、ギルモアら主力が復帰した一方、イゴールとアンス・ファティがスタメンデビュー。また、三笘も左ウイングでELデビューを飾った。
互いに慎重な入りを見せた中、序盤は相手の出方を窺う様子見の展開に。しかし、セットプレーから早い時間帯にゴールが生まれた。
11分、AEKアテネは左CKの場面でキッカーのハジサフィが正確な左足アウトスウィングのボールを入れると、ペナルティアーク付近でうまく浮いたシディベがフリーでボックス内に侵入し、見事なダイビングヘッドをゴール右隅に突き刺した。
それでも、時間の経過と共に三笘とエストゥピニャンの左サイドを起点に相手陣内でのプレータイムを増やしていくと、24分にはボックス右でミルナーからのパスを受けたファティが鋭い右足シュートでGKに好守を強いる。
すると、この直後の27分にはボックス右で仕掛けたジョアン・ペドロが深い切り返しでDFハジサフィのファウルを誘発。一度はシミュレーションの判定が出たが、オンフィールド・レビューの結果、ブライトンがPKを獲得。これをジョアン・ペドロ自ら左隅へ蹴り込み、クラブ史上初となる欧州での得点とした。
良い時間帯に追いついたホームチームは、徐々に本領発揮の三笘が深い位置で再三の仕掛けを見せるなど試合のペースを掴み始める。だが、先にゴールをこじ開けたのはまたしてもアウェイチーム。
40分、相手陣内左サイドで得たFKの場面でレビ・ガルシアがゴール前のスペースへボールを落とすと、タイミング良く走り込んだガチノビッチがスライディング気味の左足ワンタッチシュートをゴール右隅へ流し込んだ。
内容はイーブンもAEKアテネの1点リードで試合は後半に突入。後半はブライトンが押し込む展開となったが、互いにアクシデントに見舞われる。空中戦の競り合いで相手選手と交錯したハジサフィが頭部を強く打ってしまい、プレー続行不可能に。イラン代表は頭部をしっかりと固定された状態で担架に乗せられてピッチを後に。一方、ブライトンも筋肉系のトラブルか、ミルナーが自ら交代を要求し、ランプティのスクランブル投入を余儀なくされた。
ハジサフィの治療の影響で数分間の中断を経て試合が再開されると、ブライトンは再びPKからスコアをタイに戻す。ボックス内でDFシマンスキのコントロールミスを狙ってプレスをかけたジョアン・ペドロがボックス内で倒れ込む。そして、オンフィールド・レビューの結果、2度目のPKが与えられると、ジョアン・ペドロが冷静にこれを決め切って67分の同点ゴールとした。
試合はここからホームチームのペースで進むと、78分にはファン・ヘッケのスルーパスに完璧なタイミングで抜け出したジョアン・ペドロに逆転のチャンスが訪れる。だが、ボックス右に持ち込んで放った右足のシュートはGKスタンコビッチがうまく残した右足にはじき出される。
その後、互いに積極的に交代カードを切っていくと、84分に試合が動く。中盤でボールを奪ったAEKアテネが前線にフィードを入れると、途中出場のポンセとエリアソンの連携で完璧に背後を取る。最後はゴール前でエリアソンから丁寧な横パスを受けたポンセがGKスティールと交錯しながらも泥臭くシュートを流し込んだ。
三度リードを許したブライトンは、直後に三笘とギルモアを下げてアディングらとブオナノッテの投入で同点を目指す。ハジサフィの治療のため13分のアディショナルタイムが加えられた中、アディングラ、グロスと決定的なシュートを放ったが、GKスタンコビッチのビッグセーブに阻まれて3度目の同点とはならず。
この結果、ホームでギリシャ王者に屈したブライトンは、記念すべきEL初陣を白星で飾ることはできなかった。
昨シーズンのプレミアリーグを6位でフィニッシュし、クラブ史上初のEL出場を果たしたブライトン。その注目の初陣はホームにギリシャ王者AEKアテネを迎えた。
リーグ戦でニューカッスル、マンチェスター・ユナイテッドと強豪相手に連勝のシーガルズは前節から先発7人を変更。ミルナーやエストゥピニャン、マーチ、ギルモアら主力が復帰した一方、イゴールとアンス・ファティがスタメンデビュー。また、三笘も左ウイングでELデビューを飾った。
11分、AEKアテネは左CKの場面でキッカーのハジサフィが正確な左足アウトスウィングのボールを入れると、ペナルティアーク付近でうまく浮いたシディベがフリーでボックス内に侵入し、見事なダイビングヘッドをゴール右隅に突き刺した。
アラートさを欠いて先制を許したブライトンは、ヨーロッパ初参戦の重圧もあってか、以降もやや硬さが目立つ。そして、レビ・ガルシア、ピネダらに続けてフィニッシュに持ち込まれるなど守勢を強いられる。
それでも、時間の経過と共に三笘とエストゥピニャンの左サイドを起点に相手陣内でのプレータイムを増やしていくと、24分にはボックス右でミルナーからのパスを受けたファティが鋭い右足シュートでGKに好守を強いる。
