“MMN”揃い踏みのPSGがメッシの土壇場FK弾でリールとの打ち合いを制す!《リーグ・アン》

リーグ・アン第24節のパリ・サンジェルマン(PSG)vsリールが19日に行われ、4-3でPSGが勝利した。公式戦3連敗中の首位PSG(勝ち点54)が、ホームにリーグ戦3戦負けなしの5位リール(勝ち点41)をホームに迎えた一戦。ミッドウィークにチャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16・1stレグのバイエルン戦で惜敗したPSGは、その試合からスタメンを5人変更。マルキーニョスやハキミ、ダニーロらに代えてムバッペ、ファビアン・ルイス、キンペンベらをスタメンで起用した。
試合は開始早々にPSGがピンチを迎える。1分、ボックス左でパスを受けたウェアにフリーでシュートを許すと、ブロックしたメンデスにディフレクトしてコースが変わったが、これはGKドンナルンマがうまく残した右足ではじき出した。

ピンチを凌いだPSGは12分に先制する。ネイマールのスルーパスで左サイドを抜け出したエムバペがボックス左から侵入すると、ジャロとディアキテの間を強引に突破し、飛び出したGKの股下を抜くシュートを流し込んだ。さらにPSGは17分にも、ボックス左手前まで持ち上がったメンデスの横パスがペナルティアーク内に走りこんだネイマールへ。これはうまく収まらなかったが、こぼれ球をボックス右に駆け上がったヴィティーニャの折り返すと、最後はゴール前のネイマールが押し込んだ。

2点を追う展開となったリールだが、24分にセットプレーから1点を返す。ショートコーナーの流れからバイタルエリア左でパスを受けたアンドレ・ゴメスがクロスを供給すると、ゴール前で競り合ったディアキテがヘディングシュートをゴール右隅に流し込んだ。

その後は一進一退の展開が続く中、リールは42分にバンバのパスでボックス右まで侵入したカベラがシュートを放ったが、これは右サイドネットに外れ、2-1で前半を終えた。

迎えた後半、PSGは開始早々にアクシデント。48分、中盤でボールを受けたネイマールがアンドレの後方からのタックルで右足首を負傷すると、プレー続行不可能となり、担架でピッチを後に。エキティケが緊急投入された。

不運な形で交代枠を使ったPSGは、58分に試合を振り出しに戻される。右CK場面でニアに走りこんだジャロをヴェッラッティが不用意に倒すと、主審はPKを宣告。このPKをデイビッドが確実にゴール右隅へ決めた。

追いついたリールは、69分にも中盤のボール奪取からアンドレ・ゴメスがDFの裏へロングパスを供給すると、このパスで抜け出したバンバがボックス右からニアサイドにシュートを突き刺した。

逆転を許したPSGは、75分にファビアン・ルイス、ヴィティーニャ、ペンベレを下げてダニーロ、ソレール、ザイール=エメリを投入する3枚替えを敢行。すると87分、ヴェッラッティとのワンツーでボックス左に侵入したベルナトの折り返しを走りこんだムバッペがすべり込みながらゴールに流し込み、試合を振り出しに戻した。

このまま試合終了かと思われたが、ドラマはアディショナルタイムに生まれた。PSGは94分、ペナルティアーク手前でメッシが倒されて得たFKを自身が直接狙うと、右ポストの内側を叩いたボールがゴールネットを揺らした。

結局、これが決勝点となり4-3でタイムアップ。壮絶な打ち合いを制したPSGが、クープ・ドゥ・フランスのリベンジとなる次節のマルセイユ戦に弾みを付けた。