【ラ・リーガ第18節プレビュー】過密日程の2強は曲者と対峙! 久保ソシエダは難敵ラージョ戦

2023.01.20 19:00 Fri
Getty Images
先週末に行われた第17節はスーペル・コパ参戦の4チーム不在となった中、バスク・ダービーを制した3位のレアル・ソシエダがしっかりと勝ち点3を積み上げた。その一方で、他の上位陣は取りこぼしが目立つ結果となった。

今回の第18節は、先週にサウジアラビアでスーペル・コパを戦い、ミッドウィークにはいずれも敵地でコパ・デル・レイを戦う超過密日程を過ごした4チームの戦いに注目。

クラシコとなったスーペル・コパ決勝をMFガビの1ゴール2アシストの圧巻の活躍によって3-1で完勝したバルセロナは、チャビ体制で初タイトルを獲得。さらに、コパのラウンド16ではモロッコにほど近い辺境の地で行われた3部のセウタとの一戦を、FWレヴァンドフスキやMFケシエの活躍によって5-0で圧勝。きっちり8強進出を決めてカンプ・ノウに戻ってきた。
そして、タフな戦いを終えたばかりのリーグ首位チームは、15位のヘタフェを相手に公式戦5連勝を狙う。セウタ戦では一部ポジションでターンオーバーを行ったが、今回の一戦ではレヴァンドフスキに加え、前節のアトレティコ・マドリー戦で退場したFWフェラン・トーレス、アトレティコ移籍が迫るFWデパイが不在に。そのため、前線ではFWデンベレ、FWアンス・ファティ、FWハフィーニャに加え、トップ下や左での起用も見込まれるガビと、MFペドリの活躍が重要となるはずだ。

スーペル・コパでバルセロナに完敗し、今季初のタイトル逸となったレアル・マドリーは、8位のアスレティック・ビルバオとのタフなアウェイゲームでバウンスバックの勝利を目指す。直近のコパではリーグ戦で敗れたビジャレアルと再戦となった中、2点ビハインドを撥ね返して3-2の逆転勝利。前半は引き続き厳しい内容となったが、後半途中に投入したMFセバージョスが1ゴール1アシストの活躍をみせ、劇的な形でバウンスバックの白星を手にした。
今回の一戦ではダービー敗戦払しょくに向けて士気が高いアスレティックを相手に、ここ数試合課題となっているインテンシティの部分が勝利のカギを握る。負傷者に加えて、ベテラン勢のコンディションに不安を抱えていることもあり、前線の若手やセバージョスの活躍に期待したい。

また、スーペル・コパ準決勝敗退となったリーグ6位のベティスは14位のエスパニョールと、12位のバレンシアは13位のアルメリアと対戦する。

ベティスに関してはスーペル・コパのバルセロナ戦に続き、王者として臨んだコパのオサスナ戦では再びPK戦に屈し、早くも大会連覇の夢が潰えた。主力に再び離脱者が出始めている中、何とか踏みとどまりたいところだ。一方、バレンシアはコパのスポルティング・ヒホン戦で4-0の完勝を収めており、こちらは良い形でアルメリア戦に臨めるはずだ。

MF久保建英を擁するソシエダは前節、アスレティックとの今季最初のダービーに3-1の完勝。その中で久保はチーム2点目をゴラッソで挙げた上、PK奪取にDFジェライの退場を誘発するマン・オブ・ザ・マッチの活躍を披露。途中出場となったコパでは古巣マジョルカ相手に見せ場は作れなかったが、チームは1-0で勝ち切って公式戦8連勝を達成している。上位陣相手の健闘光る難敵ラージョ戦に向けては休養十分のMFダビド・シルバらと共に、相手の強度の高いプレスを無効化させるプレーが期待される。

バルセロナ戦での2023年初黒星に加え、前節はアルメリア相手に消化不良の1-1のドローに終わった4位のアトレティコ。直近のコパでは2部のレバンテ相手にFWモラタとMFマルコス・ジョレンテのゴールで2-0の勝利を収めたが、内容面では2部相手に大苦戦。今節のバジャドリー戦に弾みを付けるまでには至らず。ただ、ここ数試合でFWアンヘル・コレアの状態が上がってきており、今節はそのパフォーマンスに注目したい。

