大会最多王者セビージャが完勝でユーベ待つ準決勝進出! 自滅ユナイテッドは厳しい内容での敗退に《EL》
2023.04.21 06:01 Fri
ヨーロッパリーグ(EL)準々決勝2ndレグ、セビージャvsマンチェスター・ユナイテッドが20日にサンチェス・ピスフアンで行われ、ホームのセビージャが3-0で快勝。この結果、2戦合計5-2としたセビージャの準決勝進出が決定した。
先週にオールド・トラッフォードで行われた2016-17シーズンの王者であるユナイテッドと、大会最多6度の優勝を誇るセビージャの一戦は、2-2のドロー決着に。ザビッツァーの2ゴールでホームチームが先行も、アウェイチームが後半終盤の2つのオウンゴールで追いついた。
試合を通して守勢を強いられたアウェイでの初戦を望外のドローで終えたセビージャ。さらに、直近のバレンシア戦を2-0の快勝で飾り、メンディリバル新体制4試合無敗を継続。熱狂のホームスタジアムの大きな後押しを期待して臨んだ大一番では1stレグから先発3人を変更。タンギ・ニアンズとオリベル・トーレス、累積警告のモンティエルに代えてヘスス・ナバス、バデ、エン=ネシリを起用した。
一方、楽勝ムードから一転してホームで手痛いドローを喫したユナイテッドだが、先週末のリーグ戦ではノッティンガム・フォレストに2-0の快勝を収めてバウンスバックに成功。難所でのベスト4進出を懸けた一戦に向けては先発4人を変更。累積警告のブルーノ・フェルナンデスの代役にエリクセンを起用したほか、負傷のマルティネスとヴァランの代役にリンデロフとマグワイア、マラシアに代えてダロトを起用した。
立ち上がりから主導権争いが繰り広げられた中、ユナイテッドがやや押し込む形を作り出していたが、相手のミスを突いたセビージャがいきなりの先制点を奪う。
痛恨のミスによって2戦合計スコアで引っくり返されたユナイテッドは、すぐさま反撃を開始。サンチョとアントニーの両ウイングを起点に相手のコンパクトな守備攻略を図る。左サイドでの作りから右で仕留める形を狙うと、23分にはボックス右でフリーのワン=ビサカがシュートを放つが、これはGKボノの正面を突く。
良い形で試合を進めていたセビージャだが、思わぬアクシデントが発生。ハムストリングを痛めたマルコンがプレー続行不可能となり、29分にスソをスクランブル投入。これでグデリとラキティッチが一列ずつポジションを下げた。
この交代によって若干の不安が漂ったセビージャだったが、ボールを引き出しつつ簡単に失わないスソの投入が良い形で機能。前がかるユナイテッドを引っくり返す形で精度の高いカウンターを繰り出して際どい場面を創出していく。
40分には左サイド深くでボールを受けたアクーニャの高速クロスを中央で収めたオカンポスが見事な右足のシュートをゴール右隅へ突き刺す。だが、VARの介入によってアクーニャのオフサイドを取られてしまい、追加点とはならず。それでも、ユナイテッドに反撃の糸口を与えることなくハーフタイムを迎えた。
難しい前半となったユナイテッドはサンチョとワン=ビサカを下げて、負傷明けのラッシュフォードとショーの切り札2人をハーフタイム明けに投入。この交代でダロトが右サイドバックに回った。
切り札投入でここからアウェイチーム反撃の機運高まるが、したたかなホームチームが開始早々に追加点を奪った。47分、右CKの場面でキッカーのラキティッチが右足アウトスウィングの速いボールを入れると、中央でバデが肩口に当てた浮き球のシュートがクロスバーの内側を叩いてゴールネットを揺らした。
出ばなをくじかれたユナイテッドは、勢いづく相手の攻勢を何とか凌ぐと、54分には足を痛めたマルシャルに代えてターゲットマンのヴェグホルストを投入した。
何とか攻撃の糸口をつかみたいユナイテッドだが、なかなか思った形で相手を押し込むことができず。62分にはカゼミロが鋭いミドルシュートを枠に飛ばすが、これはGKボノの好守に遭う。68分には負傷明けのザビッツァーを下げてフレッジを投入した。
ハーフタイムの修正や選手交代も実らず、攻撃が完全に停滞するユナイテッド。攻め切れないまま時間だけが過ぎていくと、後半終盤には信じがたいミスから敗退を決定づける3失点目を喫した。
81分、エリア外に出てロングボールの対応を試みたGKデ・ヘアが完全にダフってしまい、エン=ネシリにボールをかっさらわれる。そして、無人のゴールへ正確なロングシュートを流し込まれた。
その後、一矢報いたいユナイテッドの反撃を危なげなく凌ぎ切ったセビージャが、EL最多王者の実力を遺憾なく発揮するホームでの完勝でユベントスとの準決勝進出を決めた。一方、自滅で完敗のユナイテッドは無念の準々決勝敗退となった。
先週にオールド・トラッフォードで行われた2016-17シーズンの王者であるユナイテッドと、大会最多6度の優勝を誇るセビージャの一戦は、2-2のドロー決着に。ザビッツァーの2ゴールでホームチームが先行も、アウェイチームが後半終盤の2つのオウンゴールで追いついた。
試合を通して守勢を強いられたアウェイでの初戦を望外のドローで終えたセビージャ。さらに、直近のバレンシア戦を2-0の快勝で飾り、メンディリバル新体制4試合無敗を継続。熱狂のホームスタジアムの大きな後押しを期待して臨んだ大一番では1stレグから先発3人を変更。タンギ・ニアンズとオリベル・トーレス、累積警告のモンティエルに代えてヘスス・ナバス、バデ、エン=ネシリを起用した。
立ち上がりから主導権争いが繰り広げられた中、ユナイテッドがやや押し込む形を作り出していたが、相手のミスを突いたセビージャがいきなりの先制点を奪う。
8分、GKデ・ヘアを使ったビルドアップに前線から圧力をかけると、後ろ向きで足元にボールを受けたDFマグワイアをラメラとエン=ネシリで囲んでボール奪取。そのままボックス内に運んだエン=ネシリが難なく左足のシュートを突き刺した。
痛恨のミスによって2戦合計スコアで引っくり返されたユナイテッドは、すぐさま反撃を開始。サンチョとアントニーの両ウイングを起点に相手のコンパクトな守備攻略を図る。左サイドでの作りから右で仕留める形を狙うと、23分にはボックス右でフリーのワン=ビサカがシュートを放つが、これはGKボノの正面を突く。
良い形で試合を進めていたセビージャだが、思わぬアクシデントが発生。ハムストリングを痛めたマルコンがプレー続行不可能となり、29分にスソをスクランブル投入。これでグデリとラキティッチが一列ずつポジションを下げた。
この交代によって若干の不安が漂ったセビージャだったが、ボールを引き出しつつ簡単に失わないスソの投入が良い形で機能。前がかるユナイテッドを引っくり返す形で精度の高いカウンターを繰り出して際どい場面を創出していく。
40分には左サイド深くでボールを受けたアクーニャの高速クロスを中央で収めたオカンポスが見事な右足のシュートをゴール右隅へ突き刺す。だが、VARの介入によってアクーニャのオフサイドを取られてしまい、追加点とはならず。それでも、ユナイテッドに反撃の糸口を与えることなくハーフタイムを迎えた。
難しい前半となったユナイテッドはサンチョとワン=ビサカを下げて、負傷明けのラッシュフォードとショーの切り札2人をハーフタイム明けに投入。この交代でダロトが右サイドバックに回った。
切り札投入でここからアウェイチーム反撃の機運高まるが、したたかなホームチームが開始早々に追加点を奪った。47分、右CKの場面でキッカーのラキティッチが右足アウトスウィングの速いボールを入れると、中央でバデが肩口に当てた浮き球のシュートがクロスバーの内側を叩いてゴールネットを揺らした。
出ばなをくじかれたユナイテッドは、勢いづく相手の攻勢を何とか凌ぐと、54分には足を痛めたマルシャルに代えてターゲットマンのヴェグホルストを投入した。
何とか攻撃の糸口をつかみたいユナイテッドだが、なかなか思った形で相手を押し込むことができず。62分にはカゼミロが鋭いミドルシュートを枠に飛ばすが、これはGKボノの好守に遭う。68分には負傷明けのザビッツァーを下げてフレッジを投入した。
ハーフタイムの修正や選手交代も実らず、攻撃が完全に停滞するユナイテッド。攻め切れないまま時間だけが過ぎていくと、後半終盤には信じがたいミスから敗退を決定づける3失点目を喫した。
81分、エリア外に出てロングボールの対応を試みたGKデ・ヘアが完全にダフってしまい、エン=ネシリにボールをかっさらわれる。そして、無人のゴールへ正確なロングシュートを流し込まれた。
その後、一矢報いたいユナイテッドの反撃を危なげなく凌ぎ切ったセビージャが、EL最多王者の実力を遺憾なく発揮するホームでの完勝でユベントスとの準決勝進出を決めた。一方、自滅で完敗のユナイテッドは無念の準々決勝敗退となった。