すると、この直後の27分にはボックス右で仕掛けたジョアン・ペドロが深い切り返しでDFハジサフィのファウルを誘発。一度はシミュレーションの判定が出たが、オンフィールド・レビューの結果、ブライトンがPKを獲得。これをジョアン・ペドロ自ら左隅へ蹴り込み、クラブ史上初となる欧州での得点とした。
良い時間帯に追いついたホームチームは、徐々に本領発揮の三笘が深い位置で再三の仕掛けを見せるなど試合のペースを掴み始める。だが、先にゴールをこじ開けたのはまたしてもアウェイチーム。
40分、相手陣内左サイドで得たFKの場面でレビ・ガルシアがゴール前のスペースへボールを落とすと、タイミング良く走り込んだガチノビッチがスライディング気味の左足ワンタッチシュートをゴール右隅へ流し込んだ。
内容はイーブンもAEKアテネの1点リードで試合は後半に突入。後半はブライトンが押し込む展開となったが、互いにアクシデントに見舞われる。空中戦の競り合いで相手選手と交錯したハジサフィが頭部を強く打ってしまい、プレー続行不可能に。イラン代表は頭部をしっかりと固定された状態で担架に乗せられてピッチを後に。一方、ブライトンも筋肉系のトラブルか、ミルナーが自ら交代を要求し、ランプティのスクランブル投入を余儀なくされた。
ハジサフィの治療の影響で数分間の中断を経て試合が再開されると、ブライトンは再びPKからスコアをタイに戻す。ボックス内でDFシマンスキのコントロールミスを狙ってプレスをかけたジョアン・ペドロがボックス内で倒れ込む。そして、オンフィールド・レビューの結果、2度目のPKが与えられると、ジョアン・ペドロが冷静にこれを決め切って67分の同点ゴールとした。
試合はここからホームチームのペースで進むと、78分にはファン・ヘッケのスルーパスに完璧なタイミングで抜け出したジョアン・ペドロに逆転のチャンスが訪れる。だが、ボックス右に持ち込んで放った右足のシュートはGKスタンコビッチがうまく残した右足にはじき出される。
その後、互いに積極的に交代カードを切っていくと、84分に試合が動く。中盤でボールを奪ったAEKアテネが前線にフィードを入れると、途中出場のポンセとエリアソンの連携で完璧に背後を取る。最後はゴール前でエリアソンから丁寧な横パスを受けたポンセがGKスティールと交錯しながらも泥臭くシュートを流し込んだ。
三度リードを許したブライトンは、直後に三笘とギルモアを下げてアディングらとブオナノッテの投入で同点を目指す。ハジサフィの治療のため13分のアディショナルタイムが加えられた中、アディングラ、グロスと決定的なシュートを放ったが、GKスタンコビッチのビッグセーブに阻まれて3度目の同点とはならず。
この結果、ホームでギリシャ王者に屈したブライトンは、記念すべきEL初陣を白星で飾ることはできなかった。
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【プレミアリーグ第17節プレビュー】ビッグ6直接対決に、アストン・ビラvsシティの上位対決
先週末に行われた第16節ではリバプールとアーセナルがドロー、マンチェスター・シティが敗戦を喫したなか、チェルシーが唯一の勝利で独り勝ちの一節となった。また、この間に降格圏に沈むサウサンプトン、ウォルバーハンプトンがマーティン監督、オニール監督の解任に踏み切った。 年末年始の超過密日程に突入する第17節では10位のトッテナムと首位のリバプールによる、ビッグ6対決が最注目カードとなる。 トッテナムは前節、サウサンプトン相手にMFマディソンの2ゴールなど前半に5ゴールを叩き込んで5-0の完勝。公式戦6試合ぶりの勝利を挙げると、直近のEFLカップではマンチェスター・ユナイテッドとの壮絶な打ち合いを4-3で制した。FWソランケの2ゴールなど3点を先行も、GKフォースターの軽率な連続ミスで1点差に迫られたが、後半終盤のひりひりする攻防をFWソン・フンミンの直接CK弾で制し公式戦連勝となった。首位チームと異なり、離脱者続出のチームはほぼメンバーの入れ替えなしで中2日のビッグマッチを戦うことになり、ホームといえども厳しい戦いが想定される。 一方、1試合未消化ながら2位のチェルシーに2ポイント差に迫られるリバプールは、ニューカッスル戦に続き前節のフルアム戦を2-2のドローで終えた。開始早々の失点にDFロバートソンの退場が響いたなか、2度のビハインドを追いつく気概を示したが、ホームで痛い取りこぼしに。 それでも、大幅なターンオーバーを敢行した直近のEFLカップ(カラバオカップ)準々決勝ではサウサンプトンに2-1の勝利。若手の積極起用にMF遠藤航を可変式のセンターバックで起用するオプションが見事に機能し、その日本代表がマン・オブ・ザ・マッチに輝いた一戦で白星を取り戻した。エースのFWサラーらが休養十分で臨む今回のアウェイゲームに弾みを付けている。 そのビッグ6直接対決に次ぐ注目カードは7位のアストン・ビラと5位のマンチェスター・シティが対峙する上位対決。 