ユナイテッドがエメリ初陣のアストン・ビラに完敗…公式戦10試合ぶりの黒星に《プレミアリーグ》
2022.11.07 00:58 Mon
プレミアリーグ第15節、アストン・ビラvsマンチェスター・ユナイテッドが6日にビラ・パークで行われ、ホームのビラが3-1で勝利した。
公式戦9戦無敗と復調気配を見せる5位のユナイテッド(勝ち点23)は、ウナイ・エメリ新監督を迎えた16位のビラ(勝ち点12)を相手にリーグ連勝を狙った。
直近のヨーロッパリーグ(EL)ではレアル・ソシエダに1-0で競り勝ちリベンジを果たしたものの、逆転での首位通過を逃したテン・ハグのチームは、その試合から先発1人を変更。累積警告で出場停止のブルーノ・フェルナンデスに代えてラッシュフォードを右ウイングで起用し、ガルナチョがプレミアリーグ初先発、ファン・デ・ベークが今季リーグ初先発となった。
試合はエメリ初采配のホームチームが予想外に勢いを持った入りを見せる。開始7分、相手陣内左サイドでDFに囲まれながらもキープしたワトキンスがバイタルエリアのラムジーに斜めのグラウンダーパスを差し込むと、ラムジーは冷静にボックス左へ走り込むベイリーへラストパスを供給。ジャマイカ代表FWが鋭い左足のグラウンダーシュートを右下隅へ突き刺した。
さらに、畳みかけるホームチームは11分、ラムジーの抜け出しをDFショーにファウルで止められて得たボックス手前右好位置のFKをキッカーのディーニュが正確な左足のシュートで直接ニアサイドを射抜き瞬く間の追加点とした。
前半半ばを過ぎて徐々にリズムを掴み始めたユナイテッドは、エリクセンを起点にアタッキングサードで攻撃にスイッチを入れると、34分にはボックス左でエリクセンからパスを受けたガルナチョが細かいステップワークから左足を振るが、これはGKマルティネスの好守に遭う。ここから押し込んでクリスティアーノ・ロナウドのヘディングシュートなどで惜しいシーンを作り出すと、前半終盤にようやく1点を返す。
45分、波状攻撃からボックス手前左のショーがミドルシュートを狙うと、ボックス内のラムジーにディフレクトして大きくコースが変わったボールがゴールネットを揺らし、幸運な形から反撃の狼煙を上げるゴールが生まれた。
辛くも1点差に縮めて後半を迎えたテン・ハグのチームは後半も同じメンバーでスタート。逆転勝利へ勢いを持った入りを見せたが、前半同様に出ばなを挫かれた。
49分、ハーフウェイライン付近でマルティネスのヘディングクリアを回収した流れからカウンターに持ち込んだビラは、左サイドで仕掛けたワトキンスがボックス左に持ち込んでマイナスの折り返しを供給。後方からタイミング良く走り込んできたラムジーがオウンゴールを払しょくする見事な右足のダイレクトシュートをゴール右隅へ突き刺した。
この3失点目で厳しくなったユナイテッドは、ボックス内での接触プレーでロナウドが相手DFミングスと小競り合いを起こして警告を受けるなど、うまくいかない状況にフラストレーションを溜める。
点差を広げたことで攻守にギアが上がったホームチームに対してなかなかチャンスを作れずにいる中、64分には3枚替えを敢行。ファン・デ・ベーク、ショー、ガルナチョを下げてマラシア、エランガ、負傷明けのマルシャルをピッチへ送り出す。この交代で2列目は右からエランガ、マルシャル、ラッシュフォードという並びに。交代直後の67分にはマルティネスのロングフィードに反応したエランガがゴール前でヘディングシュートを放つが、これはGKマルティネスの好守に阻まれた。
以降は相手が守備を固めた中、アタッカー陣をシンプルに使うサイドアタックでゴールを目指すユナイテッドだったが、B・フェルナンデスやアントニー不在でエリクセン以外に出し手不在の攻撃は相手の集中した守備を前に停滞。
選手交代も実らず、後半は決定機さえほぼ作れなかったユナイテッドは1-3の完敗。江メル率いる新生ビラに初白星を献上し、マンチェスター・シティとのダービー以来となる公式戦10試合ぶりの敗戦となった。
