【ラ・リーガ最終節プレビュー】上位争い決着で、見どころは降格1枠&ECL出場権争い

2023.06.04 12:00 Sun
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先週末に行われた第37節の結果、レアル・ソシエダの4位フィニッシュと5位のビジャレアルと6位のベティスのヨーロッパリーグ(EL)出場権獲得が決定。さらに、19位のエスパニョールがエルチェに続きセグンダ降格が決定している。

2022-23シーズンを締めくくる最終節では、13位のカディス(勝ち点41)から18位のバジャドリー(勝ち点39)までの6チーム中1チームが降格となる残留争いに最大の焦点が集まる。
その中で降格圏内のバジャドリーと、 14位のヘタフェ(勝ち点41)が対峙する直接対決は残留争いの行方を大きく左右する一戦だ。

今節を迎える時点でバジャドリーは最も厳しい立場にあるが、1ポイント差の16位アルメリア(勝ち点40)との当該成績では上回っており、勝ち点1でも逆転で残留できる可能性を有する。また、17位セルタ(勝ち点40)と3チームの勝ち点が並んだ場合は当該チーム間の勝ち点で劣るセルタが降格となる。対するヘタフェは引き分けで自力での残留が決まるため、無理して勝ちに行くことはなく、この一戦では他会場の動向を意識しながら戦いを進めていく形となるはずだ。

そういった中、前述の直接対決が“談合試合”となった場合、自力での勝ち点奪取が必要となるセルタとアルメリアは、それぞれバルセロナとエスパニョールというカタルーニャ勢との対戦となる。
セルタは王者として勝利でシーズンを締めくくりたいバルセロナを本拠地バライードスで迎え撃つ。前節、マジョルカに3-0の勝利を収めて1シーズンの最多クリーンシート記録(26試合)を更新したチャビのチームは、最終節でタイ記録となるシーズン最少失点記録(18失点)と、ピチーチ獲得を狙うFWレヴァンドフスキが高いモチベーションで臨んでくるはずだ。さらに、MFブスケッツ、DFジョルディ・アルバのラストゲームという重要な意味合いもあり、敵地と言えどもフルパワーでの戦いとなるはずだ。セルタとしては勝ち点1奪取を念頭に堅い試合展開に持ち込みたい。

一方、アルメリアは降格が決定し、プリメーラでの今季ラストゲームを戦うエスパニョールと対戦。序盤と中盤の低迷によって最終節を待たずして降格したエスパニョールだが、直近の3試合ではラージョやアトレティコ・マドリーといった上位陣相手にも粘り強く戦って1勝2分けの3戦無敗と決して侮れない相手だ。とりわけ、来季のレアル・マドリー行きも噂されるFWホセルはサラ賞が懸かっており、危険な相手だ。

また、現状では降格の可能性は決して高くないものの、下位3チームが勝利や勝ち点1を獲得した場合、降格の可能性もある15位のバレンシア(勝ち点41)と13位のカディスは、それぞれベティスと最下位のエルチェと順位が確定している相手とのアウェイゲームとなる。

ヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)出場権争いは、7位のオサスナ(勝ち点50)から10位のラージョ(勝ち点49)までの4チームによって争われる。

その争いで優位に立つオサスナは、9位のジローナ(勝ち点49)とのホームでの直接対決で勝利できれば、悲願の欧州行きが決定する。

また、各種出場権は懸かっていないものの、プライドや獲得賞金に若干の違いがあるマドリード勢の2位争いは最終節までもつれ込んでいる。

前節、FWロドリゴのドブレーテでセビージャを破って2位キープに成功したレアル・マドリー(勝ち点77)は、逆転でのECL出場を目指す8位のアスレティック・ビルバオ(勝ち点50)との最終節に臨む。ホーム最終戦では今季限りでの退団が濃厚なFWアセンシオやDFナチョらを白星で送り出すという目標や、去就が注目されるFWベンゼマの一挙手一投足に注目が集まる。

一方、前節は難敵ソシエダを破って3位以内を確定し、来シーズンのスーペル・コパ出場権を確保したアトレティコは、ビジャレアルとのアウェイゲームで逆転での2位フィニッシュを狙う。

最後に、MF久保建英を擁するソシエダは、10シーズンぶりのチャンピオンズリーグ(CL)出場権を確保した中、試合前から歓喜に満ちたアノエタで11位のセビージャとのホーム最終戦に臨む。ミッドウィークのEL決勝でローマをPK戦の末に破り、最多7度目の優勝を決めて同じく来季CL出場権を決めたセビージャは、さすがに燃え尽きた状態となっており、試合前のパシージョで気持ちよくさせておいて、肝心の試合ではハイインテンシティのプレーでEL王者を撃破したい。そして、シーズン二桁ゴールが懸かる久保には積極果敢な仕掛けでゴールを目指してほしいところだ。

