【ラ・リーガ第3節プレビュー】3連勝狙うレアル・マドリーはベニテス率いるセルタ戦! 久保ソシエダは今季初勝利目指す
2023.08.25 19:00 Fri
先週末に行われた第2節では好調レアル・マドリーがバレンシア、ラージョと共に開幕連勝を達成。また、王者バルセロナは苦しみながらも今季初勝利を手にした。その一方で、レアル・ソシエダが2戦連続ドロー、セビージャが連敗とチャンピオンズリーグ(CL)出場チームが躓く形となった。
8月最後となる第3節ではフライデーナイトにレアル・マドリーとソシエダの2チームが登場。レアル・マドリーは開幕3連勝、ソシエダは3戦目での今季初勝利を目指す。
開幕前に守護神クルトワ、開幕節にDFミリトンがいずれも長期離脱を強いられる大きなアクシデントに見舞われたレアル・マドリーだが、ピッチ内では新戦力のMFベリンガムを中心に躍動感溢れるパフォーマンスが光る。前節のアルメリア戦では前半開始直後にMFアリーバスに痛烈な恩返し弾を決められたものの、ベリンガムが2試合連続を含むドブレーテの活躍で試合を引っくり返すと、後半半ばにはエースFWヴィニシウスに今季初ゴールも生まれて終わってみれば、3-1の快勝となった。
3連勝を目指す今節は元指揮官ベニテスが今季からチームを率いるセルタとのアウェイゲームとなる。ここまでの2試合ではアスレティック・ビルバオ、アルメリアと比較的アグレッシブなチームとの対戦が続いたが、新生セルタは1-1のドローに持ち込んだソシエダ戦でも見せたように相手の長所の消し方や試合中の布陣変更など臨機応変な戦いを得意としており、レアル・マドリーとしては異なるアプローチを求められる試合になるかもしれない。
なお、アンチェロッティ監督とベニテス監督は1歳違いと同年代で、且つエル・ブランコを始めチェルシー、ナポリ、エバートンと国籍は異なるものの、4つの共通するクラブで指揮を執った経験のある不思議な因縁を持つ。さらに、ベニテスのリバプール、アンチェロッティのミランはCLの2つのファイナルで激闘を演じた経緯もあり、両クラブの実力差はあるものの、13年ぶりの直接対決に注目が集まるところだ。
その中で久保自身は2試合連続MOMとさすがの存在感を放ったものの、MFダビド・シルバやFWセルロートら相棒の不在によって徹底マークを受ける状況で、ボールを受けること自体に苦戦する場面も散見。そのため、チームとしていかに久保に効果的な形でボールを繋げるかが初勝利に向けた課題だ。その部分を改善し、久保にクリーンな形でボールを預けることができれば、切れ味鋭い仕掛けや創造的なプレーでよりチームとしての決定機を増やせるはずだ。
今季初の連勝を狙うバルセロナは、難敵ビジャレアルとのアウェイゲームに臨む。前節のカディス戦では初先発の16歳FWヤマルが存在感を発揮し、チームとして多くの決定機を創出もヘタフェ戦同様に最後の仕上げで苦戦。それでも、MFギュンドアンの初アシストからMFペドリが価千金の今季チーム初ゴールを記録。さらに、FWフェラン・トーレスが終盤にトドメの2点目を奪い切り、苦しみながらもカディスに2-0で勝ち切った。
ただ、その勝利の立役者となったペドリが今週のトレーニング中の負傷で約1カ月の戦線離脱が決定。手薄な中盤のやり繰りはさらに厳しくなった。また、クラブとしてもDFカンセロら右サイドバックの補強の遅れの影響でなかなか中盤の補強に動けない上、選手登録の問題も継続している。今回の一戦ではMFガビやギュンドアンを中心にペドリの穴を埋めつつ、開幕からやや精彩を欠く主砲レヴァンドフスキにお目覚めの一発を期待したい。
開幕2戦目となったベティスとの拮抗した一戦を最低限のゴールレスドローで終えたアトレティコは、開幕連勝のラージョとのマドリード自治州ダービーで仕切り直しの勝利を目指す。ベティス戦では相手の好パフォーマンスもあった一方、仕上げの部分で精度の問題も出ており、開幕2試合連続クリーンシート中のラージョの堅守攻略に向けてFWグリーズマンを中心にしっかりと修正を施したい。
その他では開幕3連勝を狙うバレンシアとオサスナの一戦、メンディリバル体制2年目で厳しい船出となったセビージャが難敵ジローナを相手に初勝利を目指す一戦、プリメーラ復帰後初勝利を目指すグラナダやアラベスの昇格組の戦いに注目したい。
《ラ・リーガ第3節》
▽8/25(金)
《26:30》
ラス・パルマス vs レアル・ソシエダ
《28:30》
セルタ vs レアル・マドリー
▽8/26(土)
《26:00》
カディス vs アルメリア
《26:30》
グラナダ vs マジョルカ
《28:30》
セビージャ vs ジローナ
▽8/27(日)
《24:30》
ビジャレアル vs バルセロナ
《26:30》
バレンシア vs オサスナ
《28:30》
