【リーグ・アン日本人選手】最終戦で南野vsオナイウの日本人対決! 伊東は先制点起点も逆転負け…

2023.06.04 06:05 Sun
Getty Images
リーグ・アン最終節が今週末に行われた。
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今シーズンのリーグ・アンにはストラスブールのGK川島永嗣に加え、トゥールーズにFWオナイウ阿道、モナコにFW南野拓実、スタッド・ランスにFW伊東純也の3選手が新たに参戦。また、今冬にはストラスブールにMF鈴木唯人が加入した。
この最終節では伊東とオナイウが共に先発出場し、日本人対決が実現。南野は[4-4-2]の左サイドハーフ、オナイウは[3-4-3]の右ウイングでプレーし、同サイドでマッチアップする形となった。

試合は比較的静かな入りとなった中、ホームのモナコでは南野がスタートは内側にポジションを取りながらボールに絡んでいく。10分にはペナルティアーク付近で縦に仕掛けて左足を振るが、これは精度を欠く。一方、オナイウはチームがカウンターを主体に攻める中、最前線に入るチャイビとポジションを変えながら背後を狙った仕掛けで攻撃に関与。前半終盤には味方のシュートにゴール前で反応しコースを変えるヘディングシュートや、ハーフタイム直前にはボックス内に持ち込んで右足を振る場面を作るが、枠に飛ばせない。

ゴールレスで迎えた後半、より勝ち点3がほしいモナコは53分に2枚替えを敢行。ここで南野はMFディオプとの交代でピッチを後にした。一方、後半守勢のトゥールーズは60分に3枚替えを敢行。オナイウはFWラファエル・ハットンとの交代で南野に続いてベンチへ下がった。
その後、試合はオープンな展開の中でトゥールーズがFWアブクラルのゴールで先制するが、モナコも失点直後にFWベン・イェデルのゴールで追いつく。以降はモナコペースで進んだものの、なかなか決定機を決め切れずにいると、94分にはトゥールーズが見事なロングカウンターからFWヒーリーのゴールで土壇場で勝ち越しに成功。そして、試合はこのままタイムアップを迎え、敵地で2-1の勝利を収めたトゥールーズが13位フィニッシュ。敗れたモナコは6位フィニッシュでヨーロッパコンペティション出場権を逃す痛恨の結果に。

伊東はホーム最終戦となったモンペリエ戦で先発出場。11位のランスと12位のモンペリエの中位対決は一進一退の攻防に。その中で序盤は効果的にチャンスに絡めずにいた伊東だが、時間の経過と共に右サイドと中央を行き来しながら中継役やパサーとして存在感を示す。そして、自身の絶妙なスルーパスから演出した決定機の直後に先制点を演出。28分、右CKの場面でキッカーとして正確なクロスを入れると、ニアでDFフォケが頭でフリックしたボールをFWバログンがダイレクトで蹴り込んだ。アシストは付かなかったものの、先制点に絡んだ伊東は以降も鋭い縦への仕掛けで局面を打開するなど上々のパフォーマンスで試合を折り返した。

しかし、後半はランスにとって厳しい展開に。立ち上がりの54分にMFサヴァニエのクロスからFWワイにヘディングで同点ゴールを許すと、直後の59分には自陣ボックス内でのミスからFWノルダンに逆転ゴールを奪われる。さらに、選手交代で流れを変えようと準備をしていた76分にトドメの3点目をワイに決められた。ホーム最終戦で負けられないランスはここから攻撃的なカードを切って最後までゴールを目指したが、逃げ切り態勢に入ったモンペリエを前に徹底マークに遭った伊東もクロス以外で見せ場を作れず。この結果、ホーム最終戦で逆転負けのランスは11位でシーズンを終えることになった。

また、鈴木はロリアンとの最終節で途中出場。1-2のビハインドを背負った状況で5試合ぶりの出場を果たした中、前線と中盤の繋ぎ役としてボールを捌いたものの、決定的な仕事には至らず。敗れたチームは15位で今シーズンを終えることになった。

★伊東純也[スタッド・ランス]
▽6/3
スタッド・ランス 1-3 モンペリエ
◆フル出場

■2022-23シーズン成績
35試合出場、6ゴール6アシスト

★南野拓実[モナコ]
▽6/3
モナコ 1-2 トゥールーズ
◆53分までプレー

■2022-23シーズン成績
18試合出場、1ゴール4アシスト

★オナイウ阿道[トゥールーズ]
▽6/3
モナコ 1-2 トゥールーズ
◆60分までプレー

■2022-23シーズン成績
34試合出場、2ゴール1アシスト

★川島永嗣[ストラスブール]
▽6/3
ロリアン 2-1 ストラスブール
◆ベンチ入りせず

■2022-23シーズン成績
出場0

★鈴木唯人[ストラスブール]
▽6/3
ロリアン 2-1 ストラスブール
◆79分から途中出場

■2022-23シーズン成績
3試合出場、1ゴール

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