【CL決勝 プレビュー】シティ悲願の初優勝か、インテルの13季ぶり4度目の優勝か? 英王者盤石もシモーネがカップ戦での手腕発揮か

2023.06.10 12:38 Sat
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チャンピオンズリーグ(CL)決勝、マンチェスター・シティvsインテルが、日本時間10日28:00にイスタンブールのアタテュルク・オリンピヤト・スタドゥでキックオフされる。
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2008年のカタール人オーナーの買収以降、国内で獲得可能なすべてのタイトルを獲得してきたシティ。しかし、2020-21シーズンの準優勝を始め、近年は毎年のように優勝候補に挙がりながらも悲願のビッグイヤー制覇はいまだに成し遂げられず。それでも、グアルディオラ体制7年目のチームは、悲願達成に大きく近づく。
今シーズンのグループステージではドルトムント、セビージャ、コペンハーゲンと同居したグループGを4勝2分けの無敗で首位通過。ドルトムントに続き、ドイツ勢との連戦となったラウンド16ではRBライプツィヒを相手に、FWハーランドの1試合5ゴールの離れ業などで驚愕の2戦合計8-1の圧勝。続く準々決勝では指揮官の古巣にして、優勝候補であるバイエルンを2戦合計4-1で撃破した。

準決勝では昨季王者のレアル・マドリーと対戦。昨季と同じ舞台でリベンジを期したペップのチームは、初戦こそ1-1のドローで終えたものの、ホームでの2ndレグでは2ゴールを挙げたMFベルナルド・シウバを筆頭に相手を凌駕する圧巻のパフォーマンスで4-0の完勝。王者を沈めて3シーズンぶりのファイナルへ駒を進めた。

そして、今季ここまでプレミアリーグ、FAカップをすでに制したシチズンズは、悲願のビッグイヤー初制覇と共にイングランド勢では1998-99シーズンに宿敵マンチェスター・ユナイテッドが唯一達成しているトレブル達成を目指す。
対するインテルはジョゼ・モウリーニョ監督の下でイタリア史上初のトリプレーテを達成した2009-10シーズン以来、通算4度目のCL制覇を狙う。

今シーズンのグループステージではバイエルン、バルセロナ、ビクトリア・プルゼニと同居したグループCに。組み合わせ決定後は本命バイエルン、超大型補強を敢行したバルセロナに次ぐ3番手の評価となったが、スカッド大幅刷新で安定感を欠いた今季スペイン王者を1勝1分けで退けて2位での突破を決めた。決勝トーナメントではポルト、ベンフィカとポルトガルの2強との連戦となった中、勝負強さ光る戦いぶりでいずれも1勝1分けの戦績で勝ち上がってきた。

準決勝では今季セリエA王者を退けたミランとの18シーズンぶりのCLミラノ・ダービーが実現。当時、リーグ戦での順位は昨季セリエA王者に劣っていたが、1stレグをFWジェコとMFムヒタリアンの元ローマコンビのゴールで完勝すると、2ndレグではエースFWラウタロ・マルティネスのゴールを守り切ってウノゼロ勝利。2戦連続の完勝で見事にファイナル進出を成し遂げた。

また、一時トップ4圏外に沈んだリーグ戦では終盤戦の復調とユベントスの勝ち点10剥奪の恩恵もあって最終的に3位フィニッシュ。来季のCL出場権確保に成功した。そのため、今回の大一番では余計な重圧を排除し、コッパ・イタリアに続くシーズン2冠という純粋な目標にチャレンジできる形だ。

なお、両チームは意外にも公式戦での対戦は今回が初となる。ただ、インテルには唯一の古巣対戦となるジェコに加え、DFダルミアン、ムヒタリアン、FWルカクと元ユナイテッドの3選手が主力を担っている。

下馬評ではスカッドの質、指揮官の経験を含めシティの圧倒的優位が伝えられるが、インザーギ監督はカップ戦や一発勝負のコンペティションに無類の強さを見せており、ラツィオ時代の2016-17シーズンのコッパ・イタリア決勝ではユベントスに敗れたものの、それ以外のコッパの3度の決勝、4度のスーペル・コッパで全勝。その卓越した勝負強さで番狂わせを狙う。

◆マンチェスター・シティ◆
【3-2-4-1】
▽予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.