《ラ・リーガ第38節》
▽6/4(日)
《25:30》
マジョルカ vs ラージョ
レアル・ソシエダ vs セビージャ
レアル・マドリー vs アスレティック・ビルバオ
ビジャレアル vs アトレティコ・マドリー
オサスナ vs ジローナ
《28:00》
ベティス vs バレンシア
セルタ vs バルセロナ
バジャドリー vs ヘタフェ
エルチェ vs カディス
エスパニョール vs アルメリア

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【ラ・リーガ第7節プレビュー】今季初のミッドウィーク開催! バスクダービー控えるソシエダは難所メスタージャ攻略目指す

先週末に行われた第6節ではマドリード・ダービーで完敗したレアル・マドリーの開幕連勝が「5」でストップ。代わって昨シーズンの王者バルセロナと進撃のジローナのカタルーニャ勢2クラブが首位と2位に浮上している。 今シーズン初となるミッドウィーク開催となる今節は、次節にバスク・ダービー、来週にチャンピオンズリーグ(CL)第2節を控える8位のレアル・ソシエダが6位のバレンシアのホームに乗り込む一戦に注目。 ソシエダは前節、難敵ヘタフェとホームで対戦。MF久保建英が開始早々にボックス右に抜け出して絶妙な左足のコントロールシュートを流し込み、古巣相手に今季4ゴール目を記録。その後、一度は逆転を許したが、躍動するMFブライス・メンデスが全ゴールを演出する圧巻の活躍をみせ、悩めるFWオヤルサバルのドブレーテなどで最終的に4-3で勝利。公式戦3試合ぶりの白星奪取に成功した。 次節に好調のアスレティック・ビルバオとの今季最初のダービーを控える中で臨む今節は、セビージャやアトレティコ・マドリーを撃破するなど開幕から上々の滑り出しを見せる、バレンシア相手に難所メスタージャ攻略を狙う。次節のダービーを考慮すると、幾つかのポジションでのターンオーバーも想定されるが、替えが利かない日本人エースはヘタフェ戦でフル出場した中でその起用法を注目したい。 開幕節のレアル・マドリー戦での敗戦以降、勝利したすべての試合で複数得点を記録し、4勝1分けの5戦無敗を維持する4位のアスレティックは、ソシエダ戦の敗戦で13位まで順位を落としたヘタフェと対戦。開幕から順調に得点を重ねるエースのイニャキ・ウィリアムズ、FWグルセタらアタッカー陣の活躍で、アウェイ開催のダービーに弾みを付ける勝利を狙う。 レアル・マドリーの開幕連勝ストップによって今季初めて首位に浮上したバルセロナは、16位のマジョルカ相手に6連勝を狙う。前節のセルタ戦では策士ラファ・ベニテスの術中にまんまと嵌って、試合終了まで残り15分を切った段階で2点のビハインドを背負う絶体絶命の窮地に。しかし、チャビ監督の超攻撃的布陣が最終的に功を奏すると、FWレヴァンドフスキのドブレーテに、DFカンセロの値千金の土壇場逆転ゴールによって劇的な3-2の逆転勝利を収めた。 その試合では中盤の要であるMFフレンキー・デ・ヨングが約1カ月の戦線離脱を強いられるアクシデントに見舞われたが、直近のジローナ戦で5失点と守備に問題を抱えるアギーレのチーム相手に、公式戦5戦連発中の主砲を中心とする自慢の攻撃陣の力で押し切りたい。 そのバルセロナに首位の座を奪われた3位のレアル・マドリーは、前節のグラナダ戦で待望のプリメーラ復帰後初白星を挙げた15位のラス・パルマス相手にバウンスバックの勝利を目指す。開幕から公式戦全勝と絶好調だったエル・ブランコだが、前節のアトレティコとのダービーでは1-3の完敗。復帰が見込まれたFWヴィニシウスを直前の体調不良で欠くエクスキューズはあったが、クリスマスツリーへのシステム変更を含むアンチェロッティ監督の失策、ディフェンスラインを中心とする低調なパフォーマンスは敗戦が妥当言えるものだった。この今季初黒星を良い教訓にラス・パルマス戦では本来の力を示したい。 ダービー前は失速も指摘されながらも、宿敵相手に会心の勝利を収めた5位のアトレティコは、11位のオサスナとのアウェイゲームで連勝を狙う。ダービーでは左サイドのFWリーノ、MFサウールを起点にFWモラタとFWグリーズマンの2トップが揃い踏みの3ゴールを挙げ、改めて今季の攻撃の破壊力を示したコルチョネロス。粘り強い守備を信条とし、ビッグクラブにとっても攻略が困難なエル・サダールでの一戦では再びその攻撃陣の爆発に期待したい。 今季の序盤戦において台風の目となっている2位のジローナは、12位のビジャレアルを相手に6連勝を狙う。前節のマジョルカ戦ではFWサヴィオやFWドヴビグといった新戦力の活躍によって5-3の完勝を収めて5連勝を達成した。パチェタ新体制の初陣のアルメリア戦で勝利を収めたものの、以降の公式戦2試合で未勝利というビジャレアルの状態を考えれば、さらなる連勝の可能性は十二分にあるはずだ。 その他では煮え切らない状況が続く17位のセビージャと、今季初勝利を目指すアルメリアの下位対決といったカードにも注目したい。 《ラ・リーガ第7節》 ▽9/26(火) 《26:00》 セビージャ vs アルメリア 《28:30》 マジョルカ vs バルセロナ ▽9/27(水) 《26:00》 アスレティック・ビルバオ vs ヘタフェ ビジャレアル vs ジローナ レアル・マドリー vs ラス・パルマス 《28:30》 カディス vs ラージョ バレンシア vs レアル・ソシエダ ▽9/28(木) 《26:00》 グラナダ vs ベティス セルタ vs アラベス 《28:30》 オサスナ vs アトレティコ・マドリー 2023.09.26 19:00 Tue

