【ELラウンド16プレビュー】冨安vs守田不在スポルティング、久保&堂安が逆転突破狙う
2023.03.16 18:00 Thu
ヨーロッパリーグ(EL)ラウンド16の2ndレグが16日に開催される。ELグループステージ首位通過8チームと、プレーオフ通過8チームで争われるラウンド16第2戦の展望を、注目カードを中心に紹介していく。
◆ELラウンド16 2ndレグ
▽3/16(木)
《26:45》
フェネルバフチェ vs(AGG:0-2) セビージャ
フェイエノールト vs(AGG:1-1) シャフタール
ベティス vs(AGG:1-4) マンチェスター・ユナイテッド
フライブルク vs(AGG:0-1) ユベントス
《29:00》
アーセナル vs(AGG:2-2) スポルティングCP
フェレンツヴァーロシュ vs(AGG:0-2) レバークーゼン
レアル・ソシエダ vs(AGG:0-2) ローマ
ユニオン・サン=ジロワーズ vs(AGG:3-3) ウニオン・ベルリン
◆冨安vs守田不在スポルティング、久保&堂安が逆転狙う

今ラウンドにはMF守田英正、DF冨安健洋、MF久保建英、MF堂安律、DF町田浩樹と5人の日本人選手が参戦している。
先週に行われた1stレグではスポルティングとアーセナルの一戦で、守田が先発フル出場、冨安が後半途中出場でピッチ上での日本人対決が実現した。
現状のベストメンバーで臨んだスポルティングに対して、アーセナルは主力と控え選手をほぼ半々で織り交ぜた布陣で臨んだ。試合はボールの主導権こそアウェイチームが握ったものの、いずれも前半にセットプレーからゴールを奪い合う拮抗した展開に。後半はスポルティングがFWパウリーニョのゴールで逆転したが、守田の不運なオウンゴールによってアーセナルが2-2のイーブンに戻し、2-2のドロー決着となった。
ローマとユベントスというイタリアの強豪にいずれも敵地で先勝を許したレアル・ソシエダの久保とフライブルクの堂安は、ホームで逆転突破を狙う。
久保は難所オリンピコに乗り込んだ1stレグに先発出場。2トップの一角でプレーを見せた中、前半に右ポスト直撃のシュートでゴールに迫り、サイドからの正確なクロスで幾度かチャンスに絡んだが、相手の真骨頂であるカウンターとセットプレーから2ゴールを許した上、最後まで堅守をこじ開けることができずに0-2のスコアで完敗した。
また、仮想ローマとして臨んだ週末のマジョルカ戦では前半に先制点を奪うところまでは良かったが、守備陣が見せた一瞬の隙で追いつかれて1-1のドロー。後半終盤に途中投入の久保も見せ場を作れず、公式戦5試合未勝利となった。ただ、対戦相手のローマも前節はDFクンブラの前半退場が響きサッスオーロに3-4のスコアで敗戦。さらに、週末には負けられない宿敵ラツィオとのデルビーを控えており、ラ・レアルに付け入る隙は十分にあるはずだ。
一方、堂安はトリノに乗り込んだ初戦に後半序盤から途中出場。MFディ・マリアのゴールによって1点ビハインドの状況で投入されたものの、相手のソリッドな守備を前に大きな見せ場は作れず。チームもゴールネットを揺らすなど決定機は作ったが、VARでゴールが取り消されたこともあり、0-1の惜敗となった。
ただ、週末のホッフェンハイム戦では先発出場した堂安が1-1のイーブンで迎えた後半終盤の89分に見事なスライディングシュートを突き刺し、劇的な2-1の勝利を収めた。自身19試合ぶりのゴールを挙げて勢いづくレフティは、直近のサンプドリア戦で一時2点差を追いつかれるなど時おり集中力を欠くビアンコネロの守備攻略へ大きな期待がかかるところだ。また、前述のローマ同様にユベントスは週末にインテルとのデルビーを控えており、その点もホームチームにとって有利に働くはずだ。
町田が在籍するユニオン・サン=ジロワーズは、グループステージの再戦となったウニオン・ベルリンとの1stレグを3-3のドローで終えた。3度先行も試合終了間際の失点によって先勝を逃したが、敵地でのドローは決して悪い結果ではない。なお、町田はその初戦、先週末のヘンク戦も出番なしに終わっており、今回の2ndレグもベンチスタートが濃厚だ。ただ、チームがリードを奪って終盤を迎えた場合、クローザー役としての投入は十分にあるはずだ。
◆ユナイテッド&セビージャが敵地で逃げ切りへ

その他の強豪チームでは、優勝経験があるマンチェスター・ユナイテッドとセビージャの2チームが前身UEFAカップを制した経験もあるレバークーゼンと共にベスト8進出へ好位置に付ける。
ユナイテッドはホームで行われたベティスとの1stレグをエースFWラッシュフォード、MFブルーノ・フェルナンデスら主力の活躍によって4-1の快勝。直前に喫したリバプール戦での0-7の惨敗を払しょくすることに成功した。
