【ラ・リーガ第14節プレビュー】中断前最後の一節! 首位奪還バルサは難所エル・サダールへ乗り込む
2022.11.08 19:00 Tue
先週末に行われた第13節ではレアル・マドリー、アトレティコ・マドリーのマドリード勢に加え、ベティス、レアル・ソシエダと上位陣が揃って勝ち点をとりこぼす波乱の一節に。その中で唯一快勝を収めたバルセロナが第8節以来の首位奪還に成功した。
スーペル・コパ参加クラブを除き、週末にコパ・デル・レイの戦いを残すものの、カタール・ワールドカップ(W杯)中断前最後の一節となるミッドウィーク開催の第14節。
最注目カードは首位奪還を果たしたバルセロナと、5位に浮上したオサスナによる上位対決だ。
バルセロナは前節、電撃に引退を発表したDFジェラール・ピケのカンプ・ノウでのラストゲームとなったアルメリア戦をFWデンベレの圧巻の個人技で奪った先制点、MFフレンキー・デ・ヨングのダメ押しの追加点によって2-0の快勝。リーグ4連勝を達成した。その後、レアル・マドリーがラージョに敗れた結果、今季初黒星を喫したエル・クラシコ前以来の首位に浮上した。
5連勝で首位をキープし、中断期間に入りたいチャビのチームだが、直近3勝1分けと好調を維持するオサスナは、レアル・マドリーの今季開幕連勝をストップした難敵だ。安定した守備に加え、得点力こそ低いもののカウンター、セットプレーから着実にゴールを挙げる勝負強さが光る。FWレヴァンドフスキ、デンベレらを軸に前半の内に先制点を奪い、安定したゲームコントロールから2点目、3点目とゴールを積み重ねたい。なお、この試合が正真正銘現役ラストマッチとなるピケは遠征メンバー入りを果たしている。そのため、起用法は不明だが、終盤のクローザー役として投入できるようなラクな展開に持ち込みたいところだ。
2-3で競り負けたラージョとのマドリード自治州ダービーでは開始早々の失点を含め、相手の勢いに完全に呑まれる展開となり、MFモドリッチとDFミリトンのセットプレー2発で一時試合を引っくり返したものの、球際のデュエル、運動量のいずれでも劣り、負けるべくして負けた。多くの主力がW杯に万全で望むため、激しい接触や過負荷を回避する印象もあり、降格圏に低迷も前々節にアトレティコを撃破したカディスとの消耗戦では主力選手の奮起が求められるところだ。また、個人のパフォーマンスに問題はないものの、出場9試合で1度も無失点試合がない守護神クルトワにそろそろ初のクリーンシートを達成させたい。
ライバルの取りこぼしによって辛くも3位をキープしているアトレティコだが、直近の公式戦4試合未勝利と泥沼の状況が続く。直近2勝1分けと好調を維持する12位のマジョルカとのアウェイゲームでは5戦ぶりの白星を狙う。チャンピオンズリーグ(CL)の最下位敗退を引きずるシメオネのチームは前節のエスパニョール戦では前半に退場者を出した格下相手にFWフェリックスのゴールで同点に追いついたものの、そこから畳みかけることができずにホームで盛大なブーイングを浴びての1-1のドロー。
序盤戦では守備に安定感が戻ってきたが、ここ最近では昨季同様に切り替えの精度、リスク管理の甘さから守護神オブラクが周囲に怒りをぶちまける場面が散見。攻撃に関してはチャンス自体は決して少なくないが、ストライカー陣が仕留め切れない場面が目立つ。堅守速攻を徹底する難敵相手の一戦では唯一のプラス材料であるフェリックスのスタメン起用を期待したい。
MF久保建英を擁する6位のレアル・ソシエダは、クラブ史上初の公式戦8連勝がストップして以降、1勝1分け3敗と低迷。とりわけ、ラ・リーガでは1分け2敗の3戦未勝利と厳しい戦いが続く。1-1のドローに終わった直近のバレンシア戦では試合序盤に先制に成功しながらも、直後のDFエルストンドの退場が響きホームながらも厳しい戦いを強いられた。
ラ・リーガ4試合ぶりの白星を目指す今節は17位に低迷するセビージャとのアウェイゲームに臨む。対戦相手は1-1のドローに終わった直前のセビージャ・ダービーでDFモンティエルの退場含め、かなり厳しい消耗戦を強いられており、不振が続くラ・レアルにも十分に勝ち点3を持ち帰るチャンスはあるはずだ。なお、バレンシア戦でベンチに戻ってきた久保はアルグアシル監督が起用を明言しており、難所サンチェス・ピスフアンでの躍動に期待したい。
その他ではセティエン新体制移行後、未勝利が続く不振ビジャレアルや今季2度目の監督交代に踏み切った最下位のエルチェ、カルヴァリャル体制2戦目のセルタといったチームの戦い。4位のベティスと11位のバレンシアによる名門対決も好勝負が期待される。
《ラ・リーガ第14節》
▽11/8(火)
《27:00》
エルチェ vs ジローナ
《28:00》
アスレティック・ビルバオ vs バジャドリー
《29:30》
オサスナ vs バルセロナ
▽11/9(水)
《27:00》
アルメリア vs ヘタフェ
セビージャ vs レアル・ソシエダ