【プレミアリーグ第6節プレビュー】今季最初のNLD開催! ビッグ6vs曲者の2カードも

先週末に行われた第5節では難敵ハマーズに逆転勝利のマンチェスター・シティが開幕5連勝を達成。また、リバプールとトッテナムが4連勝、2連勝のアーセナルが2ポイント差で王者をしっかりと追走している。 UEFAコンペティションのグループステージが開幕し、週明けにはEFLカップ(カラバオ)3回戦も控える過密日程の中で行われる今節は、共に4勝1分けと好スタートを切ったノースロンドンの両雄による今シーズン最初のノースロンドン・ダービーが開催される。 アーセナルは前節、2017年以来勝利がなかった鬼門グディソン・パークでエバートンに1-0の勝利。相手の堅守攻略に苦戦を強いられたものの、FWマルティネッリの負傷で途中投入されたFWトロサールが決めた値千金の今季初ゴールを最後まで守り抜いた。さらに、7シーズンぶりの参戦となったチャンピオンズリーグ(CL)初戦ではPSV相手に決定力、守備、切り替えの精度で大きくクオリティの差を見せつけると、2戦連発のトロサールを含む3トップ揃い踏みで4-0の完勝。CLの舞台でもこれ以上ない最高のスタートを飾り、ホーム開催のダービーマッチに大きな弾みを付けた。 対するトッテナムは前節、昇格組シェフィールド・ユナイテッドとホームで対戦。守護神フォダリンガムを中心とする相手の粘り強い守備と、執拗に時間を浪費するしたたかな戦い方、微妙なレフェリングの影響によって大苦戦。後半アディショナルタイム8分まで0-1のビハインドを強いられて今季初黒星やむなしかに思われたが、途中出場のFWリシャルリソンの1ゴール1アシストの圧巻の活躍によって100分のMFクルゼフスキの逆転ゴールによって2-1の劇的過ぎる勝利を収めた。エミレーツ・スタジアムでのダービーでは長らく勝利がないが、このブレイズ戦の勝利と中7日というコンディション面の優位性を武器に宿敵撃破を狙う。 また、今節はそのノースロンドン・ダービーと同じ日曜の同時刻にリバプールvsウェストハム、チェルシーvsアストン・ビラという、ビッグ6と強豪クラブによる激戦必至の2つのカードが開催される。 リバプールは前節、ウォルバーハンプトン相手に敵地で低調な前半の戦いを強いられたが、後半にエースFWサラーが相手のオウンゴールを含む全3ゴールをアシストする圧巻の活躍をみせ、敵地で3-1の逆転勝利を収めた。また、先発全員を入れ替えたヨーロッパリーグ(EL)初戦のLASK戦では同じく低調な前半となったが、FWルイス・ディアスがPK奪取、逆転ゴールを挙げる見事な活躍をみせ、リーグ戦と同じく3-1の逆転勝利。今季の公式戦無敗を継続している。なお、LASK戦で先発出場を飾ったMF遠藤航だが、慣れないメンバー構成の影響などもありポジション奪取に向けたアピールはならず。主力復帰が見込まれるハマーズ戦ではベンチスタートが濃厚だ。 一方、対戦相手のウェストハムはシティと対戦した前節を1-3の逆転負けで今季初黒星を喫したが、直近のELではリバプール同様に積極的なターンオーバーを敢行しながらもホームで3-1の逆転勝利。リバウンドメンタリティを示すと共に、期待の新戦力クドゥスに初ゴールが生まれた点も好材料だ。 チェルシーは前節、ボーンマスとのアウェイゲームをゴールレスドローで終えた。ロベルト・サンチェス、ネトと両守護神の奮闘がハイライトとなった試合において、やはり前線の決定力不足を露呈し、開幕5試合でわずかに1勝とポチェッティーノ新体制での苦境は続く。そういった中、直近のカンファレンスリーグ(ECL)ではレギア・ワルシャワに敗れる波乱はあったものの、開幕から安定して勝利を重ねる智将エメリ率いるアストン・ビラとの一戦は改めて真価が試される試合に。アストン・ビラは今季ここまでニューカッスル、リバプールと強豪クラブとの対戦でいずれも大敗しているが、ブルーズはその2クラブに続き“強者”として難敵撃破なるか。 開幕6連勝を狙う王者シティは、ホームゲームでノッティンガム・フォレストと対戦。前節のウェストハム戦では相手得意のカウンターに屈して先制を許したが、後半に新加入FWドクの初ゴールを皮切りにMFベルナルド・シウバ、FWハーランドと3ゴールを叩き込み、守護神エデルソンの奮闘も光った一戦で鮮やかな逆転勝利。さらに、CL初戦のツルヴェナ・ズヴェズダ戦も思わぬ先制点を許したものの、FWアルバレスの2ゴールの活躍などで同じく3-1の逆転勝利。CL王者の面目躍如となった。ただ、同試合ではベルナルド・シウバがDFストーンズ、MFデ・ブライネ、MFグリーリッシュ、MFコバチッチに続いて負傷者リスト入りしてしまい、今後の過密日程に向けて不安材料に。そのため、フォレスト戦ではドクやMFマテウス・ヌネスといった新戦力に2年目のMFフィリップスら代役候補に今後に繋がるような活躍を期待したいところだ。 公式戦3試合連続3失点以上を喫しての3連敗と苦境のマンチェスター・ユナイテッドは、宿敵シティのレジェンドであるコンパニが率いるバーンリー相手に、連敗ストップと今季初のアウェイ勝利を目指す。リーグ前節はブライトンにホームで1-3の完敗を喫し、得意のホームで初黒星を喫すると、CL初戦のバイエルン戦では試合最終盤のMFカゼミロの2ゴールで意地を見せたものの、新守護神オナナの先制点献上に絡む失策を含む守備の脆さを露呈し、3-4の敗戦となった。 対戦相手のバーンリーはここまで1試合未消化も1分け3敗と厳しいスタートとなっており、その相手に対してアウェイ初勝利を挙げられないと、テン・ハグ監督の立場もやや危ぶまれることになるはずだ。負傷者や規律面の問題で数選手を欠く中、この試合では負傷明けのDFヴァランとMFマウントの復帰が見込まれており、その2選手の復帰を何とか追い風にしたい。 MF三苫薫を擁するブライトンは、前節チェルシーと引き分けたボーンマス相手にリーグ3連勝を目指す。前節はいまや完全に“カモ”にしている赤い悪魔に快勝し、ニューカッスル戦に続く強豪相手の連勝に。ただ、クラブ史上初のELではホームでAEKアテネに2-3の敗戦。苦手とする堅守速攻の相手に、セットプレーとカウンターから今季最多タイの3失点を喫した。その激戦から中2日で臨む一戦では、同じくカウンタースタイルのチェリーズにバウンスバックの勝利を掴めるか。また、AEKアテネ戦ではやや消化不良のパフォーマンスとなった三笘には本来の躍動感あるパフォーマンスと決定的な仕事を期待したい。 その他では直近のCLミラン戦を手堅いドローで終えるなど徐々に復調傾向のニューカッスルが、開幕未勝利のシェフィールド・ユナイテッド相手に今季初のリーグ連勝を狙う一戦や、今季初勝利を狙うエバートン、ルートン・タウンらの戦いにも注目だ。 ◆プレミアリーグ第6節 ▽9/23(土) 《23:00》 クリスタル・パレス vs フルアム ルートン・タウン vs ウォルバーハンプトン マンチェスター・シティ vs ノッティンガム・フォレスト 《25:30》 ブレントフォード vs エバートン 《28:00》 バーンリー vs マンチェスター・ユナイテッド ▽9/24(日) 《22:00》 アーセナル vs トッテナム ブライトン vs ボーンマス リバプール vs ウェストハム チェルシー vs アストン・ビラ 《24:30》 シェフィールド・ユナイテッド vs ニューカッスル 2023.09.23 12:00 Sat