ただ、先週末のリーグ戦では最下位に沈むサウサンプトンを相手に前半のMFカゼミロの退場、その後の微妙な判定続きの影響もあってホームで痛恨のゴールレスドロー。さらに、好調を維持していたFWガルナチョも相手のラフプレーで数週間の戦線離脱を余儀なくされた。
これによって、2ndレグに向けてやや不穏な空気も漂うが、直近のビジャレアル戦も1-1のドローに終わるなどやや調子を落とすベティス相手に3点のアドバンテージは大きい。国内の公式戦4試合不在となるカゼミロの奮起に期待しつつ、きっちりゲームをコントロールして8強入りを果たしたい。
大会最多優勝を誇るセビージャは、フェネルバフチェとの1stレグをMFジョルダンとMFラメラのゴールによって2-0の先勝。直前のアトレティコ・マドリー戦で喫した1-6の惨敗を払しょく。さらに、苦戦続きのラ・リーガでも直近のアルメリア戦では後半半ばにラメラが決めた公式戦2試合連続ゴールによって2-1の逆転勝利を収め、良い形で敵地でのリターンレグを迎えることになった。
シャビ・アロンソ監督の下で欧州の頂を目指すレバークーゼンは、ハンガリー王者フェレンツヴァーロシュとの初戦を2-0で勝利。直近のブレーメン戦も3-2と競り勝ち公式戦3連勝中のチームは、ここ数試合得点者の偏りがほとんどなく指揮官が目指す多彩な攻撃が浸透しつつある。敵地でのリターンレグも守りに行くことなくアグレッシブに攻めて勝ち切りたい。
エールディビジ首位のフェイエノールトと、ウクライナの強豪シャフタールの一戦は、初戦を互角の1-1のドローで終えており、ロッテルダムでの第2戦も拮抗した戦いとなるはずだ。
◆ELラウンド16 2ndレグ
▽3/16(木)
《26:45》
フェネルバフチェ vs(AGG:0-2) セビージャ
フェイエノールト vs(AGG:1-1) シャフタール
ベティス vs(AGG:1-4) マンチェスター・ユナイテッド
フライブルク vs(AGG:0-1) ユベントス
《29:00》
アーセナル vs(AGG:2-2) スポルティングCP
フェレンツヴァーロシュ vs(AGG:0-2) レバークーゼン
レアル・ソシエダ vs(AGG:0-2) ローマ
ユニオン・サン=ジロワーズ vs(AGG:3-3) ウニオン・ベルリン
◆冨安vs守田不在スポルティング、久保&堂安が逆転狙う

Getty Images
今ラウンドにはMF守田英正、DF冨安健洋、MF久保建英、MF堂安律、DF町田浩樹と5人の日本人選手が参戦している。
現状のベストメンバーで臨んだスポルティングに対して、アーセナルは主力と控え選手をほぼ半々で織り交ぜた布陣で臨んだ。試合はボールの主導権こそアウェイチームが握ったものの、いずれも前半にセットプレーからゴールを奪い合う拮抗した展開に。後半はスポルティングがFWパウリーニョのゴールで逆転したが、守田の不運なオウンゴールによってアーセナルが2-2のイーブンに戻し、2-2のドロー決着となった。
舞台をロンドンに移して行われる2ndレグでは、左サイドバックでの途中出場で攻守に存在感を示した冨安に出場のチャンスがある一方、守田は累積警告による出場停止で欠場が確定。両チームは共に週末のリーグ戦を3-0の快勝で収めているが、アーセナルは初戦を欠場したFWトロサールやMFウーデゴールらに加え、長期離脱明けのエースFWガブリエウ・ジェズスが戦列に復帰しており、ホームアドバンテージを含めより優位に試合を進められるはずだ。
ローマとユベントスというイタリアの強豪にいずれも敵地で先勝を許したレアル・ソシエダの久保とフライブルクの堂安は、ホームで逆転突破を狙う。
久保は難所オリンピコに乗り込んだ1stレグに先発出場。2トップの一角でプレーを見せた中、前半に右ポスト直撃のシュートでゴールに迫り、サイドからの正確なクロスで幾度かチャンスに絡んだが、相手の真骨頂であるカウンターとセットプレーから2ゴールを許した上、最後まで堅守をこじ開けることができずに0-2のスコアで完敗した。
また、仮想ローマとして臨んだ週末のマジョルカ戦では前半に先制点を奪うところまでは良かったが、守備陣が見せた一瞬の隙で追いつかれて1-1のドロー。後半終盤に途中投入の久保も見せ場を作れず、公式戦5試合未勝利となった。ただ、対戦相手のローマも前節はDFクンブラの前半退場が響きサッスオーロに3-4のスコアで敗戦。さらに、週末には負けられない宿敵ラツィオとのデルビーを控えており、ラ・レアルに付け入る隙は十分にあるはずだ。
