鬼門アンフィールドで2点差追いつかれたアーセナルの連勝が「7」でストップ…それでも守護神の好守で勝ち点1持ち帰る《プレミアリーグ》
2023.04.10 02:43 Mon
プレミアリーグ第30節、リバプールvsアーセナルが9日にアンフィールドで行われ、2-2のドローに終わった。なお、アーセナルのDF冨安健洋は負傷の影響で欠場となった。
現在、8位のリバプール(勝ち点43)は、ミッドウィーク開催となったチェルシーとの悩める名門対決を消化不良のゴールレスドローで終え、辛くも公式戦連敗を「3」でストップ。ただ、逆転でのトップ4フィニッシュはかなり厳しい状況だ。強豪3連戦を締めくくるホームゲームで首位チーム相手に公式戦4試合ぶりの白星を狙ったクロップのチームは、そのチェルシー戦から先発5人を変更。ファン・ダイク、アレクサンダー=アーノルドとロバートソンのバックラインの主力が復帰したほか、フィルミノとヌニェスに代わってサラーとガクポがジョタと共に3トップに入った。
一方、リーグ7連勝で首位をキープするアーセナル(勝ち点72)。直近のリーズ・ユナイテッド戦では長期離脱明けのガブリエウ・ジェズスの復帰後初ゴールを含む2ゴールの活躍で4-1の圧勝を収めた。19シーズンぶりのリーグ制覇に向けた重要な関門となる鬼門アンフィールドでの一戦では、アルテタ監督が選手として戦った2012-13シーズン以来の勝利を狙った。スペイン人指揮官はこの大一番に向けて前節からトロサールに代えてサカを復帰させた以外同じメンバーを継続した。
互いに予想通りの立ち位置や戦い方でテンション高く試合に入った。相手のビルドアップに圧力をかけ合う主導権争いが繰り広げられる中、一瞬の隙を突いたアウェイチームがファーストチャンスをモノにする。
8分、右サイドに開いてボールを受けたホワイトが足を滑らせたロバートソンを振り切って内側でボールを呼び込むサカに縦パスを通す。ウーデゴールとのパス交換でボックス右への侵入を試みたサカへのパスはDFファン・ダイクにカットされるが、内側へのクリアをカットしたマルティネッリがそのままゴール前に持ち込んでDFとGKアリソンの寸前で右足シュートを左隅へ流し込んだ。
一方、攻守両面でなかなかリズムをつかめないリバプールだったが、20分に最初の決定機を作り出す。相手陣内中央でボールを受けたファビーニョからのフィードに反応したロバートソンがフリーでボックス内に抜け出して左足を振るが、これは力が入りすぎて枠の右に外してしまう。
同点とはならなかったものの、徐々にホームチームが相手陣内でのプレーを増やし始めるが、先にゴールを奪ったのはまたしてもアウェイチームだった。28分、自陣でのジンチェンコ、トーマス、ジャカの繋ぎから左サイドで背後を狙うマルティネッリにスルーパスが繋がる。そのままボックス付近まで運んだマルティネッリが狙いすました浮き球のクロスを上げると、DFファン・ダイクとDFロバートソンの間に入り込んだジェズスがピッチへ叩きつけるヘディングシュートをゴール右隅へ流し込んだ。
アウェイチームのこの2点目によって要塞アンフィールドに微妙な空気が流れ始める。ただ、アレクサンダー=アーノルドに対して不必要な接触プレーで小競り合いを起こしたジャカがKOP、リバプールの選手たちの導火線に火をつけてしまった。
42分、相手陣内左サイドでの細かい繋ぎからカーティス・ジョーンズがボックス内に侵入。複数のDFを引き付けて自身を外側で追い越したジョタに絶妙なヒールパスを繋ぐと、ジョタの鋭いプルバックを中央のヘンダーソンがワンタッチでファーに流す。これをサラーが冷静にワンタッチで流し込んだ。
反撃の狼煙を上げるゴールで完全に本来の空気を取り戻したアンフィールドでスウィングするホームチームは、ここから相手を上回る強度、推進力で押し込んでいく。そして、前半アディショナルタイムには再びカーティス・ジョーンズ、ガクポを起点とした厚みのある攻撃からアレクサンダー=アーノルドのクロスに反応したジョタの折り返しのこぼれ球に詰めたヘンダーソンがボックス内で決定機を迎えるが、渾身のシュートは惜しくも枠を外れた。
前半の内に追いつくことはできなかったものの、追い上げムードの中で後半に入ったリバプールが、スタンドからの大歓声を後押しに優勢に試合を運ぶ。すると、52分には左CKの流れからゴール前の混戦でジョタがDFホールディングのファウルを誘ってPKを獲得。しかし、絶好の同点機でキッカーのサラーは先日のボーンマス戦に続いてシュートを枠の左に外してしまう。
このPK失敗で流れが変わるかに思われたが、士気を落とすことなく攻勢を続けるリバプール。56分には左からのクロスが流れたところを回収したサラーに名誉挽回のチャンスが訪れるが、枠を捉えた左足のシュートはGKラムズデールの好守にはじき出される。
押し気味に試合を進める中でゴールを奪うためにもう一押しがほしいホームチームは60分、カーティス・ジョーンズとジョタを下げてヌニェスと共に長期離脱明けのチアゴをピッチに送り出す。そして、後ろ重心のアーセナルを押し込んでハーフコートゲームを展開していく。
依然としてリバプールペースが続くものの、アーセナルの粘りの守備もあって試合は後半半ばを過ぎて完全に膠着。これを受けて両ベンチが動く。ゴールをこじ開けたいクロップ監督はファビーニョを下げてフィルミノを投入し、[4-2-3-1]に並びを変更。対するアルテタ監督はジェズスとウーデゴールを下げてトロサールと共にキヴィオルを同時投入し、[5-4-1]に並びを変えた。
この交代策によって試合最終盤の構図がより明確となった中、勝負手が嵌ったのはリバプールだった。87分、右サイド深くで仕掛けたアレクサンダー=アーノルドがジンチェンコを股抜きでかわしてボックス右ゴールライン際から柔らかなクロスを供給。これをファーに走り込んだフィルミノが頭で流し込んだ。
これが相性のなせる業か2点差を追いついたリバプールは、残り時間で逆転勝利を目指す。そして、6分が加えられた後半アディショナルタイムでは波状攻撃からサラーの左足シュート、セットプレーからヌニェスのヘディングの折り返しをゴール前のコナテが押し込みにかかるが、いずれもGKラムズデールの驚異的な反応にはじき出されて劇的逆転ゴールとはならず。
そして、白熱の一戦は2-2のドロー決着となり、鬼門アンフィールドで2点差を守り切れなかったものの、守護神ラムズデールのビッグプレーで辛くも敗戦を免れたアーセナルは連勝が「7」でストップしたものの、勝ち点1を持ち帰る形となった。
現在、8位のリバプール(勝ち点43)は、ミッドウィーク開催となったチェルシーとの悩める名門対決を消化不良のゴールレスドローで終え、辛くも公式戦連敗を「3」でストップ。ただ、逆転でのトップ4フィニッシュはかなり厳しい状況だ。強豪3連戦を締めくくるホームゲームで首位チーム相手に公式戦4試合ぶりの白星を狙ったクロップのチームは、そのチェルシー戦から先発5人を変更。ファン・ダイク、アレクサンダー=アーノルドとロバートソンのバックラインの主力が復帰したほか、フィルミノとヌニェスに代わってサラーとガクポがジョタと共に3トップに入った。
一方、リーグ7連勝で首位をキープするアーセナル(勝ち点72)。直近のリーズ・ユナイテッド戦では長期離脱明けのガブリエウ・ジェズスの復帰後初ゴールを含む2ゴールの活躍で4-1の圧勝を収めた。19シーズンぶりのリーグ制覇に向けた重要な関門となる鬼門アンフィールドでの一戦では、アルテタ監督が選手として戦った2012-13シーズン以来の勝利を狙った。スペイン人指揮官はこの大一番に向けて前節からトロサールに代えてサカを復帰させた以外同じメンバーを継続した。
8分、右サイドに開いてボールを受けたホワイトが足を滑らせたロバートソンを振り切って内側でボールを呼び込むサカに縦パスを通す。ウーデゴールとのパス交換でボックス右への侵入を試みたサカへのパスはDFファン・ダイクにカットされるが、内側へのクリアをカットしたマルティネッリがそのままゴール前に持ち込んでDFとGKアリソンの寸前で右足シュートを左隅へ流し込んだ。
鬼門攻略に向けて最高の滑り出しを見せた首位チームは、これで落ち着くことなく前から強い圧力をかけ続けて反撃に出たいホームチームをけん制。さらに、要所で相手のプレスを冷静に剥がすと、ジンチェンコの枠を捉えたミドルシュートやサカの正確なクロスにジェズスが飛び込むなど際どい場面を作り出す。
一方、攻守両面でなかなかリズムをつかめないリバプールだったが、20分に最初の決定機を作り出す。相手陣内中央でボールを受けたファビーニョからのフィードに反応したロバートソンがフリーでボックス内に抜け出して左足を振るが、これは力が入りすぎて枠の右に外してしまう。
同点とはならなかったものの、徐々にホームチームが相手陣内でのプレーを増やし始めるが、先にゴールを奪ったのはまたしてもアウェイチームだった。28分、自陣でのジンチェンコ、トーマス、ジャカの繋ぎから左サイドで背後を狙うマルティネッリにスルーパスが繋がる。そのままボックス付近まで運んだマルティネッリが狙いすました浮き球のクロスを上げると、DFファン・ダイクとDFロバートソンの間に入り込んだジェズスがピッチへ叩きつけるヘディングシュートをゴール右隅へ流し込んだ。
アウェイチームのこの2点目によって要塞アンフィールドに微妙な空気が流れ始める。ただ、アレクサンダー=アーノルドに対して不必要な接触プレーで小競り合いを起こしたジャカがKOP、リバプールの選手たちの導火線に火をつけてしまった。
42分、相手陣内左サイドでの細かい繋ぎからカーティス・ジョーンズがボックス内に侵入。複数のDFを引き付けて自身を外側で追い越したジョタに絶妙なヒールパスを繋ぐと、ジョタの鋭いプルバックを中央のヘンダーソンがワンタッチでファーに流す。これをサラーが冷静にワンタッチで流し込んだ。
反撃の狼煙を上げるゴールで完全に本来の空気を取り戻したアンフィールドでスウィングするホームチームは、ここから相手を上回る強度、推進力で押し込んでいく。そして、前半アディショナルタイムには再びカーティス・ジョーンズ、ガクポを起点とした厚みのある攻撃からアレクサンダー=アーノルドのクロスに反応したジョタの折り返しのこぼれ球に詰めたヘンダーソンがボックス内で決定機を迎えるが、渾身のシュートは惜しくも枠を外れた。
前半の内に追いつくことはできなかったものの、追い上げムードの中で後半に入ったリバプールが、スタンドからの大歓声を後押しに優勢に試合を運ぶ。すると、52分には左CKの流れからゴール前の混戦でジョタがDFホールディングのファウルを誘ってPKを獲得。しかし、絶好の同点機でキッカーのサラーは先日のボーンマス戦に続いてシュートを枠の左に外してしまう。
このPK失敗で流れが変わるかに思われたが、士気を落とすことなく攻勢を続けるリバプール。56分には左からのクロスが流れたところを回収したサラーに名誉挽回のチャンスが訪れるが、枠を捉えた左足のシュートはGKラムズデールの好守にはじき出される。
押し気味に試合を進める中でゴールを奪うためにもう一押しがほしいホームチームは60分、カーティス・ジョーンズとジョタを下げてヌニェスと共に長期離脱明けのチアゴをピッチに送り出す。そして、後ろ重心のアーセナルを押し込んでハーフコートゲームを展開していく。
依然としてリバプールペースが続くものの、アーセナルの粘りの守備もあって試合は後半半ばを過ぎて完全に膠着。これを受けて両ベンチが動く。ゴールをこじ開けたいクロップ監督はファビーニョを下げてフィルミノを投入し、[4-2-3-1]に並びを変更。対するアルテタ監督はジェズスとウーデゴールを下げてトロサールと共にキヴィオルを同時投入し、[5-4-1]に並びを変えた。
この交代策によって試合最終盤の構図がより明確となった中、勝負手が嵌ったのはリバプールだった。87分、右サイド深くで仕掛けたアレクサンダー=アーノルドがジンチェンコを股抜きでかわしてボックス右ゴールライン際から柔らかなクロスを供給。これをファーに走り込んだフィルミノが頭で流し込んだ。
これが相性のなせる業か2点差を追いついたリバプールは、残り時間で逆転勝利を目指す。そして、6分が加えられた後半アディショナルタイムでは波状攻撃からサラーの左足シュート、セットプレーからヌニェスのヘディングの折り返しをゴール前のコナテが押し込みにかかるが、いずれもGKラムズデールの驚異的な反応にはじき出されて劇的逆転ゴールとはならず。
そして、白熱の一戦は2-2のドロー決着となり、鬼門アンフィールドで2点差を守り切れなかったものの、守護神ラムズデールのビッグプレーで辛くも敗戦を免れたアーセナルは連勝が「7」でストップしたものの、勝ち点1を持ち帰る形となった。
リバプールの関連記事
プレミアリーグの関連記事
|
|
リバプールの人気記事ランキング
1
浦和がバルサ、リバプールと並ぶ!! 『世界の熱狂的なサポーター5選』に浦和サポーターが選出!
▽世界各国のフットボールシーンにおいて、熱狂的なサポーターを抱えることで知られるクラブがいくつかある。日本を代表する熱狂的なサポーターと言えば、浦和レッズサポーターだが、『Fox Sports』が選ぶ『世界の熱狂的なサポーター5選』に見事選ばれた。 ▽浦和が選ばれた『世界の熱狂的なサポーター5選』には、リーベル・プレート(アルゼンチン)、ガラタサライ(トルコ)、リバプール(イングランド)、バルセロナ(スペイン)が入っており、浦和サポーターは世界でも“熱狂的”なファンで知られるクラブと肩を並べることとなった。 ▽浦和については「Jリーグの20シーズン中、14シーズンで最高の平均入場者数を誇り、サポーターが作る最高のコレオグラフィーがある」と紹介。「次東京に行く際は、埼玉スタジアムでの試合を観て欲しい」と、観戦を勧めている。以下、4クラブのサポーターの特徴を紹介。 ◆リーベル・プレート(アルゼンチン) ▽リーベル・プレートは、アルゼンチンで最もサポーターが多いクラブの1つで、ボカ・ジュニアーズとの激しいライバル関係は有名だ。ロス・ミジョナリオス(億万長者)の愛称でも知られ、ボカ・ジュニアーズとのダービーは、死人が出るほどの激しい試合になるとも言われている。 ◆ガラタサライ(トルコ) ▽ガラタサライは、ファンの大声援が地響きを起こすとも称されるほど。悪名高い「Wellcome to Hell(地獄へようこそ)」というバナーは広く知られている。1993年のマンチェスター・ユナイテッド戦、2001年のパリ・サンジェルマン戦ではサポーターが衝突し、まさに“地獄”となってしまった。 ◆リバプール(イングランド) ▽サポーターを「12人目の男」と考えるリバプール。「You'll Never Walk Alone」の大合唱は有名であり、スタジアムが素晴らしい雰囲気で包まれる。2005年のチャンピオンズリーグ決勝のミラン戦では、ビハインドで迎える後半にサポーターの大声援が選手の背中を後押しし、逆転での優勝に繋がったとも。 ◆バルセロナ(スペイン) ▽かつては「ソシオ」がチームを支えるほど、サポーターとの関係が重要視されているバルセロナ。近年、胸スポンサーを入れるようになったが、それまではサポーターの会員費と入場料収入でクラブは運営されていた。かつて、レアル・マドリーへ禁断の移籍をしたルイス・フィーゴが凱旋した時には、豚の頭が投げ込まれるほど熱狂的だ。 2017.10.12 22:45 Thu2
高価なものなんかいらない! 心優しきマネ「少しでもみんなに還元する」
リバプールに所属するセネガル代表FWサディオ・マネが金銭の使い方についての考えを述べている。スペイン『アス』が『nsemwoha.com』を引用して伝えた。 昨季、チャンピオンズリーグ(CL)を制したリバプール。その攻撃の一角を担っているマネは、2016年夏にサウサンプトンから加入して以降、瞬く間にトッププレイヤーへと駆け上がっていった。 多くのスター選手たちと同じように高額な給与を貰っているマネだが、それを私利私欲のために使わず、貧困に困っている人々の助けになってほしいと、謙虚な姿勢をみせた。 「フェラーリ10台、高価な腕時計20個、自家用ジェット2機…そんなもの必要かい?」 「僕は貧しくて畑で働かなくてはならなかったんだ。裸足でサッカーをし、教育など多くのことができなかった中で必死に生き抜いたよ」 「今はサッカーのおかげで稼いだお金で人々を助けることができるよ。学校やスタジアムを建て、貧困に苦しむ人々に衣服や靴、食料を提供したり、貧しい地域に住む家庭に月々70ユーロ(約8000円)を寄付したりすることができる」 「高級車、高級住宅、旅行、飛行機さえいらない。僕がこれまで受けたものを少しでもみんなに還元することを望んでいるよ」 2019.10.18 17:40 Fri3
リバプールのレジェンドGKローレンス氏が77歳で死去
▽リバプールのレジェンドGKであるトミー・ローレンス氏が10日、77歳で死去した。 ▽1957年10月に17歳でリバプールとプロ契約を結んだローレンス氏は、トップリーグで2度の優勝、FAカップで1度の優勝に貢献。名将ビル・シャンクリー体制となって低迷期からの脱却を図っていた時代のリバプールを支えた守護神だった。 ▽リバプールでは1971年に退団するまで公式戦390試合に出場した。 2018.01.11 01:00 Thu4
アンチェロッティ、ファン・ダイクの危険タックルに「ビデオを見ればレッド」
▽ナポリを率いるカルロ・アンチェロッティ監督が、11日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)のグループC最終節リバプール戦での判定に不満を示した。イギリス『スカイ・スポーツ』が指揮官のコメントを伝えた。 ▽決勝トーナメント進出を懸けた3位のリバプール(勝ち点6)、首位のナポリ(勝ち点9)によるグループC最大の大一番。試合は前半34分にFWモハメド・サラーのゴールで先制に成功したリバプールが、試合終盤のナポリの猛攻をGKアリソン・ベッカーのビッグセーブで凌ぎ、1-0で勝利。この結果、同時刻開催で勝利したパリ・サンジェルマンが首位通過、リバプールが2位通過を果たし、ナポリは3位敗退でヨーロッパリーグ(EL)に回ることになった。 ▽ただ、同試合では前半立ち上がりの13分にリバプールDFヴィルヒル・ファン・ダイクがナポリFWドリエス・メルテンスに見舞ったハードチャージに関する判定がひとつのターニングポイントになった。 ▽同場面ではルーズボールに反応したファン・ダイクがスライディングでクリアを試みた際、先にボールに触ったものの、後方で反応していたメルテンスの左脛の内側に足裏を見せたハードチャージを見舞った。幸い、メルテンスに大きなケガはなかったが脛の骨折やヒザ、足首のじん帯を損傷する可能性もある非常に危険なプレーだったと言わざるを得なかった。 ▽結局、主審はファン・ダイクが先にボールを触っていたとの判断からイエローカードの掲示に留まったが、試合後の公式会見に出席したアンチェロッティ監督はビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が用いられれば、退場の可能性が高かったとの持論を展開した。 「ビデオで確認すれば、レッドカードだった」 「VARに関する大きくの議論があるが、VARがチャンピオンズリーグに来るのはあまりに遅すぎた」 ▽一方、ファウルの当事者となったファン・ダイクは自身のプレーの正当性を主張している。イギリス『インデペンデント』がオランダ代表DFのコメントを伝えた。 「それは全く悪いチャレンジだったとは思っていない。不運なことに私は彼と接触してしまったが、自分に彼を傷つける意図やあのような接触を意図していなかった」 「僕はボールにチャレンジしていたし、スリッピーなピッチで滑った結果、彼に接触してしまった。ただ、それもフットボールのひとつの側面だ」 ▽今回のプレーに関しては識者の間でも意見が分かれる難しい判断だったが、ナポリ側とすれば、同選手の退場か否かで試合の流れが大きく変わっていたと考えており、VARの有無を含めて少し不公平な判定と感じたようだ。 ▽なお、欧州サッカー連盟(UEFA)は先日にCL決勝トーナメントからのVAR導入を発表している。 ◆危険なプレーに間違いはないが… https://twitter.com/tancredipalmeri/status/1072818266563862528 2018.12.12 23:17 Wed5