【ラ・リーガ第6節プレビュー】今季最初のマドリードダービー! 久保はタフな古巣ヘタフェ戦

先週末に行われた第5節はレアル・マドリーが持ち味の勝負強さを発揮し、開幕5連勝を達成。また、バルセロナとジローナの好調カタルーニャ勢が揃って4連勝を飾り、首位チームを2ポイント差で追走している。 UEFAコンペティションのグループステージが開幕し、週明けは今シーズン最初のミッドウィーク開催の第7節が控える。その過密日程の中で今節は今季最初のマドリード・ダービーが開催される。 開幕3試合で2勝1分けの上々のスタートを飾った7位のアトレティコ・マドリーだが、前節のバレンシア戦では今季初黒星。前半から攻守に強度高くプレーしたホームチームに劣勢を強いられると、らしくない淡白な守備で失点を重ねた。そこから攻勢に転じたものの、ボールを持たされる展開で効果的な攻めを見せられず、0-3の完敗となった。 さらに、チャンピオンズリーグ(CL)の初戦となったラツィオ戦ではMFバリオスのゴールで先制に成功したが、ウノセロでの勝利目前の後半ラストプレーで相手GKプロベデルにまさかの同点ゴールを許し、悔やまれる1-1のドロー。追加点のチャンスを決め切れなかった以外に悲観すべき面はそれほどなかったが、2戦未勝利でホーム開催のダービーに臨むことになった。 一方、首位のレアル・マドリーは前節、レアル・ソシエダとホームで対戦。前半は古巣対戦のMF久保建英の躍動に手を焼いたが、後半にMFバルベルデのゴラッソで同点に追いつくと、FWホセルの2試合連続ゴールで試合を引っくり返し、2-1の逆転勝利を収めた。 また、CL初戦では初出場ウニオン・ベルリンの堅守に苦しめられたが、ゴールレスドローでの決着濃厚と思われた後半アディショナルタイムにMFベリンガムが値千金の決勝点を奪い、劇的な形でCL初戦を1-0でモノにした。これで開幕からの全勝を継続したエル・ブランコは、最高の形で敵地でのダービーを迎えることになった。 マドリードの2強の潰し合いを期待しつつ、さらなる連勝を目指す2位のバルセロナは、16位のセルタとのホームゲームに臨む。ベティスをホームで迎え撃った前節はFWフェリックスとDFカンセロの初ゴールなどで5-0のマニータの圧勝。続くCL初戦では初出場のロイヤル・アントワープ相手に、フェリックスのドブレーテを含む2ゴール1アシストの圧巻の活躍などで再びマニータの大勝。2試合共に守備の局面では守護神テア・シュテーゲンのパラドンに助けられる場面もあったが、ここに来て新戦力のフィットを含め昨季王者に相応しい安定したパフォーマンスが光る。 ここまで1勝1分け3敗と難しい船出となっているものの、相手の長所を消すことに長けたラファ・ベニテス率いるガリシアの雄との一戦では、直近2試合に続く躍動感のあるパフォーマンスを期待したいところだ。 直近の公式戦2試合未勝利からのバウンスバックを図る11位のソシエダは、勝ち点1差で8位のヘタフェとのホームゲームに挑む。前述のレアル・マドリー戦では久保が古巣相手に圧巻のパフォーマンスを披露したが、後半にさすがの修正力を見せたアンチェロッティのチームに逆転負け。また、久々の大舞台となったCL初戦のインテル戦はMFブライス・メンデスの開始早々のゴールで先制に成功したものの、後半終盤に追いつかれて1-1のドローとなった。 同試合では相手の徹底監視に遭い、ここ数試合に比べて攻撃面での見せ場は少なかった久保だが、その存在が強力な抑止力となるなど、いよいよワールドクラスの領域に足を踏み入れている。今季ここまでバルセロナ、レアル・マドリーの2強相手に善戦を見せたヘタフェは過密日程の中で最も対戦したくないタフな相手だが、ファウルを辞さないソリッドな戦いを得意とする古巣撃破に向けて攻撃を牽引する働きを期待したい。 昨季からメンバーが入れ替わりながらもミチェル監督の下、今季も躍動感あるパフォーマンスが健在のジローナは15位に沈むマジョルカと対戦。堅固な5バックとFWムリキら前線に強烈なタレントを擁する難敵との試合では、FWサヴィオやMFツィハンコフら局面の勝負で優位性をもたらせるアタッカー陣の活躍が必須だ。 前節、FWセルロートの後半アディショナルタイムの劇的決勝ゴールによってパチェタ新体制の初陣を飾った13位のビジャレアルは6位のラージョ相手に連勝を目指す。ミッドウィークのヨーロッパリーグ(EL)ではパナシナイコスに0-2の敗戦を喫するなど未だ本調子にはほど遠いが、難所バジェカスで勝利を収めることができれば、今後に向けて良いきっかけとなるはずだ。 その他ではDFセルヒオ・ラモス再デビューで今季初勝利を挙げた17位のセビージャや、共に今季初勝利が懸かるラス・パルマスvsグラナダの昇格組対決にも注目したい。 《ラ・リーガ第6節》 ▽9/22(金) 《28:00》 アラベス vs アスレティック・ビルバオ ▽9/23(土) 《21:00》 ジローナ vs マジョルカ 《23:15》 オサスナ vs セビージャ 《25:30》 バルセロナ vs セルタ 《28:00》 アルメリア vs バレンシア ▽9/24(日) 《21:00》 レアル・ソシエダ vs ヘタフェ 《23:15》 ラージョ vs ビジャレアル 《25:30》 ベティス vs カディス ラス・パルマス vs グラナダ 《28:00》 アトレティコ・マドリー vs レアル・マドリー 2023.09.22 19:00 Fri

