【ラ・リーガ第24節プレビュー】マドリードvsセビージャの2大カード! 首位バルサは新生バレンシアと対戦

2023.03.03 19:00 Fri
Getty Images
先週末に行われた第23節は首位のバルセロナ、3位のレアル・ソシエダが格下に敗戦、2位のレアル・マドリーと4位のアトレティコ・マドリーのダービーがドローと上位陣が揃って勝ち点を取りこぼす波乱の一節となった。

週明けにはヨーロッパリーグ(EL)、カンファレンスリーグ(ECL)のラウンド16スタートに伴い、ソシエダ、ベティス、ビジャレアルの3チームがヨーロッパの戦いを再開。より慌しい中で行われる今節はマドリードと、セビージャが誇る名門2チームが対峙する2試合に注目したい。

まずはベティスvsレアル・マドリー。5位のベティス(勝ち点40)は前節、最下位のエルチェ相手に前半序盤に2点を先行される最悪な入りとなったが、後半に3人の退場者を出した相手に2つのPKを含む3ゴールで大逆転勝利。リーグ3連勝を飾った。週明けにELマンチェスター・ユナイテッド戦を控えるペジェグリーニのチームは、前十字じん帯断裂で今季絶望のFWフェキル、MFカナーレスと主力数名に負傷者を抱える中でエル・ブランコ撃破を狙う。
一方、レアル・マドリー(勝ち点52)は、リバプール戦の5-2の大逆転勝利の勢いに乗ってアトレティコとのダービーに臨んだ。しかし、相手が得意とする堅い展開の中で攻めあぐねると、FWアンヘル・コレアの退場で数的優位を手にしたものの、セットプレーから失点。その後、18歳新星FWアルバロ・ロドリゲスのトップチーム初ゴールで敗戦を回避も、消化不良のドローで公式戦連勝が「5」でストップした。

さらに、コパ・デル・レイ準決勝1stレグのクラシコでは守備的な戦いを貫いたバルセロナにDFミリトンのオウンゴールで与えた決勝点を最後まで守り切られ、ホームで0-1の敗戦。公式戦7試合ぶりの黒星を喫したアンチェロッティのチームは、心身ともに疲労を抱えた状態で難敵ベティスとのアウェイゲームに臨む形に。来週ミッドウィークは久々に試合がないため、総力戦で公式戦3試合ぶりの白星を手にしたい。
続いては今季難しいシーズンを過ごすアトレティコvsセビージャ。アトレティコ(勝ち点42)は前節、土壇場の失点で10人でのダービー勝利を逃したが、リーグ無敗を7試合に更新。今回のホームゲームでは2試合ぶりの白星を狙う。ダービーではコレアの退場に加え、DFヘイニウドが前十字じん帯断裂の重傷で今季絶望となり、今回の試合ではチームとしての総合力が試されるところ。獅子奮迅の活躍を見せたFWグリーズマン、MFカラスコに加えて、FWモラタとFWデパイのアタッカーコンビの活躍に期待したい。

一方、年明け以降もパフォーマンスの波は変わらず14位に甘んじるセビージャ(勝ち点25)。前節はオサスナとのシーソーゲームを試合終盤の失点で2-3と落とし、公式戦2連敗となった。週明けにフェネルバフチェとのELラウンド16初戦を控える中、4試合ぶりの白星を目指すサンパオリのチームだが、重鎮フェルナンドが主審への暴言で出場停止となるなどバックラインに不安を抱える。そのため、復調気配を見せるFWエン=ネシリやMFオリベル・トーレスら攻撃陣の活躍が勝敗のカギを握ることになりそうだ。

首位のバルセロナ(勝ち点59)は、18位のバレンシア(勝ち点23)を相手に2試合ぶりのリーグ戦白星を狙う。前節はアルメリア相手に指揮官チャビが「今季ワースト」と憤った低調なパフォーマンスで今季初の公式戦連敗を喫したブラウグラナ。それでも、敵地に乗り込んだコパ・クラシコ初戦では主砲レヴァンドフスキが新たに負傷者リストに加わった中、“アンチフットボール”とも揶揄される弱者の戦いを愚直に貫いて望外の勝利で連敗をストップした。