《28:00》
エスパニョール vs ビジャレアル
《29:30》
マジョルカ vs アトレティコ・マドリー
▽11/10(木)
《27:00》
ラージョ vs セルタ
《28:00》
バレンシア vs ベティス
《29:30》
レアル・マドリー vs カディス
スーペル・コパ参加クラブを除き、週末にコパ・デル・レイの戦いを残すものの、カタール・ワールドカップ(W杯)中断前最後の一節となるミッドウィーク開催の第14節。
最注目カードは首位奪還を果たしたバルセロナと、5位に浮上したオサスナによる上位対決だ。
5連勝で首位をキープし、中断期間に入りたいチャビのチームだが、直近3勝1分けと好調を維持するオサスナは、レアル・マドリーの今季開幕連勝をストップした難敵だ。安定した守備に加え、得点力こそ低いもののカウンター、セットプレーから着実にゴールを挙げる勝負強さが光る。FWレヴァンドフスキ、デンベレらを軸に前半の内に先制点を奪い、安定したゲームコントロールから2点目、3点目とゴールを積み重ねたい。なお、この試合が正真正銘現役ラストマッチとなるピケは遠征メンバー入りを果たしている。そのため、起用法は不明だが、終盤のクローザー役として投入できるようなラクな展開に持ち込みたいところだ。
そのバルセロナを2ポイント差で追う2位のレアル・マドリーは、降格圏の19位に沈むカディスを相手に今季ラ・リーガ初黒星からのバウンスバックを図る。
2-3で競り負けたラージョとのマドリード自治州ダービーでは開始早々の失点を含め、相手の勢いに完全に呑まれる展開となり、MFモドリッチとDFミリトンのセットプレー2発で一時試合を引っくり返したものの、球際のデュエル、運動量のいずれでも劣り、負けるべくして負けた。多くの主力がW杯に万全で望むため、激しい接触や過負荷を回避する印象もあり、降格圏に低迷も前々節にアトレティコを撃破したカディスとの消耗戦では主力選手の奮起が求められるところだ。また、個人のパフォーマンスに問題はないものの、出場9試合で1度も無失点試合がない守護神クルトワにそろそろ初のクリーンシートを達成させたい。
ライバルの取りこぼしによって辛くも3位をキープしているアトレティコだが、直近の公式戦4試合未勝利と泥沼の状況が続く。直近2勝1分けと好調を維持する12位のマジョルカとのアウェイゲームでは5戦ぶりの白星を狙う。チャンピオンズリーグ(CL)の最下位敗退を引きずるシメオネのチームは前節のエスパニョール戦では前半に退場者を出した格下相手にFWフェリックスのゴールで同点に追いついたものの、そこから畳みかけることができずにホームで盛大なブーイングを浴びての1-1のドロー。
序盤戦では守備に安定感が戻ってきたが、ここ最近では昨季同様に切り替えの精度、リスク管理の甘さから守護神オブラクが周囲に怒りをぶちまける場面が散見。攻撃に関してはチャンス自体は決して少なくないが、ストライカー陣が仕留め切れない場面が目立つ。堅守速攻を徹底する難敵相手の一戦では唯一のプラス材料であるフェリックスのスタメン起用を期待したい。
MF久保建英を擁する6位のレアル・ソシエダは、クラブ史上初の公式戦8連勝がストップして以降、1勝1分け3敗と低迷。とりわけ、ラ・リーガでは1分け2敗の3戦未勝利と厳しい戦いが続く。1-1のドローに終わった直近のバレンシア戦では試合序盤に先制に成功しながらも、直後のDFエルストンドの退場が響きホームながらも厳しい戦いを強いられた。
ラ・リーガ4試合ぶりの白星を目指す今節は17位に低迷するセビージャとのアウェイゲームに臨む。対戦相手は1-1のドローに終わった直前のセビージャ・ダービーでDFモンティエルの退場含め、かなり厳しい消耗戦を強いられており、不振が続くラ・レアルにも十分に勝ち点3を持ち帰るチャンスはあるはずだ。なお、バレンシア戦でベンチに戻ってきた久保はアルグアシル監督が起用を明言しており、難所サンチェス・ピスフアンでの躍動に期待したい。
その他ではセティエン新体制移行後、未勝利が続く不振ビジャレアルや今季2度目の監督交代に踏み切った最下位のエルチェ、カルヴァリャル体制2戦目のセルタといったチームの戦い。4位のベティスと11位のバレンシアによる名門対決も好勝負が期待される。
《ラ・リーガ第14節》
▽11/8(火)
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オサスナ vs バルセロナ
▽11/9(水)
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マジョルカ vs アトレティコ・マドリー
▽11/10(木)
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《29:30》
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