三笘薫がスーパーゴールに“アシスト未遂”の活躍! ブライトンはレスターとの接戦でドロー《プレミアリーグ》

プレミアリーグ第21節、レスター・シティvsブライトンが21日にキング・パワー・スタジアムで行われ、2-2のドローに終わった。なお、ブライトンのMF三笘薫は先発フル出場した。

前節、リバプールに3-0の快勝を収めリーグ連勝で7位に浮上したブライトンは、14位のレスターとのアウェイゲームで3連勝を目指した。そのリバプール戦で先制点をアシストするなど見事なパフォーマンスを披露した三笘は引き続き左ウイングでスタメンを飾った。

立ち上がりからボールを握って押し込むブライトンは、左サイドに張る三笘を起点にチャンスを窺う。後ろに重心が重いレスターに対して、流れの中ではフィニッシュには至らないが、セットプレーから着実にフィニッシュへ繋げていく。
相手のコンパクトなブロック攻略に向けて一工夫が必要な展開の中で、ブライトンの攻撃の突破口を開いたのは、やはり絶好調の日本代表MFだった。

27分、中央にポジションを取ってボールを引き出したエストゥピニャンから左サイドでボールを引き取った三笘は内側から左サイドへクロスオーバーの動きを見せたエストゥピニャンをオトリにカットイン。そして、ボックス手前左から美しい軌道を描いた右足のコントロールシュートをゴール右上隅の完璧なコースに突き刺し、リーグ戦2試合ぶりとなる今季4点目を奪った。三笘のスーパーゴールで先制に成功したブライトンだが、直後に負傷したララナがプレー続行不可能となり、右サイドバックのフェルトマンを投入。これにより、グロスがセントラルMF、膜・アリスターがトップ下に配置を変更した。

一方、ビハインドを負ったレスターはプラートが負傷し、オルブライトンのスクランブル投入を余儀なくされたが、結果的にこのアクシデンタルな交代が同点ゴールに繋がる。

38分、左サイドでうまく背後を取ったバーンズがボックス内まで運んで右足シュート。DFのブロックに阻まれたこぼれをさらにティーレマンスが狙うと、これもブロックに遭ったものの、ゴール右で再びこぼれに反応したオルブライトンが冷静にGKの股間を抜くシュートを流し込んだ。

以降は睨み合いが続き1-1のイーブンで折り返した試合は、ブライトンペースで進んでいく。そして、57分には再び三笘が魅せる。

最後尾のダンクからの正確な縦パスに絶妙なタイミングで抜け出した三笘はボックス左ゴールライン際での鮮やかな切り返しで複数のDFのタイミングを外し、中央に走り込むマーチへ完璧なマイナスのラストパスを供給。だが、バランスを崩したマーチは自身の軸足にシュートを当ててしまい、枠に飛ばすことができなかった。

この痛恨の決定機逸によってホームチームに流れを渡すと、この直後に逆転ゴールが生まれる。63分、オルブライトンの右CKをニアに飛び込んだトーマスが巧みに頭でフリックすると、ファーで完全にフリーとなっていたバーンズが右足ボレーで叩き込んだ。

試合をひっくり返されたブライトンは、直後にウェルベックを下げてファーガソン、78分にはファン・ヘッケを下げてランプティとフレッシュな攻撃的な選手を続けてピッチに送り出す。そして、リスクを冒して前に出ていくと、マーチとマク・アリスターがボックス内で決定的なシュートを放っていくが、相手GKウォードの好守などに阻まれる。

その後、レスターは4連敗ストップに向けて負傷明けのマディソンやダカの投入で逃げ切りを図るが、好調のブライトンが底力を見せる。88分、左サイドで縦に仕掛けたエストゥピニャンが腰の捻りを利かせて正確なクロスを上げると、ボックス中央のスペースへタイミング良く走り込んだファーガソンが絶妙なヘディングシュートをゴール右隅へ流し込んだ。

土壇場で2-2のイーブンに戻った試合は残り時間でどちらにも勝ち点3のチャンスがあったが、互いに3点目を奪うことはできず。この結果、レスターに連敗ストップを許したブライトンの公式戦連勝が「3」でストップした。