vol.16/チュニジア代表【カタールW杯出場国ガイド】ベテラン&若手融合で弱者の戦い貫けるか
2022.11.18 22:20 Fri
11月20日、フットボール界における4年に1度の祭典、ワールドカップがカタールの地で遂に開幕する。約1カ月の激闘をより深く、より楽しむべく、超ワールドサッカー編集部が出場国32カ国ガイドを作成。16カ国目は、チュニジア代表を紹介する。
◆チュニジア代表
監督:ジャレル・カドリ
主将:ユセフ・ムサクニ
予選成績:5勝2分け1敗
W杯出場数:2大会連続6回目
W杯最高位:グループリーグ敗退
FIFAランク:30位
◆ベテランの更なる奮起と若手の台頭必須

マリ代表とのアフリカ最終予選を制して2大会連続の本大会行きを決めた北アフリカの雄。前大会ではベルギー、イングランドの強豪2チームに屈したものの、ソリッドなパフォーマンスで一定の評価を得ており、今大会でもその再現を狙う。
[4-1-4-1]をメインシステムに採用するカドリのチームだが、直近のイラン戦では[5-3-2]の布陣を採用しており、格上のフランスやデンマーク相手には後者の採用も見込まれる。GKのポジションでは38歳の重鎮マスルティが健在も、4人のGK陣の中で最も若い25歳のダーメンが正GKを担う。
バックラインでは4バック、5バックのいずれを採用するかで若干顔ぶれが変わることになるが、メリア―とブロン、タルビがセンターバックの主軸。そして、サイドでは運動量と攻撃性能に優れるドレーガー、マールルの起用が濃厚だ。
前線はエースのハズリ、キャプテンのムサクニと30歳前後の選手が揃っており、最も計算できるポジションだ。ただ、フランスとデンマークという格上撃破に向けてはそのベテランの更なる奮起が求められるところだ。
◆超WS的注目プレーヤー
FWワハビ・ハズリ(モンペリエ)

チュニジアの注目プレーヤーは、エースのハズリだ。現代表で最多24ゴールを誇り、前回大会では2ゴール2アシストと躍動したベテランは、176cmと平均的なサイズでフィジカル能力に優れているわけではないが、駆け引きの巧さと高精度のキックを持つ万能型のアタッカー。また、ゴラッソ製造機の異名を持つ31歳は、今夏加入したモンペリエでの初ゴールがパリ・サンジェルマン相手と大舞台での勝負強さも光る。仮に、チュニジアがグループリーグで番狂わせを起こすとすれば、主人公タイプのこの男の活躍の可能性が高いはずだ。
◆登録メンバー
GK
1.アイメン・マスルティ(エトワール・サヘル)
16.アイメン・ダーメン(スファクシャン)
12.ベシル・サイド(モナスティル)
26.ムエズ・アセン(クラブ・アフリカン)
DF
2.ビレル・イファ(クウェートSC/クウェート)
3.モンタサル・オマル・タルビ(ロリアン/フランス)
4.ヤシヌ・メリアー(エスペランス)
5.ナデル・ガンドリ(クラブ・アフリカン)
6.ディラン・ブロン(サレルニターナ/イタリア)
12.アリ・マールル(アル・アハリ/エジプト)
20.モハメド・ドレーガー(ルツェルン/スイス)
21.ワジディ・ケシリダ(アトロミトス/ギリシャ)
24.アリ・アブディ(カーン/フランス)
MF
8.ハンニバル・メイブリ(バーミンガム・シティ/イングランド)
13.フェルジャニ・サッシ(アル・ドゥハイル/カタール)
14.アイサ・ライドゥニ(フェレンツヴァーロシュ/ハンガリー)
15.モハメド・アリ・ベン・ロムダーヌ(エスペランス)
17.エリス・スクヒリ(ケルン/ドイツ)
18.ガイレヌ・シャーラリ(エスペランス)
25.アニス・ベン・スリマン(ブレンビー/デンマーク)
FW
7.ユセフ・ムサクニ(アル・アラビ/カタール)
9.イサーム・ジェバリ(オーデンセ/デンマーク)
10.ワハビ・ハズリ(モンペリエ/フランス)
11.タハ・ヤシン・ケニッシ(クウェートSC/クウェート)
19.セイフェディン・ジャジリ(ザマレク/エジプト)
23.ナイム・スリティ(アル・イテファク/サウジアラビア)
◆グループステージ日程
▽11/22
《22:00》
vsデンマーク代表
@エデュケーション・シティ・スタジアム
▽11/26
《19:00》
vsオーストラリア代表
@アル・ジャヌーブ・スタジアム
▽11/30
《24:00》
vsフランス代表
@エデュケーション・シティ・スタジアム
◆チュニジア代表
監督:ジャレル・カドリ
主将:ユセフ・ムサクニ
予選成績:5勝2分け1敗
W杯出場数:2大会連続6回目
W杯最高位:グループリーグ敗退
FIFAランク:30位
◆ベテランの更なる奮起と若手の台頭必須

Getty Images
マリ代表とのアフリカ最終予選を制して2大会連続の本大会行きを決めた北アフリカの雄。前大会ではベルギー、イングランドの強豪2チームに屈したものの、ソリッドなパフォーマンスで一定の評価を得ており、今大会でもその再現を狙う。
バックラインでは4バック、5バックのいずれを採用するかで若干顔ぶれが変わることになるが、メリア―とブロン、タルビがセンターバックの主軸。そして、サイドでは運動量と攻撃性能に優れるドレーガー、マールルの起用が濃厚だ。
中盤では前回大会で好パフォーマンスを見せた大型ボランチのスクヒリが中盤の底に君臨し、ライドゥニやサッシといった守備よりのタレント、マンチェスター・ユナイテッド保有の19歳逸材ハンニバル、21歳スリマンの若手を相手に応じて組み合わせながらの戦いが予想される。各ポジションで比較的年齢層が高い中、中盤の若手の台頭が躍進のカギを握る。
前線はエースのハズリ、キャプテンのムサクニと30歳前後の選手が揃っており、最も計算できるポジションだ。ただ、フランスとデンマークという格上撃破に向けてはそのベテランの更なる奮起が求められるところだ。
◆超WS的注目プレーヤー
FWワハビ・ハズリ(モンペリエ)

Getty Images
チュニジアの注目プレーヤーは、エースのハズリだ。現代表で最多24ゴールを誇り、前回大会では2ゴール2アシストと躍動したベテランは、176cmと平均的なサイズでフィジカル能力に優れているわけではないが、駆け引きの巧さと高精度のキックを持つ万能型のアタッカー。また、ゴラッソ製造機の異名を持つ31歳は、今夏加入したモンペリエでの初ゴールがパリ・サンジェルマン相手と大舞台での勝負強さも光る。仮に、チュニジアがグループリーグで番狂わせを起こすとすれば、主人公タイプのこの男の活躍の可能性が高いはずだ。
◆登録メンバー
GK
1.アイメン・マスルティ(エトワール・サヘル)
16.アイメン・ダーメン(スファクシャン)
12.ベシル・サイド(モナスティル)
26.ムエズ・アセン(クラブ・アフリカン)
DF
2.ビレル・イファ(クウェートSC/クウェート)
3.モンタサル・オマル・タルビ(ロリアン/フランス)
4.ヤシヌ・メリアー(エスペランス)
5.ナデル・ガンドリ(クラブ・アフリカン)
6.ディラン・ブロン(サレルニターナ/イタリア)
12.アリ・マールル(アル・アハリ/エジプト)
20.モハメド・ドレーガー(ルツェルン/スイス)
21.ワジディ・ケシリダ(アトロミトス/ギリシャ)
24.アリ・アブディ(カーン/フランス)
MF
8.ハンニバル・メイブリ(バーミンガム・シティ/イングランド)
13.フェルジャニ・サッシ(アル・ドゥハイル/カタール)
14.アイサ・ライドゥニ(フェレンツヴァーロシュ/ハンガリー)
15.モハメド・アリ・ベン・ロムダーヌ(エスペランス)
17.エリス・スクヒリ(ケルン/ドイツ)
18.ガイレヌ・シャーラリ(エスペランス)
25.アニス・ベン・スリマン(ブレンビー/デンマーク)
FW
7.ユセフ・ムサクニ(アル・アラビ/カタール)
9.イサーム・ジェバリ(オーデンセ/デンマーク)
10.ワハビ・ハズリ(モンペリエ/フランス)
11.タハ・ヤシン・ケニッシ(クウェートSC/クウェート)
19.セイフェディン・ジャジリ(ザマレク/エジプト)
23.ナイム・スリティ(アル・イテファク/サウジアラビア)
◆グループステージ日程
▽11/22
《22:00》
vsデンマーク代表
@エデュケーション・シティ・スタジアム
▽11/26
《19:00》
vsオーストラリア代表
@アル・ジャヌーブ・スタジアム
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@エデュケーション・シティ・スタジアム