【CLグループ開幕節プレビュー②】バイエルンvsユナイテッド、久保が昨季準Vのインテルと対戦

チャンピオンズリーグ(CL)のグループステージ開幕節が20日に開催される。ここでは開幕節2日目となるグループA~Dの戦いを展望していく。 ◆突破候補が初戦で激突~グループA~ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2023/get202300919_9_tw.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> グループAでは突破候補のバイエルンとマンチェスター・ユナイテッドが初戦で激突する。ここを制したチームが主導権を握ってグループテージを戦えることが予想される。 昨季、マンチェスター・シティの前にベスト8敗退となったバイエルンは、懸案だったストライカーのポジションにFWケインを獲得。早速ブンデスリーガでは4ゴールを記録して格の違いを見せ付けている。直近の開幕4連勝を懸けたレバークーゼン戦では追加タイムのPK被弾で同点に追いつかれてしまったが、良好な試合内容が続いており順調なスタートを切っている。CLでもその流れのままいきたいところだ。 一方、2季ぶりCL参戦のユナイテッドは守護神をデ・ヘアからオナナに変更。ストライカーには大器のホイルンドを迎え、中盤にはMFマウントを獲得した。各セクションに好補強を敢行できた中、開幕したプレミアリーグではやや低調な試合が続いている。直近のブライトン戦ではアグレッシブな姿勢を出したものの、守備に甘さが出てしまいオールド・トラフォードで3失点完敗。嫌な形でCL開幕となったが、切り替えられるか。 ユナイテッドの躓きを狙いたいトルコ王者ガラタサライは、FWザハ、MFツィエク、MFデミルバイ、DFアンヘリーニョ、DFダビンソン・サンチェスと実力者を多数確保。昨季トルコリーグで22ゴールの主砲イカルディを軸に攻撃面では計算できそうだ。まずは初戦のコペンハーゲン戦を制したい。 【グループA】 ▽9/20(水) 《25:45》 ガラタサライ vs コペンハーゲン 《28:00》 バイエルン vs マンチェスター・ユナイテッド ◆7季ぶり出場のアーセナルはPSVと対戦~グループB~ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2023/get202300919_9_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 昨季は惜しくもシティに競り負けてプレミアリーグ2位に終わったアーセナル。7シーズンぶりのCL出場とした中、開幕したプレミアリーグでは4勝1分けスタートと順調な滑り出しを見せた。とりわけMFライスが早くもチームに欠かせない存在となり、攻守に活躍。直近のエバートン戦では苦手のグディソン・パークを攻略した。FWマルティネッリの負傷は痛いが、そのエバートン戦では代わって入ったFWトロサールが結果を出しており、選手層の厚みを感じさせる。プレーオフでレンジャーズを下して昨季のリベンジを果たし、本戦出場に繋げたPSVを下し、白星スタートを切れるか。 アーセナルに次ぐ突破候補と見られるヨーロッパリーグ王者セビージャは、ラ・リーガでは3連敗スタートと厳しいシーズンインとなった。しかし、直近のラス・パルマス戦では新加入のFWルケバキオ弾で初勝利。何とか悪い流れを断ち切ってCL初戦のランス戦を迎えている。ただ、対戦相手のランスはセビージャ以上にひどい状況で1分け4敗のリーグ・アン最下位と大きく躓いた。セビージャとしては公式戦連勝として波に乗りたい。 【グループB】 ▽9/20(水) 《28:00》 アーセナル vs PSV セビージャ vs ランス ◆ベリンガム無双中のマドリーが初出場のウニオンと初戦~グループC~ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2023/get202300919_9_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> レアル・マドリーとナポリが突破候補のグループC。初戦ではマドリーがウニオン・ベルリンと、ナポリがブラガと対戦する。 昨季は優勝したマンチェスター・シティの前にベスト4で敗退したマドリー。欧州王座奪還を狙う今季は至宝MFベリンガムを確保。そのベリンガムがラ・リーガ開幕から躍動しており、絶対的エースだったFWベンゼマの存在を忘れさせてくれている。今後、ベンゼマの抜けた穴を感じる局面が訪れる可能性はあるが、飛ぶ鳥を落とす勢いのベリンガムが初戦のウニオン戦でも圧巻のパフォーマンスを見せるかに注目だ。 対するCL初出場のウニオンはDFボヌッチ、MFゴセンス、FWフォラントと経験豊富な実力者を補強。フィッシャー監督の植え付けた堅守速攻スタイルは完成されており、その守備力がマドリー相手にも通用するかが見どころとなる。 昨季はベスト8でミランの前に敗退したものの、33年ぶりにイタリア王者となったナポリ。スパレッティ監督が去り、DFキム・ミンジェが引き抜かれたが、主軸のFWオシムヘン、FWクワラツヘリアは残留と大半の主力を維持できた。ルディ・ガルシア監督はスパレッティ前監督のスタイルを踏襲しており、すんなりとシーズンイン。CL初戦も格下ブラガ相手にしっかりと勝って白星スタートとなるか。 【グループC】 ▽9/20(水) 《25:45》 レアル・マドリー vs ウニオン・ベルリン 《28:00》 ブラガ vs ナポリ ◆久保が昨季準Vのインテルと対戦~グループD~ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2023/get202300919_9_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> グループDではMF久保が牽引するレアル・ソシエダが昨季CL準優勝のインテルと初戦を戦う。昨季はラ・リーガで9ゴールを挙げ、チームを10季ぶりのCLに導いた久保。今季は開幕からさらに凄みを増し、毎試合チームのMOMに輝いている。直近の古巣レアル・マドリー戦でも圧巻のパフォーマンスを見せた中、堅守インテル相手にも違いを見せ付けられるか。 対するインテルは昨季、惜しくも決勝でシティに敗れて準優勝に終わった。しかし、自信を得たチームは今季開幕から絶好調。直近のミラノ・ダービーでは3連勝中だったミランを5発粉砕。開幕4連勝を飾ってCL初戦に向かっている。攻守に隙のない充実した戦いを見せる中、久保を封じて初戦を制すことはできるか。。 【グループD】 ▽9/20(水) 《28:00》 レアル・ソシエダ vs インテル ベンフィカ vs ザルツブルク 2023.09.20 18:00 Wed

