日本人対決実現のスポルティングvsアーセナルはドロー! 守田は不運OG、途中出場の冨安は攻守に躍動《EL》
2023.03.10 05:21 Fri
ヨーロッパリーグ(EL)ラウンド16の1stレグ、スポルティングCPvsアーセナルが9日にエスタディオ・ジョゼ・アルバラーデで行われ、2-2のドローに終わった。なお、スポルティングのMF守田英正はフル出場、アーセナルのDF冨安健洋は63分からプレーした。
チャンピオンズリーグ(CL)3位敗退のスポルティングは、プレーオフでミッティランを破って今ラウンドに進出。プリメイラ・リーガで3連勝中のチームは、守田やコアテス、パウリーニョといった主力をスタメンで起用した。
一方、グループステージ首位通過のアーセナルは、プレミアリーグでも2位以下に5ポイント差を付けて首位をキープ。現在、4連勝中のアルテタ率いるチームは、週末に難敵フルアム戦を控えることもあり、3-2の劇的逆転勝利を収めたボーンマス戦から先発6人を変更。GKにターナーを起用したほか、ガブリエウに代えて加入後初出場のキヴィオル、ボーンマス戦のヒーローとなったネルソンらフレッシュな選手を起用。なお、先発起用も予想された冨安はベンチスタートとなった。
互いにボールを持ちたいチーム同士の対戦は地力で勝るアウェイチームが主導権を握る形に。だが、最初の決定機はホームチームに訪れる。6分、イナシオのスルーパスに抜け出したゴンサウヴェスがボックス内に持ち込んで右足のシュートを放つが、これは枠の右に外れる。
相手のシュートミスに救われて早い時間帯の失点を免れたアーセナルは、以降は押し込む形に持ち込んで前線のサカやネルソンがアタッキングサードで個での打開を図る。だが、スポルティングの集中した守備をなかなかかいくぐれない。
ホームで先手を奪われたスポルティングだが、失点前同様にやや切り替えの鈍いアウェイチームに対してカウンターから幾度かチャンスを創出。すると、こちらもセットプレーからゴールを奪う。34分、右CKの場面でエドワーズの正確なクロスをゴール前で競り勝ったイナシオが頭で合わせた。
1-1のイーブンに戻った試合は前半終盤にかけても拮抗。互いに狙いとする形からゴールに迫っていく。だが、スポルティングのエドワーズ、アーセナルのジャカに訪れた決定機はいずれもGKのセーブに阻まれた。
互いに選手交代なしで迎えた後半は立ち上がりからオープンな展開に。その中で先手を奪ったのはホームチームだった。
55分、右サイドの崩しからエドワーズが斜めに入れたラストパスをゴンサウヴェスがゴール至近距離からシュート。これはGKターナーにはじき出されるが、こぼれ球をパウリーニョが押し込んで逆転ゴールとした。
逆転を許したアーセナルはすぐさま攻撃のギアを上げると、58分にはカウンターシチュエーションでハーフウェイライン手前でボールを受けたマルティネッリが圧巻のプレーを見せる。相手DFに囲まれながらも強さと巧さを兼ね備えたドリブルで一気に局面を打開。追いすがる守田のスライディングもかわしてボックス内に持ち込むが、GKアダンに絶妙なポジショニングでコースを切られると、右に持ち出してかわしたものの、DFサン・ユステのカバーリングに遭う。結局、決めていればプスカシュ賞もののゴールは未遂に終わった。
それでも、この決定機をきっかけに流れを掴んだアーセナルは62分、サカの高い位置でのボール奪取から仕掛けたショートカウンターでボックス手前のジャカがシュート。これがゴール方向に向かって守備を試みた守田にディフレクトして大きくコースが変わってゴールネットに吸い込まれた。
守田の不運なオウンゴールによって試合がイーブンに戻った中、アーセナルはジンチェンコを下げて63分に冨安を投入。これでピッチ上での日本人対決が実現する。左サイドバックに入った冨安は投入直後にゴールライン際からの正確な左足のクロスでマルティネッリの決定機を演出するが、このヘディングシュートはGKの好守に阻まれた。
その後はアーセナル優勢の時間帯が続く中、アルテタ監督は70分過ぎに3枚替えを敢行。キヴィオル、ジョルジーニョ、ネルソンを下げてガブリエウ、トーマス、スミス・ロウと主力をピッチへ送り込む。
冨安の投入も含め一連の交代で後ろの安定感が増したアウェイチームは、手を焼いていたホームチームのカウンターにうまく対応。そこからバランス良く攻撃を仕掛けていく。だが、スポルティングも守備の局面では守田やディフェンスラインの奮闘で決定機まで持ち込ませず。
試合終盤にかけても一進一退の攻防を見せた試合は2-2のままタイムアップ。一部主力を温存しながら引き分けに持ち込んだアーセナルが、若干のアドバンテージを得て1週間後のリターンレグを迎えることになった。
なお、守田はコアテスと共にこの試合でもらったイエローカードによって次節は出場停止に。一方、攻守両面で安定したパフォーマンスを見せた冨安はリターンレグでの先発復帰へ良いアピールとなった。
チャンピオンズリーグ(CL)3位敗退のスポルティングは、プレーオフでミッティランを破って今ラウンドに進出。プリメイラ・リーガで3連勝中のチームは、守田やコアテス、パウリーニョといった主力をスタメンで起用した。
一方、グループステージ首位通過のアーセナルは、プレミアリーグでも2位以下に5ポイント差を付けて首位をキープ。現在、4連勝中のアルテタ率いるチームは、週末に難敵フルアム戦を控えることもあり、3-2の劇的逆転勝利を収めたボーンマス戦から先発6人を変更。GKにターナーを起用したほか、ガブリエウに代えて加入後初出場のキヴィオル、ボーンマス戦のヒーローとなったネルソンらフレッシュな選手を起用。なお、先発起用も予想された冨安はベンチスタートとなった。
相手のシュートミスに救われて早い時間帯の失点を免れたアーセナルは、以降は押し込む形に持ち込んで前線のサカやネルソンがアタッキングサードで個での打開を図る。だが、スポルティングの集中した守備をなかなかかいくぐれない。
それでも、勝負強さが光るプレミア首位チームはセットプレーからゴールをこじ開ける。22分、右CKの場面でキッカーのファビオ・ヴィエイラが正確な浮き球のクロスを入れると、ゴール前で競り勝ったサリバが頭で合わせた。
ホームで先手を奪われたスポルティングだが、失点前同様にやや切り替えの鈍いアウェイチームに対してカウンターから幾度かチャンスを創出。すると、こちらもセットプレーからゴールを奪う。34分、右CKの場面でエドワーズの正確なクロスをゴール前で競り勝ったイナシオが頭で合わせた。
1-1のイーブンに戻った試合は前半終盤にかけても拮抗。互いに狙いとする形からゴールに迫っていく。だが、スポルティングのエドワーズ、アーセナルのジャカに訪れた決定機はいずれもGKのセーブに阻まれた。
互いに選手交代なしで迎えた後半は立ち上がりからオープンな展開に。その中で先手を奪ったのはホームチームだった。
55分、右サイドの崩しからエドワーズが斜めに入れたラストパスをゴンサウヴェスがゴール至近距離からシュート。これはGKターナーにはじき出されるが、こぼれ球をパウリーニョが押し込んで逆転ゴールとした。
逆転を許したアーセナルはすぐさま攻撃のギアを上げると、58分にはカウンターシチュエーションでハーフウェイライン手前でボールを受けたマルティネッリが圧巻のプレーを見せる。相手DFに囲まれながらも強さと巧さを兼ね備えたドリブルで一気に局面を打開。追いすがる守田のスライディングもかわしてボックス内に持ち込むが、GKアダンに絶妙なポジショニングでコースを切られると、右に持ち出してかわしたものの、DFサン・ユステのカバーリングに遭う。結局、決めていればプスカシュ賞もののゴールは未遂に終わった。
それでも、この決定機をきっかけに流れを掴んだアーセナルは62分、サカの高い位置でのボール奪取から仕掛けたショートカウンターでボックス手前のジャカがシュート。これがゴール方向に向かって守備を試みた守田にディフレクトして大きくコースが変わってゴールネットに吸い込まれた。
守田の不運なオウンゴールによって試合がイーブンに戻った中、アーセナルはジンチェンコを下げて63分に冨安を投入。これでピッチ上での日本人対決が実現する。左サイドバックに入った冨安は投入直後にゴールライン際からの正確な左足のクロスでマルティネッリの決定機を演出するが、このヘディングシュートはGKの好守に阻まれた。
その後はアーセナル優勢の時間帯が続く中、アルテタ監督は70分過ぎに3枚替えを敢行。キヴィオル、ジョルジーニョ、ネルソンを下げてガブリエウ、トーマス、スミス・ロウと主力をピッチへ送り込む。
冨安の投入も含め一連の交代で後ろの安定感が増したアウェイチームは、手を焼いていたホームチームのカウンターにうまく対応。そこからバランス良く攻撃を仕掛けていく。だが、スポルティングも守備の局面では守田やディフェンスラインの奮闘で決定機まで持ち込ませず。
試合終盤にかけても一進一退の攻防を見せた試合は2-2のままタイムアップ。一部主力を温存しながら引き分けに持ち込んだアーセナルが、若干のアドバンテージを得て1週間後のリターンレグを迎えることになった。
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