一方、堂安はトリノに乗り込んだ初戦に後半序盤から途中出場。MFディ・マリアのゴールによって1点ビハインドの状況で投入されたものの、相手のソリッドな守備を前に大きな見せ場は作れず。チームもゴールネットを揺らすなど決定機は作ったが、VARでゴールが取り消されたこともあり、0-1の惜敗となった。
ただ、週末のホッフェンハイム戦では先発出場した堂安が1-1のイーブンで迎えた後半終盤の89分に見事なスライディングシュートを突き刺し、劇的な2-1の勝利を収めた。自身19試合ぶりのゴールを挙げて勢いづくレフティは、直近のサンプドリア戦で一時2点差を追いつかれるなど時おり集中力を欠くビアンコネロの守備攻略へ大きな期待がかかるところだ。また、前述のローマ同様にユベントスは週末にインテルとのデルビーを控えており、その点もホームチームにとって有利に働くはずだ。
町田が在籍するユニオン・サン=ジロワーズは、グループステージの再戦となったウニオン・ベルリンとの1stレグを3-3のドローで終えた。3度先行も試合終了間際の失点によって先勝を逃したが、敵地でのドローは決して悪い結果ではない。なお、町田はその初戦、先週末のヘンク戦も出番なしに終わっており、今回の2ndレグもベンチスタートが濃厚だ。ただ、チームがリードを奪って終盤を迎えた場合、クローザー役としての投入は十分にあるはずだ。
◆ユナイテッド&セビージャが敵地で逃げ切りへ

Getty Images
その他の強豪チームでは、優勝経験があるマンチェスター・ユナイテッドとセビージャの2チームが前身UEFAカップを制した経験もあるレバークーゼンと共にベスト8進出へ好位置に付ける。
ユナイテッドはホームで行われたベティスとの1stレグをエースFWラッシュフォード、MFブルーノ・フェルナンデスら主力の活躍によって4-1の快勝。直前に喫したリバプール戦での0-7の惨敗を払しょくすることに成功した。
ただ、先週末のリーグ戦では最下位に沈むサウサンプトンを相手に前半のMFカゼミロの退場、その後の微妙な判定続きの影響もあってホームで痛恨のゴールレスドロー。さらに、好調を維持していたFWガルナチョも相手のラフプレーで数週間の戦線離脱を余儀なくされた。
これによって、2ndレグに向けてやや不穏な空気も漂うが、直近のビジャレアル戦も1-1のドローに終わるなどやや調子を落とすベティス相手に3点のアドバンテージは大きい。国内の公式戦4試合不在となるカゼミロの奮起に期待しつつ、きっちりゲームをコントロールして8強入りを果たしたい。
大会最多優勝を誇るセビージャは、フェネルバフチェとの1stレグをMFジョルダンとMFラメラのゴールによって2-0の先勝。直前のアトレティコ・マドリー戦で喫した1-6の惨敗を払しょく。さらに、苦戦続きのラ・リーガでも直近のアルメリア戦では後半半ばにラメラが決めた公式戦2試合連続ゴールによって2-1の逆転勝利を収め、良い形で敵地でのリターンレグを迎えることになった。
シャビ・アロンソ監督の下で欧州の頂を目指すレバークーゼンは、ハンガリー王者フェレンツヴァーロシュとの初戦を2-0で勝利。直近のブレーメン戦も3-2と競り勝ち公式戦3連勝中のチームは、ここ数試合得点者の偏りがほとんどなく指揮官が目指す多彩な攻撃が浸透しつつある。敵地でのリターンレグも守りに行くことなくアグレッシブに攻めて勝ち切りたい。
エールディビジ首位のフェイエノールトと、ウクライナの強豪シャフタールの一戦は、初戦を互角の1-1のドローで終えており、ロッテルダムでの第2戦も拮抗した戦いとなるはずだ。
マンチェスター・ユナイテッドの関連記事
UEFAヨーロッパリーグの関連記事
|
|
マンチェスター・ユナイテッドの人気記事ランキング
1
“ポピー”を着けられないマティッチがユナイテッド浮上のカギ/編集部コラム
▽日本名では「虞美人草(ぐびじんそう)」や「雛芥子(ひなげし)」と呼ばれる可憐な花。ヨーロッパ原産のケシ科の植物は「ポピー」の名で知られている。 ▽プレミアリーグを観る方やこの時期にイギリスへ行ったことがある方は、ユニフォームや監督の胸元に「ポピー」の花が飾られるのを目にしたことがあるだろう。 <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20181106matic_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>▽11月11日は、イギリスでは“Remembrance Day(リメンブランス・デイ)”という記念日である。1918年11月11日の11時に第一次世界大戦の戦闘が集結し、イギリス国王のジョージ5世が定めた記念日。「戦没者追悼の日」とも言われ、今年で100年を迎えることになる。 ▽この日が近づくと、プレミアリーグのピッチには多くのポピーの花が咲く。日本で言うところの、「赤い羽根」に近いだろうか。