前節、ソシエダを相手にバラハ新体制初勝利を挙げた曲者とのホームゲームでは累積警告により、MFガビと共にチャビ監督が不在に。チームとして総合力が試される一戦ではMFセルジ・ロベルトやFWフェラン・トーレスら多才な選手たちの活躍に期待したい。

MF久保建英を擁するソシエダ(勝ち点43)は、週明けにELローマ戦を控える中で16位のカディスとホームで戦う。バレンシア戦では前半終盤に喫した不運なオウンゴールが決勝点となったが、バラハのメスタージャ初陣で躍動したホームチームにプレー強度で劣った印象が強く、絶好調の久保も徐々に存在感を失い73分での途中交代と消化不良の一戦となった。3試合ぶりの白星を目指す一戦ではMFダビド・シルバ、FWチョの戦列復帰が見込まれており、久保を含む前線のレフティアタッカーの躍動に期待したい。

《ラ・リーガ第24節》
▽3/3(金)
《29:00》
レアル・ソシエダ vs カディス

▽3/4(土)
《22:00》
ヘタフェ vs ジローナ
《24:15》
アルメリア vs ビジャレアル
《26:30》
マジョルカ vs エルチェ
《29:00》
アトレティコ・マドリー vs セビージャ

▽3/5(日)
《22:00》
バジャドリー vs エスパニョール
《24:15》
バルセロナ vs バレンシア
《26:30》
ラージョ vs アスレティック・ビルバオ
《29:00》
ベティス vs レアル・マドリー

▽3/6(月)
《29:00》
オサスナ vs セルタ

バルセロナの関連記事

【ヴィッセル神戸20周年チャリティーマッチ】ヴィッセル神戸 1-3 バルセロナ(7月27日/ノエビアスタジアム神戸) [速報]ヴィッセル神戸が同点に追いつく!!/キーパーが弾いたボールを広瀬陸斗が拾い宮代大聖がゴール!\30周年記念チャリティーマッチヴィッセル神戸 vs FCバルセロナ解説:槙野智章 乾貴士ABE 2025.07.28 06:00 Mon
バルセロナは25日、中止としていたヴィッセル神戸との30周年記念チャリティーマッチ「FRIENDLY MATCH」の『ヴィッセル神戸 vs FC バルセロナ』が開催されることを発表した。 今月27日に予定されていた一戦は、同月24日、『プロモーターによる重大な契約違反』があったとしてバルセロナが公式サイト上で日本 2025.07.25 19:00 Fri
FCバルセロナは24日、27日に開催予定のヴィッセル神戸との試合を中止することを発表した。注目を集めた一戦がまさかの形で中止となると、ファンの間で落胆の声が広がっている。 神戸は7月27日、30周年記念チャリティーマッチ「FRIENDLY MATCH」の『ヴィッセル神戸 vs FC バルセロナ』が予定されていた。 2025.07.24 13:06 Thu
バルセロナのジョアン・ラポルタ会長がハンジ・フリック監督の契約延長に改めて言及した。スペイン『ムンド・デポルティボ』が伝えた。 15日、ラ・リーガ第36節が行われ、バルセロナはアウェイでエスパニョールと対戦。同じ街のライバルであるエスパニョールとのダービーでは勝てばリーグ優勝が決まる中、前半はゴールレスに。それで 2025.05.16 20:20 Fri
バルセロナのスペイン代表MFフェルミン・ロペスが、リーグ制覇を喜んだ。 15日、ラ・リーガ第36節が行われ、バルセロナはアウェイでエスパニョールと対戦した。 同じ街のライバルであるエスパニョールとの対戦。勝てばリーグ優勝が決まる中、前半はゴールレスに。それでも後半に入ると、53分にヤマルが先制ゴール。後半ア 2025.05.16 15:25 Fri

ラ・リーガの関連記事

【ラ・リーガ】マジョルカ 1ー0 アラベス(9月28日/エスタディ・マジョルカ・ソン・モイシ) ジャガー浅野 待望の今季初ゴール#浅野拓磨 味方との見事なワンツーで裏に抜け出し、冷静なフィニッシュこのゴールが決勝弾となり今季未勝利だったチームを初勝利に導くラ・リーガ 第7節#マジョルカ v #アラベスhttps: 2025.09.29 16:00 Mon
ソシエダの日本代表MF久保建英が、ラ・リーガの開幕戦で初ゴールを決めた。鮮烈ゴラッソに、ファンが大歓喜している。 ソシエダはラ・リーガ第1節でバレンシアと対戦。在籍4シーズン目を迎える久保は[4-2-3-1]の右サイドハーフで先発すると、先制を許した直後の60分に圧巻の同点ゴールを叩き込む。 スペイン代表M 2025.08.18 12:30 Mon
新しい未来のテレビ「ABEMA(アベマ)」は、スポーツ・チャンネルDAZNと展開する「ABEMA de DAZN」で、2025年8月より開幕する主要な欧州サッカーリーグにおいて、日本代表選手が所属するクラブを中心とした「欧州リーグ2025-26」の試合を中継することを決定した。 今回の発表によると、リーグ・アン、 2025.08.15 17:21 Fri
バルセロナは25日、中止としていたヴィッセル神戸との30周年記念チャリティーマッチ「FRIENDLY MATCH」の『ヴィッセル神戸 vs FC バルセロナ』が開催されることを発表した。 今月27日に予定されていた一戦は、同月24日、『プロモーターによる重大な契約違反』があったとしてバルセロナが公式サイト上で日本 2025.07.25 19:00 Fri

バルセロナの人気記事ランキング

1

バルセロナの至宝ガビに衝撃の事実「彼は靴紐の結び方をよく知らない」

バルセロナのスペイン代表MFガビの秘密が1つ明らかになった。イギリス『SPORT BIBLE』が伝えている。 今季17歳という若さでファーストチームデビューを果たしたカンテラの至宝ガビ。10月にはスペイン代表デビューし、85年ぶりに最年少出場記録を塗り替えた。 ここまで公式戦に17試合に出場しているが、チャビ・エルナンデス新監督就任以降の6試合でもスタメン起用されており、新体制でもその存在感を遺憾なく発揮している。 その実力もさることながら、別の注目を浴びていたのがガビのスパイクの靴紐だ。 ガビは試合中に靴紐が解けた状態でプレーすることがよくあり、一種の迷信的な行いなのではないかとも噂されていたが、スペイン人記者のマルク・マルバ・プラッツ氏によると、その理由は単純なものだった。 「ガビは幼い頃から靴紐をほどいたままプレーしている。それは、靴紐の結び方をよく知らないからだ。彼は気にしていないし、それでプレーしている」 最近では、同僚のU-19スペイン代表MFニコ・ゴンサレスが、自身のインスタグラムで「学ぶ時間…」というコメントを添えて、ガビの靴紐を結んであげている写真を掲載しており、ガビの靴紐の秘密に関しては、チームメイトにも知れ渡っているようだ。 <span class="paragraph-title">【写真】スパイクのひもが解けまくるガビ</span> <span data-other-div="movie"></span> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2021/gavi1.jpg" style="max-width:100%;"></div> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2021/gavi2.jpg" style="max-width:100%;"></div> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2021/gavi3.jpg" style="max-width:100%;"></div> 2021.12.21 21:15 Tue
2

バルセロナが新カンプ・ノウのイメージを発表!収容人数11万人

バルセロナが新カンプ・ノウの新たなイメージを発表した。クラブの公式SNSで伝えている。 バルセロナはエスパイ・バルサ計画というカンプ・ノウの改修を軸としたプランを発表。当初の計画では2021年に完成予定だったものの、現時点では2025年に完成の予定だ。 カンプ・ノウの改修を行うのはコンペを勝ち抜いた日本の設計事務所、日建設計で、完成時には収容人数を11万人まで増員する予定だ。 また、改修工事のためにバルセロナは2022年夏以降、最長で1年間のホーム開催試合をカンプ・ノウ以外で行う可能性も報じられている。 17日に行われたラ・リーガ第9節のバレンシア戦では観客を100%収容可能だったものの、4万7317人の入場者数にとどまっていたバルセロナだが、新カンプ・ノウに向けてサポーターたちの熱量を取り戻すことができるだろうか。 <span class="paragraph-title">【動画】日本の設計事務所が担当する新カンプ・ノウのイメージムービー</span> <span data-other-div="movie"></span> <div class="dugout-video dugout-embed-eyJrZXkiOiJpaU5nOGtodiIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0="></div><script type="text/javascript" src="https://embed.dugout.com/v3.1/ultrasoccer.js"></script> 2021.10.20 05:45 Wed
3

バルセロナ注目の“いとこコンビ”が偉業達成…バルサ・アトレティックの最年少ゴール&歴代3位記録を同じ試合で更新

バルセロナのカンテラに所属する注目の“いとこコンビ”が偉業を成し遂げた。 バルセロナのリザーブチームで、スペイン3部に所属するバルサ・アトレティック(前バルセロナB)。 7日にホームでプリメーラ・フェデラシオン第3節のオウレンセ戦を戦ったチームでは、U-17スペイン代表FWトニ・フェルナンデス、同MFギジェ・フェルナンデスの16歳いとこコンビが偉業を成し遂げた。 1点リードで迎えた前半41分、中央で味方とパス交換してゴール前に侵入したトニは低空の見事な左足ジャンピングボレーを右隅に叩き込む。この直後の45分にはボックス中央でトニから横パスを受けたギジェが右足を振ると、ブロックを試みた相手DFにもディフレクトしたシュートがゴール右隅に突き刺さった。 このゴールは2人にとってバルサ・アトレティックでの初ゴールとなったが、いずれも年少記録を更新するモノとなった。 ギジェが16歳2カ月21日で決めたゴールは元スペイン代表FWボージャン・クルキッチの16歳2カ月28日の記録を抜き、歴代3位の年少ゴールに。 一方、トニの16歳1カ月23日でのゴールは元ナイジェリア代表FWハルナ・ババンギダの16歳1カ月28日を抜き、歴代最年少ゴールとなった。 ちなみにバルセロナのレジェンド中のレジェンドであるアルゼンチン代表FWリオネル・メッシは17歳2カ月13日で歴代6位だ。 なお、インテリオールを主戦場とするギジェはプレシーズンツアーでハンジ・フリック監督から定期的にプレー機会を与えられ、センターフォワードや右ウイングを主戦場とするトニもモナコとのジョアン・ガンペール杯でプレー機会を与えられており、近い将来のファーストチームデビューも期待されている。 <span class="paragraph-title">【動画】トニ・フェルナンデスが決めた最年少ゴール!</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ca" dir="ltr">Toni Fernández turns heads in last night&#39;s win for Barça Atlètic <a href="https://twitter.com/hashtag/MadeInLaMasia?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#MadeInLaMasia</a> | <a href="https://twitter.com/FCBmasia?ref_src=twsrc%5Etfw">@FCBmasia</a> <a href="https://t.co/CbYbyDz1kb">pic.twitter.com/CbYbyDz1kb</a></p>&mdash; FC Barcelona (@FCBarcelona) <a href="https://twitter.com/FCBarcelona/status/1832718549401440469?ref_src=twsrc%5Etfw">September 8, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.09.09 07:30 Mon
4

コパ決勝クラシコで2アシスト、優勝に貢献したヤマルはマドリーに「今季彼らは僕らに勝てない」と豪語

バルセロナのスペイン代表FWラミン・ヤマルがレアル・マドリーに対して豪語した。 ヤマルは26日に行われたコパ・デル・レイ決勝マドリー戦で先制点と2点目をアシスト。延長戦の末3-2で勝利したチームの優勝に大きく貢献していた。 コパ・デル・レイ決勝での勝利により今季のクラシコの戦績はバルセロナの3戦3勝となった中、ヤマルは試合後のインタビューで「例え1点決められても、2点決められても関係なかった。今季彼らは僕らに勝てない。それが証明された」と豪語。 優勝決定後には派手なサングラスを着用してお茶らけていたヤマル。17歳の言動が来月11日に行われるラ・リーガでの今季最後となるエル・クラシコにどのような影響を与えるだろうか。 2025.04.27 13:00 Sun

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly