先週末に行われた前節は
バルセロナが格下相手に取りこぼした中、マドリード勢が揃って勝利して勝ち点差を縮めた。また、第2集団では
レアル・ソシエダ、ビジャレアルが取りこぼした中、ベティスが勝ち点3を積み上げてトップ4争いは混迷極める。
来週ミッドウィーク開催を控える中、過密日程の中で行われる第30節では首位のバルセロナ(勝ち点73)と、3位の
アトレティコ・マドリー(勝ち点60)による、今季最後の3強によるビッグマッチに大きな注目が集まる。
バルセロナは前節、アウェイでヘタフェと対戦。キケ・フローレス仕込みの粘り強い守備、パススピードを意図的に遅らせるピッチなどホームチームの周到な対策を破ることができず。ジローナ戦に続く2試合連続のゴールレスドローとなった。先日のコパ・デル・レイ準決勝2ndレグの
レアル・マドリー戦を含めると、公式戦3試合連続無得点とここに来て深刻な得点力不足に陥っている。そういった苦境の中で臨む絶好調のコルチョネロスとのホームゲームは、4シーズンぶりのリーグ制覇に向けた最後の試練となる。MFペドリとMFフレンキー・デ・ヨング、FWデンベレの主力3人が今週に入ってチームトレーニングに復帰したことは朗報だが、主砲レヴァンドフスキら湿りがちな攻撃陣のパフォーマンスが勝利のカギを握る。
一方、直近6連勝を含む13戦無敗と、現在のプリメーラで最も好調なアトレティコ。前節はアルメリア相手にミス絡みの失点で一時追いつかれたものの、FWグリーズマンのドブレーテで2-1の勝利。幾つかの決定機を決め切れず、3試合連続の最少得点差での勝利となったが、攻守両面で安定感が光る。さすがに逆転優勝は厳しいものの、3ポイント差のエル・ブランコを抜き去れば、来季のスーペル・コパ出場権を獲得できるため、敵地で不調の首位チームを叩きたいところだ。
そのライバルたちの取りこぼしを期待しつつ、勝ち点3を積み上げたい2位のレアル・マドリー(勝ち点62)は、ホームで12位のセルタ(勝ち点36)と対戦。ミッドウィークに行われたチェルシーとのチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝2ndレグに2-0で勝利し、順当にベスト4進出を決めたアンチェロッティのチーム。来月初旬にコパ・デル・レイ決勝、マンチェスター・シティとのCL準決勝と重要なゲームを控える中、ここからのリーグ4試合は結果を求めつつも、ベテランを中心に主力のコンディション面に気を配りたいところだ。すでにDFアラバの離脱が決定している中、今回のホームゲームではFWアセンシオやDFナチョといった頼もしいバックアッパーの活躍で勝ち切りたいところだ。
シーズン終盤に入ってパフォーマンスに大きな波のある4位のソシエダ(勝ち点51)は、8位のラージョ(勝ち点40)というタフな相手にバスク・ダービー完敗からのバウンスバックを図る。前節のアスレティック・ビルバオ戦では徹底マークに苦しんで見せ場なしに終わったMF久保建英としては、普段以上に気持ちを入れて臨む試合となる。アスレティックのOBであるイラオラ監督率いるラージョは、プレー強度、切り替えの精度が非常に高いチームであり、久保としては相手守備の矢印をうまく外しながら攻撃の起点を担いたい。
そのラ・レアルを3差で追う5位のベティス(勝ち点48)は10位のオサスナ(勝ち点38)と、6位のビジャレアル(勝ち点47)は13位のセビージャ(勝ち点35)といずれもタフな相手と対戦。ベティスでは今週に今季限りでの現役引退を表明した“生ける伝説”であるMFホアキンの一挙手一投足に注目だ。
その他では19位のエスパニョール(勝ち点27)vs16位のカディス(勝ち点31)、最下位のエルチェ(勝ち点13)と、18位のバレンシア(勝ち点27)という熾烈な残留争い直接対決に注目したい。
《ラ・リーガ第30節》
▽4/21(金)
《28:00》
エスパニョール vs カディス
▽4/22(土)
《21:00》
オサスナ vs ベティス
《23:15》
アルメリア vs アスレティック・ビルバオ
《25:30》
レアル・ソシエダ vs ラージョ
バジャドリー vs ジローナ
《28:00》
レアル・マドリー vs セルタ
▽4/23(日)
《21:00》
エルチェ vs バレンシア
《23:15》
バルセロナ vs アトレティコ・マドリー
《25:30》
マジョルカ vs ヘタフェ
《28:00》
セビージャ vs ビジャレアル
