【ブンデス第18節プレビュー】後半戦スタート、再開後未勝利のバイエルンはフランクフルトと対戦

2023.01.27 19:01 Fri
Getty Images
ミッドウィークに行われた前半戦最終戦の前節、バイエルンがケルンに何とかドローに持ち込んだものの、2位に浮上したウニオン・ベルリンとの勝ち点差は3に縮まった。そして日本代表対決となったフライブルクvsフランクフルトの上位決戦はドロー決着となった。後半戦スタートとなる第18節、再開後未勝利のバイエルンはフランクフルトとの上位対決に臨む。
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首位バイエルン(勝ち点36)は前節、善戦してきたケルン相手にMFキミッヒの試合終盤の豪快ミドル弾で辛くもドロー。再開後、2分けと芳しくないリスタートとなったが、後半戦初戦をモノにできるか。
一方、フライブルク戦ではFWコロ・ムアニの一撃でドローとした4位フランクフルト(勝ち点31)。ボランチ起用のMF鎌田はシャルケ戦に続き凡庸なパフォーマンスに終わってしまった。今やブンデスを代表する選手に成長したMFムシアラとのマッチアップが想定されるが、ボランチ鎌田はどう相対するだろうか。

前節ブレーメンに2-1と競り勝って2位に再浮上したウニオン・ベルリン(勝ち点33)は、17位ヘルタ・ベルリン(勝ち点14)とのベルリン・ダービーに臨む。MF原口は再開後2戦連続スタメン起用され、ブレーメン戦でも献身的な動きを見せた。古巣対決となるダービーではベンチスタート予想となっているが、大きなインパクトを残せるか。

シャルケに6発圧勝として3位に浮上したライプツィヒ(勝ち点32)は、金曜に15位シュツットガルト(勝ち点16)と対戦する。シャルケ戦では立ち上がりから圧倒して最下位チームを粉砕としたライプツィヒ。再開後も好調を持続している中、とりわけ元気な攻撃陣がシュツットガルト戦でも躍動するかに注目だ。
一方、MF遠藤が一時勝ち越しゴールを決めたもののラストプレー被弾でホッフェンハイムに2-2のドローに終わった15位シュツットガルト(勝ち点16)。引き続き勝ちきれない試合が続く苦しい状況だが、遠藤と伊藤は踏ん張れるか。

MFレイナの後半追加タイム弾でマインツに劇的勝利とした5位ドルトムント(勝ち点31)は8位レバークーゼン(勝ち点24)とのアウェイ戦に臨む。マインツ戦も攻めあぐねる難しい展開となったが、打ち勝ったアウグスブルク戦に続き、これで2連勝リスタート。結果が付いてきている中、シャビ・アロンソ監督の戦術が浸透してきている様子の連勝リスタートとしているレバークーゼンを下すことはできるか。

MF上月に嬉しいブンデス初ゴールが生まれたものの、前述のようにライプツィヒに惨敗した最下位シャルケ(勝ち点9)は、10位ケルン(勝ち点21)とのホーム戦に臨む。再開初戦のフランクフルト戦ではまずまずの試合を見せたものの、ライプツィヒ戦で大崩れしたシャルケ。DF吉田の責任が追及されてしまうところだが、バイエルン相手に善戦したケルン相手に立て直しを図れるか。上月の引き続きの活躍にも期待だ。

フランクフルト相手に優勢ドローとした6位フライブルク(勝ち点31)は、14位アウグスブルク(勝ち点18)とのホーム戦に臨む。再開後初戦のヴォルフスブルク戦では6失点惨敗を喫してしまったフライブルクだったが、フランクフルト戦ではすかさず立て直してきた。2シャドーの一角で先発したMF堂安も好機に絡むシーンがあり、アウグスブルク戦でのゴールに期待だ。

再開後、2戦連続センターバックでスタメンの9位ボルシアMG(勝ち点22)DF板倉は13位ホッフェンハイム(勝ち点19)とのアウェイ戦に臨む。前節アウグスブルク戦では守勢の展開を強いられた中、終盤の失点で0-1の惜敗を喫したボルシアMG。安定したプレーを続けている板倉は引き続きセンターバックでスタメン予想。FWクラマリッチ擁するホッフェンハイム攻撃陣を抑え込めるかに注目だ。

前節レバークーゼン戦で右MFでスタメンとなった16位ボーフム(勝ち点16)のFW浅野は、12位マインツ(勝ち点20)とのアウェイ戦に臨む。レバークーゼン戦では劣勢の展開の中、2度ほどゴールチャンスのあった浅野。モノにはできなかったが、ゴールへの嗅覚は研ぎ澄まされている様子。マインツ戦ではベンチスタート予想だが、好機をモノのできるか。

◆ブンデスリーガ第18節
▽1/27(金)
《28:30》
ライプツィヒvsシュツットガルト

▽1/28(土)
《23:30》
ヘルタ・ベルリンvsウニオン・ベルリン
ホッフェンハイムvsボルシアMG
マインツvsボーフム
フライブルクvsアウグスブルク
ブレーメンvsヴォルフスブルク
《26:30》
バイエルンvsフランクフルト

▽1/29(日)
《23:30》
シャルケvsケルン
《25:30》
レバークーゼンvsドルトムント

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