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「チームが非常に疲れている」チュニジア代表指揮官、20年前の日本代表戦に「今回は逆の結果に」
チュニジア代表のジャレル・カドリ監督が、キリンカップサッカー2022決勝の日本代表戦に向けて意気込みを語った。 カタール・ワールドカップ(W杯)の出場権を獲得し、2大会連続6度目の出場を決めたチュニジア。そのチュニジアは、キリンカップサッカーの準決勝でチリ代表と対戦し、0-2で勝利していた。 見事に決勝へと駒を進めたチュニジアだが、日本戦へ向けて前日記者会見に臨んだカドリ監督が意気込みを語った。 「決勝戦に参加できることは非常に良かった。チュニジア代表チームはキリンカップに参加できて非常に嬉しく思っている」 「我々のチリとの戦い、そして日本のガーナ戦の両方とも技術的レベルの高い良い試合だったと思う」 「我々は明日の試合に全力をあげたいと思っている。1つ障害があるとすれば、チームが非常に肉体的に疲れているということだ」 「12日間で4試合という非常に厳しい日程をこなさなければいけなかった。アフリカ・ネーションズカップからの流れで、ボツワナから非常に長い移動をしなければいけなかった。その後に日本に来て、全員が疲れている。メディカルチーム、トレーナーチームが疲労回復に全力を尽くしている」 連戦に加えて長距離移動もしているだけに疲れがあるという中、明日の試合はちょうど20年前にチュニジアと日本が対戦した人なる。 日韓W杯のグループステージで同居した両チームは、第3戦で対戦。大阪の長居スタジアムでの試合は日本が森島寛晃、中田英寿のゴールで0-2と日本が勝利していた。 20年ぶりに同じ大阪の地で対戦することについては「偶然とはいえ、20年経って対戦があるというのは有意義だ。その当時は日本は強く、チュニジアに勝ったが、今回は逆の結果になることを願っている」とコメントした。 負ける気はさらさらないチュニジアは、チリ相手にもサイド攻撃で圧倒していた。 「現代サッカーにおいては攻撃と守備のバランスが非常に重要。その意味で常に攻撃と守備のバランスを取るということを心掛けている」 「日本は非常に攻撃力が強いので、そこを注意しなければいけないし、良い試合を明日は見せられれればと思う」 日本にも勝つ気満々のチュニジア代表だが、20年前から日本は特に進歩しているとの見解を示した。 「20年の間には世界のサッカーそのものが大変進歩を遂げ、日本もその1つだと思う。また、設備投資という面で、日本のサッカーは大きく前進したと思う」 「アジア全体も素晴らしいが、特に日本は素晴らしいと思う。そういう意味でアジアNo.1の戦力がいると思う」 「特徴としては非常に戦術的な動きが見られ、それぞれのプレーが非常に早いので、そこを注意しなければいけない」 日本を警戒しているチュニジアだが、チーム力をもって戦いたい意向をカドリ監督はコメント。その中で、MFナイム・スリティ(23番)、MFハンニバル・メイブリ(10番)はチームにとって重要な選手だとした。 「チュニジアのサッカーは全員サッカーで、特に個人に頼らないところが特徴的だが、2人は非常に重要な存在だ」 「特にハンニバルに関しては、マンチェスター・ユナイテッドで活躍もしている。若いタレントでさらに経験を積むこと、さらに成長する必要がある」 「スリティに関しては、経験のある選手で、2008年から代表でプレーし、前回のW杯も経験している。その経験値に期待している」 そのチュニジアは、前回王者のフランス代表、そしてデンマーク代表、オーストラリア代表/ペルー代表と本大会で対戦する。 「我々が入ったグループは非常に難しく、経験のあるチームがいるところに入った」 「フランスは2018年に優勝しているチームで、デンマークも非常に強い。3つ目のチームはまだわからないが、侮れないチームだと思っている」 「ゴールをして、勝利するということ。3つの試合のうち2つを取ることがなければ上がれないと考えているので、1つ1つゴールを狙っていきたい」 まずは日本を下して良い形で強化を進めたいところだろう。 2022.06.13 21:45 Mon5
