ローマがディバラ土壇場PK弾でEL出場権確保! スペツィアはヴェローナとの残留プレーオフへ《セリエA》
2023.06.05 06:31 Mon
セリエA最終節、ローマvsスペツィアが4日にスタディオ・オリンピコで行われ、ホームのローマが2-1で勝利した。
ミッドウィークに行われたセビージャとのヨーロッパリーグ(EL)決勝にPK戦の末に敗れ、悲願のEL初制覇を逃した失意のローマ。今シーズンのホーム最終戦では、残留圏内ギリギリの17位スペツィアを相手に、リーグ8戦ぶりの白星での6位フィニッシュ、EL出場権確保を狙った。
サスペンションでベンチ入り禁止となったモウリーニョ監督はセビージャ戦から先発5人を変更。GKをスヴィラールに代えたほか、ボーヴェやエル・シャーラウィ、ベロッティを起用。並びを[4-2-3-1]に変更した。
満員のオリンピコの声援を後押しに力強い入りを見せたかったローマだったが、いきなり出ばなを挫かれる。6分、スペツィアのFKの二次攻撃からボックス手前右のブラビアに強烈なシュートを打たれると、ファーにフリーで飛び込んだニコラオウにドンピシャのヘディングシュートを叩き込まれた。
早々にビハインドを背負って苦しくなったローマはすぐさま反撃を開始。ディバラとペッレグリーニを起点にアタッキングサードでアクセントを付けると、15分には波状攻撃からエル・シャーラウィがボックス手前で鋭いミドルシュートを放つ。だが、これは惜しくもクロスバーを叩いた。
それでも、焦れずに攻め続けるジャッロロッシは前半終了間際に追いつく。43分、左サイド深くでのスローインの流れからザレフスキが右足インスウィングでゴールへ向かうクロスを供給。ゴール前で反応したペッレグリーニとボーヴェがスクリーンの役割を担うと、クロスがそのままゴール右隅へ決まった。
苦しみながらも1-1のイーブンで試合を折り返したローマ。後半はチェリクに代えてディエゴ・ジョレンテを投入し、[3-4-3]に並びを変えてきた。
後半もキックオフ直後こそバタついたものの、徐々に試合の流れを掴むと、54分にはザレフスキが右サイドで上げたクロスにファーでフリーのペッレグリーニが飛び込むが、ボレーシュートを枠に飛ばせない。
徐々に試合が膠着し始める中、64分にはボーヴェとベロッティを下げてマティッチとエイブラハムの主力を投入。この交代直後にはボックス内に抜け出したディバラに絶好機も、左足のシュートはわずかに枠の右へ外れた。
均衡が保たれたまま試合は後半半ばに突入。すると、他会場で7位のユベントスが先制したとの情報が入り、ローマはEL出場権獲得へ勝利が絶対条件に。そして、チームはここからリスクを冒して前に出るが、大きなアクシデントが発生。
背後へのランニングの際にDFアンパドゥと接触したエイブラハムが左ヒザを負傷。じん帯損傷などの重傷の可能性が高いイングランド代表FWはストレッチャーカーに乗せられてピッチを後に。これを受け、ローマベンチはスピナッツォーラと共に後ろの枚数を削ってワイナルドゥムを投入した。
その後、専守防衛のスペツィアに対して猛攻を仕掛けるも、ディバラの決定的なシュートがGKズートの驚異的なセーブに阻まれるなどゴールが遠い。だが、オリンピコの大声援を後押しに最後まで戦うローマは88分、ボックス内に抜け出したエル・シャーラウィがDFアミアンのファウルを誘ってPK獲得。そして、EL出場権が懸かるこのPKを百戦錬磨のディバラがきっちり決め切った。
このプレーで2枚目のカードをもらったアミアンが退場となったものの、スペツィアはヴェローナとの残留プレーオフ回避へここから前がかって攻めてくる。これに対して、ローマは再三のカウンターチャンスをモノにできなかったが、何とかリードを守り切った。
そして、リーグ戦8試合ぶりの勝利でEL決勝敗戦の悪夢を払しょくしたローマが、6位でのEL出場権獲得に成功。敗れたスペツィアは11日に残留を懸けた大一番に臨むことになった。
ミッドウィークに行われたセビージャとのヨーロッパリーグ(EL)決勝にPK戦の末に敗れ、悲願のEL初制覇を逃した失意のローマ。今シーズンのホーム最終戦では、残留圏内ギリギリの17位スペツィアを相手に、リーグ8戦ぶりの白星での6位フィニッシュ、EL出場権確保を狙った。
サスペンションでベンチ入り禁止となったモウリーニョ監督はセビージャ戦から先発5人を変更。GKをスヴィラールに代えたほか、ボーヴェやエル・シャーラウィ、ベロッティを起用。並びを[4-2-3-1]に変更した。
早々にビハインドを背負って苦しくなったローマはすぐさま反撃を開始。ディバラとペッレグリーニを起点にアタッキングサードでアクセントを付けると、15分には波状攻撃からエル・シャーラウィがボックス手前で鋭いミドルシュートを放つ。だが、これは惜しくもクロスバーを叩いた。
その後は70%のボール支配率で相手を自陣に押し込んだローマ。後ろ重心で中央の危険なスペースを消す相手に外回りの攻撃を強いられ、なかなか決定機まで持ち込めず。また、得意のセットプレーも相手の身体を張った守備にことごとく撥ね返される。
それでも、焦れずに攻め続けるジャッロロッシは前半終了間際に追いつく。43分、左サイド深くでのスローインの流れからザレフスキが右足インスウィングでゴールへ向かうクロスを供給。ゴール前で反応したペッレグリーニとボーヴェがスクリーンの役割を担うと、クロスがそのままゴール右隅へ決まった。
苦しみながらも1-1のイーブンで試合を折り返したローマ。後半はチェリクに代えてディエゴ・ジョレンテを投入し、[3-4-3]に並びを変えてきた。
後半もキックオフ直後こそバタついたものの、徐々に試合の流れを掴むと、54分にはザレフスキが右サイドで上げたクロスにファーでフリーのペッレグリーニが飛び込むが、ボレーシュートを枠に飛ばせない。
徐々に試合が膠着し始める中、64分にはボーヴェとベロッティを下げてマティッチとエイブラハムの主力を投入。この交代直後にはボックス内に抜け出したディバラに絶好機も、左足のシュートはわずかに枠の右へ外れた。
均衡が保たれたまま試合は後半半ばに突入。すると、他会場で7位のユベントスが先制したとの情報が入り、ローマはEL出場権獲得へ勝利が絶対条件に。そして、チームはここからリスクを冒して前に出るが、大きなアクシデントが発生。
背後へのランニングの際にDFアンパドゥと接触したエイブラハムが左ヒザを負傷。じん帯損傷などの重傷の可能性が高いイングランド代表FWはストレッチャーカーに乗せられてピッチを後に。これを受け、ローマベンチはスピナッツォーラと共に後ろの枚数を削ってワイナルドゥムを投入した。
その後、専守防衛のスペツィアに対して猛攻を仕掛けるも、ディバラの決定的なシュートがGKズートの驚異的なセーブに阻まれるなどゴールが遠い。だが、オリンピコの大声援を後押しに最後まで戦うローマは88分、ボックス内に抜け出したエル・シャーラウィがDFアミアンのファウルを誘ってPK獲得。そして、EL出場権が懸かるこのPKを百戦錬磨のディバラがきっちり決め切った。
このプレーで2枚目のカードをもらったアミアンが退場となったものの、スペツィアはヴェローナとの残留プレーオフ回避へここから前がかって攻めてくる。これに対して、ローマは再三のカウンターチャンスをモノにできなかったが、何とかリードを守り切った。
そして、リーグ戦8試合ぶりの勝利でEL決勝敗戦の悪夢を払しょくしたローマが、6位でのEL出場権獲得に成功。敗れたスペツィアは11日に残留を懸けた大一番に臨むことになった。
ローマの関連記事
セリエAの関連記事
|
ローマの人気記事ランキング
1
「僕はスペイン人」18歳ハイセンが母国オランダに決別…2月にスペイン国籍取得でU-21代表デビュー
ローマDFディーン・ハイセン(18)が自らのアイデンティティを語った。オランダ『Voetbal International』が伝えている。 セリエAでメキメキ頭角を表す197cmの両利きセンターバック・ハイセン。16歳でマラガからユベントスへ移籍し、トップ昇格の今季は後半戦からローマへ武者修行…順調に出場機会を得ている。 そんなハイセン、U-17オランダ代表の一員として2022年にU-17欧州選手権準優勝などなど、これまでは世代別オランダ代表の常連。 しかし、今回の代表ウィークはU-21スペイン代表に招集…元アヤックスの父ドン・ハイセン氏を含めて一家揃ってオランダ出身だが、自身が5歳の時にスペイン・アンダルシア州へ移住し、今年2月にはスペイン国籍を取得しているのだ。 そして、21日に行われたU-21スロバキア代表との国際親善試合でラ・ロヒタ(世代別スペイン代表の愛称)デビュー。スペイン『マルカ』のインタビューでは「僕はスペイン人」と明言した。 「そうだね。僕は自分がスペイン人だと感じているよ。5歳からマラガで育ち、今回スペイン代表の一員になれて嬉しい。いずれスペイン代表でトロフィーを勝ち取りたいよ」 ハイセンをDFヴィルヒル・ファン・ダイクやDFステファン・デ・フライ、DFマタイス・デ・リフトらに続く新時代のディフェンスリーダーと捉えていたオランダ側から見れば、今回の所信表明は痛い。 2024.03.26 16:35 Tue2
ローマが新スタジアム計画を発表…目玉は欧州最大のクルヴァ・スッド
ローマが新スタジアムの計画を発表した。 ローマは1953年の開場以来、ラツィオと共にスタディオ・オリンピコを本拠地として使用してきた。しかし、幾度か修繕や改修は行っているものの、老朽化が否めないこともあり、クラブは以前から新スタジアム建設への動きを進めていた。 ただ、“地面を掘れば遺跡にあたる”とも言われる「永遠の都」特有の事情もあり、その計画はなかなか進まずにいたが、ライアン・フリードキン副会長とリナ・スルークCEOとローマ市長のロベルト・グアルティエリ氏ら市議会の代表者との会談を経て、新スタジアムの計画を発表した。 『YouTube』での新スタジアムのイメージ動画と共にクラブは今回の計画を以下のように説明している。 「ライアン・フリードキン副会長とリナ・スルークCEOを代表とするASローマのトップマネジメントは、本日、ローマ市長ロベルト・グアルティエリ氏と会談し、クラブの新スタジアムのエキサイティングな計画について話し合いました」 「会議では、プロジェクトの革新性と、フットボールファンと地域社会の両方に約束される数多くのメリットに対する共通の熱意が示されました」 「プロジェクトのビデオプレゼンテーションのリリースは、新しいスタジアムのユニークなビジョンとモダンなデザインを紹介し、熱狂的な反響を呼びました。このビジョンの鍵となるのは、ヨーロッパ最大となる予定の新しいクルヴァ・スッドです。このクルヴァ・スッドは、ASローマのサポーターの揺るぎない情熱の証となるでしょう」 また、フリードキン副会長は、このプロジェクトがクラブだけでなくローマという都市、地域社会においても新たな価値を創造するものになると確信している。 「本日、ローマ市長のロベルト・グアルティエリ氏とお会いし、新しいスタジアムのビジョンを発表できたことを光栄に思います。この素晴らしいスタジアムは、ASローマとそのファンの新しいホームであるだけでなく、ローマ市民全員にとってのランドマークでもあります。ヨーロッパ最大のクルヴァとなる予定の新しいクルヴァ・スッドは、サポーターの情熱とエネルギーを体現する強力な焦点となるでしょう。古典的なローマ建築にインスピレーションを得た象徴的なデザインと最先端の設備を備えたこのスタジアムは、フットボールファンから地元のコミュニティまで、すべての人に世界クラスの体験を提供します」 「ASローマの誇りある管理者として、私たちは、クラブの精神と伝統を体現する空間を創り出すとともに、革新と卓越性の世界的なシンボル、そして環境責任のモデルとなることに尽力しています」 「新スタジアムを環境責任のモデルにするという取り組みは、ローマ市長が指摘したように、クラブの価値観やローマ市のより広範な目標と一致しています」 「両者は、開発のさまざまな側面に焦点を当てる作業グループの設立を含む、プロジェクトを進めるためのロードマップについて話し合い、合意しました。これらのグループは、環境基準とコミュニティの関与に細心の注意を払いながら、プロジェクトがスムーズに進むようにします」 「ASローマとそのリーダーシップは、ファンの体験を向上させるだけでなく、コミュニティと環境にプラスの影響を与えるランドマークを作成することに専念しています。