セビージャの関連記事
UEFAヨーロッパリーグの関連記事
|
セビージャの人気記事ランキング
1
オカンポスのお尻に触ったラージョの少年サポーターに約100万円の罰金と1年間のスタジアム出禁を求刑
スペイン・スポーツ暴力対策委員会は14日、ラージョの少年サポーターに罰金6000ユーロ(約97万円)と1年間のスタジアム入場禁止処分を科すことを求刑した。 この少年サポーターは5日に行われたラ・リーガ第23節のセビージャ戦で最前列の座席に座っていた中、スローインのためにタッチライン際に立ったルーカス・オカンポスのお尻を触る挑発を行った。 試合が数分中断する事態となったこの件を重く受け止めたスペイン・スポーツ暴力対策委員会は少年が未成年ではあったものの厳罰を求めた格好だ。 2024.02.15 06:00 Thu2
現役時代のシメオネ監督はどんな人物だった? かつての同僚が明かす
アトレティコ・マドリーのディエゴ・シメオネ監督について、現役時代のチームメイトたちが振り返った。スペイン『マルカ』が伝えている。 現役時代セビージャやアトレティコ、そしてインテルなどで活躍したシメオネ氏。特に現在監督を務めるアトレティコには1994年から1997年までの3年間と2003年から2005年1月までの1年半の2度在籍し、公式戦155試合出場29ゴールを記録した。 <div id="cws_ad"><div class="dugout-video dugout-embed-eyJrZXkiOiJKcDZqR25nZCIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0="></div><script type="text/javascript" src="https://embed.dugout.com/v3.1/ultrasoccer.js"></script></div> 監督としてピッチサイドで感情を全面に出したスタイルでチームを鼓舞するシメオネ氏だが、現役時代からこの情熱的なスタイルは一貫したもので、共にプレーした多くの選手たちに大きな印象を与えていたようだ。 アトレティコでのチームメイトだった元スペイン代表DFトニ・ムニョス氏は、選手時代のシメオネ氏の情熱を振り返っている。 「彼は全てにおいて情熱的で、ピッチ上でも自分が感じたことを表現していた。苦しむことを楽しんでいたし、全員に対して高い要求を持っていて、強いパーソナリティのある選手だった」 またムニョス氏は、シメオネ氏の優れた戦術眼が得点に繋がっていたと話す。 「戦術的にもとても優れていた。常に1シーズンで8から14ゴールくらいを決めていたが、それは彼がフリーキックや攻撃参加が上手かっただけでなく、試合を読む力に非常に長けていたからだ」 「彼のフットボールに対する思いはとても大きかった。私にシエスタすらさせてくれなかったよ。常にフットボールについて話していて、寝ていても起こされたものだ」 「彼のウォーミングアップは試合前のホテルから始まっていた。チームメイトに指示をして人を集めて、ランチやディナーの時、気付いたら相手がどういう風にプレーするのかという話をしていた」 またセビージャ時代のチームメイトである元スペイン代表DFマノーロ・ヒメネス氏も、シメオネ氏がピッチ上で見せる姿に感嘆していたと明かし、選手時代から名監督としての片鱗を見せていたと語った。 「彼は熱量に溢れていた。失敗した時には怒り、野心と高い要求を求める選手だった。彼はチームのみんなのリスペクトを勝ち取った。なぜなら、失敗しても自分の足でもう一度立ち上がることのできる、勇気ある選手だったからだ」 「彼はハードワーカーで、自分の持つ全てをピッチで出し尽くし、全てのボールを200%の力で追う、今で言うBox to Box タイプのMFだった」 「アグレッシブさとクオリティを兼ね備え、前線への攻撃参加もできた、完全な選手だった。彼が監督になる姿は容易に想像できた」 「選手の時も監督の時も、エル・チョロ(シメオネ愛称)は誇張して大袈裟に行動したりしない。あれが彼のそのままの生き方なんだ」 「彼はベンチで静かに座っているようなタイプではない。自分のメンタルの強さやウイニング・スピリットを常に示してきた人物で、それは彼のDNAの中にあるものなんだ」 また、同じくセビージャ時代の同僚でチームのCBであったホセ・ミゲル・プリエト氏も、シメオネ氏は選手時代からリーダシップを発揮していたと明かした。 「彼はよく試合の前、失敗はピッチに持ち込まずロッカールームに置いていけと私たちに言ったよ」 「常にフットボールのことを考えていて、その執着にも似た思いは今でも増していると思う」 「試合中は全てのプレーに関わっていたし、サッカーというものを理解していた。優れたMFがいれば、CBの力を引き出すことができる。私たちが活躍できたのは彼のおかげだ」 しかし、そんな情熱的なシメオネ氏だが、抜けている部分もあったとプリエト氏は語る。 「私たちはトレーニングに彼の車に乗って行ったことがあったが、車のタイヤがパンクしていたのにずっと変えていなかったんだ。だから私がタイヤの買い方を教えてやったんだ」 2020.06.10 12:45 Wed3
後半ATの“レモンターダ”、レアル指揮官「前半は監督のせい、後半は選手のクオリティのおかげ」
レアル・マドリーのカルロ・アンチェロッティ監督が、セビージャ戦を振り返った。クラブ公式サイトが伝えた。 17日、ラ・リーガ第32節のセビージャvsレアル・マドリーがサンチェス・ピスファンで行われた。 1位のマドリーと3位のセビージャの上位対決。勝ち点差「12」で行われたこの一戦は意外な展開を見せる。 21分にセビージャがイバン・ラキティッチのゴールで先制すると、25分にはエリック・ラメラのゴールが決まり、2-0と前半で2点をリードする。 2点ビハインドで後半を迎えたマドリーだったが、ここから反撃。50分にロドリゴ・ゴエスが1点を返すも、試合はそのまま終盤へ。しかし、82分にナチョ・フェルナンデスが同点ゴールを決めると、アディショナルタイムにはカリム・ベンゼマが奇跡の逆転ゴール。後半アディショナルタイムに“レモンターダ(逆転)”を達成し、2-3で勝利を収めた。 試合後、アンチェロッティ監督は前半は自分のせいだと反省。ハーフタイムで問題点を修正したとした。 「前半は監督のせいであり、後半は選手のクオリティのおかげだ。我々は心を失っていなかった。前半機能していなかったいくつかの問題点を修正した。前半のカバーはコンパクトではなかった」 「トランジションで2、3回危険に晒され、ポゼッションも正しくはなかった。2つ、3つの問題点を修正した」 一方で、後半の選手たちの出来を称賛。逆転勝利を感謝した。 「前半は疲れていたようにも見えたが、後半は見事な強さを見せた。こういうことは、時々サッカー界では理解されないことがある。また、ジエゴ・カルロスとヴィニシウスのハンドの判定もよくはわからない」 「前半のプレーは理解し難いものだったが、後半は素晴らしいレベルのインテンティと集中力、プレーの姿勢を示た。このチームに驚かされることはない」 「私は後半をとても誇らしく思っている。全ての選手に感謝しなければいけない」 <span class="paragraph-title">【動画】起死回生!ベンゼマの後半AT逆転弾!</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="xsixvMTAr9s";var video_start = 341;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2022.04.18 10:01 Mon4
守護神ボノ移籍のセビージャ、ノルウェー代表GKニーランを獲得
セビージャは20日、RBライプツィヒのノルウェー代表GKエルヤン・ニーラン(32)の加入を発表した。契約期間は2025年6月までの2年間となっている。 ノルウェー代表として46キャップを刻むニーランは、これまでモルデやインゴルシュタット、アストン・ビラなどに在籍。昨年10月、ペーテル・グラーチの負傷を受けてライプツィヒに加入していた。 ただ、ヤニシュ・ブラシュヴィッヒの前に控えに回り、ブンデスリーガ2試合の出場に留まっていた。 セビージャでは守護神だったボノがアル・ヒラルへ移籍。マルコ・ドミトロビッチの控えとしてニーランは迎えられたと見られている。 2023.08.20 22:45 Sun5