【CLグループ開幕節プレビュー①】最激戦区でPSGvsドルトムント、鎌田は堅守アトレティコに挑戦

2023-24シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)グループステージが19日に開幕する。ここでは開幕節1日目となるグループE~Hの戦いを展望していく。 ◆鎌田がアトレティコの堅守に挑戦、日本人対決は実現せず~グループE~ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2023/get202300917_3_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 3クラブに日本人が所属するグループEではFW上田のフェイエノールトとFW古橋、FW前田、MF旗手らを擁するセルティックの一戦で日本人対決が実現するはずだったが、上田がドイツ代表戦で負傷したためお預けとなった。 昨季はレアル・マドリー、ライプツィヒが同居したグループで2分け4敗の最下位に終わったセルティック。古橋は好機がありながらもゴールを奪えず悔しい結果となった。スコットランドリーグでは昨季得点王に輝き、今季も早くも4ゴールと得点を量産しているその決定力を欧州最高峰の舞台でも発揮できるかに注目だ。 そしてフランクフルトからラツィオに活躍の場を移したMF鎌田はアトレティコ・マドリーと対戦する。鎌田はセリエA開幕から先発の座を確保。前々節の王者ナポリ戦では移籍後初ゴールと順調なスタートを切った。チームは直近のユベントス戦に敗れて1勝3敗スタートと躓いたが、CLで切り替えられるか。堅守アトレティコ相手に鎌田がいかようなアクセントを付けるかに注目だ。 対するアトレティコは昨季、まさかのグループステージ最下位で敗退の屈辱を味わった。直近のバレンシア戦ではボールを持たされる展開となって0-3の完敗を喫したが、ラツィオ戦では持ち味のカウンターを出しやすい展開になることが予想される。シメオネ監督が現役時代に在籍していたラツィオとの初戦を制し、今季は手堅くグループステージ突破を狙いたい。 【グループE】 ▽9/19(火) 《28:00》 フェイエノールト vs セルティック ラツィオ vs アトレティコ・マドリー ◆最激戦区幕開け~グループF~ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2023/get202300917_3_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 欧州4大リーグの強豪クラブが組み込まれた最激戦区のグループFでは、パリ・サンジェルマン(PSG)とドルトムントが、ミランとニューカッスルが初戦で相まみえる。 まずはPSGvsドルトムント。昨季はラウンド16でバイエルンに連敗して敗退となったPSG。FWメッシ、FWネイマール、MFヴェッラッティ、DFセルヒオ・ラモスら重鎮がクラブを離れ、ルイス・エンリケ監督が新たに就任して生まれ変わったチームは、直近のリーグ・アンでニース相手に今季初黒星を喫した。良くも悪くもFWムバッペに頼りきりな状態だが、3試合連続2ゴールとチーム復帰後も流石の存在感を見せ付けるエースがドルトムント戦でも躍動となるか。 対するドルトムントも昨季はチェルシーの前にベスト16敗退に終わった。若きチームリーダーだったMFベリンガムが流出した中、ブンデス開幕以降、低調なパフォーマンスが続いている。FWマレンが一人気を吐き、4戦で3ゴールを挙げているものの、直近のフライブルク戦でも一時逆転されるまずい試合運びを露呈した中、相手に退場者が出たことで何とか勝利を掴んだ格好だ。売りの攻撃陣が空回り気味の中、PSG戦で覚醒となるか。 続いてミランvsニューカッスル。ミランは昨季、ライバルのインテルの前にベスト4敗退となった。そのインテルに直近のセリエAでは粉砕され、5失点惨敗となった。