シティが復帰ハーランドの土壇場PK弾で劇的勝利! カンセロ前半退場でフルアムに苦戦も勝負強さ発揮《プレミアリーグ》

2022.11.06 02:08 Sun
Getty Images
プレミアリーグ第15節、マンチェスター・シティvsフルアムが5日にエティハド・スタジアムで行われ、ホームのシティが2-1で勝利した。
PR
前節、レスター・シティとの接戦をデ・ブライネの圧巻の直接FK弾によって競り勝ちリーグ連勝を飾った2位のシティ。消化試合となったチャンピオンズリーグ(CL)でもセビージャ相手にCL最年少先発得点記録を樹立した17歳DFリコ・ルイスの活躍などで3-1の逆転勝利を飾った。
週明けに行われるEFLカップでチェルシーとのビッグマッチを控える中、7位のフルアムをホームで迎え撃った一戦ではセビージャ戦で温存した守護神エデルソン、ストーンズやカンセロ、デ・ブライネ、ベルナルド・シウバが先発に復帰。また、負傷明けのハーランドがベンチに入った。

立ち上がりからボールを握って押し込むシティは、波状攻撃からアルバレスのヘディングシュートでいきなりゴールに迫る。さらに、9分にはデ・ブライネが強烈なミドルシュートを枠の左へ飛ばすが、これはGKレノの好守に阻まれる。

以降も良いリズムで試合を進めると、16分には中盤でのボール奪取から前向きでボールを持ったギュンドアンがDFリームを巧みな動き出しで外したアルバレスへ完璧なスルーパスを供給。そのままボックス右に抜け出したアルバレスがクロスバーの内側を掠める強烈な右足シュートを突き刺し、公式戦2試合連続ゴールとした。
自分たちの流れでリードを手にしたホームチームは、失点後もあまり前からボールを奪いに来ない相手に対してストレスなくボールを動かしながらゲームをコントロール。25分にはFKの流れからストーンズがタップインでゴールネットを揺らすが、その前のロドリのオフサイドを取られて追加点とはならず。

すると、この直後には試合の流れを大きく左右するアクシデントが発生。26分、相手のカウンターからボックス内へ抜け出そうとしたハリー・ウィルソンをDFカンセロが斜め後ろからショルダーチャージで倒すと、このプレーに対してPKが与えられる。さらに、厳しい判定ながらも決定機阻止でのレッドカードが掲示された。

このPKをアンドレアス・ペレイラに決められて数的不利を背負ってイーブンの展開に持ち込まれたシティだったが、圧倒的なボールスキル、ポジショニング、連携によって以降もボールの主導権を掌握。70%を超えるボール支配率を維持して押し込む続ける。

37分にはデ・ブライネのスルーパスに抜け出したアルバレス、43分には鮮やかなカウンターで左からのカットインを仕掛けたグリーリッシュが続けて際どいシュートを放つ。さらに、前半終了間際にはセットプレーからゴール前のアカンジに続けて決定機が舞い込むが、ここはGKレノの好守に阻まれた。

結局、1-1のイーブンで試合を折り返したグアルディオラのチームは後半も同じメンバーでスタート。大きく戦い方を変えないフルアムを相手にボールを握って押し込む形を継続していく。

なかなか決定機まで持ち込めない状況が続く中、シティベンチは64分に2枚替えを敢行。グリーリッシュとアルバレスを下げてフォーデンと、公式戦3試合ぶりの復帰となる切り札ハーランドを同じポジションに投入した。

この交代で攻め方に幅が生まれたシティは、ハーランドが続けてボックス内でフィニッシュに顔を出すが、投入後即ゴールとはならない。さらに、74分にはカウンタープレスからボックス手前左でボールを受けたデ・ブライネが完璧なクロスを入れると、これをゴール前のハーランドがヘディングで流し込む。だが、勝ち越しゴールかに思われたこのプレーはVARによるオフサイド判定で認められず。

この絶好機を逸したシティは、引き分けを良しとして守備的な交代カードを切って守備の強度を維持するフルアムに苦戦。疲労や焦りからイージーなミスも散見される。

その後、1-1のまま試合は5分が加えられた後半アディショナルタイムに突入すると、2連覇中の王者が土壇場で見事な勝負強さを発揮した。93分、ボックス内で足元にボールを収めたデ・ブライネが鮮やかなターンでDFロビンソンのファウルを誘ってPKを獲得。このプレッシャーがかかるPKをキッカーのハーランドは、GKレノに読まれながらもきっちり決め切った。

そして、試合はこのままタイムアップを迎え、カンセロの退場によって大苦戦を強いられながらも圧巻の勝負強さを発揮したシティがリーグ3連勝で暫定首位に立ち、翌日にチェルシー戦を控える首位のアーセナルにプレッシャーをかけている。

PR
関連ニュース

「後悔することは何もない」ロドリはCL準々決勝敗退に落胆も「明日にはまた立ち上がらなければ…」

マンチェスター・シティのスペイン代表MFロドリが、チャンピオンズリーグ(CL)での敗退を嘆いた。クラブ公式サイトが伝えている。 ロドリは17日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝2ndレグのレアル・マドリー戦で先発した。 1stレグは3-3のドローに終わり、勝者がベスト4入りを果たす状況で12分に失点を許したシティだったが、76分にMFケビン・デ・ブライネのゴールで同点。その後は互いにスコアを動かせずPK戦に突入したが、MFベルナルド・シウバ、MFマテオ・コバチッチのシュートがストップされたことで3-4の敗戦となった。 CLベスト4へあと一歩及ばなかったロドリは落胆を露わにしつつも、すぐにこの挫折から立ち直る必要があると強調している。 「あまり言うことはない。レアル・マドリーやチームメイトの努力を祝福するよ。 僕たちはすべてを出し尽くした」 「後悔することは何もない。これがフットボールさ。これはこの大会での優勝がいかに難しいかを示していると思う。僕たちは昨シーズンにそれを達成できたけど、今日起きてしまったことは正直言って悔しい」 「時には説明が難しいこともあると思う。それでも明日には、この負けを消化しなければならない。明日にはまた立ち上がらなければならないんだ。なぜなら、まだ2つの大会が残っているからね」 「僕たちにはポジティブなメンタリティが必要だ。今は見つけるのが難しい野望をここから探さなければならない。そして、明日にはそれが見つかるだろう」 2024.04.18 13:25 Thu

「本当に誇り」シティとの激闘制したマドリー、ベリンガムもCL準決勝進出に喜び爆発「ハードワークする必要があったけど…」

レアル・マドリーのイングランド代表MFジュード・ベリンガムが、チャンピオンズリーグ(CL)準決勝進出に満足感を示した。『UEFA.com』が伝えている。 ベリンガムは17日に敵地で開催されたCL準々決勝2ndレグのマンチェスター・シティ戦で先発。1stレグを3-3で終え勝利が必要な一戦はFWロドリゴ・ゴエスのゴールで先制するも、後半に追いつかれるとその後はスコア動かず決着はPK戦へ。マドリーは1人目のMFルカ・モドリッチが失敗となったが、アンドリー・ルニンが2本のシュートをストップするとその後はベリンガム含む全員が成功し、CL準決勝進出を決めた。 加入初年度からCL準決勝進出を経験することになったベリンガムは、強敵を下したパフォーマンスに誇りを示している。 「試合には多くのことを注ぎ込んでいたから、ホッとしたよ。以前に僕がシティと対戦したときは、あと一歩で何かを手に入れられると思ったところから、突然それを奪われたことがあった。彼らに勝つためには、本当にハードワークしなければならない。試合に勝てたことは大きな収穫だ」 「信じられない気分だよ。こうした瞬間は魔法のようなものだ。細部を正しく理解して、PKのような瞬間も冷静さを保っていた。今日は弟がここにいて、マドリーでプレーする僕を初めて見てくれたんだ。本当に誇りに思う」 「マドリーで自分のキャリアが始まっていくなんて、夢にも思っていなかった。このクラブにいられて感謝しているし、この先もずっと続いていくことを願っているよ」 2024.04.18 12:25 Thu

「素晴らしい経験だった」PK戦の末にCL準決勝進出のマドリー、大仕事のルニンは「すべてうまくいった」

レアル・マドリーのウクライナ代表GKアンドリー・ルニンが、チャンピオンズリーグ(CL)で勝ち抜けに貢献したことを喜んだ。クラブ公式サイトが伝えている。 GKティボー・クルトワの長期離脱もあり今季多くの試合でゴールマウスを守るルニンは、17日に敵地で開催されたCL準々決勝2ndレグのマンチェスター・シティ戦でも先発。1stレグを3-3で終え勝利が必要な一戦は両者譲らず、1-1のスコアでPK戦へ。マドリーは1人目のMFルカ・モドリッチが失敗となったが、ルニンが2本のシュートをストップするとその後は全員が成功し、激闘に終止符を打った。 CL準決勝進出の立役者となったルニンは、チーム全員で掴み取った勝利だと強調しつつ、大舞台での活躍を喜んでいる。 「CLのアウェイマッチで120分もプレーするのは初めてで、疲れたよ。勝利のため本当に頑張る必要があったけど、チームは一生懸命走り、準決勝進出のため戦っていた」 「PK戦ではピッチに残っていた選手全員が準備できていたから、そのうちの一つに賭けるしかなかった。幸運にも、うまくいったね。ベルナルド・シウバのシュートを止めるため、僕は中央に留まっている必要があった」 「時には、自分の力を出し切って戦い抜かなければならない試合がある。常にボールを持ってプレーしたり、ピッチ上で最高のチームになったりすることはできないんだ。僕にとって素晴らしい経験であり、チームは120分間信じられないほど努力していた」 「今日のマン・オブ・ザ・マッチはチーム全体だよ。僕たち選手は常に一緒に話し、コーチングスタッフもみんなを助けてくれた。僕らはうまい選択ができたし、すべてうまくいったんだ」 2024.04.18 11:40 Thu

