好調モナコが飛車角抜きのPSGに完勝! 途中出場の南野拓実は終盤に見せ場《リーグ・アン》
2023.02.12 03:27 Sun
リーグ・アン第23節、モナコvsパリ・サンジェルマン(PSG)が11日にスタッド・ルイ・ドゥで行われ、ホームのモナコが3-1で勝利した。なお、モナコのFW南野拓実は72分から途中出場した。
リーグ2連勝で2位以下に8ポイント差を付けて首位を走るPSG。だが、直近のクープ・ドゥ・フランスではマルセイユとの“ル・クラスィク”を1-2で落とし、今季初のタイトル逸となった。
週明けにバイエルンとのチャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16初戦を控える中、難敵のホームに乗り込んだ上位対決ではバウンスバックの勝ち点3を狙った。この一戦に向けてはムバッペに加え、筋肉系の問題を抱えるメッシ、ヴェッラッティといった主力が招集外となり、フィールドプレーヤーではネイマール、マルキーニョス、ダニーロらを除き控えや若手中心のメンバー構成となった。
一方、直近7試合無敗と好調を維持する4位のモナコは、前節のクレルモン戦に2-0の快勝。同試合で新年初スタメンで2点目に絡む活躍を見せた南野だったが、この上位対決ではベンチスタートとなった。
モナコが[4-4-2]、PSGが[3-5-2]の布陣で臨んだ中、試合はいきなり動く。4分、モナコは右サイド深くでのスローインの流れからボックス内でフォファナ、ベン・イェデルが粘ると、ゴール前に詰めたゴロビンが冷静にゴール至近距離からのシュートを決めた。
急造布陣のミスから早くも2点のビハインドを背負ったアウェイチームは反撃を試みるが、後方からの組み立て、前線の連携のいずれも機能せず。本調子ではないネイマールの仕掛けもことごとく相手守備に絡めとられる。そういった中、以降もピンチの連続となるが、アギラールやベン・セギルの決定機は守護神ドンナルンマの好守で凌ぐ。
すると、39分には鮮やかなカウンターからタイミング良くボックス左に走り込んだベルナトからの完璧な折り返しを、ファーでフリーのザイール=エメリが難なく流し込み、ようやく1点を返した。
一方、この失点によって少し嫌な空気が漂うホームチームだったが、好調のエースが決定的な仕事を果たす。前半アディショナルタイム2分、ゴロビン、ベン・セギルと左から内側へボールを繋いでスルーパスが前線のベン・イェデルに通る。ここでバランスを崩したDFを振り切ったモナコのエースFWは再びドンナルンマとの駆け引きを制した。
飛車角抜きの急造布陣でモナコ相手に分が悪いPSGは、ハーフタイム明けのセルヒオ・ラモスの投入を皮切りにハキミや長期離脱明けのキンペンベといった主力をピッチに送り出す。だが、2点を追う後半はほとんど決定機まで持ち込めず。
一方、後半に入って決定機を作れないものの、危なげなく時計を進めるモナコは、70分過ぎに殊勲のベン・イェデルとベン・セギルの2トップを下げて南野、エンボロを同時投入。すると、投入直後にヘディングシュートを放って良い形で試合に入った南野は、以降も前線からの精力的な守備でチームを助ける。
後半終盤にかけて膠着状態が続いた試合だったが、最後の最後に南野に大きな見せ場が訪れる。91分、カウンターからボックス左で複数のDFを引き付けたエンボロから絶妙なラストパスが届くと、ゴール右の南野は右足を振る。だが、このシュートはGKドンナルンマのビッグセーブに阻まれ、トドメの4点目とはならず。
それでも、主力不在のPSGに完勝のモナコがリーグ3連勝を飾った。一方、PSGはバイエルン戦に大きな不安を残す公式戦連敗となった。
リーグ2連勝で2位以下に8ポイント差を付けて首位を走るPSG。だが、直近のクープ・ドゥ・フランスではマルセイユとの“ル・クラスィク”を1-2で落とし、今季初のタイトル逸となった。
週明けにバイエルンとのチャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16初戦を控える中、難敵のホームに乗り込んだ上位対決ではバウンスバックの勝ち点3を狙った。この一戦に向けてはムバッペに加え、筋肉系の問題を抱えるメッシ、ヴェッラッティといった主力が招集外となり、フィールドプレーヤーではネイマール、マルキーニョス、ダニーロらを除き控えや若手中心のメンバー構成となった。
モナコが[4-4-2]、PSGが[3-5-2]の布陣で臨んだ中、試合はいきなり動く。4分、モナコは右サイド深くでのスローインの流れからボックス内でフォファナ、ベン・イェデルが粘ると、ゴール前に詰めたゴロビンが冷静にゴール至近距離からのシュートを決めた。
幸先よく先制に成功したホームチームは完全に勢いづいて攻め立てる。そして18分、相手陣内右サイドでDFビチャーブからボールを奪い切ったディアタからボールを引き取ったベン・イェデルがボックス内でのGKとの一対一を難なく制した。
急造布陣のミスから早くも2点のビハインドを背負ったアウェイチームは反撃を試みるが、後方からの組み立て、前線の連携のいずれも機能せず。本調子ではないネイマールの仕掛けもことごとく相手守備に絡めとられる。そういった中、以降もピンチの連続となるが、アギラールやベン・セギルの決定機は守護神ドンナルンマの好守で凌ぐ。
すると、39分には鮮やかなカウンターからタイミング良くボックス左に走り込んだベルナトからの完璧な折り返しを、ファーでフリーのザイール=エメリが難なく流し込み、ようやく1点を返した。
一方、この失点によって少し嫌な空気が漂うホームチームだったが、好調のエースが決定的な仕事を果たす。前半アディショナルタイム2分、ゴロビン、ベン・セギルと左から内側へボールを繋いでスルーパスが前線のベン・イェデルに通る。ここでバランスを崩したDFを振り切ったモナコのエースFWは再びドンナルンマとの駆け引きを制した。
飛車角抜きの急造布陣でモナコ相手に分が悪いPSGは、ハーフタイム明けのセルヒオ・ラモスの投入を皮切りにハキミや長期離脱明けのキンペンベといった主力をピッチに送り出す。だが、2点を追う後半はほとんど決定機まで持ち込めず。
一方、後半に入って決定機を作れないものの、危なげなく時計を進めるモナコは、70分過ぎに殊勲のベン・イェデルとベン・セギルの2トップを下げて南野、エンボロを同時投入。すると、投入直後にヘディングシュートを放って良い形で試合に入った南野は、以降も前線からの精力的な守備でチームを助ける。
後半終盤にかけて膠着状態が続いた試合だったが、最後の最後に南野に大きな見せ場が訪れる。91分、カウンターからボックス左で複数のDFを引き付けたエンボロから絶妙なラストパスが届くと、ゴール右の南野は右足を振る。だが、このシュートはGKドンナルンマのビッグセーブに阻まれ、トドメの4点目とはならず。
それでも、主力不在のPSGに完勝のモナコがリーグ3連勝を飾った。一方、PSGはバイエルン戦に大きな不安を残す公式戦連敗となった。
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