好調ハマーズのカウンターに屈したブライトンが今季初黒星…フル出場の三笘薫はチャンス演出も及ばず【プレミアリーグ】
2023.08.27 03:32 Sun
プレミアリーグ第3節、ブライトンvsウェストハムが26日にアメックス・スタジアムで行われ、アウェイのウェストハムが1-3で勝利した。なお、ブライトンのMF三笘薫は先発フル出場した。
マンチェスター・シティ、アーセナルの2強を得失点差で抑えて首位に立つブライトンは、1勝1分けと上々のスタートを飾ったウェストハムとのホームゲームで3連勝を目指した。三笘の1ゴール1アシストの活躍もあってウォルバ―ハンプトンに大勝し、2試合連続4-1のスコアで勝利のシーガルズは、その前節から先発2人を変更。GKをスティールから新加入のフェルブルッヘンに入れ替え、長期離脱のエンシソに代わってファーガソンを最前線で起用した。
戦前の予想通り、ホームのブライトンがボールを握って押し込む展開となったが、自陣にコンパクトな守備陣形を築き、アントニオの馬力を使ったロングカウンターを狙うウェストハムがゲーム自体の主導権を握る形に。
そして、効果的なカウンターからフィニッシュの形を作り出していたアウェイチームは、相手のミスも絡んだ形から早い時間帯にスコアを動かす。19分、自陣でのインターセプトから左のスペースへアントニオを走らせる長いボールを入れると、DFウェブスターの処理ミスからアントニオがそのままボックス左に侵入。タイミングを見計らって中央へ折り返すと、ウォード=プラウズが何とか収めてゴール至近距離からのシュートを叩き込み、加入後初ゴールにしてプレミア通算50ゴール目を挙げた。
相手の術中にまんまと嵌って今季初めて先制を許したブライトンはすぐさま反撃を開始。アタッキングサードでの細かいボールの出し入れで徐々に相手のスライドをずらし、ボックス内にチャンスボールを供給。21分にはファーガソンの反転シュート、直後には三笘が右足ダイレクトシュートを放っていく。
その後はGKとの接触プレーで脳震とうの疑いがあるソウチェクがベンチに下がり、ベンラーマの投入というウェストハムサイドのアクシデントがあったものの、試合展開に大きな変化はなし。押し込み続けたブライトンだが、前半はジャブを打ち続けるのにとどまり、1点ビハインドで前半を終えた。
迎えた後半、開始直後に三笘にいきなりの見せ場が訪れる。46分、左サイドのスペースに抜け出した三笘が浮き球の正確なクロスをゴール前に送ると、これをフリーのファーガソンがピッチに叩きつけるストロングヘッド。だが、この決定的なシュートはGKアレオラの驚異的な反応にはじき出された。
開始早々の同点ゴールはならずも、以降は三笘とエストゥピニャンの左サイド、中央で効果的にボールを引き出すウェルベックを起点に良い形の崩しを幾度も見せるブライトン。
対するウェストハムも前がかりな相手の背後を狙い、ベンラーマやボーウェンの両翼の仕掛けで局面を打開。しっかりとフィニッシュまで繋げていく。
互いに狙いを持った形でチャンスを作り合う拮抗した展開が続く中、先に試合を動かしたのはアウェイチーム。58分、自陣ボックス内で攻撃を撥ね返すと、アントニオが前線のベンラーマに縦パスを通してロングカウンターを発動。味方の攻め上がりを促しながら左サイドのボックス手前まで運ぶと、ファーに走り込むボーウェンへ丁寧なクロスを供給。ここでボーウェンは吸い付くようなファーストタッチでボールをコントロールし、すかさず左足アウトで押し出す技ありのシュートを流し込んだ。
再び相手のカウンターに屈したブライトンは失点直後にギルモアとウェルベックを下げてララナとジョアン・ペドロを同時投入。異なるタイプのアタッカーの投入でゴールを目指すが、そのこの交代直後に痛恨の3失点目を喫した。
63分、GKアレオラからのロングボールを右サイドのタッチライン際で収めたボーウェンが前線に走り込むアントニオへ正確なスルーパスを供給。そして、対峙したDFウェブスターを難なく振り切ったハマーズの主砲がボックス右からゴール左下隅へ右足のシュートを突き刺した。
これで勝ち点3はおろか勝ち点1も厳しくなったデ・ゼルビのチームは、ミルナーとマーチを下げてフェルトマン、アディングラを同時投入。やや停滞した右サイドのテコ入れを図る。
リスクを冒して攻勢を続けると、81分にはボックス手前でグロスが放ったグラウンダーシュートがゴール前の密集を抜けてゴール左隅に決まり、ようやく反撃の狼煙を上げる。
完全に逃げ切り態勢に入ったウェストハムに対して、以降も猛攻を仕掛け続けたが、ファーガソンらの決定的なシュートはこの試合で圧巻のシュートストップを披露していたGKアレオラのビッグセーブに阻まれ、2点目を奪うことはできず。
この結果、好調ウェストハムのカウンターに屈したブライトンは、開幕3戦目で今季初黒星を喫することになった。
マンチェスター・シティ、アーセナルの2強を得失点差で抑えて首位に立つブライトンは、1勝1分けと上々のスタートを飾ったウェストハムとのホームゲームで3連勝を目指した。三笘の1ゴール1アシストの活躍もあってウォルバ―ハンプトンに大勝し、2試合連続4-1のスコアで勝利のシーガルズは、その前節から先発2人を変更。GKをスティールから新加入のフェルブルッヘンに入れ替え、長期離脱のエンシソに代わってファーガソンを最前線で起用した。
戦前の予想通り、ホームのブライトンがボールを握って押し込む展開となったが、自陣にコンパクトな守備陣形を築き、アントニオの馬力を使ったロングカウンターを狙うウェストハムがゲーム自体の主導権を握る形に。
相手の術中にまんまと嵌って今季初めて先制を許したブライトンはすぐさま反撃を開始。アタッキングサードでの細かいボールの出し入れで徐々に相手のスライドをずらし、ボックス内にチャンスボールを供給。21分にはファーガソンの反転シュート、直後には三笘が右足ダイレクトシュートを放っていく。
さらに、29分には左サイドの三笘が鋭い縦への仕掛けからゴールライン際でプルバック。このこぼれ球に反応したギルモアがエリア外から強烈な右足のシュートを放つが、これも相手DFの身体を張ったブロックに阻まれる。
その後はGKとの接触プレーで脳震とうの疑いがあるソウチェクがベンチに下がり、ベンラーマの投入というウェストハムサイドのアクシデントがあったものの、試合展開に大きな変化はなし。押し込み続けたブライトンだが、前半はジャブを打ち続けるのにとどまり、1点ビハインドで前半を終えた。
迎えた後半、開始直後に三笘にいきなりの見せ場が訪れる。46分、左サイドのスペースに抜け出した三笘が浮き球の正確なクロスをゴール前に送ると、これをフリーのファーガソンがピッチに叩きつけるストロングヘッド。だが、この決定的なシュートはGKアレオラの驚異的な反応にはじき出された。
開始早々の同点ゴールはならずも、以降は三笘とエストゥピニャンの左サイド、中央で効果的にボールを引き出すウェルベックを起点に良い形の崩しを幾度も見せるブライトン。
対するウェストハムも前がかりな相手の背後を狙い、ベンラーマやボーウェンの両翼の仕掛けで局面を打開。しっかりとフィニッシュまで繋げていく。
互いに狙いを持った形でチャンスを作り合う拮抗した展開が続く中、先に試合を動かしたのはアウェイチーム。58分、自陣ボックス内で攻撃を撥ね返すと、アントニオが前線のベンラーマに縦パスを通してロングカウンターを発動。味方の攻め上がりを促しながら左サイドのボックス手前まで運ぶと、ファーに走り込むボーウェンへ丁寧なクロスを供給。ここでボーウェンは吸い付くようなファーストタッチでボールをコントロールし、すかさず左足アウトで押し出す技ありのシュートを流し込んだ。
再び相手のカウンターに屈したブライトンは失点直後にギルモアとウェルベックを下げてララナとジョアン・ペドロを同時投入。異なるタイプのアタッカーの投入でゴールを目指すが、そのこの交代直後に痛恨の3失点目を喫した。
63分、GKアレオラからのロングボールを右サイドのタッチライン際で収めたボーウェンが前線に走り込むアントニオへ正確なスルーパスを供給。そして、対峙したDFウェブスターを難なく振り切ったハマーズの主砲がボックス右からゴール左下隅へ右足のシュートを突き刺した。
これで勝ち点3はおろか勝ち点1も厳しくなったデ・ゼルビのチームは、ミルナーとマーチを下げてフェルトマン、アディングラを同時投入。やや停滞した右サイドのテコ入れを図る。
リスクを冒して攻勢を続けると、81分にはボックス手前でグロスが放ったグラウンダーシュートがゴール前の密集を抜けてゴール左隅に決まり、ようやく反撃の狼煙を上げる。
完全に逃げ切り態勢に入ったウェストハムに対して、以降も猛攻を仕掛け続けたが、ファーガソンらの決定的なシュートはこの試合で圧巻のシュートストップを披露していたGKアレオラのビッグセーブに阻まれ、2点目を奪うことはできず。
この結果、好調ウェストハムのカウンターに屈したブライトンは、開幕3戦目で今季初黒星を喫することになった。
ブライトン&ホーヴ・アルビオンの関連記事
プレミアリーグの関連記事
|
ブライトン&ホーヴ・アルビオンの人気記事ランキング
1
三笘に浴びせたタックルの報復を受けた?直後にファウル受け負傷退場のアーセナルFWに闘将キーン氏が持論「精算しなければならない」
マンチェスター・ユナイテッドOBでイギリス『スカイ・スポーツ』の解説者を務めるロイ・キーン氏が、アーセナルvsブライトン&ホーヴ・アルビオン戦での出来事に言及した。 14日、プレミアリーグ第36節でブライトンはアーセナルとアウェイで対戦。前半はアーセナルペースで試合が進んだものの、後半に3ゴールを奪ったブライトンが勝利した。 キーン氏が言及したのは、7分にブライトンのMFモイセス・カイセドが繰り出したアーセナルのFWガブリエウ・マルティネッリへのタックル。一度は回復したマルティネッリだったが、19分に途中交代となっていた。 そしてこのプレーより前の5分、マルティネッリはブライトンのMF三笘薫と交錯。CKのこぼれが高く上がったところに三笘が反応したが、ボールを見ていた三笘にマルティネリが横から突っ込み、体当たりのような形でタックルを食らった三笘はピッチに倒れこんでいた。 その直後ということもあり、キーン氏はカイセドのタックルについて報復の意味があったと示唆している。 キーン氏はまず、マルティネッリの三笘へのプレーについて、「厳しく、彼は幸運だった。彼の性格と選手としての立ち位置のおかげで、疑われなかったのかもしれない」と指摘している。 そして直後にカイセドのタックルをもらったことについては、「だが、良いチームメイトがすることは報復することだ」としながら、「あれは良いタックルではなく、確かに痛そうで交代を余儀なくされた。彼は傑出していたし、これでシーズンが終わりにならないことを願っている」とマルティネッリの軽傷を願った。 その上で「時にはそれが勝負というものだ。彼には残念なことだが、状況を精算しなければならない」と締めている。 現役時代にはユナイテッドの絶対的なリーダーとして、時には荒いプレーも臆さないファイターだったキーン氏らしいコメントだった。 <span class="paragraph-title">【動画】このプレーがきっかけ?三笘がマルティネッリから受けたファウル</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="7Akb4_o5AEM";var video_start = 24;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2023.05.15 20:15 Mon2
ブライトンのアルゼンチン代表DFバルコがストラスブールに買取OP付きレンタル移籍…今季はセビージャにレンタルも9試合の出場に終わる
ストラスブールは2日、ブライトン&ホーヴ・アルビオンのアルゼンチン代表DFバレンティン・バルコ(20)を買い取りオプション付きのレンタル移籍で獲得したことを発表した。 バルコはボカ・ジュニアーズ育ちのサイドバック。2024年1月にブライトンへと完全移籍を果たしていた。 アルゼンチン期待のSBだったが、ロベルト・デ・ゼルビ前監督の下では7試合の出場と多くの出番を得られず。ファビアン・ヒュルツェラー監督も構想に入れておらず、今シーズンはセビージャにレンタル移籍していた。 そのセビージャでも多くの出番はなく、ラ・リーガで7試合、コパ・デル・レイで2試合に出場し1アシストを記録するにとどまっていた。 2025.02.02 23:20 Sun3
ブライトン、ワトフォードFWジョアン・ペドロをクラブレコードの50億円超えで獲得
ブライトン&ホーヴ・アルビオンは5日、ワトフォードのブラジル人FWジョアン・ペドロ(21)を獲得したことを発表した。契約期間は2028年6月までの5年間となっている。イギリス『BBC』によると移籍金はクラブレコードの3000万ポンド(約51億1000万円)とのことだ。 ジョアン・ペドロは、フルミネンセから2020年1月にワトフォードに加入。ここまで公式戦109試合に出場し24ゴール9アシストを記録している。 センターフォワードを中心に、トップ下や左ウイングなどでもプレー。攻撃的なポジションを務めており、プレミアリーグでも31試合で3ゴール1アシストを記録している。 今シーズンはチャンピオンシップ(イングランド2部)を戦うチームを支え、35試合で11ゴール4アシスト。かかとのケガで離脱する時期もあったが、レギュラーとしてチームを支えていた。 ワトフォードは昇格を争っていたものの、今年に入って失速。現在は12位とプレミアリーグへの復帰する道は閉ざされていたが、ジョアン・ペドロは個人昇格を果たす格好となった。 2023.05.06 06:00 Sat4
誰が見ても素晴らしい!三笘薫の“空中ダブルタッチ弾”が大会公式のベストゴールに選出「間違いなく最高だ」
ブライトン&ホーヴ・アルビオンの日本代表MF三笘薫のゴールがFAカップ4回戦のベストゴールに選ばれた。 29日に行われたFAカップ4回戦でリバプールをホームに迎えたブライトン。三笘は左サイドで先発した。 試合は前半に1点ずつを奪いながら、後半はゴールがなかなか生まれず。90分が終了しようとしていた。 しかし、終了間際の後半アディショナルタイムに三笘が大仕事。ボックス手前右でFKからボールを繋ぐと、三笘は巧みなアウトサイドでのファーストタッチで浮かせてジョー・ゴメスをかわし、右足アウトで押し込み劇的な逆転ゴール。三笘のスーパーゴールで、ブライトンが5回戦へと駒を進めた。 アウトサイドを駆使し、空中でのシュートフェイントも見事。決まった時間帯も素晴らしかった三笘のゴールだが、FAカップの公式SNSは4回戦のベスト10ゴールをピックアップ。その中で三笘のゴールが1位に選ばれた。 また、公式YouTubeチャンネルの動画には、「三苫の魔法のようなゴール」、「間違いなく、三苫のゴールは最高だ」、「三笘のゴールはただただ天才」といったコメントを寄せられており、ファンも選出には納得しているようだ。 なお、FAカップ5回戦は2月27日から始まる週のミッドウィークに開催予定。ブライトンはストーク・シティと対戦する。 <span class="paragraph-title">【動画】ゴラッソ連発の中で三笘のゴールが1位に!FAカップ4回戦のベスト10ゴール</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="9ZywZ3Gq12A";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2023.02.02 12:15 Thu5