【プレミア注目プレビュー】今季最初のノースロンドンダービーは激戦必至の首位攻防戦!

2022.10.01 12:00 Sat
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プレミアリーグ第9節、アーセナルとトッテナムによるノースロンドン・ダービーが、日本時間1日20:30にエミレーツ・スタジアムでキックオフされる。首位のガナーズと3位のスパーズが1ポイント差で対峙する、激戦必至の今季最初のダービーマッチだ。
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開幕5連勝と近年稀にみる最高のスタートを飾ったアーセナルは、今季最初の対ビッグ6戦となったマンチェスター・ユナイテッド戦で今季初黒星を喫した。しかし、その敗戦からのリバウンドメンタリティに注目が集まった難敵ブレントフォードとのアウェイゲームではDFサリバ、FWガブリエウ・ジェズス、MFファビオ・ヴィエイラと頼もしい新戦力3人のゴールをクリーンシートで守り切って3-0の完勝。精神面でのタフさを示し、見事なバウンスバックを果たした。
そして、首位を維持してインターナショナルマッチウィークの中断期間に入ったアルテタのチームは、ここから真のタイトルコンテンダーとしての資質が試されるトッテナム、リバプール、マンチェスター・シティとの3連戦に挑む。

対するトッテナムはここまでチェルシー、ウェストハムとロンドンのライバル相手に引き分けたものの、シティと並んでリーグ戦無敗を継続。今季公式戦初黒星を喫したチャンピオンズリーグ(CL)のスポルティングCP戦からのバウンスバックを図った直近のレスター・シティ戦では内容面では苦戦も、今季初めてベンチスタートとなったFWソン・フンミンが今季初ゴールを含む圧巻のハットトリックを記録し、終わってみれば6-2の大勝を飾った。

対戦相手ほど過酷ではないものの、リーグ次節は難敵ブライトン、混戦模様のCLではフランクフルトとの連戦とシーズン序盤を占う重要な試合が続く中、敵地でのダービーを制して弾みをつけたいところだ。
なお、昨シーズンの対戦ではアーセナルホームの初戦が3-1、トッテナムホームの2戦目が3-0と、いずれもホームチームが快勝を収めて1勝1敗の五分となっている。近年のダービーは拮抗した戦績となっているが、ホームアドバンテージが非常に大きく、エミレーツでは2010年11月の対戦で敗れて以降、アーセナルが7勝4分けと11戦無敗と圧倒的優位。今季のチェルシー戦で鬼門スタンフォード・ブリッジから久々に勝ち点1を持ち帰り、タフさを示したコンテのチームはその再現を狙う形だ。

◆アーセナル◆
【4-2-3-1】
▽予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.

GK:ラムズデール
DF:ホワイト、サリバ、ガブリエウ、ティアニー
MF:トーマス、ジャカ
MF:サカ、ウーデゴール、マルティネッリ
FW:ガブリエウ・ジェズス

負傷者:DFティアニー、ジンチェンコ、セドリック、MFトーマス、エルネニー、スミス・ロウ、FWネルソン
コロナ陽性者:なし
出場停止者:なし

出場停止者はいない。負傷者に関してはセドリック、エルネニー、スミス・ロウ、ネルソンの欠場が確定。ジンチェンコと代表戦で負傷したトーマス、ティアニーに関してはいずれも軽傷ということもあり、少なくともメンバー入りは可能だ。

スタメンに関してはティアニーとトーマスが間に合う前提で前述の11人を予想。仮に、間に合わない場合は左サイドバックにジンチェンコか冨安健洋を、中盤はジンチェンコかサンビ・ロコンガを代役に据えるか、ウーデゴールを一列下げてファビオ・ヴィエイラを引き続きトップ下で起用する可能性が考えられる。

◆トッテナム◆
【3-5-2】
▽予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.

GK:ロリス
DF:ロメロ、ダイアー、ラングレ
MF:エメルソン、ベンタンクール、ビスマ、ホイビュア、ペリシッチ
FW:ケイン、ソン・フンミン

負傷者:GKロリス、DFベン・デイビス、MFクルゼフスキ、FWルーカス・モウラ
コロナ陽性者:なし
出場停止者:なし

出場停止者はいない。負傷者に関してはルーカス・モウラの欠場が濃厚。さらに、中断前に負傷したロリスとベン・デイビス、代表戦で筋肉系を痛めたクルゼフスキに欠場の可能性がある。

メインシステムは[3-4-3]だが、クルゼフスキに欠場の可能性があり、前線の陣容に不安を抱えていることを考えれば、直近のレスター戦の後半に使用した[3-5-2]への変更が見込まれる。

スタメンに関してはウイングバック、前線の人選に注目が集まる。レスター戦ではペリシッチとセセニョンを初めて同時起用し、いずれも両サイドで起用したが、代表戦で2試合プレーしたこともあり、コンディション面で不安を残す。そのため、休養十分のエメルソンが右に入り、2選手で左を回す形となりそうだ。前線に関してはケインとソン・フンミンがいずれも代表戦2試合でフル出場しており、とりわけ韓国からの長距離移動の後者に関してはフル出場は難しい。したがって、先発で行けるところまで引っ張るか、レスター戦のようにリシャルリソンをスタートで起用し、途中投入の形を取ることになるはずだ。

★注目選手
◆アーセナル:DFウィリアム・サリバ
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超強力攻撃陣を前に真価試される一戦に。今シーズンのアーセナルの好調を語る上で欠かせないのが新戦力の活躍だ。とりわけ、勝者のメンタリティを持つジェズスとジンチェンコの元シティ組と共に、主力として活躍する21歳のフランス代表DFの躍動はスペイン人指揮官にとって嬉しい誤算となっている。

加入は2019年7月も、古巣サンテチェンヌ、ニース、マルセイユと母国への武者修行を重ねたサリバは、その間にリーグ・アン最優秀若手選手賞、年間ベストイレブンに選出される圧巻の活躍を披露し、レ・ブルーデビューも経験。ただ、プレシーズンの合流段階では保有元で出場機会は約束されず、今夏の移籍の可能性も取り沙汰された。

それでも、プレシーズンを通じて安定したパフォーマンスを披露し、アルテタ監督の説得に成功した若きセンターバックは、開幕からのリーグ戦全試合でフル出場。持ち味である卓越したアスリート能力、守備センスを生かした安定した守備に加え、足元の技術を生かした的確な配球、持ち上がりでビルドアップの局面でも大きな貢献を果たしている。さらに、リーグアン通算84試合でわずか1ゴールながら、すでにキャリアハイを更新する2ゴールを挙げるなど、セットプレーの場面で見事な決定力も発揮している。

ここまで順風満帆なシーズンを過ごす21歳DFだが、守備者としての真価が試されるのはここからの強豪3連戦だ。唯一の敗戦となったユナイテッド戦ではワールドクラスのアタッカー陣に苦戦を強いられた印象もあり、リーグ最高峰のアタッカー陣を擁するトッテナム戦では今季不安定さを垣間見せるガブリエウと共に奮闘が求められる。とりわけ、相手が得意とするカウンターアタックを封じるためには持ち味である対人守備が重要となる。

◆トッテナム:FWリシャルリソン
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同胞の相手エースストライカーの前で躍動なるか。攻撃面で違いを生むペリシッチや、課題のビルドアップで奮闘求められる両セントラルMFや3バックのパフォーマンスもダービー勝利の重要な要素となるが、熱狂のダービーマッチで一挙手一投足が注目されるブラジル代表FWにスポットライトを当てたい。

今夏の移籍市場で共にストライカー獲得を目指したチェルシーを含むロンドンの3強では、奇しくも同胞ジェズスと共にエバートンの主砲が有力な候補に挙がった。ただ、出場機会とアルテタやエドゥの存在もあってアーセナルが早々にジェズスの獲得にこぎ着けたことで、リシャルリソンはCL出場という大きな夢が叶えられることもあり、リーグ屈指のトリデンテを擁するトッテナムでの厳しいポジション争いを選択した。

その新天地では戦術面の浸透を重要視するイタリア人指揮官の下で控え扱いがしばらく続いたものの、韓国代表FWの不振もあって先月初旬からスタメンに定着。CLデビュー戦となったマルセイユ戦ではチームに勝利をもたらす2ゴールを決め、以降も攻守両面で存在感を放つ。プレシーズンからここまでのパフォーマンスではアーセナル行きを選んだジェズスに劣るものの、ブラジル代表では同胞FWが落選した中で自身は2試合で3ゴールと見事な活躍を披露。ライバルチームのファンの煽りを見事に払しょくしている。

今回のダービーではスタメンか途中投入かは不明だが、相手にボールを握られることが予想される中、持ち味である献身的な守備でチームを助けつつ、エバートン時代の昨季対戦のようにチームを勝利に導く、今季リーグ初ゴールを決めたい。

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チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝1stレグ、パリ・サンジェルマン(PSG)vsバルセロナが、日本時間10日28:00にパルク・デ・プランスでキックオフされる。元同僚指揮官初対決に注目集まる、パリの巨人とカタルーニャの雄の強豪対決第一ラウンドだ。 PSGは、ドルトムント、ミラン、ニューカッスルと今大会屈指の激戦区となった“死の組”をドルトムントに続いて2位通過。ラウンド16ではレアル・ソシエダを相手にエースFWムバッペの2試合連続ゴールの活躍によって2戦合計4-1のスコアで連勝での8強入りを決めた。 一時混戦に巻き込まれつつあったリーグ・アンでは引き分けこそ目立つものの、ライバルの取りこぼしを尻目に安定して勝ち点を重ねて2位以下に10ポイント差を付けて首位を快走中。1-1のドローに終わった直近のクレルモン戦では守護神ドンナルンマやデンベレ、ヴィティーニャらに完全休養を与え、今回のビッグマッチに向けて万全の準備をしてきた。 一方、バルセロナは組み合わせに恵まれたグループステージを首位通過し、3シーズンぶりの決勝トーナメント進出。ラウンド16では難敵ナポリを相手に敵地での初戦こそ1-1のドローで終えたが、ホームでの2ndレグを3-1で勝利し、2戦合計4-1でベスト8進出を果たした。 連覇を狙うラ・リーガでは直近7勝2分けと復調をみせ、首位のレアル・マドリーと8ポイント差の2位まで順位を上げてきたが、残り試合での逆転は厳しく、CLでのタイトル獲得へより注力したいところだ。前節のラス・パルマス戦をFWハフィーニャのゴールでウノセロと勝ち切ったブラウグラナは、コパ・デル・レイ決勝開催に伴い先週末にリーグ戦が行われなかったため、中10日と休養十分で敵地へ乗り込む形となっている。 両者の通算成績はバルセロナの5勝4分け4敗とほぼ五分の戦績。ただ、直近の2020-21シーズンのCLラウンド16ではPSGが初戦を4-1、第2戦を1-1で終えてベスト8進出を果たしている。 なお、ルイス・エンリケ監督とチャビ監督はバルセロナで選手として同僚、前者が監督を務めた際に後者が選手として指導を受けた関係にあり、今回の指揮官初対決に大きな注目が集まるところだ。 ◆パリ・サンジェルマン◆ 【4-3-3】 ▽予想スタメン <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20240409_100_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div> GK:ドンナルンマ DF:マルキーニョス、リュカ、ベラウド、ヌーノ・メンデス MF:ザイール=エメリ、ヴィティーニャ、ファビアン・ルイス FW:デンベレ、ムバッペ、バルコラ 負傷者:DFムキエレ、キンペンベ、FWバルコラ 出場停止者:DFハキミ(1/1) 累積警告でハキミが欠場となる。負傷者に関してはクレルモン戦で頭部を負傷したムキエレが欠場となるが、バルコラは全体練習をこなしておりメンバー入りの可能性が高い。 スタメンに関しての注目は本職不在の右サイドバック。マルキーニョスとザイール=エメリの2択となる可能性が高いが、中盤のバランスを考えてマルキーニョスの起用を予想。