選手たちだけでなく、一般の方も地下鉄の駅などでは募金をするとポピーの花がもらえるのだ。 ▽そんな中、週末に行われたプレミアリーグでは1人の選手の胸にポピーの花がなかった。それは、マンチェスター・ユナイテッドに所属するセルビア代表MFネマニャ・マティッチだ。 ▽かつてはチェルシーでプレーしたマティッチは、2017-18シーズンからかつての師であるジョゼ・モウリーニョ監督の下でプレーしている。そのマティッチは、3日に行われたボーンマス戦に先発出場。90分間プレーした。 ▽ユナイテッドの中盤を支えるマティッチだが、イギリスで通例となっているポピーの花をユニフォームにつけない理由がある。それは、自身が少年期に経験した戦争を思い出してしまうからだという。自身のインスタグラム(nemanjamatic)で明かした。 「僕にとっては、1999年にセルビアの爆撃によって母国が荒廃していた。個人的には、恐怖を抱いた12歳の少年のように、ヴレロに住んでいるような個人的な感情を思い出してしまうんだ」 ▽マティッチの故郷は、旧ユーゴスラビアのシャバツ。現在のセルビア西部に位置する都市だ。旧ユーゴスラビアでは、1998年からコソボ紛争が勃発。そして、翌1999年にNATO軍によって空爆が行なわれた。 ▽第一次世界大戦の終結を記念して定められた“リメンブランス・デイ”。そして、戦没者の象徴とされる「ポピー」を身につけることは、空爆を体験をしているマティッチには難しいことのようだ。 <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20181106matic_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>▽チェルシー同様に、ユナイテッドでもフィルター役を務めるマティッチ。鋭いタックルで相手を封じ、バイタルエリアで壁となるマティッチは、気の利いたプレーでチームを支える。そして、そのプレースタイル同様に、自身の考えを押し付けることはなかった。 「人々がなぜポピーを身につけているのかは十分に理解している。僕はみなさんの権利を完全に尊重するし、紛争のために愛する人を失った人には同情する」 ▽マティッチは、自身が「ポピー」を身につけていない理由を明かす前に、しっかりと戦没者へと敬意を払った。それもまた、空爆を経験しているからだろう。戦争で愛する人を失った人々の悲しみを理解しているからだ。そして続けた。 「これまで僕が行ってきたことを考えると、ユニフォームにポピーを着けることが正しいとは思わない」 「イギリスの誇りの象徴であるポピーを傷つけたり、誰かを怒らせたりはしたくない。ただ、僕たちはそれぞれの育ち方をしているし、示した通り、僕個人の選択だ」 <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20181106matic_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>▽誠実に、そして自身の考えをしっかりと説明したマティッチ。その投稿には、多くの反応があり、誠実な対応をしたマティッチへの称賛のコメントも残されている。 ▽マティッチといえば、決して裕福ではない故郷のヴレロでも英雄的な存在。地元の小学校に修繕費を支援したり、苦しんでいる人々の借金を肩代わりしたり、「いたわり」「思いやり」の心をもって活動を行なっている。 ▽苦しいシーズンスタートとなったユナイテッドだが、モウリーニョ監督の腹心であるマティッチの誠実さ、思いやりのあるプレーは、チームに安定感をもたらせ、必ずやチームを浮上させるカギとなるだろう。そして、マティッチもそれを望んでいるようだ。 「僕が説明した理由をみんなが理解してくれることを願っている。そして、僕はこの先に待つ試合でチームをサポートすることに集中できる」 ▽「ポピー」の花言葉は「いたわり」「思いやり」。さながら、中盤でチームのバランスを取りながらプレーし、相手のことを考えて行動し、多くの支持を受けるマティッチを表しているようだ。「ポピー」を着けられなくとも、その心にはポピーの花が咲いているのかもしれない。 《超ワールドサッカー編集部・菅野剛史》 2018.11.06 21:30 Tue2
第4審の人種差別発言で中断のPSGvsイスタンブールBBSKが9日に延期…《CL》
8日に開催予定だったチャンピオンズリーグ(CL)グループH最終節のパリ・サンジェルマンvsイスタンブール・バシャクシェヒルが、9日に延期されたようだ。 PSGとイスタンブールBBSKの属するグループHでは、決勝トーナメント進出の可能性を残すPSG、マンチェスター・ユナイテッド、ライプツィヒが勝ち点9で並ぶ大混戦となっていた。 しかし、この大一番で前代未聞の事件が起こる。0-0で迎えた14分、この試合で第4の審判を務めていたルーマニア人審判のセバスティアン・コレスク氏が、イスタンブールBBSKのアシスタントコーチを務めるピエール・アシル・ウェボ氏に対して人種差別的な発言をしたとして試合が中断。数分の話し合いの末、両チームがロッカールームへ戻る事態となった。 フランス『RMC Sport』によれば、試合はそのまま翌日への延期が決定されたとのこと。なお、キックオフは現地時間で9日18時55分(日本時間:26時55分)となったようだ。 また、同時刻開催だったライプツィヒvsマンチェスター・ユナイテッドは、3-2でライプツィヒが勝利。この結果、当該成績でユナイテッドを上回っているPSGの決勝トーナメント進出は決定。イスタンブールBBSKに勝利すればグループ首位での突破が決まる。 2020.12.09 07:45 Wed3
ラウンド16でポルトと激突のC・ロナウド、11年前に決めたCL史上最高のゴールに脚光
チャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16の組み合わせ抽選会が14日に行われた。 バルセロナvsパリ・サンジェルマンというビッグマッチに注目が集まっているが、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド擁するユベントスは、日本代表FW中島翔哉も所属するポルトとの対戦が決定。 <div id="cws_ad">◆【ベストゴール集】ユベントス100試合出場のC・ロナウドが決めたここまでのベストゴール(ポルト戦のスーパーゴールは記事下部)<div class="dugout-video dugout-embed-eyJrZXkiOiJ2NXR1dUdmeiIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0="></div><script type="text/javascript" src="https://embed.dugout.com/v3.1/ultrasoccer.js"></script></div> このカードが決まったことを受け、CLの公式ツイッター(@ChampionsLeague)はC・ロナウドがマンチェスター・ユナイテッドに在籍していた時にポルトと対戦した試合で決めたゴールの動画を公開。懐かしのスーパーゴールに多くの反響が集まった。 C・ロナウドがスーパーゴールを決めた試合は、2009年の4月15日に行われたポルトvsユナイテッドのCL準々決勝2ndレグ。ホームで行われた1stレグを2-2で終え、ポルトにアウェイゴールを2点奪われた不利な状態でこの一戦を迎えたユナイテッドだったが、C・ロナウドが試合開始早々にやってみせる。 6分、ゴールから約37メートルの位置でアンデルソンからパスを受けたC・ロナウドは、相手のマークが甘いとみるや、シュート体勢に入る。そして、そのまま迷いなく右足を振り抜くと、ボールは一直線にゴールへ。弾丸ライナー、レーザービームのように真っ直ぐにゴールネットへと向かったボールは、ゴール左隅へ突き刺さる。卓越したキック力、見事なシュート精度、常人離れした思い切りの良さが、見るもの全てを唖然とさせるゴールを生んだ。 この試合では、C・ロナウドはゴール以外でも大活躍。後方からのロングボールをダイレクトヒールで正確にチームメイトにパスしたり、得意のドリブルで相手DFのファウルを誘発したり…。結局、最後までスコアは変わらなかったものの、ユナイテッドは2戦合計3-2として、準決勝進出を果たしていた。 さらに、この得点はただスーパーゴールと評価されるにとどまらず。2009年末には、この年からFIFAが創設した、年間を通じて最も優れたゴールに贈られる賞「プスカシュ賞」が贈られるなど、CL史上最高のゴールとも言われるほど、素晴らしい評価を得ている。C・ロナウド本人も「どうやって決めたかわからない」と語るほどのゴール。奇跡としか言えない見事なゴールだった。 ラウンド16の日程は、1stレグは2月16日・17日および23日・24日、2ndレグは3月9日・10日および16日・17日とかなり先の予定だが、決勝トーナメントでもスーパーゴールが生まれるのか。今から楽しみで仕方がない。 <div id="cws_ad">◆C・ロナウドのスーパーミドル<blockquote class="twitter-tweet"><p lang="es" dir="ltr">Ronaldo against Porto = <a href="https://twitter.com/hashtag/UCLdraw?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#UCLdraw</a> | <a href="https://twitter.com/juventusfcen?ref_src=twsrc%5Etfw">@juventusfcen</a> <a href="https://t.co/HJ4PysyDuK">pic.twitter.com/HJ4PysyDuK</a></p>— UEFA Champions League (@ChampionsLeague) <a href="https://twitter.com/ChampionsLeague/status/1338450358822195200?ref_src=twsrc%5Etfw">December 14, 2020</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script></div> 2020.12.15 21:12 Tue4
「絶対に謝らない」ハーランド父に復讐したロイ・キーンが“報復”タックルを否定
マンチェスター・ユナイテッドのOBであるロイ・キーン氏が現役時代にアルフ=インゲ・ハーランド氏を負傷させたタックルについて語った。イギリス『スカイ・スポーツ』が伝えている。 キーン氏は、ハーランド氏がリーズ・ユナイテッドに在籍していた1997年にタックルを受けて前十字じん帯損傷の大ケガを負っていた。 しかし4年後、2001年4月21日に行われたマンチェスター・シティとの試合で、ハーランド氏の右ヒザに悪質なタックルを敢行。レッドカードが提示された後にファウルが意図的だったとコメントしたため、5試合の出場停止処分を受けていた。 なお、ハーランド氏はドルトムントに所属するノルウェー代表FWアーリング・ハーランドの実の父親だが、このタックルの影響もあり2年後の2003年に31歳で現役を引退している。 『スカイ・スポーツ』の番組内で、シティにも在籍した元イングランド代表DFマイカ・リチャーズ氏が、キーン氏に現役時代の後悔について質問。話の流れの中で、この件に言及した。 「言わせてもらっていいかな? サッカーのピッチでやったことで後悔したことは一度もない。一度もだ」 「聞いてほしい。私は退場になりチームを失望させた。私は人々と戦っていた。私はピッチの真ん中にいたんだ」 リチャーズ氏が「ハーランド氏を傷づけようとしたわけではないでしょう」と尋ねるとキーン氏はさらに続けた。 「違う。当然だ。だが選手を傷つけようとしたかと言われればそうだ」 「それについては絶対に謝らない。そして人々は私を痛めつけてきた。私は人生で選手をケガさせようとしたことはないが、選手を傷つけようとしたことはある」 「ピッチの真ん中でボールを取りに行けば、誰かが傷つくこと可能性は大いにある」 そう話したキーン氏は、最後に「(君は)私の精神科医みたいだ。胸のつかえが降りたよ」と語っている。 キーン氏は、ハーランド氏個人ではなく対戦相手の“選手”を狙ってのタックルであり、それについての後悔はないと考えているようだ。 <span class="paragraph-title">【動画】ロイ・キーンがハーランド父に繰り出した“悪質”タックル</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="en" dir="ltr"> <a href="https://twitter.com/hashtag/OnThisDay?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#OnThisDay</a> in 2001: Roy Keane committed a horror challenge when he studded Alf-Inge Haaland's knee.<a href="https://t.co/eX85rW9hhV">pic.twitter.com/eX85rW9hhV</a></p>— The Sportsman (@TheSportsman) <a href="https://twitter.com/TheSportsman/status/1252565333577269248?ref_src=twsrc%5Etfw">April 21, 2020</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2021.06.11 07:05 Fri5