公式戦9戦無敗と復調気配を見せる5位のユナイテッド(勝ち点23)は、ウナイ・エメリ新監督を迎えた16位のビラ(勝ち点12)を相手にリーグ連勝を狙った。
直近のヨーロッパリーグ(EL)ではレアル・ソシエダに1-0で競り勝ちリベンジを果たしたものの、逆転での首位通過を逃したテン・ハグのチームは、その試合から先発1人を変更。累積警告で出場停止のブルーノ・フェルナンデスに代えてラッシュフォードを右ウイングで起用し、ガルナチョがプレミアリーグ初先発、ファン・デ・ベークが今季リーグ初先発となった。
さらに、畳みかけるホームチームは11分、ラムジーの抜け出しをDFショーにファウルで止められて得たボックス手前右好位置のFKをキッカーのディーニュが正確な左足のシュートで直接ニアサイドを射抜き瞬く間の追加点とした。
敵地で連続失点を喫する最悪な入りとなったユナイテッドはすぐさま反撃に出たいところだが、メンバー固定の弊害か全体的に身体が重く球際の勝負や切り替えの部分で劣勢を強いられる。そして、距離感の良いホームチームのカウンターに晒されると、再三ボックス内への侵入を許して幾度も際どい場面を作られる。
前半半ばを過ぎて徐々にリズムを掴み始めたユナイテッドは、エリクセンを起点にアタッキングサードで攻撃にスイッチを入れると、34分にはボックス左でエリクセンからパスを受けたガルナチョが細かいステップワークから左足を振るが、これはGKマルティネスの好守に遭う。ここから押し込んでクリスティアーノ・ロナウドのヘディングシュートなどで惜しいシーンを作り出すと、前半終盤にようやく1点を返す。
45分、波状攻撃からボックス手前左のショーがミドルシュートを狙うと、ボックス内のラムジーにディフレクトして大きくコースが変わったボールがゴールネットを揺らし、幸運な形から反撃の狼煙を上げるゴールが生まれた。
辛くも1点差に縮めて後半を迎えたテン・ハグのチームは後半も同じメンバーでスタート。逆転勝利へ勢いを持った入りを見せたが、前半同様に出ばなを挫かれた。
49分、ハーフウェイライン付近でマルティネスのヘディングクリアを回収した流れからカウンターに持ち込んだビラは、左サイドで仕掛けたワトキンスがボックス左に持ち込んでマイナスの折り返しを供給。後方からタイミング良く走り込んできたラムジーがオウンゴールを払しょくする見事な右足のダイレクトシュートをゴール右隅へ突き刺した。
この3失点目で厳しくなったユナイテッドは、ボックス内での接触プレーでロナウドが相手DFミングスと小競り合いを起こして警告を受けるなど、うまくいかない状況にフラストレーションを溜める。
点差を広げたことで攻守にギアが上がったホームチームに対してなかなかチャンスを作れずにいる中、64分には3枚替えを敢行。ファン・デ・ベーク、ショー、ガルナチョを下げてマラシア、エランガ、負傷明けのマルシャルをピッチへ送り出す。この交代で2列目は右からエランガ、マルシャル、ラッシュフォードという並びに。交代直後の67分にはマルティネスのロングフィードに反応したエランガがゴール前でヘディングシュートを放つが、これはGKマルティネスの好守に阻まれた。
以降は相手が守備を固めた中、アタッカー陣をシンプルに使うサイドアタックでゴールを目指すユナイテッドだったが、B・フェルナンデスやアントニー不在でエリクセン以外に出し手不在の攻撃は相手の集中した守備を前に停滞。
選手交代も実らず、後半は決定機さえほぼ作れなかったユナイテッドは1-3の完敗。江メル率いる新生ビラに初白星を献上し、マンチェスター・シティとのダービー以来となる公式戦10試合ぶりの敗戦となった。
マンチェスター・ユナイテッドの関連記事
|
|
マンチェスター・ユナイテッドの人気記事ランキング
1
フレッチャー氏の双子の息子がユナイテッドとプロ契約 シティのアカデミーから昨夏加入
マンチェスター・ユナイテッドがクラブOBの息子たちとプロ契約を交わしたようだ。 そのクラブOBとは元スコットランド代表MFのダレン・フレッシャー氏だ。ユナイテッドではアカデミー出身の選手として2003〜2015年まで活躍。当時のチームが華やかなメンツで彩られるなか、豊富な運動量と献身性をもってして中盤の主力としてプレーした。 そんなフレッシャー氏も40歳となり、古巣ユナイテッドのテクニカルディレクターを務める傍ら、私生活では大きく育った息子たちのパパ。双子のジャックとタイラーは昨夏にマンチェスター・シティのアカデミーからユナイテッドのアカデミーに移籍し、話題を集めた。 イギリス『デイリー・メール』によると、2人はユナイテッド入りして以来、印象的で、ジャックの方はエリク・テン・ハグ監督に好印象を与えてシニアチームの練習に急きょ参加したほど。今年3月19日が17歳の誕生日だった両者は揃ってプロ契約にサインしたという。 今季のシニアチームではマーカス・ラッシュフォード、スコット・マクトミネイ、アレハンドロ・ガルナチョに続き、アカデミー出身選手からコビー・メイヌーが台頭。ジャックとタイラーも父を追うように将来のシニアチームで活躍が期待されるが、いかに。 2024.04.04 13:15 Thu2
フレッチャーの16歳息子2人、世代別代表でスコットランドとイングランドを行ったり来たり…協会どうしが火花
マンチェスター・ユナイテッドOBの元スコットランド代表MFダレン・フレッチャー氏。その息子2人を巡って水面下で火花が散らされているようだ。 サー・アレックス・ファーガソン監督時代のユナイテッドに欠かせぬ汗かき役だったフレッチャー氏。クラブ通算342試合出場でプレミアリーグ優勝5回、チャンピオンズリーグ(CL)優勝1回、クラブ・ワールドカップ(W杯)優勝1回など数多のタイトルを獲得したレジェンドだ。 スコットランド代表としては通算80キャップを誇る同氏も現役引退から約4年。39歳となった現在は古巣ユナイテッドのテクニカル・ディレクターとして活躍中だ。そして、ジャック・フレッチャー(16)とタイラー・フレッチャー(16)という双子の息子の父親でもある。 ジャックとタイラーは2人とも幼い頃からユナイテッドの宿敵であるマンチェスター・シティの下部組織で成長も、今年8月、2人揃って父が愛し愛されたユナイテッドの門を叩くことに。U-18チームで己に磨きをかけている最中だ。 そんななか、ジャックはU-15イングランド代表として昨年4~5月にかけて3試合に出場し、9月に入ってU-16スコットランド代表入り。しかし、今年に入ってからU-16イングランド代表へと鞍替えし、継続的に招集されるなかで7試合に出場している。 また、タイラーは昨年からU-16スコットランド代表とU-16イングランド代表を行ったり来たり。活動ごとにユニフォームを入れ替えている状況で、今年2月にスコットランドの一員としてイングランド戦に出場も、4月にはイングランドの一員としてU-16日本代表戦に出場した。 マンチェスター生まれの2人はまだ16歳と若く、将来どちらのA代表としてプレーするかを焦って決める必要はない。ただ、イギリス『ミラー』によると、ここ最近のタイラーは再びスコットランドに気持ちが傾いているとのこと。心をイングランドで固めつつあると考えられるジャックと異なり、タイラーはまだ揺れ動く部分が大きいようだ。 その裏では、スコットランドサッカー協会(SFA)とフットボール・アソシエーション(FA/イングランドサッカー協会)がフレッチャー兄弟を巡って火花。A代表入りの可能性が膨らむ数年後を見据え、特大のポテンシャルを奪われないよう、水面下で攻防を続けているとのことだ。 スコットランド代表の元キャプテンを父に持つフレッチャー兄弟。ユナイテッドが宿敵シティからフレッチャー2世の2人を“取り戻す”ために支払った額は125万ポンド(約2億3000万円)で、最後は父自ら息子2人を懸命に説得したと言われている。 2人とも現役時代の父と同じくセントラルハーフ。今はまだプロデビュー前の16歳だが、フレッチャー兄弟を巡る注目度はこれからどんどん高まり、スコットランドとイングランドの綱引きも激化していくことだろう。 2023.10.25 17:09 Wed3
伝説のGKカーンが語る意外な後悔「あそこに移籍すれば良かった」
▽フットボール界のレジェンドである元ドイツ代表GKオリバー・カーン氏が、キャリアにおける後悔として、「マンチェスター・ユナイテッドへの移籍」を挙げた。 ▽カーン氏は現役時代、1994年にカールスルーエから加入したバイエルンで14シーズンにわたって守護神として活躍し、8度のブンデスリーガや2000-01シーズンのチャンピオンズリーグ制覇を経験した。また、ドイツ代表としては86試合に出場し、1996年のユーロ優勝や2002年の日韓ワールドカップ準優勝を経験した。 ▽ドイツ『スポーツ・ビルト』のインタビューに応じたカーン氏は、海外移籍に挑戦してみたかったという思いを吐露し、当時アレックス・ファーガソン氏が率いていたユナイテッドへの移籍についての後悔を口にした。 「アレックス・ファーガソンは未だに私に怒っているんじゃないかな。2003年か2004年、彼は私がユナイテッドに移籍すると思っていただろうからね。でもバイエルンで締めくくることが私にとってより重要だった」 「振り返ってみれば、移籍してみるべきだったと思う。私にとっていい挑戦になったはずだ」 ▽当時ユナイテッドは、2005年にGKエドウィン・ファン・デル・サールが加わるまでGKに確固たる存在を立てることができずにいた時代が続いていた。ファン・デル・サールと共に2007-08シーズンには欧州王者に君臨したユナイテッドだが、カーンが加わっていたらまた大きな違いが生まれていたことだろう。 2017.12.15 14:09 Fri4
“ジャンピングチョップ事件”いまだ和解なし、ファン・ニステルローイが宿敵との騒動を振り返る
▽現役時代にマンチェスター・ユナイテッドで活躍した元オランダ代表FWルート・ファン・ニステルローイ氏が、宿敵との騒動を振り返った。イギリス『インデペンデント』が伝えた。 ▽事件は約13年前のオールド・トラフォード、マンチェスター・ユナイテッドvsアーセナルで起こった。当時のプレミアリーグは、ユナイテッドとアーセナルの2強時代。MFロイ・キーン、MFパトリック・ヴィエラという闘将に率いられていた両者の直接対決は、常に意地と意地がぶつかり合う激闘だった。 ▽そして試合では、0-0で迎えたアディショナルタイムにFWディエゴ・フォルランがボックス内でDFマーティン・キーオンに倒されてPKを獲得。しかし、このPKキッカーを務めた名手ファン・ニステルローイは、シュートをバーに当ててしまった。 ▽そして、試合は0-0のまま終了。宿敵の絶対的エースがPKを失敗したことにより勝ち点を獲得してテンションが上がったアーセナルの選手たちは、試合終了の笛とともにファン・ニステルローイを囲んで挑発。試合中も激しくやりあっていたキーオンは、ファン・ニステルローイに“ジャンピングチョップ”を敢行した。 ▽オックスフォード大学での講義にゲストとして参加したファン・ニステルローイ氏は、「キーオンに街でたまたま会ったら、どのように振舞うのか?」と尋ねられると、冗談交じりに「彼は再び私の上に飛んでくるだろう(笑)。時代を生きていくには、クレバーじゃないといけないと思ったよ」と語り、会場の笑いを誘った。 ▽一方、この事件があった2003-04シーズンにプレミアリーグ無敗優勝を経験したキーオン氏は先月、当時について以下のように振り返っていた。 「おそらく、私は過剰な反応を見せてしまった。ルート・ファン・ニステルローイは、ブラックリスト入りする信用できない敵だった。彼はトッププレーヤーであり、ファイターだったが、どんな手を使ってでも相手を打ちのめそうとするような選手だった」 2016.02.08 20:42 Mon5