セリエA開幕3連勝と好スタートを切った勢いを削がれた格好だが、ニューカッスル戦でバウンスバックとなるか。 一方のニューカッスルは21年ぶりのCL出場。直近のブレントフォード戦で連敗を3で止め、ミラン戦に向かうことができた。選手層の面で厳しいところはあるが、久々のCLをサポーターと共に満喫するためにも初戦を取りたい。古巣対決となるMFトナーリが出場できればさらに盛り上がる一戦となりそうだ。 【グループF】 ▽9/19(火) 《25:45》 ミラン vs ニューカッスル 《28:00》 パリ・サンジェルマン vs ドルトムント ◆2強が2弱と初戦~グループG~ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2023/get202300917_3_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 王者マンチェスター・シティが本命のグループGでは2強2弱の構図となることが予想される。シティはツルヴェナ・ズヴェズダと、シティと共に突破候補のライプツィヒはヤング・ボーイズと初戦を戦う。 まずはシティから。昨季、悲願のCL初優勝を果たしたシティはMFギュンドアンやMFマフレズ、DFラポルテらがクラブを離れ、MFコバチッチやDFグヴァルディオルらが加入。直近のウェストハム戦では新戦力のMFドクが躍動し、移籍後初ゴールもマーク。FWハーランドが早くもプレミアリーグ7ゴールと流石の得点力を発揮している中、CL初戦でも攻撃陣爆発となるか。 昨季、シティにベスト16で敗れたライプツィヒはスイス王者ヤング・ボーイズと対戦。ライプツィヒはMFエンクンク、MFソボスライ、グヴァルディオルをそれぞれプレミアリーグのメガクラブに引き抜かれ、戦力ダウンが心配された。しかし蓋を開ければMFシャビ・シモンズとFWオペンダが大当たりの予感で早くもチームにフィットし、多くのゴールシーンに絡んでいる。ブンデスリーガで3勝1敗と良いスタートを切った中、CLでも白星スタートといきたい。 【グループG】 ▽9/19(火) 《25:45》 ヤング・ボーイズ vs ライプツィヒ 《28:00》 マンチェスター・シティ vs ツルヴェナ・ズヴェズダ ◆バルサが新ベルギー王者アントワープと初戦~グループH~ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2023/get202300917_3_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> グループHではバルセロナとポルトが突破候補。ウクライナ王者シャフタールが割って入れるかが注目され、66年ぶりにベルギー王者となったアントワープは厳しい戦いが予想される。 昨季は死のグループを突破できなかったものの、スペイン王者に返り咲いたバルセロナは初戦、アントワープと対戦。ラ・リーガでは際どい試合を制しつつ4勝1分けスタートと徐々にエンジンがかかってきた。直近のベティス戦では新戦力のFWフェリックスとDFカンセロにゴールが生まれた中、5-0と圧勝。良いチーム状態でCL初戦を迎えており、その勢いを持続したい。 毎シーズン、グループステージ突破を狙えるチーム力を着実に擁するポルトは初戦、シャフタールと対戦。主軸だったMFオタビオがサウジアラビアに引き抜かれたが、主砲FWタレミが残留したのはプラス。何よりセルジオ・コンセイソン監督の堅実なスタイルで大崩れすることは想像できず、今季も決勝トーナメント進出は堅いか。シャフタールとの初戦を制すことができればその可能性は増す。 【グループH】 ▽9/19(火) 《28:00》 バルセロナ vs アントワープ シャフタール vs ポルト 2023.09.19 18:00 Tue
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