守田不在スポルティングがPK戦制して8強入り! 冨安負傷交代のアーセナルは無念の敗退に…《EL》
2023.03.17 08:10 Fri
ヨーロッパリーグ(EL)ラウンド16の2ndレグ、アーセナルvsスポルティングCPが16日にアーセナル・スタジアムで行われ、1-1のドローに終わった。2戦合計3-3で並んだ中、PK戦を3-5で制したスポルティングの準々決勝進出が決定した。
1週間前にジョゼ・アルヴァラーデで行われた1stレグは一進一退の攻防となった中、2-2のドローに終わった。
一部主力を温存した中で最低限のドローで初戦を終えたアーセナル。先週末のリーグ戦では難敵フルアムに3-0の快勝を飾り、リーグ5連勝での首位キープに成功。その好調を持ち込んで臨んだホームでのリターンレグでは1stレグから先発4人を変更。GKをターナーからラムズデールに変更したほか、キヴィオルとホワイト、サカに代えてガブリエウ、冨安健洋、フルアム戦で戦列復帰のガブリエウ・ジェズスがスタメンに入った。
一方、一時勝ち越しに成功したものの、ホームで勝利を逃したスポルティングだが、こちらも先週末のリーグ戦ではボアヴィスタに3-0で完勝。良い形で敵地へ乗り込んだ。アモリム監督は初戦から先発2人を変更。累積警告で出場停止の守田英正とコアテスの代役にディオマンデとウガルテを起用した。
前回対戦同様に前から圧力をかける相手の守備に対して、両チームは丁寧なビルドアップでボールを前進させ、攻め手を窺う形に。その中でアーセナルは開始早々にアクシデントに見舞われる。
守備対応の際にバランスを崩して右ふくらはぎの筋肉を伸ばしたか、冨安がピッチに座り込んでしまう。そして、プレー続行不可能となった日本代表DFはホワイトとの交代でわずか9分でピッチを後にした。
しばしの中断を経て試合が再開されると、徐々にアウェイチームを押し返したホームチームが良い形の攻めを見せ始める。そして、19分にはジョルジーニョが、ボールをもらいに下りてきた味方と入れ替わる形で左サイドの背後へ飛び出したマルティネッリへ完璧なスルーパスを供給。そのままボックス内に持ち込んだマルティネッリのシュートはGKアダンの好守に阻まれるが、このこぼれ球に反応したジャカがゴール右隅へ鋭い左足のシュートを突き刺した。
この試合でも先手を奪ったアーセナルだったが、更なるアクシデントが発生。負傷箇所は不明も、サリバがプレー続行不可能となり、先制直後の21分にホールディングとの交代でピッチを後にした。
サリバの負傷交代が先制の良いムードに水を差す形となったが、以降も冷静にゲームをコントロールするホームチーム。序盤劣勢のボールの主導権争いで優位に立つと、アタッキングサードで駆け引きを繰り返すブラジル代表コンビがチャンスに顔を出す。30分にはジャカのパスを受けたジェズスが鮮やかな仕掛けでボックス内に侵入し、DFの股間を抜くシュートでゴールに迫るが、GKアダンの好守に阻まれる。
前半終盤にかけてはスポルティングがエドワーズやトリンコンの個人技から散発的に良い仕掛けを繰り出す。だが、ボックス付近でエドワーズやウガルテが放ったシュートは枠を捉えることができなかった。
迎えた後半、アーセナルは久々の先発復帰となったジェズスを下げてトロサールをハーフタイム明けに投入。だが、後半立ち上がりは勢いを持って入ったスポルティングが押し込む状況が続く。
なかなか枠内シュートまで持ち込めないうちに試合を落ち着かせられたアモリムのチームだったが、この試合最初の枠内シュートがスーパーゴールとなった。
62分、パウリーニョの身体を張ったプレーで中盤でのルーズボールの競り合いを制すと、前向きでボールを引き取ったゴンサウヴェスがハーフウェイラインをわずかに越えた辺りから右足のロングシュート。これが前目のポジションを取っていたGKラムズデールの頭上を越えてゴールネットに突き刺さった。
ゴンサウヴェスにプスカシュ賞ノミネート級のスーパーゴールを決められて2戦合計3-3のイーブンに持ち込まれたアーセナルは、守勢が続く中で66分に2枚替えを敢行。ネルソンとジョルジーニョを下げて切り札のサカとトーマスを送り込んだ。
しかし、この交代後もスポルティングペースは変わらず。72分にはエスガイオの見事な持ち上がりからの完璧なスルーパスに抜け出したエドワーズがボックス内でGKと一対一の絶好機を迎えるが、元スパーズFWの左足シュートはGKラムズデールの気迫の顔面セーブに阻まれた。
その後、アーセナルが盛り返して完全にイーブンの展開となった試合は互いに幾度か相手ゴールに迫ったものの、決め手を欠く場面が目立って90分間での決着とはならなかった。
2戦合計3-3で突入した延長戦はアーセナルペースで進んでいく。97分にはスポルティングの軽率なバックパスをかっさらったトロサールがボックス内でGKと一対一の絶好機を迎えるが、ここはGKアダンにうまく間合いを詰められてボールへのアタックを許すと、コースが変わったシュートは左ポストを叩いた。
奮闘したファビオ・ヴィエイラを下げて延長前半終盤にウーデゴールをピッチに送り込み、120分での決着を目指すアーセナル。対するスポルティングはフレッシュな選手を投入したものの、なかなか前に出ていくパワーを出せず、延長後半は完全に後ろ重心の戦いを強いられた。
延長戦終了間際にはアーセナルがセットプレーからガブリエウの連続決定機、スポルティングのウガルテが2枚目のカードで退場となるトピックもあったが、アウェイチームのベテラン守護神の圧巻の活躍もあって試合はこのままタイムアップ。準々決勝の切符はPK戦の結果に委ねられることになった。
運命のPK戦では互いに3人目まで全員が成功。4人目では先攻のスポルティングのアルトゥール・ゴメスがきっちり決めた一方、後攻のアーセナルはマルティネッリがGKアダンに止められる。そして、スポルティングは5人目のヌーノ・サントスが殊勲の一撃を突き刺し、優勝候補アーセナルを破っての8強進出を決めた。
1週間前にジョゼ・アルヴァラーデで行われた1stレグは一進一退の攻防となった中、2-2のドローに終わった。
一部主力を温存した中で最低限のドローで初戦を終えたアーセナル。先週末のリーグ戦では難敵フルアムに3-0の快勝を飾り、リーグ5連勝での首位キープに成功。その好調を持ち込んで臨んだホームでのリターンレグでは1stレグから先発4人を変更。GKをターナーからラムズデールに変更したほか、キヴィオルとホワイト、サカに代えてガブリエウ、冨安健洋、フルアム戦で戦列復帰のガブリエウ・ジェズスがスタメンに入った。
前回対戦同様に前から圧力をかける相手の守備に対して、両チームは丁寧なビルドアップでボールを前進させ、攻め手を窺う形に。その中でアーセナルは開始早々にアクシデントに見舞われる。
守備対応の際にバランスを崩して右ふくらはぎの筋肉を伸ばしたか、冨安がピッチに座り込んでしまう。そして、プレー続行不可能となった日本代表DFはホワイトとの交代でわずか9分でピッチを後にした。
しばしの中断を経て試合が再開されると、徐々にアウェイチームを押し返したホームチームが良い形の攻めを見せ始める。そして、19分にはジョルジーニョが、ボールをもらいに下りてきた味方と入れ替わる形で左サイドの背後へ飛び出したマルティネッリへ完璧なスルーパスを供給。そのままボックス内に持ち込んだマルティネッリのシュートはGKアダンの好守に阻まれるが、このこぼれ球に反応したジャカがゴール右隅へ鋭い左足のシュートを突き刺した。
この試合でも先手を奪ったアーセナルだったが、更なるアクシデントが発生。負傷箇所は不明も、サリバがプレー続行不可能となり、先制直後の21分にホールディングとの交代でピッチを後にした。
サリバの負傷交代が先制の良いムードに水を差す形となったが、以降も冷静にゲームをコントロールするホームチーム。序盤劣勢のボールの主導権争いで優位に立つと、アタッキングサードで駆け引きを繰り返すブラジル代表コンビがチャンスに顔を出す。30分にはジャカのパスを受けたジェズスが鮮やかな仕掛けでボックス内に侵入し、DFの股間を抜くシュートでゴールに迫るが、GKアダンの好守に阻まれる。
前半終盤にかけてはスポルティングがエドワーズやトリンコンの個人技から散発的に良い仕掛けを繰り出す。だが、ボックス付近でエドワーズやウガルテが放ったシュートは枠を捉えることができなかった。
迎えた後半、アーセナルは久々の先発復帰となったジェズスを下げてトロサールをハーフタイム明けに投入。だが、後半立ち上がりは勢いを持って入ったスポルティングが押し込む状況が続く。
なかなか枠内シュートまで持ち込めないうちに試合を落ち着かせられたアモリムのチームだったが、この試合最初の枠内シュートがスーパーゴールとなった。
62分、パウリーニョの身体を張ったプレーで中盤でのルーズボールの競り合いを制すと、前向きでボールを引き取ったゴンサウヴェスがハーフウェイラインをわずかに越えた辺りから右足のロングシュート。これが前目のポジションを取っていたGKラムズデールの頭上を越えてゴールネットに突き刺さった。
ゴンサウヴェスにプスカシュ賞ノミネート級のスーパーゴールを決められて2戦合計3-3のイーブンに持ち込まれたアーセナルは、守勢が続く中で66分に2枚替えを敢行。ネルソンとジョルジーニョを下げて切り札のサカとトーマスを送り込んだ。
しかし、この交代後もスポルティングペースは変わらず。72分にはエスガイオの見事な持ち上がりからの完璧なスルーパスに抜け出したエドワーズがボックス内でGKと一対一の絶好機を迎えるが、元スパーズFWの左足シュートはGKラムズデールの気迫の顔面セーブに阻まれた。
その後、アーセナルが盛り返して完全にイーブンの展開となった試合は互いに幾度か相手ゴールに迫ったものの、決め手を欠く場面が目立って90分間での決着とはならなかった。
2戦合計3-3で突入した延長戦はアーセナルペースで進んでいく。97分にはスポルティングの軽率なバックパスをかっさらったトロサールがボックス内でGKと一対一の絶好機を迎えるが、ここはGKアダンにうまく間合いを詰められてボールへのアタックを許すと、コースが変わったシュートは左ポストを叩いた。
奮闘したファビオ・ヴィエイラを下げて延長前半終盤にウーデゴールをピッチに送り込み、120分での決着を目指すアーセナル。対するスポルティングはフレッシュな選手を投入したものの、なかなか前に出ていくパワーを出せず、延長後半は完全に後ろ重心の戦いを強いられた。
延長戦終了間際にはアーセナルがセットプレーからガブリエウの連続決定機、スポルティングのウガルテが2枚目のカードで退場となるトピックもあったが、アウェイチームのベテラン守護神の圧巻の活躍もあって試合はこのままタイムアップ。準々決勝の切符はPK戦の結果に委ねられることになった。
運命のPK戦では互いに3人目まで全員が成功。4人目では先攻のスポルティングのアルトゥール・ゴメスがきっちり決めた一方、後攻のアーセナルはマルティネッリがGKアダンに止められる。そして、スポルティングは5人目のヌーノ・サントスが殊勲の一撃を突き刺し、優勝候補アーセナルを破っての8強進出を決めた。
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