アスレティック・ビルバオ vs ベティス
▽8/28(月)
《26:30》
ヘタフェ vs アラベス
《28:30》
ラージョ vs アトレティコ・マドリー
8月最後となる第3節ではフライデーナイトにレアル・マドリーとソシエダの2チームが登場。レアル・マドリーは開幕3連勝、ソシエダは3戦目での今季初勝利を目指す。
開幕前に守護神クルトワ、開幕節にDFミリトンがいずれも長期離脱を強いられる大きなアクシデントに見舞われたレアル・マドリーだが、ピッチ内では新戦力のMFベリンガムを中心に躍動感溢れるパフォーマンスが光る。前節のアルメリア戦では前半開始直後にMFアリーバスに痛烈な恩返し弾を決められたものの、ベリンガムが2試合連続を含むドブレーテの活躍で試合を引っくり返すと、後半半ばにはエースFWヴィニシウスに今季初ゴールも生まれて終わってみれば、3-1の快勝となった。
なお、アンチェロッティ監督とベニテス監督は1歳違いと同年代で、且つエル・ブランコを始めチェルシー、ナポリ、エバートンと国籍は異なるものの、4つの共通するクラブで指揮を執った経験のある不思議な因縁を持つ。さらに、ベニテスのリバプール、アンチェロッティのミランはCLの2つのファイナルで激闘を演じた経緯もあり、両クラブの実力差はあるものの、13年ぶりの直接対決に注目が集まるところだ。
MF久保建英を擁するソシエダは、昇格組ラス・パルマスを相手に今季初白星を狙う。前節は久保の今季初アシストからFWバレネチェアのゴールで先制するところまでは良かったが、時間の経過と共に攻守に停滞。さらに、ウノセロでの逃げ切りを図った指揮官の守備的な策も機能せず、終盤の失点によって2試合連続逃げ切りに失敗してのドローとなった。
その中で久保自身は2試合連続MOMとさすがの存在感を放ったものの、MFダビド・シルバやFWセルロートら相棒の不在によって徹底マークを受ける状況で、ボールを受けること自体に苦戦する場面も散見。そのため、チームとしていかに久保に効果的な形でボールを繋げるかが初勝利に向けた課題だ。その部分を改善し、久保にクリーンな形でボールを預けることができれば、切れ味鋭い仕掛けや創造的なプレーでよりチームとしての決定機を増やせるはずだ。
今季初の連勝を狙うバルセロナは、難敵ビジャレアルとのアウェイゲームに臨む。前節のカディス戦では初先発の16歳FWヤマルが存在感を発揮し、チームとして多くの決定機を創出もヘタフェ戦同様に最後の仕上げで苦戦。それでも、MFギュンドアンの初アシストからMFペドリが価千金の今季チーム初ゴールを記録。さらに、FWフェラン・トーレスが終盤にトドメの2点目を奪い切り、苦しみながらもカディスに2-0で勝ち切った。
ただ、その勝利の立役者となったペドリが今週のトレーニング中の負傷で約1カ月の戦線離脱が決定。手薄な中盤のやり繰りはさらに厳しくなった。また、クラブとしてもDFカンセロら右サイドバックの補強の遅れの影響でなかなか中盤の補強に動けない上、選手登録の問題も継続している。今回の一戦ではMFガビやギュンドアンを中心にペドリの穴を埋めつつ、開幕からやや精彩を欠く主砲レヴァンドフスキにお目覚めの一発を期待したい。
開幕2戦目となったベティスとの拮抗した一戦を最低限のゴールレスドローで終えたアトレティコは、開幕連勝のラージョとのマドリード自治州ダービーで仕切り直しの勝利を目指す。ベティス戦では相手の好パフォーマンスもあった一方、仕上げの部分で精度の問題も出ており、開幕2試合連続クリーンシート中のラージョの堅守攻略に向けてFWグリーズマンを中心にしっかりと修正を施したい。
その他では開幕3連勝を狙うバレンシアとオサスナの一戦、メンディリバル体制2年目で厳しい船出となったセビージャが難敵ジローナを相手に初勝利を目指す一戦、プリメーラ復帰後初勝利を目指すグラナダやアラベスの昇格組の戦いに注目したい。
《ラ・リーガ第3節》
▽8/25(金)
《26:30》
ラス・パルマス vs レアル・ソシエダ
《28:30》
セルタ vs レアル・マドリー
▽8/26(土)
《26:00》
カディス vs アルメリア
《26:30》
グラナダ vs マジョルカ
《28:30》
セビージャ vs ジローナ
▽8/27(日)
《24:30》
ビジャレアル vs バルセロナ
《26:30》
バレンシア vs オサスナ
《28:30》
アスレティック・ビルバオ vs ベティス
▽8/28(月)
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ヘタフェ vs アラベス
《28:30》
ラージョ vs アトレティコ・マドリー
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