3トップではムバッペとデンベレの相棒に関してバルコラのぶっつけ本番の起用か、コロ・ムアニ、ゴンサロ・ラモスをセンターフォワードに置く形も想定される。 ◆バルセロナ◆ 【4-3-3】 ▽予想スタメン <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20240409_100_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div> GK:テア・シュテーゲン DF:クンデ、アラウホ、クバルシ、カンセロ MF:フレンキー・デ・ヨング、クリステンセン、ギュンドアン FW:ラミン・ヤマル、レヴァンドフスキ、ハフィーニャ 負傷者:DFバルデ、MFガビ、ペドリ、フレンキー・デ・ヨング 出場停止者:なし 出場停止者はいない。負傷者に関してはバルデ、ガビの欠場が確定。いずれもメディカルスタッフの許可待ちで遠征メンバーに入ったフレンキー・デ・ヨング、ペドリに関しては前者は復帰の可能性が高いようだ。 スタメンはデ・ヨングの復帰を前提に前述の11名を予想。デ・ヨングが間に合わない場合はフェルミン・ロペスかセルジ・ロベルトが代役を担うことになる。前線ではハフィーニャのところにフェリックス、フェラン・トーレスが入るオプションもある。 ★注目選手 ◆パリ・サンジェルマン:FWウスマーヌ・デンベレ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20240409_100_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 古巣初対戦で存在感示せるか。チャビ監督から全幅の信頼を得て昨シーズンのラ・リーガ制覇に貢献したものの、昨夏PSGに電撃移籍して物議を醸したフランス代表FWはこれが古巣初対戦に。個人としてはこの移籍が正しい選択だったと示すために是が非でも勝ち抜けを決めたいところだ。 新天地では公式戦34試合1ゴール13アシストとチャンスメイクの部分で存在感を示しているが、その高額なサラリーや期待値を鑑みれば、物足りないと言わざるを得ない。そのため、クラブにとって悲願のビッグイヤー獲得に向けてここからの戦いでの活躍が求められるところだ。 今回の一戦では相棒ハキミ不在の中で右ウイングでの起用が見込まれるため、守備にやや難がある対面のカンセロを相手にいかにサイドで優位性を保てるかが、チームにとっても勝利を掴む上での重要なポイントとなるはずだ。 ◆バルセロナ:DFロナルド・アラウホ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20240409_100_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> ムバッペを止められるか。2戦合計2-5で敗れた前回対戦ではムバッペに合計4ゴールを決められており、その相手のエースを封じ込められるかが、バルセロナの突破のカギを握る。その中で同胞の特徴をよく知る右サイドバックのクンデと共に“エースキラー”として知られるウルグアイ代表DFのパフォーマンスに注目が集まるところだ。 ラ・リーガではムバッペと比較的タイプが近いヴィニシウスを相手にしており、ある程度イメージを掴めている中、できるだけ早い段階でプレーのリズムにアジャストし、周囲と連携しながら抑え込みたい。 来季のレアル・マドリー入りが決定的と見られる中、その前哨戦という意味合いもあるため、持ち味であるタイトなチェックで自由を奪って嫌な印象も与えておきたいところだ。 2024.04.10 18:30 Wed

【CL準々決勝プレビュー】来季のCL出場権争い真っ只中のアトレティコとドルトムントが激突

チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝1stレグ、アトレティコ・マドリーvsドルトムントが日本時間10日28:00にキックオフされる。共に国内リーグでは来季のCL出場権争い真っ只中での大一番となった。 ラウンド16でインテルとの死闘の末、PK戦で勝ち上がり2季ぶりのベスト8進出としたアトレティコは、ラ・リーガでは4位に位置。5位アスレティック・ビルバオとは2ポイント差と熾烈なCL出場権争いが続いている。コパ・デル・レイ決勝があったため、中9日空いての試合でコンディションは万全で臨める。 一方、ラウンド16でPSVをホームでの2ndレグで勝利し、3季ぶりにベスト8進出としたドルトムントは、直近のシュツットガルトとの上位対決では0-1のシャットアウト負けを喫し、公式戦6試合ぶりの敗戦となった。こちらはライプツィヒに得失点差でかわされ、CL圏外の5位に後退。中4日、タフな試合を戦ったこともありコンディション面では不利と言えそうだ。 両チームは過去に4度対戦。2勝2敗の五分となっている。直近では2018-19シーズンのCLグループステージで対戦し、1勝1敗となっていた。 <div style="text-align:center;">◆アトレティコ◆ 【3-5-2】</div> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240409_2_tw.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div> ▽予想スタメン GK:オブラク DF:ヒメネス、ヴィツェル、アスピリクエタ MF:モリーナ、ジョレンテ、コケ、デ・パウル、リーノ FW:モラタ、グリーズマン 負傷者:MFレマル、FWデパイ 出場停止者:なし 6日のトレーニング中に筋肉を負傷したデパイが欠場となる。一方で前日練習を消化したエルモソがベンチ入りできる見込み。モリーナではなくバリオスが起用された場合、右MFにジョレンテが回る可能性がある。 <div style="text-align:center;">◆ドルトムント◆ 【4-2-3-1】</div> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240409_2_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div> ▽予想スタメン GK:コベル DF:リエルソン、フンメルス、シュロッターベック、マートセン MF:ジャン、ザビッツァー MF:サンチョ、ブラント、アデイェミ FW:フュルクルク 負傷者:DFベンセバイニ、FWマレン 出場停止者:なし 代表ウィーク中に負傷したマレンとベンセバイニが引き続き欠場する。直近のシュツットガルト戦のスタメンがベースとなりそうだ。 ★注目選手 ◆DFアクセル・ヴィツェル(アトレティコ) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240409_3_tw.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> アトレティコの注目選手には古巣対決となるヴィツェルを挙げたい。2018~2022年にかけてドルトムントに在籍し、4年間に渡って主力としてプレーしたヴィツェル。ボランチを主戦場にしていた35歳のベテランはアトレティコではリベロに下がり、新境地を切り開いている。古巣との初対戦でもリベロでの起用が想定される中、前日会見に臨んだヴィツェルは「ドルトムントにはスピードのある選手が多く居て違いを生み出すことができる」と警戒した。ディフェンスラインを統率するヴィツェルが対人に優れた両脇のヒメネスとアスピリクエタをうまく使ってドルトムントのストロングポイントであるウインガーのサンチョとアデイェミをいかに抑えるかに注目だ。 ◆DFマッツ・フンメルス(ドルトムント) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240409_3_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 対するドルトムントの注目選手にはフンメルスを挙げたい。ヴィツェルと同い年の35歳はバイエルンとのデア・クラシカーで秀逸のパフォーマンスを披露。衰えを隠せずにいたここ数シーズンのフンメルスだったが、ビッグマッチで全盛期を彷彿とさせるプレーを見せ付けた。アトレティコにはグリーズマンとモラタの強力2トップが構えており、一瞬の隙でも与えてしまえば失点に繋がりかねない状況に陥る。デア・クラシカーでのプレーを再現し、ドルトムントを先勝に導けるかに注目だ。 2024.04.10 18:00 Wed

【CL準々決勝プレビュー】最多王者マドリーvs前回王者シティ! 優勝候補筆頭同士によるベスト4懸けた初戦

チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝1stレグ、レアル・マドリーvsマンチェスター・シティが、日本時間9日28:00にサンティアゴ・ベルナベウでキックオフされる。大会最多14度の優勝を誇るマドリーと前回王者シティがベスト4進出を懸けて激突する、優勝候補筆頭同士による第1ラウンドだ。 グループステージを全勝で突破したマドリーは、ラウンド16でRBライプツィヒと対戦。ホーム開催の2ndレグを1-1のドローで終えて連勝がストップするなど大苦戦を強いられたが、代役守護神ルニンの圧巻のパフォーマンスと、勝負の際を見極めた攻撃陣の決定力によって2戦合計2-1で準々決勝進出を決めた。 以降の国内リーグではセルタ、オサスナの格下相手にいずれも4ゴールを挙げての大勝、前節はアスレティック・ビルバオとの上位対決をFWロドリゴのドブレーテの活躍で2-0と快勝し、3連勝を達成。2位以下に8ポイント差を付ける独走状態を維持し、2年ぶりのリーグタイトルへ順調な歩みを見せる。また、超過密日程の対戦相手に対して、コパ・デル・レイ決勝開催に伴い先週末にリーグ戦が行われなかったため、多くの主力が先月末にタフなインターナショナルマッチウィークを過ごした中、中8日という万全の状態でホームでの初戦を迎えることになった。 一方、大会連覇を狙うシティはマドリーと同じくグループステージを全勝突破。さらに、ラウンド16ではアウトサイダーのコペンハーゲン相手に1stレグ、2ndレグ共に3-1の勝利を収めて2戦合計6-2の完勝で全勝を継続しつつ、順当に8強入りを決めた。 史上初の4連覇を目指すプレミアリーグでは熾烈な優勝争いを繰り広げるリバプール、アーセナルとの直接対決をいずれもドローで終えたことで1ポイント差の3位に甘んじてはいるが、FAカップ準決勝進出に加えて直近のリーグ戦ではアストン・ビラ、クリスタル・パレス相手にメンバーを入れ替えながら、いずれも4ゴールを挙げて連勝を達成した。超過密日程に加えて守備陣に負傷者が相次いでおり、敵地での初戦は過酷なものになることは間違いないが、最低でもイーブンの状況でホーム開催の2ndレグを迎えたいところだ。 なお、両者の通算成績はシティの4勝3分け3敗とほぼ五分。直近2シーズンではいずれも準決勝の舞台で対峙した中、一昨シーズンは2戦合計イーブンも延長戦を制したマドリー、昨シーズンは初戦1-1のドローも、ホーム開催の第2戦を4-0の圧勝で飾ったシティに軍配が挙がっている。 ◆レアル・マドリー◆ 【4-3-3】 ▽予想スタメン <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20240408_100_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div> GK:ルニン DF:カルバハル、ナチョ、リュディガー、メンディ MF:バルベルデ、チュアメニ、クロース FW:ロドリゴ、ベリンガム、ヴィニシウス 負傷者:GKクルトワ、DFアラバ 出場停止者:なし 出場停止者はいない。負傷者に関してはミリトンの復帰によってクルトワ、アラバのみが不在となる。 スタメンはリュディガーの相棒と、バルベルデとクロースと共に中盤を組む選手の人選に大きな注目が集まる。前者に関してはチュアメニ起用の可能性もあるが、直近のアスレティック戦で安定したプレーを見せたカピタンの起用するとみる。中盤ではカマヴィンガのオプションも考えられるが、チュアメニのアンカー起用に落ち着きそうだ。 ◆マンチェスター・シティ◆ 【4-2-3-1】 ▽予想スタメン <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20240408_100_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div> GK:オルテガ DF:リコ・ルイス、ストーンズ、ルベン・ディアス、アカンジ MF:ロドリ、コバチッチ MF:ベルナルド・シウバ、デ・ブライネ、フォーデン FW:ハーランド 負傷者:GKエデルソン、DFウォーカー、アケ、グヴァルディオル 出場停止者:なし 出場停止者はいない。負傷者はウォーカーとアケが遠征メンバー外。エデルソン、グヴァルディオルはメンバー入りもコンディションに不安を抱えている状況だ。 スタメンは前述の11名を予想。ヴィニシウスと対峙するキーポジションの右サイドバックは本職のリコ・ルイスを当てる形となるが、アカンジ、ストーンズを右に回してルイスを左に回す形もあるかもしれない。 中盤ではグリーリッシュの起用も考えられるが、直近のパレス戦でフル出場させており、先日のアーセナルと近い布陣での戦いを予想。コバチッチを外してのドクの起用もありそうだ。 ★注目選手 ◆レアル・マドリー:FWヴィニシウス・ジュニオール <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20240408_100_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 好敵手不在で突破口担う。今回の一戦ではバルセロナDFアラウホと共に、自身の好敵手に挙がるウォーカーが不在に。代役はルイス、ストーンズ、アカンジのいずれかになるが、左サイドのマッチアップにおいてエル・ブランコの背番号7が優位に進められる可能性は高いはずだ。 今季はここまで公式戦28試合18ゴール8アシストと安定した数字をマーク。とりわけ、直近の公式戦4試合すべてでゴールを挙げており、まさに絶好調だ。 先月のインターナショナルマッチウィーク明け後はアスレティック戦のサスペンションに加え、先週末のリーグ戦が休みだったこともあり、やや試合間隔が空いてしまった点は唯一の懸念材料となるが、チャンスメイク、フィニッシュの両局面でエースとしての存在感を示したい。 ◆マンチェスター・シティ:MFフィル・フォーデン <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20240408_100_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> ハットトリックの勢いに乗って難所攻略へ。ハーランドとデ・ブライネの両エースに、ベリンガムとマッチアップするロドリらのパフォーマンスにも注目が集まるところだが、絶好調の生え抜きMFを注目選手とした。 今季よりプレーの幅を広げた23歳は先日のアストン・ビラ戦でのハットトリックの活躍によって、キャリア初となるシーズン20ゴールの大台に到達。勝負強さを含め、いよいよ一人で勝敗を決められるレベルの域に踏み込んできた。 今回の試合ではどちらのサイドで起用されるかによってタスクが変わることになるが、内と外を適宜行き来しながら周囲とリンクし、攻撃の起点と共に仕上げの仕事を担いたい。また、磨きをかける切り替え、守備の強度という部分でもしっかりとチームに貢献したいところだ。 2024.04.09 18:30 Tue
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