その他の試合では19位に沈むセビージャと、18位のカディスによる残留争い直接対決や、好調の5位ビジャレアルと11位のジローナの対戦も要注目だ。

《ラ・リーガ第18節》
▽1/20(金)
《29:00》
マジョルカ vs セルタ

▽1/21(土)
《22:00》
ラージョ vs レアル・ソシエダ
《24:15》
エスパニョール vs ベティス
《26:30》
アトレティコ・マドリー vs バジャドリー
《29:00》
セビージャ vs カディス

▽1/22(日)
《22:00》
ビジャレアル vs ジローナ
《24:15》
エルチェ vs オサスナ
《26:30》
バルセロナ vs ヘタフェ
《29:00》
アスレティック・ビルバオ vs レアル・マドリー

▽1/23(月)
《29:00》
バレンシア vs アルメリア

バルセロナの関連記事

【ヴィッセル神戸20周年チャリティーマッチ】ヴィッセル神戸 1-3 バルセロナ(7月27日/ノエビアスタジアム神戸) [速報]ヴィッセル神戸が同点に追いつく!!/キーパーが弾いたボールを広瀬陸斗が拾い宮代大聖がゴール!\30周年記念チャリティーマッチヴィッセル神戸 vs FCバルセロナ解説:槙野智章 乾貴士ABE 2025.07.28 06:00 Mon
バルセロナは25日、中止としていたヴィッセル神戸との30周年記念チャリティーマッチ「FRIENDLY MATCH」の『ヴィッセル神戸 vs FC バルセロナ』が開催されることを発表した。 今月27日に予定されていた一戦は、同月24日、『プロモーターによる重大な契約違反』があったとしてバルセロナが公式サイト上で日本 2025.07.25 19:00 Fri
FCバルセロナは24日、27日に開催予定のヴィッセル神戸との試合を中止することを発表した。注目を集めた一戦がまさかの形で中止となると、ファンの間で落胆の声が広がっている。 神戸は7月27日、30周年記念チャリティーマッチ「FRIENDLY MATCH」の『ヴィッセル神戸 vs FC バルセロナ』が予定されていた。 2025.07.24 13:06 Thu
バルセロナのジョアン・ラポルタ会長がハンジ・フリック監督の契約延長に改めて言及した。スペイン『ムンド・デポルティボ』が伝えた。 15日、ラ・リーガ第36節が行われ、バルセロナはアウェイでエスパニョールと対戦。同じ街のライバルであるエスパニョールとのダービーでは勝てばリーグ優勝が決まる中、前半はゴールレスに。それで 2025.05.16 20:20 Fri
バルセロナのスペイン代表MFフェルミン・ロペスが、リーグ制覇を喜んだ。 15日、ラ・リーガ第36節が行われ、バルセロナはアウェイでエスパニョールと対戦した。 同じ街のライバルであるエスパニョールとの対戦。勝てばリーグ優勝が決まる中、前半はゴールレスに。それでも後半に入ると、53分にヤマルが先制ゴール。後半ア 2025.05.16 15:25 Fri