公式戦3連勝と復調気配を示したアストン・ビラだが、直近のノッティンガム・フォレストとの上位対決は物議を醸す判定の影響もあって1-2の惜敗。連勝がストップした。年内は今回のシティ戦からニューカッスル、ブライトン&ホーヴ・アルビオンとタフな相手との連戦となり、今回の試合では大不振の相手に勝ち点3をしっかりとつかみ取りたい。通常、上位対決では後ろ重心の戦いを選択するエメリ監督だが、ディフェンスラインに問題を抱える相手に対して、攻守両面で前がかりなアグレッシブなアプローチを期待したい。 一方、シティは直近のマンチェスター・ダービーを後半終盤の連続失点によってホームでまさかの1-2の逆転負け。公式戦連敗と泥沼の状況を抜け出せずにいる。さらに、今節に向けては守護神エデルソン、DFルベン・ディアス、DFアケが欠場見込みと、守備陣の苦難は続く。サスペンション明けのDFリコ・ルイスに加え、DFストーンズ、DFアカンジに復帰の希望はあるが、DFウォーカーを含めてコンディション面で大きな不安を抱えるなか、球際でタフに戦ってくる難敵とのアウェイゲームに臨む。 リーグ5連勝を含む公式戦8連勝と最も状態がいい2位のチェルシーは、フリードキン・グループへのクラブ売却が正式に完了した16位のエバートンと対戦。前節は曲者ブレントフォード相手に苦戦を強いられたものの、DFククレジャとFWジャクソンのゴールを守り切って2-1の勝利。また、カンファレンスリーグ(ECL)では格下シャムロック・ローバーズ相手にFWマルク・ギウのハットトリックの活躍などで5-1の完勝。リーグフェーズを全勝の首位で締めくくった。 レベルが落ちるECLを控えや若手のコンディション維持、経験を積ませる場としてうまく活用し、過密日程にも不安がないマレスカのチームは今回の一戦も主力がいい状態で臨めるはずだ。ただ、対戦相手は直近でアーセナルに引き分け、経営権移行後初のホームゲームというブーストがかかっており、気を引き締めて臨む必要はありそうだ。 首位チームにお付き合いする形で2試合連続ドロー中の3位アーセナルは、15位のクリスタル・パレスと公式戦連戦の2試合目に挑む。前節はエバートン相手に決定力を欠いてゴールレスドローに終わったが、ターンオーバーを敢行して臨んだEFLカップでは途中投入のMFウーデゴール、FWサカのお膳立てから、悩めるFWガブリエウ・ジェズスのハットトリックの活躍で3-2の逆転勝利。良い形で敵地でのダービー2戦目に臨めるはずだ。 一方、敗れたパレスはほぼ主力を起用したなかでの負けとなったが、不振のFWエンケティアにゴールが生まれた点は朗報だ。前回対戦の内容を踏まえて数人の入れ替えが見込まれる今回の一戦では、2戦連続途中出場のMF鎌田大地にもチャンスがありそうだ。 ダービーで会心の逆転勝ちを収めたが、前述のトッテナム戦の敗戦で復調ムードに水をさされた13位のマンチェスター・ユナイテッドは、6位に躍進のボーンマスというタフな相手とのホームゲームに臨む。ダービーでは粘りの守備に、FWアマドの土壇場PK奪取に逆転ゴールの活躍で勝ち切ったが、トッテナム戦では相手のミスを突いて3点を奪ったが、攻守両面で相手に上回られての妥当な敗戦だった。強豪相手の連戦で疲弊気味の状態で戦うチェリーズはインテンシティと推進力に長けた曲者だけに、課題の走力と切り替えの精度が試される一戦となる。 直近4戦未勝利と調子にかげりが見える9位のブライトンは、14位のウェストハムと対戦。前節はパレス相手にホームで1-3の敗戦。相手のオウンゴールで一矢報いたが、守備面の緩みに加えて、攻撃ではMF三笘薫を含めて決定力の部分で課題が露呈した。ボールを握って押し込める展開が想定されるなか、パレス戦の後半のようなハーフコートゲームで決め切れるか、相手が狙いとするロングカウンターにしっかり制限をかけられるかが、5戦ぶりの白星のカギを握る。 その他ではともに今季2人目の指揮官であるファン・ニステルローイ、ヴィトール・ペレイラが対峙する17位のレスター・シティと、19位のウォルバーハンプトンの下位対決、DF菅原由勢が所属しユリッチ新監督招へいが迫る最下位のサウサンプトンの戦いにも注目だ。 《プレミアリーグ第17節》 ▽12/21(土) 《21:30》 アストン・ビラ vs マンチェスター・シティ 《24:00》 ブレントフォード vs ノッティンガム・フォレスト イプスウィッチ vs ニューカッスル ウェストハム vs ブライトン 《26:30》 クリスタル・パレス vs アーセナル ▽12/22(日) 《23:00》 エバートン vs チェルシー フルアム vs サウサンプトン レスター・シティ vs ウォルバーハンプトン マンチェスター・ユナイテッド vs ボーンマス 《25:30》 トッテナム vs リバプール 2024.12.21 15:15 Sat3
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