真骨頂発揮のローマがホームで先勝! スタメン久保建英は見せ場作るも堅守攻略ならず《EL》
2023.03.10 04:52 Fri
ヨーロッパリーグ(EL)ラウンド16の1stレグ、ローマvsレアル・ソシエダが9日にスタディオ・オリンピコで行われ、ホームのローマが2-0で先勝した。なお、ソシエダのMF久保建英は75分までプレーした。
完全アウェイの空気によってソシエダに硬さが見受けられ、戦前の予想とは異なりボール支配率でほぼイーブンの立ち上がりとなる。そういった中、ホームのローマが圧巻のロングカウンターで早々にゴールをこじ開けた。
13分、自陣右サイド深くでボールを奪ったカルスドルプが背後のスペースを狙うディバラへ縦パスを通す。そのまま長い距離を持ち上がったディバラが中央からボックス右に斜めのランニングを仕掛けたエイブラハムに繋ぐ。絶妙なターンでDFを剥がしたエイブラハムがすかさずクロスを入れると、ファーに飛び込んだエル・シャーラウィが右足裏で押し込んだ。
以降は久保やシルバを起点にボールを細かく動かしながら堅固なブロック攻略を図るソシエダ、トリデンテの個の力を生かしたカウンターで応戦するローマと、当初想定された展開に。
前半終盤にかけても一進一退の攻防が続くが、ホームチームがより効果的に決定機まで持ち込んでいく。31分にはボックス手前右のディバラの鋭いクロスにペッレグリーニが反応するが、ダイビングボレーは枠を捉え切れず。さらに、42分にはGKレミロへのエイブラハムの強烈なプレスから苦し紛れのキックをディバラが頭で合わせるが、無人のゴールへ流し込むことはできなかった。
スコア、プレー内容を含めてホームチーム優位で試合は後半に突入。ただ、ローマは前半のプレーで足を痛めたジョレンテがベンチへ下がりクンブラをハーフタイム明けに投入した。
後半はビハインドを追うソシエダが引き続き押し込む入りとなるが、ローマの堅い守備を前になかなか決定機まで持ち込めない。
一方、ローマは後半序盤のセットプレーの守備の際に相手との接触でペッレグリーニが顔面から流血するアクシデントが発生。これでペッレグリーニのプレー続行が難しくなると、モウリーニョ監督はこのタイミングで3枚替えを敢行。60分にそのペッレグリーニ、エイブラハム、エル・シャーラウィと前線の選手を下げてワイナルドゥム、ベロッティ、スピナッツォーラを送り込んだ。
この交代によって強度を高めたローマは、ソリッドな守備に加えて徐々にカウンターの鋭さを増していく。67分にはベロッティがボックス内に持ち込んで強烈な右足のシュートを放つが、これは惜しくも右ポストを叩いた。
後半もボールを握るものの、決定機はおろかフィニッシュまで持ち込めないソシエダ。67分には精彩を欠いたセルロートを下げてオヤルサバル、75分には久保とイジャラメンディを下げてチョ、ブライス・メンデスを同時投入。82分にはソシエダがブライス・メンデスの正確なクロスからメリーノに決定機が訪れるが、ダイレクトシュートを枠に飛ばせない。
その後はローマが危なげなく時計を進めると、ロングカウンター同様にストロングとするセットプレーから大きな追加点を奪う。87分、右CKの場面でキッカーのディバラが鋭いボールを入れると、ゴール前に勢いを持って走り込んだクンブラが渾身のヘディングシュートを叩き込んだ。
そして、このまま逃げ切ったローマが2-0のスコアで先勝。一方、敗れたソシエダは公式戦4試合未勝利と厳しい戦いが続く。なお、ソシエダホームの2ndレグは16日に開催される。
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レッドブル・ザルツブルクとのプレーオフを逆転で制し、16強入りを決めたローマ。現在、セリエAで4位に位置するモウリーニョのチームは、直近の試合でユベントスに会心のウノゼロ勝利。今回の初戦に向けては先発4人を変更。サスペンションのイバニェスの代役に古巣対戦で加入後初先発のディエゴ・ジョレンテ、ザレフスキとスピナッツォーラに代えてカルスドルプとエル・シャーラウィがウイングバックに入り、ワイナルドゥムに代わって主砲エイブラハムが前線に加わった。一方、マンチェスター・ユナイテッドを抑えてグループステージ首位通過を決めたソシエダ。国内リーグではローマ同様に4位に位置しているが、直近3試合未勝利とやや不振に陥る。0-0のドローに終わった直近のカディス戦では先発3人を変更。ブライス・メンデス、オヤルバル、カルロス・フェルナンデスに代えてダビド・シルバ、イジャラメンディ、セルロートを起用。久保は2トップの一角に入った。13分、自陣右サイド深くでボールを奪ったカルスドルプが背後のスペースを狙うディバラへ縦パスを通す。そのまま長い距離を持ち上がったディバラが中央からボックス右に斜めのランニングを仕掛けたエイブラハムに繋ぐ。絶妙なターンでDFを剥がしたエイブラハムがすかさずクロスを入れると、ファーに飛び込んだエル・シャーラウィが右足裏で押し込んだ。
相手の狙いとする形からゴールを割られたソシエダは、ここから反撃を開始。重心を後ろに設定したホームチームを押し込んでチャンスを窺う。21分には味方とのパス交換で右サイド深くに侵入した久保がそのままゴール前まで運んで右足シュート。だが、このシュートは惜しくも右ポストを叩いた。
以降は久保やシルバを起点にボールを細かく動かしながら堅固なブロック攻略を図るソシエダ、トリデンテの個の力を生かしたカウンターで応戦するローマと、当初想定された展開に。
前半終盤にかけても一進一退の攻防が続くが、ホームチームがより効果的に決定機まで持ち込んでいく。31分にはボックス手前右のディバラの鋭いクロスにペッレグリーニが反応するが、ダイビングボレーは枠を捉え切れず。さらに、42分にはGKレミロへのエイブラハムの強烈なプレスから苦し紛れのキックをディバラが頭で合わせるが、無人のゴールへ流し込むことはできなかった。
スコア、プレー内容を含めてホームチーム優位で試合は後半に突入。ただ、ローマは前半のプレーで足を痛めたジョレンテがベンチへ下がりクンブラをハーフタイム明けに投入した。
後半はビハインドを追うソシエダが引き続き押し込む入りとなるが、ローマの堅い守備を前になかなか決定機まで持ち込めない。
一方、ローマは後半序盤のセットプレーの守備の際に相手との接触でペッレグリーニが顔面から流血するアクシデントが発生。これでペッレグリーニのプレー続行が難しくなると、モウリーニョ監督はこのタイミングで3枚替えを敢行。60分にそのペッレグリーニ、エイブラハム、エル・シャーラウィと前線の選手を下げてワイナルドゥム、ベロッティ、スピナッツォーラを送り込んだ。
この交代によって強度を高めたローマは、ソリッドな守備に加えて徐々にカウンターの鋭さを増していく。67分にはベロッティがボックス内に持ち込んで強烈な右足のシュートを放つが、これは惜しくも右ポストを叩いた。
後半もボールを握るものの、決定機はおろかフィニッシュまで持ち込めないソシエダ。67分には精彩を欠いたセルロートを下げてオヤルサバル、75分には久保とイジャラメンディを下げてチョ、ブライス・メンデスを同時投入。82分にはソシエダがブライス・メンデスの正確なクロスからメリーノに決定機が訪れるが、ダイレクトシュートを枠に飛ばせない。
その後はローマが危なげなく時計を進めると、ロングカウンター同様にストロングとするセットプレーから大きな追加点を奪う。87分、右CKの場面でキッカーのディバラが鋭いボールを入れると、ゴール前に勢いを持って走り込んだクンブラが渾身のヘディングシュートを叩き込んだ。
そして、このまま逃げ切ったローマが2-0のスコアで先勝。一方、敗れたソシエダは公式戦4試合未勝利と厳しい戦いが続く。なお、ソシエダホームの2ndレグは16日に開催される。
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