ラ・リーガの関連記事

ソシエダの日本代表MF久保建英が、ラ・リーガの開幕戦で初ゴールを決めた。鮮烈ゴラッソに、ファンが大歓喜している。 ソシエダはラ・リーガ第1節でバレンシアと対戦。在籍4シーズン目を迎える久保は[4-2-3-1]の右サイドハーフで先発すると、先制を許した直後の60分に圧巻の同点ゴールを叩き込む。 スペイン代表M 2025.08.18 12:30 Mon
新しい未来のテレビ「ABEMA(アベマ)」は、スポーツ・チャンネルDAZNと展開する「ABEMA de DAZN」で、2025年8月より開幕する主要な欧州サッカーリーグにおいて、日本代表選手が所属するクラブを中心とした「欧州リーグ2025-26」の試合を中継することを決定した。 今回の発表によると、リーグ・アン、 2025.08.15 17:21 Fri
バルセロナは25日、中止としていたヴィッセル神戸との30周年記念チャリティーマッチ「FRIENDLY MATCH」の『ヴィッセル神戸 vs FC バルセロナ』が開催されることを発表した。 今月27日に予定されていた一戦は、同月24日、『プロモーターによる重大な契約違反』があったとしてバルセロナが公式サイト上で日本 2025.07.25 19:00 Fri
FCバルセロナは24日、27日に開催予定のヴィッセル神戸との試合を中止することを発表した。注目を集めた一戦がまさかの形で中止となると、ファンの間で落胆の声が広がっている。 神戸は7月27日、30周年記念チャリティーマッチ「FRIENDLY MATCH」の『ヴィッセル神戸 vs FC バルセロナ』が予定されていた。 2025.07.24 13:06 Thu
「あと大変なのは弟分だけね」そんな風に私が呟いていたのは金曜日、慌ただしいミッドウィーク開催36節がバルサのリーガ優勝で終わった翌朝のことでした。いやあ、もちろん、水曜のサンティアゴ・ベルナベウでマジョルカ相手に意地で勝利を挙げた甲斐もなく、翌日にはクラシコ(伝統の一戦)で勝ち点差を7にした宿敵がエスパニョールに0-2 2025.05.17 21:00 Sat

バルセロナの人気記事ランキング

1

元バルサ逸材のセカンドキャリアは順調…メキシコ最大の石油会社との事業など商才見せる

2021年に現役を引退した元メキシコ代表FWのジョバニ・ドス・サントス氏(35)が、実業家として順調なセカンドキャリアを歩んでいるようだ。 バルセロナのカンテラ出身であるドス・サントス氏は、ロナウジーニョやリオネル・メッシに続く新たなメガクラックとして期待を集めた。しかし、2007-08シーズンにファーストチーム昇格を果たすも、当時黄金期のチームで出場機会を得られず。 以降はトッテナムやマジョルカ、ビジャレアルといったヨーロッパのクラブを渡り歩き、2015年からは母国の隣国アメリカのLAギャラクシー、2019年には父親の古巣である母国クラブ・アメリカでプレーし、2021年限りで現役を退いた。 メキシコ『Claro Sports』によれば、メキシコ代表として通算106キャップを刻んだアタッカーは現在、石油化学会社『ペトロレオス・メキシカーノ(PEMEX)』と関係がある『プロキュラ・メキシコ』のパートナーを務めており、年間40万~50万ドル(約6170万~7710万円)の収入を得ているという。 さらに、メキシコ国内で高級車の売買ビジネスも営んでおり、ここでも成功を収めているとのことだ。 2024.11.16 09:45 Sat
2

浦和がバルサ、リバプールと並ぶ!! 『世界の熱狂的なサポーター5選』に浦和サポーターが選出!

▽世界各国のフットボールシーンにおいて、熱狂的なサポーターを抱えることで知られるクラブがいくつかある。日本を代表する熱狂的なサポーターと言えば、浦和レッズサポーターだが、『Fox Sports』が選ぶ『世界の熱狂的なサポーター5選』に見事選ばれた。 ▽浦和が選ばれた『世界の熱狂的なサポーター5選』には、リーベル・プレート(アルゼンチン)、ガラタサライ(トルコ)、リバプール(イングランド)、バルセロナ(スペイン)が入っており、浦和サポーターは世界でも“熱狂的”なファンで知られるクラブと肩を並べることとなった。 ▽浦和については「Jリーグの20シーズン中、14シーズンで最高の平均入場者数を誇り、サポーターが作る最高のコレオグラフィーがある」と紹介。「次東京に行く際は、埼玉スタジアムでの試合を観て欲しい」と、観戦を勧めている。以下、4クラブのサポーターの特徴を紹介。 ◆リーベル・プレート(アルゼンチン) ▽リーベル・プレートは、アルゼンチンで最もサポーターが多いクラブの1つで、ボカ・ジュニアーズとの激しいライバル関係は有名だ。ロス・ミジョナリオス(億万長者)の愛称でも知られ、ボカ・ジュニアーズとのダービーは、死人が出るほどの激しい試合になるとも言われている。 ◆ガラタサライ(トルコ) ▽ガラタサライは、ファンの大声援が地響きを起こすとも称されるほど。悪名高い「Wellcome to Hell(地獄へようこそ)」というバナーは広く知られている。1993年のマンチェスター・ユナイテッド戦、2001年のパリ・サンジェルマン戦ではサポーターが衝突し、まさに“地獄”となってしまった。 ◆リバプール(イングランド) ▽サポーターを「12人目の男」と考えるリバプール。「You'll Never Walk Alone」の大合唱は有名であり、スタジアムが素晴らしい雰囲気で包まれる。2005年のチャンピオンズリーグ決勝のミラン戦では、ビハインドで迎える後半にサポーターの大声援が選手の背中を後押しし、逆転での優勝に繋がったとも。 ◆バルセロナ(スペイン) ▽かつては「ソシオ」がチームを支えるほど、サポーターとの関係が重要視されているバルセロナ。近年、胸スポンサーを入れるようになったが、それまではサポーターの会員費と入場料収入でクラブは運営されていた。かつて、レアル・マドリーへ禁断の移籍をしたルイス・フィーゴが凱旋した時には、豚の頭が投げ込まれるほど熱狂的だ。 2017.10.12 22:45 Thu
3

大ケガから復帰のスペイン代表MFガビがバルセロナと2030年まで契約延長、ペドリに続く

FCバルセロナは31日、スペイン代表MFガビ(20)との契約延長を発表した。新契約は2030年6月30日までとなる。 バルセロナのカンテラ育ちのガビは、2021年7月にファーストチームに昇格。当初はあまり出番がなかったが、スペイン代表を当時指揮していたルイス・エンリケ監督に見出され、スペイン代表で先に活躍を見せていった。 その後チームの中心人物となり、ペドリとともに中盤を支える存在となったが、2023-24シーズンにスペイン代表の活動で重傷。右ヒザ前十字じん帯断裂、外側半月板損傷の重傷となり、長期離脱となった。 今シーズンもシーズン序盤は欠場が続いたが、10月に復帰すると徐々に出場時間を伸ばしていき、ラ・リーガで11試合1アシスト、チャンピオンズリーグ(CL)で5試合に出場するなど、復調しつつある状況だ。 バルセロナは30日にペドリとも2030年まで契約を延長しており、中盤を支えるカンテラーノを長期でチームに留まらせることに成功した。 2025.01.31 23:20 Fri
4

アダマ・トラオレの6年間の肉体改造が凄い! バルサ時代とはほぼ別人

現在、プレミアリーグを席巻しているウォルバーハンプトンのスペイン代表FWアダマ・トラオレの肉体の変化が大きな話題になっている。イギリス『サン』が伝えている。 マリ人の両親の下、バルセロナで生まれ育ったトラオレはラ・マシアでのプレーを経て2013年にバルセロナでトップチームデビュー。その後、アストン・ビラ、ミドルズブラを経て2018年からウルブスに在籍している。 バルセロナ時代から爆発的なスピードとドリブルテクニックに長けたサイドアタッカーとして高い評価を得ていたトラオレだが、ここまでのキャリアを通じて判断力、シュート、クロス精度と肝心のアタッキングサードでのプレーが“残念”な選手として一流プレーヤーとの扱いは受けてこなかった。 しかし、今シーズンはここまで19試合4ゴール4アシストと上々の数字を残している。とりわけマンチェスター・シティ相手のシーズンダブルに大きく貢献するなど、ビッグマッチの強さが際立っている。 そのトラオレに関して、そのプレー面と共に大きな話題を集めているのが、筋骨隆々な身体だ。 バルセロナ時代を知るラ・リーガのファンであれば、同選手に対して痩身な印象を持っていると思われるが、現在のトラオレはラグビーのバックス陣のような体躯をしており、年々派手になる髪型も相まって一見して同一人物には見えなくなっている。 そして、バルセロナ監督時代に当時カンテラーノだったトラオレの可愛い姿を見ていたであろう、現マンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督は、「彼はまるでモーターバイクだね。あのスピードは異次元だ」と、大きく変貌した同選手のスピードとパワーに舌を巻いていた。 2019.12.30 18:00 Mon

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly