過去にもあった相手スローインを奪っての得点/六川亨の日本サッカー見聞録
2022.10.14 22:20 Fri
J1リーグは横浜Mの優勝が濃厚かと思われたものの、雲行きが怪しくなってきた。2位の川崎Fの結果次第だったとはいえ、優勝に“王手"をかけながらホームで残留争いの渦中にあるG大阪(17位)と磐田(18位)にまさかの連敗。対照的に川崎Fは苦しみながらも清水と京都に連勝した結果、一時は8あった勝点差は2まで縮まった。残りは2試合で、両チームとも5連勝でJ1残留を決めた神戸戦を残しているところが興味深い。ただ、追いかける川崎FはGKチョン・ソンリョンが札幌戦で右膝内側の側副靱帯を損傷。CBジェジエウも札幌戦で右第5中手骨頚部を骨折して手術を受けたため、2人ともラスト2試合を欠場せざるを得ない。守備の中心選手を欠くだけに、川崎Fにとっては試練の2試合と言えよう。
一方、残留争いも佳境を迎え、22日には18位の磐田(勝点28)が17位の清水(同32)とアイスタで激突する。当日はルヴァンカップの決勝も開催されるが、注目度では静岡ダービーの方が“熱い"かもしれない。
そんな今シーズンのJ1リーグで、記憶に残るのは第28節の福岡対名古屋戦での同点ゴールではないだろうか。
簡単に試合を振り返ると、福岡のMFクルークスが接触プレーで倒れたため、名古屋のMFレオ・シルバがボールをタッチラインの外へ蹴り出した。当然、福岡のスローインで試合は再開となるが、福岡の選手は名古屋にボールを返すのが「暗黙のルール」であり、福岡DF前嶋は名古屋GKランゲラックにボールを戻した。
試合は当然ながら名古屋のキックオフで再開された。ところが福岡の長谷部監督は選手らにプレーに関わらないように指示を出す。「故意による失点」で1点を返そうとしたわけだ。こうしたプレーに主審は関与できない。そして名古屋FW永井がゆっくりとしたドリブルで持ち込み2-1となる逆転弾を決めた。
こうしたプレーは今回が初めてのケースではない。過去には03年3月8日のナビスコカップ(現ルヴァンカップ)グループリーグ初戦の京都対大分戦で同様のことがあった。
大分FW高松大樹が負傷したため京都MFの松井大輔がタッチライン外にボールを出した。大分DF若松大樹のスローインを受けたMF寺川能人は京都GKにボールを返したが、このボールを大分MFロドリゴがさらってドリブルで突進すると、そのまま大分の勝ち越しゴール(2-1)を決めてしまった。
突然の出来事に選手はもちろん観客も驚いたが、大分の小林伸二監督は冷静だった。京都のキックオフによるプレー再開に際し、大分の選手たちに「プレーを止める」よう指示。すると京都MF中払大介がペナルティーエリアの外から蹴り込んで2-2の同点に追いついた(試合は3-2で京都の勝利)。
ロドリゴはボールを奪うと躊躇うことなく京都ゴールに突進してゴールを決めたわけだが、「ゴールはゴール、自分が決めたかった」とシーズン開幕での得点にこだわった。
福岡のルキアンも、大分のロドリゴも悪気があったわけではないだろうし、“暗黙の了解"を知らなかったわけでもないだろう。実際、彼らのプレーは反則ではないため、レフェリーも笛を吹くことはなかった。
そして19年ぶりの「故意の失点」で思い出したのが、04年のアテネ五輪アジア最終予選でのプレーだった。ゴールにはならなかったため正式な記録として残っていないが、UAEで開催された第1ラウンドで日本はマイボールのスローインを相手チームに返した。当然、相手は日本ボールに返すと思ったところ、ボールを受けた選手はハーフライン付近から日本ゴールに向かってドリブル突破を始めた。
慌てた日本はゴールまで距離があったため、ドリブル突破を阻止することができた。そして試合後、当該選手は最近になって国籍を取得したアフリカ出身の選手で、スローインのボールを相手チームに返すという行為そのものを知らなかったためのアクシデントだったとの説明があった。
しかしチームを率いる山本昌邦監督は、「相手がスローインを返さないことも想定してプレーしなければならない」と選手に警鐘を鳴らした。
ボールを返さずにゴールを決めたとしても反則ではない。そして生まれた1点が試合の結果を左右し、国際大会での予選突破につながったとしても、公式記録に残るのは最終スコアとゴールを決めた選手の名前だけである。例えそれが道義的にアンフェアなプレーによる得点だったとしても、そのことが記録されることはない。
W杯や五輪などの最終予選では、日本が不利益を被っても相手チームが「故意の失点」で日本にゴールを“お返し"してくれるとは限らないだろう。ここらあたりが国際試合と国内リーグとの違いかもしれない。
話を福岡対名古屋戦に戻すと、試合開始早々に相馬のロングパスをクリアしようとして自陣に戻る福岡DF宮と、ペナルティーエリアを飛び出したGK永石が空中で激突。頭と頭がぶつかる危険なプレーだった。
しかし中村主審は味方同士の突発的な接触であり、クリアボールは福岡陣内の左サイドにこぼれ、それを名古屋の選手が追いかけたため笛を吹くことはなかった。そしてこのプレーから最後はポストの跳ね返りを森下が決めて名古屋が先制点を奪った。
直後に中村主審は笛を吹いて名古屋のゴールを認めつつ、担架を呼んだが、GK永石は脳しんとうの疑いがあるため交代を余儀なくされた。危険なプレーがあったにもかかわらず、主審は笛を吹かずに名古屋のゴールを認めた。このプレーが伏線にあるため、「ルキアンは仕返しじゃないけど、自分たちだって同じではないかという思いが出てしまったのかもしれない」と長谷部監督はかばった。
しかし続けて「でもそれは違う。それを選手たちにも理解してもらい、過ちを修正した」と名古屋のキックオフに守備の放棄を指示して名古屋に1点を贈った。
もしも中村主審が福岡の選手同士の激突に笛を吹いていたら、名古屋の先制点は生まれなかったかもしれないし、ルキアンの強奪によるゴールもなかったかもしれない。少なくとも後味の悪い試合にはならなかっただろう。
一方、残留争いも佳境を迎え、22日には18位の磐田(勝点28)が17位の清水(同32)とアイスタで激突する。当日はルヴァンカップの決勝も開催されるが、注目度では静岡ダービーの方が“熱い"かもしれない。
簡単に試合を振り返ると、福岡のMFクルークスが接触プレーで倒れたため、名古屋のMFレオ・シルバがボールをタッチラインの外へ蹴り出した。当然、福岡のスローインで試合は再開となるが、福岡の選手は名古屋にボールを返すのが「暗黙のルール」であり、福岡DF前嶋は名古屋GKランゲラックにボールを戻した。
ところがここで問題が発生した。福岡FWルキアンがこのボールを奪うとゴール前へクロス。これに先ほどまで倒れていたクルークスが反応して左足で押し込んでしまったのだ。
試合は当然ながら名古屋のキックオフで再開された。ところが福岡の長谷部監督は選手らにプレーに関わらないように指示を出す。「故意による失点」で1点を返そうとしたわけだ。こうしたプレーに主審は関与できない。そして名古屋FW永井がゆっくりとしたドリブルで持ち込み2-1となる逆転弾を決めた。
こうしたプレーは今回が初めてのケースではない。過去には03年3月8日のナビスコカップ(現ルヴァンカップ)グループリーグ初戦の京都対大分戦で同様のことがあった。
大分FW高松大樹が負傷したため京都MFの松井大輔がタッチライン外にボールを出した。大分DF若松大樹のスローインを受けたMF寺川能人は京都GKにボールを返したが、このボールを大分MFロドリゴがさらってドリブルで突進すると、そのまま大分の勝ち越しゴール(2-1)を決めてしまった。
突然の出来事に選手はもちろん観客も驚いたが、大分の小林伸二監督は冷静だった。京都のキックオフによるプレー再開に際し、大分の選手たちに「プレーを止める」よう指示。すると京都MF中払大介がペナルティーエリアの外から蹴り込んで2-2の同点に追いついた(試合は3-2で京都の勝利)。
ロドリゴはボールを奪うと躊躇うことなく京都ゴールに突進してゴールを決めたわけだが、「ゴールはゴール、自分が決めたかった」とシーズン開幕での得点にこだわった。
福岡のルキアンも、大分のロドリゴも悪気があったわけではないだろうし、“暗黙の了解"を知らなかったわけでもないだろう。実際、彼らのプレーは反則ではないため、レフェリーも笛を吹くことはなかった。
そして19年ぶりの「故意の失点」で思い出したのが、04年のアテネ五輪アジア最終予選でのプレーだった。ゴールにはならなかったため正式な記録として残っていないが、UAEで開催された第1ラウンドで日本はマイボールのスローインを相手チームに返した。当然、相手は日本ボールに返すと思ったところ、ボールを受けた選手はハーフライン付近から日本ゴールに向かってドリブル突破を始めた。
慌てた日本はゴールまで距離があったため、ドリブル突破を阻止することができた。そして試合後、当該選手は最近になって国籍を取得したアフリカ出身の選手で、スローインのボールを相手チームに返すという行為そのものを知らなかったためのアクシデントだったとの説明があった。
しかしチームを率いる山本昌邦監督は、「相手がスローインを返さないことも想定してプレーしなければならない」と選手に警鐘を鳴らした。
ボールを返さずにゴールを決めたとしても反則ではない。そして生まれた1点が試合の結果を左右し、国際大会での予選突破につながったとしても、公式記録に残るのは最終スコアとゴールを決めた選手の名前だけである。例えそれが道義的にアンフェアなプレーによる得点だったとしても、そのことが記録されることはない。
W杯や五輪などの最終予選では、日本が不利益を被っても相手チームが「故意の失点」で日本にゴールを“お返し"してくれるとは限らないだろう。ここらあたりが国際試合と国内リーグとの違いかもしれない。
話を福岡対名古屋戦に戻すと、試合開始早々に相馬のロングパスをクリアしようとして自陣に戻る福岡DF宮と、ペナルティーエリアを飛び出したGK永石が空中で激突。頭と頭がぶつかる危険なプレーだった。
しかし中村主審は味方同士の突発的な接触であり、クリアボールは福岡陣内の左サイドにこぼれ、それを名古屋の選手が追いかけたため笛を吹くことはなかった。そしてこのプレーから最後はポストの跳ね返りを森下が決めて名古屋が先制点を奪った。
直後に中村主審は笛を吹いて名古屋のゴールを認めつつ、担架を呼んだが、GK永石は脳しんとうの疑いがあるため交代を余儀なくされた。危険なプレーがあったにもかかわらず、主審は笛を吹かずに名古屋のゴールを認めた。このプレーが伏線にあるため、「ルキアンは仕返しじゃないけど、自分たちだって同じではないかという思いが出てしまったのかもしれない」と長谷部監督はかばった。
しかし続けて「でもそれは違う。それを選手たちにも理解してもらい、過ちを修正した」と名古屋のキックオフに守備の放棄を指示して名古屋に1点を贈った。
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2025シーズンのホームグロウン制度、14クラブが不遵守も罰則なし…最多はFC東京の15名
Jリーグは22日、各クラブの2025シーズンのホームグロウン選手の人数を発表した。 ホームグロウン制度は、各クラブが選手育成にコミットし、アカデミーの現場を変えていくことを目的に導入したもの。12歳の誕生日を迎える年度から21歳の誕生日を迎える年度までの期間において、990日以上、自クラブで登録していた選手が対象となる。 期限付移籍の選手は、移籍先クラブでの登録となり、21歳以下の期限付移籍選手の育成期間は、移籍元クラブでカウント。JFA・Jリーグ特別指定選手は、ホームグロウン選手とはみなされない。 2025シーズンに関しては、J1のクラブは4名、J2・J3のクラブは2名以上と定められている中、14クラブが不遵守となっており、昨シーズンから2クラブ増えることとなった。 明治安田J2リーグではいわきFCと藤枝MYFCが昨シーズンに続いて「0人」、明治安田J3リーグではヴァンラーレ八戸、福島ユナイテッドFC、栃木シティ、SC相模原、FC大阪、高知ユナイテッドSC、テゲバジャーロ宮崎が「0人」、ザスパ群馬、FC岐阜、奈良クラブが「1人」となっている。 これまで不遵守となったクラブは、翌シーズンのプロA契約選手の「25名枠」から不足人数分減じられることとなっていたが、2026シーズンからはプロ契約の区分が撤退されるため、処分はない。 なお、全部60クラブで最も多くホームグロウン選手を登録しているのはFC東京で15名。続いて13名の鹿島アントラーズとサンフレッチェ広島、12名の柏レイソル、11名の川崎フロンターレ、RB大宮アルディージャと続いている。 <h3>◆明治安田J1リーグ(合計160人)</h3> 鹿島アントラーズ:13人 浦和レッズ:7人 柏レイソル:12人 FC東京:15人 東京ヴェルディ:9人 FC町田ゼルビア:4人 川崎フロンターレ:11人 横浜F・マリノス:9人 横浜FC:4人 湘南ベルマーレ:8人 アルビレックス新潟:7人 清水エスパルス:7人 名古屋グランパス:5人 京都サンガF.C.:8人 ガンバ大阪:8人 セレッソ大阪:7人 ヴィッセル神戸:6人 ファジアーノ岡山:2人 サンフレッチェ広島:13人 アビスパ福岡:5人 <h3>◆明治安田J2リーグ(合計83人)</h3> 北海道コンサドーレ札幌:8人 ベガルタ仙台:4人 ブラウブリッツ秋田:2人 モンテディオ山形:4人 いわきFC:0人 水戸ホーリーホック:1人 RB大宮アルディージャ:11人 ジェフユナイテッド千葉:5人 ヴァンフォーレ甲府:7人 カターレ富山:2人 ジュビロ磐田:6人 藤枝MYFC:0人 レノファ山口FC:2人 徳島ヴォルティス:3人 愛媛FC:3人 FC今治:2人 サガン鳥栖:7人 V・ファーレン長崎:5人 ロアッソ熊本:4人 大分トリニータ:7人 <h3>◆明治安田J3リーグ(合計40人)</h3> ヴァンラーレ八戸:0人 福島ユナイテッドFC:0人 栃木SC:3人 栃木シティ:0人 ザスパ群馬:1人 SC相模原:0人 松本山雅FC:9人 AC長野パルセイロ:3人 ツエーゲン金沢:2人 アスルクラロ沼津:8人 FC岐阜:1人 FC大阪:0人 奈良クラブ:1人 ガイナーレ鳥取:2人 カマタマーレ讃岐:2人 高知ユナイテッドSC:0人 ギラヴァンツ北九州:4人 テゲバジャーロ宮崎:0人 鹿児島ユナイテッドFC:2人 FC琉球:2人 2025.04.22 22:10 Tue4
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