GK:エデルソン
DF:ウォーカー、ルベン・ディアス、アカンジ
MF:ストーンズ、ロドリ
MF:ベルナルド・シウバ、デ・ブライネ、ギュンドアン、グリーリッシュ
FW:ハーランド

負傷者:なし
出場停止者:なし

出場停止者、負傷者ともになし。フィットネスに問題を抱えていたウォーカーも前日のチームトレーニングに参加しており、万全のスカッドで大一番に臨めるはずだ。

システムに関しては攻撃時にセンターバックのストーンズをロドリの脇に上げる可変式の[3-2-4-1]の採用が濃厚だ。スタメンは前述の11名を予想するが、DFアケやMFフォーデン、FWマフレズらの起用も考えられる。

◆インテル◆
【3-5-2】
▽予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.

GK:オナナ
DF:ダルミアン、アチェルビ、バストーニ
MF:ダンフリース、バレッラ、ブロゾビッチ、チャルハノール、ディマルコ
FW:ジェコ、ラウタロ・マルティネス

負傷者:MFムヒタリアン、FWホアキン・コレア
出場停止者:なし

出場停止者はいない。負傷者に関しては共に負傷離脱していたムヒタリアンとコレアがトレーニング復帰したが、いずれもスタートからの起用は難しいようだ。

システムはメインシステムの[3-5-2]の採用で間違いない。スタメンはムヒタリアンのベンチスタートが濃厚であるため、バックラインと中盤は前述のメンバーの起用が確実だ。注目はラウタロの相棒で、直近のコンディションではルカクがハイパフォーマンスを継続しているが、より攻守のバランスで勝る古巣対戦のベテランストライカーの継続起用が見込まれる。

★注目選手
◆マンチェスター・シティ:MFロドリ
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ベンチで味わった屈辱を晴らす決勝に。今回の大一番では得点王確実のハーランドや司令塔デ・ブライネ、戦術の要であるストーンズに注目が集まるところだが、シティのオーガナイザーのパフォーマンスに注目したい。

加入4年目のシティで最も替えが利かない選手の一人となった191㎝の大型ピボーテは、今季ここまで公式戦55試合に出場。ポジション争いのライバルと目されたMFフィリップスの低調な出来によって、指揮官は多くの試合で同胞MFをほぼフル稼働させている。

卓越した戦術眼とポジショニングセンスに、シーズンを重ねるごとにフィジカルの力強さを増す26歳は、中盤の底から的確な配球、セカンドボールの回収、フィルター役と難しい役割を事もなげにこなし、インサイドハーフに加え、多才なサイドバックやセンターバックに自由を享受させる黒子の役割が光る。さらに、攻撃時にはパワフルなミドルシュート、セットプレーのターゲットでも存在感を放つ。

現在は指揮官から最も信頼を受けるロドリだが、2020-21シーズンのチェルシーとのCLファイナルではシーズンを通して主力として起用されながらも、準々決勝2ndレグに続いて決勝では出場なしに終わり、ベンチでチームの敗戦を見守る屈辱を味わった。それだけに、今回の大一番に懸ける気持ちは誰よりも強いはずだ。

試合ではセンターバックと共に相手2トップに制限をかけつつセカンドボールの回収役、攻撃では相手の守り方次第ではあるが、ストーンズやギュンドアンと共にボールの循環の中心を担い、クリーンなパスを前線の選手に効果的に届けたい。

◆インテル:FWラウタロ・マルティネス
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エース、カピターノとしてチームを優勝に導けるか。守勢が見込まれる今回の決勝においては、ハーランドと対峙するアチェルビや守護神オナナら守備陣のハイパフォーマンスが必須となるが、やはりエースストライカーに注目したい。

加入3年目以降はセリエAで3シーズン連続15ゴール以上を記録し、今シーズンも得点王には及ばなかったものの、21ゴールで3位フィニッシュに貢献したネッラズーリの絶対的なエース。ただ、対戦相手のレベルが上がるCLの舞台では今季も12試合3ゴールとやや物足りない数字にとどまる。それでも、コッパ・イタリアやスーペル・コッパといったタイトルが懸かる大一番では決定的な仕事を果たしており、この一戦においても勝負強さを発揮することが求められる。

試合を通してボールを握られる展開が続く中、チームとしてはジェコやルカクを狙ったロングボール、自陣でパスを引っかけた際のロングカウンターが攻撃の軸となる。その中で中盤に落ちての引き出し役、ハイラインの背後を狙う動きがメインとなるが、ウォーカーやルベン・ディアス、ロドリといったタフな守備者を相手にアルゼンチン代表FWがどこまで優位に進められるかがインテル勝利のカギを握る。

先のカタール・ワールドカップではチームとして優勝を果たしたものの、個人としては今回の対戦相手であるFWアルバレスに主役の座を奪われており、今回のファイナルでは自らが主役となって溜飲を下げたい。

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優勝争うアーセナルとシティでプレーしたアデバヨール氏、タイトル争いに言及する中、アーセナルのエースに「正直大ファンではない」

今シーズンは最終盤までプレミアリーグ優勝争いをしているアーセナル。クラブOBがタイトル争いに言及した。イギリス『ミラー』が伝えた。 2003-04シーズンの優勝を最後に、リーグタイトルがないアーセナル。20年間タイトルがない中、昨シーズンはマンチェスター・シティと争い、2位フィニッシュとなった。 そんな中で迎えた今シーズンもシーズン序盤から調子を維持。首位に立っていた時期もあった中、リバプール、シティとの三つ巴の争いがシーズン終盤にかけても行われている。 暫定的に首位に立っているアーセナルだが、そのチームを牽引する1人がドイツ代表FWカイ・ハヴァーツ。今シーズンから加入したハヴァーツは、プレミアリーグ34試合で12ゴール6アシストを記録している。 トッテナムとの“ノースロンドン・ダービー”でもゴールを決めていたハヴァーツ。6500万ポンド(約128億円)の価値に懐疑的な目を向けられることもあるが、クラブOBであるエマヌエル・アデバヨール氏は評価しつつも、好きではないとした。 「彼はよく適応していると思う。ただ、正直に言って、私はこの選手の大ファンではない」 「彼はそれほど強くはないし、アーセナルのようなチームの前線でプレーしている時は…何よりもまず強くなければならず、賢くなければならない。足の使い方がとても上手い」 「フットボールはゲームであり、ゴールを決めればヒーローとなり、ゴールを決めなければヒールになる。もし、彼が得点できずにアーセナルが負ければ、ファンは満足しないだろう」 「ただ、もし彼がシーズンの終わりにチームのためにやっているように、ゴールを決めてチームに勝利をもたらすことができれば、彼はヒーローになるだろう」 一方で、自身がプレーしたシティも優勝争い真っ只中。4連覇を目指す状況であり、試合数が少ないためにアーセナルを自力で逆転することが可能だ。 優勝を争う両クラブを知るアデバヨール氏。アーセナルの強さを認めながらも、シティほど勝利に確信が持てないと率直な見解を述べた。 「アーセナルではどんなことも可能だ。なぜなら、アーセナルがどれほど優れたプレーができるかを我々はみんな知っている。このチームは非常に若く、非常に才能のあるチームだ」 「しかし、彼らが9ポイントを獲得できると確信しているだろうか?よくわからない。でも、何でも起こる。数週間前、彼らがホームでアストン・ビラに負けたのを見た」 「一方で、マンチェスター・シティが次の20試合に勝てるか問われれば、私はイエスと答えるだろう。彼らは勝てると証明した。アーセナルは益々良くなり、強くなっているように見えるが、最後の3試合で勝てるかどうかは分からない」 2024.04.30 21:25 Tue

鈴木唯人が5戦3ゴール4アシストで大暴れ、シティやリバプールなど12クラブが視察し今夏ステップアップか?

デンマークで躍動するU-23日本代表MF鈴木唯人(22)が今夏ビッグクラブに狙われることになるようだ。 鈴木は、2022-23シーズンはストラスブールに半年間レンタル移籍した中、今シーズンは清水エスパルスから完全移籍でブレンビーに加入した。 すると、デンマークで躍動。スーペルリーガのレギュラーシーズンでは16試合で5ゴール2アシストを記録したが、優勝を争うチャンピオンシップラウンドに入るとさらに凄みが増し、5試合で3ゴール4アシストとチームのタイトル争いで大きな貢献を見せている。 特に、優勝を争っているミッティラン戦(4/21)では2ゴールで勝利に貢献。28日のノアシェラン戦でもゴールを決め、チャンピオンシップラウンドでは5試合連続でゴールとアシストで得点に絡んでいる。 出色の活躍を見せている鈴木には多くの注目が集まっているとのこと。デンマーク『bold』によると、ミッティラン戦にはマンチェスター・シティ、リバプール、トッテナム、ナント、アヤックス、シュツットガルト、ウニオン・ベルリン、レアル・ソシエダ、ホッフェンハイム、ヘンク、ヴォルフスブルク、パルマと12クラブが視察に来ていたようだ。 また、あるクラブはフットボールディレクターが訪れていたとのこと。ブレンビーのフットボールディレクターを務めるカルステン・V・イェンセン氏はコメントした。 「彼らがどこからその情報を入手したのかはわからない。ただ、もちろん私はブレンビーを訪れるクラブを見てきたし、そこにいるクラブのいくつかは見覚えのあるものだ」 「しかし、それとは関係なく、鈴木は日常では見られない才能を持った熟練した選手だ」 「我々は彼を残留させたいと思っているが、この業界では絶対にないとは言えない。もちろん目標は、次に移籍する前にもう少し長くブレンビーに残ってもらうことだ。来シーズンもブレンビーでプレーしてもらいたい」 鈴木はブレンビーと2027年6月30日までの契約を結んでいる状況。市場価値も上昇しているが、自身もプレーしたU-23日本代表はパリ・オリンピック出場決定に王手をかけた状況。五輪本大会に出場し活躍したとなれば、さらに価値は向上し、より獲得レースは激しくなりそうだ。 <span class="paragraph-title">【動画】鈴木唯人がドリブル突破からの技ありゴールで2戦連発!!</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="da" dir="ltr"> <a href="https://twitter.com/BrondbyIF/status/1784874193932218769?ref_src=twsrc%5Etfw">April 29, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script>。 2024.04.29 21:45 Mon

「本当に大変だった」アウェイでフォレストに勝利のシティ、グアルディオラ監督は優勝争うアーセナルに「彼らが勝ち点を失うことはない」

マンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督が、ノッティンガム・フォレスト戦を振り返った。クラブ公式サイトが伝えた。 28日、シティはプレミアリーグ第35節でアウェイでフォレストと対戦した。 プレミアリーグ優勝争い中のシティ。負けられない試合が続く中、フォレスト相手には苦しい戦いに。それでも32分にヨシュコ・グヴァルディオルがネットを揺らすと、後半には復帰したアーリング・ハーランドがゴール。0-2で勝利した。 苦しい戦いにもなりながら、しっかりと勝利した中、運もあったと振り返った。 「本当に大変だった。昨シーズンは引き分けてもいたし、プレーも今日よりはずっと良かった」 「我々がここに来た時の状況を知っていたので、これから起こる試合のことはわかっていた」 「ピッチがとても乾いていたことはとても幸運だった。チャンスばあれば、ピッチの状態が良ければ、彼らは得点できていただろう」 「それに関して、我々は本当に信じられないほど幸運だった。我々は苦しんだが、後半にマテオ・コバチッチが出場し、そこにベルナルド・シウバが絡んでからは、我々はずっと良くなった」 また、試合前には優勝を争うアーセナルがトッテナムとのノースロンドン・ダービーで勝利。ライバルの敗戦を期待しながらも、最後まで勝ち続けなければいけないと振り返った。 「我々は彼らが負けることを望んでいるが、彼らの行動をコントロールはできない」 「彼らは良い結果を残した。残り4試合だ。彼らが勝ち点を失うことはないと思っている」 「我々は何をしなければならないかを正しく理解している」 2024.04.29 11:25 Mon

フォレスト戦負傷交代の守護神エデルソンに重傷の可能性…肩を固定しスタジアムを後に

ブラジル代表GKエデルソンが左肩を負傷した。 エデルソンは28日に行われたプレミアリーグ第35節ノッティンガム・フォレスト戦に先発出場したが、前半で相手DFウィリー・ボリと接触した際に左肩を負傷。ハーフタイムにGKオルテガとの交代を余儀なくされた。 この試合を2-0の勝利で飾り、暫定首位のアーセナル追走に成功したジョゼップ・グアルディオラ監督は、試合後のインタビューで「エデルソンのケガは良くないようだ。明日、ドクターに診てもらうことになるだろう」とコメント。 また、イギリス『スカイ・スポーツ』の公式SNSでは、負傷箇所の左肩に固定器具を装着した姿でスタジアムを後にする様子が確認されている。 2024.04.29 07:30 Mon
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