新しいスタジアムプロジェクトは、クラブ、ファン、そしてローマ市の誇りのシンボルとなるでしょう」 <span class="paragraph-title">【動画】ローマの新スタジアム構想が発表!</span> <span data-other-div="movie"></span> <iframe width="640" height="360" src="https://www.youtube.com/embed/RE0m08zRgBo" title=" Towards our new stadium " frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" referrerpolicy="strict-origin-when-cross-origin" allowfullscreen></iframe> 2024.07.25 06:30 Thu3
ジャスティン・クライファートが偉業達成! 史上3人目となる欧州5大リーグ得点者に
ボーンマスの元オランダ代表FWジャスティン・クライファートが偉業を達成した。イギリス『Sport bible』が伝えている。 かつてアヤックスやバルセロナなどで活躍したパトリック・クライファートを実の父親に持つクライファート。 かつて父もプレーしたアヤックスでプロキャリアをスタートした後、2018年にローマ(イタリア)へ完全移籍。ただ、セリエAの名門では定位置奪取とはいかず、RBライプツィヒ(ドイツ)、ニース(フランス)、バレンシア(スペイン)へのレンタル移籍を繰り返した。 そして、今夏の移籍市場でローマからボーンマス(イングランド)に完全移籍していた。 24歳にしてヨーロッパ5大リーグをコンプリートする形となった同選手は、さらに25日に行われたプレミアリーグ第13節のシェフィールド・ユナイテッド戦(3-1で勝利)で偉業を達成。 前半終了間際にエリア外へ飛び出してクリアを試みたGKフォダリンガムからボールを奪い切ったクライファートは角度がないところから無人のゴールへミドルシュートを突き刺し、プレミアリーグデビューから10戦目にして初ゴールを記録。すでにセリエA、ブンデスリーガ、リーグ・アン、ラ・リーガでゴールを決めていたため、今回のプレミアリーグ初ゴールによってヨーロッパ5大リーグすべてでゴールを挙げる偉業達成となった。 なお、これまでヨーロッパ5大リーグすべてでゴールを挙げた選手は、クライファート以前に2人のみ。1人目は元ルーマニア代表FWフロリン・ラドチョウ氏で、同氏は現役時代にミラン、エスパニョール、シュツットガルト、ウェストハム、モナコなどでプレー。 2人目はモンテネグロ代表FWステファン・ヨベティッチ(現オリンピアコス)で、同選手はフィオレンティーナ、マンチェスター・シティ、セビージャ、モナコ、ヘルタ・ベルリンといったクラブでプレーしていた。 2023.11.26 08:30 Sun4
ローマ監督、J・クライファートの放出望まず 「将来を期待する若手の1人」
ローマを率いるパウロ・フォンセカ監督はオランダ代表FWユスティン・クライファート(21)をチームに残したいようだ。 ローマは昨夏にレンタルで獲得したアルメニア代表MFヘンリク・ムヒタリアンの買い取りを目指しているが、保有権を持つアーセナルとの交渉が難航。買い取り額で隔たりが生じており、クライファートの譲渡でムヒタリアンを買い取る憶測が浮上している。 ところが、元オランダ代表FWのパトリック・クライファートを父に持つクライファートの放出はフォンセカ監督の意に反するもののようだ。ポルトガル『Publico.pt』で、クラブとしても将来の主力化が期待される若手だと述べ、放出に否定的見解を示した。 「彼ら(クライファート親子)は違う」 「彼の父親は偉大な選手であり、偉大なストライカーだった。ユスティンも父親と同じくらい優れている選手だ」 「彼はローマが将来を期待する若手の1人だ」 クライファートは2018年にアヤックスから加入。今季はここまで公式戦27試合に出場して7ゴール2アシストを記録している。 2020.06.16 16:00 Tue5