好調ラッシュフォード弾のユナイテッドがリーグ2戦ぶり白星! カゼミロ首絞め退場も逃げ切る《プレミアリーグ》
2023.02.05 02:25 Sun
プレミアリーグ第22節、マンチェスター・ユナイテッドvsクリスタル・パレスが4日にオールド・トラッフォードで行われ、ホームのユナイテッドが2-1で勝利した。
前節、首位のアーセナルに競り負けてリーグ連勝が「6」でストップした4位のユナイテッド。それでも、以降はEFLカップ準決勝でノッティンガム・フォレストに連勝、FAカップでレディングに快勝を収めて公式戦3連勝。きっちりリバウンドメンタリティを示した。
前回対戦で勝ち点を取りこぼした12位のパレス戦に向けては、直近のフォレスト戦から先発2人を変更。控えGKヒートンとガルナチョに代わって守護神デ・ヘアとラッシュフォードが復帰した。
試合は開始早々に好調のユナイテッドがスコアを動かす。4分、左サイド深くでラッシュフォードがクロスを上げると、ボックス内で対応にあたったヒューズの顔面付近に上げていた手にボールが直撃。オンフィールド・レビューの結果、このプレーでPKが与えられる。これをキッカーのブルーノ・フェルナンデスがきっちりGKの逆を突き7分の先制点とした。
幸先よく先制に成功したホームチームは、前回対戦で追いつかれた反省を生かして果敢に2点目を狙っていく。13分にはショーの絶妙な左CKをボックス中央のヴェグホルストが頭で合わせるが、枠の左隅を捉えたシュートはGKの好守に遭う。
アントニーやフレッジのシュートでチャンスに迫るものの、2点目が遠いユナイテッドは、前半終盤にかけて徐々に押し返される。それでも、シュラップのミドルシュートはGKデ・ヘアが好守、オリーズらの際どいクロスもディフェンスラインの選手が冷静に撥ね返して1点差を維持した。
後半は引き続き一進一退の攻防が続くと、テン・ハグ監督は60分にヴェグホルストを下げてガルナチョを投入。この交代でラッシュフォードが1トップにポジションを移すと、この采配が待望の2点目をもたらす。
62分、押し込んだ形からペナルティアーク付近で左にドリブルで運んだガルナチョがボックス左のショーに繋ぐと、イングランド代表DFの正確なグラウンダーの折り返しを、ゴール前のラッシュフォードがうまく右足インサイドで面を作ってゴールネットへ流し込んだ。
この2点目で勝利に大きく近づいたかに思われたユナイテッドだが、思わぬアクシデントが発生。タッチライン際でアントニーをシュラップが押し倒したことで小競り合いが発生した中、リプレー映像ではカゼミロがヒューズの首を締め場面がクローズアップ。オンフィールド・レビューの結果、この暴力行為にレッドカードが掲示された。チームメイトは猛抗議も、カゼミロ自身は自覚があったか、判定を素直に受け入れてピッチを後にした。
70分の退場劇で試合の流れが変わると、サンビ・ロコンガ、エゼを同時投入して前がかるパレスがすぐさま1点を返す。76分、セットプレーの二次攻撃からドゥクレの蹴り損ねたボールがゴール左のシュラップへの絶妙なラストパスになると、これをシュラップがうまくゴールネットへ流し込んだ。
このゴールで勢いづくパレスは長身FWマテタ、新戦力アーマダをピッチに送り出して前がかると、サイドからのシンプルなクロスやセットプレーでユナイテッドゴールに迫っていく。
これに対して守勢のユナイテッドは81分、アントニーに代えてバイエルンからの新戦力ザビッツァー、試合終盤にはガルナチョらを下げてマグワイア、リンデロフのセンターバックコンビの投入で、割り切った逃げ切り態勢に。
7分が加えられた後半アディショナルタイムは防戦一方を強いられたが、前回対戦とは異なり何とかリードを守り切ったユナイテッドが2-1で勝利。リーグ2戦ぶりの白星を上げると共に、公式戦4連勝とした。
前節、首位のアーセナルに競り負けてリーグ連勝が「6」でストップした4位のユナイテッド。それでも、以降はEFLカップ準決勝でノッティンガム・フォレストに連勝、FAカップでレディングに快勝を収めて公式戦3連勝。きっちりリバウンドメンタリティを示した。
前回対戦で勝ち点を取りこぼした12位のパレス戦に向けては、直近のフォレスト戦から先発2人を変更。控えGKヒートンとガルナチョに代わって守護神デ・ヘアとラッシュフォードが復帰した。
幸先よく先制に成功したホームチームは、前回対戦で追いつかれた反省を生かして果敢に2点目を狙っていく。13分にはショーの絶妙な左CKをボックス中央のヴェグホルストが頭で合わせるが、枠の左隅を捉えたシュートはGKの好守に遭う。
以降もカゼミロを中心に強度の高い守備で相手の攻撃を潰して優位に試合を進めるホームチームは、絶好調のラッシュフォードがボックス付近で果敢に仕掛けて足を振っていく。だが、相手GKの好守や身体を張ったブロックに遭い、決定機まであと一歩という場面が目立つ。
アントニーやフレッジのシュートでチャンスに迫るものの、2点目が遠いユナイテッドは、前半終盤にかけて徐々に押し返される。それでも、シュラップのミドルシュートはGKデ・ヘアが好守、オリーズらの際どいクロスもディフェンスラインの選手が冷静に撥ね返して1点差を維持した。
後半は引き続き一進一退の攻防が続くと、テン・ハグ監督は60分にヴェグホルストを下げてガルナチョを投入。この交代でラッシュフォードが1トップにポジションを移すと、この采配が待望の2点目をもたらす。
62分、押し込んだ形からペナルティアーク付近で左にドリブルで運んだガルナチョがボックス左のショーに繋ぐと、イングランド代表DFの正確なグラウンダーの折り返しを、ゴール前のラッシュフォードがうまく右足インサイドで面を作ってゴールネットへ流し込んだ。
この2点目で勝利に大きく近づいたかに思われたユナイテッドだが、思わぬアクシデントが発生。タッチライン際でアントニーをシュラップが押し倒したことで小競り合いが発生した中、リプレー映像ではカゼミロがヒューズの首を締め場面がクローズアップ。オンフィールド・レビューの結果、この暴力行為にレッドカードが掲示された。チームメイトは猛抗議も、カゼミロ自身は自覚があったか、判定を素直に受け入れてピッチを後にした。
70分の退場劇で試合の流れが変わると、サンビ・ロコンガ、エゼを同時投入して前がかるパレスがすぐさま1点を返す。76分、セットプレーの二次攻撃からドゥクレの蹴り損ねたボールがゴール左のシュラップへの絶妙なラストパスになると、これをシュラップがうまくゴールネットへ流し込んだ。
このゴールで勢いづくパレスは長身FWマテタ、新戦力アーマダをピッチに送り出して前がかると、サイドからのシンプルなクロスやセットプレーでユナイテッドゴールに迫っていく。
これに対して守勢のユナイテッドは81分、アントニーに代えてバイエルンからの新戦力ザビッツァー、試合終盤にはガルナチョらを下げてマグワイア、リンデロフのセンターバックコンビの投入で、割り切った逃げ切り態勢に。
7分が加えられた後半アディショナルタイムは防戦一方を強いられたが、前回対戦とは異なり何とかリードを守り切ったユナイテッドが2-1で勝利。リーグ2戦ぶりの白星を上げると共に、公式戦4連勝とした。
マンチェスター・ユナイテッドの関連記事
プレミアリーグの関連記事
|
マンチェスター・ユナイテッドの人気記事ランキング
1
今季は5名が新加入、イングランドでプレーする日本人女子選手の増加傾向に英紙が注目「今後も続く可能性が高い」
現在は9人、イングランドでプレーする日本人女子選手の増加傾向を英紙が注目「今後も続く可能性が高い」 イングランドのFA女子スーパーリーグ(FAWSL)には、現在9人の日本人選手が所属。アジア人プレーヤーが増加傾向にある理由を、イギリス『BBC』が探った。 マンチェスター・シティのMF長谷川唯を筆頭に、ウェストハムにはDF清水梨紗とMF林穂之香に加え、今季からはFW植木理子も在籍。リバプールではMF長野風花が主軸を担っている。 オーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)得点王の実績が評価され、マンチェスター・ユナイテッドにはMF宮澤ひなたが加入。チェルシーにはローンバックでFW浜野まいかが復帰し、今冬にはレスター・シティへ宝田沙織と籾木結花が籍を移した。 なでしこジャパンが2011年ドイツ女子W杯で優勝、2012年にロンドン・オリンピックで銀メダルを獲得した直後にも、2013年にチェルシーへ永里優季(現:ヒューストン・ダッシュ/アメリカ)が、2014年にアーセナルへ大野忍(スペランツァ大阪監督)や近賀ゆかり(サンフレッチェ広島レジーナ)が加入と、イングランドでのプレーを選択する日本人が続いたが、現在は当時とは異なる風向きで、勢いも加速している。 WSLで頭角を現した最初のアジア人選手と言えば、チェルシーで6度のリーグ優勝を達成した韓国女子代表MFチ・ソヨン(2014-2022年5月)をおいて他にないが、『BBC』では、続く存在として長谷川を挙げ、増加傾向にある日本人選手を特集。スカウティングへの投資、テレビによる世界的な女子サッカー中継の増加、移籍市場での競争の激化など、いくつかの要因を挙げた。 「映像が得られるという点で、スカウティングリソースは劇的に増加した。我々には2人の素晴らしいアナリストもいて、間違いのない選手を特定するのに役立っている」と、宝田と籾木を獲得したレスターのウィリー・カーク監督の言葉を引用。ウェストハムのレハネ・スキナー監督は、国際大会を通じて植木の才能を買っていたと話す。 また、イングランド内における女子サッカーの地位が高まったことによる、待遇の変化にも注目。給与の向上や移籍市場の変化により、WSLが選手にとってより魅力的なものになったと伝えている。 各チームの監督ともに、日本人選手の良さに「規律や戦術理解度、技術の高さ」などを挙げる。『BBC』は「これらの要因により、アジア系の才能ある人材がイギリスに流入することになり、最近到着した選手たちの成功を考えると、この傾向は今後も続く可能性が高い」と結んでいるが、まさしくその通りになるだろう。 最後に、各指揮官によるコメントを掲載。日本人選手、特に自チーム所属の選手を大いに評価している点がユニークだ。 「(WSLでプレーする)日本人選手はどんどん増えてくるだろうし、その理由も分かるだろう。非常に規律があり、聞く耳を持っている。強度も高く、ゲームの理解度もとても高い。もちろん、個々の能力は異なる。(長谷川)唯は非常に知的でゲームの読み方は誰にも負けないだろうし、信じられないほどの才能があると思う」(マンチェスター・シティ/ガレス・テイラー監督) 「風花は試合を読む力が高く、本当に素晴らしいサッカー選手だ。彼女たちは戦術面において非常にクレバーで、技術的にもとても優れている。後方から組み立てるチームの多いWSLの現状において、"日本ブランド"は我々にとって助けになる」(リバプール/マット・ビアード監督) 「日本人選手が増えた理由は明白です。戦術的に聡明で、技術的にも才能のある選手を望まない人はいないでしょう?彼女たちは私たちのチームに大きな価値をもたらしてくれました」(ウェストハム/レハネ・スキナー監督) 「必ずしもアジアの選手を探していたわけではなく、トップクラスのナンバー6を探していたら宝田を見つけたんだ。半年ほど注視して、夏に獲得しようとしたが、リンシェーピングとの合意に至らなかったから、(それなら満了後にと)事前契約を行った。チャンピオンズリーグのアーセナル戦は素晴らしかった」 「宝田選手をさらに見ていたら、籾木の良さにも気付いて、これは良い機会だと思ったんだ。2人とも素晴らしい才能のある選手だよ」(レスター・シティ/ウィリー・カーク監督) 2024.02.12 21:57 Mon2
ベンフィカがアルバロ・カレーラスの買取OP行使! ユナイテッドは買戻条項盛り込む
ベンフィカは26日、マンチェスター・ユナイテッドからレンタル移籍中のU-21スペイン代表DFアルバロ・カレーラス(21)の買い取りオプション行使を発表した。同選手はベンフィカと2029年6月30日までの5年契約にサインした。 なお、移籍市場に精通するジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏によると、ベンフィカはユナイテッドに600万ユーロ(約10億2000万円)を支払うことになるという。また、両者の契約には買い戻し条項やリセール時の移籍金一部の支払いなどの細かい条項が盛り込まれている。 レアル・マドリーのカンテラ出身の左サイドバックは2020年夏にユナイテッドのアカデミーに移り、プレストン・ノースエンド、グラナダへの武者修行を経験。その後、今年1月からベンフィカにローン先を変更していた。 その新天地では公式戦16試合1ゴール1アシストの数字を残していた。186cmの恵まれた体躯に加え、アスリート能力に優れる攻撃的サイドバックは、豊富な運動量と推進力が最大の売りだが、現在レバークーゼンで活躍する同胞DFアレハンドロ・グリマルドのような成長曲線を描くことが期待されるところだ。 2024.05.27 07:30 Mon3
ユナイテッド若手GKヴィテクが武者修行 今夏アピールもオーストリア1部へ
マンチェスター・ユナイテッドは21日、U-20チェコ代表GKラデク・ヴィテク(20)がオーストリア・ブンデスリーガのブラウヴァイス・リンツにレンタル移籍すると発表した。移籍期間は今季いっぱいとなる。 ヴィテクは2020年夏に母国クラブのオロモウツから加入。16歳でユナイテッド入りしたなかで、アンダーカテゴリーで研鑽を積み、昨季はプレミアリーグで初のベンチ入りを記録した。 2022年のFAユースカップ優勝時に守護神を担うなどの経験も重ねるなかで、この夏はトップチームの一員としてプレシーズンを過ごし、ノルウェーでのローゼンボリ戦では活躍を光らせた。 FCブラウヴァイス・リンツは2023-24シーズンからオーストリア1部を戦うクラブで、LASKリンツは地元のライバルとなる。 2024.08.21 18:28 Wed4
“ジャンピングチョップ事件”いまだ和解なし、ファン・ニステルローイが宿敵との騒動を振り返る
▽現役時代にマンチェスター・ユナイテッドで活躍した元オランダ代表FWルート・ファン・ニステルローイ氏が、宿敵との騒動を振り返った。イギリス『インデペンデント』が伝えた。 ▽事件は約13年前のオールド・トラフォード、マンチェスター・ユナイテッドvsアーセナルで起こった。当時のプレミアリーグは、ユナイテッドとアーセナルの2強時代。MFロイ・キーン、MFパトリック・ヴィエラという闘将に率いられていた両者の直接対決は、常に意地と意地がぶつかり合う激闘だった。 ▽そして試合では、0-0で迎えたアディショナルタイムにFWディエゴ・フォルランがボックス内でDFマーティン・キーオンに倒されてPKを獲得。しかし、このPKキッカーを務めた名手ファン・ニステルローイは、シュートをバーに当ててしまった。 ▽そして、試合は0-0のまま終了。宿敵の絶対的エースがPKを失敗したことにより勝ち点を獲得してテンションが上がったアーセナルの選手たちは、試合終了の笛とともにファン・ニステルローイを囲んで挑発。試合中も激しくやりあっていたキーオンは、ファン・ニステルローイに“ジャンピングチョップ”を敢行した。 ▽オックスフォード大学での講義にゲストとして参加したファン・ニステルローイ氏は、「キーオンに街でたまたま会ったら、どのように振舞うのか?」と尋ねられると、冗談交じりに「彼は再び私の上に飛んでくるだろう(笑)。時代を生きていくには、クレバーじゃないといけないと思ったよ」と語り、会場の笑いを誘った。 ▽一方、この事件があった2003-04シーズンにプレミアリーグ無敗優勝を経験したキーオン氏は先月、当時について以下のように振り返っていた。 「おそらく、私は過剰な反応を見せてしまった。ルート・ファン・ニステルローイは、ブラックリスト入りする信用できない敵だった。彼はトッププレーヤーであり、ファイターだったが、どんな手を使ってでも相手を打ちのめそうとするような選手だった」 2016.02.08 20:42 Mon5