PK戦までもつれ込む激闘制してCL準決勝進出のマドリー、アンチェロッティ監督「このシャツに求められる姿勢と献身を見せた」

レアル・マドリーのカルロ・アンチェロッティ監督が、チャンピオンズリーグ(CL)での激闘を制したことを喜んだ。クラブ公式サイトが伝えている。 17日、敵地で開催されたCL準々決勝2ndレグにおいてマンチェスター・シティと対戦したマドリー。1stレグを3-3で終え勝利が必要な一戦、12分にFWロドリゴ・ゴエスのゴールで先制するとその後はリードを守りハーフタイムへ。しかし後半に失点を許すとその後はスコア動かずPK戦までもつれ込んだが、GKアンドリー・ルニンが2本のシュートをストップしたことで勝利を掴んだ。 死闘を制してCL準決勝進出を決めたアンチェロッティ監督は、最後まで献身的な姿勢を見せたチームを称えている。 「ここから生きて帰る方法は一つだけだった。序盤に得点できたのは良かったし、その後はリードを守るため献身的なプレーを見せていたと思う。よく守り、粘り強く戦う必要があった。より良いプレーができたと思うが、守備は見事だった」 「このシャツに求められる姿勢と献身を見せたと思う。この大会は我々にとって特別であり、いつもみんなが期待していないようなものを見せてくれる。誰もが我々を見限っていたと思うが、チームはまだここにいる」 「とても嬉しいが、とても疲れてもいる。準決勝進出は非常に重要で、今は祝わなければならないが、明日からは日曜日の試合に向けてしっかり準備する必要があるだろう。クラシコはリーグにとって極めて重要だからね」 2024.04.18 10:55 Thu

「後悔はない」CL連覇ならずのシティ、グアルディオラ監督はPK戦での敗戦に「ベストを尽くしたが十分ではなかった」

マンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督が、レアル・マドリー戦を振り返った。クラブ公式サイトが伝えた。 17日、チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝2ndレグが行われ、シティはホームでマドリーと対戦した。 1stレグは3-3のドローに終わっており、勝利した方がベスト4入りを果たす中、試合は12分にロドリゴ・ゴエスのゴールでマドリーが先制する。 リードを許したシティだったが、76分にケビン・デ・ブライネが同点ゴール。その後は互いにスコアを動かせず、延長戦も戦ったのちにPK戦へ。しかし、GKアンドリー・ルニンにベルナルド・シウバ、マテオ・コバチッチのシュートがセーブされ、3-4で敗戦。連覇の夢が潰えることとなった。 シティが優勢に進めていた試合だったが、マドリーの堅い守備を崩すことができず。試合後、グアルディオラ監督はマドリーを祝福し、自分たちはやりきったと語った。 「レアル・マドリーにおめでとうと言いたい。彼ら信じられないほどの団結力で、非常に深く守っていた」 「我々は全てをやった。やってきたことに後悔はない」 「監督として、我々は常に全ての試合でより多くの得点を生み出し、失点を少なくしようと努めている。それが勝利につながるからだ。我々は守備でも攻撃でも全てやり遂げた」 「彼らは良いゴールを決めた。2、3、4回のトランジションがあったが、彼らのクオリティを考えれば、このレベルでは正常だ」 「我々は全てのところで素晴らしいプレーをした。残念ながら勝つことはできなかったが、それが現実だ」 PK戦は今シーズン3度目。コミュニティシールドのアーセナル戦では敗れ、UEFAスーパーカップのセビージャ戦では勝利。3度目はまたも敗れることとなった。 グアルディオラ監督はPK戦はそういうものと割り切りながらも、その前に決着をつけるべきだったとコメント。ただ、チームとしてはやり切ったことを主張した。 「そういうものだ。PKで勝つこともあれば、そうでないこともある」 「我々のプレーは前にやるべきだった。我々はチャンスをものにできなかったし、トランジションを本当によくやっていた」 「みんなレベルが高かった。レアル・マドリーに勝つためには、ベストを尽くす必要があった。我々はベストを尽くしたが、それだけでは十分ではなかった」 <span class="paragraph-title">【動画】熱戦はPK戦にもつれこみ、マドリーに軍配</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="JnFKdl4WsKA";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.04.18 09:20 Thu
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly