バルセロナが今季4度目のクラシコに逆転勝利で優勝決定づける12pt差に! 伏兵ケシエの劇的ラ・リーガ初弾が後半ATの決勝点に《ラ・リーガ》
2023.03.20 07:09 Mon
ラ・リーガ第26節、バルセロナvsレアル・マドリーが19日にカンプ・ノウで行われ、ホームのバルセロナが2-1で逆転勝利した。バルセロナ(勝ち点65)は前節、アスレティック・ビルバオ相手に敵地で薄氷の逃げ切り勝利を飾って公式戦3試合連続ウノセロ勝ち。9ポイント差を維持してホーム開催のクラシコを迎えることに。チャビ監督は直近連勝中の伝統の一戦に向け、前節から先発1人を変更。フェラン・トーレスに代えてサスペンション明けのアラウホを右サイドバックで起用。これに伴い、セルジ・ロベルト、ガビがポジションを一列ずつ上げた。
一方、2位のマドリー(勝ち点56)は前節、エスパニョールに3-1の逆転勝利。公式戦4試合ぶりの白星を手にした。さらに、ミッドウィーク開催のチャンピオンズリーグではリバプールにホームで1-0の勝利を収め、2戦合計6-2の大差で8強入りを決めた。公式戦連勝も中3日の過密日程で臨んだ勝ち点3必至の大一番ではリバプール戦と全く同じ布陣を採用した。
今季ラ・リーガの覇権争いを左右する重要な一戦だけに堅い入りも予想されたが、ファーストプレーでベンゼマのミドルシュート、直後にレヴァンドフスキのミドルシュートと両チームの主砲がいきなり見せ場を作り出す。
引き分けでもなんら問題ないバルセロナだが、後ろのリスクを承知で前から果敢にプレスを仕掛け、攻撃時もしっかりと枚数をかけてゴールを目指す。6分にはブスケッツからの浮き球パスにボックス内フリーで反応したハフィーニャが決定的なヘディングシュートを放つが、これはGKクルトワのビッグセーブに遭う。
よい入りを見せながらも不運な形で失点を喫したバルセロナはすぐさま反撃を開始。先制後は無理に前からプレッシャーにいかず、リトリートして堅固なブロックで構えるマドリーに対して、浮きやすいバルデやアラウホの両サイドバック、クンデらの攻撃参加でサイドからの崩しを図る。また、序盤から多く得たセットプレーではクリステンセンが存在感を示す。
前半終盤にかけては徐々に疲労感が出始めたマドリーに対して、一段階ギアを上げたバルセロナが完全に押し込む展開を作り出す。切れ味鋭いハフィーニャの決定機はGKクルトワに阻まれたが、前半ラストプレーでゴールをこじ開けた。45分、果敢な攻撃参加を見せたアラウホのクロスのこぼれ球がボックス付近に流れると、ハフィーニャのシュートはブロックに阻まれたものの、ボックス中央でこぼれを収めたセルジ・ロベルトが見事なコントロールシュートをゴール右隅に突き刺した。
生え抜きのベテランMFの価千金の同点ゴールによって1-1のイーブンで折り返した試合は、後半もホームチームが主導権を握る。ガビとセルジ・ロベルトの縦横無尽の動きによって局面での数的優位、立ち位置の優位性でマドリー守備陣を揺さぶり、ハフィーニャやレヴァンドフスキがフィニッシュに顔を出していく。
一方、後半は散発的にパワーを出して要のヴィニシウスの左サイドからチャンスを作るも、なかなか攻撃に厚みを出せないマドリー。62分にはナチョとクロースを下げて、切り札のロドリゴと久々の戦列復帰となるメンディの同時投入。この交代直後にはカウンタープレスからブスケッツのバックパスのミスを突いたロドリゴに早速決定機が訪れるが、シュートを枠に飛ばせない。
時間の経過と共に全体が間延びし始めて試合はよりオープンな展開に。依然としてホームチーム優勢の中でマドリーは、76分に3枚替えを敢行。モドリッチとカマヴィンガ、バルベルデを下げてチュアメニ。セバージョス、アセンシオを投入した。
すると、81分にはマドリーのカウンターから中央を持ち上がったロドリゴのパスをボックス右で受けたカルバハルがゴール前にクロスを送り込むと、これをアセンシオが左足ワンタッチで押し込む。またもアンチェロッティ采配的中かに思われたが、VARのレビューの結果、かなり微妙なオフサイド判定でゴールは取り消しに。
アスレティック戦に続くVAR判定に救われて1-1のスコアを維持したバルセロナは、殊勲のセルジ・ロベルト、ハフィーニャ、ガビを下げて、ケシエ、フェラン・トーレス、アンス・ファティとフレッシュな選手の投入で逃げ切り態勢に入る。
ただ、守備のテコ入れを図ったこの交代策が劇的な逆転ゴールをもたらす。5分が加えられたアディショナルタイムの92分、カウンターから前線でキープしたレヴァンドフスキが絶妙なヒールパスを左サイドのスペースに走り込むバルデに繋ぐと、ボックス内に持ち込んだバルデからの正確なマイナスの折り返しをファーに走り込んだケシエが右足インサイドで左隅へ流し込み、値千金のラ・リーガ初ゴールとした。
そして、伏兵ケシエの決勝点をこのまま守り抜いたバルセロナが、劇的な形で今季4度目のクラシコを制し、4年ぶりの覇権奪還を決定づける2位マドリー相手の勝利で勝ち点差を12ポイントに広げた。
一方、2位のマドリー(勝ち点56)は前節、エスパニョールに3-1の逆転勝利。公式戦4試合ぶりの白星を手にした。さらに、ミッドウィーク開催のチャンピオンズリーグではリバプールにホームで1-0の勝利を収め、2戦合計6-2の大差で8強入りを決めた。公式戦連勝も中3日の過密日程で臨んだ勝ち点3必至の大一番ではリバプール戦と全く同じ布陣を採用した。
引き分けでもなんら問題ないバルセロナだが、後ろのリスクを承知で前から果敢にプレスを仕掛け、攻撃時もしっかりと枚数をかけてゴールを目指す。6分にはブスケッツからの浮き球パスにボックス内フリーで反応したハフィーニャが決定的なヘディングシュートを放つが、これはGKクルトワのビッグセーブに遭う。
すると、序盤から見応え十分のオープンなクラシコは意外な形で早くもスコアが動く。9分、ナチョ、カマヴィンガと左サイド深くで繋ぎボックス中央のヴィニシウスの足元にボールが入る。ブラジル代表FWは外側に一度流れてゴールライン際からクロスを上げると、手前のDFアラウホの頭にディフレクトして大きくコースが変わったボールがニアサイドを通ってゴールネットに吸い込まれた。
よい入りを見せながらも不運な形で失点を喫したバルセロナはすぐさま反撃を開始。先制後は無理に前からプレッシャーにいかず、リトリートして堅固なブロックで構えるマドリーに対して、浮きやすいバルデやアラウホの両サイドバック、クンデらの攻撃参加でサイドからの崩しを図る。また、序盤から多く得たセットプレーではクリステンセンが存在感を示す。
前半終盤にかけては徐々に疲労感が出始めたマドリーに対して、一段階ギアを上げたバルセロナが完全に押し込む展開を作り出す。切れ味鋭いハフィーニャの決定機はGKクルトワに阻まれたが、前半ラストプレーでゴールをこじ開けた。45分、果敢な攻撃参加を見せたアラウホのクロスのこぼれ球がボックス付近に流れると、ハフィーニャのシュートはブロックに阻まれたものの、ボックス中央でこぼれを収めたセルジ・ロベルトが見事なコントロールシュートをゴール右隅に突き刺した。
生え抜きのベテランMFの価千金の同点ゴールによって1-1のイーブンで折り返した試合は、後半もホームチームが主導権を握る。ガビとセルジ・ロベルトの縦横無尽の動きによって局面での数的優位、立ち位置の優位性でマドリー守備陣を揺さぶり、ハフィーニャやレヴァンドフスキがフィニッシュに顔を出していく。
一方、後半は散発的にパワーを出して要のヴィニシウスの左サイドからチャンスを作るも、なかなか攻撃に厚みを出せないマドリー。62分にはナチョとクロースを下げて、切り札のロドリゴと久々の戦列復帰となるメンディの同時投入。この交代直後にはカウンタープレスからブスケッツのバックパスのミスを突いたロドリゴに早速決定機が訪れるが、シュートを枠に飛ばせない。
時間の経過と共に全体が間延びし始めて試合はよりオープンな展開に。依然としてホームチーム優勢の中でマドリーは、76分に3枚替えを敢行。モドリッチとカマヴィンガ、バルベルデを下げてチュアメニ。セバージョス、アセンシオを投入した。
すると、81分にはマドリーのカウンターから中央を持ち上がったロドリゴのパスをボックス右で受けたカルバハルがゴール前にクロスを送り込むと、これをアセンシオが左足ワンタッチで押し込む。またもアンチェロッティ采配的中かに思われたが、VARのレビューの結果、かなり微妙なオフサイド判定でゴールは取り消しに。
アスレティック戦に続くVAR判定に救われて1-1のスコアを維持したバルセロナは、殊勲のセルジ・ロベルト、ハフィーニャ、ガビを下げて、ケシエ、フェラン・トーレス、アンス・ファティとフレッシュな選手の投入で逃げ切り態勢に入る。
ただ、守備のテコ入れを図ったこの交代策が劇的な逆転ゴールをもたらす。5分が加えられたアディショナルタイムの92分、カウンターから前線でキープしたレヴァンドフスキが絶妙なヒールパスを左サイドのスペースに走り込むバルデに繋ぐと、ボックス内に持ち込んだバルデからの正確なマイナスの折り返しをファーに走り込んだケシエが右足インサイドで左隅へ流し込み、値千金のラ・リーガ初ゴールとした。
そして、伏兵ケシエの決勝点をこのまま守り抜いたバルセロナが、劇的な形で今季4度目のクラシコを制し、4年ぶりの覇権奪還を決定づける2位マドリー相手の勝利で勝ち点差を12ポイントに広げた。
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